JP5095352B2 - ヘッドユニット、ヘッドユニットの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、オンデマンド型のインクジェットヘッドを備えたヘッドユニットおよびヘッドユニットの製造方法に関する。
例えば、インク吐出のための駆動素子として圧電素子を利用したインクジェットヘッドが開示されている。このインクジェットヘッドは、インクの噴出口となるオリフィスと、オリフィスに連通するとともにインクが溜められるインク室と、インク室を加圧するための圧電素子と、インク室と圧電素子との間を仕切るシリコーンゴム製の壁部材と、インク室と壁部材との間に設けられた耐インク性の保護膜と、を有している。耐インク性の保護膜は、例えば、エポキシ系接着剤を溶剤に溶かしたもの壁部材に塗布することで形成される。
このインクジェットヘッドでは、インク室と壁部材との間に耐インク性の保護膜を設けることで、インクによってシリコーンゴム製の壁部材が侵されることを防止している(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−141863号公報
ところで、インクジェットヘッドと、これを支持するベースと、を有するヘッドユニットを構成したい場合がある。このとき、インクジェットヘッドとベースとの間の接着に例えば熱硬化型の接着剤のような耐インク性のある接着剤を用いることが考えられる。
通常、金属等で形成されるベースと、PZT等で構成されるインクジェットヘッドとの間では、線膨張係数が異なる。また、熱硬化型の接着剤を用いて接着を行うと、硬化のための加熱工程が必須となる。接着剤の硬化は、ベースおよびインクジェットヘッドが熱で膨張した状態でなされる。このため、接着されたベースおよびインクジェットヘッドを常温に戻したときには、ベースとインクジェットヘッドとの間で縮み量が異なることから、これらを接合したものに反りや位置ずれを生じたり、接着部分に剥離を生じたりすることとなる。
一方で、UV硬化型の接着剤を用いる場合には、高精度で常温接着が可能となる。しかしながら、UV硬化型の接着剤は、溶剤系のインクに対して侵されてしまうため、このままでは用いることができない。
本発明の目的は、耐インク性を保持しつつ、インクジェットヘッドとベースとを高精度に位置決めした状態で接着することが可能なヘッドユニットを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係るヘッドユニットは、一対の第1の貫通孔、これら第1の貫通孔の周囲に突出して設けられた円筒形の受け部、及びこれらの受け部の近傍に設けられた一対の第2の貫通孔を有するベースと、このベースとの間に前記第2の貫通孔に連通される隙間を形成して前記ベースに取り付けられるとともに、インク滴を吐出することが可能なインクジェットヘッドと、前記第1の貫通孔の内側と前記受け部の上面とに形成されて前記ベースと前記インクジェットヘッドとをスポット状に接着するとともに、前記隙間で周囲が取り囲まれるように配置された第1の接着部と、前記第1の接着部の周囲を取り囲むように配置されるとともに、前記第2の貫通孔の内面および前記受け部に形成され、前記ベースと前記インクジェットヘッドとを接着するとともに耐インク性を有する第2の接着部と、を具備し、前記第1の接着部および前記第2の接着部は、前記ベースの長手方向における中央部の近傍に一対配置されることを特徴とする
前記目的を達成するために、本発明の一つに形態に係るヘッドユニットの製造方法は、一対の第1の貫通孔、これら第1の貫通孔の周囲に突出して設けられた円筒形の受け部、およびこれらの受け部の近傍に設けられた一対の第2の貫通孔を有するベースと、このベースとの間に前記第2の貫通孔に連通される隙間を形成して前記ベースに取付けられるインクジェットヘッドと、前記ベースと前記インクジェットヘッドとを接着する第1の接着剤および第2の接着剤と、を具備するとともに、前記第1の接着剤及び前記第2の接着剤が、前記ベースの長手方向における中央部の近傍に一対配置されるヘッドユニットの製造方法であって、前記ベースと前記インクジェットヘッドとの間に常温硬化型の前記第1の接着剤を塗布して当該第1の接着剤を常温で硬化させることにより、前記第1の貫通孔の内側と前記受け部の上面とに形成されるとともに前記隙間で周囲が取り囲まれるように配置された第1の接着部を形成した後、前記第1の接着剤の近傍にある前記第2の貫通孔に耐インク性を有する熱硬化型の前記第2の接着剤を塗布し、前記ヘッドユニットを加熱することで前記第1の接着剤の周囲を取り囲むように前記第2の接着剤を硬化させることにより、前記第2の貫通孔の内面および前記受け部に形成されて、前記ベースと前記インクジェットヘッドとを接着する第2の接着部を形成することを特徴とする
本発明によれば、耐インク性を保持しつつ、インクジェットヘッドとベースとを高精度に位置決めした状態で接着することが可能なヘッドユニットを提供できる。
以下、図面を参照しながら本発明の第1の実施形態について説明する。
図1と図4に示すように、ヘッドユニット11は、ベース12と、ベース12に固定されるインクジェットヘッド13と、ベース12とインクジェットヘッド13とを接着する一対の第1の接着部14および一対の第2の接着部15と、を備えている。
図2に示すように、ベース12は、熱伝導性の良好な例えばアルミニウム合金で構成されている。ベース12は、方形板状をなしたベース本体21と、ベース本体21の前方に形成された一対の第1の貫通孔22と、第1の貫通孔22の周囲に設けられた円筒形の受け部23と、受け部23の外側の近傍に設けられた一対の第2の貫通孔24と、を有している。ベース本体21は、さらに、前方において他の部分よりも一段低く平らに形成された装着面21Aを有している。第1の貫通孔22、受け部23、第2の貫通孔24は、それぞれ装着面21Aに形成されている。受け部23は、装着面21Aから装着面21Aと直交する方向に突出している。なお、ベース12の材質は、アルミニウム合金に限定されるものではない。ベース12の材質は、例えば、熱伝導性の良いマグネシウム合金等であってもよい。
図1と図2に示すように、インクジェットヘッド13は、底板31と、底板31に装着される枠部32と、枠部32に接着される天板33と、底板31、枠部32および天板33で囲まれた内部空間に複数形成される圧力室34と、各圧力室34同士を仕切るとともにインク滴を吐出するための駆動素子となる側壁と、圧力室34に連通するノズル35Aを有するノズルプレート35と、天板33に形成されたインク供給口36と、側壁に電気的に接続されたヘッド駆動用基板39と、を有している。インク供給口36は、インク流路37を介して、図示しないインクタンクに接続されている。側壁は、図示省略したが、分極方向が対向する2つの圧電素子を接着して形成されている。
ここで、インクジェットヘッド13がインクジェット記録装置に搭載された際のインク滴の吐出動作について説明する。圧力室34に液が満たされた状態で、インクジェット記録装置が印刷を開始する際には、インクジェット記録装置の制御部は、インクジェットヘッド13に対して印字信号をヘッド駆動用基板39に出力する。印刷信号を受けたヘッド駆動用基板39は、パルス電圧を駆動素子である側壁に印加する。これにより、圧力室34を間に挟んだ左右一対の側壁は、シェアモード変形を行って湾曲するように互いに離反する。そして、これらを初期位置に復帰させて圧力室34の液を加圧することで、ノズル35Aからインク滴が勢い良く吐出される。
図3に示すように、インクジェットヘッド13とベース12との間には、隙間38が形成されており、隙間38は、第1の接着部14の周囲を取り囲むように配置している。隙間38は、第1の接着部14および受け部23の周囲で環状に形成されている。インクは、例えば、溶媒として溶剤を用いた溶剤系インクで構成されているが、これに限定されるものではない。インクは、塗布後にUVを照射することで硬化するUV系インク、水性の水系インク、油性の油系インクであってもよい。
本実施形態において、図2と図5に示すように、第1の接着部14および第2の接着部15は、ベース12とインクジェットヘッド13との間の位置にそれぞれ形成されている。第1の接着部14および第2の接着部15は、ベース12の装着面21A上で、中央部に寄った位置に配置されている。
第1の接着部14は、例えば、UV(紫外線)硬化型の第1の接着剤41で形成されており、ベース12とインクジェットヘッド13をスポット状に接着することができる。第1の接着剤41は、UVを照射することで硬化する常温硬化型のものである。第1の接着部14は、第1の貫通孔22の内側と受け部23の上面とに形成されている。なお、第1の接着部14を形成する第1の接着剤41としては、UV硬化型のものに限定されるものではない。第1の接着剤41としては、水分ないし溶剤の揮発により硬化する合成ゴム系の接着剤や、湿気と反応して硬化する瞬間接着剤、主剤と硬化剤とを化学反応させて硬化する2液反応硬化型の接着剤、および空気の遮断によって硬化する嫌気型の接着剤でもよい。
図4と図5に示すように、第2の接着部15は、第2の貫通孔24の内面と、第1の接着部14および受け部23の周囲を取り囲む位置と、に形成されている。すなわち、第2の接着部15は、受け部23の周囲で環状に形成されており、ベース12とインクジェットヘッド13を接着している。第2の接着部15は、例えば、エポキシ系の熱硬化型の第2の接着剤42で形成される。このエポキシ系の熱硬化型の第2の接着剤42は、主剤および硬化剤を混ぜ合わせて使用する2液タイプの接着剤である。第2の接着剤42は、溶剤系インク、UV系インク、水系インク、油系インクに対して、耐インク性(耐食性)を有している。図5に示すように、第1の貫通孔22の内部で、第1の接着剤41の表面を覆う位置に、第3の接着部16が形成されている。第3の接着部16は、第2の接着部15と同じ第2の接着剤42で形成される。
続いて、図3から図5を参照して、実施形態にかかるヘッドユニット11の組み立て工程について説明する。インクジェットヘッド13をベース12の所定位置に位置決めを行い、図3に示すように、ベース12の第1の貫通孔22の内部にUV硬化型の第1の接着剤41を塗布する。このインクジェットヘッド13およびベース12に対して、UVを照射して第1の接着剤41を硬化させる。これによって、第1の貫通孔22の内部および受け部23の上面に第1の接着部14を形成する。
さらに、第1の貫通孔22および第1の接着剤41の近傍にある第2の貫通孔24の内部に、熱硬化性の第2の接着剤42を塗布する。同様に、第1の貫通孔22の第1の接着剤41の表面に熱硬化性の第2の接着剤42を塗布する。この状態で、ヘッドユニット11をオーブンに入れて加熱して加熱工程を行う。加熱工程は、例えば、60〜80℃で所定時間ヘッドユニット11を放置することで行われる。加熱工程において、第2の接着剤42の温度が上昇すると、第2の接着剤42の粘性が低下して、流動性が向上する。これによって、第2の接着剤42は、毛細管力によって、第1の接着部14および受け部23の周囲で、ベース12とインクジェットヘッド13との隙間38に入り込む。この状態で、第2の接着剤42を硬化させる。こうして、図4と図5に示すように、第1の接着部14および受け部23の周囲を取り囲んでシールするように第2の接着部15が形成される。また、第1の貫通孔22の第1の接着剤41の表面に、第3の接着部16が形成される。なお、加熱工程は、第2の接着剤42が熱硬化するぎりぎりの温度で行って、ベース12およびインクジェットヘッド13の熱膨張による影響が極力小さくなるようにすることが好ましい。
以上が、ヘッドユニット11の第1の実施形態である。第1の実施形態によれば、ヘッドユニット11は、ベース12と、ベース12に取り付けられるとともに、インク滴を吐出することが可能なインクジェットヘッド13と、ベース12とインクジェットヘッド13とをスポット状に接着する第1の接着部14と、第1の接着部14の周囲を取り囲むように配置され、ベース12とインクジェットヘッド13とを接着するとともに耐インク性を有する第2の接着部15と、を具備する。
この構成によれば、第1の接着部14の周囲を耐インク性の第2の接着部15で取り囲むことができるため、インクが例えば溶剤系のインクである場合等に、第1の接着部14がインクによって侵されて第1の接着部14に剥離や膨潤を生ずることを防止することができる。
この場合、第1の接着部14は、常温硬化型の接着剤で形成される。この構成によれば、第1の接着部14を硬化させるのに別途に加熱等を要することがなく、ベース12とインクジェットヘッド13を簡単かつ精度よく接着できる。
この場合、第2の接着部15は、熱硬化型の接着剤で形成される。一般に、熱硬化型の接着剤は、各種のインクに対して耐性を有することが多い。上記構成によれば、耐インク性を持った接着部を比較的簡単に構成することができる。
この場合、ベース12とインクジェットヘッド13との間には、第1の接着部14の周囲を取り囲むように配置する隙間38が形成されている。
熱硬化型の第2の接着剤42に熱を加えると、第2の接着剤42の粘性が低下して、流動性が増す。この構成によれば、ベース12とインクジェットヘッド13との間に第1の接着部14を取り囲む隙間38が形成されるため、第2の接着部15を熱硬化する際に、毛細管力を作用させて、この隙間38に第2の接着剤42を流すことができる。これによって、第1の接着部14の周囲を耐インク性のある第2の接着部15によって精度よくシールできるため、第1の接着部14がインクによって侵されてしまう事態を防止できる。
この場合、第2の接着剤42は、第1の接着剤41の硬化後に塗布される。この構成によれば、第1の接着部14によってベース12とインクジェットヘッド13が位置決めされた状態で第2の接着剤42が塗布されるため、第2の接着部15を熱硬化性の接着剤で構成するようにしても、加熱工程でインクジェットヘッド13とベース12との間で位置がずれてしまうことを防止することができる。
この場合、第1の接着部14および第2の接着部15は、ベース12の中央部に寄った位置に配置される。
この構成によれば、ベース12とインクジェットヘッド13との間の線膨張係数の違いによる悪影響を低減することができる。すなわち、第2の接着剤42を熱硬化させるには、ベース12およびインクジェットヘッド13に熱を加える必要がある。このとき、温度が加えられた状態において、ベース12の中心から離れた位置に行くほど、ベース12とインクジェットヘッド13との間で、伸び量の違いによる歪みが生ずることとなる。上記構成によれば、このような歪みの影響が小さい中央部に寄せて第1の接着部14および第2の接着部15が配置できるため、熱硬化後にヘッドユニット11を常温に戻した際に、ヘッドユニット11に反りを生じたり、インクジェットヘッド13に位置ずれを生じたり、さらには、第1の接着部14に剥離を生じたりするのを防止できる。
さらに、本実施形態のヘッドユニットの製造方法は、ベース12とインクジェットヘッド13との間に常温硬化型の第1の接着剤41を塗布して第1の接着剤41を常温で硬化させた後、第1の接着剤41の近傍に熱硬化型の第2の接着剤42を塗布し、ヘッドユニット11を加熱することで第1の接着剤41の周囲を取り囲むように第2の接着剤42を硬化させる。
この構成によれば、常温硬化型の第1の接着剤41によってベース12とインクジェットヘッド13とを位置決めした状態で、第2の接着剤42の熱硬化を行うことができるため、熱硬化時にベース12とインクジェットヘッド13との位置がずれてしまうことを防止することができる。
この場合、第2の接着剤42は、耐インク性を有する。この構成によれば、耐インク性のあるインクによって第1の接着部14をシールできるため、例えばインクが溶剤系のものである場合に、インクによって第1の接着剤41が侵されてしまうことを防止することができる。
続いて、図6を参照して、ヘッドユニット51の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態のヘッドユニット51は、ベース52の形状等が第1の実施形態のものと異なっているが、他の部分は共通している。このため、主として第1の実施形態と異なる部分について説明し、共通する箇所については共通の符号を付して説明を省略する。
図2に示すように、ベース52は、熱伝導性の良好な例えばアルミニウム合金で構成されている。ベース52は、方形板状をなしたベース本体21と、ベース本体21の前方に形成された一対の第1の貫通孔22と、第1の貫通孔22の周囲に設けられた円筒形の受け部53と、受け部53の外側の近傍に設けられた一対の第2の貫通孔24と、第2の貫通孔24の周囲に形成された凸部54を有している。ベース本体21は、さらに、前方において他の部分よりも一段低く平らに形成された装着面21Aを有している。第1の貫通孔22、受け部53、第2の貫通孔24、凸部54は、それぞれ装着面21Aに形成されている。受け部53および凸部54は、装着面21Aから装着面21Aと直交する方向に突出している。
凸部54は、装着面上に環状に形成されており、第1の接着部14、受け部53、第2の貫通孔24の周囲を取り囲んでいる。受け部53は、第1の実施形態と異なり、例えば、ベース52の外側方向に一部を切欠いた逃げ部55を有している。なお、ベース52の材質は、アルミニウム合金に限定されるものではない。ベース52の材質は、例えば、熱伝導性の良いマグネシウム合金等であってもよい。
続いて、図6を参照して、実施形態にかかるヘッドユニット51の組み立て工程について説明する。インクジェットヘッド51をベース52の所定位置に位置決めを行い、図6に示すように、ベース52の第1の貫通孔22の内部にUV硬化型の接着剤を塗布する。このとき、第1の接着剤41の一部は、逃げ部55内にも侵入する。このインクジェットヘッド13およびベース52に対して、UVを照射して第1の接着剤41を硬化させる。これによって、第1の貫通孔22の内部および受け部53の上面に第1の接着部14を形成する。なお、逃げ部55内に進入した第1の接着剤41を硬化させるため、低温で加熱して硬化を促進してもよい。
さらに、第1の貫通孔22および第1の接着剤41の近傍にある第2の貫通孔24に熱硬化性の第2の接着剤42を塗布する。また、第1の貫通孔22の第1の接着剤41の表面に熱硬化性の第2の接着剤42を塗布する。この状態で、ヘッドユニット51をオーブンに入れて加熱して加熱工程を行う。加熱工程は、例えば、60〜80℃で所定時間ヘッドユニット51を放置することで行われる。加熱工程において、第2の接着剤42の温度が上昇すると、第2の接着剤42の粘性が低下して、流動性が向上する。このとき、凸部54の作用によって、流動性の増した第2の接着剤42は、第1の接着部14および受け部53の周囲に留められる。第2の接着剤42は、毛細管力によって、第1の接着部14および受け部53の周囲で、ベース52とインクジェットヘッド13との隙間38に入り込む。この状態で、第2の接着剤42の硬化を促進させる。これによって、第1の接着部14および受け部53の周囲を取り囲んでシールするように第2の接着部15が形成される。また、第1の貫通孔22の第1の接着剤41の表面に、第3の接着部16が形成される。
第2の実施形態によれば、ベース52は、第1の接着部14の周囲を取り囲む凸部54を具備し、この凸部54は、第2の接着剤42を第1の接着部14の周囲に留める。この構成によれば、熱硬化性の第2の接着剤42が、加熱工程の際に第1の接着部14の周囲から流れてしまうことを防止することができる。これによって、第1の接着部14の周囲を第2の接着部15でシールすることができ、第1の接着部14がインクで侵されてしまうことを防止することができる。また、第2の接着剤42が周囲に流れ出すおそれがないため、第2の接着剤42の量の管理を厳密に行う必要をなくすことができる。
本発明は、前記実施の形態に限定されるものではない。すなわち、本実施形態では、ベース12、52に対してインクジェットヘッド13を1個のみ搭載するようにしているが、1個のベース12、52に対して複数のインクジェットヘッド13を搭載するようにしてもよい。このほか、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論である。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
ベースと、
前記ベースに取り付けられるとともに、インク滴を吐出することが可能なインクジェットヘッドと、
前記ベースと前記インクジェットヘッドとをスポット状に接着する第1の接着部と、
前記第1の接着部の周囲を取り囲むように配置され、前記ベースと前記インクジェットヘッドとを接着するとともに耐インク性を有する第2の接着部と、
を具備することを特徴とするヘッドユニット。
[2]
前記第1の接着部は、常温硬化型の第1の接着剤で形成されることを特徴とする[1]に記載のヘッドユニット。
[3]
前記第2の接着部は、熱硬化型の第2の接着剤で形成されることを特徴とする[2]に記載のヘッドユニット。
[4]
前記ベースと前記インクジェットヘッドとの間には、前記第1の接着部の周囲を取り囲むように配置する隙間が形成されていることを特徴とする[3]に記載のヘッドユニット。
[5]
前記第2の接着剤は、前記第1の接着剤の硬化後に塗布されることを特徴とする[4]に記載のヘッドユニット。
[6]
前記第1の接着部および前記第2の接着部は、前記ベースの中央部に寄った位置に配置されることを特徴とする[5]に記載のヘッドユニット。
[7]
前記ベースは、前記第1の接着部の周囲を取り囲む凸部を具備し、この凸部は、前記第2の接着剤を前記第1の接着部の周囲に留めることを特徴とする[6]に記載のヘッドユニット。
[8]
ベースとこれに取り付けられるインクジェットヘッドとを具備するヘッドユニットの製造方法であって、前記ベースと前記インクジェットヘッドとの間に常温硬化型の第1の接着剤を塗布して当該第1の接着剤を常温で硬化させた後、前記第1の接着剤の近傍に熱硬化型の第2の接着剤を塗布し、前記ヘッドユニットを加熱することで前記第1の接着剤の周囲を取り囲むように前記第2の接着剤を硬化させることを特徴とするヘッドユニットの製造方法。
[9]
前記第2の接着剤は、耐インク性を有することを特徴とする[8]に記載のヘッドユニットの製造方法。
[10]
前記ベースと前記インクジェットヘッドとの間には、前記第1の接着剤の周囲を取り囲むように配置する隙間が形成されていることを特徴とする[9]に記載のヘッドユニットの製造方法。
第1の実施形態に係るヘッドユニットを示す斜視図。 図1に示すヘッドユニットを分解して示す斜視図。 図1に示すヘッドユニットの縦方向に沿った断面図。 図1に示すヘッドユニットの第1の接着部の周囲を拡大して示す斜視図。 図3に示すヘッドユニットに第2の接着部および第3の接着部が形成された状態を示す断面図。 第2の実施形態に係るヘッドユニットの縦方向に沿った断面図。
符号の説明
11、51…ヘッドユニット、12、52…ベース、13…インクジェットヘッド、14…第1の接着部、15…第2の接着部、22…第1の貫通孔、23,53…受け部、24…第2の貫通孔、38…隙間、41…第1の接着剤、42…第2の接着剤、54…凸部

Claims (6)

  1. 一対の第1の貫通孔、これら第1の貫通孔の周囲に突出して設けられた円筒形の受け部、およびこれらの受け部の近傍に設けられた一対の第2の貫通孔を有するベースと、
    このベースとの間に前記第2の貫通孔に連通される隙間を形成して前記ベースに取り付けられるとともに、インク滴を吐出することが可能なインクジェットヘッドと、
    前記第1の貫通孔の内側と前記受け部の上面とに形成されて前記ベースと前記インクジェットヘッドとをスポット状に接着するとともに、前記隙間で周囲が取り囲まれるように配置された第1の接着部と、
    前記第1の接着部の周囲を取り囲むように配置されるとともに、前記第2の貫通孔の内面および前記受け部に形成され、前記ベースと前記インクジェットヘッドとを接着するとともに耐インク性を有する第2の接着部と、
    を具備し、
    前記第1の接着部および前記第2の接着部は、前記ベースの長手方向における中央部の近傍に一対配置されることを特徴とするヘッドユニット。
  2. 前記第1の接着部は、常温硬化型の第1の接着剤で形成されることを特徴とする請求項1に記載のヘッドユニット。
  3. 前記第2の接着部は、熱硬化型の第2の接着剤で形成されることを特徴とする請求項2に記載のヘッドユニット。
  4. 前記第2の接着剤は、前記第1の接着剤の硬化後に塗布されることを特徴とする請求項3に記載のヘッドユニット。
  5. 前記ベースは、前記第1の接着部の周囲を取り囲む凸部を具備し、この凸部は、前記第2の接着剤を前記第1の接着剤の周囲に留めることを特徴とする請求項4に記載のヘッドユニット。
  6. 一対の第1の貫通孔、これら第1の貫通孔の周囲に突出して設けられた円筒形の受け部、およびこれらの受け部の近傍に設けられた一対の第2の貫通孔を有するベースと、このベースとの間に前記第2の貫通孔に連通される隙間を形成して前記ベースに取付けられるインクジェットヘッドと、前記ベースと前記インクジェットヘッドとを接着する第1の接着剤および第2の接着剤と、を具備するとともに、前記第1の接着剤及び前記第2の接着剤が、前記ベースの長手方向における中央部の近傍に一対配置されるヘッドユニットの製造方法であって、
    前記ベースと前記インクジェットヘッドとの間に常温硬化型の前記第1の接着剤を塗布して当該第1の接着剤を常温で硬化させることにより、前記第1の貫通孔の内側と前記受け部の上面とに形成されるとともに前記隙間で周囲が取り囲まれるように配置された第1の接着部を形成した後、前記第1の接着剤の近傍にある前記第2の貫通孔に耐インク性を有する熱硬化型の前記第2の接着剤を塗布し、前記ヘッドユニットを加熱することで前記第1の接着剤の周囲を取り囲むように前記第2の接着剤を硬化させることにより、前記第2の貫通孔の内面および前記受け部に形成されて、前記ベースと前記インクジェットヘッドとを接着する第2の接着部を形成することを特徴とするヘッドユニットの製造方法
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