JP5092584B2 - 自動取引装置 - Google Patents
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Description
すなわち、自動取引装置で携帯電話を利用した取引を行う場合、自動取引装置の所定の位置に携帯電話を置いて情報の通信を行う必要があるが、取引完了後に携帯電話を置忘れたまま帰ってしまうことが予想される。
携帯電話には知人等の電話番号やメール情報などの個人情報が格納されていることが殆どであり、携帯電話の紛失には個人情報の悪用等の問題に発展する恐れがあるため、置忘れのないようにすることが求められるが、顧客の注意のみにそれを求めても、置忘れをなくすことは困難であるという問題がある。
図において1は金融機関の営業店等に設置された自動取引装置(以下ATM)、20は金融機関のセンタに設けられたホストコンピュータ(上位装置)、30は顧客が保有する携帯電話であり、ATM1とホストコンピュータ20は通信回線で接続されている。
ATM1は、図示したように、液晶ディスプレイ等による表示手段上に配置した入力手段としてのタッチパネルとを配置して成る顧客操作表示部2、顧客の取引媒体としてのカードに設けられた磁気ストライプあるいはICチップ等の情報記憶部に対して口座番号等の口座情報の読取りや残高情報の更新を行う機能を有するカードリーダライタ3、取引の際に顧客により入力される情報やホストコンピュータ20から送られてくる情報を一時記憶する一時記憶メモリ(一時記憶部)4、顧客の通帳に取引情報を記帳する通帳記帳機5、明細票に取引情報を印字する明細票印字部6、取引に伴う紙幣の入出金処理を行う紙幣入出金機7、取引に伴う硬貨の入出金処理を行う硬貨入出金機8、制御プログラムを格納したプログラムメモリ9、制御部10、通信部11等の一般的な構成を備える他、本実施例では顧客の携帯電話30のキャッシュカード情報記憶部に対して口座番号等の口座情報の読取りを行う読取り部として機能すると共に口座残高情報の更新を行う機能を有する携帯電話リーダライタ12、及びATM1に設けられたセット部に載置された携帯電話30を検知する電話検知センサ13を備えている。
ホストコンピュータ20は、口座情報記憶部21、制御プログラムを格納したプログラムメモリ22、このプログラムメモリ22に格納された制御プログラムに基づいてデータ口座情報記憶部21に記憶、登録されている情報を管理すると共に通信インタフェース部24によりATM1と通信を行って必要な情報の授受を行う制御部23を備えている。
一方、携帯電話30は、通常の電話通話やメール送受信のための機能として、LCD等の表示部31、ダイヤルキーやファンクションキー等による入力部32、電話番号やメールアドレス等の情報を記憶管理する情報管理部33、通話やメール及びインターネット通信等のための通信部34、及びこれらを制御する制御部35を備える他、ATM1との取引を行う情報としてのキャッシュカードに記録される情報と同じ顧客の口座に関する支店番号、口座番号、口座残高等の口座情報をカード情報として記憶したカード情報記憶部36、ATM1と通信を行うためのATMインタフェース部37を備えている。
この第1の実施例は、電話検知センサ13を発光素子と受光素子からなる光学センサとしたものである。
この光学センサはATM1のセット部に載置された携帯電話30の存在を光学的に検知するもので、発光素子と受光素子を対向させて配置することにより、発光素子の光が携帯電話30で遮断されたときの受光素子の出力により携帯電話30がセット部に存在することを検知するように構成するか、または発光素子と受光素子を同一側に配置し、発光素子の光が携帯電話30に反射して受光素子で受光されたときの出力により携帯電話30がセット部に存在することを検知するように構成されている。
図2は第1の実施例の作用を示すフローチャートで、ここでは支払取引の例を示しており、以下この支払取引について図中にSで示したステップに従って説明する。
ATM1の制御部10は顧客操作表示部2にメニュー画面(取引選択画面)を表示し、顧客の利用を待つ(S1)。
顧客がこのメニュー画面を見て顧客操作表示部2を操作し、「支払」取引を選択すると(S2)、制御部10は顧客操作表示部2に「カードを挿入するか携帯電話をセット部においてください」等のメッセージと、カード挿入口及び携帯電話セット部等を示すイラストを配した案内画面を表示する。
顧客が携帯電話30をセットすると、そのセット部に設けられている電話検知センサ13が携帯電話30を光学的に検知し、これにより携帯電話リーダライタ12が携帯電話30のATMインタフェース部37を介してカード情報記憶部36に記憶されている口座番号や支店番号等のカード情報を読取る(S3)。読取られたカード情報は制御部10により一時記憶メモリ4に記憶される。
そして内容が暗証番号の不一致であれば、顧客操作表示部2に暗証番号がエラーである旨のメッセージと、暗証番号の再入力を促す旨のメッセージを入れた暗証番号入力画面を表示してS4からの処理を繰返す。但し、エラー回数が予め定められた回数に達したときは、その旨のメッセージを顧客操作表示部2に表示して取引を終了する。その際、制御部10は電話検知センサ13が携帯電話30を検知しているか否かを確認し、検知している場合、顧客に携帯電話30をセット部から持上げて回収するように促すメッセージを顧客操作表示部2に表示すると共に、そのメッセージ内容を図示しないスピーカから合成音声によるアナウンスを行って、携帯電話30をとり忘れないように通知する。
これにより顧客が顧客操作表示部2を操作して支払金額を入力し、入力した金額を確認して確認ボタンを押下することによる確認操作を行うと(S10)、制御部1は入力された支払金額を一時記憶メモリ4に記憶させ、通信インタフェース部11を介してホストコンピュータ20と通信を行って一時記憶メモリ4に記憶させた支払金額を送信(通知)する(S11)。
この口座残高照会は、該当顧客の顧客口座情報に登録されている残高と受信した支払金額を比較して、支払いが可能か否かを判断するもので、制御部10はその判断結果を支払可否情報として通信インタフェース部24を介してATM1に送信(通知)する(S13)。
そして支払可否情報の内容が残高不足で支払不可の場合は、その旨のメッセージを顧客操作表示部2に表示して取引を終了するが、この場合も制御部10は電話検知センサ13が携帯電話30を検知しているか否かを確認し、検知している場合、顧客に携帯電話30をセット部から持上げて回収するように促すメッセージを顧客操作表示部2に表示すると共に、そのメッセージ内容を図示しないスピーカから合成音声によるアナウンスを行って、携帯電話30をとり忘れないように通知する。
この表示及びアナウンス等により顧客がセット部から携帯電話30を取り出して回収し、電話検知センサ13が携帯電話30を検知しなくなったことつまり顧客が携帯電話30をセット部から取出して回収したことを制御部10が確認すると、制御部10は紙幣入出金機7及び硬貨入出金機8を制御して前記支払金額分の現金を出金口に放出すると共に、明細票印字部6を制御し、明細票に取引内容(取引明細)を印字出力させて顧客に放出する(S16)。
放出された現金及び明細票を顧客が取り出し(S17)、それを図示しないセンサが検出すると、制御部10は顧客操作表示部2にメニュー画面を表示すると共に、通信インタフェース部11を介してホストコンピュータ20に支払取引処理終了の情報を送信し(S18)、ホストコンピュータ20の制御部23は通信インタフェース部24を介して支払取引処理終了の情報を受信すると、支払取引完了処理として前記顧客の残高を更新する(S19)。
この第2の実施例は、電話検知センサ13を重量センサとしたものである。
この重量センサはATM1に設けられたセット部に載置された携帯電話30の存在をその重量を測ることで検知するもので、携帯電話のセット部の底部に配置されている。
図3は第2の実施例の作用を示すフローチャートで、この場合も支払取引の例を示しており、以下この支払取引について図中にSで示したステップに従って説明する。
このメニュー画面には「残高照会」、「預入(入金)」、「支払(出金)」、「振込」、「振替」、「電子マネーチャージ」等の取引項目が表示されている。
顧客がこのメニュー画面を見て顧客操作表示部2を操作し、「支払」取引を選択すると(S22)、制御部10は顧客操作表示部2に「カードを挿入するか携帯電話をセット部においてください」等のメッセージと、カード挿入口及び携帯電話セット部等を示すイラストを配した案内画面を表示する。
顧客が携帯電話30をセットすると、そのセット部に設けられている電話検知センサ13が携帯電話30を重量を測ることで検知し、これにより携帯電話リーダライタ12が携帯電話30のATMインタフェース部37を介してカード情報記憶部36に記憶されている口座番号や支店番号等のカード情報を読取る(S23)。読取られたカード情報は制御部10により一時記憶メモリ4に記憶される。
ATM1の制御部10は、ホストコンピュータ20から受信した支払可否情報の内容が残高不足で支払不可の場合は、その旨のメッセージを顧客操作表示部2に表示して取引を終了するが、この場合も制御部10は電話検知センサ13が携帯電話30を検知しているか否かを確認し、検知している場合、顧客に携帯電話30をセット部から持上げて回収するように促すメッセージを顧客操作表示部2に表示すると共に、そのメッセージ内容を図示しないスピーカから合成音声によるアナウンスを行って、携帯電話30をとり忘れないように通知する。
以下同様に第1の実施例と同様に処理を行う。
すなわち前記の表示及びアナウンス等により顧客がセット部から携帯電話30を取り出して回収し、電話検知センサ13が携帯電話30を検知しなくなったことつまり顧客が携帯電話30をセット部から取出して回収したことを制御部10が確認すると、制御部10は紙幣入出金機7及び硬貨入出金機8を制御して前記支払金額分の現金を出金口に放出すると共に、明細票印字部6を制御し、明細票に取引内容(取引明細)を印字出力させて顧客に放出する(S36)。
放出された現金及び明細票を顧客が取り出し(S37)、それを図示しないセンサが検出すると、制御部10は顧客操作表示部2にメニュー画面を表示すると共に、通信インタフェース部11を介してホストコンピュータ20に支払取引処理終了の情報を送信し(S38)、ホストコンピュータ20の制御部23は通信インタフェース部24を介して支払取引処理終了の情報を受信すると、支払取引完了処理として前記顧客の残高を更新する(S39)。
尚、上述した第1、第2の実施例では支払取引を例にして説明したが、これに限られるものではなく、預入取引や振込取引などにおいても実施可能である。
2 顧客操作表示部
4 一時記憶メモリ
6 明細票印字部
7 紙幣入出金機
8 硬貨入出金機
9 プログラムメモリ
10 制御部
12 携帯電話リーダライタ
13 電話検知センサ
20 ホストコンピュータ
21 口座情報記憶部
22 プログラムメモリ
23 制御部
30 携帯電話
35 制御部
36 カード情報記憶部
Claims (5)
- 顧客による顧客操作表示部の操作により金融取引を行う自動取引装置において、
顧客の口座情報を記憶した記憶部を有する携帯電話を取引時に載置セットするセット部と、このセット部に載置セットされた顧客の携帯電話を検知する電話検知センサと、前記セット部に載置セットされた携帯電話から口座情報を読取る読取り部を備え、
前記読取り部により携帯電話から口座情報を読取って取引を行い、
取引明細の出力及び現金を出金口に放出する前にセット部に携帯電話が存在するか否かを前記電話検知センサで検知し、存在する場合、携帯電話の回収を促す案内を行い、顧客が携帯電話を回収したことを前記電話検知センサにより確認した上で前記取引明細の出力及び現金を出金口に放出することを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1記載の自動取引装置において、
前記電話検知センサとして携帯電話を光学的に検知する光学センサを用いたことを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1記載の自動取引装置において、
前記電話検知センサとして携帯電話の重量を測る重量センサを用いたことを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1記載の自動取引装置において、
携帯電話の回収を促す案内を前記顧客操作表示部の表示及びスピーカからの音声により行うことを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1記載の自動取引装置において、
携帯電話の回収を促す案内を前記顧客操作表示部の表示及びブザー音により行うことを特徴とする自動取引装置。
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