JP5093609B2 - 伝動装置及びテープ印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ウォームとウォームホイールとの軸間距離を一定に保つウォームギヤ伝動装置、及び、当該伝動装置を備えるテープ印刷装置に関する。
従来、片持ち支持されるウォームをウォームホイールに噛み合わせて駆動源からの駆動力を伝達する伝動装置が様々な機器に用いられている。例えば、特開2006−35864号公報(特許文献1)では、駆動源からの駆動力をウォーム及びウォームホイールから成るウォームギヤや傘歯車等から構成される歯車列を介して切断手段としてのカッター装置に伝達して、切断動作を行わせることのできるテープ印刷装置が提案されている。
しかしながら、このようなウォームギヤ伝動装置は、片持ち支持構造であることからウォームの形状やウォームの支持構造並びに駆動源の取付け位置などの製作公差を起因としてウォームに芯振れが生じ、ウォームとウォームホイールとの噛み合い量が変化して駆動力が適切に伝達されないといった事象が発生してしまう場合があり、駆動力を適切に伝達させるために、芯振れ量を既定値以内となるように製作、管理を行う必要があった。
尚、このようなウォームギヤ伝動装置は、テープ印刷装置の切断手段のみならず印刷テープを送る搬送手段の駆動用として用いられこともあり、又、テープ印刷装置に限られることなく下記の特許文献2に示されるような監視カメラの駆動用として用いられるなど、多種多様な機器に採用されている。したがって、ウォームの芯振れ量を抑えて噛み合い量を維持することのできる伝動装置の開発が強く望まれており、このようなウォームの芯振れ時の振れ量を抑えるために、様々な提案がなされている。
例えば、この特開2005−54860号公報(特許文献2)では、ウォームをウォームホイール側へ付勢する弾性押圧部材と、支持台に両側から揺動可能に取付けられたウォーム支持可動ホルダと、を備え、ウォームの両端を回転自在に保持するこのウォーム支持可動ホルダを弾性押圧部材によりウォームがウォームホイールに近づく方向に付勢することでウォームホイールとウォームとを噛み合わせて、振れ量を抑えることのできる伝動装置が提案されている。
特開2006−35864号公報 特開2005−54860号公報
特許文献2の提案は、芯振れ時の振れ量を抑えることができるも、部品点数が多く、又、構造も複雑であり、伝動装置及び当該伝動装置を備える機器の大型化並びにコストの大幅な増加を招くといった問題点があった。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、ウォームが芯振れしたとしても、ウォームとウォームホイールとの軸間距離を変化させることなくウォームとウォームホイールとの噛み合い量を維持して、駆動源の動力を確実に伝達することのできるシンプルな構成とされた伝動装置と、当該伝動装置を備えるテープ印刷装置とを提供することを目的としている。
本発明の伝動装置は、駆動源からの駆動力を受けて回動するウォームと、前記ウォームに噛み合うウォームホイールと、前記ウォームの先端と係合して前記ウォームホイールを保持することにより、前記ウォームと前記ウォームホイールとの噛み合いを維持するウォームギヤ保持部材と、を備え、前記ウォームギヤ保持部材は、前記ウォームの軸心と平行となるように配設される片持ち梁部として前記ウォームギヤ保持部材と一体的に形成される弾性変形可能な接続部材により、前記ウォームを駆動する駆動源の固定台に固定され、前記ウォームの先端が振動した際に、前記ウォームギヤ保持部材を介して前記ウォームホイールが共に振動することにより、前記ウォームと前記ウォームホイールとの軸間距離が保たれる。
更に、この伝動装置は、前記ウォームホイールの軸心と、前記ウォームホイールと一体に同軸回転する平歯車と噛み合う平歯車の軸心と、が平行とされ、前記両軸心を含む面が前記ウォームの軸心と平行とされることを特徴とする。
そして、本発明のテープ印刷装置は、印刷層と剥離層を積層して成る印刷テープに文字等の印刷を行い、その印刷テープの印刷された部分を切断して、貼付対象物に貼り付けるラベルを作成するテープ印刷装置において、印刷情報を入力する入力手段と、前記印刷テープを収容したテープカセットから前記印刷テープを搬送する搬送手段と、該搬送手段を動作させる駆動力を伝達する伝動手段と、前記印刷情報を前記印刷テープの印刷層に印刷する印刷手段と、前記印刷テープを幅方向に切断してラベルを形成する切断手段と、前記入力手段、前記搬送手段、前記印刷手段、及び、前記切断手段を制御する制御手段と、を備え、前記伝動手段が、前述の伝動装置であることを特徴とする。
本発明によれば、ウォームが芯振れしたとしても、ウォームとウォームホイールとの軸間距離を変化させることなくウォームとウォームホイールとの噛み合い量を維持して、駆動源の動力を確実に伝達することのできるシンプルな構成とされた伝動装置と、当該伝動装置を備えるテープ印刷装置とを提供することができる。
本発明を実施するための最良の形態のテープ印刷装置1は、印刷層と剥離層を積層して成る印刷テープ31に文字等の印刷を行い、その印刷テープ31の印刷された部分を切断して、貼付対象物に貼り付けるラベルを作成するテープ印刷装置1において、印刷情報を入力する入力手段とされる入力部3と、印刷テープ31を収容したテープカセット21から印刷テープ31を搬送する搬送手段とされるプラテンローラ12と、該搬送手段を動作させる駆動力を伝達する伝動手段とされる伝動装置100と、印刷情報を印刷テープ31の印刷層に印刷する印刷手段とされるサーマルヘッド11と、印刷テープ31を幅方向に切断してラベルを形成する切断手段とされるフルカット装置17と、ハーフカット装置18と、入力手段、搬送手段、印刷手段、及び、切断手段を制御する制御手段とされる制御部40と、を備えている。
そして、この伝動装置100は、駆動源とされるステッピングモータ46からの駆動力を受けて回動するウォーム70と、ウォーム70に噛み合うウォームホイール80と、ウォーム70の先端と係合してウォームホイール80を保持することにより、ウォーム70とウォームホイール80との噛み合いを維持するウォームギヤ保持部材60と、を備え、ウォームギヤ保持部材60は弾性変形可能な接続部材により、ウォーム70を駆動する駆動源とされるステッピングモータ46の固定台52に固定され、ウォーム70の先端が振動した際に、ウォームギヤ保持部材60を介してウォームホイール80が共に振動することにより、ウォーム70とウォームホイール80との軸間距離が保たれることを特徴とする。
そして、接続部材は、ウォーム70の軸心Xと平行となるように配設される上部片持ち梁部61及び下部片持ち梁部62としてウォームギヤ保持部材60と一体的に形成され、この上部片持ち梁部61の先端からウォーム70の先端と係合するウォーム軸受部68が延設され、上部及び下部片持ち梁部61,62の中央近傍からウォームホイール80の両端を支持する上部及び下部軸受部64,65が夫々延設されている。
更に、この伝動装置100は、ウォームホイール80の軸心Yと、ウォームホイール80と一体に同軸回転する平歯車である小径ギヤ83と噛み合う平歯車である減速ギヤ90の軸心Zと、が平行とされ、両軸心Y,Zを含む面がウォーム70の軸心Xと平行とされるように、ウォーム70、ウォームホイール80、及び減速ギヤ90が配設されている。
以下、本発明の実施例を図に基づいて詳説する。図1は本発明の実施例に係るテープ印刷装置1の外観を示す斜視図であり、図2はこのテープ印刷装置1に使用するテープカセット21の外観及びテープ印刷装置1の内部構造の一部を示す斜視図である。テープ印刷装置1は、表面に印刷面を備え裏面が粘着面とされた印刷層と剥離層とが積層されて形成された印刷テープ31に文字や模様等を印刷するものであり、印刷テープ31の印刷された部分を切断して、貼付対象物に貼付けるラベルを作成するラベル作成機能を有する。
そして、このテープ印刷装置1は、図1に示したように、方形状の上面と、この上面から前方に傾斜する傾斜面と、両側面及び下面並びに背面とから形成された中空の筐体2を有し、筐体2の傾斜面には入力部3が形成され、上面には表示部4並びに開閉蓋5が形成され、所定の一側面には印刷テープ31が繰り出すテープ繰出部7が形成されている。尚、図示しないが、筐体2には、外部機器と接続するための入力端子や電源コードが接続される電源端子、メモリーカード挿入口等も形成されている。
又、入力部3は、文字データを入力する文字入力キー、印刷開始を指示する印刷キー、表示部4の表示画面上のカーソルを移動操作するカーソルキー、印刷モードの設定や各種設定処理を行なう種々の制御キーによって構成されており、表示部4は、液晶表示装置であって、入力されたデータや各種設定のための選択メニュー画面や処理に関するメッセージ等が表示されると共に、作成されるラベルの長さや印刷モードの状態等の各種の情報を表示する。
更に、開閉蓋5の内側には、図2に示したように、印刷テープ31及びインクリボン35を収容したテープカセット21を装填するためのカセット装填部8が形成されている。又、カセット装填部8内には、印刷素子が縦方向に配列され、長尺の被印刷媒体である印刷テープ31に印刷を行なう印刷手段としてのサーマルヘッド11と、サーマルヘッド11との間で印刷テープ31及びインクリボン35を挟んでテープカセット21からこれを搬送する搬送手段としてのプラテンローラ12と、図示しない搬送手段の駆動源としてのステッピングモータと、該駆動源からの駆動力を搬送手段に伝達する伝動手段としての伝動装置と、印刷に使用したインクリボン35をテープカセット21内に巻取るリボン巻取軸13とを備えるテープ印刷機構45が形成され、更に、テープカセット21を所定の位置に支持するためのカセット受部15を備えている。
又、カセット装填部8の一端部に筐体2の外に通じる前述したテープ繰出部7が形成されており、このテープ繰出部7には、印刷テープ31の印刷層及び剥離層を共に切断(フルカット)する切断手段とされるフルカット装置17及び印刷テープ31の印刷層或いは剥離層のみを切断(ハーフカット)するハーフカット装置18が組み込まれている。
更に、テープカセット21は、カセットケース22を備え、このカセットケース22の内部には、印刷テープ31が巻装されたテープコア23、未使用のインクリボン35が巻装されたリボン供給コア24、使用済みのインクリボン35を巻取るリボン巻取コア25が夫々収納されている。又、テープカセット21のカセットケース22には、カセット装填部8内にテープカセット21を装填した場合にサーマルヘッド11が位置するヘッド配置部27が形成されている。
又、カセットケース22の隅部には、カセット装填部8のカセット受部15と係合し、このカセット受部15によって支持される被係合部29が形成されている。又、このカセットケース22の被係合部29には、図示しないがテープカセット21の種類に応じた所定の凹凸が形成され、カセット装填部8のカセット受部15にはテープカセット21が装填された場合にカセットケース22の被係合部29に形成された凹凸を判別する所定の可動突起16が形成され、カセットケース22をカセット装填部8に装填すると、カセットケース22の被係合部29に形成された凹凸とカセット装填部8のカセット受部15に形成された可動突起16が係合してテープカセット21の種類を判別可能とされる。尚、印刷テープ31は、幅が太いものや剥離層の長さ方向に予め切れ目が入れられた背割れタイプのもの等の様々な種類があり、テープカセット21を交換することで様々な印刷テープ31を使用できる。
そして、テープ印刷装置1は、入力部3で入力された印刷情報や外部機器から出力された印刷情報に対して印刷が指示されると、印刷テープ31とインクリボン35とがテープカセット21から引き出され、重ね合わせた状態でプラテンローラ12とサーマルヘッド11の間に挟まれて共に搬送されると共に、サーマルヘッド11が印刷情報に基づいて発熱駆動され、インクリボン35のインクが印刷テープ31に熱転写されて印刷テープ31に印刷が行なわれ、印刷が終了すると、フルカット装置17が作動して印刷テープ31が切断され、1枚のラベルが作成される。
図3は、このテープ印刷装置1の機能ブロック図である。図3に示すように、このテープ印刷装置1は、制御手段とされる制御部40と、印刷手段とされるサーマルヘッド11や搬送手段とされるプラテンローラ12等から構成されるテープ印刷機構45と、切断手段としてのフルカット装置17と、ハーフカット装置18と、を備えている。
この制御部40は、CPU41と、CPU41に接続された前述した入力部3や表示部4、各種のシステムプログラムやフォント等が記憶されたROM42、ワークメモリとされるRAM43、外部機器と接続される入出力インターフェース44を備えている。そして、CPU41は、入力部3からのキー操作信号に応じてROM42に予め記憶されているシステムプログラム、メモリーカードに記憶された制御プログラム、入出力インターフェース44に接続された外部機器から読み込まれた制御プログラム等を起動させ、RAM43をワークメモリとして回路各部の動作を制御するものであり、本実施例におけるテープ印刷装置1の全てを制御する。
又、ROM42には、入力部3から入力された文字を印刷するためのプログラム、仮名、漢字、記号、模様、印刷フォントや、辞書データベース等が記憶されている。
更に、RAM43には、キー入力された文字や選択された模様、サイズや文字間隔等の印刷情報を記憶する入力データメモリ、入力された印刷情報が展開された印刷パターンデータが記憶される印刷データメモリ、表示部4に表示されるパターンデータが記憶される表示データメモリの各領域が確保され、印刷処理や表示処理等に必要なデータを一時的に記憶するレジスタやカウンタ等が設けられている。
又、テープ印刷機構45は、印刷手段であるサーマルヘッド11と、印刷テープ31の搬送手段であるプラテンローラ12と、該プラテンローラ12を駆動させるステッピングモータ46及びこのステッピングモータ46からの駆動力をプラテンローラ12に伝達する伝動手段である後述の伝動装置と、を備えている。そして、テープ印刷機構45は、ステッピングモータ46がCPU41に制御されて伝動装置を介してプラテンローラ12を駆動させ、プラテンローラ12とサーマルヘッド11の間に位置する印刷テープ31を搬送し、CPU41から出力された印刷情報に基づいてサーマルヘッド11が印刷テープ31に文字や模様等を熱転写することによって印刷テープ31に随時文字や模様等を印刷する。
更に、フルカット装置17は、固定刃17aと、可動刃17bと、可動刃17bを駆動させるステッピングモータ48と、印刷テープ31の長さ方向の位置を検知する位置センサ49とを備えている。そして、フルカット装置17は、位置センサ49で印刷テープ31の切断する位置を検知し、切断位置に印刷テープ31が掛かるとCPU41に位置信号を出力し、位置センサ49から位置信号を受信したCPU41がステッピングモータ48に駆動信号を出力して可動刃17bを駆動させ、固定刃17aと可動刃17bとの間で鋏の要領で印刷テープ31をフルカットする。
又、ハーフカット装置18は、固定刃18aと、可動刃18bと、可動刃18bを駆動させるDCモータ50と、を備えている。そして、ハーフカット装置18は、DCモータ50がCPU41に制御されて可動刃18bを駆動させ、固定刃18aに可動刃18bを押し付けることにより印刷テープ31の印刷層或いは剥離層のみを切断する。
そして、このテープ印刷装置1に搭載される搬送手段は、駆動源となるステッピングモータ46からの駆動力がウォームギヤを含む伝動手段とされる伝動装置100を介して伝達されて駆動し、印刷テープ31を送ることができるように構成されている。図4は、本発明の実施例に係る伝動装置100の外観を示す斜視図であり、図5は本発明の実施例に係るウォームギヤ保持部材60の動作を説明する斜視図である。尚、ウォーム70、ウォームホイール80、及び、減速ギヤ90の歯については、図を見やすくするために省略している。
この伝動装置100は、図4に示すように、駆動源であるステッピングモータ46からの駆動力を受けて回動するウォーム70と、このウォーム70に噛み合うウォームホイール80と、ウォーム70の先端と係合してウォームホイール80を保持することにより、ウォーム70とウォームホイール80との噛み合いを維持するウォームギヤ保持部材60と、を備えている。
又、この伝動装置100は、ウォームホイール80の下面に固着され、或いは、一体的に成形されてウォームホイール80と一体に同軸回転する平歯車である小径ギヤに平歯車である減速ギヤ90の大径ギヤが噛合し、更に減速ギヤ90の小径ギヤが図示しない歯車列に噛み合って、駆動源からの駆動力を搬送手段であるプラテンローラ12に伝達可能な構成となっている。
そして、このステッピングモータ46は、パルス電力に同期して動作する正逆転可能な同期電動機であり、筐体2に固着される固定台52によって保持されている。尚、駆動源としてはステッピングモータ46に限られるものではなくDCモータであってもよい。そして、この固定台52は、筐体2に螺着固定される平板である下面板と、下面板から垂設されステッピングモータ46のケーシングと螺着されることでステッピングモータ46を支持するモータ固定板と、下面板から垂設され後述の上部片持ち梁部61及び下部片持ち梁部62の端部が固着される垂直壁と、を備えている。
そして、このステッピングモータ46に接続されるウォーム70及び該ウォーム70と噛み合うウォームホイール80は、合成樹脂や金属などにより成形される。このウォーム70は、その回転軸72の駆動源側の一端が固定台52に固定される軸受71によって支持され、他端(先端)がウォームギヤ保持部材60に支持され、ウォームホイール80は、その回転軸82の両端がウォームギヤ保持部材60に支持されている。
そして、このウォームギヤ保持部材60は、図5に示すように、ウォーム70を支持するウォーム軸受部68と、ウォームホイール80を支持する上部軸受部64及び下部軸受部65と、を備え、駆動源を支持する固定台52の垂直壁より垂設される弾性変形可能な接続部材として当該ウォームギヤ保持部材60と一体的に形成される上部片持ち梁部61及び下部片持ち梁部62によって固定されている。又、この上部片持ち梁部61及び下部片持ち梁部62は、ウォーム70の軸心Xと平行となるように、且つ、夫々が平面視で同一直線上に位置するように配設され、更に、この上部片持ち梁部61と下部片持ち梁部62は、互いの先端から垂設される柱部材により連結されて一体となっている。
そして、この上部片持ち梁部61の先端部には、ウォーム70の軸心X側へ当該軸心Xと直交するように柱部材が延設されて、当該柱部材の先端にウォーム70の回転軸72の形状に対応した軸心Xを中心とする円形開口を有する矩形状平板であるウォーム軸受部68が形成されている。
又、この上部片持ち梁部61及び下部片持ち梁部62には、中央近傍からウォームホイール80の軸心Y側へ当該軸心Yと直交する平面を有する平板部材にウォームホイール80の回転軸82の形状に対応した軸心Yを中心とする円形開口の形成された上部軸受部64及び下部軸受部65が夫々ウォームホイール80の軸心Y側に延設されている。
したがって、このウォームギヤ保持部材60は、固定台52との接続部材としての上部片持ち梁部61及び下部片持ち梁部62が、ウォームギヤ保持部材60と一体的に形成されて、固定台52の垂直壁と上部及び下部片持ち梁部61,62との接続面である支持部Aを固定端として揺動可能となっている。
そして、図4に示したように、この伝動装置100には、ウォームギヤ保持部材60のウォーム軸受部68にウォーム70の回転軸72の一端(先端)が軸着される共に他端が駆動源側の軸受71に軸着されることで当該ウォーム70が支持されている。又、この伝動装置100には、このウォームギヤ保持部材60の上部軸受部64及び下部軸受部65にウォームホイール80の回転軸82の両端が軸着されることで、当該ウォームホイール80が支持されている。
したがって、図6に示すように、ウォーム70の先端が軸受71に支持される部位を固定端としてウォーム70の軸心X及びウォームホイール80の軸心Yに対して垂直となる方向に振動した際に、ウォームギヤ保持部材60を介してウォームホイール80が共に振動することにより、ウォーム70とウォームホイール80との軸間距離が保たれる。尚、ウォーム70は、軸心Xを中心として回転することにより芯振れが発生することで軸心Xに直交する各方向(面方向)に振れることとなるが、軸心Y方向(上下方向)における振れについては、ウォーム70とウォームホイール80の歯が相互に接離する方向ではなく、噛み合い量に与える影響は小さい。
このように、ウォーム70の回転軸72の先端とウォームホイール80の回転軸82の両端をウォームギヤ保持部材60によって支持してウォームギヤを一体的に保持し、当該ウォームギヤ保持部材60が弾性変形可能な接続部材によりステッピングモータ46の固定台52に固定されているため、ウォーム70が芯振れしたとしても、ウォーム70とウォームホイール80との軸間距離を変化させることなくウォーム70と共にウォームホイール80を移動させることができ、ウォーム70とウォームホイール80との噛み合い量を維持して動力を確実に伝達することのできるシンプルな構成とされた伝動装置100と、当該伝動装置100を備え、所定の速度で印刷テープ31を送って鮮明な印刷を確実に行わせることのできるテープ印刷装置1を提供することができる。
そして、ウォーム70の芯振れによる振れ量が大きくなったとしても、動力を伝達させることができるため、偏心公差を大きくすることで伝動装置及びこの伝動装置を内蔵する機器のコスト低減を図ることもできる。
又、この伝動装置100は、弾性変形可能な接続部材としての上部及び下部片持ち梁部61,62がウォーム70の軸心Xと平行となるように、且つ、平面視同一直線上に配設され、支持部Aを固定端としてウォームギヤ保持部材60を固定しているため、ウォーム70の先端が振動した際に、上部及び下部片持ち梁部61,62を十分に撓ませることでウォーム70に掛かる負荷を抑えてウォーム70をスムーズに回転させつつ、ウォームホイール80を当該ウォーム70と共に移動させることができる。
尚、図7に示すように、ウォームホイール80の下面に固着されウォームホイール80と一体に同軸回転する平歯車である小径ギヤ83と噛み合って動力を伝達可能に配設される平歯車である減速ギヤ90については、図4に示したように、小径ギヤ83との噛み合い量の変化が微小となるよう当該減速ギヤ90の軸心Zとウォームホイール80の軸心Yとを含む面を振動方向に対して直交させて当該減速ギヤ90を固定台52に回転自在に配設することが好適である。
即ち、ウォームホイール80の軸心Yと、伝達平歯車としての減速ギヤ90の軸心Zと、が平行とされ、且つ、両軸心Y,Zを含む面がウォーム70の軸心Xと平行となるように当該伝動装置100を構成することで、図7に示すように、ウォームホイール80の下面に固着されウォームホイール80と一体に同軸回転する平歯車である小径ギヤ83がこの減速ギヤ90に動力を伝達するにあたって、ウォームホイール80が軸心X及び軸心Yに対して直交する方向に振動したとしても、この振動方向が当該ウォームホイール80と減速ギヤ90のピッチ点におけるピッチ円接線方向であるため、ウォームホイール80の小径ギヤ83と減速ギヤ90との噛み合い量の変化を微小なものとして、動力を確実に伝達することができる。
そして、伝動装置100は、図8及び図9に示すように、前述のように片持ち梁部61,62が形成される場合に限定されることなくウォームギヤ保持部材60の下部に、弾性変形可能な接続部材としてのゴムスペーサ63が配設され、このゴムスペーサ63によってウォームギヤ保持部材60が固定台52に固定されていることもある。
このウォームギヤ保持部材60は、ウォームホイール80の回転軸82の下端部を支持する平板である下部軸受部65と、この下部軸受部65から垂設されてウォーム70の回転軸72の先端部を支持する平板であるウォーム軸受部68と、このウォーム軸受部68及び下部軸受部65より垂設される柱部材により支持されて下部軸受部65と平行となるように配設される平板である上部軸受部64と、を備えている。
又、このウォームギヤ保持部材60は、固定台52の下面板の上面とウォームギヤ保持部材60の下部軸受部65の下面の四隅に固着される弾性変形可能な接続部材としてのゴムスペーサ63によって固定台52に固定されている。
このように、このウォームギヤ保持部材60は、ゴムスペーサ63によって固定台52に固定されているため、ウォーム70の先端が振動すると、ゴムスペーサ63が弾性変形してウォームギヤ保持部材60全体が振動することとなる。したがって、このウォームギヤ保持部材60の配設された伝動装置100は、前述と同様、ウォーム70が芯振れしたとしても、ウォーム70とウォームホイール80との軸間距離を変化させることなくウォーム70とウォームホイール80との噛み合い量を維持して動力を確実に伝達することができる。
又、本発明は、以上の実施例に限定されるものでなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で自由に変更、改良が可能である。例えば、図4及び図5に示したウォームギヤ保持部材60は、軸受部64,65,68を片持ち梁部61,62から延在させて一体的に成形しているが、軸受部64,65,68を片持ち梁部61,62とは別部材として片持ち梁部61,62に固着させてもよい。又、片持ち梁部61,62は、断面矩形状の柱部材を採用したが、ウォームギヤ保持部材60を保持可能な強度を有するコイルばねや板ばね等の弾性部材を採用してもよい。更に、片持ち梁部61,62は、ウォーム70の軸心Xと平行となるように配設する場合に限定されることもない。
本発明の実施例に係るテープ印刷装置の斜視図。 本発明の実施例に係るテープ印刷装置の内部拡大図及びテープカセットの斜視図。 本発明の実施例に係るテープ印刷装置の機能ブロック図。 本発明の実施例に係る伝動装置の外観を示す斜視図。 本発明の実施例に係るウォームギヤ保持部材の動作を説明する斜視図。 本発明の実施例に係るウォームギヤの動作を説明する図。 本発明の実施例に係るウォームホイールの小径ギヤ及び減速ギヤを示す図。 本発明の実施例に係る伝動装置の外観を示す斜視図。 本発明の実施例に係るウォームギヤ保持部材の動作を説明する斜視図。
符号の説明
1 テープ印刷装置 2 筐体
3 入力部 4 表示部
5 開閉蓋 7 テープ繰出部
8 カセット装填部 11 サーマルヘッド
12 プラテンローラ 13 リボン巻取軸
15 カセット受部 16 可動突起
17 フルカット装置 17a 固定刃
17b 可動刃 18 ハーフカット装置
18a 固定刃 18b 可動刃
21 テープカセット 22 カセットケース
23 テープコア 24 リボン供給コア
25 リボン巻取コア 27 ヘッド配置部
29 被係合部 31 印刷テープ
35 インクリボン 40 制御部
41 CPU 42 ROM
43 RAM 44 入出力インターフェース
45 テープ印刷機構 46 ステッピングモータ
48 ステッピングモータ 49 位置センサ
50 DCモータ 52 固定台
60 ウォームギヤ保持部材 61 上部片持ち梁部
62 下部片持ち梁部 63 ゴムスペーサ
64 上部軸受部 65 下部軸受部
68 ウォーム軸受部 70 ウォーム
71 軸受 72 回転軸
80 ウォームホイール 82 回転軸
83 小径ギヤ 90 減速ギヤ
100 伝動装置 A 支持部
X ウォームの軸心 Y ウォームホイールの軸心
Z 減速ギヤの軸心

Claims (3)

  1. 駆動源からの駆動力を受けて回動するウォームと、
    前記ウォームに噛み合うウォームホイールと、
    前記ウォームの先端と係合して前記ウォームホイールを保持することにより、前記ウォームと前記ウォームホイールとの噛み合いを維持するウォームギヤ保持部材と、を備え、
    前記ウォームギヤ保持部材は、前記ウォームの軸心と平行となるように配設される片持ち梁部として前記ウォームギヤ保持部材と一体的に形成される弾性変形可能な接続部材により、前記ウォームを駆動する駆動源の固定台に固定され、
    前記ウォームの先端が振動した際に、前記ウォームギヤ保持部材を介して前記ウォームホイールが共に振動することにより、前記ウォームと前記ウォームホイールとの軸間距離が保たれることを特徴とする伝動装置。
  2. 前記ウォームホイールの軸心と、前記ウォームホイールと一体に同軸回転する平歯車と噛み合う平歯車の軸心と、が平行とされ、前記両軸心を含む面が前記ウォームの軸心と平行とされることを特徴とする請求項1に記載の伝動装置。
  3. 印刷層と剥離層を積層して成る印刷テープに文字等の印刷を行い、その印刷テープの印刷された部分を切断して、貼付対象物に貼り付けるラベルを作成するテープ印刷装置において、
    印刷情報を入力する入力手段と、
    前記印刷テープを収容したテープカセットから前記印刷テープを搬送する搬送手段と、
    該搬送手段を動作させる駆動力を伝達する伝動手段と、
    前記印刷情報を前記印刷テープの印刷層に印刷する印刷手段と、
    前記印刷テープを幅方向に切断してラベルを形成する切断手段と、
    前記入力手段、前記搬送手段、前記印刷手段、及び、前記切断手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記伝動手段が、請求項1又は請求項2に記載の伝動装置であることを特徴とするテープ印刷装置。
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