JP5095191B2 - 共連れ検知システム - Google Patents

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Description

この発明は共連れ検知システムに関し、特に、入退室等において共連れがあったことを検知するための共連れ検知システムに関する。
入退室管理におけるよく知られた問題として共連れがある。共連れとは、正しく認証された者が解綻して開けた扉を、他の認証を受けていない者が同時に通行してしまうという現象である。
この共連れを防ぐ従来の手段として、以下のようなものがある(例えば、特許文献1および2参照)。
・カメラ装置などによる映像の記録
・人数カウントセンサ(光学センサなど)の設置
・同時に一人しか通行できない附室装置の設置
なお、特許文献1に記載の従来の入退室管理装置では、通過人数計数手段により、出入口付近の画像から入室者と退室者とを判断して出入口を通過する人数を計数し、計数結果が複数の場合に不正入退室があったことを警報を発して知らせる。
また、特許文献2に記載の共連れ検出システムでは、入館者画像を処理して、実際に入館した人数とテンキー付き認証装置により入館を許可された入館許可人数とを比較して、実際に入館した人数の方が多かった場合に警報メッセージを流して、共連れ発生を知らせる。
このように、これらいずれも、入退室管理システム以外の別の装置を新たに設置する必要があり、それだけ費用がかさむ。
また、他のよく知られた方法としてアンチパスバックと呼ばれる方法がある。アンチパスバックでは、扉の入側/出側にそれぞれ認証端末が設置されており、入室・退室それぞれにおいて認証操作が必要な環境において、その扉について入室操作の履歴がなければ退室操作を禁止したり、逆に、退室繰作の履歴がなければ入室操作を禁止したりする。つまり、入室・退室のいずれかで共連れにより通行した利用者は、その後の退室・入室ができなくなるというものである。
しかし、このようなアンチパスバックシステムでは、共連れした時点では共連れ利用者を検知できず、その後に当該共連れ利用者がいずれかの端末を操作したときに初めてそれを検知することができるという問題点がある。さらには、入室・退室時ともに共連れした場合には、そもそも検知することができない。
特開2006−243972号公報 特開2006−120086号公報
上述したように、特許文献1や特許文献2に記載されているような従来のシステムにおいては、入退室管理システム以外の別の装置を新たに設置する必要があり、それだけ費用がかさんでしまうという問題点があった。
また、アンチパスバックシステムにおいては、共連れした時点では共連れを検知できず、また、入室・退室時ともに共連れした場合には、そもそも検知することができないという問題点があった。
この発明では、かかる問題点を解決するためになされたものであり、安価に、かつ、迅速かつ確実に、共連れを検知することが可能な共連れ検知システムを提供することを目的としている。
この発明は、利用者が携帯している認証媒体に記憶されている情報を読み込んで、当該情報の中に通行を許可するための通行権限が設定されていた場合に、扉の電気錠の解錠を行うとともに、通行履歴情報を送信する通行管理手段と、利用者の携帯端末が存在するエリアを検知して、検知したエリアのエリア情報を送信する携帯端末管理手段と、上記通行管理手段から送信される上記通行履歴情報と、上記携帯端末管理手段から送信される上記エリア情報とを受信して、両者の間に予め定められた関係が成立した場合に共連れがあったと検知する共連れ検知手段と、共連れが発生したことを判定するための判定条件として、各エリアごとに、当該エリアに存在することに対して矛盾する通行履歴情報または必要不可欠な通行履歴情報の少なくともいずれか一方が記憶されている共連れ判定条件記憶手段とを備え、上記共連れ検知手段は、受信した上記通行履歴情報と上記エリア情報との組み合わせと上記共連れ判定条件記憶手段に記憶されている上記判定条件とを比較することにより、共連れ発生があったか否かを検知することを特徴とする共連れ検知システムである。
この発明は、利用者が携帯している認証媒体に記憶されている情報を読み込んで、当該情報の中に通行を許可するための通行権限が設定されていた場合に、扉の電気錠の解錠を行うとともに、通行履歴情報を送信する通行管理手段と、利用者の携帯端末が存在するエリアを検知して、検知したエリアのエリア情報を送信する携帯端末管理手段と、上記通行管理手段から送信される上記通行履歴情報と、上記携帯端末管理手段から送信される上記エリア情報とを受信して、両者の間に予め定められた関係が成立した場合に共連れがあったと検知する共連れ検知手段と、共連れが発生したことを判定するための判定条件として、各エリアごとに、当該エリアに存在することに対して矛盾する通行履歴情報または必要不可欠な通行履歴情報の少なくともいずれか一方が記憶されている共連れ判定条件記憶手段とを備え、上記共連れ検知手段は、受信した上記通行履歴情報と上記エリア情報との組み合わせと上記共連れ判定条件記憶手段に記憶されている上記判定条件とを比較することにより、共連れ発生があったか否かを検知することを特徴とする共連れ検知システムであるので、安価に、かつ、迅速かつ確実に、共連れを検知することができる。
実施の形態1.
この発明は、近年企業内で普及してきている構内用携帯電話(以下、PHS端末と呼ぶ。)が有する位置検出機能を利用して、各個人に割り当てられたPHS端末が検知する位置と、各個人の入退室管理システムの最新の通行履歴(どの扉を通ったか)とを比較し、両者の間に矛盾があれば、共連れの可能性があったことを検知する共連れ検知システムである。
図1は、この発明の実施の形態1に係る共連れ検知システムが設けられた入退室管理システムの全体の構成を示したブロック図である。図1に示すように、この発明に係る共連れ検知システム1は、携帯端末管理手段としての構内PHSシステム2と、通行管理手段としての入退室システム3とに無線または有線にて接続されている。共連れ検知システム1は、構内PHSシステム2からの情報と入退室システム3からの情報とに基づいて、共連れ発生を検知する。本実施の形態においては、各利用者は、各利用者に対して設定された固有の一意なID(以下、利用者IDと呼ぶ。)を持ち、それぞれ、利用者IDと関連付けられた1台のPHS端末4、および、利用者IDと関連付けられたICカードなどの認証媒体5を常に携帯するものとする。また、共連れ検知システム1には、監視モニタ6が接続されており、共連れを検知した場合には、それを知らせるメッセージを監視モニタ6に表示する。なお、PHS端末4の通話圏内は複数の通話エリアに分かれており(図3参照)、各通話エリアには、固有の識別子が付されている。
構内PHSシステム2は、各利用者IDごとに(あるいは、携帯端末固有情報ごとに)、利用者が携帯しているPHS端末4が存在する通話エリアを検知して、検知した通話エリアの識別子をエリア情報として共連れ検知システム1に送信する。エリア情報には、利用者IDと通話エリアの識別子とが含まれる。ここで、上記の携帯端末固有情報とは、固有の識別子、あるいは、電話番号などの固有の情報のことである。なお、利用者IDの代わりに、構内PHSシステム2からエリア情報として携帯端末固有情報が送信されてくる場合は、共連れ検知システム1は、後述する共連れ検知システム1の記憶装置に記憶されている利用者情報を検索して、受信した携帯端末固有情報に対応する利用者IDを検索することとする。
入退室システム3は、利用者が携帯している認証媒体5に記憶されている情報を、各扉または扉近傍に設置されている認証端末により読み込んで、当該情報の中に、通行を許可する通行権限が予め設定されていた場合に、当該扉の電気錠の解錠を行うとともに、通行履歴情報(以下、通行イベントとする。)を共連れ検知システム1に送信する。通行イベントには、利用者ID、認証操作を行った認証端末の識別子、および、入室または退室を行った時刻の情報が含まれる。なお、扉は、解錠後、所定時間経過したときに自動的に施錠されるものとする。
共連れ検知システム1には、記憶装置(図示省略)が設けられており、各利用者IDごとに、当該利用者が携帯しているPHS端末を特定するための携帯端末固有情報と、当該利用者が携帯している認証媒体に記憶されている識別子とが対応付けて記憶されている(以下、利用者情報と呼ぶ。)。また、当該記憶装置には、共連れが発生したことを判定するための判定条件として、各通話エリアごとに、当該通話エリアに対して(あり得ない)矛盾する通行履歴情報が対応付けて記憶されている(以下、判定条件と呼ぶ)。
共連れ検知システム1は、構内PHSシステム2から、各利用者IDごとに、そのPHS端末4が現在存在している通話エリアの識別子を位置情報として定期的に受信する。この通話エリアは、PHS端末4のセルの電波の到達範囲によって決定されるものであるので、図2に示すように、隣接する通話エリアは互いに一部分が重なっている場合があるため、1台のPHS端末4が複数の通話エリア(セル)に属している状態の場合もある。その場合には、複数の通話エリアに属するPHS端末4の位置情報として、その通話エリアのうちの任意の1個が通知されるものとする。
また、共連れ検知システム1は、入退室システム3から、各利用者が認証媒体5を用いて行った認証操作による通行履歴情報である通行イベントを受信する。なお、当該通行イベントは定期的に受信してもよいが、認証操作が行われた時に、その都度、受信するようにしてもよい。
図2は、本実施の形態における認証端末およびPHS端末の通話エリアの設置例である。
建物B_1には、2つの扉D_1とD_2があり、これら以外の出入り口はない。扉D_1には、その入側(建物の外側)に認証端末CR_1,iと、出側に認証端末CR_1,oがそれぞれ設置されており、利用者は入室もしくは退室に当たってはこれらの認証端末CR_1,iおよびCR_1,oに、認証媒体5を読み取らせて、扉D_1を解錠する必要がある。なお、認証媒体5は、上述したように、予め通行権限が設定されているものとする。したがって、通行権限が設定されていない(不正の)認証媒体5を携帯している利用者は、そこを通過することは許可されない(すなわち、扉が解錠しない。)。同様に、扉D_2には認証端末CR_2,i(入側)とCR_2,o(出側)が設置されており、入退室の際には、利用者は同様の動作を行う。
同様に、建物B_2には、2つの扉D_3とD_4があり、扉D_3には認証端末CR_3,i(入側)とCR_3,o(出側)が、扉D_4には認証端末CR_4,i(入側)とCR_4,o(出側)が、それぞれ設置されている。
この設置例では、PHS端末の4つの通話エリアが設置されている。具体的には、建物B_1全体を取り囲むように通話エリアA_1が設置されている。ただし、通話エリアA_1には建物B_1の外部の領域も一部含まれる。これは、PHS端末の通話エリアが電波の到達状況によっては建物の壁面を越えることを考えると一般的であると考えられる。同様に、建物B_2全体を取り囲むように通話エリアA_3が設置されている。さらに、建物B_1、B_2にまたがるように通話エリアA_2が設置されており、この通話エリアA_2には建物B_1の扉D_2および建物B_2の扉D_3が含まれている。4つ目の通話エリアA_4はいずれの建物、扉も含んでいない。これは、例えば敷地内のグラウンドなどのような場所が相当する。
また、図2において、位置L_1は建物B_1内で通話エリアA_1にのみ属する。位置L_2は建物B_1内で通話エリアA_1およびA_2に属する。位置L_3は建物B_1およびB_2外で通話エリアA_2にのみ属する。位置L_4は建物B_2内で通話エリアA_2およびA_3に属する。位置L_5は建物B_2内で通話エリアA_3にのみ属する。位置L_6は建物B_1外で通話エリアA_1にのみ属する。位置L_7は建物B_1外で通話エリアA_1およびA_2に属する。位置L_8は建物B_2外で通話エリアA_2およびA_3に属する。位置L_9は建物B_2外で通話エリアA_3にのみ属する。位置L_10は建物B_1およびB_2外で通話エリアA_4にのみ属する。
このような設置例において、本実施の形態における共連れ検知システムが共連れを検知するための判定条件であるルールの一例を図3に示す。当該ルールは共連れ検知システム1の記憶装置(図示省略)に記憶されているテーブルであり、具体的には、図3に示すように、各通話エリアごとに、それに対応しない矛盾する(ありえない)最後の通行イベントが、禁止通行イベントとして記憶されている。また、それらに対して、そのようなありえない通話エリアと禁止通行イベントとの組み合わせが発生した原因として考えられる利用者の行動が備考欄に記憶されている。
このルールを用いた検知方法では、ある個人(個人のID)について、構内PHSシステム2から最後に通知された通話エリアと、入退室システム3から最後に通知された通行イベントとを比較し、当該通行イベントが、当該通話エリアに対して図3のルールで設定された禁止通行イベントのいずれかであれば、当該個人が共連れによる通行をしたと判断する。
例えば、通話エリアA_1に対しては、禁止通行イベントとしてCR_3,iおよびCR_4,iが設定されている。このとき、入退室システム3から通知された最後の通行イベントが、これらの通行イベントCR_3,iもしくはCR_4,iのいずれかであるということは、最後に利用者が建物B_2の内部(例えば、位置L_4もしくはL_5など)に入ったことを示しているので、共連れなどの不正行為を行っていなければ、当該利用者は、いまもなお、建物B_2の内部にいるはずである。ところが、当該利用者の構内PHSシステム2からの位置情報によって、利用者が通話エリアA_1にいると検知された場合には、当該利用者が、正しく認証操作を行わずに、建物B_2から退室したことを意味する。このように、図3のルールは、ある個人(個人のID)について、構内PHSシステム2から最後に通知された通話エリアと、入退室システム3から最後に通知された通行イベントとを比較し、当該通行イベントが、当該通話エリアに対して図3のルールで設定された禁止通行イベントのいずれかであれば、当該個人が共連れによる通行をしたと判断するためのものである。
同様に、通話エリアA_3に対しては、禁止通行イベントとしてCR_1,iおよびCR_2,iが設定されており、これは、現在通話エリアA_3にいる利用者が、建物B_1からの不正な(認証操作を伴わない)退室を行ったことを示す。
さらに、通話エリアA_4に対しては、禁止通行イベントとしてCR_1,i、CR_2,i、CR_3,i、CR_4,iが設置されており、これは建物B_1もしくはB_2からの不正な退室があったことを示す。
ここで、従来のアンチパスバックによる方法では、例えば、ある個人が建物B_2から不正な退室をした後、通話エリアA_1内で且つ建物B_1外の位置L_6や敷地内のグラウンドなどの通話エリアA_4内の位置L_10にいるときには共連れは検知できず、再びいずれかの扉から入室しようとして、初めて共連れが検知されることになる。一方、本実施の形態では、次の入室操作を待たず、当該個人が正常な認証操作だけでは到達できない通話エリアにいることが分かった時点て共連れを検知することができる。
共連れを検知した共連れ検知システム1は、例えば、当該個人のPHS端末に電子メールを送ることにより、共連れ行為をしたことが判明していることを知らせる警告を発して、以降の共連れ行為をおこなわないように忠告したり、監視モニタ6に共連れの発生を表示したりする。
なお、本実施の形態では、各個人がPHS端末4を正しく携帯していない場合(どこかに放置している場合)にはうまく動作しないため、構内にいる場合には常に受話できる状態にPHS端末4をしておかなければならないという運用上の制約を前提とすることで解決できる。あるいは、PHS端末4と認証媒体5とを一体化させるという方法でも解決可能である。
以上のように、本実施の形態によれば、共連れ検知システム1が、入退室システム3から送信される通行履歴情報と、構内PHSシステム2から送信されるエリア情報とを受信して、両者の間に予め定められた関係が成立した場合に共連れがあったと検知するようにしたので、安価に、かつ、迅速に、共連れを検知することが可能である。本実施の形態においては、共連れが発生したことを判定するための判定条件として、各エリアごとに、矛盾する通行履歴情報を予め記憶しておき、受信した通行履歴情報とエリア情報との組み合わせと当該判定条件とを比較して、その組み合わせが判定条件と一致した場合に、共連れ発生があったと検知するようにしたので、容易に、かつ、確実に、共連れ発生を検知することができる。このように、本実施の形態によれば、認証端末および電気錠からなる入退室システム3と構内PHSシステム2以外の装置を必要とせず、共連れを迅速かつ確実に検知することができる。また、従来のアンチパスバックとは異なり、共連れ発生後の次の入室・退室操作を待たずに、迅速に共連れを検知することができる。
実施の形態2.
以下、本発明における実施の形態2に係る共連れ検知システムを示す。図4は本実施の形態における認証端末および通話エリアの設置例である。本実施の形態2に係る共連れ検知システムの構成および動作は、基本的に図1に示した実施の形態1と同様であるため、ここでは、異なる動作および構成についてのみ説明することとする。
図4に示すように、建物B_3には扉D_5とD_6の2つの扉があり、これら以外に出入り口はない。扉D_5には認証端末CR_5,i(入側)とCR_5,o(出側)が設置されている。同様に、扉D_6には認証端末CR_6,i(入側)とCR_6,o(出側)が設置されている。
建物B_3には、通話エリアA_5からA_9までの5個の通話エリアがあるが、このうち、通話エリアA_9だけは建物B_3外部の部分は含んでいない。他の通話エリアA_5からA_8は、一部が建物B_3外部となり、一部が建物B_3内部となっている。通話エリアA_9と、他の通話エリアA_5からA_8は、図4に示すように、一部分が重なり合っている。なお、位置L_11は、建物B_3内で、かつ、通話エリアA_9のみに属している。このように各通話エリアが構成されているため、建物B_3の内部にいなければ、PHS端末4が通話エリアA_9に含まれることはない。
図5はこの設置例に対する共連れの検知ルールである。
通話エリアA_9に対して、その通話エリアに対して必要不可欠な最終の通行イベントである必要通行イベントとしてCR_5,iとCR_6,iが指定されている。また、備考欄には、それ以外の通話エリアと必要通行イベントの組み合わせだった場合に、それが発生した原因として考えられる利用者の行為として、建物B_3入室時の共連れが設定されている。
ある利用者が、CR_5,iもしくはCR_6,i以外の通行イベントを持ったまま、すなわち、共連れを行って(認証操作を伴わずに)、この建物B_3に入場したとする。その後、この利用者が建物B_3内を移動し、エリアA_9に達した場合に、その時点で、図5の検知ルールにより、共連れが検知できる。一方、扉D_5もしくはD_6から正しく入場した場合には、最終通行イベントはCR_5,iもしくはCR_6,iになっているので、その利用者が通話エリアA_9に到達しても問題はないので、共連れ発生と判断されない。
以上のように、本実施の形態によれば、実施の形態1と同様に、共連れ検知システム1が、入退室システム3から送信される通行履歴情報と、構内PHSシステム2から送信されるエリア情報とを受信して、両者の間に予め定められた関係が成立した場合に共連れがあったと検知するようにしたので、安価に、かつ、迅速に、共連れを検知することが可能である。本実施の形態においては、共連れが発生したことを判定するための判定条件として、各エリアごとに、必要不可欠な通行履歴情報を予め記憶しておき、受信した通行履歴情報とエリア情報との組み合わせと当該判定条件とを比較して、その組み合わせが当該判定条件と一致しなかった場合に、共連れ発生があったと検知するようにしたので、容易に、かつ、確実に、共連れを検知することができる。このように、本実施の形態によれば、認証端末および電気錠からなる入退室システム3と構内PHSシステム2以外の装置を必要とせず、共連れを迅速にかつ確実に検知することができる。また、従来のアンチパスバックとは異なり、共連れ発生後の次の入室・退室操作を待たずに、迅速に共連れを検知することができる。
上述の実施の形態1および2においては、携帯端末として、PHS端末を例に挙げて説明したが、その場合に限らず、発信機能を有する携帯端末であればいずれのものも本発明に適用できることはいうまでもない。また、上述の実施の形態1および2においては、建物への入退室の管理を例に挙げて説明したが、その場合に限らず、任意の場所を利用者が通行する際の通行管理全般に適用できることは言うまでもない。なお、これらのいずれの場合においても、上記と同様の効果を得ることができる。
本発明の実施の形態1に係る共連れ検知システムが設置されるシステム構成全体を示したブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る共連れ検知システムに係る認証端末および通話エリアの設置例を示した説明図である。 本発明の実施の形態1に係る共連れ検知システムに係る検出ルール(判定条件)の一例を示した説明図である。 本発明の実施の形態2に係る共連れ検知システムに係る認証端末および通話エリアの設置例を示した説明図である。 本発明の実施の形態2に係る共連れ検知システムに係る検出ルール(判定条件)の一例を示した説明図である。
符号の説明
1 共連れ検知システム、2 構内PHSシステム、3 入退室システム、4 PHS端末、5 認証媒体、6 監視モニタ、A_1,A_2,A_3,A_4,A_5,A_6,A_7,A_8 通話エリア、CR_1,i 認証端末、CR_1,o 認証端末、CR_2,i 認証端末、CR_2,o 認証端末、CR_3,i 認証端末、CR_3,o 認証端末、CR_4,i 認証端末、CR_4,o 認証端末、CR_5,i 認証端末、CR_5,o 認証端末、CR_6,i 認証端末、CR_6,o 認証端末、B_1,B_2,B_3 建物、D_1,D_2,D_3,D_4,D_5,D_6 扉、L_1,L_2,L_3,L_4,L_5,L_6,L_7,L_8,L_9,L_10,L_11 位置。

Claims (1)

  1. 利用者が携帯している認証媒体に記憶されている情報を読み込んで、当該情報の中に通行を許可するための通行権限が設定されていた場合に、扉の電気錠の解錠を行うとともに、通行履歴情報を送信する通行管理手段と、
    利用者の携帯端末が存在するエリアを検知して、検知したエリアのエリア情報を送信する携帯端末管理手段と、
    上記通行管理手段から送信される上記通行履歴情報と、上記携帯端末管理手段から送信される上記エリア情報とを受信して、両者の間に予め定められた関係が成立した場合に共連れがあったと検知する共連れ検知手段と
    共連れが発生したことを判定するための判定条件として、各エリアごとに、当該エリアに存在することに対して矛盾する通行履歴情報または必要不可欠な通行履歴情報の少なくともいずれか一方が記憶されている共連れ判定条件記憶手段と
    を備え
    上記共連れ検知手段は、受信した上記通行履歴情報と上記エリア情報との組み合わせと上記共連れ判定条件記憶手段に記憶されている上記判定条件とを比較することにより、共連れ発生があったか否かを検知する
    ことを特徴とする共連れ検知システム。
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