JP5092223B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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本発明は、プラズマディスプレイパネルやデジタルミラーデバイスなど、1フィールドの画像を複数のサブフィールド画像に分割して多階調表示を行うディスプレイ装置における画像処理装置に関する。
プラズマディスプレイパネル(PDP)、デジタルミラーデバイス(DMD)など、サブフィールド手法を用いて中間調の階調を表示するディスプレイ装置において、表示可能な階調(以下、表示階調と呼ぶ)の数が十分でない場合、滑らかな中間調の表現が難しく、階調間の境界が地図の等高線のような模様(いわゆる偽輪郭)として観測され、画像表示品質を著しく劣化させる。また、特に、上述のようなサブフィールド手法を用いて多階調表示を行うディスプレイ装置においては、動画像を表示中に動画擬似輪郭と呼ばれる擬似輪郭が現れ、画質を劣化させることが知られている。このような階調数に基づく画質の劣化を改善するため、擬似的に階調数を増加させる手法として誤差拡散処理やディザ処理が知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下に誤差拡散処理とディザ処理とを併用する場合の一般的な手法について、図面を参照しながら説明する。例として、入力画像信号が8ビット256階調、ディスプレイ装置の表示階調が5ビット32階調、ディザ処理のディザマトリクス(n×m)がn=2、m=2とする。
図4は、誤差拡散処理とディザ処理とを併用した一般的な画像処理装置の構成を示すブロック図である。図4において、誤差拡散回路802は8ビットの入力画像信号を入力し、下位1ビット信号について誤差拡散処理を行った後、上位7ビットを次のディザ処理回路803に送る。ディザ処理回路803は、この7ビット信号にディザ処理を行い5ビット化した画像信号をディスプレイ装置804に出力する。
まず、誤差拡散処理について説明する。いま、図5に示す画素P0を注目画素として信号処理を行うものとする。このとき画素P0の1ライン前の画素P1、P2、P3および直前画素P4の表示誤差すなわち下位1ビットの値に、それぞれ図に示すような所定の重み付け処理を行い、画素P0の入力画像信号に加算する。また、画素P0の表示誤差である下位1ビットについては、所定の重み付け処理を行い周囲の画素P5、P6、P7、P8へ拡散する。図5の実線矢印は周囲の画素からP0に加算される誤差を表し、点線矢印はP0から周囲の画素に拡散する誤差を表している。また、矢印に付随した数値はそれぞれの重み付けの大きさを表す。図6は誤差拡散回路802の構成を示すブロック図である。図6において、Tは1画素遅延回路、Hは1ライン遅延回路を表し、各遅延回路に続く各ブロックの数値はそれぞれの重み付けの大きさを表す。図6に示すように、この加算した結果のうち上位7ビットをディザ処理回路803に出力する。下位1ビットの誤差分については、7/16を画素P0の次の画素P5に、3/16を画素P0の左下の画素P6に、5/16を画素P0の直下の画素P7に、また、1/16を画素P0の右下の画素P8にそれぞれ加算する。このような加算を個々の画素に対して行うことで、誤差を周辺画素に拡散する。
次に、ディザ処理回路803での信号処理について説明する。図7(a)は2×2ディザマトリクスの配列を示し、左上のディザ要素をd1、右下をd2、左下をd3、右上をd4としている。図7(b)は、同図(a)においてd1=0、d2=1、d3=2、d4=3としたものである。図7(c)は誤差拡散回路802で処理した後の7ビット画像信号の一例である。ディザ処理回路803はこれに同図(b)に示すディザ要素を各々加算する。加算結果を図7(d)に示すが、この信号は7ビットであるので下位2ビットを切り捨てて図7(e)とし、最終的には上位5ビットのみを取出すことで図7(f)の値を得る。
このような処理を実行することで、例えば、元の7ビットが21である場合には、1/4の確率で繰り上げられて24となり、それ以外の場合は最後に切り捨てられて20となるので、ディザ処理後の画像の平均的な階調は24×1/4+20×3/4=21となる。さらに、このようなディザ要素を、例えば、フィールドごとに交番させることで視覚的に平均され中間の階調が表現できる。以上のようにして最終的に5ビットで擬似的に元の7ビットが表現できることになる。
このように、誤差拡散処理とディザ処理とを併用することにより、表示可能な階調数に対して、ディスプレイ装置804に表示する画像の階調を擬似的に増加させることとなるため、表示階調の数が十分でない場合であっても動画擬似輪郭などを抑制することができる。
ところで、このような誤差拡散処理やディザ処理は、階調を擬似的に保持させる手法であるため、動画擬似輪郭のような画質劣化を改善する目的とともに、例えば、高階調の画像信号の階調を単に切り捨てることなく擬似的に保持させることで高画質化を図ることも可能となる。
図8は、上述のような手法を利用して、動画擬似輪郭を抑制するとともに、画像の階調を擬似的に保持させた従来の画像処理装置の構成を示すブロック図である。図8に示すように、このような従来の画像処理装置は、第1の誤差拡散回路911および第1のディザ処理回路912を含む高階調化部91と、第2の誤差拡散回路921および第2のディザ処理回路922を含む擬似輪郭抑制部92とを備える。また、図8では、高階調化の例として、入力画像信号が16ビットで供給された一例を示している。まず、高階調化部91は、上述したような誤差拡散処理およびディザ処理を実行することにより、供給された信号の16ビット階調を擬似的に保持しながら10ビットの信号として出力する。次に、擬似輪郭抑制部92は、上述したような誤差拡散処理およびディザ処理を実行することにより動画擬似輪郭を抑制するような表示階調へと変換する。このような、2重に誤差拡散処理とディザ処理とを併用するような処理を行うことにより、入力された高階調を擬似的に維持しながら、動画擬似輪郭をも抑制することが可能となる。
特開2004−88404号公報
しかしながら、上述した従来の画像処理装置は、高階調化部91と擬似輪郭抑制部92とが独立して動作を行うため、第1のディザ処理回路912と第2のディザ処理回路922とにおけるディザ動作のタイミングによっては、表示される階調が正しく表現されないという課題があった。
図9および図10は、高階調化部91と擬似輪郭抑制部92との動作の一例を示した図である。以下、図9および図10を参照しながら、このような不具合が発生する動作について説明する。図9は、高階調化部91による処理を示した図である。図9において、入力画像信号パターンP10は、入力画像信号の各画素のデータ値を示し、ここではデータ値が一様に99.5である画像が入力された一例を示している。また、第1のディザパターンP100、P101は、第1のディザ処理回路912による第1のディザパターンの一例を示している。第1のディザ処理回路912は、フィールドごとにこのようなパターンP100とP101とを交番してディザ処理を行う。
また、高階調化部出力信号パターンP110は、第1のディザパターンP100でディザ処理された出力信号を示し、また、パターンP111は、ディザパターンP101でディザ処理された出力信号を示している。パターンP110とP111とで示すように、高階調化部91により、各画素が一様にデータ値99.5を有した入力画像信号は、99.5の小数点以下を交番に切上げおよび切下げたデータ値、すなわち99と100とに変換される。
図10は、高階調化部91から出力されたパターンP110とP111とで示すような信号が擬似輪郭抑制部92に供給されたときの処理を示した図である。ここでは、99および100近辺の表示階調を90および110とした場合の例を挙げて説明する。また、第2の誤差拡散回路921は、90から99までを90に丸めて誤差を拡散し、100から109までを100に丸めて誤差を拡散し、110から119までを110に丸めて誤差を拡散するとして説明する。すなわち、図9のパターンP110とP111とが交番するような信号は、第2の誤差拡散回路921により、図10のパターンP210とP211とが交番するような信号に変換される。また、第2のディザ処理回路922では、図10に示すような第2のディザパターンP220およびP221、あるいはP222およびP223が生成される。ここで、パターンP220およびP221と、P222およびP223とは、それぞれ位相が反転している状態を示している。すなわち、高階調化部91から供給されたパターンP210とP211とが交番するような信号は、例えば、パターンP210に示す信号に対して、パターンP220のディザパターンでディザ処理される場合と、パターンP222のディザパターンでディザ処理される場合との二つの状態があり得る。
図10の第2のディザ処理回路出力信号パターンP230とP231とは、パターンP210とP211とで示すような信号に対して、ディザパターンP220とP221とで示すようなディザ処理を行った結果を示している。出力信号パターンP230とP231とのような信号の場合、表示階調のデータ値90と110とが交番した信号となり、図9で示した入力画像信号のパターンP10を正しく擬似変換したこととなる。一方、図10の出力信号パターンP232とP233とは、パターンP210とP211とで示すような信号に対して、ディザパターンP222とP223とで示すようなディザ処理を行った結果を示している。このようなパターンP232とP233とが交番するような出力信号の場合、一様に表示階調のデータ値90である信号となり、入力画像信号のデータ値99.5に対して低いレベルとなっており、入力画像信号のパターンP10を正しく擬似変換していないこととなる。
以上、従来の画像処理装置のように、第1の誤差拡散回路および第1のディザ処理回路を含む高階調化部と、第2の誤差拡散回路および第2のディザ処理回路を含む擬似輪郭抑制部とを備えた構成とすることで、入力された高階調を擬似的に維持しながら、動画擬似輪郭をも抑制することが可能となるが、第1のディザ処理回路と第2のディザ処理回路との位相が合わない場合があり、ディスプレイ装置において正しく階調が表示されないおそれがあるという課題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、ディザ処理回路を複数備えた画像処理装置であっても、正しく多階調を再現できる画像処理装置を提供することを目的とする。
上述したような課題を解決するため、本発明の画像処理装置は、入力された画像信号の各画素における階調を所定の第1の階調数に制限するとともに、この制限により生じた誤差を周辺画素に拡散する第1の誤差拡散部と、第1の誤差拡散部で生成された画像信号に対して、フィールドごとに値が交番する第1のディザ要素を加算する第1のディザ処理部とを含む第1の変換処理部を備え、さらに第1のディザ処理部で生成された画像信号の各画素における階調を、表示に使用される所定の階調である表示階調と表示階調の間の階調である中間階調とをあわせた階調の個数である第2の階調数に制限するとともに、この制限により生じた誤差を周辺画素に拡散する第2の誤差拡散部と、第2の誤差拡散部で生成された画像信号に対して、その画像信号の階調が中間階調であるときはフィールドごとに値が交番する第2のディザ要素を加算する第2のディザ処理部とを含む第2の変換処理部とを備える。さらに、第1のディザ要素は値が小なるディザ要素と値が大なるディザ要素とを有し、フィールド毎に両者の値が交番し、第2のディザ要素は値が小なるディザ要素と値が大なるディザ要素とを有し、フィールド毎に両者の値が交番し、第1のディザ要素の値が小なるディザ要素と第2のディザ要素の値が小なるディザ要素が対応し、第1のディザ要素の値が大なるディザ要素と第2のディザ要素の値が大なるディザ要素が対応するように、第1のディザ処理部と第2のディザ処理部とを同期させる構成である。
また、本発明の画像処理装置は、上記表示階調が、画像の1フィールドを重み付けられた複数のサブフィールドで構成され各サブフィールドの発光または非発光を制御することにより多階調表示する画像表示装置に対しての、発光させるサブフィールドより小さい重みを持つすべてのサブフィールドが発光する階調とした構成である。
また、本発明の画像処理装置は、第1の誤差拡散部が、供給された画像信号の下位ビットを所定のビット数だけ切り捨てるとともに、切り捨てた下位ビットを誤差として周辺画素に拡散する構成である。
また、本発明の画像処理装置は、第1の誤差拡散部および第2の誤差拡散部が、誤差を周辺画素に対して所定の比率で拡散させる構成である。
本発明の画像処理装置によれば、第1の変換処理部の第1のディザ処理部と、第2の変換処理部の第2のディザ処理部とのディザ処理におけるディザ要素の位相が常に正常に動作するよう同期した状態となり、よって、正しく多階調を再現できる画像処理装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の一実施の形態における画像処理装置の構成を示すブロック図である。なお、ここでは、本実施の形態の画像処理装置と、プラズマディスプレイパネルなどのディスプレイ装置804とで構成される画像表示装置の一例を挙げている。
図1に示すように、本画像処理装置は上述したような高階調化部と擬似輪郭抑制部とを備えた構成であり、第1の変換処理部としての高階調化部10により、入力された高階調画像の階調を擬似的に維持しながら、第2の変換処理部としての擬似輪郭抑制部20により動画擬似輪郭を抑制する。また、本実施の形態において、高階調化部10は、入力された画像信号の各画素における階調を所定の第1の階調数に制限するとともに、この制限により生じた誤差を周辺画素に拡散する第1の誤差拡散部11と、第1の誤差拡散部11で生成された画像信号に対して、フィールドごとに値が交番する第1のディザ要素を加算する第1のディザ処理部12とを含む構成である。また、擬似輪郭抑制部20は、第1のディザ処理部12で生成された画像信号の各画素における階調を所定の第2の階調数に制限するとともに、この制限により生じた誤差を周辺画素に拡散する第2の誤差拡散部としての階調制限部21と、階調制限部21で生成された画像信号に対して、フィールドごとに値が交番する第2のディザ要素を加算する第2のディザ処理部22とを含む構成である。さらに、本実施の形態において、第1のディザ処理部12の交番する第1のディザ要素の一方に対して、第2のディザ処理部22の交番する第2のディザ要素が所定のディザ要素となるように、第1のディザ処理部12と第2のディザ処理部22とを同期させた構成である。
図1において、第1の変換処理部としての高階調化部10に入力画像信号が供給される。ここでは、画像信号としては高階調である16ビットの入力画像信号が供給される一例を挙げて説明する。高階調化部10は、第1の誤差拡散部11および第1のディザ処理部12を含む構成である。第1の誤差拡散部11は、図6で説明した誤差拡散回路と同様の構成であり、本実施の形態では、入力された16ビットの信号に対して、下位5ビットを誤差として周辺画素に拡散する例を挙げている。すなわち、第1の誤差拡散部11は、16ビットの入力画像信号から、11ビットに相当する第1の階調数に制限するとともに、誤差拡散した11ビットの画像信号を出力する。
第1のディザ処理部12は、第1の誤差拡散部11から供給された画像信号に対してディザ処理を行う。第1のディザ処理部12において、ディザ要素決定回路122は、供給された画像信号に基づいて決定した第1のディザ要素としてのディザ要素をディザ回路121に出力する。図7で説明したのと同様に、ディザ要素決定回路122は、例えば、2×2ディザマトリクスの配列で、それぞれのディザ要素がd1およびd2とするような所定のディザ要素が決められている。さらに、ディザ要素決定回路122は、ディザ同期生成回路123からの指示信号に応じて交番するディザ要素をディザ回路121に供給する。ディザ回路121は、供給された11ビットの画像信号に対して、ディザ要素決定回路122からのディザ要素を加算し、加算結果から下位1ビットを切り捨てることで、ディザ処理された10ビットの画像信号へと変換する。また、ディザ同期生成回路123は、時間的に交番するタイミング信号を生成するための回路であり、供給された垂直同期信号からフィールドごとにトグルする信号を指示信号としてディザ要素決定回路122に供給する。これとともに、ディザ同期生成回路123は、以下で説明する擬似輪郭抑制部20の第2のディザ処理部22に設けたディザ要素決定回路222にも、第1のディザ処理部12と第2のディザ処理部22とが同期するようにフィールドごとにトグルする信号を、ディザ同期信号として供給する。
高階調化部10は、以上のような処理を実行することで、供給された16ビットの入力画像信号を、その16ビット階調を擬似的に保持させた10ビットの画像信号に変換し、出力する。高階調化部10から出力された画像信号は、第2の変換処理部としての擬似輪郭抑制部20に供給される。
擬似輪郭抑制部20は、階調制限部21および第2のディザ処理部22を含む構成である。階調制限部21は、誤差拡散の一手法を利用した構成であり第2の誤差拡散部として機能する。階調制限部21および第2のディザ処理部22は、高階調化部10から供給された画像信号の階調を動画擬似輪郭が発生しない表示階調に制限するように変換し、かつ、階調が制限された表示階調に対する中間の階調を設けて擬似的に階調数を増加させる。
図2は、階調制限部21の詳細な構成を示すブロック図である。図2に示すように、階調制限部21は、所定の階調値をあらかじめ設定したテーブルである階調制限テーブル211と、階調制限テーブル211から出力された表示誤差を遅延させる各遅延器213と、各遅延器213からの信号に対して所定の値を乗算することで重み付けを行う各乗算器214と、入力信号と各乗算器214からの信号とを加算する加算器212とを含む構成である。階調制限テーブル211は、所定の階調値として、動画擬似輪郭が発生しにくい表示階調とその中間の階調である中間階調との階調値か格納されている(以下、表示階調と中間階調とをあわせて変換階調と呼ぶ)。なお、画像表示装置のプラズマディスプレイパネルなどは、画像の1フィールドを重み付けられた複数のサブフィールドで構成し、画像の各画素の階調に応じて各サブフィールドの発光または非発光を制御することにより多階調を表示する。ここでの表示階調はこのような画像表示装置に対して設けた階調であり、ここでは、発光させるサブフィールドより小さい重みを持つすべてのサブフィールドが発光する階調を表示階調とする。このような表示階調とすることで、動画擬似輪郭を抑制できることが知られている。また、変換階調の一例として、例えば、図10で説明したように、表示階調の中で階調値90と110とがある場合、中間階調として100が設定される。また、このような変換階調90、100および110に対して、階調制限部21は、90から99までを90に丸めて誤差を拡散し、100から109までを100に丸めて誤差を拡散し、110から119までを110に丸めて誤差を拡散する。なお、詳細については以下で説明するが、中間階調が選択されたとき、この中間階調が第2のディザ処理部22でディザ処理されることとなる。
図2において、遅延器213のTは1画素遅延、Hは1ライン遅延を表す。階調制限部21は、このような構成により、階調制限テーブル211を用いて、供給された画像信号の階調を変換階調に制限するとともに、供給された画像信号と階調制限された信号との差を表示誤差として誤差拡散処理を行う。いま、注目画素を図5に示した画素P0とすると、階調制限部21は、画素P0の1ライン前の画素P1、P2、P3および直前画素P4の表示誤差それぞれに対し、乗算器214により所定の重み、すなわち1/16、5/16、3/16および7/16を乗算する。さらに、各乗算結果は、加算器212により画素P0となる入力信号に加算される。そして、加算器212により加算した信号のデータ値と階調制限テーブル211にあらかじめ設定した変換階調の各階調値とを比較し、加算した信号に最も近い変換階調の値をデータ値とする画像信号として出力する。それとともに、元の信号と出力した信号との差を表示誤差として、7/16を画素P0の次の画素P5に、3/16を画素P0の左下の画素P6に、5/16を画素P0の直下の画素P7に、1/16を画素P0の右下の画素P8にそれぞれ拡散する。階調制限部21がこの誤差の拡散処理を画面全体に施すことにより、画面全体において表示すべき階調量が保存され、画面全体を見たときに人間の目にはあたかも本来の画素の輝度が表示されているように見える。これにより画像のざらつきがない、より質の高い画像が表現できる。
階調制限部21は、以上のようにして、各画素における階調を、変換階調の個数である第2の階調数に制限するとともに、この制限により生じた誤差を周辺画素に拡散する。
階調制限部21から出力された画像信号は、第2のディザ処理部22に供給される。第2のディザ処理部22は、図1に示すように、供給された画像信号に基づいて第2のディザ要素としてのディザ要素を決定するディザ要素決定回路222と、供給された画像信号に対してディザ要素決定回路222からのディザ要素に基づきディザ処理を行うディザ回路221とを含む構成である。
第2のディザ処理部22において、ディザ要素決定回路222は、供給された画像信号に基づいて決定したディザ要素をディザ回路221に出力する。ディザ要素決定回路222は、例えば、2×2ディザマトリクスの配列で、それぞれのディザ要素がd1およびd2とするような所定のディザ要素が決められている。さらに、ディザ要素決定回路222は、ディザ同期生成回路123からのディザ同期信号に応じて交番するディザ要素をディザ回路221に供給する。ディザ回路221は、供給された画像信号に対して、ディザ要素決定回路222からのディザ要素を加算する。
特に、第2のディザ処理部22においては、擬似的に表示階調へと変換するため、次のような処理を行う。すなわち、ディザ要素決定回路222は、階調制限部21により求められた変換階調が、表示階調ではないとき、すなわち中間階調のときに、その中間階調をディザ要素の量だけ拡散して得られる表示階調を用いて表現するための拡散処理(以下、ディザ拡散処理と呼ぶ)を行う。また、ディザ要素決定回路222は、階調制限部21により求められた変換階調が、表示階調のときは、ディザ回路221がその表示階調を出力するよう制御する。具体的には、ディザ回路221は、入力した画像信号の階調が中間階調のときに、その中間階調からディザ要素の量だけ前後に離れてある表示階調を、フィールドごとに交番させる。ディザ回路221は、このように表示階調を交番させて表示させるための画像信号を生成する。これにより、表示階調が時間的に平均化されて中間階調が画面上で表現できる。例えば、図10で説明したように、中間階調である階調値100(このとき、ディザ要素は10)を表示するときは、偶数または奇数フィールドの一方で階調値90を表示し、他方で階調値110を表示する。すなわち、中間階調である画素に対しては、図10で示した第2のディザパターンP220とP221とがフィールドごとに交番して出力されるようにディザ拡散処理されることとなる。
さらに、第2のディザ処理部22において、ディザ要素決定回路222には、第1のディザ処理部12のディザ同期生成回路123からディザ同期信号が供給される。本実施の形態の画像処理装置は、このようなディザ同期信号を生成するディザ同期生成回路123を設けたことを特徴としており、このようなディザ同期信号により、第1のディザ処理部12と第2のディザ処理部22とが同期をとりながらそれぞれのディザ処理を実行する。
図3は、各フィールドにおいて、このようなディザ同期信号と第1のディザ処理部12のディザ要素決定回路122で生成される第1のディザパターンおよび第2のディザ処理部22のディザ要素決定回路222で生成される第2のディザパターンとのタイミングを示したタイミングチャートである。以下、図3を参照しながらディザ同期を行う処理について説明する。まず、ディザ同期生成回路123は、ディザ要素決定回路122に対して、例えば、フィールド0とする一方のフィールドのとき、図9で示したような第1のディザパターンとしてパターンP100を選択し、フィールド1とする他方のフィールドのとき、図9で示したような第1のディザパターンとしてパターンP101を選択するように指示する。これとともに、ディザ同期生成回路123は、パターンP100が選択されるときには「0」とし、パターンP101が選択されるときには「1」とするようなディザ同期信号をディザ要素決定回路222に供給する。ディザ要素決定回路222は、このディザ同期信号に基づいて、第2のディザパターンを決定する。すなわち、ディザ要素決定回路222は、このようなディザ同期信号を参照して、ディザ同期信号が「0」を示すとき、第2のディザパターンとして図10で示したようなパターンP220を選択し、ディザ同期信号が「1」を示すとき、第2のディザパターンとして図10で示したようなパターンP221を選択する。すなわち、このようなディザ同期信号を利用して、第1のディザ処理部12の交番する第1のディザ要素の一方(例えば、パターンP100)に対して、第2のディザ処理部22の交番する第2のディザ要素が所定のディザ要素(例えば、パターンP220)となるように、第1のディザ処理部12と第2のディザ処理部22とを同期させる。このような構成とすることにより、例えば、第1のディザ処理部12においてパターンP100が選択されたが、第2のディザ処理部22においてパターンP221が選択されるような不都合を防ぐことが可能となる。すなわち、図10において、階調制限部21から出力されるパターンP210に対してはパターンP220のディザ処理が常に実行され、階調制限部21から出力されるパターンP211に対してはパターンP221のディザ処理が常に実行されることとなる。
なお、ディザ同期生成回路123を第2のディザ処理部22に設け、第2のディザ処理部22から第1のディザ処理部12に、このようなディザ同期信号を供給するような構成であってもよい。
また、上述した各画像信号のビット数は、本実施の形態を説明するための一例であり、適宜変更可能である。
このようにして、擬似輪郭抑制部20からは、入力画像信号の階調を擬似的に保持しながら、制限された表示階調のみの階調値で表現される画像信号が出力され、ディスプレイ装置804を駆動する。
以上のように、第1のディザ処理部12と第2のディザ処理部22とが同期を取りながら、2重に誤差拡散処理とディザ処理とを併用するような処理を行うことにより、不都合なく、入力された高階調の画像信号の階調を擬似的に維持しながら、動画擬似輪郭をも抑制することが可能となる。
本発明の画像処理装置は、高階調の画像信号の階調を維持しながら動画擬似輪郭をも抑制できるため、例えば、プラズマディスプレイパネルやデジタルミラーデバイスなど、1フィールドの画像を複数のサブフィールド画像に分割して多階調表示を行う画像表示装置などに有用である。
本発明の一実施の形態における画像処理装置の構成を示すブロック図 同画像処理装置における階調制限部の詳細な構成を示すブロック図 各ディザパターンおよびディザ同期信号のタイミングを示したタイミングチャート 誤差拡散処理とディザ処理を併用した一般的な画像処理装置の構成を示すブロック図 誤差拡散処理を説明するために示した図 誤差拡散回路の構成を示すブロック図 ディザ処理回路での信号処理について説明するために示した図 従来の画像処理装置の構成を示すブロック図 従来の画像処理装置における高階調化部の処理を示した図 従来の画像処理装置における擬似輪郭抑制部の処理を示した図
符号の説明
10,91 高階調化部(第1の変換処理部)
11 第1の誤差拡散部
12 第1のディザ処理部
20,92 擬似輪郭抑制部(第2の変換処理部)
21 階調制限部(第2の誤差拡散部)
22 第2のディザ処理部
121,221 ディザ回路
122,222 ディザ要素決定回路
123 ディザ同期生成回路
211 階調制限テーブル
212 加算器
213 遅延器
214 乗算器
802 誤差拡散回路
803 ディザ処理回路
804 ディスプレイ装置
911 第1の誤差拡散回路
912 第1のディザ処理回路
921 第2の誤差拡散回路
922 第2のディザ処理回路

Claims (4)

  1. 入力された画像信号の各画素における階調を所定の第1の階調数に制限するとともに、この制限により生じた誤差を周辺画素に拡散する第1の誤差拡散部と、前記第1の誤差拡散部で生成された画像信号に対して、フィールドごとに値が交番する第1のディザ要素を加算する第1のディザ処理部とを含む第1の変換処理部と、
    前記第1のディザ処理部で生成された画像信号の各画素における階調を、表示に使用される所定の階調である表示階調と前記表示階調の間の階調である中間階調とをあわせた階調の個数である第2の階調数に制限するとともに、この制限により生じた誤差を周辺画素に拡散する第2の誤差拡散部と、前記第2の誤差拡散部で生成された画像信号に対して、その画像信号の階調が前記中間階調であるときはフィールドごとに値が交番する第2のディザ要素を加算する第2のディザ処理部とを含む第2の変換処理部とを備え、
    前記第1のディザ要素は値が小なるディザ要素と値が大なるディザ要素とを有し、フィールドごとに両者の値が交番し、前記第2のディザ要素は値が小なるディザ要素と値が大なるディザ要素とを有し、フィールドごとに両者の値が交番し、前記第1のディザ要素の値が小なるディザ要素と前記第2のディザ要素の値が小なるディザ要素が対応し、前記第1のディザ要素の値が大なるディザ要素と前記第2のディザ要素の値が大なるディザ要素が対応するように、前記第1のディザ処理部と前記第2のディザ処理部とを同期させたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記表示階調は、画像の1フィールドを重み付けられた複数のサブフィールドで構成され各サブフィールドの発光または非発光を制御することにより多階調表示する画像表示装置に対しての、発光させるサブフィールドより小さい重みを持つすべてのサブフィールドが発光する階調であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1の誤差拡散部は、供給された画像信号の下位ビットを所定のビット数だけ切り捨てるとともに、切り捨てた下位ビットを前記誤差として周辺画素に拡散することを特徴とする請求項1または請求項に記載の画像処理装置。
  4. 前記第1の誤差拡散部および前記第2の誤差拡散部は、前記誤差を周辺画素に対して所定の比率で拡散させることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
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