JP5091592B2 - 組合せ秤用ホッパゲート駆動機構およびこれを備えた組合せ秤 - Google Patents

組合せ秤用ホッパゲート駆動機構およびこれを備えた組合せ秤 Download PDF

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Description

本発明は、組合せ秤用ホッパゲート駆動機構およびこれを備えた組合せ秤に関する。
組合せ秤では、バケットリフタ等から供給された被計量物を分散フィーダで分散して複数の直進フィーダに送る。該複数の直進フィーダを振動させることにより、被計量物は夫々の直進フィーダの下方に設置された複数の供給ホッパに送られる。供給ホッパは、そのホッパゲートを開いて、内部に保持している被計量物を、下方に設置された計量ホッパに供給する。計量ホッパは計量センサに連結されており、供給ホッパから供給された被計量物の重量を計量する。計量ホッパで得られた計量値は制御部に送られる。制御部では、送られた計量値に基づいて、組合せ演算により、計量値の合計が組合せ目標重量と等しいか組合せ目標重量よりも大きくかつ組合せ目標重量に最も近くなる計量ホッパの組合せ(最適組合せ)を求める。制御部は、最適組合せに参加する計量ホッパのホッパゲートを開いて、さらに下方に設置された包装機等へと被計量物を投入する。
組合せ秤は複数のホッパを有し、各ホッパのホッパゲートを駆動するためにホッパゲート駆動機構を備えている。従来のホッパゲート駆動機構には様々なものが存在する。駆動源(アクチュエータ)には、エアシリンダ、ソレノイド、ステッピングモータなどを用いる構成がある。ホッパゲート駆動機構に連動してホッパゲートを開閉駆動するリンク機構や、ホッパゲートの開閉を制御する方法についても多くの特許出願がされている。
特許文献1は、ホッパゲートの駆動源にステッピングモータを用いて、被計量物の種類や供給量に応じてホッパゲートの開閉を制御する構成を開示する。
特許文献2は、ホッパゲート駆動機構に連動してホッパゲートを開閉駆動するリンク機構において、応答遅れを防止する構成を開示する。
特許文献3および特許文献4は、ホッパゲート駆動機構に連動してホッパゲートを開閉駆動するリンク機構において、ホッパゲートがホッパ本体に衝突するときの騒音を防止する構成を開示する。
特許文献5は、モータの配置およびホッパゲート駆動機構に連動してホッパゲートを開閉駆動するリンク機構において、組合せ秤を小型化(コンパクト化)する構成を開示する。
特開昭63−127124号公報 特開2003−14530号公報 特開平5−162787号公報 特開2001−146319号公報 特開平7−49259号公報
しかしながら、駆動源にエアシリンダやソレノイドを用いる場合には、ゲートの精密な開閉制御が困難となる。駆動源にステッピングモータを用いれば、ゲートの開閉制御は容易となるが、モータの発熱が大きく、特に冷凍食品の計量において被計量物の劣化を招く場合があった。また、モータの発熱がロードセルなどに影響して計量値が不安定になったり、電子部品の劣化をもたらす可能性もあった。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、組合せ秤用ホッパゲート駆動装置におけるモータの発熱を抑制することが可能な組合せ秤を提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、本発明の組合せ秤用ホッパゲート駆動機構は、サーボモータと、被計量物を一時的に保持して排出するホッパと、前記ホッパの排出口に取り付けられたホッパゲートと、前記サーボモータの回転軸の回転力をホッパゲートへと伝達して前記ホッパゲートを回動させる減速機構とを備える。
かかる構成では、高回転でも比較的にトルクの大きいサーボが用いられており、減速機構によりさらにトルクを増加させてホッパゲートを駆動できる。よって、ホッパゲートの駆動に必要なトルクに対してより小型のモータを使用することが可能となり、モータの発熱を抑制できる。
上記の組合せ秤用ホッパゲート駆動機構において、前記ゲートが閉止状態から全開状態となるまでの前記ゲートの回転角度をA度、前記ゲートが閉止状態から全開状態となるまでの前記サーボモータの回転角度をB度とするとき、B/Aが10以上20以下であってもよい。
かかる構成では、適切な減速比により、サーボモータによるホッパゲート駆動を最適化できる。
上記の組合せ秤用ホッパゲート駆動機構において、前記ホッパゲートの開閉時における前記サーボモータの平均角速度が1500°/秒以上12000°/秒以下であってもよい。
かかる構成では、高速回転するサーボモータを用いてホッパゲートを駆動するため、モータを小型化して発熱を抑制できる。
上記の組合せ秤用ホッパゲート駆動機構において、前記ホッパゲートの開閉時における前記ホッパゲートの平均角速度が150°/秒以上600°/秒以下であってもよい。
かかる構成では、減速後の回転を高速とすることで、減速比を小さくして減速機構を小型化でき、またモータを高速回転させるためにモータも小型化して発熱を抑制できる。
上記の組合せ秤用ホッパゲート駆動機構において、前記減速機構は、前記サーボモータの主軸に連結された送りネジと、前記送りネジに螺合し、前記送りネジの回転に伴って前記送りネジの軸方向に移動する可動体と、前記可動体に設けられた第1のピンと、前記第1のピンと係合する第1の切欠と第2のピンとを有し第1の回転軸の周りに回動自在に設けられたカムと、前記第2のピンと係合する第2の切欠を有し第2の回転軸の周りに揺動自在に設けられた第1のアームと、第3の切欠を有し前記第1のアームと一体的に前記第2の回転軸の周りに揺動自在に設けられた第2のアームと、前記ホッパゲートに固定され前記第3の切欠と係合する第3のピンを備えることにより前記第2のアームの揺動に伴って前記ホッパゲートを揺動させることで開閉するリンク機構とを備えていてもよい。
かかる構成では、送りネジ(ボールネジ)を用いて減速を行なうため、構成を簡潔にできる。
上記の組合せ秤用ホッパゲート駆動機構において、前記減速機構は、前記サーボモータの回転軸に固定された第1駆動ギヤと、第1駆動ギヤと噛み合う第1従動ギヤと、前記第1従動ギヤと回転軸を共有する第2駆動ギヤと、第4のピンを備え前記第2駆動ギヤと噛み合う第2従動ギヤと、前記第4のピンと係合する第4の切欠を有し第5の回転軸の周りに揺動自在に設けられた第3のアームと、第5の切欠を有し前記第3のアームと一体的に前記第5の回転軸の周りに揺動自在に設けられた第4のアームと、前記ホッパゲートに固定され前記第5の切欠と係合する第3のピンを備えることにより前記第2のアームの揺動に伴って前記ホッパゲートを揺動させることで開閉するリンク機構とを備えていてもよい。
かかる構成では、ギヤを用いて減速を行なうことができる。
上記の組合せ秤用ホッパゲート駆動機構において、前記減速機構は、前記サーボモータの回転軸に固定された第1駆動プーリと、第1従動プーリと、第1駆動プーリの回転に伴って第1従動プーリを回転させるように第1駆動プーリと第1従動プーリとを接続する第1ベルトと、第1従動プーリと回転軸を共有する第2駆動プーリと、第5のピンを備えた第2従動プーリと、第2駆動プーリの回転に伴って第2従動プーリを回転させるように第2駆動プーリと第2従動プーリとを接続する第2ベルトと、前記第5のピンと係合する第6の切欠を有し第8の回転軸の周りに揺動自在に設けられた第5のアームと、第7の切欠を有し前記第5のアームと一体的に前記第8の回転軸の周りに揺動自在に設けられた第6のアームと、前記ホッパゲートに固定され前記第7の切欠と係合する第3のピンを備えることにより前記第2のアームの揺動に伴って前記ホッパゲートを揺動させることで開閉するリンク機構とを備えていてもよい。
かかる構成では、プーリとベルトとを用いて減速を行なうことができる。
本発明は、上記のような構成を有し、以下のような効果を奏する。すなわち、ホッパゲート駆動装置におけるモータの発熱を抑制することが可能な組合せ秤を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
[構成]
図1は、本発明の第1実施形態の組合せ秤用ホッパゲート駆動機構の概略構成を示す斜視図である。以下、図1を参照しつつ、本実施形態の組合せ秤用ホッパゲート駆動機構100について説明する。
図1に示すように、組合せ秤用ホッパゲート駆動機構100は、サーボモータ102と、被計量物を収容するための下部に排出口を有する略角筒状のホッパ103と、ホッパ103の排出口を開閉する互いに対をなす第1ホッパゲート104と第2ホッパゲート105と、サーボモータ102の主軸の回転を減速させつつ該ホッパゲートへと伝達する減速機構106とを備えている。ホッパ103には、組合せ秤本体と係合させるための棒状の取付金具162、164が固定されている。第1ホッパゲート104は、略長方形の主面部104bと、主面部104bの両端において主面部と直角に互いに対向するように設けられた側面部104a、104cとを有し、ホッパ103の下部において互いに対向する側面に設けられた軸136、137によって該2つの側面部が回動自在に軸支されている。第2ホッパゲート105は、略長方形の主面部105bと、主面部105bの両端において主面部と直角に互いに対向するように設けられた側面部105a、105cとを有し、ホッパ103の下部において互いに対向する側面に設けられた軸138、139によって該2つの側面部が回動自在に軸支されている。第1ホッパゲート104と第2ホッパゲート105とが閉じられると、側面部104aと側面部105aとはホッパ103の一方の側面に重なり、側面部104cと側面部105cとはホッパ103の他方の側面に重なり、かつ主面部104bの先端が主面部105bの端部の内側に当接することで、第1ホッパゲート104および第2ホッパゲート105とホッパ103との隙間から被計量物が漏れ出ることが防止される。サーボモータ102の回転力は減速機構106を介して第1ホッパゲート104と第2ホッパゲート105に伝達され、第1ホッパゲート104が軸136、137の周りを揺動し、第2ホッパゲート105が軸138、139の周りを揺動することによって、ホッパ103の下部開口が開閉される。
減速機構106は、サーボモータ102の主軸107に連結された円柱状の送りネジ108(ボールネジ)を有している。送りネジ108には、互いにL字形をなすように結合した2個の細長い板状の板部110a、110bを有する可動体110が、板部110aの板部110bと結合していない側の端部において送りネジ108と螺合するように、かつ板部110aの長手方向が送りネジ108の軸方向と直交するように、取り付けられている。板部110aには、図示されないガイド穴が設けられ、このガイド穴に送りネジ108と平行に延びるように設けられた図示されないガイド棒が挿通されている。かかる構成により、送りネジ108が回転すると、可動体110は送りネジ108の周りを回転することなく、送りネジ108の軸方向に沿って移動する(移動方向については後述する)。板部110bは、板部110aの端部から板部110aを基準としてサーボモータ102と反対側に延びるように設けられている。板部110bには、板部110bを基準として送りネジ108と反対側に突出するように第1のピン112(カムフォロワー)が設けられている。
減速機構106は、さらに送りネジ108の軸方向と垂直かつ板部110aの長手方向と並行な第1の回転軸118の周りに回動自在に設けられた円盤状のカム120を備えている。カム120には、その外周からその径方向に延びるように第1の切欠114が形成され、第1の切欠114と第1のピン112とが係合している。かかる構成により、可動体110が送りネジ108の軸方向に移動すると、第1のピン112が第1の切欠114の内面を摺動しつつカム120を押して、カム120を回転させる。カム120には、その送りネジ108から遠い方の主面において、第1の回転軸118に対して第1の切欠114と略軸対称の位置に、第2のピン116(カムフォロワー)が該主面から突出するように設けられている。
減速機構106は、さらに第1の回転軸118と平行な第2の回転軸124の周りに揺動する、第2の回転軸124の径方向に延びる細長い板状の2本のアーム(第1のアーム126と第2のアーム130)を備えている。2本のアームはそれらの長手方向一端部が互いに固定され、互いが所定の角度をなすように配置されている。2本のアームは、固定された長手方向一端部が第2の回転軸124に回動自在に取り付けられている。かかる構成により、2本のアームが一体的に第2の回転軸124の周りを揺動する。第1のアーム126の、長手方向他端部には、第2の切欠122がその先端からアームの長手方向に延びるように形成されている。第2のアーム130の、長手方向他端部には、第3の切欠128がその先端からアームの長手方向に延びるように形成されている。
第2の切欠122と第2のピン116とは係合しており、カム120が回転すると、第2のピン116が第2の切欠122の内面を摺動しつつ第1のアーム126を押して、第1のアーム126を揺動させる。第1のアーム126が揺動すると、それに伴って第2のアーム130も揺動する。
減速機構106は、さらに第1ホッパゲート104と第2ホッパゲート105とを開閉させるリンク機構134を備えている。
リンク機構134は、第1ホッパゲート104と共に軸136に軸支されて側面部104aに固着された板状の第1リンク部材156と、第2ホッパゲート105と共に軸138に軸支されて側面部105aに固着された板状の第3リンク部材144と、第1リンク部材156と第3リンク部材144とを接続する細長い板状の第2リンク部材140とを備えている。第1リンク部材156は、第1ホッパゲート104の主面部104bの主面を基準として側面部104aと反対側に延びる腕部135と、腕部135に対して軸136を基準として略軸対称な方向に延びる腕部157とを有する。腕部135の端部には、第3の切欠128と係合する第3のピン132(カムフォロワー)が取り付けられている。第2リンク部材140は、その長手方向一端部が腕部157の端部に設けられた軸141によって回動可能に軸支され、その長手方向他端部が第3リンク部材144に設けられた軸142によって回動可能に軸支されている。かかる構成により、第2のアーム130が揺動すると、第2のアーム130が第3のピン132を第3の切欠128の内面で押して上下させる。第3のピン132の上下動に伴って、第1ホッパゲート104が開閉すると共に、腕部157が軸141を介して第2リンク部材140の長手方向一端部を上下させる。第2リンク部材140の長手方向一端部の上下動に伴って、第2リンク部材140の長手方向他端部が軸142と第3リンク部材144とを介して第2ホッパゲート105を押して、第2ホッパゲート105を開閉する。すなわち、リンク機構134は、第3のピン132の上下動に連動させて、2枚のホッパゲートを開閉する。
サーボモータ102は、ロータの巻き線に流れる電流、電圧の大きさにより制御され、負荷の変動に応じたエネルギをモータに供給することができる。サーボモータの制御では、各種検出器が用いられ、制御部は出力を監視しつつ入力信号を与えるクローズドループ制御を行なう。サーボモータでは、ステッピングモータと異なり、負荷に応じた大きさの電流や電圧が印加されることになる。サーボモータはステッピングモータに比べて負荷の変動に強く、高慣性の負荷を高速で駆動する場合に特に有用であるという特徴を有する。サーボモータ102としては、SM(同期)形ACサーボモータ、IM(誘導)形ACサーボモータ、DCサーボモータなどが利用できる。
本実施形態において、ホッパゲート104が完全に閉止している状態から全開状態となるまで間にホッパゲート104が回転する角度をA°、同じ時にサーボモータ102が回転する角度をB°とするとき、B/A(減速率)は10以上20以下であることが好ましい。例えば、ホッパゲート104が閉止状態から全開状態となるまでの間に45°回転する場合、その間にサーボモータ102は450°乃至900°(1.25〜2.5回転)することが好ましい。
ホッパゲートの開閉に要する時間は高速なもので300ミリ秒程度であるから、閉止状態から全開状態となるまでに要する時間は150ミリ秒程度となる。その間に45°回転する場合、ホッパゲート104の平均角速度は300°/秒(50rpm)となる。また、その間に450°乃至900°回転する場合、サーボモータ102の平均角速度は3000°/秒乃至6000°/秒(500rpm乃至1000rpm)となる。ホッパゲート104の開閉時におけるホッパゲート104の平均角速度は150°/秒以上600°/秒以下(25rpm以上100rpm以下)であることが好ましい。また、ホッパゲート104の開閉時におけるサーボモータ102の平均角速度は1500°/秒以上12000°/秒以下(250rpm以上2000rpm以下)であることが好ましい。
なお、平均角速度とは、ゲートが開き始めてから開き終わるまでの角速度の絶対値と、ゲートが閉じ始めてから閉じ終わるまでの角速度の絶対値との平均値である。
[動作]
以下、組合せ秤用ホッパゲート駆動機構100の動作について説明する。
まず、第1ホッパゲート104と第2ホッパゲート105とが開く動作について説明する。サーボモータ102の主軸がモータ本体側から見て反時計方向に回転すると、主軸に連結された送りネジ108が同方向に回転し、可動体110がサーボモータ102から離れる方向(前方向、以下同様)に移動する。可動体110の移動に伴いこれに連結された第1のピン112も前方向に移動する。第1のピン112は第1の切欠114の内面上を摺動しながらカム120を、第1の回転軸118の周りに、カム120を挟んでサーボモータ102と反対側から見て反時計方向に、回転させる。カム120の回転に伴ってこれに固定された第2のピン116が同方向に回転する。第2のピン116の回転により第2のピン116は第2の切欠122の内面上を摺動しながら、カム120を挟んでサーボモータ102と反対側から見て時計方向に、第1のアーム126を第2の回転軸124の周りに揺動させる。第1のアーム126の揺動に伴って、第1のアーム126に固定されている第2のアーム130が同方向に揺動する。第2のアーム130が揺動することにより、第3の切欠128に係合する第3のピン132が押し上げられる。第3のピン132はリンク機構134に固定されており、第3のピン132が押し上げられることにより第1ホッパゲート104と第2ホッパゲート105とは連動して回動(揺動)し、開く。図2は、第1ホッパゲート104、第2ホッパゲート105が全開状態にあるときの組合せ秤用ホッパゲート駆動機構100を示す斜視図である。
次に、第1ホッパゲート104と第2ホッパゲート105とが閉じる動作について説明する。サーボモータ102の主軸がモータ本体側から見て時計方向に回転すると、主軸に連結された送りネジ108が同方向に回転し、可動体110がサーボモータ102に近づく方向(後方向、以下同様)に移動する。可動体110の移動に伴いこれに連結された第1のピン112も後方向に移動する。第1のピン112は第1の切欠114の内面上を摺動しながらカム120を、第1の回転軸118の周りに、カム120を挟んでサーボモータ102と反対側から見て時計方向に、回転させる。カム120の回転に伴ってこれに固定された第2のピン116が同方向に回転する。第2のピン116の回転により第2のピン116は第2の切欠122の内面上を摺動しながら、カム120を挟んでサーボモータ102と反対側から見て時計方向に、第1のアーム126を第2の回転軸124の周りに揺動させる。第1のアーム126の揺動に伴って、第1のアーム126に固定されている第2のアーム130が同方向に揺動する。第2のアーム130が揺動することにより、第3の切欠128に係合する第3のピン132が押し下げられる。第3のピン132が押し下げられることにより第1ホッパゲート104、第2ホッパゲート105は連動して回動(揺動)し、閉じる。
[効果]
本実施形態では、ゲートの駆動にサーボモータが用いられる。サーボモータはステッピングモータと異なり、高回転でもトルクが低下しない。トルクの小さな小型のサーボモータを用いても、これを高速回転させた上で減速機構を用いることとすれば、大きなトルクを実現できる。このように、サーボモータと減速機構を組み合わせて組合せ秤用ホッパゲート駆動機構に組み込むことで、モータを小型化することができる。小型のモータを用いることで、ホッパゲート駆動装置におけるモータの発熱が抑制される。
サーボモータでは、トルクに応じて必要な分だけ電流が流れるため、ステッピングモータよりも余分な電流が流れにくい。電流消費が効率化されることで、さらにホッパゲート駆動装置におけるモータの発熱が抑制される。
小型のサーボモータを用いることは、組合せ秤全体の大きさを小型化する上でも有効である。減速機構により大きなトルクが実現できるため、開閉時のホッパゲートの速度も速くなり、計量速度が向上するという効果も奏する。減速機構を設けることにより、ホッパゲートの回転運動をより細かく制御することが可能となる。精細な制御とトルクの向上とが相まって、ホッパゲートが閉じる直前に速度を急激に緩めることが可能となる。これにより、計量速度の向上とゲート開閉時の騒音防止を同時に実現できるという効果も奏する。
[変形例]
なお、上記説明においてそれぞれのピンと切欠とは係合する述べたが、必ずしも両者が常に接触している必要はなく、動作の一定の時点においてピンと切欠とが非接触状態となってもよい。特に計量ホッパにおいては、計量時に駆動機構とホッパとを切り離す必要があり、いずれかの部位で非接触状態を作り出す必要がある。
[実験1]
実験1では、ステッピングモータによって駆動され特別な減速機構を有しない従来の組合せ秤用ホッパゲート駆動機構を用いて、モータの回転角と、ホッパゲートの回転角と、モータにかかる負荷(トルク)とを測定した。
実験では、大和製衡株式会社の組合せ秤データウェイΣシリーズ5L用のアクチュエータユニットを用いた。ステッピングモータは山洋電気社製の2相ステッピングモータ(型式:103H7126-1541)を用いた。モータの主軸とホッパゲートの主軸に緑測器社製のポテンショメータを取り付け、出力される電圧値をデータロガー(キーエンス社製NR-2000)により記録して、得られた電圧値から回転角度を求めた。トルクは歪ゲージ式トルク変換器により測定した。
図3は、実験1におけるモータの回転角と、ホッパゲートの回転角と、モータにかかるトルク(負荷)の時間変化を示す図である。図3に示されているように、ホッパゲートの最大回転角は約35°であり、モータの最大回転角は約140°であった。ホッパゲートの回転角が変化するにつれて、モータにかかる負荷(トルク)は大きく変化していた。
リンク機構等が同じであれば、モータにかかる負荷は、駆動源にステッピングモータを用いた場合もサーボモータを用いた場合も同じである。ステッピングモータを用いた場合には、モータへの負荷によらず常に一定の電流を流すのが一般的である。脱調を防止するためには、最大の負荷に応じて電流の大きさを決定する必要があり、余分な電流による発熱が問題となる。これに対して、サーボモータを用いた場合には、モータへの負荷に応じて必要な分だけ電流が流れることになる。サーボモータを駆動源として用いることで、必要以上の電流が流れることがなくなり、ホッパゲート駆動装置におけるモータの余分な発熱が防止できることが容易に推察される。
[実験2]
実験2では、ステッピングモータによって駆動され特別な減速機構を有しない従来の組合せ秤用ホッパゲート駆動機構を用いて、従来どおりの駆動を行なった場合(ステッピングモータを用いた従来の駆動方法:ケース1)と、必要なトルクに応じて必要最小限の電流が流れるように電流値を制御した場合(サーボモータを用いた駆動方法のシミュレーション:ケース2)とで、モータの表面温度の違いを測定した。
実験では、大和製衡株式会社の組合せ秤データウェイΣシリーズ5L用のアクチュエータユニットを用いた。ステッピングモータは山洋電気社製の2相ステッピングモータ(型式:103H7126-1541)を用いた。モータの表面にK熱電対を取り付け、出力される電圧値をデータロガー(キーエンス社製NR-1000)により記録して、得られた電圧値から温度を求めた。1分間に60回の連続運転とした。ケース2では、実験1で求めたトルクの変動を用いて、ステッピングモータの電流−トルク特性に基づき必要最小限の電流値がどのように時間変化するかを求めた。その上で、それぞれの開閉動作において電流値の時間変化に従って電流を流して、ホッパゲートの駆動を行なった。平均電流値は、ステッピングモータを用いた従来の駆動方法(ケース1)で2.0A、サーボモータを用いた駆動方法のシミュレーション(ケース2)で1.2Aであった。
図4は、実験2におけるモータの表面温度の時間変化を示す図である。図4に示されているように、温度上昇が飽和した時点で、ステッピングモータを用いた従来の駆動方法(ケース1)ではサーボモータを用いた駆動方法のシミュレーション(ケース2)よりも10℃以上温度が高かった。以上の結果によれば、サーボモータを用いた駆動方法により、モータの表面温度を低く抑えることができると推察された。
(第2実施形態)
[構成]
第1実施形態は、送りネジとカムを用いて減速機構が構成されたが、第2実施形態ではギヤを用いて減速機構が構成される。図5は、本発明の第2実施形態の組合せ秤用ホッパゲート駆動機構の概略構成を示す斜視図である。以下、図5を参照しつつ、本実施形態の組合せ秤用ホッパゲート駆動機構200について説明する。
図5に示すように、組合せ秤用ホッパゲート駆動機構200は、第1実施形態の組合せ秤用ホッパゲート駆動機構100において、減速機構106を減速機構206に置き換え、サーボモータ102をサーボモータ202に置き換えたものであり、その他の分については共通する。よって、図1と図5において共通する部分は同一の符号を付して説明を省略する。
減速機構206は、サーボモータ202の主軸207に連結された円盤状の第1駆動ギヤ208と、第1駆動ギヤ208と噛み合い第1駆動ギヤ208の回転に伴って主軸207と平行な第3の回転軸210の周りを回動する円盤状の第1従動ギヤ212と、第1従動ギヤ212と第3の回転軸210をその回転軸として共有して第1従動ギヤ212と一体的に回転する円盤状の第2駆動ギヤ214とを備えている。
減速機構206はさらに、第2従動ギヤ220を備えている。第2従動ギヤ220は、第2駆動ギヤ214と噛み合い、偏心した位置に第4のピン216(カムフォロワ)を備え、第2駆動ギヤの回転に伴って主軸207と平行な第4の回転軸218の周りを回動する。
減速機構206はさらに、主軸207と平行な第5の回転軸222の周りに揺動する、第5の回転軸222の径方向に延びる細長い板状の2本のアーム(第3のアーム226と第4のアーム230)を備えている。2本のアームはそれらの長手方向一端部が互いに固定され、互いが所定の角度をなすように配置されている。2本のアームは、固定された長手方向一端部が第5の回転軸222に回動自在に取り付けられている。かかる構成により、2本のアームが一体的に第5の回転軸222の周りを揺動する。第3のアーム226の、長手方向他端部には、第4の切欠224がその先端からアームの長手方向に延びるように形成されている。第4のアーム230の、長手方向他端部には、第5の切欠228がその先端からアームの長手方向に延びるように形成されている。
第4の切欠224と第4のピン216とは係合しており、第2従動ギヤ220が回転すると、第4のピン216が第4の切欠224の内面を摺動しつつ第3のアーム226を押して、第3のアーム226を揺動させる。第3のアーム226が揺動すると、それに伴って第4のアーム230も揺動する。
減速機構206は、さらに第1ホッパゲート104と第2ホッパゲート105とを開閉させるリンク機構134を備えている。リンク機構134の構成は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態においても、減速率は10以上20以下であることが好ましい。ホッパゲート104の開閉時におけるホッパゲート104の平均角速度は150°/秒以上600°/秒以下(25rpm以上100rpm以下)であることが好ましい。また、ホッパゲート104の開閉時におけるサーボモータ102の平均角速度は1500°/秒以上12000°/秒以下(250rpm以上2000rpm以下)であることが好ましい。
[動作]
以下、組合せ秤用ホッパゲート駆動機構200の動作について説明する。
まず、第1ホッパゲート104と第2ホッパゲート105とが開く動作について説明する。サーボモータ202の主軸が第2従動ギヤ220側から見て反時計方向に回転すると、主軸に連結された第1駆動ギヤ208も同方向に回転する。第1駆動ギヤ208の回転に伴いこれと噛み合う第1従動ギヤ212は時計方向に回転する。第1従動ギヤ212の回転に伴い、これに固定されている第2駆動ギヤ214も時計方向に回転する。第2駆動ギヤ214の回転に伴いこれと噛み合う第2従動ギヤ220は反時計方向に回転する。第2従動ギヤ220の回転に伴い、第4のピン216も反時計方向に回転する。第4のピン216の回転により第4のピン216は第4の切欠224の内面上を摺動しながら、時計方向に、第3のアーム226を第5の回転軸222の周りに揺動させる。第3のアーム226の揺動に伴って、第4のアーム230が第5の回転軸222の周りを同方向に揺動する。第4のアーム230が揺動することにより、第5の切欠228に係合する第3のピン232が押し上げられる。第3のピン232はリンク機構234に固定されており、第3のピン232が押し上げられることにより第1ホッパゲート104と第2ホッパゲート105とは連動して回動(揺動)し、開く。
次に、第1ホッパゲート104と第2ホッパゲート105とが閉じる動作について説明する。サーボモータ202の主軸が第2従動ギヤ220側から見て時計方向に回転すると、主軸に連結された第1駆動ギヤ208も同方向に回転する。第1駆動ギヤ208の回転に伴いこれと噛み合う第1従動ギヤ212は反時計方向に回転する。第1従動ギヤ212の回転に伴い、これに固定されている第2駆動ギヤ214も反時計方向に回転する。第2駆動ギヤ214の回転に伴いこれと噛み合う第2従動ギヤ220は時計方向に回転する。第2従動ギヤ220の回転に伴い、第4のピン216も時計方向に回転する。第4のピン216の回転により第4のピン216は第4の切欠224の内面上を摺動しながら、反時計方向に、第3のアーム226を第5の回転軸222の周りに揺動させる。第3のアーム226の揺動に伴って、第4のアーム230が第5の回転軸222の周りを同方向に揺動する。第4のアーム230が揺動することにより、第5の切欠228に係合する第3のピン132が押し下げられる。第3のピン132は第1リンク部材156に固定されており、第3のピン132が押し下げられることにより第1ホッパゲート104と第2ホッパゲート105とは連動して回動(揺動)し、閉じる。
[効果]
本実施形態においても第1実施形態と同様の効果が得られる。
(第3実施形態)
[構成]
第2実施形態ではギヤを用いて減速機構が構成されたが、第3実施形態ではプーリとベルト機構を用いて減速機構が構成される。図6は、本発明の第3実施形態の組合せ秤用ホッパゲート駆動機構の概略構成を示す斜視図である。以下、図6を参照しつつ、本実施形態の組合せ秤用ホッパゲート駆動機構300について説明する。
図6に示すように、組合せ秤用ホッパゲート駆動機構300は、第1実施形態の組合せ秤用ホッパゲート駆動機構100において、減速機構106を減速機構306に置き換え、サーボモータ102をサーボモータ302に置き換えたものであり、その他の分については共通する。よって、図1と図5において共通する部分は同一の符号を付して説明を省略する。
減速機構306は、サーボモータ302の主軸307に連結された円盤状の第1駆動プーリ308と、主軸307と平行な第6の回転軸310の周りを回動自在に設けられた第1従動プーリ312と、第1駆動プーリ308と第1従動プーリ312とに巻き掛けられて第1駆動プーリ308の回転力を第1従動プーリ312に伝達する第1ベルト314とを備えている。
減速機構306はさらに、第1従動プーリ312と第6の回転軸310を共有して第1従動プーリー312と一体的に回転する円盤状の第2駆動プーリ316と、主軸307と平行な第7の回転軸318の周りを回動自在に設けられ偏心した位置に第5のピン324(カムフォロワ)を備える第2従動プーリ320と、第2駆動プーリ316と第2従動プーリ320とに巻き掛けられて第2駆動プーリ316の回転力を第2従動プーリ320に伝達する第2ベルト322と、を備えている。
減速機構306はさらに、主軸307と平行な第8の回転軸326の周りに揺動する、第8の回転軸326の径方向に延びる細長い板状の2本のアーム(第5のアーム328と第6のアーム330)を備えている。2本のアームはそれらの長手方向一端部が互いに固定され、互いが所定の角度をなすように配置されている。2本のアームは、固定された長手方向一端部が第8の回転軸326に回動自在に取り付けられている。かかる構成により、2本のアームが一体的に第8の回転軸326の周りを揺動する。第5のアーム328の、長手方向他端部には、第6の切欠332がその先端からアームの長手方向に延びるように形成されている。第6のアーム330の、長手方向他端部には、第7の切欠334がその先端からアームの長手方向に延びるように形成されている。
第6の切欠332と第5のピン324とは係合しており、第2従動プーリ320が回転すると、第5のピン324が第6の切欠332の内面を摺動しつつ第5のアーム328を押して、第5のアーム328を揺動させる。第5のアーム328が揺動すると、それに伴って第6のアーム330も揺動する。
減速機構306は、さらに第1ホッパゲート104と第2ホッパゲート105とを開閉させるリンク機構134を備えている。リンク機構134の構成は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態において、第1ベルト314および第2ベルト322は歯つきベルト(タイミングベルト)であることが好ましい。
本実施形態においても、減速率は10以上20以下であることが好ましい。ホッパゲート104の開閉時におけるホッパゲート104の平均角速度は150°/秒以上600°/秒以下(25rpm以上100rpm以下)であることが好ましい。また、ホッパゲート104の開閉時におけるサーボモータ102の平均角速度は1500°/秒以上12000°/秒以下(250rpm以上2000rpm以下)であることが好ましい。
[動作]
以下、組合せ秤用ホッパゲート駆動機構300の動作について説明する。
まず、第1ホッパゲート104と第2ホッパゲート105とが開く動作について説明する。サーボモータ302の主軸が第2従動プーリ320側からサーボモータ302側に向かって反時計方向に回転すると、主軸に連結された第1駆動プーリ308も反時計方向に回転する。第1駆動プーリ308の回転力が第1ベルト314を介して第1従動プーリ312に伝達されることにより、第1従動プーリ312も反時計方向に回転する。第1従動プーリ312が反時計方向に回転すると、第1従動プーリ312に固定された第2駆動プーリ316も反時計方向に回転する。第2駆動プーリ316の回転力が第2ベルト322を介して第2従動プーリ320に伝達されることにより、第2従動プーリ320も反時計方向に回転する。第2従動プーリ320の回転に伴い、第5のピン324も反時計方向に回転する。第5のピン324の回転により第5のピン324は第6の切欠332の内面上を摺動しながら、時計方向に、第5のアーム328を第5の回転軸222の周りに揺動させる。第5のアーム328の揺動に伴って、第6のアーム330が第5の回転軸222の周りを時計方向に揺動する。第6のアーム330が揺動することにより、第7の切欠334に係合する第3のピン232が押し上げられる。第3のピン232はリンク機構234に固定されており、第3のピン232が押し上げられることにより第1ホッパゲート104と第2ホッパゲート105とは連動して回動(揺動)し、開く。
まず、第1ホッパゲート104と第2ホッパゲート105とが閉じる動作について説明する。サーボモータ302の主軸が第2従動プーリ320側からサーボモータ302側に向かって時計方向に回転すると、主軸に連結された第1駆動プーリ308も時計方向に回転する。第1駆動プーリ308の回転力が第1ベルト314を介して第1従動プーリ312に伝達されることにより、第1従動プーリ312も時計方向に回転する。第1従動プーリ312が時計方向に回転すると、第1従動プーリ312に固定された第2駆動プーリ316も時計方向に回転する。第2駆動プーリ316の回転力が第2ベルト322を介して第2従動プーリ320に伝達されることにより、第2従動プーリ320も時計方向に回転する。第2従動プーリ320の回転に伴い、第5のピン324も時計方向に回転する。第5のピン324の回転により第5のピン324は第6の切欠332の内面上を摺動しながら、反時計方向に、第5のアーム328を第5の回転軸222の周りに揺動させる。第5のアーム328の揺動に伴って、第6のアーム330が第5の回転軸222の周りを反時計方向に揺動する。第6のアーム330が揺動することにより、第7の切欠334に係合する第3のピン132が押し上げられる。第3のピン132は第1リンク部材156に固定されており、第3のピン132が押し上げられることにより第1ホッパゲート104と第2ホッパゲート105とは連動して回動(揺動)し、閉じる。
[効果]
本実施形態においても第1実施形態と同様の効果が得られる。
(第4実施形態)
[構成]
第4実施形態は、第1実施形態の組合せ秤用ホッパゲート駆動機構を備えた組合せ秤である。図7は、本発明の第4実施形態の組合せ秤の概略構成を示す。以下、図7を参照しつつ、本実施形態の組合せ秤400について説明する。なお、図7では一番左側のユニット取り付け口にのみユニットおよびホッパが取り付けられた状態を示している。
図7に示すように、組合せ秤400は、略円筒形のボディ401と、ボディ401の上方中央に配設された平たい円錐状の形状を有する分散装置402と、分散装置402を取り巻くように配設された複数の直進フィーダ404と、それぞれの直進フィーダに対応して設けられた複数の供給ホッパ406および計量ホッパ408と、供給ホッパ406および計量ホッパ408の駆動部を収納したアクチュエータユニット410と、アクチュエータユニット410と、ボディ401を支える4本のフレーム412と、フレーム412を指示するベース414とを備えている。
ボディ401には、側面に複数のユニット取付口416が設けられ、アクチュエータユニット410はユニット取付口416にはめ込まれ、ネジなどで固定される。アクチュエータユニット410にはホッパ取付フック418が設けられており、これと図1の取付金具162、164とが係合されることで計量ホッパ408がアクチュエータユニット410に固定される。
本実施形態では、計量ホッパ408が第1実施形態のホッパ103に相当する。アクチュエータユニット410の内部に、第1実施形態の組合せ秤用ホッパゲート駆動機構100のうちサーボモータ102から第2のアーム130の一部までの部分が配設されており、第2のアーム130の残りの部分と、リンク機構134と、ホッパ103と、第1ホッパゲート104および第2ホッパゲート105とが、アクチュエータユニット410の外部に露出している。アクチュエータユニットの外壁面には、壁面を貫通するように溝が設けられており、該溝を第2のアーム130が貫通することで、第2のアーム130が揺動可能に構成されている。アクチュエータユニット410には、供給ホッパ406を駆動するための駆動機構も設けられている。供給ホッパ406についても第1実施形態の組合せ秤用ホッパゲート駆動機構100により駆動することとしてもよいことは言うまでもない。
使用時においては、全てのユニット取付口416にアクチュエータユニット410が取り付けられ、それぞれのアクチュエータユニット410に供給ホッパ406および計量ホッパ408が1個ずつ取り付けられる。また、計量ホッパ408の下方には集合シュートが設けられる。
なお、組合せ秤400において、組合せ秤用ホッパゲート駆動機構100以外の部分については組合せ秤にかかる周知の構成とすることができるので、詳細な説明を省略する。
[動作]
被計量物は、組合せ秤400の上方に設けられた図示されない供給経路から分散装置402へと落下する。分散装置402は振動により被計量物を直進フィーダ404へと供給する。直進フィーダ404は振動により、被計量物を供給ホッパ406へと間歇的に供給する。供給ホッパ406は、所定のタイミングでホッパゲートを開いて被計量物を計量ホッパ408へと供給する。計量ホッパ408は供給ホッパ406から受け取った被計量物を計量し、計量値を図示されない制御部へと送信する。制御部は、計量値の合計が予め設定された目標重量よりも大きく、かつ該目標重量に最も近くなるような計量ホッパ408の組合せを演算により求め、該組合せに参加する計量ホッパ408のホッパゲートを開いて被計量物を排出する。
計量ホッパ408の開閉は、アクチュエータユニット410に設けられた組合せ秤用ホッパゲート駆動機構100により行なわれる。すなわち、制御部の制御に基づいてサーボモータ102が回転駆動され、減速機構106において第2のアーム130が揺動して、第3のピン132が上下に動かされることにより、第1ホッパゲート104および第2ホッパゲート105が連動的に開閉される。
[効果]
本実施形態でも、第1実施形態と同様の効果が得られる。
さらに本実施形態では、ホッパゲート駆動機構における発熱を防止することで、組合せ秤において、モータの発熱による被計量物の劣化を防止することが可能となる。
(変形例)
本発明のホッパゲート駆動機構は、サーボモータの回転力を減速機構を介してホッパゲートに伝達するものであればよく、必ずしも上述の構成には限定されない。リンク機構などについても、上述の構成に限定されず、様々な態様を取りうることは言うまでもない。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明に係る組合せ秤用ホッパゲート駆動機構およびこれを備えた組合せ秤は、発熱を抑制可能な組合せ秤用ホッパゲート駆動機構およびこれを備えた組合せ秤として有用である。
図1は、本発明の第1実施形態の組合せ秤用ホッパゲート駆動機構の概略構成を示す斜視図である。 図2は、第1ホッパゲート104、第2ホッパゲート105が全開状態にあるときの組合せ秤用ホッパゲート駆動機構100を示す斜視図である。 図3は、実験1におけるモータの回転角と、ホッパゲートの回転角と、モータにかかるトルク(負荷)の時間変化を示す図である。 図4は、実験2におけるモータの表面温度の時間変化を示す図である。 図5は、本発明の第2実施形態の組合せ秤用ホッパゲート駆動機構の概略構成を示す斜視図である。 図6は、本発明の第3実施形態の組合せ秤用ホッパゲート駆動機構の概略構成を示す斜視図である。 図7は、本発明の第4実施形態の組合せ秤の概略構成を示す。
符号の説明
100 組合せ秤用ホッパゲート駆動機構
102 サーボモータ
103 ホッパ
104 第1ホッパゲート
104a、104c 側面部
104b 主面部
105 第2ホッパゲート
105a、105c 側面部
105b 主面部
106 減速機構
108 送りネジ
110 可動体
110a、110b 板部
112 第1のピン
114 第1の切欠
116 第2のピン
118 第1の回転軸
120 カム
122 第2の切欠
124 第2の回転軸
126 第1のアーム
128 第3の切欠
130 第2のアーム
132 第3のピン
134 リンク機構
135 腕部
136、137 軸
138、139 軸
140 第2リンク部材
141 軸
142 軸
144 第3リンク部材
156 第1リンク部材
157 腕部
162、164 取付金具
200 組合せ秤用ホッパゲート駆動機構
202 サーボモータ
206 減速機構
207 主軸
208 第1駆動ギヤ
210 第3の回転軸
212 第1従動ギヤ
214 第2駆動ギヤ
216 第4のピン
218 第4の回転軸
220 第2従動ギヤ
222 第5の回転軸
224 第4の切欠
226 第3のアーム
228 第5の切欠
230 第4のアーム
300 組合せ秤用ホッパゲート駆動機構
302 サーボモータ
306 減速機構
307 主軸
308 第1駆動プーリ
310 第6の回転軸
312 第1従動プーリ
314 第1ベルト
316 第2駆動プーリ
318 第7の回転軸
320 第2従動プーリ
322 第2ベルト
324 第5のピン
326 第8の回転軸
328 第5のアーム
330 第6のアーム
332 第6の切欠
334 第7の切欠
400 組合せ秤
401 ボディ
402 分散装置
404 直進フィーダ
406 供給ホッパ
408 計量ホッパ
410 アクチュエータユニット
412 フレーム
414 ベース
416 ユニット取付口
418 ホッパ取付フック

Claims (3)

  1. サーボモータと、
    被計量物を一時的に保持して排出するホッパと、
    前記ホッパの排出口に取り付けられたホッパゲートと、
    前記サーボモータの回転軸の回転力をホッパゲートへと伝達して前記ホッパゲートを回動させる減速機構とを備え
    前記ゲートが閉止状態から全開状態となるまでの前記ゲートの回転角度をA度、
    前記ゲートが閉止状態から全開状態となるまでの前記サーボモータの回転角度をB度とするとき、
    B/Aが10以上20以下であり、
    前記減速機構は、
    前記サーボモータの主軸に連結された送りネジと、
    前記送りネジに螺合し、前記送りネジの回転に伴って前記送りネジの軸方向に移動する可動体と、前記可動体に設けられた第1のピンと、
    前記第1のピンと係合する第1の切欠と第2のピンとを有し第1の回転軸の周りに回動自在に設けられたカムと、
    前記第2のピンと係合する第2の切欠を有し第2の回転軸の周りに揺動自在に設けられた第1のアームと、
    第3の切欠を有し前記第1のアームと一体的に前記第2の回転軸の周りに揺動自在に設けられた第2のアームと、
    前記ホッパゲートに固定され前記第3の切欠と係合する第3のピンを備えることにより前記第2のアームの揺動に伴って前記ホッパゲートを揺動させることで開閉するリンク機構とを備えている、組合せ秤用ホッパゲート駆動機構。
  2. 前記ホッパゲートの開閉時における前記サーボモータの平均角速度が1500°/秒以上12000°/秒以下である、請求項1に記載の組合せ秤用ホッパゲート駆動機構。
  3. 前記ホッパゲートの開閉時における前記ホッパゲートの平均角速度が150°/秒以上600°/秒以下である、請求項1に記載の組合せ秤用ホッパゲート駆動機構。
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