JP5505397B2 - 自動取引装置 - Google Patents
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Description
そのため、従来においては、顧客により振込取引が行われる毎に、その振込取引における振込先の情報を振込取引実績として顧客の識別情報と共にホストコンピュータの記憶部に保存し、次回の振込取引の際、過去の振込取引実績として振込先の一覧を顧客に表示して、選択させ、それにより入力操作を簡略化して振込取引を実行するようにいる(例えば、特許文献1参照)。
このような場合の対策として、顧客の操作待ち画面等に常に振込め詐欺に対する注意を喚起するメッセージ等を表示することにより、詐欺被害を抑制することは容易に考えられるが、常に表示することで逆にアピール性に欠けてしまい、いざというときに見落として抑制効果が上がらないものとなる。
本発明は、このような問題を解決することを課題とする。
まず、図2について説明すると、図において1は銀行等の金融機関の営業店やコンビニエンスストア等に設置される自動取引装置(ATM)で、この自動取引装置1は正面上部に略L字形の接客部を有し、その立面には、レシート発行口を兼ねるカード挿入排出口2と通帳挿入排出口3が設けられ、また接客部の水平面(または水平に近い傾斜面)には、奥側に紙幣入出金口4と硬貨入出金口5が、手前側に顧客操作表示部7が設けられている。
ATM1内には、この図1に示した紙幣入出金部11、硬貨入出金部12、カードリードライト部13、レシート印字部14、通帳印字部15、通信部16、記憶部17、及び制御部(制御手段)18等が設けられている。
紙幣入出金部11と硬貨入出金部12はそれぞれ前記紙幣入出金口4と硬貨入出金口5に対応して配置されており、取引に伴う入出金処理を行うものとなっている。
制御部18は、記憶部17に格納されている制御プログラムに基づいて顧客操作表示部7、紙幣入出金部11、硬貨入出金部12、カードリードライト部13、レシート印字部14、及び通帳印字部12等を制御し、各種の取引を遂行する機能を有しており、その遂行に当たっては、通信部16を介してホストコンピュータ(上位装置)と通信を行い、必要な情報の授受を行うものとなっている。
図3は第1の実施例の作用を示すフローチャートで、この図と共に図1、図2を参照して第1の実施例の作用について説明する。
まず、制御部18は顧客操作表示部7に取引選択画面を表示させる(S1)。
顧客が来店し、顧客操作表示部7に表示された取引選択画面を見て取引を選択すると、制御部18はどの取引が選択されたかを判断する(S2)。
制御部18は現金による振込か口座からの振込かを選択させる画面を顧客操作表示部7に表示させ(S3)、口座からの振込が選択(指定)されたかどうかを判断する(S4)。
この注意喚起画面には、図示したように「振込む前に、落ち着いて確認してください。」、「振込み先は間違いありませんか?」等の顧客に注意を喚起させるためのメッセージ、及び「振込を続ける場合は「確認」を、止める場合は「取消」」を押してください。」等のキー操作を促すメッセージと共に、確認キー10aと取消キー10bを表示している。
この画面を見て顧客が取消キー10bを押下すると、制御部18はそれを認識(S8)して取引を中止し、S1に戻って顧客操作表示部7に取引選択画面を表示させる。
顧客が確認キー10aを押下した場合は、制御部18は顧客操作表示部7に顧客の氏名、連絡先の電話番号等を振込人情報として入力させるための振込人情報入力画面を表示させ(S9)、これにより顧客が振込人情報入力画面上でキー操作をして振込人の氏名、連絡先の電話番号等の振込人情報を入力し、入力が終了すると(S10)、制御部18は振込先情報を入力させるための振込先情報入力画面を顧客操作表示部7に表示させる(S11)。
この取引内容確認画面を見て顧客が取引内容を確認し、画面中の確認キーを押下すると、制御部18は通信部16を介してホストコンピュータと通信を行い、振込先情報とキャッシュカードから読取った口座情報または顧客が入力した振込人情報を振込取引情報としてホストコンピュータ23に送信する。
ホストコンピュータで振込取引が実行され(S14)、その通知を制御部18が通信部16を介して受信すると、制御部18はレシート印字部14により取引内容をレシートに印字してカード挿入排出口から顧客に発行し(S15)、このときキャッシュカードが挿入されていればカード挿入排出口からカードも排出して顧客に返却する。
また、この実施例は自動取引装置の制御プログラムで対応可能なため、センタのホストコンピュータの機能に変更を加えることなく容易に実現できるという効果も得られる。
この第2の実施例の構成は図1、図2で説明した第1の実施例と同様である。
図5はATMで用いられる振込カードの一例を示す図で、同図(A)は表面、同図(B)は裏面である。
ATMは、振込取引を行うと顧客(振込人)の希望により、振込カードを発行する機能を有するものが多く採用されている。このような振込カードの表面には、図5(A)に示したように顧客の氏名、電話番号等の振込人情報の印字19aと、振込先の銀行名、支店名、口座番号等の振込人情報の印字19bが行われており、カード裏面には図5(B)に示したように磁気ストライプ20が設けられていて、その磁気ストライプに前記と同様の振込依頼人及び振込先の情報が記録されている。
図6は第2の実施例の作用を示すフローチャートで、この図と共に図1、図2を参照して第2の実施例の作用について説明する。
尚、以下の作用においても、制御部18は記憶部17に格納された制御プログラムに基づいて各部を制御するものとし、また、画面データは制御部18が逐次記憶部17から読出すものとして、その説明を省略する。
顧客が来店し、顧客操作表示部7に表示された取引選択画面を見て取引を選択すると、制御部18はどの取引が選択されたかを判断する(S22)。
振込取引以外の取引が選択された場合、その選択された取引のプログラムに基づいて処理が実行されるが、ここでは顧客が振込取引を選択したものとする。
振込カードの使用を選択した場合、制御部18はカードの挿入を促す画面を顧客操作表示部7に表示させ、これに従って顧客がカード挿入排出口2に振込カードを挿入すると(S24)、そのカードがカードリードライト部13に取り込まれて、振込カードに設けられている磁気ストライプから振込依頼人及び振込先の情報が読取られ(S25)、読取られた振込依頼人及び振込先の情報が取引内容確認画面として顧客操作表示部7に表示される。
この画面で、顧客が使用するカードを間違えて挿入した等の理由により取消キーを押下するとS23に戻り、取引を進めるために確認キーを押下すると、S38に移行する。
一方、前記振込カードを使用するか否かを選択させる画面で顧客が振込カードを使用しないことを選択した場合、制御部18は第1の実施例と同様に顧客操作表示部7に図4の注意喚起画面を表示させる(S27)。
顧客が確認キー10aを押下した場合は、制御部18は現金による振込か口座からの振込かを選択させる画面を顧客操作表示部7に表示させ(S29)、口座からの振込が選択されたか否かを判断する(S30)。
この取引内容確認画面を見て顧客が取引内容を確認し、画面中の確認キーを押下すると、制御部18は通信部16を介してホストコンピュータと通信を行い、振込先情報とキャッシュカードから読取った口座情報または顧客が入力した振込人情報を振込取引情報としてホストコンピュータ23に送信する。
ホストコンピュータで振込取引が実行され(S38)、その通知を制御部18が通信部16を介して受信すると、制御部18はレシート印字部14により取引内容をレシートに印字してカード挿入排出口から顧客に発行し(S39)、このときキャッシュカードまたは振込みカードが挿入されていればカード挿入排出口からカードも排出して顧客に返却する。
次に第3の実施例について説明する。
この第3の実施例はATMとホストコンピュータから成る自動取引システムとして構成したもので、図7はそのシステムの構成を示すブロック図である。
尚、各ATM1は第1の実施例のものと同様である。
ホストコンピュータ23は金融機関のセンタ等に設置されており、記憶部(データベース)24、制御部(制御手段)25、及び通信装置26等により構成されている。
制御部25は、この記憶部24を管理し、通信装置21により各店舗のATM1と通信を行って振込取引等を実行する。
尚、以下の作用において制御部18は記憶部17に格納された制御プログラムに基づいて各部を制御するものとし、また、画面データは制御部18が逐次記憶部17から読出すものとして、その説明を省略する。
顧客が来店し、顧客操作表示部7に表示された取引選択画面を見て取引を選択すると、制御部18はどの取引が選択されたかを判断する(S42)。
振込取引以外の取引が選択された場合、その選択された取引のプログラムに基づいて処理が実行されるが、ここでは顧客が振込取引を選択したものとする。
口座からの振込が選択された場合、制御部18はキャッシュカードの挿入を促す画面を顧客操作表示部7に表示させ、これに従って顧客がカード挿入排出口2にキャッシュカードを挿入すると(S45)、そのキャッシュカードがカードリードライト部13に取り込まれて、カードに設けられている磁気ストライプあるいはICから顧客の口座情報が読取られ(S46)、記憶部17に記憶される。その後、処理はS49へ移行する。
この取引内容確認画面を見て顧客が取引内容を確認し、画面中の確認キーを押下すると(S51)、制御部18は通信装置21を介してホストコンピュータ23と通信を行い、振込先情報とキャッシュカードから読取った口座情報または顧客が入力した振込人情報を振込取引情報としてホストコンピュータ23に送信する(S52)。
そして、実績が無い場合、制御部18は顧客操作表示部7に図4の注意喚起画面を表示させ(S55)、この画面を見て顧客が取消キー10bを押下すると、制御部18はそれを認識(S56)して取引を中止し、S41に戻って顧客操作表示部7に取引選択画面を表示させる。
これによりホストコンピュータ23で制御部25により振込取引が実行され(S57)、その通知をATM1の制御部18が通信装置21を介して受信すると、制御部18はレシート印字部14により取引内容をレシートに印字させてカード挿入排出口から顧客に発行し(S58)、このときキャッシュカードが挿入されていればカード挿入排出口からカードも排出して顧客に返却する。
また、過去に振込実績がある振込先へ振込を行う場合は、注意喚起画面は表示されないので、操作回数が減り、手間がかからなくなるという効果も得られる。
例えば、第2の実施例では、振込先が過去に振込取引の実績がある振込先か否かを、振込カードが使用されたか否かにより判断することを例にして説明したが、キャッシュカードがICカードの場合、ICに記憶される取引の履歴情報をATMのカードリードライト部で読取って、その履歴情報を基に過去に振込取引の実績がある振込先か否かを判断させるようにすることも可能である。
2 カード挿入排出口
4 紙幣入出金口
5 硬貨入出金口
7 顧客操作表示部
10a 確認キー
10b 取消キー
11 紙幣入出金部
12 硬貨入出金部
13 カードリードライト部
14 レシート印字部
17 記憶部
18 制御部
23 ホストコンピュータ
24 記憶部
25 制御部
Claims (2)
- 顧客の操作を誘導して振込取引を実行させる自動取引装置において、
振込みを利用した詐欺に対する注意を喚起する注意喚起画面を記憶した記憶部と、
振込取引で現金での振込が選択された場合、前記注意喚起画面を顧客操作表示部に表示して顧客に現在の振込取引について振込みを利用した詐欺に対する注意を喚起し、該画面中の確認キーが押下された場合は当該振込取引を続行し、前記注意喚起画面中の取消キーが押下された場合には当該振込取引を中止するよう制御する制御部を備えたことを特徴とする自動取引装置。 - 顧客の操作を誘導して振込取引を実行させる自動取引装置において、
振込みを利用した詐欺に対する注意を喚起する注意喚起画面を記憶した記憶部と、
振込取引で振込カードを使用しない場合、前記注意喚起画面を顧客操作表示部に表示して顧客に現在の振込取引について振込みを利用した詐欺に対する注意を喚起し、該画面中の確認キーが押下された場合は当該振込取引を続行し、前記注意喚起画面中の取消キーが押下された場合には当該振込取引を中止するよう制御する制御部を備えたことを特徴とする自動取引装置。
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