JP5095640B2 - インクジェットプリンタおよびそれを用いた印刷方法 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷媒体にインクを吐出して印刷を施すインクジェットプリンタ、およびそれを用いた印刷方法に関する。
従来、印刷媒体に対して、プリンタヘッドを往復移動させながらインクを吐出させて印刷を施すインクジェットプリンタが知られている。このようなインクジェットプリンタには、紫外線が照射されて硬化する紫外線硬化型インク(以下、UVインクと称す)を用いて印刷を行うものがある。上記UVインクは、耐候性および耐水性に優れているため、印刷物を例えば屋外広告宣伝ビラ等に用いることが可能となり、水溶性インクを用いた場合と比較して印刷物の使用用途が格段に広がるという利点がある。UVインクを用いて印刷を行うインクジェットプリンタには一般的に、印刷媒体に付着したUVインクを硬化させるための紫外線照射装置が搭載されている。近年、この紫外線照射装置における紫外線を照射させる光源として、紫外線発光ダイオード(以下、UVLEDと称す)を用いたインクジェットプリンタが開発されている。
図9(a)に、インクジェットプリンタに搭載された従来の印刷ユニット500を示す。説明の便宜上、図9(a)に示す矢印方向を前後および左右と定義して説明する。印刷ユニット500は、UVインクを吐出するプリンタヘッド510、右紫外線照射装置520R、左紫外線照射装置520L、およびこれらを搭載するキャリッジ530を主体に構成される。右紫外線照射装置520Rおよび左紫外線照射装置520Lは、内部にUVLED(図示右せず)が配設されて下方に向けて紫外線を照射可能に構成されるとともに、プリンタヘッド510の左右両側に配設される。
そして、印刷媒体501の印刷ライン508に印刷を施すときには、キャリッジ530を印刷ライン508の上方で左右に往復移動(以下、この往復移動を「パス」と称す)させながら、プリンタヘッド510からUVインクを吐出させて所望のパターンで印刷ライン508に付着させる。このとき、右紫外線照射装置520Rおよび左紫外線照射装置520Lからは紫外線が照射されており、この紫外線が印刷ライン508に照射されることによって、印刷ライン508に付着したUVインクが硬化されて印刷が施されるようになっている。
図9(b)は、右紫外線照射装置520Rおよび左紫外線照射装置520Lから照射される紫外線の強度が、比較的高い場合におけるUVインクの断面図を示している。この図9(b)には、前回のパスにおいて付着された後、紫外線が照射されて完全に硬化された完全硬化UVインク511の上に、今回のパスにおいてUVインク512が吐出されて付着した状態を示している。UVインク512は、完全硬化UVインク511との親和性が悪い(平滑化しにくい)ため、表面張力によって粒状に盛り上がりほとんど濡れ広がらない状態で紫外線が照射されて硬化される。
一方、図9(c)は、右紫外線照射装置520Rおよび左紫外線照射装置520Lから照射される紫外線の強度が、比較的低い場合におけるUVインクの断面図を示している。この図9(c)には、前回のパスにおいて付着した硬化されていない未硬化UVインク513の上に、今回のパスにおいてUVインク514が付着した状態を示している。未硬化UVインク513とUVインク514とは、親和性が良いために混ざり合って滲み、この滲んだ状態で紫外線が照射されて硬化される。このような印刷品質を低下させる虞のある滲みの発生を抑えるために、例えば特許文献1には、第1光照射装置17,18,19,20から照射される紫外線により、記録媒体2に着弾したインクの表面を硬化させた後、第2光照射装置21からの紫外線により完全に硬化させる構成が開示されている。また、例えば特許文献2の図1には、互いに照度の異なる2つの光源19,20を設けたインクジェット記録装置1が開示されている。
特開2004−276584号公報 特開2008−284708号公報
ところで、印刷媒体501の表面に重なって付着したUVインクのそれぞれが、混ざり合って滲むことなく、且つある程度広がって平滑化した状態で硬化されることにより、所望印刷物を得ることができる。しかしながら、図9(b)に示すように、十分に平滑化されていない状態で硬化されると、印刷物の表面における光の反射が所望印刷物とは異なるため、例えば色彩の濃淡具合等が異なって見えることになり、印刷品質の低下に繋がる虞があった。また、図9(c)に示すように、UVインク同士が混ざり合って滲んだ状態で硬化されると、その混ざり合った部分の色彩が所望印刷物とは異なる色彩に見えることとなり、印刷品質の低下に繋がる虞があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、UVインク同士を滲まないように付着させ且つ平滑化した状態で硬化させることが可能なインクジェットプリンタ、およびそれを用いた印刷方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明に係るインクジェットプリンタは、印刷媒体(例えば、実施形態における印刷シート1)を支持する媒体支持手段(例えば、実施形態におけるプラテン12a)と対向し、前記媒体支持手段に支持された印刷媒体に対して所定搬送方向に相対移動されるとともに前記所定搬送方向に対して直交する走査方向に延びて設けられたガイドレールと、前記ガイドレールに沿って前記走査方向に往復移動自在に設けられたキャリッジ、前記キャリッジに搭載されて印刷媒体に向けてインクを吐出するプリンタヘッド、および前記キャリッジに搭載されて印刷媒体に向けて紫外線を照射して前記プリンタヘッドから吐出されて印刷媒体に付着したインクを硬化させる紫外線照射手段(例えば、実施形態における右紫外線照射装置23R、左紫外線照射装置23L)を備えて構成されたヘッドユニット(例えば、実施形態における印刷ユニット20)と、前記紫外線照射手段から照射される紫外線の強度を制御する強度制御手段(例えば、実施形態におけるコントローラ13b)とを有し、前記紫外線照射手段は、前記キャリッジ上において前記プリンタヘッドを挟んで前記走査方向における両側に配設された一対の紫外線照射手段から構成されており、前記強度制御手段は、前記一対の紫外線照射手段から照射される紫外線の強度をそれぞれ独立して制御可能に構成されており、前記キャリッジの往復移動方向に応じて前記一対の紫外線照射手段をそれぞれ独立して制御することにより前記一対の紫外線照射手段の一方側および他方側から、異なる紫外線照射強度の紫外線を照射させるように制御するように構成される。
なお、前記強度制御手段は、前記キャリッジの往復移動における往動および復動のそれぞれにおいて、前記キャリッジ上における前記プリンタヘッドの移動方向に対して後方側に位置した前記紫外線照射手段から照射される紫外線の照射強度が、前記プリンタヘッドの移動方向に対して前方側に位置した前記紫外線照射手段から照射される紫外線の照射強度より大きくなるようにそれぞれの紫外線照射手段の紫外線照射強度を制御することが好ましい。
また、前記強度制御手段は、前記キャリッジが往動側に移動されている際における、前記一対の紫外線照射手段のうちの前記プリンタヘッドの前方側に位置する前記紫外線照射手段の紫外線照射強度に対する前記プリンタヘッドの後方側に位置する前記紫外線照射手段の紫外線照射強度の比率と、前記キャリッジが復動側に移動されている際における、前記一対の紫外線照射手段のうちの前記プリンタヘッドの前方側に位置する前記紫外線照射手段の紫外線照射強度に対する前記プリンタヘッドの後方側に位置する前記紫外線照射手段の紫外線照射強度の比率とが略同一となるように前記一対の紫外線照射手段の紫外線の照射強度を制御する構成が好ましい。
さらに、前記紫外線照射手段は、紫外線を照射可能なLEDを備えて構成され、前記強度制御手段は、前記LEDへの供給電流値を制御して前記紫外線照射手段から照射される紫外線の強度を制御することが好ましい。
本発明に係る印刷方法は、走査方向に延びたガイドレールに沿ってプリンタヘッドおよび前記プリンタヘッドに対して前記走査方向における両側に配設された一対の紫外線照射手段を移動させながら、前記プリンタヘッドから印刷媒体に向けてインクを吐出させるとともに、前記一対の紫外線照射手段のそれぞれから印刷媒体に向けて紫外線を照射させて、前記プリンタヘッドから吐出されて印刷媒体に付着したインクを硬化させて印刷を施すインクジェットプリンタを用いた印刷方法であり、複数回の紫外線照射によりインクを硬化させるような紫外線強度の紫外線を照射させる印刷方法であって、前記プリンタヘッドおよび前記一対の紫外線照射手段を前記走査方向における往動側に移動させながら、前記プリンタヘッドからインクを吐出させるとともに前記一対の紫外線照射手段からそれぞれ強度制御を行いながら紫外線を照射させる第1のステップと、前記プリンタヘッドおよび前記一対の紫外線照射手段を前記走査方向における復動側に移動させながら、前記プリンタヘッドからインクを吐出させるとともに前記一対の紫外線照射手段からそれぞれ強度制御を行いながらそれぞれ前記第1のステップとは異なる強度の紫外線を照射させる第2のステップとを有する。
本発明に係るインクジェットプリンタは、一対の紫外線照射手段から照射される紫外線の強度をそれぞれ独立して制御可能に構成された強度制御手段を有し、前記強度制御手段により、キャリッジの往復移動方向に応じて前記一対の紫外線照射手段をそれぞれ独立して制御することにより前記一対の紫外線照射手段の一方側および他方側から、異なる紫外線照射強度の紫外線を照射させるように制御するように構成されている。そのため、印刷媒体に付着したインクに対して、複数回にわたって紫外線照射手段からの紫外線を照射して硬化させる場合に、それぞれ異なった強度の紫外線を照射することが可能となる。例えば、1回目の紫外線の照射により完全に硬化させることなく時間の経過とともに平滑化可能な程度に硬化させておき、2回目の照射により上記インクを、新たなインクが重ねて付着されても滲まない程度に硬化させることができる。このようにして、インクの付着および紫外線の照射を繰り返すことにより、全体として滲みの発生を抑えつつインクを十分に平滑化させた状態で硬化させることが可能となる。さらに、ヘッドユニットを走査方向のどちらか一方に移動させることにより、インクが付着するタイミングの前後において、強度の異なる紫外線を2回照射することが可能となる。そのため、例えば印刷媒体の材質やインクの成分特性等に応じて、紫外線を照射するタイミングおよび紫外線の強度を細かく設定することができる。よって、最適なタイミングにおいて、最適な強度の紫外線を照射することが可能となり、滲みの発生を抑え且つ平滑化させた状態で硬化させて、より一層高品質な印刷が可能となる。
また、強度制御手段は、前記キャリッジが往動側に移動されている際における、前記一対の紫外線照射手段のうちの前記プリンタヘッドの前方側に位置する前記紫外線照射手段の紫外線照射強度に対する前記プリンタヘッドの後方側に位置する前記紫外線照射手段の紫外線照射強度の比率と、前記キャリッジが復動側に移動されている際における、前記一対の紫外線照射手段のうちの前記プリンタヘッドの前方側に位置する前記紫外線照射手段の紫外線照射強度に対する前記プリンタヘッドの後方側に位置する前記紫外線照射手段の紫外線照射強度の比率とが略同一となるように前記一対の紫外線照射手段の紫外線の照射強度を制御する構成が好ましい。このように構成すると、強度制御手段はキャリッジの往復移動において、例えば2つの制御パターンを交互に繰り返すようにして制御を行うことが可能となり、強度制御手段の制御構成を簡易にすることができる。
さらに、紫外線照射手段は、供給電流値に応じて紫外線を照射可能なLEDを備えた構成が好ましい。このように構成した場合、LEDは供給電流値が制御されることにより、即座にその供給電流値に応じた強度の紫外線を照射できる。よって、例えばヘッドユニットを比較的高速で走査方向に移動させた場合においても、強度制御手段による制御に追従させて紫外線を変化させて、制御通りの強度の紫外線をインクに照射させることが可能となる。
本発明に係る印刷方法は、複数回の紫外線照射によりインクを硬化させるような紫外線強度の紫外線を照射させる印刷方法であって、プリンタヘッドおよび一対の紫外線照射手段を走査方向における往動側に移動させながら、前記プリンタヘッドからインクを吐出させるとともに前記一対の紫外線照射手段からそれぞれ強度制御を行いながら紫外線を照射させる第1のステップと、前記プリンタヘッドおよび前記一対の紫外線照射手段を前記走査方向における復動側に移動させながら、前記プリンタヘッドからインクを吐出させるとともに前記一対の紫外線照射手段からそれぞれ強度制御を行いながらそれぞれ前記第1のステップとは異なる強度の紫外線を照射させる第2のステップとを有する。そのため、印刷媒体に付着したインクに対して複数回にわたって紫外線を照射して硬化させる場合において、例えば1回目の照射により完全に硬化させず時間の経過とともに平滑化可能な程度に硬化させておき、2回目の照射により上記インクを新たなインクが重ねて付着されても滲まない程度に硬化させることができる。よって、全体として滲みの発生を抑えつつインクを十分に平滑化させた状態で硬化させることが可能となる。さらに、プリンタヘッドを走査方向のどちらか一方に移動させることにより、インクが付着するタイミングの前後において、強度の異なる紫外線を2回照射することが可能となる。そのため、例えば印刷媒体の材質やインクの成分特性等に応じて、紫外線を照射するタイミングおよび紫外線の強度を細かく設定することができる。よって、最適なタイミングにおいて、最適な強度の紫外線を照射することが可能となり、滲みの発生を抑え且つ平滑化させた状態で硬化させて、より一層高品質な印刷が可能となる。
本発明に係るインクジェットプリンタの正面図である。 上記インクジェットプリンタの印刷ユニット周辺を示した斜視図である。 上記インクジェットプリンタの制御系統図である。 印刷ユニットを上方から見た図であって、(a)は1パス目の状態を、(b)は2パス目の状態をそれぞれ示す。 印刷ユニットを上方から見た図であって、(a)は3パス目の状態を、(b)は4パス目の状態をそれぞれ示す。 パスごとに(a)から(e)へと、順にUVインクが重ねられていく状態を模式的に示した断面図である。 紫外線照射装置から照射される紫外線の強度を種々に変化させて印刷を行った場合の、各強度における印刷状態をパス毎に示したものである。 紫外線照射装置から照射される紫外線の強度を種々に変化させて印刷を行った場合の、各強度における印刷状態をパス毎に示したものである。 (a)は従来の印刷ユニットを上方から見た図であって、(b)は完全に硬化されたUVインクの上に別のUVインクが付着した状態を示した断面図であり、(c)は未硬化のUVインクの上に別のUVインクが付着して混ざり合った状態を示した断面図である。
以下、図面を参照ながら、本発明の好ましい実施形態について説明する。説明の便宜上、各図面に示す矢印方向を前後、左右および上下と定義して説明を行う。図1〜図3を参照しながら、本発明に係るインクジェットプリンタ10の全体構成について説明する。図1はインクジェットプリンタ10を前方から見た図を、図2は後述する印刷ユニット20の周辺の斜視図を、図3は制御系統図をそれぞれ示している。
インクジェットプリンタ10は、図1に示すように、左右の支持脚11a,11bを有した支持脚11と、支持脚11により支持された中央ボディ部12と、中央ボディ部12の左側に設けられた左ボディ部13と、中央ボディ部12の右側に設けられた右ボディ部14と、左右ボディ部13,14を繋ぐとともに中央ボディ部12の上側に離間して平行に延びた上ボディ部15とを備えて構成される。中央ボディ部12には、その上面に露出して左右に延びたプラテン12aが設けられている。
図2に示すように、上ボディ部15の下部には、複数のクランプ装置15aが左右に並んで取り付けられている。このクランプ装置15aの前方先端部には、ピンチローラ15cが回転自在に取り付けられている。ピンチローラ15cの下方には、左右に延びる円筒状の送りローラ12bがプラテン12aに露出して設けられており、この送りローラ12bは、中央ボディ部12の内部に配設された前後駆動モータ12cにより回転駆動されるようになっている(図1参照)。
また、クランプ装置15aは、ピンチローラ15cが送りローラ12bに押し付けられたクランプ位置と、ピンチローラ15cが送りローラ12bに対して離間したアンクランプ位置とに設定可能となっている。この構成より、印刷対象である長尺シート状の印刷シート1を、ピンチローラ15cと送りローラ12bとの間に挟みクランプ装置15aをクランプ位置に設定した上で、前後駆動モータ12cを駆動させることにより、印刷シート1を所望距離だけ前方または後方に送ることができる。
図1に示すように、左ボディ部13の前面側には、操作スイッチ類や表示装置類等からなる操作部13aが設けられ、また、左ボディ部13の内部には、コントローラ13bが設けられている。このコントローラ13bは、図3に示すように、上記の前後駆動モータ12cを含めて、後述する左右駆動モータ14a、プリンタヘッド22、左紫外線照射装置23Lおよび右紫外線照射装置23R等と電気接続されており、これらに作動信号を出力して作動制御を行うようになっている。
図2に示すように、上ボディ部15の内部には左右に延びたガイドレール15bが設けられ、このガイドレール15bに沿って左右へ往復移動可能に印刷ユニット20が取り付けられている。印刷ユニット20は、キャリッジ21、プリンタヘッド22、左紫外線照射装置23Lおよび右紫外線照射装置23Rを主体に構成される。
キャリッジ21は、ガイドレール15bに対して左右へ移動自在に取り付けられており、右ボディ部14の内部に配設された左右駆動モータ14aにより、ガイドレール15bに沿って左右へ往復移動される。また、キャリッジ21は、プリンタヘッド22、左紫外線照射装置23Lおよび右紫外線照射装置23Rの取り付けベースとなっている。
プリンタヘッド22は、例えばマゼンタ(M)、イエロー(Y)、シアン(C)およびブラック(K)の各色のプリンタヘッド22M,22Y,22C,22Kから構成され、図示しないインクカートリッジと供給チューブを介して接続されている。また、プリンタヘッド22M,22Y,22C,22Kの下面には、それぞれ下方に向けてUVインクを吐出する複数の吐出ノズル(図示せず)が形成されている。
左紫外線照射装置23Lは、プリンタヘッド22(22K)の左方に配設される。左紫外線照射装置23Lの内部には、供給電流値に応じた強度の紫外線を発光可能なUVLEDチップ(図示せず)を備えた複数のUVLEDモジュール(図示せず)が配設されている。このUVLEDチップは、例えば供給電流値に比例して照射強度が高くなるような特性を備えている。この構成により、UVLEDチップから発光された紫外線は、左紫外線照射装置23Lの下方(印刷シート1)に照射される。
上記コントローラ13bは、左紫外線照射装置23Lに配設されたUVLEDモジュール(UVLEDチップ)への供給電流値を制御することにより、左紫外線照射装置23Lから下方へ向けて照射される紫外線の強度を制御可能となっている。このUVLEDモジュールは、UVLEDチップへの供給電流値が制御されて変化すると、即座にその供給電流値に応じた強度の紫外線を照射することができるようになっている。
図3からも分かるように、コントローラ13bは、左紫外線照射装置23Lおよび右紫外線照射装置23Rのそれぞれに対して、独立して紫外線の強度を制御できる構成となっている。また、この紫外線の強度制御は、供給電流値を無段階に変化させて行うことができるようになっている。例えば、UVLEDチップへ供給可能な上限供給電流値に対して、30%や50%というように任意に供給電流値を変化させて、それに応じた強度の紫外線を照射させることが可能となっている。なお、プリンタヘッド22(22M)の右方に配設された右紫外線照射装置23Rは、左紫外線照射装置23Lと同一構成となっているため、ここでの説明は省略する。
以上ここまでは、インクジェットプリンタ10の全体構成について説明した。以下に、上記インクジェットプリンタ10により、印刷シート1に印刷を施す場合の印刷方法について、図4〜図6を追加参照して説明する。図4および図5は印刷ユニット20を上方から見た図を、図6はパス毎にUVインクが重ねて付着される状態の断面図をそれぞれ示している。
なお、以下に説明する印刷方法は、4パスで印刷を行う場合(UVインクを4回重ねて付着させることにより印刷を行う場合)を例示している。また、コントローラ13bにより、左紫外線照射装置23Lおよび右紫外線照射装置23Rから照射される紫外線の強度を、キャリッジ21の移動方向に応じて最大強度(約100%)またはその半分(約50%)の強度となるように制御する場合を例示して説明を行う。
まず、印刷方法について大まかに説明すると、図2に示すようにプラテン12aの上面に載置された印刷シート1に対して、印刷ユニット20をガイドレール15bに沿って左右へ往復移動させながら、プリンタヘッド22の下面に形成された吐出ノズルからUVインクを吐出させて、所望のパターンで印刷シート1に付着させる。このとき、右紫外線照射装置23Rおよび左紫外線照射装置23Lからは、印刷シート1に向けて紫外線が照射されており、これにより印刷シート1に付着したUVインクが硬化されて印刷が施されるようになっている。
ところで、所望のパターンとなるように一度に100%のUVインクを吐出させると(1パスで印刷を行うと)、多量のUVインクが同時に印刷シート1の表面に未硬化の状態で付着することになり、このUVインク同士が混ざって滲みが発生しやすい。そこで、インクジェットプリンタ10においては、例えばプリンタヘッド22から25%のインクを吐出させながら印刷ユニット20を左右へ往復移動させ、印刷シート1上を合計4回プリンタヘッド22が通過することにより、最終的に100%のインクを付着させて印刷を施すようになっている。こうすることにより、上記滲みの発生を抑えた印刷が可能となる。この印刷方法について、以下に説明する。
図4(a)に、印刷の途中段階において、印刷ユニット20が例えば印刷シート1の左端よりも左方に位置した状態を示している。この図4(a)から分かるように、右紫外線照射装置23Rおよび左紫外線照射装置23Lは、それらの前後幅がプリンタヘッド22の前後幅と略同一であるとともに、プリンタヘッド22の左右に位置した状態でキャリッジ21に搭載されている。このとき、印刷シート1における印刷領域1a〜1dは、UVインクが付着されていない未印刷(0%)の状態、印刷領域1eに1パス分(25%)、印刷領域1fに2パス分(50%)、印刷領域1gに3パス分(75%)、印刷領域1hに4パス分(100%)のUVインクが付着していると仮定する。なお、これら印刷領域1a〜1hの前後幅は、前後駆動モータ12cによる1回分の送り量に相当するものとする。
図4(a)に示す状態において、コントローラ13bは、左右駆動モータ14aを駆動させることにより印刷ユニット20を右動させながら、プリンタヘッド22から1パス分のUVインクを吐出させるとともに、右紫外線照射装置23Rから50%の強度の紫外線を、左紫外線照射装置23Lから100%の強度の紫外線を照射させるように制御を行う。これにより、印刷領域1d〜1gの各々に対して、右紫外線照射装置23Rから50%の強度の紫外線が照射された後、プリンタヘッド22から吐出された1パス分のUVインクが付着され、その後左紫外線照射装置23Lから100%の強度の紫外線が照射される。そして、印刷領域1dに1パス分、印刷領域1eに2パス分、印刷領域1fに3パス分、印刷領域1gに4パス分のUVインクが付着された状態となる(以下、これを「1パス目」と称す)。
図6(a)には、1パス目における印刷領域1dにUVインク22aが付着した直後の断面図を、図6(b)には、1パス目が完了した時点における上記UVインク22aが平滑化されてUVインク22bとなった状態の断面図をそれぞれ示している。これらの図から分かるように、UVインク22aは、滴状となって印刷領域1dに付着した後、左紫外線照射装置23Lから100%の強度の紫外線が照射されることにより例えば50%程度硬化される。このように、UVインク22aは完全には硬化されていないので、1パス目が完了するまでの間に平滑化することができる。
上記1パス目において、印刷ユニット20が印刷シート1の右端まで移動した後、前後駆動モータ12cを駆動させて、例えば印刷領域1aの前後幅分だけ印刷シート1を前方に送る(図4(b)参照)。コントローラ13bは、右紫外線照射装置23Rから100%の強度の紫外線を、左紫外線照射装置23Lから50%の強度の紫外線を照射させるように制御を行った後、印刷ユニット20を左動させながら、プリンタヘッド22から1パス分のUVインクを吐出させる。そうすることにより、印刷領域1c〜1fの各々に対しては、左紫外線照射装置23Lから50%の強度の紫外線が照射された後、プリンタヘッド22から吐出された1パス分のUVインクが付着され、その後右紫外線照射装置23Rから100%の強度の紫外線が照射される。そして、印刷領域1cに1パス分、印刷領域1dに2パス分、印刷領域1eに3パス分、印刷領域1fに4パス分のUVインクが付着された状態となる(以下、これを「2パス目」と称す)。
図6(c)に、2パス目が完了した時点における印刷領域1dの断面図を示している。この図6(c)を参照しながら2パス目における印刷領域1dについて説明すると、上記1パス目において平滑化したUVインク22bは、まず左紫外線照射装置23Lから50%の強度の紫外線を照射されて、他のUVインクと接した場合においても滲み合うことのない程度(例えば75%程度)硬化される。この状態において、プリンタヘッド22から吐出されたUVインク22cが付着されるので、UVインク22bとUVインク22cとが滲み合うことを防止できる。続いて、右紫外線照射装置23Rから100%の強度の紫外線が照射されることにより、UVインク22cは例えば50%程度硬化されて、上記1パス目において述べた理由により、2パス目が完了するまでに平滑化することができる。
上記2パス目において、印刷ユニット20が印刷シート1の左端まで移動した後、上記2パス目と同様にして印刷シート1を前方に送る(図5(a)参照)。この状態でコントローラ13bは、右紫外線照射装置23Rから50%の強度の紫外線を、左紫外線照射装置23Lから100%の強度の紫外線を照射させるように制御を行った後、印刷ユニット20を右動させながら、プリンタヘッド22から1パス分のUVインクを吐出させる。これにより、印刷領域1bに1パス分、印刷領域1cに2パス分、印刷領域1dに3パス分、印刷領域1eに4パス分のUVインクが付着された状態となる(以下、これを「3パス目」と称す)。
この3パス目における印刷領域1dについて図6(d)を用いて説明すると、上記2パス目において平滑化したUVインク22cは、右紫外線照射装置23Rから50%の強度の紫外線を照射されて、他のUVインクと滲み合うことのない程度(例えば75%程度)硬化される。このように硬化された後に、プリンタヘッド22から吐出されたUVインク22dが付着されるので、UVインク22dとUVインク22c(およびUVインク22b)とが滲み合うことを防止できる。その後、左紫外線照射装置23Lから100%の強度の紫外線が照射されることにより、UVインク22dは例えば50%程度硬化されて、3パス目が完了するまでに平滑化することができる。
上記3パス目において、印刷ユニット20が印刷シート1の右端まで移動した後、上記2パス目と同様にして印刷シート1を前方に送る(図5(b)参照)。このとき、コントローラ13bは、右紫外線照射装置23Rから100%の強度の紫外線を、左紫外線照射装置23Lから50%の強度の紫外線を照射させるように制御を行った後、印刷ユニット20を左動させながら、プリンタヘッド22から1パス分のUVインクを吐出させる。これにより、印刷領域1aに1パス分、印刷領域1bに2パス分、印刷領域1cに3パス分、印刷領域1dに4パス分のUVインクが付着された状態となる(以下、これを「4パス目」と称す)。なお、この4パス目が実行されることにより、印刷領域1dに対する印刷が完了することになる。
この4パス目における印刷領域1dについて、図6(e)を用いて説明すると、上記3パス目において平滑化したUVインク22dは、左紫外線照射装置23Lから50%の強度の紫外線を照射されて、他のUVインクと滲み合うことのない程度(例えば75%程度)硬化される。このように硬化された後、プリンタヘッド22から吐出されたUVインク22eが付着されるので、UVインク22eとUVインク22d(UVインク22bおよびUVインク22c)とが滲み合うことを防止できる。その後、右紫外線照射装置23Rから100%の強度の紫外線が照射されることにより、UVインク22eは例えば50%程度硬化されて、4パス目が完了するまでに平滑化可能である。
以上説明したように、本発明を適用したインクジェットプリンタ10においては、印刷ユニット20の移動方向(左方または右方)に応じて、右紫外線照射装置23Rおよび左紫外線照射装置23Lから照射される紫外線の強度を独立して制御する構成となっている。そのため、印刷シート1に付着されたUVインクに対して1回目の紫外線を照射し、このUVインクを例えば50%程度硬化させることにより、時間の経過とともに平滑化させることが可能である。そして、コントローラ13bにより紫外線の強度を制御した後、上記UVインクに対して例えば1回目よりも低い強度の紫外線を照射して、例えば75%程度硬化させることにより、他のUVインクと接しても滲み合うことがない硬化状態とすることができる。
よって、前回のパスにおいて印刷シート1に付着されるとともに、平滑化され且つ滲み合うことがない程度に硬化されたUVインクに対し、今回のパスにおいてUVインクを重ねることができる。このようなUVインクの付着および紫外線の照射を繰り返して行うことにより、全体として滲みの発生を抑えつつUVインクを十分に平滑化させた状態で硬化させることが可能となる。よって、このようにして得られた印刷物を所望印刷物と比較した場合、例えば色彩の濃淡具合等の見え方に差異がなく、結果として高品質な印刷物を得ることができる。
図7(c)には、上述のように印刷ユニット20を右動させる際に右紫外線照射装置23Rから50%、左紫外線照射装置23Lから100%の強度の紫外線を照射させ、一方、印刷ユニット20を左動させる際に右紫外線照射装置23Rから100%、左紫外線照射装置23Lから50%の強度の紫外線を照射させて印刷を行った場合の、印刷シート1の表面の一例をパス毎に示している。
この図7(c)は、例えばUVインクとして当社製UVインクを、印刷シート1として3M社製のcontroltac180−10を、インクジェットプリンタ10として当社製UJV−160をそれぞれ用いて、このプリンタに内蔵された印刷パターンを解像度600dpiで且つ4パスの印刷条件の下で印刷し、その印刷結果を表したものである。また、UVLEDモジュールとしては、供給電流値0.5Aのときに最大照度750mW/cmとなる構成のものを用いている。
上記図7(c)の比較参照用として、図7(a)には印刷ユニット20の移動方向に応じて紫外線の強度を0%または100%となるように制御した場合を、図7(b)には紫外線の強度を30%または100%となるように制御した場合を、図7(d)には紫外線の強度を80%または100%となるように制御した場合を、図7(e)には紫外線の強度が常に100%となるように制御した場合の印刷シート1の表面をそれぞれ示している。
これら図7の(a)〜(e)の各々には、印刷ユニット20が左右へ移動されるときにおける移動方向下流側の紫外線照射装置から照射される紫外線の強度を100%に設定する制御を例示しているが、図8には、移動方向上流側の紫外線照射装置から照射される紫外線の強度を100%に設定する制御を行った場合の結果を示している。図8(a)には、紫外線の強度を100%または0%となるように制御した場合の結果を、図8(b)には、紫外線の強度を100%または50%となるように制御した場合の結果をそれぞれ示している。
図7および図8において、濃淡の境界がはっきり分かれている部分は、滲みが発生していない反面UVインク同士が弾き合って十分平滑化されていない状態を示している。一方、濃淡の境界がぼやけている部分は、UVインク同士が比較的滲んでいる状態を示している。このような観点から図7および図8に示された4パス目同士を比較してみると、上記の装置構成例においては図7(c)に示す状態が、滲みの発生が少なく且つUVインクが十分に平滑化されていることが分かる。
上述の実施形態においては、印刷ユニット20の移動方向に対して、上流側に位置した紫外線照射装置から照射される紫外線の強度を50%になるように制御を行い、下流側に位置した紫外線照射装置から100%の強度の紫外線を照射させたときに、滲みおよび平滑性の点において比較的良好な結果が得られた。ところで、右紫外線照射装置23Rおよび左紫外線照射装置23Lに対する紫外線の強度制御は、上記の制御に限定されることなく、例えば印刷シート1の材質、UVインクの成分特性、およびUVLEDモジュールの仕様等に応じて、最適な結果が得られるように強度制御を行うと良い。
上述の実施形態において、4パスによる印刷方法を例示して説明したが、本発明はこの印刷方法に限定されない。例えば、前後駆動モータ12cによる印刷シート1の1回分の送り量を、プリンタヘッド22の前後幅の1/8に設定することにより、8パスによるさらに高品質な印刷を行うことが可能となる。
上述の実施形態において、本発明を、印刷ユニット20を左右へ往復移動させるとともに、印刷シート1を前方へ送りながら印刷を施すタイプのインクジェットプリンタ10に適用した構成例を示したが、この構成例以外のインクジェットプリンタにも適用可能である。例えば、平板状のベッドに印刷媒体を載置して固定しておき、印刷ユニットを左右方向へ往復移動させるとともに、前後方向へ送りながら印刷を施すいわゆるフラットベッドタイプのインクジェットプリンタに対しても本発明を適用可能である。
1 印刷シート(印刷媒体)
10 インクジェットプリンタ
12a プラテン(媒体支持手段)
13b コントローラ(強度制御手段)
15b ガイドレール
20 印刷ユニット(ヘッドユニット)
21 キャリッジ
22 プリンタヘッド
23R 右紫外線照射装置(紫外線照射手段)
23L 左紫外線照射装置(紫外線照射手段)

Claims (5)

  1. 印刷媒体を支持する媒体支持手段と対向し、前記媒体支持手段に支持された印刷媒体に対して所定搬送方向に相対移動されるとともに前記所定搬送方向に対して直交する走査方向に延びて設けられたガイドレールと、
    前記ガイドレールに沿って前記走査方向に往復移動自在に設けられたキャリッジ、前記キャリッジに搭載されて印刷媒体に向けてインクを吐出するプリンタヘッド、および前記キャリッジに搭載されて印刷媒体に向けて紫外線を照射して前記プリンタヘッドから吐出されて印刷媒体に付着したインクを硬化させる紫外線照射手段を備えて構成されたヘッドユニットと、
    前記紫外線照射手段から照射される紫外線の強度を制御する強度制御手段とを有したインクジェットプリンタにおいて、
    前記紫外線照射手段は、前記キャリッジ上において前記プリンタヘッドを挟んで前記走査方向における両側に配設された一対の紫外線照射手段から構成されており、
    前記強度制御手段は、前記一対の紫外線照射手段から照射される紫外線の強度をそれぞれ独立して制御可能に構成されており、前記キャリッジの往復移動方向に応じて前記一対の紫外線照射手段をそれぞれ独立して制御することにより前記一対の紫外線照射手段の一方側および他方側から、異なる紫外線照射強度の紫外線を照射させるように制御することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記強度制御手段は、前記キャリッジの往復移動における往動および復動のそれぞれにおいて、前記キャリッジ上における前記プリンタヘッドの移動方向に対して後方側に位置した前記紫外線照射手段から照射される紫外線の照射強度が、前記プリンタヘッドの移動方向に対して前方側に位置した前記紫外線照射手段から照射される紫外線の照射強度より大きくなるようにそれぞれの紫外線照射手段の紫外線照射強度を制御することを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記強度制御手段は、
    前記キャリッジが往動側に移動されている際における、前記一対の紫外線照射手段のうちの前記プリンタヘッドの前方側に位置する前記紫外線照射手段の紫外線照射強度に対する前記プリンタヘッドの後方側に位置する前記紫外線照射手段の紫外線照射強度の比率と、
    前記キャリッジが復動側に移動されている際における、前記一対の紫外線照射手段のうちの前記プリンタヘッドの前方側に位置する前記紫外線照射手段の紫外線照射強度に対する前記プリンタヘッドの後方側に位置する前記紫外線照射手段の紫外線照射強度の比率とが略同一となるように前記一対の紫外線照射手段の紫外線の照射強度を制御することを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記紫外線照射手段は、紫外線を照射可能なLEDを備えて構成され、
    前記強度制御手段は、前記LEDへの供給電流値を制御して前記紫外線照射手段から照射される紫外線の強度を制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  5. 走査方向に延びたガイドレールに沿ってプリンタヘッドおよび前記プリンタヘッドに対して前記走査方向における両側に配設された一対の紫外線照射手段を移動させながら、前記プリンタヘッドから印刷媒体に向けてインクを吐出させるとともに、前記一対の紫外線照射手段のそれぞれから印刷媒体に向けて紫外線を照射させて、前記プリンタヘッドから吐出されて印刷媒体に付着したインクを硬化させて印刷を施すインクジェットプリンタを用いた印刷方法であり、
    複数回の紫外線照射によりインクを硬化させるような紫外線強度の紫外線を照射させる印刷方法であって、
    前記プリンタヘッドおよび前記一対の紫外線照射手段を前記走査方向における往動側に移動させながら、前記プリンタヘッドからインクを吐出させるとともに前記一対の紫外線照射手段からそれぞれ強度制御を行いながら紫外線を照射させる第1のステップと、
    前記プリンタヘッドおよび前記一対の紫外線照射手段を前記走査方向における復動側に移動させながら、前記プリンタヘッドからインクを吐出させるとともに前記一対の紫外線照射手段からそれぞれ強度制御を行いながらそれぞれ前記第1のステップとは異なる強度の紫外線を照射させる第2のステップとを有することを特徴とする印刷方法。
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