JP2010069799A - インクジェットヘッド、インクジェットヘッドの製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッド、インクジェットヘッドの製造方法 Download PDF

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

【課題】製造コストを低廉に維持しつつ、電極の腐食を防止することができるインクジェットヘッドを提供する。
【解決手段】インクジェットヘッド11は、複数のノズル27を有するノズルプレート18と、ノズル27に対応するように溝状をなした複数の圧力室14と、この圧力室14に隣接して設けられるとともに圧力室14を加圧してノズル27から液を吐出させる駆動素子と、を有する圧電体12と、圧力室14の1つの壁部を構成する壁部構成部材と、圧力室14内で圧電体12に密着するように設けられるとともに、駆動素子に電力を供給する電極16と、電極16の表面を被覆するように圧電体12に塗布されたコーティング材19と、を具備する。コーティング材19は、圧電体12と壁部構成部材とを接着するための接着剤を兼ねている。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のノズルからインクを吐出させることが可能なインクジェットヘッド、およびインクジェットヘッドの製造方法に関する。
インク流路内に配置する電極に保護膜を形成することで、電極の腐食を防止したインクジェットヘッドが開示されている。このインクジェットは、インク流路となる溝および溝の内面に配置される電極を有するPZT基板と、インク流路に対応する位置にノズル孔が設けられたノズルプレートと、電極の上側に被覆された電着絶縁膜と、電着絶縁膜の上側に被覆されたポリパラキシレン膜と、を有している。
このインクジェットヘッドでは、電着絶縁膜によって電極との間の密着性、絶縁性を確保している。また、ポリパラキシレン膜によって、均一被覆性を確保している。電着絶縁膜およびポリパラキシレン膜によって、電極の腐食を防止している(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−122684号公報
上記のような従来型のインクジェットヘッドでは、電着絶縁膜およびポリパラキシレン膜の2層を電極の表面に形成する必要があり、製造プロセスが複雑になっている。また、複数工程を経てインクジェットヘッドが完成されるため、結果として製造コストが上昇することになる。
本発明の目的は、製造コストを低廉に維持しつつ、電極の腐食を防止することができるインクジェットヘッドを提供することにある。
本発明の一つの形態に係るインクジェットヘッドは、複数のノズルを有するノズルプレートと、前記ノズルに対応するように溝状をなした複数の圧力室と、この圧力室に隣接して設けられるとともに前記圧力室を加圧して前記ノズルから液を吐出させる駆動素子と、を有する圧電体と、前記圧力室の1つの壁部を構成する壁部構成部材と、前記圧力室内で前記圧電体に密着するように設けられるとともに、前記駆動素子に電力を供給する電極と、前記電極の表面を被覆するように前記圧電体に塗布されたコーティング材と、を具備し、前記コーティング材は、前記圧電体と前記壁部構成部材とを接着するための接着剤を兼ねている。
本発明の他の形態に係るインクジェットヘッドは、複数のノズルを有するノズルプレートと、ノズルに対応するように溝状をなした複数の圧力室と、この圧力室に隣接して設けられるとともに圧力室を加圧してノズルから液を吐出させる駆動素子と、を有する圧電体と、圧電体が取り付けられる基板と、圧力室の1つの壁部を構成する壁部構成部材と、圧力室内で圧電体に密着するように設けられるとともに、駆動素子に電力を供給する電極と、電極の表面を被覆するように圧電体および基板に塗布されたコーティング材と、を具備し、コーティング材は、基板と壁部構成部材とを接着するための接着剤を兼ねている。
本発明の一つの形態に係るインクジェットヘッド製造方法は、圧力室に連通したノズルから液を吐出させる駆動素子と、この駆動素子に電力を供給する電極と、を作りこんだ圧電体に対してコーティング材を塗布して電極を被覆するとともに、コーティング材を利用して圧力室の1つの壁部を構成する壁部構成部材を圧電体に接着する。
本発明の他の形態に係るインクジェットヘッド製造方法は、圧力室に連通したノズルから液を吐出させる駆動素子とこの駆動素子に電力を供給する電極とを作りこんだ圧電体と、この圧電体が接着される基板と、に対してコーティング材を塗布して前記電極を被覆するとともに、前記コーティング材を利用して、前記圧力室に連通する共通液室の少なくとも1つの壁部を構成する壁部構成部材を前記基板に接着する。
本発明によれば、製造コストを低廉に維持しつつ、電極の腐食を防止することができるインクジェットヘッドを提供することができる。
以下、図面を参照しながらこの発明の第1の実施形態について説明する。
図1と図2に示すように、インクジェットヘッド11は、内部で液が循環しない、いわゆる非循環式のインクジェットヘッドである。このインクジェットヘッド11は、板状になった圧電体12と、圧電体12が接着される基板13と、圧電体12に溝状に形成される圧力室14と、圧力室14を間に挟んだ両側に設けられる駆動素子である側壁15と、圧力室14の底部および側壁15の表面に形成された電極16と、電極16の表面を被覆するように圧電体12に塗布されたコーティング材19と、圧力室14の上面を覆う天板17と、圧力室14の1つの面を形成するノズルプレート18と、図示しない駆動回路と、を有している。
電極16は、圧力室14内で圧電体12に密着するように設けられている。さらに、インクジェットヘッド11は、それぞれ電極16に接続された配線28を有している。
基板13は、例えば、セラミックス材料によって板状に形成されている。圧力室14は、圧電体12の一方の面から研削加工を行うことで、溝状に形成されている。圧力室14は、ノズルに1対1で対応するように横並びに設けられている。
天板17は、圧力室14の少なくとも1つの壁部を構成する壁部構成部材の一例である。天板17は、圧電体12の1つの面を覆うように圧電体12に接着されている。天板17は、板状に形成されている。天板17は、その内面から窪んで形成された共通液室17Aを有している。共通液室17Aは、天板17を圧電体12に接着した状態において、各圧力室14に連通される。天板17は、さらに、共通液室17Aに連通する供給孔26を有している。供給孔26は、例えば図示しないタンクに連なる供給流路に接続される。供給孔26を介して、インクジェットヘッド11は、外部から液(インク)の供給を受けることができる。
圧電体12は、個別に分極処理を行った第1の圧電部材24および第2の圧電部材25と、これらを接着するための接着剤23と、を有している。第1および第2の圧電部材24、25は、例えば、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)でそれぞれ形成されている。第1の圧電部材24と第2の圧電部材25の分極方向は、図2に矢印で示すように、互いに対向する向きになっている。
側壁15は、第1の圧電部材24と第2の圧電部材25とによって形成されており、駆動電圧の印加によって横方向に振動し、圧力室14内の液を加圧することができる。側壁15は、隣接する2つの圧力室14を仕切るのみならず、2つの圧力室14の圧力を個別に制御するための駆動素子を兼ねている
ノズルプレート18は、複数のノズル27を有しており、各ノズル27は、圧力室14に連通するように形成されている。ノズルプレート18は、例えばポリイミドによって方形板状に形成されている。各ノズル27から、液滴を吐出することができる。電極16は、圧力室14の底部および側壁15の表面に対して例えば無電解ニッケルメッキを施して形成されている。同様に、圧電体12の圧力室14が形成されていない部分に無電解ニッケルメッキを施して、電極16に連なる配線28が等間隔で形成される。インクジェットヘッド11は、さらに、駆動回路を有し、駆動回路は、配線28および電極16を介して側壁15に電圧を印加してノズル27からの液滴の吐出を駆動する。
本実施形態において、コーティング材19は、例えば、熱硬化型のエポキシ系接着剤で構成され、絶縁性を有している。このコーティング材19は、圧電体12と天板17との間にも介在されている。コーティング材19は、電極16の表面を覆う保護膜として機能するだけでなく、圧電体12と天板17とを接着する接着剤をも兼ねている。コーティング材19は、熱硬化型のエポキシ系接着剤に限定されるものではなく、例えば、UV硬化型の接着剤や、液状アクリル系接着剤であってもよい。これらの接着剤は、耐液性(耐インク性)が必要なので、使用するインクの種類に応じて適宜に選択される。
続いて、インクジェットヘッド11がインクジェット記録装置に搭載された際の液滴の吐出動作について説明する。共通液室17Aおよび圧力室14に液が満たされた状態で、インクジェット記録装置が印刷を開始する際には、インクジェット記録装置の制御部は、インクジェットヘッド11に対して印字信号を駆動回路に出力する。印刷信号を受けた駆動回路は、パルス電圧を駆動素子である側壁15に印加する。これにより、左右一対の側壁15は、シェアモード変形を行って湾曲するように互いに離反する。そして、これらを初期位置に復帰させて圧力室14の液の圧力を高くすることで、ノズル27から液滴が勢い良く吐出される。
続いて、図2〜図4を参照して、本実施形態のインクジェットヘッドの製造方法について説明する。まず、圧電体12と基板13との間に熱硬化性の接着剤を介在させて、圧電体12と基板13とを接合とする。圧電体12の1つの面に対して研削加工を行って溝状の圧力室14を形成する。圧力室14は、例えば、ICウェハーの切断等に用いられているダイシングソーのダイヤモンドホイールによって形成される。圧力室14は、圧電体12上で、等間隔で複数形成される。この圧力室14を形成する溝は、溝底が第2の圧電部材25の途中まで至るように形成される。
このように形成した圧力室14の底面および側壁15の表面に対して、例えば、無電解ニッケルメッキを施して、電極16を形成する。そして、レーザを照射してパターニングを行って、電極16および配線28の以外の部位からニッケル薄膜を除去する。さらに、図3、図4に示すように、ワークである圧電体12に対して、コーティング材19をスプレー方式で塗布する。コーティング材19は、揮発性の溶剤で希釈されて使用される。コーティング材19を溶剤で希釈すると、粘度が低下し、噴霧する際の粒径が小さくなり、飛翔性がよくなる。
塗布の際には、例えば、ナノスプレーノズル29を利用して、圧電体12および電極16の表面にコーティング材19が均一に広がるように塗布される。最後に、圧力室14の開口部を覆うように天板17およびノズルプレート18を接着する。このとき、ノズルプレート18の接着には、専用の接着剤を用いるが、天板17の接着には、上記コーティング材19を用いている。以上の工程により、インクジェットヘッド11が完成する。
なお、コーティング材19の塗布は、例えば、2回、3回など複数回に分けて行われる。上記天板17の接着は、最後の回のコーティング材19を塗布した後に行われる。また、コーティング材19の塗布に先立ち、圧電体12および電極16の表面には、濡れ性を向上させるための表面改質処理が施される。本実施形態では、圧電体12および電極16にUV光を照射することで表面改質処理がなされているが、表面改質処理の方法はこれに限定されることはない。表面改質処理は、塗布表面にプライマーを塗布したり、レーザ照射処理、UVオゾン処理、プラズマ照射処理、コロナ放電処理、およびイトロ処理等の酸化処理を行ったりするものであってもよい。
第1の実施形態によれば、インクジェットヘッド11は、複数のノズル27を有するノズルプレート18と、ノズル27に対応するように溝状をなした複数の圧力室14と、この圧力室14に隣接して設けられるとともに圧力室14を加圧してノズル27から液を吐出させる駆動素子と、を有する圧電体12と、圧力室14の1つの壁部を構成する壁部構成部材と、圧力室14内で圧電体12に密着するように設けられるとともに、駆動素子に電力を供給する電極16と、電極16の表面を被覆するように圧電体12に塗布されたコーティング材19と、を具備し、コーティング材19は、圧電体12と壁部構成部材とを接着するための接着剤を兼ねている。
この構成によれば、コーティング材19を接着剤としても利用できるため、コーティング材19の1回塗布によって、電極16の表面の被覆と、圧電体12と壁部構成部材との間の位置への接着剤の供給と、を1回の工程で行うことができる。これによって、インクジェットヘッド11を組み立てる際の工数を減らして、インクジェットヘッド11の製造工程を簡略化することができる。
続いて、図5を参照して、インクジェットヘッドの第2の実施形態について説明する。第2の実施形態のインクジェットヘッド31は、インク循環式のものである点で第1の実施形態のものとは異なっているが、基本的な構成において第1の実施形態ものと共通している。このため、主として第1の実施形態と異なる部分について説明し、共通する箇所については共通の符号を付して説明を省略する。
インクジェットヘッド31は、基板32と、基板32に接着された枠部材33と、枠部材33に接着されたノズルプレート34と、枠部材33の内側の位置で基板32に接着された圧電体35と、圧電体35を駆動するためのヘッド駆動用のICと、を有している。インクジェットヘッド31は、基板32、枠部材33、およびノズルプレート34で囲まれた空間に、共通液室36を有している。共通液室36は、後述する各圧力室37に連通している。枠部材33は、共通液室36の少なくとも1つの壁部を構成する壁部構成部材の一例である。
ノズルプレート34は、方形のポリイミド製のフィルムで形成されている。ノズルプレート34は、一対のノズル列38を有している。各ノズル列38は、複数のノズル39を含んでいる。
圧電体35は、例えば、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)製の2枚の板状の圧電部材を互いの分極方向を対向させるように張り合わせて形成されている。圧電体35は、断面台形状に形成されている。圧電体35は、表面に溝状に切削形成される複数の圧力室37と、各圧力室37の両側部に設けられる駆動素子である側壁15と、を有している。圧電体35は、ノズルプレート34上のノズル列38に対応するように基板32に接着される。圧力室37および側壁15は、ノズル39に対応して形成されている。
インクジェットヘッド31は、さらに、圧電体35の各側壁15の表面および圧力室37の底部に形成される電極16と、電極16の表面を覆うコーティング材19と、を有している。電極16は、圧力室37内で圧電体35に密着するように設けられている。コーティング材19は、電極16の表面を被覆するように圧電体35および基板32に塗布されている。側壁15、電極16、およびコーティング材19は、図2に示す第1の実施形態のものと同形態であるため、図5では図示を省略している。基板32は、孔でそれぞれ構成される供給口45および排出口46を有している。
本実施形態において、コーティング材19は、例えば、熱硬化型のエポキシ系接着剤で構成され、絶縁性を有している。このコーティング材19は、基板32と枠部材33との間にも介在されている。コーティング材19は、電極16の表面を覆う保護膜として機能するだけでなく、基板32と枠部材33とを接着する接着剤をも兼ねている。
上記構成のインクジェットヘッド31をプリンタに搭載して、このプリンタで印刷処理を行うには、プリンタのインクタンクからインクジェットヘッド31にインクを供給する必要がある。インクの供給は、供給口45を介して行われ、インクタンクから流出したインクは、供給口45を経由して圧力室37内に満たされる。圧力室37内で使用されなかったインクは、排出口46によってインクタンクに回収される。
また、この状態で、ユーザがプリンタに対して印刷を指示すると、プリンタの制御部は、インクジェットヘッド31に対して印字信号をヘッド駆動用のICに出力する。印刷信号を受けたヘッド駆動用のICは、配線28を介して駆動パルス電圧を側壁15に印加する。これにより、左右一対の側壁15は、シェアモード変形を行って湾曲するように離反する。そして、これらを初期位置に復帰させて圧力室37内の圧力を高くすることで、ノズル39からインク滴が勢い良く吐出される。
続いて、図5を参照して、本実施形態のインクジェットヘッド31の製造方法について説明する。まず、基板32に対して一対の圧電体35を接着する。このとき、一対の圧電体35は、図示しない治具によって互いの距離が一定に維持されている。
この圧電体35に対して圧力室37となる溝を形成する。この溝加工は、例えば、ICウェハーの切断等に用いられているダイシングソーのダイヤモンドホイールを用いる。続いて、溝の内面に電極16を形成するとともに、基板32上に第1の実施形態と同様の配線28を形成する。電極16および配線28は、例えば、無電解メッキによって形成された例えばニッケル薄膜で構成されている。
続いて、レーザを照射してパターニングを行って、電極16、および配線28の以外の部位からニッケル薄膜を除去する。さらに、第1の実施形態と同様に、ワークである圧電体35に対して、コーティング材19をスプレー方式で塗布する。コーティング材19は、揮発性の溶剤で希釈されて使用される。コーティング材19を溶剤で希釈すると、粘度が低下し、噴霧する際の粒径が小さくなり、飛翔性がよくなる。塗布の際には、例えば、ナノスプレーノズル29を利用して、圧電体35および電極16の表面にコーティング材19が均一に広がるように塗布される。
そして、基板32に枠部材33を接着する。この枠部材33にノズルプレート34を接着する。このノズルプレート34の接着には、専用の接着剤を用いるが、枠部材33の接着には、上記コーティング材19を用いている。このノズルプレート34にレーザを照射してノズル39を形成する。基板32上の配線28に接続するように駆動回路(ヘッド駆動用のIC)を基板32に固定する。基板32に対して図示しないインクケースを接着して、インクジェットヘッド31の製造工程が終了する。
なお、コーティング材19の塗布は、例えば、2回、3回など複数回に分けて行われる。上記枠部材33の接着は、最後の回のコーティング材19を塗布した後に行われる。また、コーティング材19の塗布に先立ち、圧電体35および電極16の表面には、濡れ性を向上させるための表面改質処理が施される。本実施形態では、圧電体35および電極16にUV光を照射することで表面改質処理がなされているが、表面改質処理の方法はこれに限定されることはない。表面改質処理は、塗布表面にプライマーを塗布したり、レーザ照射処理、UVオゾン処理、プラズマ照射処理、コロナ放電処理、およびイトロ処理等の酸化処理を行ったりするものであってもよい。
第2の実施形態によれば、インクジェットヘッド31は、複数のノズル39を有するノズルプレート34と、ノズル39に対応するように溝状をなした複数の圧力室37と、この圧力室37に隣接して設けられるとともに圧力室37を加圧してノズル39から液を吐出させる駆動素子と、を有する圧電体35と、圧電体35が取り付けられる基板32と、圧力室37の1つの壁部を構成する壁部構成部材と、圧力室37内で圧電体35に密着するように設けられるとともに、駆動素子に電力を供給する電極16と、電極16の表面を被覆するように圧電体35および基板32に塗布されたコーティング材19と、を具備し、コーティング材19は、基板32と壁部構成部材とを接着するための接着剤を兼ねている。
この構成によれば、コーティング材19を接着剤としても利用できるため、コーティング材19の1回塗布によって、電極16の表面の被覆と、基板32と壁部構成部材との間の位置への接着剤の供給と、を1回の工程で行うことができる。これによって、インクジェットヘッド31を組み立てる際の工数を減らして、インクジェットヘッド31の製造工程を簡略化することができる。
本発明は、前記実施の形態に限定されるものではない。このほか、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論である。
第1の実施形態に係るインクジェットヘッドを一部破断して示す斜視図。 図1に示すインクジェットヘッドの圧電体を拡大して示す断面図。 第1の実施形態に係るインクジェットヘッドの製造工程を示す正面図。 図3に示すインクジェットヘッドの製造工程を拡大して示す正面図。 第2の実施形態に係るインクジェットヘッドを一部破断して示す斜視図。
符号の説明
11…インクジェットヘッド、12…圧電体、13…基板、14…圧力室、15…側壁、16…電極、17…天板、18…ノズルプレート、19…コーティング材、27…ノズル、31…インクジェットヘッド、32…基板、33…枠部材、34…ノズルプレート、35…圧電体、36…共通液室、37…圧力室、39…ノズル、41…側壁、42…電極、43…コーティング材

Claims (18)

  1. 複数のノズルを有するノズルプレートと、
    前記ノズルに対応するように溝状をなした複数の圧力室と、この圧力室に隣接して設けられるとともに前記圧力室を加圧して前記ノズルから液を吐出させる駆動素子と、を有する圧電体と、
    前記圧力室の少なくとも1つの壁部を構成する壁部構成部材と、
    前記圧力室内で前記圧電体に密着するように設けられるとともに、前記駆動素子に電力を供給する電極と、
    前記電極の表面を被覆するように前記圧電体に塗布されたコーティング材と、
    を具備し、
    前記コーティング材は、前記圧電体と前記壁部構成部材とを接着するための接着剤を兼ねていることを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 前記コーティング材は、熱硬化型の接着剤であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  3. 前記コーティング材は、スプレー方式で塗布されることを特徴とする請求項2に記載のインクジェットヘッド。
  4. 複数のノズルを有するノズルプレートと、
    前記ノズルに対応するように溝状をなした複数の圧力室と、この圧力室に隣接して設けられるとともに前記圧力室を加圧して前記ノズルから液を吐出させる駆動素子と、を有する圧電体と、
    前記圧電体が取り付けられる基板と、
    前記各圧力室に連通するように設けられる共通液室と、
    前記共通液室の少なくとも1つの壁部を構成する壁部構成部材と、
    前記圧力室内で前記圧電体に密着するように設けられるとともに、前記駆動素子に電力を供給する電極と、
    前記電極の表面を被覆するように前記圧電体および前記基板に塗布されたコーティング材と、
    を具備し、
    前記コーティング材は、前記基板と前記壁部構成部材とを接着するための接着剤を兼ねていることを特徴とするインクジェットヘッド。
  5. 前記コーティング材は、熱硬化型の接着剤であることを特徴とする請求項4に記載のインクジェットヘッド。
  6. 前記コーティング材は、スプレー方式で塗布されることを特徴とする請求項5に記載のインクジェットヘッド。
  7. 圧力室に連通したノズルから液を吐出させる駆動素子と、この駆動素子に電力を供給する電極と、を作りこんだ圧電体に対してコーティング材を塗布して前記電極を被覆するとともに、前記コーティング材を利用して前記圧力室の少なくとも1つの壁部を構成する壁部構成部材を前記圧電体に接着することを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
  8. 前記コーティング材は、熱硬化型の接着剤であることを特徴とする請求項7に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  9. 前記コーティング材は、スプレー方式で塗布されることを特徴とする請求項8に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  10. 前記コーティング材は、前記基板に対して複数回に分けて塗布されることを特徴とする請求項9に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  11. 前記コーティング材は、予め溶剤で希釈された後、前記基板に塗布されることを特徴とする請求項10に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  12. 前記コーティング材の塗布に先立ち、前記圧電体および前記電極の表面には、濡れ性を向上させるための表面改質処理が施されることを特徴とする請求項11に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  13. 圧力室に連通したノズルから液を吐出させる駆動素子とこの駆動素子に電力を供給する電極とを作りこんだ圧電体と、この圧電体が接着される基板と、に対してコーティング材を塗布して前記電極を被覆するとともに、前記コーティング材を利用して、前記圧力室に連通する共通液室の少なくとも1つの壁部を構成する壁部構成部材を前記基板に接着することを特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
  14. 前記コーティング材は、熱硬化型の接着剤であることを特徴とする請求項13に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  15. 前記コーティング材は、スプレー方式で塗布されることを特徴とする請求項14に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  16. 前記コーティング材は、前記基板に対して複数回に分けて塗布されることを特徴とする請求項15に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  17. 前記コーティング材は、予め溶剤で希釈された後、前記基板に塗布されることを特徴とする請求項16に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  18. 前記コーティング材の塗布に先立ち、前記圧電体および前記電極の表面には、濡れ性を向上させるための表面改質処理が施されることを特徴とする請求項17に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
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