JP5093897B2 - カバーレイフィルム熱圧着用シート - Google Patents
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(2)前記フッ素樹脂含有塗膜が、フッ素樹脂100重量部に対して、ポリ四フッ化エチレンを0.01〜1.0重量部含む(1)に記載のカバーレイフィルム熱圧着用シート。
フッ素樹脂含有塗膜2を構成するフッ素樹脂には、上記のウレタン結合部が、好ましくは10〜75モル%、さらに15〜60モル%、特に好ましくは20〜50モル%の割合で含まれる。
熱板プレス装置を用い、加熱温度180℃、加圧力34kg/cm2、加熱加圧時間60分の条件でカバーレイフィルムの熱圧着テストを行った。プレスに用いる試験片は、A4サイズの熱圧着用シート上に240mm×180mmのフレキシブルプリント基板を積層し、次いで260mm×180mmのカバーレイフィルムを積層し、最後にA4サイズの熱圧着用シートを積層し作成した。テスト終了後の試験片から両表層の熱圧着用シートを剥がし、基板上の形成された回路の凹部へのカバーレイフィルムの埋まり込み状態を観察した。
凸凹追随性評価と同様に、熱板プレス装置を用い、加熱温度180℃、加圧力34kg/cm2、加熱加圧時間60分の条件でカバーレイフィルムの熱圧着テストを行った。テスト後の試験片から両表層の熱圧着用シートを剥がす際にプリント基板およびカバーレイフィルムの外周にはみ出している熱圧着用シート同士に融着が見られるかを確認した。
フッ素樹脂含有塗膜に対して粘着テープを貼り付けた後に粘着テープを剥がして、その粘着テープの接着力の残留接着率を測定することによって塗膜と基材との密着性や塗膜からの脱落を評価した。
残留接着力が高いほど、フッ素樹脂含有塗膜と基材との密着性が良好であり、フッ素樹脂含有塗膜から31Bテープへの成分の移行が少ないことを意味する。
凸凹追随性評価と同様に、熱板プレス装置を用い、加熱温度180℃、加圧力34kg/cm2、加熱加圧時間60分の条件でカバーレイフィルムの熱圧着テストを行った。テスト後の試験片から両表層の熱圧着用シートを剥がし、カバーレイフィルムへの汚染を確認した。
フッ素樹脂中のOH価(ゼッフルGK510=60、ルミフロンLF200=52、いずれもメーカーの公開情報による)とイソシアネート中のNCO基の含量(コロネートL55E=9.65%、コロネートHX=21.2%、いずれもメーカーの公開情報による)から、各フッ素樹脂とイソシアネートとの混合物中のウレタン結合部の割合を導き出した。ここで言うウレタン結合部の割合とは、フッ素樹脂中のOH基とイソシアネート中のNCO基が全て反応したと仮定して、全フッ素樹脂中に存在するOH基に対するNCO基の割合を示す。
(ポリプロピレン製基材の作成)
ポリプロピレン単独重合体(融点=163℃、MFR=10g/10分)およびエチレン−プロピレン共重合体(融点=140℃、MFR=7g/10分、エチレン含量=4.5%)を用いて以下の方法でフィルムを作成した。
ダイキン工業株式会社製フッ素塗料ワニス ゼッフルGK510(溶媒:酢酸ブチル、固形分濃度50%、テトラフルオロエチレン系)100重量部に対して、日本ポリウレタン工業株式会社製塗料用ポリイソシアネート コロネートL55E(溶媒:酢酸エチル、固形分濃度55%、トリレンジイソシアネート系)を13.65重量部混合した(フッ素塗料ワニス固形分100重量部に対してイソシアネート固形分が15重量部)。次いで溶液の固形分濃度が15%となるように酢酸エチルにて希釈し、フッ素樹脂含有硬化性組成物を作成した。
ポリプロピレン製基材のコロナ放電処理面に硬化性組成物を乾燥厚が0.5μmとなるようにグラビヤコ−タ−で塗工し、その後80℃で乾燥し硬化せしめた。その後40℃で24時間のエ−ジングを施すことによりフッ素樹脂含有塗膜を形成し、カバーレイフィルム熱圧着用シートを得た。
硬化性組成物の作成に際し、100重量部のゼッフルGK510に対して、コロネートL55Eを22.73重量部(フッ素塗料ワニス固形分100重量部に対してイソシアネート固形分が25重量部)混合したこと以外は実施例1と同様にカバーレイフィルム熱圧着用シートを作成し、評価試験を行った。結果を表1に示す。
フッ素樹脂含有塗膜の厚みが乾燥厚で1.5μmとなるようにグラビヤコ−タ−で塗工したこと以外は実施例1と同様にカバーレイフィルム熱圧着用シートを作成し、評価試験を行った。結果を表1に示す。
硬化性組成物の作成に際し、100重量部のゼッフルGK510に対して、日本ポリウレタン工業株式会社製塗料用ポリイソシアネート コロネートHX(固形分濃度100%、ヘキサメチレンジイソシナネート系)を5.0重量部(フッ素塗料ワニス固形分100重量部に対してイソシアネート固形分が10重量部)混合したこと以外は実施例3と同様にカバーレイフィルム熱圧着用シートを作成し、評価試験を行った。結果を表1に示す。
硬化性組成物の作成に際し、旭硝子株式会社製塗料用フッ素樹脂ルミフロンLF200(溶媒:キシレン、固形分濃度60%、モノクロロトリフルオロエチレン系)100重量部に対して、コロネートL55Eを10.91重量部(フッ素塗料ワニス固形分100重量部に対してイソシアネート固形分が10重量部)混合したこと以外は実施例3と同様にカバーレイフィルム熱圧着用シートを作成し、評価試験を行った。結果を表1に示す。
100重量部のゼッフルGK510に対して、コロネートL55Eを13.65重量部混合したものに対して、ダイキン工業株式会社製 ルブロンL−2(ポリ四フッ化エチレン微粒子)0.05重量部(フッ素塗料ワニス固形分100重量部に対してポリ四フッ化エチレンが0.1重量部)添加したこと以外は実施例3と同様にカバーレイフィルム熱圧着用シートを作成し、評価試験を行った。結果を表1に示す。
ポリプロピレン製基材の作成に際し、3台の押出機全てにポリプロピレン単独重合体(融点=163℃、MFR=10g/10分)を供給し、樹脂温度230℃でTダイより押出し、30℃の冷却ロールを通して厚み120μmの単層無延伸ポリプロピレンフィルムを作成したこと以外は実施例3と同様にカバーレイフィルム熱圧着用シートを作成し、評価試験を行った。結果を表1に示す。
ポリプロピレンよりなるフィルムの作成に際し、3台の押出機全てにポリプロピレン単独重合体(融点=163℃、MFR=10g/10分)を供給し、厚み60μmの単層無延伸ポリプロピレンフィルムを作成したこと以外は実施例3と同様にカバーレイフィルム熱圧着用シートを作成し、評価試験を行った。結果を表1に示す。
実施例1で作成した120μmの多層無延伸ポリプロピレンフィルムにフッ素樹脂含有塗膜を形成せずに評価試験を行った。結果を表1に示す。
フッ素樹脂含有塗膜の厚みが乾燥厚で10.0μmとなるようにグラビヤコ−タ−で塗工したこと以外は実施例3と同様にカバーレイフィルム熱圧着用シートを作成し、評価試験を行った。結果を表1に示す。
実施例1で作成した120μmの多層無延伸ポリプロピレンフィルムに対し、共栄社化学株式会社製アクリル酸誘導体ライトアクリレートFA−108を30重量部、2,2‘−アゾビス(イソブチロニトリル)を0.5重量部、およびトルエンを70重量部含む混合溶液を、塗膜の厚みが乾燥厚で1.0μmとなるように塗工したこと以外は実施例1と同様に評価試験を行った。結果を表1に示す。
2…フッ素樹脂含有塗膜
3…ポリプロピレン製基材
4…プリント基板
5…回路層
6…カバーレイフィルム
7…クッション性シート
Claims (7)
- 前記フッ素樹脂含有塗膜が、フッ素樹脂100重量部に対して、ポリ四フッ化エチレンを0.01〜1.0重量部含む請求項1に記載のカバーレイフィルム熱圧着用シート。
- ポリプロピレン製基材が、無延伸フィルムである請求項1に記載のカバーレイフィルム熱圧着用シート。
- 全厚が10〜500μmである請求項1に記載のカバーレイフィルム熱圧着用シート。
- ポリプロピレン製基材の両面にフッ素樹脂含有塗膜が積層されてなる請求項1に記載のカバーレイフィルム熱圧着用シート。
- ポリプロピレン製基材上に、フッ素系のワニスとイソシアネート誘導体とを含む硬化性組成物を塗布した後、加熱して前記硬化性組成物を硬化せしめることを特徴とするカバーレイフィルム熱圧着用シートの製造方法。
- 前記硬化性組成物が、フッ素系ワニスの固形分100重量部に対して、ポリ四フッ化エチレンを0.01〜1.0重量部含む請求項6に記載のカバーレイフィルム熱圧着用シートの製造方法。
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