JP3912079B2 - 表示装置の誤差拡散処理回路及び方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置に用いられる誤差拡散処理回路及び方法に係り、特に、プラズマディスプレイパネル表示装置(PDP),フィールドエミッションディスプレイ装置(FED),デジタルライトプロセッシングプロジェクタ(DLP),エレクトロルミネッセンスディスプレイ(EL)等のように、デジタル的に限られた中間階調を表現する表示装置において、誤差拡散処理による多階調化処理に伴って発生する画質妨害を低減することができる表示装置の誤差拡散処理回路及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
映像信号を表示するマトリクス型表示装置の内、例えば、1フィールドを複数のサブフィールドに分割して階調表示するPDPや、PWM変調によって階調表示するFED、さらにはDLP等の表示装置においては、駆動方法によってはデジタル的に制限された階調数でしか映像を表現することができない。また、ガンマ特性がかけられた映像信号に対し、逆ガンマ補正処理を施してリニアな階調に戻すことが必要である。
【0003】
通常、受像機を陰極線管(CRT)と想定しているテレビジョン放送等では、予め、送信機側でガンマ特性を施しており、受像機側のCRTが有する逆ガンマ特性と合わせてリニアな階調特性となるようにしている。しかしながら、デジタル的に制限された階調数で画像表示する上記のような表示装置においては、CRTとは異なり、表示装置自体はリニアな階調特性である。従って、普段見慣れているCRTによる表示装置と同様な階調特性で画像表示するには、表示装置の入力映像信号に2.2乗の逆ガンマ補正処理を施し、リニアな階調特性に戻して画像表示することが必要である。
【0004】
一方、これらの表示装置においては、入力信号の階調数(ビット数)が表示装置で表現できる階調数(ビット数)よりも大きい場合がある。また、表示装置で表現する階調数(ビット数)を意図的に入力信号の階調数(ビット数)よりも減らす場合がある。さらに、逆ガンマ補正回路によって逆ガンマ補正処理を施してリニアな階調に戻す際、表示装置で表現できるビット数よりも一旦ビット数を上げる場合がある。
【0005】
これらは、次のような理由による。逆ガンマ補正処理を施してリニアな階調に戻す際、低輝度レベルの階調数が損なわれ、しばしば階調の連続性がなくなることに起因する画質妨害をもたらすことがある。特に、PDPの場合では、1フィールドを発光量の重み付けの異なる複数のサブフィールドによって構成し、そのサブフィールドを複数選択することによって階調を表現する。従って、サブフィールドの選択状況によっては、隣接階調に対する視覚的な輝度差が大きくなり、その結果、疑似輪郭状の画質妨害が発生してしまうことがある。そこで、極力階調が損なわれないようにするため、原信号のビット数よりも高いビット数で逆ガンマ補正処理を施し、ビット数を上げて出力するのである。
【0006】
このように、入力された映像信号のビット数もしくは逆ガンマ補正回路より出力された映像信号の階調数(第1のビット数)が、表示装置によって表現する階調数(第2のビット数)よりも大きい場合には、階調数(ビット数)を削減する必要が生じることとなる。階調数(ビット数)を削減すれば、階調が損なわれるので、誤差拡散法を用いて多階調化処理を行うようにしている。
【0007】
誤差拡散法による多階調化処理は、上記のデジタル的に制限された第2のビット数を超える第1のビット数に相当する映像を得るために、一例として次のように行う。図9において、Pは注目画素を構成する3つのドットの内の1つであり、第2のビット数ではそのまま表現できない階調数を有するドットである。Aは右隣のドット、Bは左下のドット、Cは真下のドット、Dは右下のドットである。図9に示すように、注目ドットPにおいて表現することができない第1のビット数−第2のビット数を複数の周辺ドットA〜Dに一定の重みを付けて拡散することによって、見かけ上、第1のビット数に相当する映像となるように多階調化処理するのが一般的な方法である。
【0008】
例えば、表示装置が8ビットの階調能力しかなく、12ビットのドットデータの上位8ビットにより階調表示する場合は、残りの下位4ビット分のドットデータに一定の重みを付けて、周辺ドットA〜Dに拡散することによって、視覚的な積分効果を利用して12ビット相当の階調表示を行う。図9において、周辺ドットA〜Dに添えた7/16,3/16,5/16,1/16は、重み付けの程度を表す誤差拡散係数の一例である。なお、R,G,Bの3原色信号に対して、共通の誤差拡散係数を用いる。
【0009】
図10は、デジタル的に制限された階調数でしか映像を表現することができないマトリクス型表示装置として、PDPを用いた場合について示している。図10において、R,G,B信号よりなる3系統の映像信号は、映像信号処理回路100に入力される。映像信号処理回路100は、これらの映像信号に各種の映像信号処理を施し、逆ガンマ補正回路200に入力する。R,G,B信号は一例として8ビットのデジタル信号、即ち、256階調の信号である。
【0010】
逆ガンマ補正回路200は、入力されたR,G,B信号に対し、それぞれ同じ特性の逆ガンマ補正処理を施し、一例として12ビットのデジタル信号、即ち、4096階調の信号として出力する。8ビットのデジタル信号を12ビットのデジタル信号として出力するのは、前述のように、逆ガンマ補正処理によって階調数が損なわれるのを防ぐためである。
【0011】
逆ガンマ補正回路200より出力されたR,G,B信号は、誤差拡散処理回路300に入力される。誤差拡散処理回路300は、R用誤差拡散処理回路300R,G用誤差拡散処理回路300G,B用誤差拡散処理回路300Bより構成され、R,G,B信号はそれぞれの誤差拡散処理回路300R,300G,300Bに入力される。誤差拡散処理回路300R,300G,300Bは、入力されたR,G,B信号それぞれに対し、誤差拡散処理を施して出力する。
【0012】
即ち、12ビットのデジタル信号の内の例えば下位4ビットに一定の重みを付けた上で上位8ビットに拡散して、8ビットのデジタル信号として出力する。このとき、誤差拡散処理回路300R,300G,300Bは、共通の誤差拡散係数を用いる。
【0013】
誤差拡散処理回路300R,300G,300Bによって誤差拡散処理されたR,G,B信号はPDP400に入力される。PDP400は、サブフィールド処理等の各種の駆動処理を施した上で、画面上にR,G,B信号を画像表示する。
【0014】
ここで、図11を用いて誤差拡散処理回路300の具体的構成について説明する。R用誤差拡散処理回路300R,G用誤差拡散処理回路300G,B用誤差拡散処理回路300Bは、全て同一の構成である。よって、G用誤差拡散処理回路300GとB用誤差拡散処理回路300Bの構成は、R用誤差拡散処理回路300Rと共通であるため、図示を簡略化すると共に、その動作説明を省略することとする。
【0015】
図11において、逆ガンマ補正回路200より入力された12ビットのR信号は、後述する加算器310,320を経て出力され、加算器320より出力された12ビットのデータの内、下位4ビットがR用誤差検出回路330Rに入力される。この下位4ビットは、12ビットのデジタル信号(4096階調)を8ビットのデジタル信号(256階調)に削減することにより失われる階調の差分に相当するものである。R用誤差検出回路330Rは、入力された下位4ビットのデータに対し、図12に示す周辺ドットA′〜D′に応じた誤差拡散係数を乗じて誤差データを発生するものである。
【0016】
R用誤差検出回路330Rに示す端子a〜dからは、それぞれ、下位4ビットのデータに周辺ドットA′〜D′に応じた誤差拡散係数を乗じた誤差データが出力されることになる。図12の場合で説明すれば、端子a〜dからは、それぞれ、下位4ビットのデータに7/16,3/16,5/16,1/16を乗じた誤差データが出力される。周辺ドットA′〜D′と周辺ドットA〜Dとの関係については後述する。
【0017】
端子aより出力された誤差データは加算器320に入力され、端子bより出力された誤差データは加算器350に入力され、端子c及びdより出力された誤差データは加算器340に入力される。加算器340は、入力された端子c及びdからの誤差データを加算して加算器350に入力する。加算器350は、端子bより出力された誤差データと加算器340の出力とを加算してラインメモリ360に入力する。ラインメモリ360は、加算器350の出力を1ライン分より若干短い時間だけ遅延して加算器310に入力する。
【0018】
加算器310は、入力されたR信号とラインメモリ360の出力とを加算して加算器320に入力する。入力されたR信号を図12に示す注目ドットP′とすると、加算器310は、注目ドットP′に対し、略1ライン分過去に生じた誤差データであるラインメモリ360の出力、即ち、B′×3/16+C′×5/16+D′×1/16を加算する動作を行うことになる。
【0019】
加算器320は、加算器310の出力とR用誤差検出回路330Rの端子aより出力された誤差データとを加算する。即ち、加算器320は、注目ドットP′に対して略1ライン分過去に生じた誤差データを加算した加算器310の出力に対し、さらに、1ドット過去に生じた誤差データであるA′×7/16を加算する動作を行うことになる。以上により、図12に示す注目ドットP′に対し、周辺ドットA′〜D′にそれぞれの誤差拡散係数を乗じた誤差データを加算する。加算器320より出力された12ビットのデータの内、さらに、下位4ビットがR用誤差検出回路330Rに入力され、以上の動作が繰り返される。
【0020】
加算器320より出力された12ビットのデータの内の上位8ビットは、リミッタ370に入力される。リミッタ370は、注目ドットP′に対する誤差データの加算処理によって得たデータの値が8ビットを超えた分(オーバーフロー)を制限して出力する。
【0021】
上記のように、注目ドットP′に対する誤差データの加算処理をドット毎に順次行うことは、結果として、図12に示すように、注目ドットPにおける下位4ビット分のデータに7/16,3/16,5/16,1/16なる誤差拡散係数を乗じて周辺ドットA〜Dに拡散することを意味する。
【0022】
このようにして、誤差拡散処理回路300R,300G,300Bは、R,G,B信号の3つのドットで構成する注目画素において、それぞれ上記の誤差拡散処理を施すことにより、12ビットのデータを8ビットのデータとして出力する。
【0023】
以上のようにして、8ビットの表示能力しかないPDP400においても、視覚的な積分効果を利用することにより、見かけ上、12ビット相当の高画質な表示画像として認識できる画像を表示することができる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明したような表示装置、特に、PDPの場合には、前述のような誤差拡散法による多階調化処理を施すことによって、見かけ上の階調数を増加させるようにしている。即ち、注目ドットPにおいて表現することができない第1のビット数(例えば12ビット)−第2のビット数(例えば8ビット)を複数の周辺ドットA〜Dに一定の重みを付けて拡散することにより、見かけ上、第1のビット数(例えば12ビット)に相当する映像となるように多階調化処理している。
【0025】
ところが、上述したように、PDPはデジタル的に制限された階調数(例えば8ビット、256階調のデジタル信号)でしか映像を表現することができないため、従来のような誤差拡散処理法においては、例えば、画面の上下部分等がマスクされて全黒となっている画像や全体的に暗い画面が占める割合の多い画像等、映像信号の階調として、零または零近傍の値が連続している信号を含む場合には、表示画像として全黒となるはずの画像が、映像信号の条件によっては、誤差拡散特有の周期的なパターンノイズ等の画質妨害として目立つ場合があるという問題点があった。
【0026】
また、ある特定な固定パターン信号を表示し、ブライト調整やコントラスト調整の設定値を可変させたりする際等に、以下に説明するような誤差拡散に起因する画質の不具合が生じてしまう場合があるという問題点も明らかとなった。
【0027】
図13(A)は、グレーレベルが0%から1%ステップで変化する等間隔幅の信号を入力し、表示装置としてCRTを用いた場合の表示例である。この場合は元信号と同等に、全てのグレーレベルにおいて等間隔幅の映像が忠実に再現される。また、このときブライト調整やコントラスト調整を行って、ブライトレベルやコントラストレベルを可変しても、各グレーレベルのステップ幅が不均等になることは全く起こらない。
【0028】
ところが、従来の誤差拡散処理法では、表示装置としてPDPを用いて、図13(B)のように、グレーレベルが0%から1%ステップで変化する等間隔幅の信号を入力して表示した場合、元信号のステップが0%から1%に変化する変化点において、原理的に、映像データの出現開始位置が画面上で右側にずれるという現象が発生してしまう。この映像データの出現開始位置のずれは、後に詳述するように、誤差拡散処理において映像データに誤差データを加算することに伴う映像データの繰り上がりによって発生するものである。
【0029】
この現象は、図13のようなある特定な固定パターン、特に画面上で左側が黒信号(ペデスタルレベル以下の信号)であり、かつ、黒信号が連続した直後に、グレーレベルが1%のような微小レベルの信号が、ある長さで連続して存在する場合に、視覚上、明確に認識される。通常の動画像等において、この映像データの出現開始位置が画面上で右側にずれるという現象が瞬間的に発生した場合には視覚上での認識は困難であるが、映画のような比較的に暗い画像が続いた場合には、輪郭部分がぼけたりして、視覚上、認識されてしまうことになる。
【0030】
また、表示装置のブライト調整やコントラスト調整の設定値を可変した場合には、誤差拡散によって発生するデータ出現開始位置のずれ量が、それぞれの設定値毎に異なって視認されてしまうのでより目立ちやすくなり、上記の現象がさらに悪化してしまうという問題点もあった。
【0031】
さらに、上記の問題点は、PDPだけでなく、デジタル的に制限された階調数でしか映像を表現することができない表示装置において、全て起こりうる現象であると同時に、逆ガンマ補正処理の特性等を最適化したとしても改善することのできない問題点である。
【0032】
上記の問題点が起きる原因は、誤差拡散処理回路300において、実質的に誤差拡散法による多階調化処理を開始する位置が、元信号の映像データの出現開始位置以降となるからである。上記の問題点が起きる原因について説明する。
【0033】
まず、黒信号が連続する領域では、注目ドットPにおいて、第1のビット数のデータ値が零なので第1のビット数−第2のビット数(いわゆる第1のビット数の下位ビット)の値も零である。次に、微小レベルの信号が連続する領域へと移行すると、注目ドットPにおいて、第2のビット数のデータ値は零であるが、第1のビット数のデータ値が発生するため、第1のビット数−第2のビット数の値も発生する。従って、注目ドットPにおける第1のビット数の下位ビットにそれぞれ所定の誤差拡散係数を乗じた誤差データが、複数の周辺ドットA〜Dに対して拡散される。
【0034】
そして、注目ドットPの右隣のドットAは、注目ドットPの1データ期間後(1クロック後)に新たな注目ドットとなり、以上の動作、即ち、注目ドットより複数の周辺ドットに対して誤差データが拡散されるという動作が繰り返されることになる。また、注目ドットPの左下のドットB、真下のドットC、右下のドットDでは、注目ドットPの略1ライン後にそれぞれ新たな注目ドットとなり、同様な動作が繰り返されることになる。
【0035】
しかし、注目ドットPより発生し始めた誤差データが累積された結果、表示装置によって表現できる階調レベル1、即ち、第2のビット数のデータ値(映像データの繰り上がりによるデータ出現開始位置)としてPDPの画面上に現れるのは、以上のような誤差拡散法では、原理的に注目ドットPに対して数ドットから十数ドット右側または右下となってしまう。上記のように、逆ガンマ補正処理の特性等によっても、繰り上がりによるデータ出現開始位置は変化するが、注目ドットPに対して右側または右下にずれるという現象が起きることに変わりはない。
【0036】
なお、以上説明した現象は、図13のように、黒信号から白信号にかけてグレーレベルが変化するステップではなく、例えば、黒信号がある期間連続した後、白信号から黒信号にかけてグレーレベルが変化するステップの場合では起こらない。また、図13の(B)において、1%ステップの信号が連続した後に2%,3%…とグレーレベルのステップバーが変化しても、それらの境界線が右側にずれて認識されることはない。
【0037】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、デジタル的に制限された階調数でしか映像を表現することができない表示装置において、黒信号や微小レベルの信号を多く含む信号が入力された場合における誤差拡散特有の周期的なパターンノイズ等の画質妨害や黒浮きをなくすことができ、黒の再現性を高めることができる表示装置の誤差拡散処理回路及び方法を提供することを目的とする。また、黒信号と微小レベルの信号を含む特定の固定パターンの信号が入力された場合に、データ出現開始位置がずれることがなく、高画質な階調表現ができる表示装置の誤差拡散処理回路及び方法を提供することを目的とする。
【0038】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した従来の技術の課題を解決するため、
(a)第1のビット数を有するR,G,B信号を前記第1のビット数よりもビット数の小さい第2のビット数に削減するに際し、R,G,B信号のドットで構成されるそれぞれの注目画素における前記第1のビット数と前記第2のビット数との差分である前記第1のビット数の下位ビットに所定の誤差拡散係数を乗じた誤差データを、前記注目画素の後方に位置する複数の周辺画素に拡散する表示装置の誤差拡散処理回路において、前記注目画素におけるドットデータの階調が、予め設定した零近傍の値以下で、少なくとも2ドットの予め設定したドット数以上連続する零近傍連続領域が発生したことを検出する検出手段(381)と、前記検出手段によって前記零近傍連続領域の発生が検出されたら、前記零近傍連続領域内それぞれのドットデータに基づいて発生する誤差データを全て零に置き換える置き換え手段(391)と、前記予め設定した零近傍の値より大きいドットであり、前記零近傍連続領域直後のドットが注目画素であるとき、前記零近傍連続領域直後のドットに基づいて発生する誤差データに対し、所定の補足誤差データを加算して加算誤差データを生成する加算誤差データ生成手段(392)と、前記加算誤差データを前記注目画素の後方に位置する複数の周辺画素に拡散する拡散手段と、を備えて構成したことを特徴とする表示装置の誤差拡散処理回路(302,303)を提供し、
(b)第1のビット数を有するR,G,B信号を前記第1のビット数よりもビット数の小さい第2のビット数に削減するに際し、R,G,B信号のドットで構成されるそれぞれの注目画素における前記第1のビット数と前記第2のビット数との差分である前記第1のビット数の下位ビットに所定の誤差拡散係数を乗じた誤差データを、前記注目画素の後方に位置する複数の周辺画素に拡散する表示装置の誤差拡散処理方法において、前記注目画素におけるR,G,B信号それぞれのドットデータの階調を検出する第1の検出ステップと、前記注目画素におけるドットデータの階調がR,G,B信号それぞれにおいて、予め設定した零近傍の値以下で、少なくとも2ドットの予め設定したドット数以上連続する零近傍連続領域が発生したことを検出する第2の検出ステップと、前記第2の検出ステップによって前記零近傍連続領域の発生が検出されたら、前記零近傍連続領域内それぞれのドットデータに基づいて発生する誤差データを全て零に置き換える置き換えステップと、前記予め設定した零近傍の値より大きいドットであり、前記零近傍連続領域直後のドットが注目画素であるとき、前記零近傍連続領域直後のドットに基づいて発生する誤差データに対し、所定の補足誤差データを加算して加算誤差データを生成する加算誤差データ生成ステップと、前記加算誤差データを前記注目画素の後方に位置する複数の周辺画素に拡散する拡散ステップと、を含むことを特徴とする表示装置の誤差拡散処理方法を提供するものである。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の表示装置の誤差拡散処理回路及び方法について、添付図面を参照して説明する。図1は本発明の誤差拡散処理回路の第1実施形態を示すブロック図、図2は図1に示す第1実施形態の動作を説明するための図、図3は本発明の誤差拡散処理回路の第2実施形態を示すブロック図、図4は図3中の零近傍データ連続終了検出回路382の具体的構成例を示すブロック図、図5は図4の動作を説明するための波形図、図6及び図7は図3に示す第2実施形態の動作を説明するための図、図8は本発明の誤差拡散処理回路の第3実施形態を示すブロック図である。
【0040】
誤差拡散法を用いて多階調化処理行う映像信号処理回路と逆ガンマ補正回路とを備えたマトリクス型表示装置の全体構成は、図10で説明した通りである。図10はマトリクス型表示装置の全体構成として、PDPを用いた場合の一例を示したものである。勿論、本発明の表示装置としては、PDPに限定されるものではない。なお、図1,図3,図8に示す本発明の誤差拡散処理回路と図10に示す誤差拡散処理回路とを区別するため、本発明の誤差拡散処理回路を301,302,303と称することとする。
【0041】
本発明において、図1,図3,図8の誤差拡散処理回路より、注目ドットPから周辺ドットA〜Dへ拡散する基本的な誤差拡散係数の例は、従来例で説明した図12と同様である。従って、図10と図12に関する説明は適宜省略する。
【0042】
<第1実施形態>
本発明の誤差拡散処理回路301は、図1に示すように構成される。図1において、誤差拡散処理回路301は、R用誤差拡散処理回路301R,G用誤差拡散処理回路301G,B用誤差拡散処理回路301Bより構成される。逆ガンマ補正回路200によって、8ビットのデジタル信号を12ビットのデジタル信号として出力されたR,G,B信号はそれぞれの誤差拡散処理回路301R,301G,301Bに入力される。誤差拡散処理回路301R,301G,301Bは、入力されたR,G,B信号それぞれに対し、誤差拡散処理を施して出力する。即ち、12ビットのデジタル信号の内の例えば下位4ビットに一定の重みを付けた上で上位8ビットに拡散して、8ビットのデジタル信号として出力する。このとき、誤差拡散処理回路301R,301G,301Bは、共通の誤差拡散係数を用いる。
【0043】
ここで、図1を用いて誤差拡散処理回路301の具体的構成について説明する。R用誤差拡散処理回路301R,G用誤差拡散処理回路301G,B用誤差拡散処理回路301Bは、全て同一の構成である。よって、G用誤差拡散処理回路301GとB用誤差拡散処理回路301Bの構成は、R用誤差拡散処理回路301Rと共通であるため、図示を簡略化すると共に、その動作説明を省略することとする。
【0044】
図1において、逆ガンマ補正回路200より供給された12ビットのR信号は、後述する加算器310,320を経て出力され、加算器320より出力された12ビットのデータの内、下位4ビットが図示していない遅延器及びセレクタ391を介してR用誤差検出回路331Rに入力される。この下位4ビットは、12ビットのデジタル信号(4096階調)を8ビットのデジタル信号(256階調)に削減することにより失われる階調の差分に相当するものである。
【0045】
後に詳述するように、本発明の誤差拡散処理回路301においては、セレクタ391が加算器320より出力された12ビットのデータの内の下位4ビットを選択せず、その下位4ビットをR用誤差検出回路331Rに入力しない場合がある。
【0046】
零近傍データ連続検出回路381には、逆ガンマ補正回路200より供給された12ビットのR信号が入力される。零近傍データ連続検出回路381は、入力された映像信号(ドットデータそれぞれ)の階調を検出し、有効画面内外にかかわらず、入力映像信号の階調として、2ドット以上の予め設定したドット数以上、零または予め設定している零近傍の値が連続しているかどうかを検出し、検出結果(検出信号d1)をセレクタ391に入力する。零近傍データ連続検出回路381は、1つの行において、ドットデータの階調が、少なくとも2ドットの予め設定したドット数以上、予め設定した零近傍の値以下で連続したことを検出(判定)するものであり、この判定方法については、後述する。
【0047】
零近傍データ連続検出回路381は、検出信号d1として、予め設定したドット数以上、予め設定した零近傍の値以下で連続したことを検出した場合にハイ(1)を出力し、そうでない場合にロー(0)を出力するものとする。セレクタ391は、入力された零近傍データ連続検出回路381の出力に応じて、“0000”と加算器320より出力された12ビットのデータの内の下位4ビットとのいずれかを選択して、R用誤差検出回路331Rに入力する。
【0048】
零近傍データ連続検出回路381がローを出力しているとき、セレクタ391は加算器320より出力された12ビットのデータの内の下位4ビットを選択する。従って、R用誤差検出回路331Rは、入力された下位4ビットのデータに対し、図12に示す周辺ドットA′〜D′に応じた誤差拡散係数を乗じて誤差データを発生する。
【0049】
一方、零近傍データ連続検出回路381がハイを出力しているとき、即ち、予め設定した零近傍以下の値が連続している領域(以下、零近傍連続領域と称する)が発生したことが検出されたら、セレクタ391は“0000”を選択する。従って、R用誤差検出回路331Rは、入力された“0000”に対して誤差拡散係数を乗じることなるので、R用誤差検出回路331Rが発生する誤差データは零となる。即ち、セレクタ391は、零近傍連続領域内それぞれのドットデータに基づいて発生する誤差データを全て零に置き換える置き換え手段として作用する。
【0050】
零近傍データ連続検出回路381がローを出力しているときの動作は以下の通りである。R用誤差検出回路331Rに示す端子a〜dからは、それぞれ、下位4ビットのデータに周辺ドットA′〜D′に応じた誤差拡散係数を乗じた誤差データが出力される。図12の場合で説明すれば、端子a〜dからは、それぞれ、下位4ビットのデータに7/16,3/16,5/16,1/16を乗じた誤差データが出力される。周辺ドットA′〜D′と周辺ドットA〜Dとの関係については前述したので省略する。
【0051】
端子aより出力された誤差データは加算器320に入力され、端子bより出力された誤差データは加算器350に入力され、端子c及びdより出力された誤差データは加算器340に入力される。加算器340は、入力された端子c及びdからの誤差データを加算して加算器350に入力する。加算器350は、端子bより出力された誤差データと加算器340の出力とを加算してラインメモリ360に入力する。ラインメモリ360は、加算器350の出力を1ライン分より若干短い時間だけ遅延して加算器310に入力する。
【0052】
加算器310は、入力されたR信号とラインメモリ360の出力とを加算して加算器320に入力する。入力されたR信号を図12に示す注目ドットP′とすると、加算器310は、注目ドットP′に対し、略1ライン分過去に生じた誤差データであるラインメモリ360の出力、即ち、B′×3/16+C′×5/16+D′×1/16を加算する動作を行うことになる。
【0053】
加算器320は、加算器310の出力とR用誤差検出回路331Rの端子aより出力された誤差データとを加算する。即ち、加算器320は、注目ドットP′に対して略1ライン分過去に生じた誤差データを加算した加算器310の出力に対し、さらに、1ドット過去に生じた誤差データであるA′×7/16を加算する動作を行うことになる。以上により、図12に示す注目ドットP′に対し、周辺ドットA′〜D′にそれぞれの誤差拡散係数を乗じた誤差データを加算する。加算器320より出力された12ビットのデータの内、さらに、下位4ビットがR用誤差検出回路331Rに入力され、以上の動作が繰り返される。
【0054】
加算器320より出力された12ビットのデータの内の上位8ビットは、リミッタ370に入力される。リミッタ370は、注目ドットP′に対する誤差データの加算処理によって得たデータの値が8ビットを超えた分(オーバーフロー)を制限して出力する。
【0055】
ここで、図2を用いて、零近傍データ連続検出回路381において、零または予め設定している零近傍の値が連続しているかどうかを判定する方法について説明する。図2(A)〜(D)における6個のデータは、図10に示すPDP400のパネル401の表示部分である第1行,第1〜6列の入力映像信号における個々のドットの階調を示した一例である。ここでは、簡略化のため、R,G,Bの内のいずれか1つの色のドットを例にして図示している。従って、実際には、R,G,B信号で3系統必要である。また、本発明の零近傍データ連続検出回路381における動作は、図2における一例に限らず、パネル401内の他の位置や有効画面外においても全く同様である。
【0056】
図2(A)は、零近傍データ連続検出回路381により、入力映像信号の階調として、第1行第1列は2、第1行第2列は3、第1行第3列は5、第1行第4列は4、第1行第5列は5、第1行第6列は6と検出された例である。図2(B)は、零近傍データ連続検出回路381により、入力映像信号の階調として、第1行第1列は0、第1行第2列は6、第1行第3列は0、第1行第4列は5、第1行第5列は0、第1行第6列は4と検出された例である。
【0057】
図2(C)は、零近傍データ連続検出回路381により、入力映像信号の階調として、第1行第1列は0、第1行第2列は2、第1行第3列は0、第1行第4列は0、第1行第5列は1、第1行第6列は0と検出された例である。図2(D)は、零近傍データ連続検出回路381により、入力映像信号の階調として、第1行第1列から第1行第6列まで全て0と検出された例である。
【0058】
図2の一例では、零近傍データ連続検出回路381において、予め設定するドット数を3ドット、予め設定する零近傍の値を2、即ち、入力映像信号の階調が2以下の値が3ドット以上連続しているかどうかを判定する一例を示している。
【0059】
図2(A)では、第1行第2列以降、入力映像信号の階調が3以上の値として検出されているため、零近傍データ連続検出回路381における零近傍値連続データ判定結果は、0(連続していない)と判定される。図2(B)では、入力映像信号の階調が2以下の値(第1行第1列の0等)があるものの、入力映像信号の階調が3以上の値と交互に検出されているため、零近傍データ連続検出回路381における零近傍値連続データ判定結果は、0(連続していない)と判定される。
【0060】
図2(C)では、第1行第2列と第1行第5列における入力映像信号の階調が0以外の値として検出されているものの、他のドットの階調が0と検出されているため、第1行第1列から第1行第6列まで全て階調2以下の値が連続していることになり、零近傍データ連続検出回路381における零近傍値連続データ判定結果は、1(連続している)と判定される。本実施形態では、階調2以下の値が少なくとも3ドット連続したときに零近傍連続領域であると判定するので、図2(C)の例では第1行第3列の時点で零近傍連続領域であると判定され、その後も引き続き零近傍連続領域として判定されることになる。
【0061】
図2(D)では、第1行第1列から第1行第6列まで全て階調0と検出されているため、零近傍データ連続検出回路381における零近傍値連続データ判定結果は、1(連続している)と判定される。図2(D)においても、第1行第3列の時点で零近傍連続領域であると判定され、その後も引き続き零近傍連続領域として判定されることになる。
【0062】
以上の判定結果により、零近傍データ連続検出回路381において、零近傍値連続データ判定結果が0と判定された場合には、R用誤差検出回路331Rにおいて、入力された下位4ビットのデータに対し、図12に示す周辺ドットA′〜D′に応じた誤差拡散係数を乗じて誤差データを発生する。また、零近傍データ連続検出回路381において、零近傍値連続データ判定結果が1と判定されている間は、セレクタ391において下位4ビットを全て零に置き換え、結果として、R用誤差検出回路331Rが発生する誤差データを全て零に置き換える。
【0063】
即ち、零近傍データ連続検出回路381によって、零近傍連続領域が検出されたら、その零近傍連続領域内それぞれのドットデータに基づいて発生する誤差データは、図12に示す周辺ドットA′〜D′に応じた誤差拡散係数を乗じて誤差データではなく、全て零とされる。
【0064】
ところで、零近傍連続領域の検出と、零近傍連続領域内の誤差データを零に置き換えるタイミングとを調整するため、加算器320より出力された12ビットのデータの内の下位4ビットをセレクタ391に入力するに際し、下位4ビットを遅延させる必要があるが、図1ではタイミング調整のための遅延器の図示を省略している。なお、本実施形態のように、零近傍連続領域を3ドットとした場合には、タイミング調整のための遅延器としては、1クロック分遅延させるDフリップフロップを2つ縦列接続したものを用いればよい。
【0065】
以上のような回路構成とすることにより、例えば、画面の上下部分等がマスクされて全黒となっている画像や全体的に暗い画面が占める割合の多い画像等、映像信号の階調として、零または零近傍の値が連続している信号において、誤差拡散特有の周期的なパターンノイズ等の画質妨害や黒浮きをなくすことができ、黒の再現性を高めることができる。
【0066】
<第2実施形態>
次に、図3に示す第2実施形態について説明する。なお、図3において、図1と同一部分には同一符号を付し、その説明を適宜省略する。図3に示す誤差拡散処理回路を302において、図1に示す第1実施形態と異なるのは、零近傍データ連続終了検出回路382を設け、零近傍連続領域直後のドットに基づいて発生する誤差データの値を変更することである。そして、第2実施形態は、零近傍連続領域直後のドットに基づいて発生する誤差データの値を変更することにより、上述した特定の固定パターンの信号が入力された場合に発生する、映像データの出現開始位置が画面上で右側にずれるという現象を防ぐようにしたものである。
【0067】
本発明の誤差拡散処理回路302は、図3に示すように構成される。図3において、誤差拡散処理回路302は、R用誤差拡散処理回路302R,G用誤差拡散処理回路302G,B用誤差拡散処理回路302Bより構成される。逆ガンマ補正回路200によって、8ビットのデジタル信号を12ビットのデジタル信号として出力されたR,G,B信号はそれぞれの誤差拡散処理回路302R,302G,302Bに入力される。誤差拡散処理回路302R,302G,302Bは、入力されたR,G,B信号それぞれに対し、誤差拡散処理を施して出力する。即ち、12ビットのデジタル信号の内の例えば下位4ビットに一定の重みを付けた上で上位8ビットに拡散して、8ビットのデジタル信号として出力する。このとき、誤差拡散処理回路302R,302G,302Bは、共通の誤差拡散係数を用いる。
【0068】
ここで、図3を用いて誤差拡散処理回路302の具体的構成について説明する。R用誤差拡散処理回路302R,G用誤差拡散処理回路302G,B用誤差拡散処理回路302Bは、全て同一の構成である。よって、G用誤差拡散処理回路302GとB用誤差拡散処理回路302Bの構成は、R用誤差拡散処理回路302Rと共通であるため、図示を簡略化すると共に、その動作説明を省略することとする。
【0069】
図3において、逆ガンマ補正回路200より入力された12ビットのR信号は、加算器310,320を経て出力され、加算器320より出力された12ビットのデータの内、下位4ビットが図示していない遅延器と加算器321とセレクタ391を介してR用誤差検出回路331Rに入力される。この下位4ビットは、12ビットのデジタル信号(4096階調)を8ビットのデジタル信号(256階調)に削減することにより失われる階調の差分に相当するものである。
【0070】
第2実施形態の誤差拡散処理回路302においても、第1実施形態と同様に、セレクタ391が加算器320より出力された12ビットのデータの内の下位4ビットを選択せず、その下位4ビットをR用誤差検出回路331Rに入力しない場合がある。
【0071】
零近傍データ連続検出回路381には、逆ガンマ補正回路200より供給された12ビットのR信号が入力される。零近傍データ連続検出回路381は、入力された映像信号(ドットデータそれぞれ)の階調を検出し、有効画面内外にかかわらず、入力映像信号の階調として、2ドット以上の予め設定したドット数以上、零または予め設定している零近傍の値が連続しているかどうかを検出し、検出結果をセレクタ391及び零近傍データ連続終了検出回路382に入力する。零近傍データ連続検出回路381は、第1実施形態と同様、図2で説明した零近傍連続領域の発生を検出するものである。
【0072】
零近傍データ連続終了検出回路382の具体的構成例を図4に示し、図5の波形図を用いて、零近傍データ連続終了検出回路382の動作について説明する。図4に示すように、零近傍データ連続終了検出回路382は一例として、Dフリップフロップ3821とインバータ3822とAND回路3823より構成される。
【0073】
零近傍データ連続検出回路381より出力された零近傍連続領域発生の検出信号をd1とする。Dフリップフロップ3821には、図5(B)に示す検出信号d1と図5(A)に示すクロックCLKが入力され、Dフリップフロップ3821は、検出信号d1を1クロック遅延して、図5(D)に示す信号d10を出力する。なお、図5(B)に示す検出信号d1は、3ドット分の領域が零近傍連続領域として検出された例を示している。
【0074】
AND回路3823には、検出信号d1をインバータ3822によって反転した検出信号d1バーと、信号d10とが入力される。AND回路3823は、検出信号d1バーと信号d10との論理積をとることにより、図5(E)に示す零近傍連続領域終了検出信号d2を出力する。この零近傍連続領域終了検出信号d2は、零近傍連続領域直後に位置するドットの発生を検出するものである。
【0075】
本実施形態では、零近傍連続領域直後の1ドットを検出し、後述のように、その1ドットをに基づいて発生する誤差データの値を変更するよう構成したが、零近傍連続領域に続く複数ドットを検出し、その複数ドットに基づいて発生する誤差データの値を変更するよう構成してもよい。但し、映像データの出現開始位置が画面上で右側にずれるという現象を防ぐという目的を達成するためには、誤差データの値を変更するドット数は多くても3ドットである。よって、誤差データの値を変更するドット数は1〜3である。
【0076】
さらに、図6を用いて、零近傍データ連続終了検出回路382における零近傍連続領域直後のドットの検出動作について説明する。図6(A)〜(C)における12個のデータは、図10に示すPDP400のパネル401の表示部分である第1行,第1〜12列の入力映像信号における個々のドットの階調を示した一例である。ここでは、簡略化のため、R,G,Bのうちのどれか1つの色のドットを例にして図示している。従って、実際には、R,G,B信号で3系統必要である。また、零近傍データ連続終了検出回路382における動作は、図6における一例に限らず、パネル401内の他の位置や有効画面外においても全く同様である。
【0077】
図6(A)〜(C)に示すそれぞれのドットの階調は、零近傍データ連続検出回路381によって検出され、上記のように、階調2以下の値が3ドット以上連続した零近傍連続領域の発生も検出される。図6(A)においては、零近傍データ連続検出回路381によって零近傍連続領域の発生は検出されないので、当然のことながら、零近傍連続領域終了検出信号d2はロー(0)である。
【0078】
図6(B)においては、零近傍データ連続検出回路381によって、第1行第4列の時点で、第1行第2列〜第1行第4列の領域が零近傍連続領域として判定され、第1行第5列以降も引き続き零近傍連続領域として判定される。従って、図6(B)に示す範囲では、零近傍連続領域は終了しておらず、零近傍連続領域終了検出信号d2は、零近傍連続領域が終了していないことを示すロー(0)となる。零近傍連続領域においては、第1実施形態で説明したように、セレクタ391の作用により、誤差データは全て零に置き換えられる。
【0079】
図6(C)においては、零近傍データ連続検出回路381によって、第1行第4列の時点で、第1行第2列〜第1行第4列の領域が零近傍連続領域として判定され、第1行第5列以降も引き続き零近傍連続領域として判定される。しかしながら、第1行第9列のドットの階調が5であるから、第1行第8列までが零近傍連続領域として判定される。この第1行第9列のドットにおいて、零近傍連続領域終了検出信号d2は、零近傍連続領域が終了したことを示すハイ(1)となる。この零近傍連続領域が終了した直後のドットに基づいて発生する誤差データには、後述するように、所定の補足誤差データが加算されることになる。
【0080】
図3に戻り、零近傍連続領域直後のドットに基づいて発生する誤差データに対し、所定の補足誤差データを加算するための構成について説明する。零近傍データ連続終了検出回路382より出力された零近傍連続領域終了検出信号d2はセレクタ392に入力される。セレクタ392には、“0000”と“1000”の2つの値が供給され、セレクタ392は零近傍連続領域終了検出信号d2に応じていずれか一方の値を選択する。零近傍データ連続終了検出回路382がローを出力しているとき、セレクタ392は“0000”を選択して加算器321に入力する。従って、この場合の動作は図1に示す第1実施形態と全く同じとなる。
【0081】
一方、零近傍データ連続終了検出回路382がハイを出力しているとき、即ち、零近傍連続領域直後のドットの発生が検出されたら、セレクタ392は“1000”(=8/16)を選択して加算器321に入力する。加算器321は、加算器320より出力された12ビットのデータの内の下位4ビットに“1000”を加算してセレクタ391に供給する。零近傍連続領域終了検出信号d2がハイを発生しているときは、零近傍連続領域が終了した後であるから、零近傍データ連続検出回路381より出力された零近傍連続領域発生の検出信号d1はローであり、セレクタ391は加算器321の出力を選択することになる。
【0082】
図7を用いて、補足誤差データの加算方法について説明する。R用誤差検出回路331Rに示す端子a〜dからは、それぞれ、入力されたデータに周辺ドットA′〜D′に応じた誤差拡散係数を乗じた誤差データが出力される。加算器320より出力された12ビットの内の下位4ビットのデータをMdpとし、セレクタ392が出力した“1000”をSdpとすると、R用誤差検出回路331Rは(Mdp+Sdp)に対して、周辺ドットA′〜D′に応じた誤差拡散係数を乗じた誤差データを出力することになる。
【0083】
従って、図3に示す第2実施形態においては、零近傍連続領域直後のドットが注目ドットPのとき、注目ドットPから周辺ドットA〜Dに対して拡散する誤差データは、(Mdp+Sdp)×7/16,(Mdp+Sdp)×3/16,(Mdp+Sdp)×5/16,(Mdp+Sdp)×1/16となる。
【0084】
Mdp×7/16,Mdp×3/16,Mdp×5/16,Mdp×1/16は、加算器320より出力された12ビットの内の下位4ビットに基づいて発生する通常の誤差データ(基本誤差データ)であり、Sdp×7/16,Sdp×3/16,Sdp×5/16,Sdp)×1/16は、基本誤差データに対して付加する補足誤差データである。そして、基本誤差データに補足誤差データを付加することにより、加算誤差データとなる。セレクタ392と加算器321及びR用誤差検出回路331Rは、基本誤差データに補足誤差データを加算して加算誤差データを生成する加算誤差データ生成手段として作用していることが分かる。
【0085】
補足誤差データは、映像データの出現開始位置が画面上で右側にずれるという現象を防ぐためのものである。補足誤差データの値は、映像データの出現開始位置をなるべく早くするため、Mdpの最大値(下位4ビットの場合、16/16)の1/2以上の値である8/16(=“1000”)以上であることが望ましい。
【0086】
以上のような回路構成とすることにより、例えば、画面の上下部分等がマスクされて全黒となっている画像や全体的に暗い画面が占める割合の多い画像等、映像信号の階調として、零または零近傍の値が連続している信号において、誤差拡散特有の周期的なパターンノイズ等の画質妨害や黒浮きをなくすことができ、黒の再現性を高めることができる。これに加えて、データ出現開始位置がほとんどずれなくなるので、暗い画像が連続した場合であっても、高画質かつ黒付近の階調再現性を著しく向上させることができる。
【0087】
<第3実施形態>
図3に示す第2実施形態において、元々のMdpの値が、Mdpが取り得る値の最大値の1/2以上の値である場合は、データの出現開始位置も早いと予想されるため、この場合は補足誤差データを必ずしも加算する必要はない。図8に示す第3実施形態は、元々のMdpの値に応じて、補足誤差データを加算するか否かを切り換えるよう構成したものである。なお、図8において、図1,図3と同一部分には同一符号を付し、その説明を適宜省略する。
【0088】
図8において、加算器320より出力された12ビットのデータの内の下位4ビット(即ち、Mdp)における最上位の1ビットは、インバータ393に入力されて反転される。零近傍データ連続終了検出回路382より出力された零近傍連続領域終了検出信号d2は、セレクタ392ではなく、AND回路394に入力される。AND回路394は、インバータ393の出力と零近傍連続領域終了検出信号d2との論理積をとり、その出力をセレクタ392に供給する。セレクタ392は、AND回路394の出力の値に応じて、“0000”と“1000”のいずれか一方の値を選択する。
【0089】
この回路構成により、セレクタ392は、零近傍連続領域直後のドットが注目画素であり、かつ、加算器320より出力された12ビットのデータの内の下位4ビットが最大値の1/2未満のときのみ、“1000”(=1/2)を出力する。よって、第3実施形態では、Mdpが最大値の1/2未満のときのみ補足誤差データが加算されることとなる。本実施形態では、Mdpが最大値の1/2未満のときに補足誤差データを加算し、1/2以上のときには補足誤差データを加算しないようにしたが、これに限定されるものではない。Mdpがどの程度の値より小さいときに補足誤差データを加算するかは、適宜に設定することができ、また、補足誤差データの値も適宜に設定することができる。
【0090】
以上説明した第1〜第3実施形態においては、理解を容易にするため、誤差拡散処理回路301,302,303をハードウェアにて示したが、ソフトウェアによって構成することもできる。本発明は、以上説明した実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
【0091】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の表示装置の誤差拡散処理回路及び方法は、注目画素におけるドットデータの階調が、予め設定した零近傍の値以下で、少なくとも2ドットの予め設定したドット数以上連続する零近傍連続領域が発生したことを検出し、零近傍連続領域の発生が検出されたら、零近傍連続領域内それぞれのドットデータに基づいて発生する誤差データを全て零に置き換えるようにしたので、黒信号や微小レベルの信号を多く含む信号が入力された場合における誤差拡散特有の周期的なパターンノイズ等の画質妨害や黒浮きをなくすことができ、黒の再現性を高めることができる。
【0092】
また、予め設定した零近傍の値より大きいドットであり、零近傍連続領域直後のドットが注目画素であるとき、零近傍連続領域直後のドットに基づいて発生する誤差データに対し、所定の補足誤差データを加算して加算誤差データを生成し、この加算誤差データを前記注目画素の後方に位置する複数の周辺画素に拡散するようにしたので、黒信号と微小レベルの信号を含む特定の固定パターンの信号が入力された場合に、データ出現開始位置がずれることがなく、高画質な階調表現ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態を説明するための図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示すブロック図である。
【図4】図3中の零近傍データ連続終了検出回路382の具体的構成例を示すブロック図である。
【図5】図4の動作を説明するための波形図である。
【図6】本発明の第2実施形態の動作を説明するための図である。
【図7】本発明の第2実施形態の動作を説明するための図である。
【図8】本発明の第3実施形態を示すブロック図である。
【図9】従来例を説明するための図である。
【図10】従来例を示すブロック図である。
【図11】図10中の誤差拡散処理回路300の具体的構成例を示すブロック図である。
【図12】従来例を説明するための図である。
【図13】従来例の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
100 映像信号処理回路
200 逆ガンマ補正回路
300,301,302,303 誤差拡散処理回路
300R,301R,302R,303R R用誤差拡散処理回路
300G,301G,302G,303G G用誤差拡散処理回路
300B,301B,302B,303B B用誤差拡散処理回路
321 加算器(加算誤差データ生成手段)
381 零近傍データ連続検出回路(検出手段)
382 零近傍データ連続終了検出回路
391 セレクタ(置き換え手段)
392 セレクタ(加算誤差データ生成手段)
393 インバータ
394 AND回路
400 プラズマディスプレイパネル表示装置(PDP)
Claims (6)
- 第1のビット数を有するR,G,B信号を前記第1のビット数よりもビット数の小さい第2のビット数に削減するに際し、R,G,B信号のドットで構成されるそれぞれの注目画素における前記第1のビット数と前記第2のビット数との差分である前記第1のビット数の下位ビットに所定の誤差拡散係数を乗じた誤差データを、前記注目画素の後方に位置する複数の周辺画素に拡散する表示装置の誤差拡散処理回路において、
前記注目画素におけるドットデータの階調が予め設定した零近傍の値以下で、少なくとも2ドットの予め設定したドット数以上連続する零近傍連続領域が発生したことを検出する検出手段と、
前記検出手段によって前記零近傍連続領域の発生が検出されたら、前記零近傍連続領域内それぞれのドットデータに基づいて発生する誤差データを全て零に置き換える置き換え手段と、
前記予め設定した零近傍の値より大きいドットであり、前記零近傍連続領域直後のドットが注目画素であるとき、前記零近傍連続領域直後のドットに基づいて発生する誤差データに対し、所定の補足誤差データを加算して加算誤差データを生成する加算誤差データ生成手段と、
前記加算誤差データを前記注目画素の後方に位置する複数の周辺画素に拡散する拡散手段と、
を備えて構成したことを特徴とする表示装置の誤差拡散処理回路。 - 前記所定の補足誤差データは、前記第1のビット数の前記下位ビットの最大値の1/2以上の値であることを特徴とする請求項1記載の表示装置の誤差拡散処理回路。
- 前記加算誤差データ生成手段は、前記零近傍連続領域直後のドットにおける前記下位ビットが、前記最大値の1/2未満の値であるときのみ、前記所定の補足誤差データを加算することを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置の誤差拡散処理回路。
- 第1のビット数を有するR,G,B信号を前記第1のビット数よりもビット数の小さい第2のビット数に削減するに際し、R,G,B信号のドットで構成されるそれぞれの注目画素における前記第1のビット数と前記第2のビット数との差分である前記第1のビット数の下位ビットに所定の誤差拡散係数を乗じた誤差データを、前記注目画素の後方に位置する複数の周辺画素に拡散する表示装置の誤差拡散処理方法において、
前記注目画素におけるR,G,B信号それぞれのドットデータの階調を検出する第1の検出ステップと、
前記注目画素におけるドットデータの階調がR,G,B信号それぞれにおいて、予め設定した零近傍の値以下で、少なくとも2ドットの予め設定したドット数以上連続する零近傍連続領域が発生したことを検出する第2の検出ステップと、
前記第2の検出ステップによって前記零近傍連続領域の発生が検出されたら、前記零近傍連続領域内それぞれのドットデータに基づいて発生する誤差データを全て零に置き換える置き換えステップと、
前記予め設定した零近傍の値より大きいドットであり、前記零近傍連続領域直後のドットが注目画素であるとき、前記零近傍連続領域直後のドットに基づいて発生する誤差データに対し、所定の補足誤差データを加算して加算誤差データを生成する加算誤差データ生成ステップと、
前記加算誤差データを前記注目画素の後方に位置する複数の周辺画素に拡散する拡散ステップと、
を含むことを特徴とする表示装置の誤差拡散処理方法。 - 前記所定の補足誤差データは、前記第1のビット数の前記下位ビットの最大値の1/2以上の値であることを特徴とする請求項4記載の表示装置の誤差拡散処理方法。
- 前記加算誤差データ生成ステップは、前記零近傍連続領域直後のドットにおける前記下位ビットが、前記最大値の1/2未満の値であるときのみ、前記所定の補足誤差データを加算することを特徴とする請求項4または5に記載の表示装置の誤差拡散処理方法。
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