JPH09235506A - 塗装面コーティング処理用組成物 - Google Patents

塗装面コーティング処理用組成物

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JPH09235506A
JPH09235506A JP8043490A JP4349096A JPH09235506A JP H09235506 A JPH09235506 A JP H09235506A JP 8043490 A JP8043490 A JP 8043490A JP 4349096 A JP4349096 A JP 4349096A JP H09235506 A JPH09235506 A JP H09235506A
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sio
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fluorosilicone
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JP8043490A
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Inventor
Isamu Kaneko
勇 金子
Kazunari Kon
一成 今
Makoto Noshiro
誠 能代
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Seimi Chemical Co Ltd
Original Assignee
Seimi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自動車等の塗装表面に、優れた撥水性と汚染防
止性を付与できる塗装面コーティング処理用組成物を提
供する。 【解決手段】平均分子量が1000〜100000であ
るポリテトラフルオロエチレンと、フルオロシリコーン
化合物とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両、
航空機、スチール家具等の塗装を施した表面に、保護性
能、艶出し性能、および汚染防止性能等の性能を付与す
る塗装用コーティング処理用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両の塗装表面に、保護、艶
出し、汚染防止等の性能を付与するコーティング処理用
組成物としては、いわゆるカーワックスがよく知られて
いる。カーワックスの目的は主に(1)撥水性、耐水
性、耐候性、耐酸性、耐腐食性、耐熱性等を付与して塗
装面を保護すること。(2)塗装面の艶を出すこと。
(3)塗装面の汚染を防止し、かつ、洗浄性を上げるこ
とである。そして、カーワックスの配合成分は上記目的
に応じて様々に変更されるが、一般的には、塗装面の保
護、艶出し性能を有するワックス成分と撥水性を有する
非フッ素系のシリコーンオイル成分を主成分とし、これ
に分散媒として有機溶剤や水が配合され、さらに界面活
性剤や研磨剤等の各種添加剤が配合されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のワック
スおよびシリコーンオイルを主成分とする従来のカーワ
ックスには、塗装面上の塗膜の耐久性と汚染防止性を両
立できないという問題があった。これは、ワックス成分
やシリコーンオイル等のカーワックス中に含まれる炭化
水素系有機物自体が汚染されやすく、撥水性や耐久性が
強くなるほど汚染されやすくなることに起因すると考え
られている。
【0004】一方、塗装面の汚染防止性や洗浄性等を目
的とした塗装面コーティング処理用組成物としては、ク
ロロプレン−アルデヒド系共重合体の低級1価アルコー
ル溶液を含有した均質液または分散液からなる保護膜形
成剤と、アルカリ性水溶液からなる保護膜溶解剤とを組
合せたもの(特開昭48−26824号)や、フッ素化
アルキルアクリレート等のフッ素化合物の乳化液に、無
機粉末とpH調整剤とを配合したソイル・バリヤー組成
物(特開昭59−8781号)が知られている。
【0005】しかし、前者は、塗装面に塗布された保護
膜形成剤が汚れる度に保護膜溶解剤で溶解し、洗い流し
て、再び保護膜形成剤を塗布する作業が必要であるた
め、洗浄作業が面倒であるとともに、洗浄作業を頻繁に
要する問題がある。また、後者は、ソイル・バリヤー組
成物自身が汚染されやすく、また艶出し剤、界面活性
剤、研磨剤等の他の添加剤の作用が発現しにくく乗用車
等に使用することが難しいという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、塗装面の保護
および艶出し性能と、優れた汚染防止性能とを兼ね備え
たコーティング処理用組成物を提供することを目的とす
る。
【0007】すなわち、本発明は、平均分子量が1,0
00〜100,000であるポリテトラフルオロエチレ
ンと、フルオロシリコーン化合物とを含むことを特徴と
する塗装面コーティング処理用組成物を提供する。
【0008】本発明のコーティング処理用組成物は、優
れた汚染防止性を発揮する成分であるポリテトラフルオ
ロエチレン(以下、PTFEと記す。)と、撥水性、耐
水性、耐候性、耐酸性、耐腐食性、耐熱性等の保護性能
を付与するフルオロシリコーン化合物を含むことを特徴
とする。
【0009】本発明におけるPTFEの平均分子量は、
1,000〜100,000であることが必要であり、
好ましくは1,000〜25,000である。平均分子
量が1,000未満であるとPTFEの昇華性または揮
発性により充分な性能を有する塗膜が得られず、また1
00,000超であると塗装面への密着性が不足して塗
膜を形成しない欠点がある。
【0010】PTFEは、市販品を用いることができ、
旭硝子社製商品名「AGルーブ」、デュポン社製商品名
「VYDAXフロロテロマー」、ダイキン工業製商品名
「ルブロン」等が挙げられる。
【0011】また、本発明におけるフルオロシリコーン
化合物としては、分子構造の骨格がシロキサン(−Si
−O−)結合である重合体であって、ケイ素原子に結合
した基の少なくとも1つがフッ素原子を含有する有機基
であるものをいう。フルオロシリコーン化合物は、フッ
素原子を含有する有機基がケイ素原子に結合したフルオ
ロシリコーン化合物のうちオイルであるもの、すなわ
ち、フルオロシリコーンオイルが好ましい。フルオロシ
リコーンオイルとして公知ないしは周知のフルオロシリ
コーンオイルが採用できる。
【0012】本発明のフルオロシリコーンにおけるケイ
素原子に結合した基のうち、フッ素原子を含有する有機
基としては、Rf −Q−で表される基が好ましい。ただ
し、Rf は、アルキル基の水素原子の2個以上がフッ素
原子に置換したポリフルオロアルキル基を示し、Qは2
価の有機結合基を示す。なお、以下においてポリフルオ
ロアルキル基をRf 基と記す。Rf 基の炭素数は1〜1
6が好ましく、特に6〜14が好ましい。Rf 基の炭素
数が大きい場合には、表面張力が下がり、揮発性が低下
する傾向があるため好ましい。一方、炭素数が大きすぎ
る場合には、経済性の点から好ましくない。
【0013】また、Rf 基は、炭素−炭素結合間にエー
テル性の酸素原子が挿入されていてもよく、Rf 基中に
未置換の水素原子が含まれている場合には、該水素原子
は塩素原子に置換されていてもよく、2種以上の構造が
混在していもよいが、2種以上である場合には、炭素数
の異なるRf 基が2種以上であるのが好ましい。
【0014】Rf 基中のフッ素原子の数は、(Rf 基の
フッ素原子数)/(Rf 基に対応する同一炭素数のアル
キル基中の水素原子数)×100(%)で表現する場合
に、60%以上が好ましく、特に80%以上が好まし
い。また、Rf 基は直鎖または分岐の構造が好ましく、
特に直鎖の構造が好ましい。分岐の構造である場合に
は、分岐部分が炭素数1〜3程度の短鎖であり、かつ、
f 基の末端部分に存在しているのが好ましい。
【0015】Rf 基は、アルキル基の水素原子の実質的
に全てがフッ素原子に置換された基であるパーフルオロ
アルキル基が好ましい。パーフルオロアルキル基は、直
鎖の構造が好ましい。また、パーフルオロアルキル基の
炭素数は1〜18が好ましく、さらに4〜16が好まし
く、特に6〜14が好ましい。すなわち、パーフルオロ
アルキル基はCF3 (CF2m −(ここで、mは、3
〜15の整数)で表される直鎖の基が好ましい。
【0016】Rf 基の具体例としては、以下の例が挙げ
られる。なお、以下の具体例中には、それぞれの構造異
性の基に相当する基も含まれる。C49 −[例えば、
CF3 (CF23 −、(CF32 CFCF2 −、
(CF33 C−、CF3 CF2 CF(CF3 )−等の
構造異性体。]、C511−[例えば、CF3 (CF
24 −、(CF32 CF(CF22 −、(CF
33 CCF2 −、CF3 (CF22 CF(CF3
−等の構造異性体。]、C613−[CF3 (CF2
2 C(CF32 −等の構造異性体。]、C817−、
1021−、C1225−、C1429−、C1631−、C
1837−、(CF32 CFCs2s−(ここで、sは
1〜15の整数である。)、HCt2t−(ここで、t
は1〜18の整数である。)、テトラフルオロフェニル
基、3−トリフルオロメチルフェニル基、1,3−ジト
リフルオロメチルフェニル基等。
【0017】また、Rf 基がエーテル性の酸素原子を含
む基である場合の具体例としては、以下の具体例が挙げ
られる。ただし、uは1〜10の整数、vは1〜11の
整数、wは1〜11の整数を示す。mは1〜10の整数
を示し、1〜6の整数が好ましい。
【0018】CF3 (CF24 OCF(CF3 )−、
F[CF(CF3 )CF2 O]u CF(CF3 )−、F
(CF2 CF2 CF2 O)v CF2 CF2 −、F(CF
2 CF2 O)w CF2 CF2 −、F[CF(CF3 )C
2 O]m CF(CF3 )−。
【0019】Rf 基は、シロキサン結合のケイ素原子と
2価の有機結合基(Q)を介して結合している(Rf
Q−Si)のが好ましい。2価の有機結合基としては、
アルキレン基、または、アルキレン基の炭素−炭素結合
間にエーテル性の酸素原子が挿入された基が好ましく、
特にアルキレン基が好ましく、さらに−(CH2
(ここで、pは1〜5の整数、好ましくは2〜4の整数
である。)が好ましい。
【0020】すなわち、ケイ素原子に結合したフッ素原
子を含有する有機基としては、下式(1)で表される基
が好ましい。ただし、下式におけるmは3〜15の整数
を示し、pは1〜5の整数を示す。
【0021】
【化1】 CF (CF2m −(CH2p − ・・(1)
【0022】ケイ素原子に結合したフッ素原子を含有す
る有機基の具体例を以下に挙げるが、これらに限定され
ない。
【0023】
【化2】CF3 (CF23 (CH22 −、CF3
(CF24 (CH22 −、CF3 (CF23 (C
23 −、CF3 (CF23 (CH24 −、CF
3(CF25 (CH22 −、CF3 (CF27
(CH22 −、CF3 (CF27 (CH23 −、
CF3 (CF27 (CH24 −、CF3 (CF28
(CH22 −、CF3 (CF29 (CH22
−、CF3 (CF211(CH22 −、CF3 (CF
213(CH22 −、CF3 (CF215(CH2
2 −。
【0024】
【化3】CF3 (CF23 −(CH22 −O−(C
23 −、CF3 (CF25 −(CH22 −O−
(CH23 −、CF3 (CF27 −(CH22
O−(CH23 −、CF3 (CF27 −(CH2
2 −O−(CH22 −、CF3 (CF27 −(CH
22 −O−(CH24 −、CF3 (CF29
(CH22 −O−(CH23 −、CF3 (CF2
11−(CH22 −O−(CH23 −。
【0025】
【化4】F[CF(CF3 )CF2 O]2 CF(CF
3 )CH2 O(CH23 −、F[CF(CF3 )CF
2 O]4 CF(CF3 )CH2 O(CH23 −、F
(CF2 CF2 CF2 O)2 CF2 CF2 CH2 O(C
23 −、F(CF2 CF2 O)2 CF2 CF2 CH
2 O(CH23 −。
【0026】本発明のフルオロシリコーン化合物は、ケ
イ素原子に結合した基の少なくとも1つが上記のフッ素
原子を含有する有機基であるフルオロシリコーン化合物
である。
【0027】なお、以下においてオルガノシロキサンの
シロキサン単位のうち、ケイ素原子の結合する有機基の
少なくとも1種がフッ素原子を含有する有機基であるシ
ロキサン単位を、フッ素化シロキサン単位と記す。
【0028】フッ素化シロキサン単位としては、(Rf1
−Q1 −)R1 SiO2/2 、(Rf2−Q2 −)SiO
3/2 、(Rf3−Q3 −)(Rf4−Q4 −)SiO2/2
好ましい。ここで、Rf1〜Rf4は、それぞれ、ポリフル
オロアルキル基を示し、Rf3およびRf4は同一であって
も異なっていてもよい。Q1 〜Q4 は2価の有機結合基
を示しアルキレン基が好ましい。また、R1 は、1価の
炭化水素基を示し、1価の脂肪族炭化水素基または1価
の芳香族炭化水素基のいずれであってもよく、メチル基
が好ましい。
【0029】また、本発明のフルオロシリコーン化合物
は、フッ素化シロキサン単位とともに、他のオルガノシ
ロキサン単位(以下、非フッ素化シロキサン単位と記
す。)を含む重合体であることが好ましい。非フッ素化
シロキサン単位は、一般式R23 SiO2/2 、R4
iO3/2 、で表すことができる。ここで、R2 〜R4
は、それぞれ1価の炭化水素基を示す。R2 とR3 は、
同一であっても異なっていてもよい。R2 〜R4 は、1
価の脂肪族炭化水素基または1価の芳香族炭化水素基で
あり、低級アルキル基が好ましく、特にメチル基が好ま
しい。
【0030】本発明におけるフルオロシリコーン化合物
の構造は、上記のフッ素化シロキサン単位、そして任意
に非フッ素化シロキサン単位が、直鎖状、分岐状、部分
的に格子状または環状構造に連なるいずれの構造であっ
てもよい。しかし、分岐状または部分的に格子状の場合
はフルオロシリコーン化合物が固体状になり、組成物が
不均一となるおそれがあり、環状の場合にはフルオロシ
リコーン化合物の沸点が低くなり、揮散する恐れがある
ため、直鎖状の構造が好ましい。
【0031】フルオロシリコーン化合物が直鎖または分
岐の構造である場合の鎖末端シロキサン単位の例として
は、R567 SiO1/2 、R89f8SiO
1/2 、R10f9f10 SiO1/2 、Rf11f12f13
SiO1/2 が挙げられる。合成しやすさ等の点から、R
567 SiO1/2 である場合が好ましい。ここで、
f8〜Rf13 は、ポリフルオロアルキル基を示す。ま
た、R5 〜R10は、それぞれ、1価の炭化水素基を示
し、メチル基が好ましい。
【0032】鎖末端シロキサン単位は、R5 、R6 、お
よびR7 が同一である場合のR567 SiO1/2
好ましく、特にR5 〜R7 の全てが、メチル基またはエ
チル基である場合のR567 SiO1/2 が好まし
い。
【0033】本発明におけるフルオロシリコーン化合物
としては、特に、式(2)で表される構造が好ましい。
【0034】
【化5】 (R14)3SiO・[Si(Rf14)(R11)O]a ・[Si(R12)(R13)O]b・SiO(R14)3 …(2)
【0035】ただし、式(2)のR11、R12、R13、R
14、a、b、およびRf14 は下記の意味を示す。 R11〜R13:それぞれ低級アルキル基、または1価の芳
香族炭化水素基を示す。 R14:低級アルキル基を示す。 a:1以上の整数を示す。 b:0または1以上の整数を示す。 Rf14 :Rf 基を示す。
【0036】式(2)のR14は、低級のアルキル基であ
り、特にメチル基の場合が好ましい。R11、R12、およ
びR13は、同一であっても異なっていてもよく、それぞ
れ低級アルキル基、または1価の芳香族炭化水素基であ
り、メチル基またはフェニル基が好ましい。
【0037】式(2)におけるR11〜R14は、同一であ
る場合が好ましく、特に、R11〜R14の全てがメチル基
である場合が好ましい。
【0038】また、式(2)の、Rf14 は、式(1)で
表されるRf 基が好ましく、また、同一化合物中にmの
数の異なる2種以上のRf 基が存在していてもよい。
【0039】また、式(2)において、aは1以上の整
数であり、bは0または1以上の整数であり、1以上の
整数が好ましい。また、式(2)の分子量は103 〜1
6の範囲であることが好ましく、特に5×103 〜1
5×103 である場合が好ましいため、通常の場合、5
≦a+b≦1400、好ましくは20≦a+b≦400
程度である。さらに、式(2)中のフッ素原子の含有量
が、15〜90重量%、好ましくは15〜70重量%の
範囲となるようにaおよびbを選定することが好まし
い。
【0040】式(2)で表現されるフルオロシリコーン
化合物は、ブロック重合体およびランダム重合体のいず
れの構造であってもよい。また、以下のフルオロシリコ
ーン化合物の表現においても同様である。式(2)で表
されるフルオロシリコーン化合物は、公知の方法で合成
できる。例えば、対応する環状シロキサンを酸やアルカ
リで開環重合する方法や、対応するジクロロシラン類を
加水分解後、酸もしくはアルカリで縮重合する方法、S
i−H部分を有するハイドロシリコーンとRf基とビニ
ル基とを有する化合物とのハイドロシリレーションによ
る方法で合成できる。環状シロキサンとしては、重合し
やすさの点から、環状のトリシロキサンまたはテトラシ
ロキサンが好ましい。
【0041】式(2)で表されるフルオロシリコーン化
合物の具体例を以下に挙げるがこれらに限定されない。
なお、以下のa、bは前記と同様の意味を示す。
【0042】
【化6】(CH3)3SiO・[(CH3)(C6F13C2H4)SiO]a・[(CH3)2Si
O]b・Si(CH3)3、(CH3)3SiO・[(CH3)(C8F17C2H4)SiO]a・[(C
H3)2SiO]b・Si(CH3)3、(CH3)3SiO・[(CH3)(C10F21C2H4)Si
O]a・[(CH3)2SiO]b・Si(CH3)3 、(CH3)3SiO・[(CH3)(C12F
25C2H4)SiO]a・[(CH3)2SiO]b・Si(CH3)3 、(CH3)3SiO・[(C
H3)(C14F29C2H4)SiO]a・[(CH3)2SiO]b・Si(CH3)3 、(CH3)
3SiO・[(C6H5)(C14F29C2H4)SiO]a・[(CH3)2SiO]b・Si(CH3)
3、(CH3)3SiO・[(CH3)(C8F17C3H6)SiO]a・[(CH3)2SiO]b・S
i(CH3)3、(CH3)3SiO・[(CH3)(C8F17C4H8)SiO]a・[(CH3)2S
iO]b・Si(CH3)3、(CH3)3SiO・[(CH3)(C8F17C2H4OC3H6)Si
O]a・[(CH3)2SiO]b・Si(CH3)3 、(CH3)3SiO・[(CH3)(C10F
21C3H6)SiO]a・[(CH3)2SiO]b・Si(CH3)3 、(CH3)3SiO・[(C
H3)(C10F21C4H8)SiO]a・[(CH3)2SiO]b・Si(CH3)3 、(CH3)
3SiO・[(CH3)(C10F21C2H4OC3H6)SiO]a・[(CH3)2SiO]b・Si
(CH3)3、(CH3)3SiO・{(CH3)[F(CF(CF3)CF2O)2CF(CF3)CH2
OCH2CH2]SiO}a・[(CH3)2SiO]b・Si(CH3)3
【0043】さらに、本発明のフルオロシリコーン化合
物の平均分子量は、103 〜105程度の範囲であるこ
とが望ましい。また、フルオロシリコーン化合物の粘度
は、50〜1000cP程度が好ましく、特に105〜
500cPが好ましい。
【0044】また、フルオロシリコーン化合物中のフッ
素原子の含有量は15重量%程度以上であることが好ま
しい。一方、フッ素原子の含有量を必要以上に多くする
ことは、経済的ではないため、通常の場合は、分子中の
フッ素原子の含有量が90重量%程度以下であることが
好ましい。
【0045】本発明のコーティング処理用組成物中に
は、自動車等の車両、航空機、スチール家具等の塗装を
施した表面に、保護性能、艶出し性能、および汚染防止
性能等の性能を付与することができ、特に自動車の塗装
面に用いるのが好ましい。
【0046】コーティング処理用組成物は、上記のPT
FEおよびフルオロシリコーンのみからなっていてもよ
いが、通常は、PTFEおよびフルオロシリコーン以外
の他の成分を含ませるのが好ましい。他の成分として
は、必要に応じて他の塗装面保護剤、分散媒、艶出し
剤、界面活性剤、研磨剤、増粘剤、染料、顔料、および
香料等の添加剤(以下、まとめて他の成分ともいう。)
が挙げられる。
【0047】他の塗装面保護剤としては、カルナバロ
ウ、ミツロウ、パラフィンワックス・マイクロクリスタ
リンワックス等のワックス類や、動植物油、シリコーン
オイル等の油類、パーフルオロポリエーテルあるいはそ
の変性物、ポリメタクリル酸エステル、石油樹脂、テル
ペン樹脂等の樹脂類等が挙げられ、その他塗装面を保護
する作用を有する公知の有機または無機化合物であって
もよい。これらは1種のみの添加であっても2種以上の
添加であってもよい。
【0048】また、分散媒としては、工業用ナフサ、ナ
フテン、イソパラフィン、芳香族系溶剤等の炭化水素系
溶媒、トリフルオロエタン、トリクロロエタン、クロロ
ホルム等のハロゲン系溶媒、界面活性剤を含む水等が挙
げられる。分散媒は、塗装面のビヒクルソリッドとなる
高分子に応じて適宜選択される。
【0049】艶出し剤としては、カルナバロウ、キャン
デリラワックス、ライスワックス、木ロウ等の植物系ワ
ックス、ミツロウ、鯨ロウ、牛脂等の動物系ワックス、
モンタンロウ、セレシンワックス、オゾケライト等の鉱
物系ワックス、パラフィン、マイクロクリスタリンワッ
クス、ワセリン等の石油系ワックス、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等の合成ワックス、ジメチルシリコーン油
(ジメチルシロキサン)、メチルフェニルシリコーン
油、その他の変性シリコーン油、石油樹脂、テルペン樹
脂、ロジンガム、メタクリル樹脂、シリコーン樹脂等の
樹脂ワニス類が挙げられる。
【0050】さらに洗浄性を付与するために、水、界面
活性剤、アミン類、苛性ソーダ、苛性カリ、研磨剤、金
属酸化物、金属塩等を添加してもよい。本発明のコーテ
ィング処理用組成物は、配合される成分の種類や量によ
って、固形状、半固体状、または液体状等の性状とな
り、該性状は、適宜選択され得る。また、上記他の成分
の量は、被処理物、目的とする性能、また、コーティン
グ処理用組成物の性状等によって適宜調整される。
【0051】本発明のコーティング処理用組成物の調製
方法としては特に限定されず、配合される各成分を加熱
下にあるいは加熱することなく混合して均一な組成物と
することによって調製され得る。
【0052】また、コーティング処理用組成物は、塗装
面に処理することによって、塗装面の保護作用および艶
出作用を発揮する。処理方法としては、特に限定され
ず、通常は塗布することによって処理され得る。塗布方
法は、特に制限はなく、従来公知のワックスがけと同様
な方法が挙げられる。処理量は、目的とする性能や、塗
装面の種類等によって異なるが、通常の場合、PTFE
とフルオロシリコーンの合計量が塗装面1m2 あたり
0.5〜15g程度となるように処理するのが好まし
い。
【0053】本発明のコーティング処理用組成物を適用
し得る塗装面については、特に制限はなく、種々の基材
上の種々の方法で塗装剤を塗装した塗装面が挙げられ
る。たとえば、焼き付け塗装により金属上形成された塗
装面とそれらの補修塗装面、プラスチック上の塗装面、
木材上の塗装面等を挙げることができる。また、塗装剤
の種類も特に制限なく、公知ないしは周知の塗装剤が使
用できる。
【0054】本発明のコーティング処理用組成物中に
は、PTFEを1〜50重量%、好ましくは5〜20重
量%含ませるのが好ましい。1重量%より少ないと汚染
防止性が不充分となり、50重量%より多いと塗布後の
塗装面の拭き取り作業が困難になる。
【0055】また、フルオロシリコーン化合物は組成物
中に0.1〜25重量%、好ましくは、0.5〜15重
量%含ませるのが好ましい。0.1重量%より少ないと
塗装面の保護力が不充分となり、25重量%より多いと
不経済である。
【0056】本発明においては、PTFEとフルオロシ
リコーン化合物を有効成分とすることによって、塗装面
の保護、艶出し性能等と優れた汚染防止性能とを兼ね備
えたコーティング処理用組成物とすることができる。ま
た、PTFEを、加熱等の手段を用いることなく容易に
塗膜とすることができる。さらにこの塗膜は、塗装面に
対して優れた密着性や造膜性を有し、また、PTFEに
起因する低表面エネルギー性により、優れた汚染防止性
を発現すると推測される。そして、さらにPTFEとフ
ルオロシリコーン化合物を併用すると、フルオロシリコ
ーン化合物のもつ塗装面の保護性能だけでなく、PTF
Eのもつ汚染防止性、塗装面への密着性、造膜性も、単
独で使用する場合よりも一層向上する。またその他の塗
装面保護剤や艶出し剤等の添加剤を併用しても、それぞ
れの添加剤の性能を損なわない利点もある。
【0057】
【実施例】
[実施例1]平均分子量が3500のPTFE(旭硝子
製商品名:AGルーブ)、ジメチルポリシロキサン(信
越化学工業製商品名:KF96 2CS)、ケイ素原子
に直接結合したCF3 (CF2n (CH22 −(n
の平均は8)を有するフルオロシリコーンオイル(旭硝
子製商品名:FLS−507)、および工業用ナフサ
(三菱石油製商品名:ミネラルターペン)を、表1に示
す割合で混合して液状組成物を調整した。
【0058】[実施例2]AGルーブ、ジメチルポリシ
ロキサン(信越化学工業製商品名:KF96 1000
CS)、FLS−507、カルナバロウ、およびミネラ
ルターペンを、表1に示す割合で混合して液状組成物を
調整した。
【0059】[比較例1]AGルーブ、ジメチルポリシ
ロキサン1000CS(信越化学工業製商品名:KF9
6)、カルナバロウ、およびミネラルターペンを、表1
に示す割合で混合して液状組成物を調整した。
【0060】
【表1】
【0061】[比較例2]フッ素化合物を含まない固形
カーワックス(ウイルソン製商品名:ニューブラック)
を用意した。
【0062】[比較例3]フッ素化合物を含まない固形
カーワックス(ウイルソン製商品名:ニューウイルソ
ン)を用意した。
【0063】[評価方法]上記実施例1〜2および比較
例1で得た液状組成物および比較例2〜3のカーワック
スを自動車の外塗装面にワックスがけの要領で塗布した
後、10日間(うち、2日間は降雨)および20日間
(うち5日間は降雨)屋外におき、撥水性と汚れ具合い
を目視で観察した。結果を表2に示す。なお、撥水性
は、シャワー水で塗装表面を濡らし、水玉の出来具合を
以下の基準で判断した。汚染防止性は、シャワー水洗し
た後に、汚れ具合を以下の基準で判断した。
【0064】[撥水性評価基準] 5:全面にわたって水玉が形成する。 4:塗装面の75%以上で水玉が形成する。 3:塗装面の50%以上で水玉が形成する。 2:塗装面の25%以上で水玉が形成する。 1:ほとんど水玉が形成されない。
【0065】[汚染防止性評価基準] 5:汚れの付着がない。 4:塗装面の75%以上で汚れの付着がない。 3:塗装面の50%以上で汚れの付着がない。 2:塗装面の25%以上で汚れの付着がない。 1:塗装面ほとんど全面に汚れが付着している。
【0066】
【表2】
【0067】
【発明の効果】本発明の塗装面コーティング処理用組成
物は、撥水性および汚染防止性のいずれにおいても優れ
た性能を有する。該性能は、PTFEまたはフルオロシ
リコーンの単独使用では、発揮できない優れた性能であ
る。
【0068】また、この性能は、耐久性においても優れ
ており、従来使用されているカーワックス等と比較した
場合にもはるかに優れている。
【0069】また、通常カーワックス等に併用されるワ
ックス成分等の他の成分と併用した場合においても、他
の成分の保護性能や艶出し性能等を損なうことなく塗装
面を保護し、優れた汚染防止性能を発現する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均分子量が1,000〜100,000
    であるポリテトラフルオロエチレンと、フルオロシリコ
    ーン化合物とを含むことを特徴とする塗装面コーティン
    グ処理用組成物。
  2. 【請求項2】組成物の100重量部中に、ポリテトラフ
    ルオロエチレンを1〜50重量部含有することを特徴と
    する請求項1の塗装面コーティング処理用組成物。
  3. 【請求項3】組成物の100重量中に、フルオロシリコ
    ーン化合物を0.1〜25重量部含有することを特徴と
    する請求項1または2の塗装面コーティング処理用組成
    物。
  4. 【請求項4】フルオロシリコーン化合物が、ケイ素原子
    に結合した基の少なくとも1つがフッ素原子を含有する
    有機基であるフルオロシリコーンオイルである請求項
    1、2、または3の塗装面コーティング処理用組成物。
  5. 【請求項5】塗装面コーティング処理用組成物が自動車
    塗装面コーティング処理用組成物である請求項1〜4の
    いずれかの塗装面コーティング処理用組成物。
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