JP5516778B2 - ハーフカット装置及びテープ印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、積層構造から成るテープにおける所定の層のみを切断するハーフカット装置、及び、当該ハーフカット装置を備えるテープ印刷装置に関する。
従来、文字や模様等が印刷された印刷テープの印刷層と剥離層を共に切断する全切断(フルカットともいう)機能を備えるもの、或いは更に印刷テープの印刷層若しくは剥離層のみを切断する部分切断(ハーフカットともいう)機能を備える切断手段を組込んだテープ印刷装置が提案されている。(例えば、特許文献1)
特許文献1の発明に係る切断手段は、全切断可能なフルカット装置と、部分切断可能なハーフカット装置と、を備えており、このハーフカット装置は、受台に対して当接させたり離隔させたりすることのできる可動刃を備え、可動刃を受台に配置される印刷テープに対して垂直に可動刃を当接したときに、印刷テープの印刷層或いは剥離層のみを切断する切断刃構造を有している。
特開2007−38405号公報
特許文献1の提案は、部分切断手段としてのハーフカット装置により受台に対して当接させたり離隔させたりすることのできる可動刃を印刷テープに対して垂直に当接させることで印刷層或いは剥離層だけを切断することができるが、印刷テープに可動刃を垂直に当接する際に、大きな荷重を必要とするため、可動刃を含む切断機構の各部品に高い耐久性を要していた。
本発明は、このような従来技術の欠点に鑑みてなされたものであり、大きな荷重を要することなく容易に積層構造から成るテープの所定の層のみを切断することのできるハーフカット装置と当該ハーフカット装置を備えるテープ印刷装置を提供することを目的としている。
本発明のハーフカット装置は、積層構造から成るテープ及び可動刃を受ける受台と、該受台に対して接離するように回動可能に配設される前記可動刃と、該可動刃を回動させる可動アームと、前記可動刃に固着されるストッパーと、を備え、前記受台には、前記可動刃と対向する側に前記テープを受けるテープ受面が形成され、前記ストッパーには、前記受台の前記テープ受面に突き当てることで前記可動刃の回動を止める突当部が形成され、前記受台の前記テープ受面の端部には前記可動刃側へ突出するように案内板が形成される一方、前記ストッパーの前記突当部が前記案内板と対向する位置まで延設され、前記可動刃は、前記ストッパーと一体とされて前記可動アームの長手方向に移動可能に該可動アームに取付けられ、前記ストッパーを前記案内板に係合させることで、前記可動刃を前記テープに当接させると共に前記受台に近接させるにしたがって前記テープの幅方向にスライド移動して前記テープの所定の層を切断することを特徴とする。
また、本発明のハーフカット装置は、前記可動アームが、前記受台の基部に枢設され、該受台の基部又は前記可動アームと前記ストッパーとの間には弾性体が配設され、前記可動刃を前記受台から離隔するように回動させた際に、前記弾性体の弾性力により前記ストッパーが前記可動刃と共に前記可動アームに対する所定位置に復帰可能とされていることを特徴とする。
そして、本発明のテープ印刷装置は、印刷情報を入力する入力手段と、前記印刷情報を前記テープの印刷層に印刷する印刷手段と、前記テープを幅方向に切断してラベルを形成する全切断手段と、前記テープの印刷層或いは剥離層のみを幅方向に切断する部分切断手段と、前記入力手段、前記印刷手段、前記全切断手段、前記部分切断手段を制御する制御手段と、を備え、前記部分切断手段が、前述のハーフカット装置であることを特徴とする。
本発明によれば、可動刃が可動アームにより回動されてテープに当接可能とされると共にテープに当接されるときテープの幅方向にスライド移動可能とされており、可動刃をテープに当接させるときにスライド移動させることでテープを引き切ることができるため、従来のような押し切る場合に比べて大きな荷重を要することなく容易に積層構造から成るテープの所定の層のみを切断することのできるハーフカット装置と当該ハーフカット装置を備えるテープ印刷装置を提供することができる。
本発明の実施例に係るテープ印刷装置の外観を示す斜視図。 本発明の実施例に係るテープ印刷装置の内部拡大図及びテープカセットの斜視図。 本発明の実施例に係るテープ印刷装置の機能ブロック図。 本発明の実施例に係るハーフカット装置の外観を示す斜視図。 本発明の実施例に係るハーフカット装置の外観を示す斜視図。 本発明の実施例に係るハーフカット装置の動作を示す側面図。 本発明の実施例に係るハーフカット装置の動作を示す側面図。 本発明の実施例に係るハーフカット装置の動作を示す側面図。 本発明の実施例に係るハーフカット装置の動作を示す側面図。
本発明を実施するための最良の形態のテープ印刷装置1は、印刷層と剥離層を積層して成る印刷テープ31に文字等の印刷を行い、その印刷テープ31の印刷された部分を切断して、貼付対象物に貼り付けるラベルを作成するラベル作成機能を有するテープ印刷装置1において、印刷情報を入力する入力手段とされる入力部3及び入出力インターフェース44と、前記印刷情報を前記印刷テープ31の印刷層に印刷する印刷手段とされるサーマルヘッド11と、前記印刷テープ31を幅方向に切断してラベルを形成する全切断手段とされるフルカット装置17と、前記印刷テープ31の印刷層或いは剥離層のみを幅方向に切断する部分切断手段とされるハーフカット装置18と、前記入力手段、前記印刷手段、前記全切断手段、前記部分切断手段を制御する制御手段とされる制御部40と、を備えている。
そして、このハーフカット装置18は、前記印刷テープ31及び可動刃18bを受ける受台18aと、該受台18aに対して接離するように回動可能に配設される前記可動刃18bと、該可動刃18bを回動させる可動アーム70と、を備え、前記可動刃18bは、前記可動アーム70により回動されて前記印刷テープ31に当接可能とされると共に、前記印刷テープ31に当接されるとき、前記印刷テープ31の幅方向にスライド移動可能とされている。尚、本実施形態において接離とは、接近させたり離隔させたりすることをいう。
又、このハーフカット装置18は、前記可動刃18bに固着されるストッパー60を更に備え、前記受台18aには、前記可動刃18bと対向する側に前記印刷テープ31を受けるテープ受面82aが形成され、前記ストッパー60には、前記受台18aのテープ受面82aに突き当てることで前記可動刃18bの回動を止める突当部63が形成され、前記可動刃18bが、前記ストッパー60と一体とされて前記可動アーム70の長手方向に移動可能に可動アーム70に取付けられている。
又、このハーフカット装置18は、前記受台18aのテープ受面82aの端部には案内開口80が形成される一方、前記ストッパー60の突当部63には前記案内開口80と対向する位置に前記受台18a側へ突出するように突起部61が形成され、前記可動アーム70を回動させて前記突起部61を前記案内開口80に係合させることで、前記可動刃18bが前記受台18aに近接するにしたがって前記可動刃18bが前記ストッパー60と共にスライド移動して印刷テープ31を引き切るようにすることを特徴とする。尚、引き切りとは、刃線延長方向に可動刃を移動させながらテープに刃先を切り入れることをいい、押し切りとは、刃線を垂直にテープに押付けることで刃先を切り入れることをいう。
以下、本発明の実施例を図に基づいて詳説する。図1は本発明の実施例に係るテープ印刷装置1の外観を示す斜視図であり、図2はこのテープ印刷装置1に使用するテープカセット21の外観及びテープ印刷装置の内部構造の一部を示す斜視図である。テープ印刷装置1は、表面に印刷面を備え裏面が粘着面とされた印刷層と剥離層とが積層されて形成された印刷テープ31に文字や模様等を印刷するものであり、印刷テープ31の印刷された部分を切断して、貼付対象物に貼付けるラベルを作成するラベル作成機能を有する。
そして、このテープ印刷装置1は、図1に示したように、方形状の上面と、この上面から前方に傾斜する傾斜面と、両側面及び下面並びに背面とから形成された中空の筐体2を有し、筐体2の傾斜面には入力部3が形成され、上面には表示部4並びに開閉蓋5が形成され、所定の一側面には印刷テープ31が繰り出すテープ繰出部7が形成されている。尚、図示しないが、筐体2には、外部機器と接続するための入力端子や電源コードが接続される電源端子、メモリーカード挿入口等も形成されている。
又、入力部3は、文字データを入力する文字入力キー、印刷開始を指示する印刷キー、表示部4の表示画面上のカーソルを移動操作するカーソルキー、印刷モードの設定や各種設定処理を行なう種々の制御キーによって構成されており、表示部4は、液晶表示装置であって、入力されたデータや各種設定のための選択メニュー画面や処理に関するメッセージ等が表示されると共に、作成されるラベルの長さや印刷モードの状態等の各種の情報を表示する。
更に、開閉蓋5の内側には、図2に示したように、印刷テープ31及びインクリボン35を収容したテープカセット21を装填するためのカセット装填部8が形成されている。又、カセット装填部8内には、印刷素子が縦方向に配列され、長尺の被印刷媒体である印刷テープ31に印刷を行なう印刷手段としてのサーマルヘッド11と、サーマルヘッド11との間で印刷テープ31及びインクリボン35を挟んでこれを搬送する搬送手段としてのプラテンローラ12及びプラテンローラ12を駆動させるステッピングモータと、印刷に使用したインクリボン35をテープカセット21内に巻取るリボン巻取軸13とを備えるテープ印刷機構45が形成され、更に、テープカセット21を所定の位置に支持するためのカセット受部15を備えている。
又、カセット装填部8の一端部に筐体2の外に通じる上述したテープ繰出部7が形成されており、このテープ繰出部7には、印刷テープ31の印刷層及び剥離層を共に切断する全切断手段とされるフルカット装置17、及び、印刷テープ31の印刷層或いは剥離層のみを切断する部分切断手段とされるハーフカット装置18が組み込まれている。
更に、テープカセット21は、カセットケース22を備え、このカセットケース22の内部には、印刷テープ31が巻装されたテープコア23、未使用のインクリボン35が巻装されたリボン供給コア24、使用済みのインクリボン35を巻取るリボン巻取コア25が夫々収納されている。又、テープカセット21のカセットケース22には、カセット装填部8内にテープカセット21を装填した場合にサーマルヘッド11が位置するヘッド配置部27が形成されている。
又、カセットケース22の隅部には、カセット装填部8のカセット受部15と係合し、このカセット受部15によって支持される被係合部29が形成されている。又、このカセットケース22の被係合部29には、図示しないがテープカセット21の種類に応じた所定の凹凸が形成され、カセット装填部8のカセット受部15にはテープカセット21が装填された場合にカセットケース22の被係合部29に形成された凹凸を判別する所定の可動突起16が形成され、カセットケース22をカセット装填部8に装填すると、カセットケース22の被係合部29に形成された凹凸とカセット装填部8のカセット受部15に形成された可動突起16が係合してテープカセット21の種類を判別可能とされる。尚、印刷テープ31は、幅が太いものや剥離層の長さ方向に予め切れ目が入れられた背割れタイプのもの等の様々な種類があり、テープカセット21を交換することで様々な印刷テープ31を使用できる。
そして、テープ印刷装置1は、入力手段とされる入力部3で入力された印刷情報や外部機器から出力され入力手段とされる入出力インターフェース44を介してCPU41に入力された印刷情報に対して印刷が指示されると、印刷テープ31とインクリボン35とがテープカセット21から引き出され、重ね合わせた状態でプラテンローラ12とサーマルヘッド11の間に挟まれて共に搬送されると共に、サーマルヘッド11が印刷情報に基づいて発熱駆動され、インクリボン35のインクが印刷テープ31に熱転写されて印刷テープ31に印刷が行なわれ、印刷が終了すると、フルカット装置17が作動して印刷テープ31が切断され、1枚のラベルが作成される。
図3は、このテープ印刷装置1の機能ブロック図である。図3に示すように、このテープ印刷装置1は、制御手段とされる制御部40と、印刷手段とされるサーマルヘッド11や搬送手段とされるプラテンローラ12及びステッピングモータ46等から構成されるテープ印刷機構45と、全切断手段とされるフルカット装置17と、部分切断手段とされるハーフカット装置18と、を備える。
この制御部40は、CPU41と、CPU41に接続された上述した入力部3や表示部4、各種のシステムプログラムやフォント等が記憶されたROM42、ワークメモリとされるRAM43、外部機器と接続される入出力インターフェース44を備える。そして、CPU41は、入力部3からのキー操作信号に応じてROM42に予め記憶されているシステムプログラム、メモリーカードに記憶された制御プログラム、入出力インターフェース44に接続された外部機器から読み込まれた制御プログラム等を起動させ、RAM43をワークメモリとして回路各部の動作を制御するものであり、本実施例におけるテープ印刷装置1の入力手段、印刷手段、全切断手段、部分切断手段などの全てを制御する。
又、ROM42には、入力部3から入力された文字を印刷するためのプログラム、仮名、漢字、記号、模様、印刷フォントや、辞書データベース等が記憶されている。
更に、RAM43には、キー入力された文字や選択された模様、サイズや文字間隔等の印刷情報を記憶する入力データメモリ、入力された印刷情報が展開された印刷パターンデータが記憶される印刷データメモリ、表示部4に表示されるパターンデータが記憶される表示データメモリの各領域が確保され、印刷処理等に必要なデータを一時的に記憶するレジスタやカウンタ等が設けられている。
又、テープ印刷機構45は、印刷手段であるサーマルヘッド11と、印刷テープ31の搬送手段であるプラテンローラ12及び該プラテンローラ12を駆動させるステッピングモータ46とを備える。そして、テープ印刷機構45は、ステッピングモータ46がCPU41に制御されてプラテンローラ12を駆動させ、プラテンローラ12とサーマルヘッド11の間に位置する上述した印刷テープ31を搬送し、CPU41から出力された印刷情報に基づいてサーマルヘッド11が印刷テープ31に文字や模様等を熱転写することによって印刷テープ31に随時文字や模様等を印刷する。
更に、フルカット装置17は、固定刃17aと、可動刃17bと、可動刃17bを駆動させるステッピングモータ48と、印刷テープ31の長さ方向の位置を検知する位置センサ49とを備える。そして、フルカット装置17は、位置センサ49で印刷テープ31のカットする位置を検知し、カット位置に印刷テープ31が掛かるとCPU41に位置信号を出力し、位置センサ49から位置信号を受信したCPU41がステッピングモータ48に駆動信号を出力して可動刃17bを駆動させ、固定刃17aと可動刃17bとの間で鋏の要領で印刷テープ31の印刷層及び剥離層を共に印刷テープ31の幅方向に切断する全切断機能を有する。
又、ハーフカット装置18は、受台18a及び可動刃18bと、可動刃18bを後述の可動アームを介して回動駆動させるDCモータ50と、を備え、DCモータ50がCPU41に制御されて可動アームが駆動されることにより、可動刃18bを回動させると共に当該可動刃18bを印刷テープ31の幅方向にスライド移動させて印刷テープ31に当接させることにより印刷テープ31の印刷層或いは剥離層のみを印刷テープ31の幅方向に切断する部分切断機能を有する。
図4及び図5は、本発明の実施例に係るハーフカット装置18の外観を示す斜視図である。このハーフカット装置18は、図4及び図5に示すように、印刷テープ31及び可動刃18bを受ける受台18aと、該受台18aに対して接離するように回動可能に配設される可動刃18bと、該可動刃18bを回動させる可動アーム70と、を備え、可動刃18bは、可動アーム70により回動されて印刷テープ31に当接可能とされると共に、印刷テープ31に当接されるとき、印刷テープ31の幅方向にスライド移動可能とされている。尚、本実施例において接離とは、接近させたり離隔させたりすることをいう。
受台18aは、上方に配置される断面L字状の受部82と、下方に配置される略矩形状平板である基部81とが一体的に成形されており、可動刃18bと対向する側の受部82には印刷テープ31を受けるテープ受面82aが形成されている。又、この受台18aは、受部82のテープ受面82aが印刷テープ31の搬送経路上に配置されるようにテープ印刷装置1の筐体2に固定され、印刷テープ31の印刷層のみを切断する際、テープ受面82aで印刷テープ31の剥離層側の面を受ける。尚、印刷テープ31の剥離層のみを切断するときは、テープ受面82aで印刷層側の面を受ける。
可動アーム70は、略L字状の平板であって、受台18aの基部81に枢設されている。そして、この可動アーム70は、端部を力点とする基部72と、可動刃18b及び後述のストッパー60を保持する腕部73とから成り、肘部近傍における基部72に垂設される回転軸71により受台18aの基部81に軸着されている。又、この可動アーム70は、駆動源であるDCモータ50からの駆動力を伝達する図示しない伝達機構が基部72の端部と係合することにより回転軸71を回転中心として回動可能に配設されている。そして、受台18aのテープ受面82aの上端部近傍には、後述するストッパー60の突起部61が係合する矩形開口である案内開口80が形成されている。
そして、可動刃18bは、矩形状平板であって、その一辺が楔形の刃部90として形成されている。又、この可動刃18bにはストッパー60が螺子75によって螺着されることにより、可動刃18bとストッパー60とが一体となっている。尚、可動刃18bとストッパー60は螺子75を用いずに固着してもよく一体的に成形して一枚板の切断刃としてもよい。そして、螺子75は、図5に示すように、可動アーム70の腕部に形成される円形開口に遊挿されて、ストッパー60及び可動刃18bが後述するように可動アーム70における腕部73の長手方向に所定量だけスライド移動することができるようになっている。
又、このストッパー60は、可動刃18bの刃部90よりも僅かに受台18a側に突出する突当部63を上下端に備え、可動刃18b及びストッパー60を保持する可動アーム70を回動させてこの突当部63を受台18aのテープ受面82aに当接させたときに、刃部90の刃線をテープ受面82aに接触させることなく可動アーム70を停止させて刃部90とテープ受面82aとの間に間隙を形成し、印刷テープ31の所定の深さまで刃部90の刃先を切り入れて印刷層或いは剥離層のみを切断することができるようになっている。更に、このストッパー60の上端の突当部63には、受台18aの案内開口80と対向する位置に下面を斜面とする三角形状の突起部61が突当部63より受台18a側へ突出するように延設され、この突起部61と案内開口80とが係合することにより、ストッパー60と可動刃18bが一体に可動刃18bの刃線延長方向に移動可能とされている。
そして、この可動刃18b及びストッパー60の中央部近傍には上下一対の長孔62が形成されており、螺子76を当該長孔62に貫装し可動アーム70の腕部73に形成される螺子溝に螺着することによって、可動刃18b及びストッパー60が可動アーム70によって当該可動アーム70における腕部73の長手方向にスライド自在に保持されている。
以下、図6を参照して本発明の実施例に係るハーフカット装置18の動作について説明する。図6(a)は初期状態、図6(b)は部分切断開始時、図6(c)は部分切断終了時の状態を示している。
図6(a)に示すように、可動刃18bが受台18aから所定の距離以上に離れた初期状態では、可動刃18b及びストッパー60が自重によって可動アーム70に対する初期位置に配置され、このとき可動刃18b及びストッパー60は、螺子76と長孔62とが係合することにより、可動アーム70によって保持されている。
又、図示しない可動アーム70の基部72の端部を力点としてDCモータ50からの駆動力を可動アーム70に伝達することにより、可動アーム70を可動刃18bが受台18aに近接する方向へ後述のコイルばね79の弾性力に抗して回動させると、図6(b)に示すように、可動刃18bの突起部61が受台18aの案内開口80に挿入され、案内開口80の下部に突起部61の下面(斜面)が係合することとなる。
そして、ストッパー60の突起部61を受台18aの案内開口80に係合させた状態で可動刃18bを受台18aに更に近接させるように可動アーム70を回動させると、可動刃18bの下方から印刷テープ31の部分切断が開始され、図6(c)に示すように、可動刃18bが受台18aに近接するにしたがって案内開口80と突起部61との当接面とされる突起部61の斜面に沿うように可動刃18bがストッパー60と共に印刷テープ31の幅方向にスライド移動して、印刷テープ31の印刷層或いは剥離層のみを引き切り、ストッパー60の突当部63が受台18aのテープ受面82aに突き当てられて可動アーム70の回動が止められて、印刷テープ31の部分切断が終了する。
そして、部分切断が終了して図示しないDCモータ50からの可動アーム70の端部に加わる荷重が解放されると、一端が筐体2側の部材に取付けられ他端が可動アーム70に取付けられた弾性体であるコイルばね79の弾性力により可動刃18bを受台18aから離隔させるように可動アーム70が回動する。これにより、可動刃18b及びストッパー60が自重により下方へ移動して、当該ハーフカット装置18は図6(a)に示した初期位置へと復帰することとなる。尚、このコイルばね79を省略してDCモータ50を逆転駆動することにより可動アーム70を回動させ、或いは、可動アーム70に対する荷重を解放して自重により可動アーム70を回動させることで、当該可動アーム70等を初期位置へ復帰させることもできる。
このように、可動アーム70によって可動刃18bを回動させると共に、可動刃18bを印刷テープ31の幅方向にスライド移動させることによって、即ち、可動刃18bを刃線延長方向へスライド移動させながら印刷テープ31に刃先を切り入れる引き切りを行うことができるため、従来の刃線を垂直に印刷テープ31に押付けることで刃先を切り入れる押し切り時のような大きな荷重を要することなく容易に印刷テープ31の印刷層或いは剥離層のみを切断することのできるハーフカット装置18と当該ハーフカット装置18を備えるテープ印刷装置1を提供することができる。
又、このハーフカット装置18は、図7に示すように、受台18aの基部81とストッパー60との間に、ストッパー60及び可動刃18bを基部81に近接させる方向に付勢する弾性体であるコイルばね69が配設されることもある。ここで、図7(a)は部分切断終了時、図7(b)は突起部61と案内開口80との係合状態解除時、図7(c)は初期状態への復帰時の状態を示している。
このハーフカット装置18は、前述のハーフカット装置18(図6)と同様の構成をしているも、配置状態が前述のものとは上下逆になっている。そして、図7(a)に示すように、突当部63が受台18aのテープ受面82aに当接して部分切断が終了し、DCモータ50から可動アーム70に加わる荷重が解放されると、図7(b)に示すように、コイルばね79の弾性力により可動アーム70が可動刃18bを受台18aから離隔させるように回動して、案内開口80と突起部61の係合状態を解除される。
そして、案内開口80と突起部61との係合状態が解除されると、コイルばね69の弾性力によって可動刃18b及びストッパー60が、基部81に近接するように移動して、可動アーム70に対する所定位置に復帰することとなる。そして、コイルばね79の弾性力により更に可動アーム70を回動させれば、図7(c)に示すように、可動アーム70が初期位置へと復帰することとなる。
このように、弾性体であるコイルばね69をストッパー60と受台18aの基部81との間に配設することで、可動アーム70に取付けられるコイルばね79によって可動アーム70を可動刃18bと受台18aとが離隔するように回動させて案内開口80と突起部61との係合状態を解除することで、当該コイルばね69の弾性力によりストッパー60を可動アーム70に対する所定位置に復帰させることができるため、ハーフカット装置18の配置の自由度を向上させることができる。尚、このコイルばね69は、一端をストッパー60に他端を可動アーム70の肘部近傍の腕部73に取付けるなど可動アーム70とストッパー60との間に配設した場合においても、同様の効果を奏する。更に、ストッパー60と可動刃18bは一体となっているため、一端を可動刃18bに取付けて可動刃18bに荷重を付与することでストッパー60を可動刃18bと共に所定位置へ復帰させることもできる。
そして、受台18aとストッパー60との係合部形状には様々な形状を採用することができ、例えば、図8に示すように、受台18a側の係合部としてテープ受面82aの上端部に可動刃18b側斜め上方へ突出するように平板状の案内板85を設け、ストッパー60側の係合部として突当部63を案内板85と対向する位置まで延設することもある。
これにより、前述と同様、図8(a)に示した初期位置に配置される可動アーム70を回動させて、図8(b)に示すように、可動刃18bを印刷テープ31に当接させる際に案内板85の下面(斜面)と突当部63の上端とを係合させ、係合させた状態で可動アーム70を更に回動させることで、図8(c)に示すように、可動刃18bをストッパー60と共に案内板85と突当部63との当接面に沿うように印刷テープ31の幅方向下方へスライド移動させることができるため、印刷テープ31を容易に引き切って部分切断を行うことができる。
尚、このハーフカット装置18には、可動刃18bと受台18aの基部81との間に弾性体であるU字状の板ばね99が配設されており、図8(a)及び図8(b)に示すように、案内板85と突当部63とが係合していない状態において、その弾性力により可動刃18bを可動アーム70における腕部73の長手方向である可動刃18b先端側(上方)へ移動させて可動アーム70に対する所定の位置へ配置しておくことができる。これにより、前述と同様に、ハーフカット装置18の配置の自由度を向上させることができる。又、このU字状の板ばね99は、可動刃18bと可動アーム70との間に配設した場合においても、同様の効果を奏する。更に、ストッパー60と可動刃18bは一体となっているため、一端をストッパー60に取付けてストッパー60に荷重を付与することで可動刃18bをストッパー60と共に所定位置へ復帰させることもできる。
そして、本発明に係るハーフカット装置18は、図9に示すように、可動アーム70の基部72の底面から突出するように半円柱状の支点部77を形成し、又、可動アーム70の肘部近傍における基部72に可動刃18bの刃線と平行となる方向を長手方向とする長孔として回転軸71の軸孔78を形成して、受台18aの基部81に垂設される回転軸71に軸孔78を遊嵌することで可動アーム70を回動可能に固定する場合もある。尚、このハーフカット装置18は、可動刃18b及びストッパー60が可動アーム70に固着されており前述のように可動アーム70に対して当該可動刃18b及びストッパー60が可動アーム70における腕部73の長手方向にスライド移動することはない。
このように、ハーフカット装置18を形成することで、図9(a)に示すように、可動アーム70の軸孔78の上部と回転軸71の上部とが係合することにより初期状態に配置される可動アーム70を、図9(b)に示すように、回転軸71を回転中心として、支点部77が筐体2に配設される平板状の支持部材100に接するまで回動させ、図9(c)に示すように、支点部77と支持部材100の当接面を支点として可動アーム70を更に回動させれば、可動刃18bを可動アーム70と共に軸孔78に沿うように印刷テープ31の幅方向上方へスライド移動させることができる。
具体的には、図9(b)に示したように、支点部77は可動刃18bが印刷テープ31に当接する直前に筐体2側の支持部材100に当接されるように形成され、又、この支点部77は半円柱状に形成されているため、支点部77と支持部材100との接点である支点が可動アーム70の回動と共に僅かに回転軸71側へスライド移動することで、可動刃18bが可動アーム70と共に回動しながら回転軸71と軸孔78との当接面に沿って(即ち、刃線と平行となる上方へ)スライド移動する。
これにより、前述と同様に、可動刃18bを回動させると共に刃線延長方向にスライド移動させて印刷テープ31を引き切ることができるため、大きな荷重を必要とすることなく、容易に印刷テープ31の部分切断を行うことができる。尚、支点部77は可動アーム70に形成させずに、筐体2側の支持部材100に形成させて同様の動作を行わせることもできる。又、回転軸71及び軸孔78についても、可動アーム70に回転軸71を固着させ、軸孔78を受台18aの基部81に形成させることとしてもよい。更に、可動刃18bとストッパー60と可動アーム70は一体的に成形してもよい。
又、本発明は、以上の実施例に限定されるものでなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で自由に変更、改良が可能である。
1 テープ印刷装置 2 筐体
3 入力部 4 表示部
5 開閉蓋 7 テープ繰出部
8 カセット装填部 11 サーマルヘッド
12 プラテンローラ 13 リボン巻取軸
15 カセット受部 16 可動突起
17 フルカット装置 17a 固定刃
17b 可動刃 18 ハーフカット装置
18a 受台 18b 可動刃
21 テープカセット 22 カセットケース
23 テープコア 24 リボン供給コア
25 リボン巻取コア 27 ヘッド配置部
29 被係合部 31 印刷テープ
35 インクリボン 40 制御部
41 CPU 42 ROM
43 RAM 44 入出力インターフェース
45 テープ印刷機構 46 ステッピングモータ
48 ステッピングモータ 49 位置センサ
50 DCモータ 60 ストッパー
61 突起部 62 長孔
63 突当部 69 コイルばね
70 可動アーム 71 回転軸
72 基部 73 腕部
75 螺子 76 螺子
77 支点部 78 軸孔
79 コイルばね 80 案内開口
81 基部 82 受部
82a テープ受面 85 案内板
90 刃部 99 板ばね
100 支持部材

Claims (3)

  1. 積層構造から成るテープ及び可動刃を受ける受台と、
    該受台に対して接離するように回動可能に配設される前記可動刃と、
    該可動刃を回動させる可動アームと、
    前記可動刃に固着されるストッパーと、
    を備え、
    前記受台には、前記可動刃と対向する側に前記テープを受けるテープ受面が形成され、
    前記ストッパーには、前記受台の前記テープ受面に突き当てることで前記可動刃の回動を止める突当部が形成され、
    前記受台の前記テープ受面の端部には前記可動刃側へ突出するように案内板が形成される一方、前記ストッパーの前記突当部が前記案内板と対向する位置まで延設され、
    前記可動刃は、前記ストッパーと一体とされて前記可動アームの長手方向に移動可能に該可動アームに取付けられ、
    前記ストッパーを前記案内板に係合させることで、前記可動刃を前記テープに当接させると共に前記受台に近接させるにしたがって前記テープの幅方向にスライド移動して前記テープの所定の層を切断することを特徴とするハーフカット装置。
  2. 前記可動アームは、前記受台の基部に枢設され、該受台の基部又は前記可動アームと前記ストッパーとの間には弾性体が配設され、前記可動刃を前記受台から離隔するように回動させた際に、前記弾性体の弾性力により前記ストッパーが前記可動刃と共に前記可動アームに対する所定位置に復帰可能とされていることを特徴とする請求項1記載のハーフカット装置。
  3. 印刷情報を入力する入力手段と、
    前記印刷情報を前記テープの印刷層に印刷する印刷手段と、
    前記テープを幅方向に切断してラベルを形成する全切断手段と、
    前記テープの印刷層或いは剥離層のみを幅方向に切断する部分切断手段と、
    前記入力手段、前記印刷手段、前記全切断手段、前記部分切断手段を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記部分切断手段が、請求項1または2の何れかに載のハーフカット装置であることを特徴とするテープ印刷装置。
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