JP2005055687A - 画像表示方法および画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】動画疑似輪郭による画質の劣化と階調数の減少による画質の劣化はトレードオフの関係にあるので、動画疑似輪郭の弱いRやGにあわせて補正をするとBでの動画疑似輪郭が目立ち、動画疑似輪郭の強いBにあわせて補正をするとRやGで階調性が劣化する。本発明は効果的な動画擬似輪郭の抑制を行うことを目的とする。
【解決手段】蛍光体の残光時間が他の2色よりも短いBに対しては、検出した動き量を増大して使用するか、または大きな動き量が検出されるように設定された動き量検出器を用いることで、他の2色よりも補正の度合いを強めるものである。これにより、階調性と動画疑似輪郭のバランスを取りながら、全体として最適な補正を行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、1フィールドの画像を複数のサブフィールド画像に分割して多階調表示を行うプラズマディスプレイパネル(PDP)等の表示装置及びその表示方法に関する。
プラズマディスプレイパネル(PDP)等の二値的に発光を行う表示パネルを用いた画像表示装置では、それぞれ重み付けられた複数の二値画像を時間的に重ねることにより中間調を持つ動画像を表示するサブフィールド法が用いられる。
このサブフィールド法では、1フィールドが複数のサブフィールドに時間分割されており、各サブフィールドはそれぞれ重み付けがされている。サブフィールドの重みは各サブフィールドを点灯させたときの発光量に対応する。すなわち、各サブフィールドは所定の発光回数を輝度重みとして有し、発光するサブフィールドの重みの合計が表示する輝度の階調に対応する。
図11に1フィールドにおける各サブフィールドの時間的関係を示す。この図に示す例では、1フィールドは、サブフィールド1からサブフィールド8までの8つのサブフィールドに分割され、それぞれ1,2,4,8,16,32,64,128の輝度重みを有している。各サブフィールドは、予備放電を行うセットアップ期間T1と、画素毎に点灯か非点灯かを設定するための書き込み放電を行う書き込み期間T2と、書き込み放電により点灯のデータが書き込まれた画素において一斉に維持放電を発生させて発光させる維持期間T3とにおいてそれぞれ所定の制御がなされる。サブフィールドの発光はサブフィールド1からサブフィールド8の順に起こる。
図11に示す例では、これらのサブフィールドを種々組み合わせて発光させることにより0から255までの256段階の階調レベルを表現できる。例えば、階調レベル7は、サブフィールド1からサブフィールド3を発光させることにより表現でき、階調レベル21は、サブフィールド1、サブフィールド3およびサブフィールド5を発光させることにより表現できる。
このように、サブフィールド法では、1フィールドを時間分割した複数のサブフィールドの中から所望の階調を得るためのサブフィールドが選択され、この選択されたサブフィールドを発光させることにより中間調の階調表現が可能となる。
このようなサブフィールド法を用いて多階調表示を行う表示装置においては、動画表示中に疑似輪郭が現れることが知られている。次に、この動画表示中に現れる疑似輪郭(動画疑似輪郭)について説明する。
今、1、2、4、8、16、32、64、128と重み付けられたサブフィールドに分割された場合であって、図12に示すように画像パターンXが、プラズマディスプレイパネル(PDP)の画面33上を1フィールドで2画素相当、水平方向に移動する場合を考える。画像パターンXは、階調レベルが127である画素P1、P2と、これに隣接する階調レベルが128である画素P3、P4とからなる。
図13は、画像パターンXをサブフィールドに展開した図である。この図において、横方向はプラズマディスプレイパネル画面33上の水平方向に対応し、縦方向は時間方向に対応する。また、図中、ハッチングは発光するサブフィールドを示している。図13において、画像パターンXが静止している場合、人間の目はA1−A2方向に見るため画素本来の階調が見える。ところが、画像パターンXが図12に示すように水平方向に移動すると、それを見る人間の視線は、図13のB1−B2またはC1−C2方向に移動する。視線がB1−B2方向に移動した場合、人間の目は、画素P4のサブフィールド1〜サブフィールド5と、画素P3のサブフィールド6及びサブフィールド7と、画素P2のサブフィールド8とを見ることになり、その結果、これらのサブフィールドが時間積分され、階調レベル0が見えてしまう。また、視線がC1−C2方向に移動した場合、人間の目は、画素P1のサブフィールド1〜サブフィールド5と、画素P2のサブフィールド6及びサブフィールド7と、画素P3のサブフィールド8とを見ることになり、その結果、階調レベル255が見えてしまう。いずれにしても、これらは本来の階調レベル(127または128)とは大幅に異なる階調となり、人間の目にはこれらは疑似輪郭線として現れる。
上記のような重み付けのサブフィールドを用いた場合、隣接する画素の輝度階調が63と64、191と192等の場合にもこの疑似輪郭は顕著に観測される。これは、これらの階調の画素が隣接した場合、階調の変化はわずかであるのに対して、発光するサブフィールドのパターンの変化が大きいためである。動画の場合に限り現れるこのような輪郭線を疑似輪郭ノイズ(「パルス幅変調動画表示に見られる疑似輪郭ノイズ」:テレビジョン学会技術報告、Vol.19、No.2、IDY95−21、pp.61-66)と言い、画質を劣化させる原因となる。
上記の動画疑似輪郭を抑制するために、特許文献1では、入力画像の階調を動画疑似輪郭が発生しにくい階調に制限し、減少した階調を誤差拡散処理・ディザ処理を用いて表現している。
図13で説明した動画疑似輪郭の発生原理は各サブフィールドの点灯・消灯が理想的に行われた場合であり、実際には、蛍光体の残光があり、光量は維持放電終了後に指数関数的に減少していくため、図14のような発光状態となる。すなわちP1とP2の画素では第7サブフィールドの発光終了後、蛍光体の残光が残っている。したがって、視線がB1−B2方向に移動しても、図13の説明のように階調レベルが完全に0としては観測されず、蛍光体の残光特性に依存した輝度が観測される。蛍光体の残光時間が長いほど明るく見えるので、動画疑似輪郭は小さくなる。
蛍光体の残光特性は、RGBのそれぞれで大きく異なる。RやGの残光時間は長く、1フィールド程度の長時間にわたって残光が残る。これに対してBの残光時間は短く、ほぼ理想的に点灯・消灯状態となる。したがって、同じ映像を表示しても、RやGでは動画疑似輪郭が弱く、Bでは動画疑似輪郭が強い。このため、蛍光体の残光時間によって、最適な動画疑似輪郭抑制処理を行う必要がある。
特開2000−2761号公報
本発明はこのような課題を解決するもので、効果的な動画擬似輪郭の抑制を行うことを目的とする。
この課題を解決するために、本発明の画像表示方法は、3原色の色毎に入力映像信号を補正する際に、3原色のうちのいずれか1つの色の信号に対する補正の度合いを他の2色より強めるように制御するものである。
本発明では、蛍光体の残光時間が他の2色よりも短いBに対しては、検出した動き量を増大して使用するか、または大きな動き量が検出されるように設定された動き量検出器を用いることで、他の2色よりも補正の度合いを強めるもので、これにより、階調性と動画疑似輪郭のバランスを取りながら、全体として最適な補正を行うことができる。
本発明においては、サブフィールド法を用いて表示を行う画像表示方法において、3原色の色毎に入力映像信号を補正する際に、3原色のうちのいずれか1つの色の信号に対する補正の度合いを他の2色より強めるように制御することを特徴とする画像表示方法である。
また、入力画像の各画素位置における動き量を検出し、前記動き量に応じた複数段階の補正を行うように構成し、3原色のうちのいずれか1つの色に対しては検出した前記動き量を増大させた第2動き量に応じた前記複数段階の補正を行うことを特徴とする。
また、入力画像の各画素位置における動き量を3原色のそれぞれにおいて検出し、前記動き量に応じた複数段階の補正を前記入力画像の3原色のそれぞれに対して行うように構成し、3原色のうちのいずれか1つの色に対しては他の2色よりも大きい動き量が検出されるように構成したことを特徴とする。
また、本発明の補正は、表示に使用する階調の数を制限し、不足した階調を階調補完処理により補うものである。
さらに、本発明は、3原色のうちのいずれか1つの色とは、表示装置において使用されている3原色に対応した蛍光体のうち、最も残光時間が短い蛍光体の蛍光色であることを特徴とする。
また、本発明は、入力映像信号の3原色のそれぞれに対して補正を行う3つの信号補正部を有し、前記信号補正部により補正された映像信号をサブフィールド法を用いて表示する画像表示装置であって、前記3つの信号補正部のうち、いずれか1つは他の2つよりも強い補正度合いで補正を行うように構成したことを特徴とする画像表示装置である。
さらに、補正の度合いを強める信号補正部は、表示装置において使用されている3原色に対応した蛍光体のうち、最も残光時間が短い蛍光体に対応する信号を処理する信号補正部であることを特徴とする。
また、本発明は、入力画像の3原色それぞれに対して動き量を検出する3つの動き量検出部と、前記動き量に応じて複数段階の補正を3原色のそれぞれに対して施す3つの信号補正部とを有し、前記信号補正部により補正された信号をサブフィールド法により表示する画像表示装置であって、前記3つの動き量検出部のうち、いずれか1つは他の2つよりも大きな動き量を出力するように構成したことを特徴とする画像表示装置である。
さらに、本発明は、大きな動き量を出力するように構成した動き量検出部は、表示装置において使用されている3原色に対応した蛍光体のうち、最も残光時間が短い蛍光体に対応する信号を処理する動き量検出部であることを特徴とする。
また、動き量を所定の規則で増大させた第2動き量を算出する第2動き量算出部を設け、大きな動き量を出力するように構成したことを特徴とする。
さらに、信号補正部は、動き量により選択され入力画像を入力画像以下の階調数を持つ画像へと変換するための複数のルックアップテーブルと、前記変換後に減少した階調を補うための階調補完部とを有することを特徴とする。
以下、本発明の一実施の形態による画像表示方法および画像表示装置について、図1〜図10を用いて説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1による構成を図1に示す。図1において、1はコンポーネント入力映像信号、2はコンポーネント入力映像信号1をRGB映像信号に変換するためのマトリクス変換部、3はコンポーネント映像信号1のうち輝度信号(Y)から各画素における第1動き量を求める動き量検出部、4は第1動き量を所定の割合で増大させた第2動き量を求めるための第2動き量算出部、5〜7は第1動き量または第2動き量に基づいて、動画疑似輪郭を抑制するために映像信号を補正する信号補正部、8は信号補正部5〜7により補正された映像信号を表示するためのプラズマディスプレイである。
なお、図示しないが、プラズマディスプレイ8は、映像信号をサブフィールドデータに変換するためのサブフィールド変換部、および駆動信号を発生するためのタイミング発生部を含んでいる。
各部の詳細について以下に説明する。まず、マトリクス変換部2は、以下の式により、輝度信号Yおよび色差信号Cb,CrをR,G,Bの三原色信号に変換する。
R=1.164(Y−16)+1.596(Cr−128)
G=1.164(Y−16)−0.391(Cb−128)−0.813(Cr−128)
B=1.164(Y−16)+2.018(Cb−128)
次に、動き量検出部3は、画像中の動いている部分を検出する方法として、フィールド間の差分値を近似的に動き量として用いる方法や、動きベクトルを用いる方法など種々の方法が報告されているが、ここでは動き検出の一例として、画像の輝度傾斜とフィールド間差分により動き量を求める方法を用いる。
この方法の原理を、水平方向に輝度が変化し、画面右端でもっとも輝度が高くなるようなランプ波形を例に説明する。図2は横軸に画素位置、縦軸に輝度をとり、水平方向の輝度断面を表したものである。Aで示した斜線は、前フィールドの輝度断面、Bで示した斜線は現フィールドの輝度断面を示している。
現フィールドで、丸印をつけた画素の付近に、1画素あたりn階調の輝度変化があるものとする。この画素の階調が前フィールドと現フィールドとの間でm階調減少したとすると、前フィールドで表示されていた画像は、1フィールド間にm÷n画素右方向へ移動したものと考えることができる。
このようにして求められた1フィールド間の移動画素数をそのまま動き量としても良いが、動き量のステップ数が多くなると後述の信号補正部の処理が複雑になるので、ここでは図3のように、1フィールド間の移動画素数に対してステップ状に変化するように動き量を設定する。ここでは1フィールド間の移動画素数が2以下のときは動き量=0、1フィールド間の移動画素数が4以下のときは動き量=1、1フィールド間の移動画素数が6以下のときは動き量=2、1フィールド間の移動画素数がそれ以上のときは動き量=3、としている。
以上の動作を行う回路の構成を図4に示す。
入力された映像信号は、傾斜検出部11において現フィールドの各画素において輝度傾斜を求め、フィールドメモリ12において1フィールド遅延させた前フィールドの画像と現フィールドの画像との差分を差分検出部13において求め、動き量算出部14において輝度傾斜とフィールド間差分値とにより動き量を算出する。
以上のようにして求められた第1動き量に応じて信号を補正することにより動画疑似輪郭を抑制することができる。しかし、上述したように、青(B)の蛍光体は残光時間が短く、他の2色(赤(R)、緑(G))よりも強い動画疑似輪郭が観測されるので、Bに対する信号補正はR、Gに対する信号補正よりも強くかけておく必要がある。
そこで、本発明では、第2動き量算出部4において、輝度傾斜とフィールド差分から求めた上記の第1動き量を、図5(a)または図5(b)のように補正した第2動き量を算出し、これを用いてBに対する信号補正を行う。第2動き量は、移動画素数が同じならば第1動き量よりも大きな値をとるように算出される。これによりRやGよりも強い信号補正をBにかけることができる。
ここで、図5(a)は移動画素数が小さい場合に第2動き量が0となるが、図5(b)は0とならない。したがって、図5(a)は静止している画像に対しては補正がかからないが、図5(b)では静止している画像に対しても補正がかかる。PDPのように大画面の表示装置を観測する場合には、静止画を表示している場合でも、画面内を視線が移動することがあり、この場合にも動画疑似輪郭が観測される。図5(b)ではこのような動画疑似輪郭をも抑制することができるが、常に補正がかかり、階調性が減少するので、画質が劣化する。したがって図5(a)と図5(b)は、用途に応じて使い分ける必要がある。
次に信号補正部について説明する。ここでは第1動き量、第2動き量ともに「動き量」として説明する。また、信号補正部はRGBともに同一回路である。
信号補正部の基本的な構成は、入力された信号を、ルックアップテーブルにより動画疑似輪郭が発生しにくい階調のみに制限して出力し、減少した階調を、誤差拡散処理やディザ処理により補うというものである。さらに本実施の形態では動き量のステップ数に応じた4つのルックアップテーブルを備え、動き量によりこれを切り替えながら使用する。動き量が大きいほど強い動画疑似輪郭が発生するため、動き量が大きい場合には出力階調が少ないルックアップテーブルを選択する。つまり、階調数減少による画質劣化と動画疑似輪郭発生による画質劣化はトレードオフの関係にあるので、動き量に応じてルックアップテーブルを切り替えることにより、常に階調数と動画疑似輪郭のバランスが最適となるように信号補正を行うことができる。
本実施の形態では、1フィールドを6つのサブフィールドに分割し、それぞれの輝度重みを1、2、4、8、16、32とすることで、64階調表示を行うとする。マトリクス変換部から出力されるRGB信号は256階調であるので1/4倍して使用する。図6(a)〜(d)に本実施の形態で使用する4つのルックアップテーブルを示す。入力欄に記載された階調に対し、出力欄に記載された階調が出力される。また、サブフィールド欄に記載された数値は、出力値に対して発光するサブフィールドを示したものである(「1」が発光するサブフィールド)。
ルックアップテーブル0は動き量が0の場合に選択されるテーブルであり、入力と出力は同一値である。ルックアップテーブル0を見ると、31階調目と32階調目とでは6つのサブフィールドの点灯状態がすべて変化していることがわかる。したがってこの階調付近で非常に大きい動画疑似輪郭が観測されるので、静止画に対してのみ使用することができる。
ルックアップテーブル1は動き量が1の場合に選択されるテーブルである。ルックアップテーブル0のように6つのサブフィールドの点灯状態がすべて変化することはなく、最大でも5つのサブフィールドが変化するだけであるので、ルックアップテーブル0よりも動画疑似輪郭を減少させることができる。
ルックアップテーブル2は動き量が2の場合に選択されるテーブルである。ルックアップテーブル1のように5つものサブフィールドの点灯状態が変化することはなく、最大でも4つのサブフィールドが変化するだけであるので、ルックアップテーブル1よりも動画疑似輪郭を減少させることができる。
ルックアップテーブル3は動き量が3の場合に選択されるテーブルである。ルックアップテーブル2のように4つものサブフィールドの点灯状態が変化することはなく、最大でも3つのサブフィールドが変化するだけであるので、ルックアップテーブル2よりも動画疑似輪郭を減少させることができる。
図7(a)に誤差拡散処理を用いた場合の信号補正部の構成を示す。
21は入力映像信号、22は入力映像信号に対して周辺画素からの表示誤差を加算する加算器であり加算後の信号が本来表示すべき信号である。23〜26は階調を制限するための図6(a)〜(d)に示したルックアップテーブル、27は動き量、28は動き量に応じてルックアップテーブルの出力を切り替えるためのセレクタ、29は本来表示すべき信号とルックアップテーブル出力との差分を取る減算器であり、減算後の値が表示誤差である。30〜33は表示誤差を最適な画素に拡散するための遅延回路であり、34〜37は表示誤差を最適な割合で各画素に分配するための乗算器、38が出力信号である。破線で囲んだ部分で行う処理が誤差拡散処理である。
誤差拡散処理は、図7(b)の丸印で示した注目画素に対し、周囲の4つの画素で発生した表示誤差を加算し、さらに図7(c)の丸印で示した注目画素で発生した表示誤差を、周囲の4つの画素に分配するという処理を行う。これにより、入力映像信号の階調をルックアップテーブルで制限しても、入力映像信号の持つエネルギーは保存される、すなわち階調性を維持することができる。
図8にディザ処理を用いた場合の信号補正部の構成を示す。
21は入力映像信号、41〜44はルックアップテーブル、45は画素毎および、ライン毎および、フィールド毎に0と1が反転するディザ信号、46はディザ信号によりルックアップテーブルから出力される2つの値を切り替えるセレクタ、27は動き量、47は動き量によりルックアップテーブルの出力を切り替えるセレクタ、38は出力信号である。
ここで使用する4つのルックアップテーブルを図9に示す。各ルックアップテーブルには1つの入力に対して2つの出力があり、これらをディザ信号により切り替えて出力することで中間調を表示する。例えばルックアップテーブル1では、入力が32階調目から39階調目までの間は出力1が31であり、出力2が48である。これをディザ信号により切り替えて出力することにより、平均で39.5階調を表示する。階調を制限しただけでは、31階調目の次は48階調目まで階調が飛んでしまうが、このような処理をすることにより、中間の階調を表示することができる。
また、信号補正部では誤差拡散処理とディザ処理の両方を行うことができる。この場合はまず誤差拡散で階調を減少させ、さらにディザで階調を減少させるという2段階の処理を行う。ディザ後の出力が動画疑似輪郭の少ない階調に制限されていれば良いので、誤差拡散処理からの出力はどんな階調であっても差し支えない。
最後に、RGBの各信号補正部から出力された信号をPDPに表示する。
これまで述べてきたように、動画疑似輪郭を抑制するための信号補正を強めると動画疑似輪郭を抑制する効果は上がるが、階調性は劣化する。このように動画疑似輪郭による画質の劣化と階調数の減少による画質の劣化はトレードオフの関係にあるので、従来のようにRGBに対して共通の補正を行う場合、動画疑似輪郭の弱いRやGにあわせて補正をするとBでの動画疑似輪郭が目立ち、動画疑似輪郭の強いBにあわせて補正をするとRやGで階調性が劣化するが、本実施の形態によれば、蛍光体の残光時間が他の2色よりも短いBに対しては、検出した動き量を増大して使用することで、他の2色よりも補正の度合いを強めることができ、階調性と動画疑似輪郭のバランスを取りながら、全体として最適な補正を行うことができる。
なお、本実施の形態ではサブフィールド数を6としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、任意のサブフィールド数で実現可能である。
また、階調数を64としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、任意の階調数で実現可能である。
また、ここでは動き量のステップ数を4とし、各色の信号補正部でルックアップテーブルを4つ使用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数のルックアップテーブルを用いれば、本発明の効果を奏することができる。
また、第1動き量から第2動き量への補正を図5のように行ったが、これは一例であり、本発明はこれに限定されるものではなく、第1動き量を大きくするように第2動き量を設定することにより、本発明の効果を奏することができる。
なお、本実施の形態では、輝度傾斜とフィールド差分値とにより動き量を求めたが、本発明はこれに限定されるものではなく、動きベクトルを用いる方法などでも代用することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について、図10を用いて説明する。実施の形態1では、輝度信号Yから動き検出を行っていたが、輝度信号におけるBの寄与は非常に少ない(Y=0.3R+0.6G+0.1B)ので、Bの画像で動きがあっても検出漏れとなる場合が多い。つまり、画面中で青い物体が動いた場合、対応する輝度信号Yが小さいので、フィールド間差分が小さくなり、静止と判定されてしまう。Bの動きを捕らえていない動き量を拡大して第2動き量を算出しても、Bでの動画疑似輪郭を最適に抑制できない。そこで、本実施の形態では、RGBのそれぞれにおいて動き量を検出し、それらを用いて信号補正を行い、動画疑似輪郭を抑制する。
ここで、図10において、1はコンポーネント入力映像信号、2はコンポーネント入力映像信号をRGB映像信号に変換するためのマトリクス変換部、51〜53はRGBの各画素における動き量を求める動き量検出部、5〜7はRGBそれぞれの動き量に基づいて、動画疑似輪郭を抑制するために映像信号を補正する信号補正部、8は信号補正部により補正された映像信号を表示するためのプラズマディスプレイである。
なお、ここでも図示しないが、プラズマディスプレイ8は、映像信号をサブフィールドデータに変換するためのサブフィールド変換部、および駆動信号を発生するためのタイミング発生部を含んでいる。
マトリクス変換部は実施の形態1と同様であり、動き量検出部51〜53も基本的には実施の形態1の図4と同一であるが、RとGに対する動き量検出部ではフィールド間の移動画素数と動き量とは図3のように関係付けられ、Bに対する動き量検出部では図5(a)または(b)のように関連付けられる。これにより、1フィールド間に同じ画素数だけ移動しても、RやGに比べ、Bでは大きい動き量が検出される。
動き量検出部において求めたRGBの各動き量はRGBのそれぞれに対応した信号補正部に入力し、動画疑似輪郭を抑制するための信号補正がなされる。なお、信号補正部の構成も実施の形態1と同様であるので省略する。
以上のように、本実施の形態によれば、RGBの各色において独立に動き量を求めることができるので、Y信号のみから動き量を求めた場合と比べて、Bの画像での動き検出漏れをなくすことができる。
また、動画疑似輪郭を抑制するための信号補正を強めると動画疑似輪郭を抑制する効果は上がるが、階調性は劣化する。このように動画疑似輪郭による画質の劣化と階調数の減少による画質の劣化はトレードオフの関係にあるので、従来のようにRGBに対して共通の補正を行う場合、動画疑似輪郭の弱いRやGにあわせて補正をするとBでの動画疑似輪郭が目立ち、動画疑似輪郭の強いBにあわせて補正をするとRやGで階調性が劣化するが、本実施の形態によれば、蛍光体の残光時間が他の2色よりも短いBに対しては、大きい動き量を検出するような動き検出器を使用することで、他の2色よりも補正の度合いを強めることができ、階調性と動画疑似輪郭のバランスを取りながら、全体として最適な補正を行うことができる。
動画疑似輪郭を抑制するための信号補正を強めると動画疑似輪郭を抑制する効果は上がるが、階調性は劣化する。このように動画疑似輪郭による画質の劣化と階調数の減少による画質の劣化はトレードオフの関係にあるので、動画疑似輪郭の弱いRやGにあわせて補正をするとBでの動画疑似輪郭が目立ち、動画疑似輪郭の強いBにあわせて補正をするとRやGで階調性が劣化する。
本発明によれば、蛍光体の残光時間が他の2色よりも短いBに対しては、検出した動き量を増大して使用するか、または大きな動き量が検出されるように設定された動き量検出器を用いることで、他の2色よりも補正の度合いを強めるもので、階調性と動画疑似輪郭のバランスを取りながら、全体として最適な補正を行うことができる。
本発明の実施の形態1による画像表示方法および画像表示装置を示す構成図 実施の形態1における動き検出の原理を説明する説明図 移動画素数に対する動き量の設定を説明するための説明図 動き量検出部の構成図 B信号に対する動き量の補正を説明するための説明図 実施の形態1の誤差拡散処理を用いた信号補正部で使用したルックアップテーブルを説明するための説明図 実施の形態1の階調制限/誤差拡散処理の構成図 実施の形態1の階調制限/ディザ処理の構成図 実施の形態1のディザ処理を用いた信号補正部で使用したルックアップテーブルを説明するための説明図 本発明の実施の形態2による画像表示方法および画像表示装置を示す構成図 1フィールドを構成する複数のサブフィールドを説明するための説明図 動画疑似輪郭の発生を説明するための説明図 動画疑似輪郭の発生原因を説明するための説明図 残光を考慮した場合の動画疑似輪郭を説明するための説明図
符号の説明
1 コンポーネント入力映像信号
2 マトリクス変換部
3 動き量検出部
4 第2動き量算出部
5〜7 信号補正部
8 プラズマディスプレイ
11 傾斜検出部
12 フィールドメモリ
13 差分検出部
14 動き量算出部
21 入力映像信号
22 加算器
23〜26 ルックアップテーブル
27 動き量
28 セレクタ
29 減算器
30〜33 遅延回路
34〜37 乗算器
38 出力信号
41〜44 ルックアップテーブル
45 ディザ信号
46 セレクタ
47 セレクタ
51〜53 動き量検出部

Claims (11)

  1. サブフィールド法を用いて表示を行う画像表示方法において、3原色の色毎に入力映像信号を補正する際に、3原色のうちのいずれか1つの色の信号に対する補正の度合いを他の2色より強めるように制御することを特徴とする画像表示方法。
  2. 入力画像の各画素位置における動き量を検出し、前記動き量に応じた複数段階の補正を行うように構成し、3原色のうちのいずれか1つの色に対しては検出した前記動き量を増大させた第2動き量に応じた前記複数段階の補正を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像表示方法。
  3. 入力画像の各画素位置における動き量を3原色のそれぞれにおいて検出し、前記動き量に応じた複数段階の補正を前記入力画像の3原色のそれぞれに対して行うように構成し、3原色のうちのいずれか1つの色に対しては他の2色よりも大きい動き量が検出されるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の画像表示方法。
  4. 補正は、表示に使用する階調の数を制限し、不足した階調を階調補完処理により補うものである請求項1に記載の画像表示方法。
  5. 3原色のうちのいずれか1つの色とは、表示装置において使用されている3原色に対応した蛍光体のうち、最も残光時間が短い蛍光体の蛍光色であることを特徴とする請求項1に記載の画像表示方法。
  6. 入力映像信号の3原色のそれぞれに対して補正を行う3つの信号補正部を有し、前記信号補正部により補正された映像信号をサブフィールド法を用いて表示する画像表示装置であって、前記3つの信号補正部のうち、いずれか1つは他の2つよりも強い補正度合いで補正を行うように構成したことを特徴とする画像表示装置。
  7. 補正の度合いを強める信号補正部は、表示装置において使用されている3原色に対応した蛍光体のうち、最も残光時間が短い蛍光体に対応する信号を処理する信号補正部であることを特徴とする請求項6に記載の画像表示装置。
  8. 入力画像の3原色それぞれに対して動き量を検出する3つの動き量検出部と、前記動き量に応じて複数段階の補正を3原色のそれぞれに対して施す3つの信号補正部とを有し、前記信号補正部により補正された信号をサブフィールド法により表示する画像表示装置であって、前記3つの動き量検出部のうち、いずれか1つは他の2つよりも大きな動き量を出力するように構成したことを特徴とする画像表示装置。
  9. 大きな動き量を出力するように構成した動き量検出部は、表示装置において使用されている3原色に対応した蛍光体のうち、最も残光時間が短い蛍光体に対応する信号を処理する動き量検出部であることを特徴とする請求項8に記載の画像表示装置。
  10. 動き量を所定の規則で増大させた第2動き量を算出する第2動き量算出部を設け、大きな動き量を出力するように構成したことを特徴とする請求項8に記載の画像表示装置。
  11. 信号補正部は、動き量により選択され入力画像を入力画像以下の階調数を持つ画像へと変換するための複数のルックアップテーブルと、前記変換後に減少した階調を補うための階調補完部とを有することを特徴とする請求項8に記載の画像表示装置。
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