JP5729557B2 - 記録装置 - Google Patents

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本発明は、被記録材に対して光反応液を吐出するノズル列を有する記録ヘッドと、前記吐出された光反応液に光を照射して該光反応液を化学変化させる発光素子が前記ノズル列と同方向に並んで成る発光素子列を有する光照射部とを備える記録装置に関するものである。
従来から被記録材(以下、「用紙」ともいう)の被記録面に対して光硬化性インク(例えば紫外線(UV)硬化インク)を吐出する多数のノズル口を配列させたノズル列を有する記録ヘッドと、前記吐出された光硬化性インクに光を照射して該光硬化性インクを硬化させる複数の発光素子(例えばLED:Light Emitting Diode)を配列させた発光素子列を有する光照射部と、を備える記録装置が下記の特許文献1及び特許文献2に示すように開発されている。
前記記録ヘッドが用紙の搬送方向と交差する方向に往復移動するキャリッジに対して搭載されるタイプの記録装置の場合には、記録ヘッドの往路移動時と復路移動時の両方で光硬化性インクに光を照射するため、下記の特許文献1及び特許文献2に示すように、各色のノズル列の左右両側に前記発光素子列が一列ずつ配置されていた。
特開2005−104108号公報 特開2004−314304号公報
しかし、記録の実行中に前記発光素子列を構成するLED等の発光素子の1つが故障すると、当該故障した発光素子が受け持つ数十個にも及ぶノズル口から吐出された光硬化性インクがすべて未硬化の状態になり、商品価値を有しない無駄な印刷物を製造してしまうことになる。
前記特許文献1及び特許文献2には、このように発光素子が故障した場合の対策については、何らの記述もなされていない。近時、普及している光硬化性インクによる印刷物の市場を考えれば、前記発光素子の故障の問題に対する対策を構じることは急務な課題となっている。即ち、記録途中で一部の発光素子が故障しても光硬化性インクを硬化させて記録を継続できることが望まれている。
本発明の目的は、記録途中でLED等の発光素子が故障しても記録を継続できる記録装置を提供することにある。
本発明の第1の態様に係る記録装置は、被記録材に対して光反応液を吐出するノズル列を有する記録ヘッドと、前記吐出された光反応液に光を照射して該光反応液を化学変化させる発光素子が前記ノズル列と同方向に並んで成る発光素子列を有する光照射部と、前記各発光素子列を形成している各発光素子の故障を検知する故障検知部と、前記記録ヘッドによる記録の実行動作及び前記光照射部の動作を制御する制御部とを備え、前記光照射部は、前記発光素子列が複数列配設され、前記制御部は、前記故障検知部が発光素子の故障を検知したときは、故障した発光素子の属する発光素子列を除いた残りの発光素子列にて記録を実行する故障時モードに移行するように構成され、該故障時モードとして前記記録ヘッドの前記被記録材に対する記録実行時の相対移動速度Vtを前記故障発生のない通常時モードでの相対移動速度Vnより遅く設定することが可能に構成されていることを特徴とするものである。
ここで、本明細書中で使用する「光」とは、一般に短波長側が360nm〜400nm、長波長側が760nm〜830nmとされている可視光、該可視光よりも波長の短い1nm〜380nm程度の紫外線、該可視光よりも波長の長い780nm〜1mm程度の赤外線を含む範囲に加えて、更に、前記紫外線よりも波長の短い電磁波や前記赤外線よりも波長の長い電磁波を含んだ広汎な意味で使用する。説明を単純化するためである。
従って、「光反応液」といった場合には、同じく説明を単純化するために、一般に光の範囲とされている可視光、紫外線、赤外線の範囲に加えて、これらの範囲外に属する短波長ないし長波長の電磁波に反応して、化学変化する種々の液体を意味するものとする。
また、「故障時モード」とは、発光素子に故障が発生した場合に、その故障した発光素子を使わずに記録の継続を可能にするために、記録装置の状態を故障した発光素子の無い通常時モードから移行する、予め設定されている記録継続を優先する故障時用の動作モードを意味する。
本態様によれば、光照射部は、発光素子列が複数列配設されている。
従って、複数列の発光素子列の全てを点灯させて使用する場合は、全点灯によるトータルの光照射量が前記光反応液を化学変化させるための必要量を満たせばよいため、一つの列の発光素子が発光する照射量は、従来の一列構造の場合に比して低レベルに設定することが可能となる。これにより、各発行素子の発光に伴う負荷が軽減され、該発光素子の故障の虞を低減することができる。
また、複数列の発光素子列の全てを点灯するのではなく、一部を点灯させて使用することも可能である。
この場合は、発光素子一つ当たりの照射量は、前記全点灯の場合よりは多くなるが、従来の一列構造の場合よりは低レベルに設定することが可能であると共に、各照射毎に点灯する発光素子列の組合せを全列の中で組み換えて変更する使い方が可能となる。この使い方により、各発光素子の使用頻度(点灯頻度)が低下するので、この点からも発光に伴う負荷が軽減され、発光素子の故障の虞を低減することができる。
更に本態様によれば、前記制御部は、前記故障検知部が発光素子の故障を検知したときは、故障した発光素子の属する発光素子列を除いた残りの発光素子列にて記録を実行する故障時モードに移行するように構成され、該故障時モードとして前記記録ヘッドの前記被記録材に対する記録実行時の相対移動速度Vtを前記故障発生のない通常時モードでの相対移動速度Vnより遅く設定することが可能に構成されている。
従って、記録途中でLED等の発光素子が故障しても、故障した発光素子の属する発光素子列を除いた残りの発光素子列にて記録を実行する故障時モードに移行することができるので、前記残りの発光素子を用いて記録を継続することができる。その際、本態様においては、光反応液に照射されるトータルの光照射量は減少するが、前記記録ヘッドの記録実行時の相対移動速度Vtを前記故障発生のない通常時モードでの相対移動速度Vnより遅く設定することによって、即ち単位面積当りに対する光の照射時間を長くすることによって前記トータルの光照射量の減少を補うことが可能になっている。
本発明に係る記録装置の第2の態様は、前記第1の態様において、前記記録ヘッドは、被記録材の搬送方向に交差する方向に往復移動するキャリッジに搭載されており、前記光照射部は、前記キャリッジに搭載されると共に、前記記録ヘッドの前記移動方向における前側と後側の両方に配設され、前記制御部は、前記故障検知部が発光素子の故障を検知したときは、前記往復移動における往方向及び復方向の両方の前記相対移動速度Vtを前記速度Vnより遅く設定するように構成されていることを特徴とするものである。
本態様によれば、故障検知部が発光素子の故障を検知したときは、前記記録ヘッド及び光照射部の前記往復移動における往方向及び復方向の両方の相対移動速度Vtを故障の無い状態における前記速度Vnより遅く設定するように構成されている。従って、前記第1の態様と同様の作用効果に加えて、往路(往方向)と復路(復方向)の移動速度が同じであるので、往復動作における速度的な観点からの記録条件は同じになり、以って往復記録における品質を一様にすることができる。
尚、この場合、故障した発光素子の属する光照射部が前記往復移動における一方向の移動で使用するものだけである場合は、他方向への移動に際しては故障した発光素子が無いので、前記移動速度の低下によって光照射量が少し過剰になる傾向がでる。そこで、発光素子に故障は無くても光照射量を記録ヘッドの前記往復移動における両方で同等になるように発光素子列のいずれかをOFF状態にする設定にしてもよい。
本発明に係る記録装置の第3の態様は、前記第1の態様において、前記記録ヘッドは、被記録材の搬送方向に交差する方向に往復移動するキャリッジに搭載されており、前記光照射部は、前記キャリッジに搭載されると共に、前記記録ヘッドの前記移動方向における前側と後側の両方に配設され、前記制御部は、前記故障検知部が発光素子の故障を検知したときに前記故障した発光素子の属する側の光照射部が光照射する移動方向のときだけ前記相対移動速度Vtを前記速度Vnより遅く設定するように構成されていることを特徴とするものである。
本態様によれば、故障した発光素子の属する側の光照射部が光照射する移動方向のときだけ前記相対移動速度Vtを前記速度Vnより遅く設定するように構成されているので、記録実行のスループットの低下を半分に抑えることができる。
また、前記移動速度が往路と復路で異なるが、前記往路と復路のそれぞれにおけるトータルの光照射量については、前記速度の違いに基づく単位面積当りの光照射時間を踏まえて比較すれば、その差(トータルの光照射量の差)を少なくする方向に作用することになる。従って、往復動作におけるトータルの光照射量の観点からの記録条件は近い関係になり、以って往復記録における品質を一様にすることができる。
本発明に係る記録装置の第4の態様は、前記第1の態様において、前記制御部は、故障した発光素子の属する列数に対応して前記相対移動速度Vtを前記速度Vnより遅く設定するように構成されていることを特徴とするものである。
本態様によれば、故障発生時の相対移動速度の設定をより適切に行うことができる。
本発明の実施例1に係る記録装置の内部構造の概略構成を示す要部正面図。 本発明の実施例1に係る記録装置の内部構造の概略構成を示す要部平面図。 本発明の実施例2に係る記録装置の内部構造の概略構成を示す要部正面図。 本発明の実施例1に係る記録装置の通常時モード実行時の動作の流れを示すフローチャート。 本発明の実施例1に係る記録装置の故障時モード実行時の動作全体の大まかな流れを示すフローチャート。 本発明の実施例1に係る記録装置の故障時モード実行時の動作の詳細を示すフローチャート。
以下、図1、図2、図4から図6に示す実施例1と、図3に示す実施例2によって、本発明の記録装置1の構成と、該記録装置1の作動態様について具体的に説明する。
尚、以下の説明では、最初に図1、図2に基づいて本発明の記録装置1の基本的構成について説明し、次いで本発明の特徴的構成について前述した実施例1〜2の各実施例に基づいて順番に説明する。
[実施例1](図1、図2、図4から図6参照)
図示の記録装置1は、バンド送り印刷が可能なインクジェットプリンター1(「記録装置」と同じ符号を使用する)である。このインクジェットプリンター1は、被記録材Pに対して光反応液Cを吐出するノズル列13を有する記録ヘッド2と、前記吐出された光反応液Cに光Eを照射して該光反応液Cを化学変化させる発光素子としてのLED(発光ダイオード)15が前記ノズル列13と同方向に並んで成る発光素子列3を有する光照射部11と、前記各発光素子列3を形成している各LED15の故障を検知する故障検知部12と、前記記録ヘッド2による記録の実行動作及び前記光照射部11の動作を制御する制御部10とを備えている。
更に本実施例では、前記光照射部11は、前記発光素子列3が複数列配設され、前記制御部10は、前記故障検知部12がLED15の故障を検知したときは、故障したLED15の属する発光素子列3を除いた残りの発光素子列3にて記録を実行する故障時モードに移行するように構成され、該故障時モードとして前記記録ヘッド2及び光照射部11の前記被記録材Pに対する記録実行時の相対移動速度Vtを前記故障発生のない通常時モードでの相対移動速度Vnより遅く設定することが可能に構成されている。
以下、各構成要素について具体的に説明する。
当該インクジェットプリンター1は、用紙Pを搬送方向Aに所定のバンド送り量ずつ間欠的に搬送し得る搬送装置4と、複数のノズル口14が前記搬送方向Aと同方向に並んで成るノズル列13を備えている。該ノズル列13は、前記搬送方向Aと交差する方向Bに複数配列されている(図の符号13W、13C、13M、13Y、13K)。そして、該ノズル列13を形成している複数の前記ノズル口14から吐出される光反応液Cの一例である紫外線(UV)硬化インク(同じ符号Cを用いる)によって用紙Pの被記録面に所望の下地ないし画像を形成する記録ヘッド2を備えている。
尚、本明細書中において「バンド」とは、用紙Pの搬送方向Aに沿って並ぶノズル列13のノズル列長に対応した幅を前記搬送方向に持った記録実行領域或いは記録実行されたものを意味する。
また、「バンド送り量」とは、前記バンドごとの記録を実行するにあたって用紙Pを実際に搬送する送り量を意味する。
更に、このインクジェットプリンター1は、前記記録ヘッド2を搭載して前記交差方向Bに往復移動するキャリッジ5と、前記記録ヘッド2の前記交差方向B側の側傍に並設されるように前記キャリッジ5に対して搭載され、前記各ノズル口14から吐出されたUV硬化インクCに光Eの一例である紫外線(UV光)(同じ符号Eを用いる)を照射させて該紫外線(UV)硬化インクCを化学変化(例えば硬化)させる複数のLED15によって形成される発光素子列3によって構成されている光照射部11とを備えている。
そして、前記発光素子列3が用紙Pの搬送方向Aと交差する方向Bに複数列配設されている。この点の詳細は後述する。
また、前記発光素子列3を形成している1つのLED15から照射される紫外線Eが、前記ノズル列13を形成している複数のノズル口14から各別に吐出されている紫外線硬化インクCの硬化に使用されている。
本実施例では、1つのLED15から照射される紫外線Eによって約36個のノズル口14から吐出された紫外線硬化インクCの硬化が一挙に賄えるように構成されている。
図1、図2に示すように、搬送装置4は、記録実行領域6の上流位置に設けられる一対のニップローラーによって構成されている搬送用ローラー7と、前記記録実行領域6の下流位置に設けられる同じく一対のニップローラーによって構成されている排出用ローラー8と、を備えることによって一例として構成されている。
そして、前記搬送用ローラー7と排出用ローラー8を駆動するモーター9には、後述する制御部10から前記バンド送り量の搬送を指令する信号31が送信されて、用紙Pが前記バンド送り量ずつ間欠的に送られるように構成されている。
記録ヘッド2は、本実施例では、下地用のインクC1を吐出する第1の記録ヘッド2Aと、画像形成用インクC2を吐出する第2の記録ヘッド2Bの二種類が設けられており、一例として図1、図2中の左方に第1の記録ヘッド2Aが配設され、図1、図2中の右方に第2の記録ヘッド2Bが配設されている。
尚、このうち第1の記録ヘッド2Aには、例えばホワイト(W)、ゴールド(G)、シルバー(S)等の下地用インクC1を吐出するノズル列13Wが設けられている。また、第2の記録ヘッド2Bには、一例としてシアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色の画像形成用インクC2を個別に吐出する4つのノズル列13C、13M、13Y、13Kが前記交差方向Bに所定の間隔を隔てて並設されている。
そして、これらの各ノズル列13W、13C、13M、13Y、13Kには、後述する制御部10から各ノズル口14の位置に対応したインク吐出量を指令する信号32、33が送信されてインク吐出量の調整が図られている。
また、図示のインクジェットプリンター1では、前記ノズル列13W、13C、13M、13Y、13Kの各ノズル口14から吐出されるインクCは、前述したように紫外線Eの照射を受けて、硬化する紫外線硬化インクである。
「紫外線硬化インク」は、紫外線(UV光)Eを照射することによって硬化、定着する速硬性に優れたインクで、ヒーター加熱によって溶媒を蒸発させることによって硬化、定着する従来の顔料インクに比べて硬化後の体積収縮率が格段に小さいという特長を有している。
また、「紫外線硬化インク」は、溶剤成分を含んでいないため環境に優しく、紫外線Eを照射することによって瞬時に硬化するためインク吸収性の低いフィルム系の被記録材Pに好適なインクである。
キャリッジ5は、前記交差方向Bに延びるキャリッジガイド軸18に沿って該方向Bに往復移動する前記記録ヘッド2の往復搬送装置である。
キャリッジ5を往復移動するための動力は、正逆転可能で単位ステップ毎の精密な送り制御が可能なモーター16から受けており、該モーター16の回転が図示しない歯付きベルトを介してキャリッジ5に伝達されるようになっている。
光照射部11は、前記第1の記録ヘッド2Aの図1、図2中、一例として左側傍に配置されている前記下地用インクC1を硬化させる第1光照射部11Aと、前記第2の記録ヘッド2Bの図1、図2中、一例として右側傍に配置されている前記画像形成用インクC2を硬化させる第2光照射部11Bの二種類が設けられている。
そして、図示のインクジェットプリンター1では、前記二種類の光照射部11A、11Bが用紙Pの被記録面に吐出された前記紫外線硬化インクCに所定の照射量の紫外線Eを照射することで紫外線硬化インクCの硬化・定着を実行している。
また、前記二種類の光照射部11Aと光照射部11Bは、本実施例ではそれぞれ5列の発光素子列3A、3C、3E、3G、3Iと発光素子列3B、3D、3F、3H、3Jによって構成されている。そして、これらの発光素子列3A、3C、3E、3G、3Iと発光素子列3B、3D、3F、3H、3Jには、前記二種類の記録ヘッド2A、2Bにおける各ノズル列13Wと13C、13M、13Y、13Kのノズル口14の配列に対応した配列の複数のLED15が設けられている。本実施例では発光素子列3A、3C、3E、3G、3Iと発光素子列3B、3D、3F、3H、3Jは、それぞれの列において各LED15が直列に接続されている。
そして、これらの各LED15には、後述する制御部10から各LED15の位置に対応した紫外線Eの照射量や照射の有無を指令する信号34、35が送信されて紫外線Eの照射量の調整と照射の有無の切り換えとが行われるようになっている。
実施例1に係るインクジェットプリンター1では、前記基本的構成に加えて、前記各発光素子列3A、3C、3E、3G、3Iと発光素子列3B、3D、3F、3H、3Jを形成している各LED15の故障を検知する故障検知部12A、12Bと、該故障検知部12A、12Bからの故障検知情報36、37に基づいて前記二種類の記録ヘッド2A、2Bの動作と前記二種類の光照射部11A、11Bの動作を「通常モード」と、「故障時モード」とに切り換えて実行可能な制御部10と、を備えている。
更に、制御部10には故障報せ部17が接続されており、該故障報せ部17によってユーザーに故障情報を知らせるようになっている。
前記故障検知部12は、本実施例では、記録ヘッド2の往復移動方向における両側にそれぞれ設けられた第1故障検知部12Aと第2故障検知部12Bによって構成されている。これらの第1故障検知部12A及び第2故障検知部12Bは、光照射部11の各LED15に対向する位置に設けられる各受光部20を備えている。各受光部20は前記LED15から個別に照射される紫外線の照射量を検出し、所定の照射量以下である場合に、そのLEDは「故障」であると診断するようになっている。そして、その診断結果である故障診断信号36、37が制御部10に送信されるようになっている。
尚、故障検知部12の具体的構造として、前記受光部20による構造に限定されず、例えば光照射部11の各構成部の電圧及び/又は電流値の変動を検出することで前記「故障」の有無を診断することもできる。
一方、制御部10は、キャリッジ5の移動方向によって動作させる記録ヘッド2A、2Bと光照射部11A、11Bを適宜切り換えるようにし、動作が選択された記録ヘッド2と光照射部11に対して前述した「通常時モード」と「故障時モード」の二種類の動作モードが選択的に実行されるようになっている。
尚、前記「通常時モード」では、ユーザーの選択によって前記5列ずつ設けられている発光素子列3A、3C、3E、3G、3Iと発光素子列3B、3D、3F、3H、3Jを全部使用する「全部使用モード」と、前記5列の発光素子列3A、3C、3E、3G、3Iと発光素子列3B、3D、3F、3H、3Jの一部を使用する「一部使用モード」とに切り換えて使用できるように構成されている。
そして、前記「全部使用モード」では、二種類設けられる光照射部11A、11Bをキャリッジ5の往路移動時と復路移動時とで切り換えて使用し、各光照射部11A、11Bの使用時に前記5列の発光素子列3A、3C、3E、3G、3Iと発光素子列3B、3D、3F、3H、3Jを形成しているすべてのLED15をON状態にして紫外線Eの照射を実行する。
一方、前記「一部使用モード」では、二種類設けられる光照射部11A、11Bをキャリッジ5の往路移動時と復路移動時とで切り換えて使用し、各光照射部111、19Bの使用時に前記5列の発光素子列3A、3C、3E、3G、3Iと発光素子列3B、3D、3F、3H、3Jの一つ又は二つ以上の発光素子列3を選択し、更にその選択する対象(二つ以上の場合は組合せ)を各照射毎に又は一定周期毎に5列の発光素子列3A、3C、3E、3G、3Iと発光素子列3B、3D、3F、3H、3Jの中で入れ換えて当該選択した発光素子列3のみのLED15をON状態にして紫外線Eの照射を実行し、他の発光素子列3のLED15をOFF状態にするようになっている。
尚、使用する一つ又は二つ以上の発光素子列3を選択するに際して、現時点までの点灯回数や点灯時間に基づいて、規則的に使用する発光素子列3を順番に切り換えるようにしても良いし、或いは使用する発光素子列3をランダムに切り換えるようにすることも可能である。
また、前記「故障時モード」では、前記制御部10は、故障したLED15の属する発光素子列3(例えば3G)を除いた残りの発光素子列3(例えば3A、3C、3E、3I及び3B、3D、3F、3H、3J)にて記録を実行する「故障時モード」に移行する。そして、該「故障時モード」として、前記記録ヘッド2A、2B及び光照射部11A、11Bの前記被記録材Pに対する記録実行時の相対移動速度Vtを前記故障発生のない「通常時モード」での相対移動速度Vnより遅く設定するようになっている。
本実施例では、前記相対移動速度Vt、Vnは停止状態の被記録材Pに対するキャリッジ5の移動速度になる。ラインプリンタの場合は、位置固定状態の記録ヘッドに対して搬送される被記録材Pの移動速度になる。
本実施例では、前記記録ヘッド2A、2B及び光照射部11A、11Bの前記往復移動における往方向及び復方向の両方の相対移動速度Vtを故障の無い状態における前記速度Vnより遅く設定するように構成されている。従って、往路(往方向)と復路(復方向)の移動速度が同じであるので、往復動作における速度的な観点からの記録条件は同じになっている。
尚、この場合、故障したLED15の属する光照射部11が前記往復移動における一方向(例えば往路)の移動で使用するものだけ(たとえば光照射部11A)である場合は、他方向(例えば復路)の移動に際して使用する光照射部(例えば11B)は故障したLED15が無いので、前記移動速度の低下によって故障したLED15が無い光照射部側は光照射量が少し過剰になる傾向がでる。そこで、光照射部(例えば11B)は、LED15に故障は無くても光照射量を光照射部11A、11Bの前記往復移動における両方向で同等になるように該光照射部(例えば11B)の発光素子列3のいずれかをOFF状態にする設定にしてもよい。
また、故障したLED15の属する側の光照射部(たとえば光照射部11A)が光照射する移動方向のときだけ前記相対移動速度Vtを前記速度Vnより遅く設定するように構成することもできる。この構成にすると、記録実行のスループットの低下を半分に抑えることができる。
以上説明したように、記録途中でLED15の一つが故障しても、故障したLED15の属する発光素子列3(例えば3G)を除いた残りの発光素子列3(例えば3A、3C、3E、3I)にて記録を実行する「故障時モード」に移行することができるので、前記残りの発光素子列3(例えば3A、3C、3E、3I)を用いて記録を継続することができる。その際、紫外線硬化インクCに照射されるトータルの光照射量は減少するが、前記記録ヘッド2A、2Bの記録実行時の前記相対移動速度Vtを前記故障発生のない「通常時モード」での相対移動速度Vnより遅く設定することによって、即ち単位面積当りに対する光の照射時間を長くすることによって前記トータルの光照射量の減少を補うことが可能になっている。
また、本実施例では、図2に示すように5列配設されている発光素子列3A、3C、3E、3G、3Iと発光素子列3B、3D、3F、3H、3Jは、用紙Pの搬送方向Aに所定ピッチで配設されている各LED15の用紙Pの搬送方向Aでの位置が各発光素子列3A、3C、3E、3G、3Iと発光素子列3B、3D、3F、3H、3J間で一致するように整列配置されている。
従って、1つの発光素子列3でLED15に故障があった場合には、他の発光素子列3の搬送方向Aの同位置のLED15が当該故障したLED15の光照射量の不足を補うように作用する。
これに伴って、故障したLED15の光照射量の不足は、他の発光素子列3の搬送方向Aの同位置の1つまたは2つのLED15がそのすべてを受け持って、前記光照射量の不足を補って所望の紫外線硬化インクCの硬化を実行できるように構成されている。
次に、図4から図6に示すフローチャートに従って、(1)通常時モード実行時と、(2)故障時モード実行時とに分けて本実施例に係るインクジェットプリンター1Aの動作の流れを具体的に説明する。
(1)通常時モード実行時(図4参照)
本実施例では、前記LED15の故障が発生していない場合には、図4に示す「通常時モード」が制御部10において実行される。最初にステップS1で「全部使用モード」が選択されたのか「一部使用モード」が選択されたのかの判断が行われ、「全部使用モード」が選択された場合には、ステップS2に移行して前述した「全部使用モード」で記録が実行される。
「全部使用モード」においては、全発光素子列3A、3C、3E、3G、3Iと発光素子列3B、3D、3F、3H、3Jの全ての点灯によるトータルの光照射量が前記光反応液Cを化学変化させるための必要量を満たせばよいため、一つの列の発光素子が発光する照射量は、従来の一列構造の場合に比して低レベルに設定することが可能である。これにより、各LED15の発光に伴う負荷が軽減され、該LED15の故障の虞を低減することができる。
次に、ステップS3に移行して、キャリッジ5の移動方向(走査方向)が往路側であるのか復路側であるのかの判断が行われ、キャリッジ5の移動方向が往路側と判断された場合には、ステップS4に移行して第2の記録ヘッド2Bと第2光照射部11BをON状態にし、第1の記録ヘッド2Aと第1光照射部11AをOFF状態にして記録を実行する。
次に、ステップS5に移行して、印刷する残りの下地または画像があるか否かの判断が行われ、印刷する残りの下地または画像がないと判断された場合には、記録の実行が終了する。
一方、前記ステップS5で印刷する残りの下地または画像があると判断された場合には、ステップS3に戻って、ステップS3〜S5の判断と動作が繰り返し実行される。
また、前記ステップS3でキャリッジ5の移動方向が復路側と判断された場合には、ステップS6に移行して第1の記録ヘッド2Aと第1照射部11AをON状態にし、第2の記録ヘッド2Bと第2光照射部11BをOFF状態にして記録を実行する。
次に、ステップS7に移行して印刷する残りの下地または画像があるか否かの判断が行われ、印刷する残りの下地または画像がないと判断された場合には、記録の実行が終了する。
一方、前記ステップS7で印刷する残りの下地または画像があると判断された場合には、ステップS3に戻って、ステップS3、S6、S7の判断と動作と、前記ステップS3〜S5の判断と動作とが繰り返し実行される。
また、前記ステップS1で「一部使用モード」が選択された場合には、ステップS8に移行して予め設定されている設定情報41に従って、使用する発光素子列3A、3C、3E、3G、3Iと発光素子列3B、3D、3F、3H、3Jを適宜、切り換えながら記録を実行する。
この場合は、LED15一つ当たりの照射量は、前記全点灯の場合よりは多くなるが、従来の一列構造の場合よりは低レベルに設定することが可能であると共に、各照射毎に点灯する発光素子列3の組合せを全5列の中で組み換えて変更される。これにより、各LED15の使用頻度(点灯頻度)が低下するので、この点からも発光に伴う負荷が軽減され、LED15の故障の虞を低減することができる。
その際、本実施例においては、各LED15の前記ノズル列13の方向における位置が各列間で一致するように配置されているので、各照射毎に点灯する発光素子列3の組合せを全5列の中で組み換えて変更しても、照射される反応液が受けるトータルの光照射量は変らない。よって、記録品質のバラツキの発生を防止することができる。
以後は、前述したステップS3〜S7と同様のステップS9〜S13を実行し、ステップS11ないしステップS13で印刷する残りの下地または画像がないと判断された場合に記録の実行を終了する。
(2)故障時モード実行時(図5、図6参照)
先ず、ステップS14において、故障検知部12から送信される故障検知情報37の送信の有無が判断され、LED15の故障を検知したと判断された場合には、ステップS15の「故障時モードで記録する」に移行して、当該故障が検知されたLED15の存する発光素子列3(例えば3G)を除いた残りの発光素子列3(例えば3A、3C、3E、3I及び3B、3D、3F、3H、3J)にて記録を実行する。このステップ15の詳細な内容については図6に基づいて後述する。
次に、ステップS16に移行して、故障検知部12から送信される故障検知情報37の送信の有無が再度判断される。
ステップS16で、LED15の故障を検知したと判断された場合には、ステップS17に移行し、使用する発光素子列3を更に減らして残りの発光素子列3(例えば3A、3C、3E及び3B、3D、3F、3H、3J)にて記録を実行する。このステップ17の内容は前記ステップ15と基本的に同じであるが前記相対移動速度Vtは前記ステップ15の状態よりも更に遅くなる。
次に、ステップS18に移行して、故障検知部12から送信される故障検知情報37の送信の有無が三度判断され、LED15の故障を検知したと判断された場合に、そのままの記録を実行しても不良品となるときは記録の実行を終了する。
また、前記ステップS16とステップS18でLED15の故障を検知しなかった場合には、ステップS19に移行し、前述した図4中のステップS3〜S7と同様のステップS19〜S23を実行し、ステップS21ないしステップS23で印刷する残りの下地または画像がないと判断された場合に記録の実行を終了する。
また、前記ステップS14において、LED15の故障を検知しなかった場合には、前述した図4中のステップS1に移行して通常時モードでの記録が実行される。
[故障時モード実行時の動作の詳細]
次に、前記ステップ15及びステップ17の故障時モードの内容を詳しく説明する。
制御部10は、前記故障検知部12がLED15の故障を検知したとき(ステップS30)は、予備のLED15が使える予備の発光素子列3が無い状態である否かを判断する(ステップS31)。予備の発光素子列3がある状態では、ステップ36に進み、その予備の発光素子列3に切り換えることで記録が継続されるようになっている。
ステップ31で予備のLED15が無い状態と判断されたときはステップ32に進む。ステップ32では、キャリッジ5の往復移動におけるいずれの方向についても相対移動速度をVt(<Vn)に下げることがユーザーによって予め選択されているか否かを判断する。
ユーザーによってキャリッジ5の往復移動におけるいずれの方向についても相対移動速度をVt(<Vn)に下げることが予め選択されている場合は、ステップ33に進み、キャリッジ5の往復移動におけるいずれの方向についても相対移動速度をVtにて記録を継続する。
ステップ32で、キャリッジ5の往復移動におけるいずれの方向についてもユーザーによって相対移動速度をVtに下げることが予め選択されていない場合、即ち故障したLED15の属する側の光照射部(たとえば光照射部11A)が光照射する移動方向のときだけ前記相対移動速度をVt(<Vn)に下げることが選択されている場合は、ステップ34に進む。
ステップ34では、LED15の故障が両側で発生、即ち第1照射部11A及び第2照射部11Bの両方において発生している場合は、結果的にキャリッジ5の往復移動におけるいずれの方向についても相対移動速度をVt(<Vn)に下げることになる。そこで、ステップ33に進み、キャリッジ5の往復移動におけるいずれの方向についても相対移動速度をVtにて記録を継続する。
ステップ34で、LED15の故障が両側ではなく片側、即ち第1照射部11Aと第2照射部11Bのいずれか一方で発生している場合は、ステップ35に進む。ステップ35では、故障したLED15の属する側の光照射部(たとえば光照射部11A)が光照射する移動方向のときだけ前記相対移動速度をVt(<Vn)に下げ、他方向に移動するときは速度Vnのまま記録を継続する。
尚、発光素子列3における前記故障は、オープンモードで起きる場合とショートモードで起きる場合の二通りがある。前記各発光素子列3は複数のLED15が直列接続されているので、オープンモードで故障した場合はその列の全てのLED15は消灯状態となるが、ショートモードで故障したときは故障していないLED15は発光状態を続ける。そのため、故障したLED15に対応する箇所の光照射量が他の箇所よりも少なくなり、それによってむらが生じ易い。
本実施例では、オープンモードとショートモードのいずれのモードでLED15が故障してもその発光素子列3をOFFにし、故障時モードに移行して記録が行われるようになっている。これにより、前記むらの発生の問題なく、残りの発光素子列3によって記録を継続することができる。
[他の実施例] (図3参照)
本発明にかかる記録装置1と、以上述べたような構成を有することを基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行うことも勿論可能である。
例えば、図3に示した実施例2のように、記録ヘッド2が画像形成用UVインクC2を吐出する第2の記録ヘッド2Bだけで構成されているものであってもよい。この構造の場合は、前記実施例のように、下地記録(下地形成)を行えないが、被記録材が下地記録を必要としないものである場合に対応できる。
また、発光素子列3の数は、前記実施例1〜2において採用した5列に限らず、2列〜4列であっても構わないし、6列以上設けることも可能である。
また、上記実施例では、記録ヘッドが往復移動する構成のシリアルプリンタについて説明したが、記録ヘッドが移動しないラインヘッドを用いたラインプリンタにも本発明を適用できることは勿論である。
また、記録ヘッド15から吐出される光反応液Cは、紫外線(UV)硬化インクに限られない。従って、紫外線(UV光)以外の他の波長の光Eによって化学変化する種々の光反応液Cが採用可能であり、発光素子15もLEDに限られない。具体的には、ある波長の光Eの照射を受けることによって色を変化させる光反応液Cを利用して被記録材Pの被記録面に画像を形成するようなインクジェットプリンター等に本発明を適用することも可能である。
1 インクジェットプリンター(記録装置)、2 記録ヘッド、3 発光素子列、
4 搬送装置、5 キャリッジ、6 記録実行領域、7 搬送用ローラー、
8 排出用ローラー、9 モーター、10 制御部、11 光照射部、
12 故障検知部、13 ノズル列、14 ノズル、15 LED、
16 モーター、17 故障報せ部、18 キャリッジガイド軸、19 支持部材、
20 受光部、31〜39 信号、41 設定情報、P 用紙(被記録材)、
A 搬送方向、B 交差する方向 、
C 紫外線(UV)硬化インク(インク)(光反応液)、
E 紫外線(UV光)(光)

Claims (4)

  1. 被記録材に対して光反応液を吐出するノズル列を有する記録ヘッドと、
    前記吐出された光反応液に光を照射して該光反応液を化学変化させる発光素子が前記ノズル列と同方向に並んで成る発光素子列を有する光照射部と、
    前記各発光素子列を形成している各発光素子の故障を検知する故障検知部と、
    前記記録ヘッドによる記録の実行動作及び前記光照射部の動作を制御する制御部と、を備え、
    前記光照射部は、前記発光素子列が複数列配設され、
    前記制御部は、前記故障検知部が発光素子の故障を検知したときは、故障した発光素子の属する発光素子列を除いた残りの発光素子列にて記録を実行する故障時モードに移行するように構成され、該故障時モードとして前記記録ヘッド及び光照射部の前記被記録材に対する記録実行時の相対移動速度Vtを前記故障発生のない通常時モードでの相対移動速度Vnより遅く設定することが可能に構成されていることを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載された記録装置において、
    前記記録ヘッドは、被記録材の搬送方向に交差する方向に往復移動するキャリッジに搭載されており、
    前記光照射部は、前記キャリッジに搭載されると共に、前記記録ヘッドの前記移動方向における前側と後側の両方に配設され、
    前記制御部は、前記故障検知部が発光素子の故障を検知したときは、前記往復移動における往方向及び復方向の両方の前記相対移動速度Vtを前記速度Vnより遅く設定するように構成されていることを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1に記載された記録装置において、
    前記記録ヘッドは、被記録材の搬送方向に交差する方向に往復移動するキャリッジに搭載されており、
    前記光照射部は、前記キャリッジに搭載されると共に、前記記録ヘッドの前記移動方向における前側と後側の両方に配設され、
    前記制御部は、前記故障検知部が発光素子の故障を検知したときに前記故障した発光素子の属する側の光照射部が光照射する移動方向のときだけ前記相対移動速度Vtを前記速度Vnより遅く設定するように構成されていることを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載された記録装置において、
    前記制御部は、故障した発光素子の属する列数に対応して前記相対移動速度Vtを前記速度Vnより遅く設定するように構成されていることを特徴とする記録装置。
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