JP5094476B2 - 分光素子、固体撮像素子、撮像装置、及び分光方法 - Google Patents

分光素子、固体撮像素子、撮像装置、及び分光方法 Download PDF

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本発明は、カラーフィルタを用いずに光を複数色に分光する分光素子に関する。
カラー画像撮像用の固体撮像素子として、従来からCMOS型やCCD型等の単板式固体撮像素子が知られている。これらの固体撮像素子では、例えば下記の特許文献1に記載されている様に、半導体基板の表面部に光電変換素子であるフォトダイオードが二次元アレイ状に複数形成され、その上に、遮光膜が積層されると共に、この遮光膜のフォトダイオード対面箇所にフォトダイオードへの入射を可能とする開口が設けられ、その上に、カラーフィルタが積層される構造になっている。
カラーフィルタとしては、赤色(R),緑色(G),青色(B)の三原色が用いられる例が多い。そして、例えば、二次元アレイ状に配列形成された複数のフォトダイオードのうち約半数に緑色(G)のカラーフィルタが積層され、残りの半数のうちの半数に赤色(R)のカラーフィルタが、残りに青色(B)のカラーフィルタが積層され、夫々固体撮像素子の受光面に渡って各色カラーフィルタが平均的に散らばる様に配列される。
上述した従来の固体撮像素子では、1つのフォトダイオードに1つの遮光膜開口が対応し、1つの遮光膜開口に1色のカラーフィルタが対応することになる。このため、1つのフォトダイオードに入射する光のうち約2/3がカラーフィルタに吸収されてしまい(例えば赤色カラーフィルタに入射した青色光,緑色光はフィルタに吸収され熱となる。)、光利用効率が低いという問題を原理的に有している。
また、固体撮像素子の受光面に結像された被写体の光像を、各フォトダイオードがサンプリングして電気信号に変換することになるが、上述した従来の構造では、赤色のサンプリングポイントと緑色のサンプリングポイントと青色のサンプリングポイントが全て異なるため、赤色のサンプリングポイントにおける緑色,青色の検出信号は、周りの緑色,青色の各サンプリングポイントで得られた信号を補間演算して求めるという信号処理が必要となり、サンプリングポイントの位置ズレによる撮像画像の品質低下も原理的に避けることができないという問題もある。
特開2007―180157号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、光利用効率が高く、且つ、複数色に分光することが可能な分光素子を提供することを目的とする。
本発明の分光素子は、底辺から上辺の方向に長手の台形状開口が基板に設けられ前記台形状開口に入射される入射光と前記台形状開口内の内側面での反射光との干渉によって前記長手の方向に分光を起こす分光部を含む分光層を複数備え、前記複数の分光層が積層されている。
本発明の分光素子は、隣接して積層された2つの前記分光層に注目したとき、光出射側にある前記分光層に含まれる前記分光部には、光入射側にある前記分光層に含まれる前記分光部で分光された光の一部のみが入射されるように、前記2つの前記分光層の各々に含まれる前記分光部が構成されている。
本発明の分光素子は、前記分光層を2つ備える。
本発明の分光素子は、光入射側の前記分光層に含まれる前記分光部の前記台形状開口の長手方向と、光出射側の前記分光層に含まれる前記分光部の前記台形状開口の長手方向とが交差する。
本発明の分光素子は、光入射側の前記分光層に含まれる前記分光部の前記台形状開口の長手方向と、光出射側の前記分光層に含まれる前記分光部の前記台形状開口の長手方向とが直交する。
本発明の分光素子は、光入射側の前記分光層には1つの前記分光部が含まれ、光出射側の前記分光層には少なくとも1つの前記分光部が含まれ、光出射側の前記分光層に含まれる前記分光部の前記台形状開口内の特定の波長域の光が分布する領域と、光入射側の前記分光層に含まれる前記分光部の前記台形状開口内の前記特定の波長域と同じ波長域の光が分布する領域とが重なりを有している。
本発明の固体撮像素子は、半導体基板内に形成された光電変換素子と、前記光電変換素子上方に設けられた前記分光素子とを備え、前記半導体基板に最も近い位置にある前記分光層に含まれる前記分光部の前記台形状開口の下に、前記光電変換素子が配置されている。
本発明の固体撮像素子は、半導体基板内に形成された光電変換素子と、前記光電変換素子上方に設けられた前記分光素子とを備え、前記重なりの領域の下方に前記光電変換素子が形成されている。
本発明の固体撮像素子は、前記分光部の前記台形状開口が、第一の波長域の光と、第二の波長域の光と、第三の波長域の光とが長手方向に分布するように設計されており、光出射側の前記分光層には、第一の分光部と、第二の分光部と、第三の分光部の3つの前記分光部が含まれており、前記第一の分光部の前記第一の波長域の光が分布する第一領域と、光入射側の前記分光層に含まれる前記分光部の前記第一の波長域の光が分布する第二領域とが重なり、前記第二の分光部の前記第二の波長域の光が分布する第三領域と、光入射側の前記分光層に含まれる前記分光部の前記第二の波長域の光が分布する第四領域とが重なり、前記第三の分光部の前記第三の波長域の光が分布する第五領域と、光入射側の前記分光層に含まれる前記分光部の前記第三の波長域の光が分布する第六領域とが重なり、前記第一領域と前記第二領域の重なる領域の下方、前記第三領域と前記第四領域の重なる領域の下方、及び前記第五領域と前記第六領域の重なる領域の下方に、それぞれ前記光電変換素子が設けられている。
本発明の撮像装置は、前記固体撮像素子を備える。
本発明の分光方法は、底辺から上辺の方向に長手の台形状開口が基板に設けられ前記台形状開口に入射される入射光と前記台形状開口内の内側面での反射光との干渉によって前記長手の方向に分光を起こす分光部によって前記入射光を分光し、前記分光部によって分光された光を、前記分光部とは別の前記分光部の前記台形状開口に入射させて前記別の分光部により再度分光を行う。
本発明の分光方法は、前記分光部によって分光された光の一部のみを、前記別の分光部の前記台形状開口に入射させて前記別の分光部により再度分光を行う。
本発明の分光方法は、前記分光部の前記台形状開口の長手方向と、前記別の分光部の前記台形状開口の長手方向とを交差させた状態で、前記分光部から前記別の分光部に光を入射させる。
本発明の分光方法は、前記分光部の前記台形状開口の長手方向と、前記別の分光部の前記台形状開口の長手方向とを直交させた状態で、前記分光部から前記別の分光部に光を入射させる。
本発明によれば、光利用効率が高く、且つ、複数色に分光することが可能な分光素子を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態である分光素子を構成する分光部の斜視図である。この分光部10は、基板としての厚板1と、厚板1の上面から下面まで貫通して設けられた上面視で台形状の開口2とから構成されている。厚板1は本実施形態では金属で構成されている。
開口2の内側面は、上面,下面に対して垂直に設けても良く、また、傾斜して設け、厚板1の上面の開口に対して厚板1の下面の開口が相似形で小さくなるようにテイパー状開口としても良い。
分光部10を金属の厚板1で構成するのは、開口2の内側面として十分な長さ(厚さ方向の長さ)を設ける必要があるためである。開口2に入射する光と、この光のうち開口2の内側面にて反射させた光とを干渉させることで、開口2の厚板1の下面側において分光が発生する。
開口2の内側面で入射光を反射させるため、厚板1を厚手材料で形成するが、金属の厚板である必要はなく、半導体基板に集積回路製造技術を用いて開口2を形成し、その内側面や上面に反射率の高い金属膜を成膜することでも良い。上面の反射膜は遮光膜として機能する。
図2は、開口2の説明図である。開口2は上面視で台形状に形成される。開口2は、四隅の角が角張った台形でも良く、四隅が丸く形成された形状でも良い。あるいは上辺が限りなく「点」に近い二等辺三角形の形状でも良い。このため、「台形状」の開口という用語を用いて説明する。
台形状開口2の両側面を延長したとき二等辺三角形となるが、この二等辺三角形の頂角θを所定角度以下の狭角に調整して開口2を開けることで、開口2内で生じる分光の程度を調整することができる。また、台形状開口2の上辺2aを切る頂点Aからの距離tを調整して開口2を開けることで、分光する光の短波長側を規定することができる。
開口2の大きさとしては、例えば、台形の高さが高々10μm程度、幅(下辺2bの長さ)が高々1μm程度であるが、厚板1の厚さや、開口2の内側面を垂直にするのではなく傾斜して設けた場合にはその傾斜角、上記の頂角θ等にも依存するため、これに限るものではない。
台形(開口2)の底辺2b側に長波長の色が分光する程度が強くなり、短辺(上辺)2a側に短波長の色が分光する程度が強くなる。このため、上記のθ,t,厚さ,傾斜角,底辺2bの長さ,使用する金属の種類(反射率)等を選択することで、上辺2aから底辺2bにかけて、第一の波長域である青色(B),第二の波長域である緑色(G),第三の波長域である赤色(R)と順に分光させることが可能となる。以下では、分光部10が入射光をRGBの三原色に分光するものとして説明するが、勿論、シアン、マゼンタ、イエロー等の補色に分光するように分光部10を設計することも可能である。
図3は、本発明の実施形態である固体撮像素子の単位画素の概略構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。図3において図1と同じ構成には同一符号を付してある。本実施形態の固体撮像素子は、この単位画素を二次元配列したものとなっており、各単位画素でカラー画像データの1画素のデータを取得することが可能となっている。
図3に示す単位画素は、シリコン等の半導体基板20と、半導体基板20上に設けられた分光素子40とを備える。
分光素子40は、半導体基板20上に設けられた金属等の厚板30と、厚板30上に設けられた厚板1とを備える。この単位画素には、厚板1上方から光が入射されるようになっている。
厚板30は、厚板1と同じ材料で構成されており、台形状開口2Bと台形状開口2Gと台形状開口2Rとが、その上面から下面まで貫通して形成されている。
台形状開口2B、2G、2Rは、それぞれ台形状開口2を単に縮小した形状となっている。このため、台形状開口2B、2G、2Rの各々に厚板30の上面側から入射された光は、それぞれ、分光部10と同様に分光されて厚板30の下面側から出射される。即ち、厚板30と台形状開口2Bとによって分光部10と同じ機能を持つ分光部10Bが構成され、厚板30と台形状開口2Gとによって分光部10と同じ機能を持つ分光部10Gが構成され、厚板30と台形状開口2Rとによって分光部10と同じ機能を持つ分光部10Rが構成される。このため、分光素子40の構成は、分光部10と同じ機能を持つ分光部を3つ含む分光層と、分光部10を1つ含む分光層とを積層した構成と言うこともできる。
分光部10では、光の振動方向が台形状開口2の長手方向(図3のy方向)である偏光(以下、y偏光という)を入射したときに、分光が起き易いことが実験で分かっている。しかし、自然光には様々な振動方向の光が含まれるため、1つの分光部10だけでは、y偏光以外の偏光(例えば振動方向が図3のx方向であるx偏光)を上手く分光することが難しい。そこで、本実施形態では、台形状開口2B、2G、2Rの各々の長手方向と、台形状開口2の長手方向とを直交させることで、台形状開口2において分光されにくかったx偏光を、台形状開口2B、2G、2Rにて良好に分光できるようにしている。
尚、図3の例では、台形状開口2の長手方向と台形状開口2B、2G、2Rの長手方向が直交するものとしているが、これらは交差していれば良い。これらが交差していることで、自然光に含まれる様々な振動方向の光のうちの2つについて分光を良好に行うことができるようになる。撮像を行う場合には、垂直方向と水平方向の分光が特に重要となるため、台形状開口2の長手方向と台形状開口2B、2G、2Rの長手方向を直交させておくことが好ましい。
図3に示したように、台形状開口2B内においてB光が分布する領域と、台形状開口2内においてB光が分布する領域とが重なりを有し、台形状開口2G内においてG光が分布する領域と、台形状開口2内においてG光が分布する領域とが重なりを有し、台形状開口2R内においてR光が分布する領域と、台形状開口2内においてR光が分布する領域とが重なりを有するように、台形状開口2B,2G,2Rの配置が決められている。
台形状開口2B内においてB光が分布する領域と、台形状開口2内においてB光が分布する領域とが重なる領域下方の半導体基板20内には、光電変換素子であるフォトダイオード(PD)21Bが2つ形成されている。
台形状開口2G内においてG光が分布する領域と、台形状開口2内においてG光が分布する領域とが重なる領域下方の半導体基板20内にはPD21Gが2つ形成されている。
台形状開口2R内においてR光が分布する領域と、台形状開口2内においてR光が分布する領域とが重なる領域下方の半導体基板20内にはPD21Rが2つ形成されている。
半導体基板20には、各PD21R,G,Bに蓄積された電荷に応じた信号を外部に出力するための図示しない信号出力回路が形成されている。信号出力回路は、例えばMOSトランジスタからなるMOS回路やCCD及び出力アンプからなるCCD出力回路等の公知のものを用いることができる。
以上のように構成された単位画素において各PD21R,G,Bで光が検出されるまでの流れを説明する。
台形状開口2に厚板1の上面側から光が入射されると、この光のうちの特にy偏光の成分が図2に示すようにRGBに分光されて、厚板1の下面側から出射される。
台形状開口2から出射された光の一部は、台形状開口2と台形状開口2Bとが重なっている部分から台形状開口2B内に入射され、ここで特にx偏光の成分がRGBに分光されて、厚板30の下面側から出射される。出射された光は、PD21Bに入射し、ここで電荷に変換されて蓄積される。
台形状開口2から出射された光の別の一部は、台形状開口2と台形状開口2Gとが重なっている部分から台形状開口2G内に入射され、ここで特にx偏光の成分がRGBに分光されて、厚板30の下面側から出射される。出射された光は、PD21Gに入射し、ここで電荷に変換されて蓄積される。
台形状開口2から出射された光の更に別の一部は、台形状開口2と台形状開口2Rとが重なっている部分から台形状開口2R内に入射され、ここで特にx偏光の成分がRGBに分光されて、厚板30の下面側から出射される。出射された光は、PD21Rに入射し、ここで電荷に変換されて蓄積される。
露光終了後は、PD21R,G,Bに蓄積された電荷に応じた信号が出力される。本実施形態の固体撮像素子を搭載する撮像装置の信号処理部では、固体撮像素子の単位画素から出力された6つの色信号のうち、同色の信号同士を加算してRGB3つの信号を生成し、この3つの信号から、カラー画像データの1画素のデータを生成する。
以上のように、本実施形態の固体撮像素子によれば、分光部10と、それと同一機能の分光部10R,G,Bとを積層した分光素子40を用いているため、分光素子40のうち光入射側に設けられた分光部10で分光しきれなかった光を、光出射側に設けた分光部10R,G,Bによって再度分光することができる。したがって、分光部101つだけで分光を行う場合に比べて波長分解能を向上させることができ、画質を向上させることができる。
又、本実施形態の分光素子40は、台形状開口2の長手方向と台形状開口2R,G,Bの長手方向とが交差しているため、分光素子40のうち光入射側に設けられた分光部10では分光しにくい成分の光を、光出射側に設けた分光部10R,G,Bによって良好に分光することができ、波長分解能を向上させることができる。又、台形状開口2の長手方向と台形状開口2R,G,Bの長手方向とが直交するようにしているため、固体撮像素子による撮像画質を向上させることができる。
又、本実施形態の固体撮像素子によれば、台形状開口2B内においてB光が分布する領域と、台形状開口2内においてB光が分布する領域とが重なるようにしているため、この重なりの領域下方に、他の領域よりも多くのB光を集めることができる。したがって、この重なりの領域下方にPDを配置することで、B光を効果的に検出することができるようになる。同様な理由から、G光とR光についても、これらを効果的に検出することが可能となる。
以下、本実施形態の固体撮像素子の変形例を列挙する。
(1)図3の例では、PD21BとPD21GとPD21Rとをそれぞれ2つずつ設けているが、これらは1つずつ設けた構成としても良いし、3つ以上ずつ設けた構成としても良い。同色の色を検出するPDを複数設けておくことで、この複数のPDからの信号を加算して感度を稼ぐことができ、撮像装置で設定できるISO感度を向上させることができる。
(2)図3に示す単位画素の厚板1の上方にマイクロレンズを設けておき、このマイクロレンズによって台形状開口2に光を効率的に集光できるようにしておいても良い。
(3)厚板30に設ける台形状開口を1つとしても良い。以下、この場合の構成例を説明する。
図4は、本発明の実施形態である固体撮像素子の単位画素の変形例を示す図である。
図4に示した単位画素は、図3に示した台形状開口2Bと台形状開口2Rを削除し、台形状開口2Gを台形状開口2と同一形状とした構成となっている。又、図4に示した単位画素は、台形状開口2G内においてG光が分布する領域と、台形状開口2内においてG光が分布する領域とが重なる領域下方の半導体基板20内にのみPD21Gを設けた構成となっている。このような構成であっても、同様に波長分解能を向上させることができる。尚、図4に示した構成では、単位画素からG成分の信号しか得られないが、モノクロ撮像を行うのであれば、これでも十分である。
(4)厚板30に設ける台形状開口を2つ又は4つ以上としても良いし、厚板1に設ける台形状開口の長手方向と厚板30に設ける台形状開口の長手方向とは交差していなくとも良い。
(5)分光部10と同じ機能の分光部を含む分光層を3つ以上積層した構成としても良い。例えば、x偏光と、y偏光と、振動方向がx方向とy方向に45度で交わる方向である偏光の分光を良好に行いたい場合には、図3の厚板1と厚板30の間に更に分光部を含む層を追加すれば良い。ここで追加する分光部は、その開口の長手方向がx方向とy方向に45度で交わる方向となるようにしておけば良い。
尚、今までに説明した波長分解能向上という効果は、隣接して積層された2つの分光層に注目したとき、光出射側にある分光層に含まれる分光部の台形状開口と、光入射側にある分光層に含まれる分光部の台形状開口とが全く同じ大きさ、形状であり、これらが完全に一致して重なってしまった状態では得ることはできない。このため、上記効果を得るためには、光出射側にある分光層に含まれる分光部に、光入射側にある分光層に含まれる分光部で分光された光の全部ではなく一部のみが入射されるようにしておく必要がある。
本発明の分光素子を構成する分光部の実施形態を示す斜視図 図1の台形状開口の説明図 本発明の実施形態である固体撮像素子の単位画素の概略構成を示す図 本発明の実施形態である固体撮像素子の単位画素の変形例を示す図
符号の説明
30 厚板
2,2B,2G,2R 台形状開口
2a 上辺
2b 底辺
10,10B,10G,10R 分光部
40 分光素子

Claims (14)

  1. 底辺から上辺の方向に長手の台形状開口が基板に設けられ前記台形状開口に入射される入射光と前記台形状開口内の内側面での反射光との干渉によって前記長手の方向に分光を起こす分光部を含む分光層を複数備え、
    前記複数の分光層が積層されている分光素子。
  2. 請求項1記載の分光素子であって、
    隣接して積層された2つの前記分光層に注目したとき、光出射側にある前記分光層に含まれる前記分光部には、光入射側にある前記分光層に含まれる前記分光部で分光された光の一部のみが入射されるように、前記2つの前記分光層の各々に含まれる前記分光部が構成されている分光素子。
  3. 請求項1又は2記載の分光素子であって、
    前記分光層を2つ備える分光素子。
  4. 請求項3記載の分光素子であって、
    光入射側の前記分光層に含まれる前記分光部の前記台形状開口の長手方向と、光出射側の前記分光層に含まれる前記分光部の前記台形状開口の長手方向とが交差する分光素子。
  5. 請求項4記載の分光素子であって、
    光入射側の前記分光層に含まれる前記分光部の前記台形状開口の長手方向と、光出射側の前記分光層に含まれる前記分光部の前記台形状開口の長手方向とが直交する分光素子。
  6. 請求項3〜5のいずれか1項記載の分光素子であって、
    光入射側の前記分光層には1つの前記分光部が含まれ、
    光出射側の前記分光層には少なくとも1つの前記分光部が含まれ、
    光出射側の前記分光層に含まれる前記分光部の前記台形状開口内の特定の波長域の光が分布する領域と、光入射側の前記分光層に含まれる前記分光部の前記台形状開口内の前記特定の波長域と同じ波長域の光が分布する領域とが重なりを有している分光素子。
  7. 半導体基板内に形成された光電変換素子と、
    前記光電変換素子上方に設けられた請求項1〜6のいずれか1項記載の分光素子とを備え、
    前記半導体基板に最も近い位置にある前記分光層に含まれる前記分光部の前記台形状開口の下に、前記光電変換素子が配置されている固体撮像素子。
  8. 半導体基板内に形成された光電変換素子と、
    前記光電変換素子上方に設けられた請求項6記載の分光素子とを備え、
    前記重なりの領域の下方に前記光電変換素子が形成されている固体撮像素子。
  9. 請求項8記載の固体撮像素子であって、
    前記分光部の前記台形状開口が、第一の波長域の光と、第二の波長域の光と、第三の波長域の光とが長手方向に分布するように設計されており、
    光出射側の前記分光層には、第一の分光部と、第二の分光部と、第三の分光部の3つの前記分光部が含まれており、
    前記第一の分光部の前記第一の波長域の光が分布する第一領域と、光入射側の前記分光層に含まれる前記分光部の前記第一の波長域の光が分布する第二領域とが重なり、
    前記第二の分光部の前記第二の波長域の光が分布する第三領域と、光入射側の前記分光層に含まれる前記分光部の前記第二の波長域の光が分布する第四領域とが重なり、
    前記第三の分光部の前記第三の波長域の光が分布する第五領域と、光入射側の前記分光層に含まれる前記分光部の前記第三の波長域の光が分布する第六領域とが重なり、
    前記第一領域と前記第二領域の重なる領域の下方、前記第三領域と前記第四領域の重なる領域の下方、及び前記第五領域と前記第六領域の重なる領域の下方に、それぞれ前記光電変換素子が設けられている固体撮像素子。
  10. 請求項7〜9のいずれか1項記載の固体撮像素子を備える撮像装置。
  11. 底辺から上辺の方向に長手の台形状開口が基板に設けられ前記台形状開口に入射される入射光と前記台形状開口内の内側面での反射光との干渉によって前記長手の方向に分光を起こす分光部によって前記入射光を分光し、前記分光部によって分光された光を、前記分光部とは別の前記分光部の前記台形状開口に入射させて前記別の分光部により再度分光を行う分光方法。
  12. 請求項11記載の分光方法であって、
    前記分光部によって分光された光の一部のみを、前記別の分光部の前記台形状開口に入射させて前記別の分光部により再度分光を行う分光方法。
  13. 請求項11又は12記載の分光方法であって、
    前記分光部の前記台形状開口の長手方向と、前記別の分光部の前記台形状開口の長手方向とを交差させた状態で、前記分光部から前記別の分光部に光を入射させる分光方法。
  14. 請求項13記載の分光方法であって、
    前記分光部の前記台形状開口の長手方向と、前記別の分光部の前記台形状開口の長手方向とを直交させた状態で、前記分光部から前記別の分光部に光を入射させる分光方法。
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