JP5089759B2 - 冷凍装置 - Google Patents

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Description

本発明は、室外機ユニットを複数台組み合わせて使用するマルチ組合せ室外機を備えた冷凍装置に関するものである。
従来の冷凍装置は、一般に熱源機としての室外機、利用側機器としての室内機、及びこれらを接続する冷媒配管から成る。室外機は圧縮機や熱源側熱交換器や受液器、室内機は利用側熱交換器や絞り装置を有し、前記の圧縮機、熱源側熱交換器、受液器、絞り装置、利用側熱交換器等が配管接続されて冷凍サイクルが構成されている(例えば、特許文献1参照)。
一般に、冷凍装置の運転を停止する際は、冷媒配管内の冷媒を受液器に回収し貯留するポンプダウンを行う。冷凍装置では、室外機と室内機を接続する冷媒配管の配管長が長くなる傾向にあるため、ポンプダウン時に必要な受液器の容量は、必然的に増大されることになる。
受液器内は、ポンプダウン時以外に冷媒が満杯状態になっていない。圧縮機から吐出された冷媒が、凝縮器として機能する熱源側熱交換器へ流れ、受液器内へ至る。この受液器内では、冷媒が満杯状態でないため、受液器内にて気液分離された冷媒は飽和液状態となり、その後、室内機へ至って膨張され蒸発して室内を冷却した後、再び圧縮機へ戻される。
WO2004/013549号公報(第13頁、第1図)
複数の室外機を備えた冷凍装置では、各室外機から流出した冷媒が合流するため、各室外機の各凝縮器における凝縮圧力が同一となる。しかし、同型の室外機ユニットであっても個体差や、設置位置によるファン風量差等により、凝縮器の熱交換性能が異なる。このため、各室外機ユニットにおける凝縮器熱交換量、即ち凝縮する液冷媒量に差が生じ、受液器に貯留される液冷媒量が偏り、長時間の運転で空となるユニットが出現する。
受液器が空となった室外機ユニットは、受液器から流出する冷媒が飽和液状態とならず、ガスと液が混在する気液二相状態となる。その他の各室外機ユニットから流出する冷媒は、受液器に液冷媒が存在した状態であっても飽和液状態であるため、気液二相冷媒が合流した場合は、合流後の冷媒もまた気液二相状態となる。
冷媒が室内機に流入し、絞り装置である膨張弁を流通する際に、液状態でなくガスが混在する気液二相状態であると、ガス冷媒が液冷媒通流の妨げとなる。そのため、冷媒流量低下、即ち冷凍能力低下を引き起こすという課題があった。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたもので、複数の室外機を備えた冷凍装置であっても、室内機の流入冷媒状態を気液二相状態とせず、冷凍能力の低下を防止できる冷凍装置を提供することを目的としている。
本発明に係る冷凍装置は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機、及び圧縮機から吐出される冷媒を凝縮する凝縮器をそれぞれ有する複数の室外機と、凝縮器から流出される冷媒を減圧する減圧手段、及び減圧手段で減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器を有する室内機と、複数の室外機にそれぞれ設けられた複数の受液器と、受液器から流出される冷媒が全て合流する第1の合流点と、第1の合流点と室内機とを接続する第1の渡り配管と、室内機と複数の室外機とを接続する第2の渡り配管と、複数の室外機の凝縮器から流出される冷媒が全て合流する第2の合流点と、第2の合流点で合流した冷媒を再度複数に分流し、複数の受液器に貯留させるための第1の分流点とを備えたものである。
本発明においては、複数の室外機の凝縮器から流出される冷媒が全て合流する第2の合流点と、第2の合流点で合流した冷媒を再度複数に分流し、複数の受液器に貯留させるための第1の分流点とを設けたので、複数の室外機の中で凝縮器の熱交換量に差が生じるようなことがあっても、各受液器の液冷媒が空になったり、室内機の流入冷媒状態が気液二相状態になることを回避でき、このため、冷凍能力の低下を防ぐことが可能になる。
実施の形態1に係る冷凍装置の冷媒回路図である。 実施の形態2に係る冷凍装置の冷媒回路図である。 実施の形態2の他の形態を示す冷凍装置の冷媒回路図である。 実施の形態3に係る冷凍装置の冷媒回路図である。 実施の形態4に係る冷凍装置の冷媒回路図である。 実施の形態5に係る冷凍装置の冷媒回路図である。 実施の形態5の他の形態を示す冷凍装置の冷媒回路図である。 実施の形態5の他の形態を示す冷凍装置の冷媒回路図である。 実施の形態5の他の形態を示す冷凍装置の冷媒回路図である。 実施の形態6に係る冷凍装置の冷媒回路図である。 実施の形態6の他の形態を示す冷凍装置の冷媒回路図である。 実施の形態6の他の形態を示す冷凍装置の冷媒回路図である。 実施の形態6の他の形態を示す冷凍装置の冷媒回路図である。 実施の形態7に係る冷凍装置の冷媒回路図である。
以下、本発明に係る冷凍装置の好適な実施の形態について添付図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る冷凍装置の冷媒回路図である。
図1に示す本実施の形態の冷凍装置は、熱源機として設けられた複数の室外機1a、1bと、利用側機器として設けられた室内機2とを備えている。各室外機1a、1bには、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機3a、3bと、各圧縮機3a、3bから吐出される冷媒を凝縮する凝縮器4a、4bとが搭載されている。室内機2には、各室外機1a、1bから流出される冷媒を減圧する複数の膨張弁(減圧手段)5と、各膨張弁5で減圧された冷媒を蒸発させる複数の蒸発器6が搭載されている。なお、室外機1bは、図示していないが、複数設けられているものとする。
各室外機1a、1bから流出された全冷媒が合流する第1の合流点7は、室内機2に接続された第1の渡り配管8に受液器10を通して接続され、また、第2の渡り配管9により室内機2と各室外機1a、1bとが接続されている。前記の受液器10は、本装置の冷媒回路内の全冷媒を回収可能な容量を有している。第1の渡り配管8には電磁弁11が設置されている。制御装置12は、室外機1a、1bにそれぞれ搭載された圧縮機3a、3bと電磁弁11の開閉を制御する装置である。
次に、前記のように構成された冷凍装置の動作について説明する。
安定した通常運転時では、冷凍装置の冷媒は、各室外機1a、1bと室内機2との間で循環し、蒸発と凝縮の状態変化を繰り返すことによって、2次冷媒(例えば、室内空気)が冷却される。より具体的には、各圧縮機3a、3bに吸引された低圧ガス冷媒は圧縮され、高温高圧のガス冷媒となって各圧縮機3a、3bからそれぞれ吐出され、各凝縮器4a、4bへ流入する。そして、各凝縮器4a、4bに流入した高温高圧のガス冷媒は、各凝縮器4a、4bにより外気に放熱し凝縮する。
例えば、凝縮器4a側がもう一方の凝縮器4bよりファン風量が大きい等で熱交換性能が高い場合は、凝縮器4aから流出された冷媒は過冷却液状態となり、一方、熱交換性能が劣るもう一方の凝縮器4bから流出された冷媒は気液二相状態となり、第1の合流点7で合流して受液器10に流入する。この受液器10内は冷媒が満杯状態でないため、気液分離された冷媒は飽和液状態となる。そして、その飽和液冷媒は、第1の渡り配管8を通って室内機2の膨張弁5へ流入する。膨張弁5に流入した飽和液冷媒は、膨張弁5により減圧される。膨張弁5により減圧された冷媒は、低圧気液二相冷媒となり、蒸発器6に流入する。蒸発器6に流入した低圧気液二相冷媒は、蒸発器6により室内空気から受熱し蒸発する。この蒸発過程で、蒸発器6の熱交換表面を通気する室内空気が冷やされる。蒸発器6から流出した冷媒は蒸発温度の低圧ガス冷媒となり、第2の渡り配管9を通って各室外機の1a、1bの圧縮機3a、3bへ吸入する。
本実施の形態の冷凍装置において、冷媒回路内の全冷媒を受液器10に回収する場合は、制御装置12により、電磁弁11を遮断し、各圧縮機3a、3bの少なくとも一つを運転して、本装置の冷媒回路内の全冷媒を受液器10に回収させる。
以上のように実施の形態1によれば、冷凍装置の冷媒回路に各室外機1a、1bの各凝縮器4a、4bから流出される冷媒が全て合流する第1の合流点7を設け、さらに、室内機2に接続された第1の渡り配管8と第1の合流点7との間に受液器10を設置するようにしたので、複数の室外機1a、1bの中で凝縮器4a、4bの熱交換量に差が生じるようなことがあっても、室内機2の流入冷媒状態が気液二相状態になることを回避でき、このため、冷凍能力の低下を防ぐことが可能になる。
また、第1の渡り配管8に設けられた電磁弁11を遮断し、各圧縮機3a、3bの少なくとも一つを運転することで、冷媒回路内の全冷媒を受液器10に回収することが可能になり、このため、何れかの圧縮機が故障して交換を要する状態となっても、正常なその他の圧縮機を運転することで受液器10に冷媒回路内の全冷媒を回収することができ、故障した圧縮機の交換作業が容易となる。更に、受液器10が第1の渡り配管8に設置されているため、何れか1台の室外機が故障した場合、故障した室外機の交換作業もまた容易となる。
実施の形態2.
一般的に、冷凍装置には受液器の下流側にエコノマイザが設置されている。受液器から流出した液冷媒を分岐し、減圧することで低温冷媒とし、エコノマイザで冷媒回路の液冷媒と熱交換を行う。これにより、冷媒回路の液冷媒は過冷却液となり、室外機と室内機を接続する液側渡り配管において外気から吸熱した場合でも、液状態を維持できる。さらに、液側渡り配管の冷媒を分岐させることで、液側渡り配管を流通する冷媒流量を減少させ、圧力損失を低減している。これにより、圧力低下による気液二相変化もまた回避できる。また、圧縮機の吸入側にインジェクションを行うことにより、圧縮機の吐出冷媒温度の抑制もまた可能にしている。
本実施の形態の冷凍装置においては、受液器10の下流側の第1の渡り配管8にエコノマイザ31を一つ設置する場合、第1の渡り配管8を流通する最大冷媒流量は、複数の室外機1a、1bの台数により変化するため、複数の室外機1a、1bの台数に対応した大きさのエコノマイザ31と膨張弁30(減圧手段)が必要となる。
そこで、図2に示すように、受液器10の下流側の第1の渡り配管8を複数の室外機1a、1bの台数に応じて分岐させ、分岐させた第1の渡り配管8それぞれにエコノマイザ31を設置し、第1の渡り配管8と第2の渡り配管9との間にそれぞれ接続された各インジェクション配管29に膨張弁30を設置する。これにより、エコノマイザ31と膨張弁30の部品が、単独の室外機ユニットで用いられる冷凍装置の部品と共通化が図れ、コスト削減となる。
インジェクション配管29のエコノマイザ31出口を全て合流させ、第2の渡り配管9にインジェクションさせる場合は、冷媒回路の構成は簡単となる。図3に示すように、各インジェクション配管29を各室外機1a、1bの圧縮機3a、3bの吸入側の配管に接続した場合、各圧縮機3a、3bのそれぞれの吐出温度を各膨張弁30により制御を行うことが可能になる。
実施の形態3.
図4は実施の形態3に係る冷凍装置の冷媒回路図である。
図4に示す本実施の形態の冷凍装置は、実施の形態1と同様に、熱源機として設けられた複数の室外機1a、1bと、利用側機器として設けられた室内機2とを備えている。各室外機1a、1bには、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機3a、3bと、各圧縮機3a、3bから吐出される冷媒を凝縮する凝縮器4a、4bと、各凝縮器4a、4bで凝縮された冷媒を一時的に貯留する受液器10a、10bとが搭載されている。各凝縮器4a、4bから各受液器10までの間に、各凝縮器4a、4bで凝縮された全冷媒を一旦合流させる第2の合流点13と、第3の渡り配管15を流通した後に、再び各受液器10へ分流させる冷媒分配器からなる第1の分流点14とが設けられている。なお、室外機1bは、前述したように、複数設けられているものとする。
室内機2には、各受液器10から流出される冷媒を減圧する膨張弁(減圧手段)5と、膨張弁5で減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器6とが搭載されている。この室内機2は、第1の渡り配管8を介して第1の合流点16に接続されていると共に、第2の渡り配管9とを通して各室外機1a、1bと接続されている。
次に、前記のように構成された冷凍装置の動作について説明する。
安定した通常運転時では、冷凍装置の冷媒は、各室外機1a、1bと室内機2との間で循環し、蒸発と凝縮の状態変化を繰り返すことによって、2次冷媒(例えば、室内空気)が冷却される。より具体的には、各圧縮機3a、3bに吸引された低圧ガス冷媒は圧縮され、高温高圧のガス冷媒となって各圧縮機3a、3bからそれぞれ吐出され、各凝縮器4a、4bへ流入する。各凝縮器4a、4bに流入した高温高圧のガス冷媒は、各凝縮器4a、4bにより外気に放熱し凝縮する。
例えば、凝縮器4a側がもう一方の凝縮器4bよりファン風量が大きい等で熱交換性能が高い場合は、凝縮器4aから流出された冷媒は過冷却液状態となり、熱交換性能が劣るもう一方の凝縮器4bから流出された冷媒は気液二相状態となり、第2の合流点13で合流する。そして、第3の渡り配管15を通って第1の分流点14で分流され、各受液器10a、10bにそれぞれ流入する。この場合、各受液器10a、10bへの液冷媒の量は均等に分配される。
各受液器10a、10b内では、冷媒が満杯状態でないため、気液分離された冷媒は飽和液状態となる。そして、それぞれの飽和液冷媒は、受液器10a、10bを流出して第1の合流点16で合流し、第1の渡り配管8を通って室内機2の膨張弁5へ流入する。膨張弁5に流入した飽和液冷媒は、膨張弁5により減圧される。膨張弁5により減圧された冷媒は低圧気液二相冷媒となり、蒸発器6に流入する。蒸発器6に流入した低圧気液二相冷媒は、蒸発器6により室内空気から受熱し蒸発する。この蒸発過程で、蒸発器6の熱交換表面を通気する室内空気が冷やされる。蒸発器6から流出した冷媒は蒸発温度の低圧ガス冷媒となり、第2の渡り配管9を通って各室外機1a、1bの圧縮機3a、3bへ吸入する。
以上のように実施の形態3によれば、冷凍装置の冷媒回路に、各室外機1a、1bの各凝縮器4a、4bから流出される冷媒が全て合流する第2の合流点13と、合流した冷媒を各受液器10a、10bへ分流させる第1の分流点14とを設けたので、複数の室外機1a、1bの中で凝縮器4a、4bの熱交換量に差が生じるようなことがあっても、各受液器10a、10bの液冷媒が空になったり、室内機2の流入冷媒状態が気液二相状態になることを回避でき、このため、冷凍能力の低下を防ぐことが可能になる。
また、受液器10a、10bを室外機1a、1bの台数に応じて設置することで、単独の室外機ユニットで用いられる部品と共通化が可能となり、コストの削減となる。また、第1の分流点14で用いる冷媒分配器は、分流後の冷媒配管が水平になるよう設置されることで、より均等に冷媒が分配される。
なお、前述した実施の形態1の冷凍装置では、室外機1a、1bを追加する場合、容量の大きい受液器10に代える、または並列に受液器10を追加する必要があるが、本実施の形態の冷凍装置では、受液器を搭載した室外機を追加した場合、各受液器の全容量は十分足り得るものとなる。それゆえ、室外機の追加を用意に行うことができる。
実施の形態4.
図5は実施の形態4に係る冷凍装置の冷媒回路図である。
図5に示す本実施の形態の冷凍装置は、熱源機として設けられた複数の室外機1c、1dと、利用側機器として設けられた室内機2とを備えている。複数の室外機1c、1dのうち特定の室外機1cには、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機3cと、圧縮機3cから吐出される冷媒を凝縮する凝縮器4cと、冷媒を一時的に貯留する受液器10cとが搭載されている。特定の室外機1c以外の他の室外機1dには、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機3dと、圧縮機3dから吐出される冷媒を凝縮する凝縮器4dとが搭載されている。なお、受液器10cは、本装置の冷媒回路内の全冷媒を貯留可能な容量を有し、他の室外機1dは、図示していないが複数設けられているものとする。
また、受液器10cと第1の合流点18とを接続する下流側の冷媒配管上に電磁弁21cが設置され、凝縮器4dの下流側の冷媒配管上に過冷却度検知手段20dが設置されている。この過冷却度検知手段20dは、圧力センサと温度センサとを有し、圧力センサにより検知された圧力から飽和液温度を算出し、温度センサで測定された液冷媒温度と前記の飽和液温度との差から過冷却度を測定する。
各室外機1c、1dと室内機2との間には、特定の室外機1cから流出される冷媒と他の室外機1dから流出される冷媒とを合流させる第1の合流点18と、他の室外機1dからそれぞれ流出される冷媒を合流させる第2の合流点17dとが設けられている。室内機2には、受液器10cから流出される冷媒を減圧する膨張弁(減圧手段)5と、膨張弁5で減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器6とが搭載されている。この室内機2は、第1の渡り配管8を介して第1の合流点18と接続されていると共に、第2の渡り配管9とを通して各室外機1c、1dと接続されている。
制御装置12は、他の室外機1dにおいて、何れか1つの過冷却度検知手段20dが所定値以下の過冷却度を測定すると、特定の室外機1cの凝縮器4cの風量を低下させる。また、電磁弁21cを遮断し、圧縮機3cを運転して受液器10cに本装置の冷媒回路内の全冷媒を回収させる。
前記のように構成された冷凍装置において、他の室外機1dのうち何れか1つの過冷却度検知手段20dが所定値以下の過冷却度を測定すると、制御装置12は、特定の室外機1cの凝縮器4cの風量を低下させ、凝縮圧力を上昇、即ち凝縮温度を上昇させる。この時、過冷却度が低下した凝縮器(他の室外機1d側)においても凝縮温度が上昇し、熱交換器における温度差が拡大する。温度差が拡大することにより、熱交換量が増大し、過冷却度もまた増大する。
これにより、各室外機1c、1dにおいて過冷却度を設定値以上に維持することができるので、複数の室外機1c、1dの中で凝縮器4c、4dの熱交換量に差が生じるようなことがあっても、室内機2の流入冷媒状態が気液二相状態になることを回避でき、このため、冷凍能力の低下を防ぐことが可能になる。
なお、本実施の形態では、他の室外機1dにそれぞれ設けられた凝縮器4dの下流側に過冷却度検知手段20dを設置したことを述べたが、その過冷却度検知手段20dを第1の渡り配管8に設置しても良い(図5に点線で示す)。この場合も、過冷却度検知手段20dが測定した過冷却度が所定値以下となったとき、制御装置12により特定の室外機1cの凝縮器4cの風量を低下させ、凝縮圧力を上昇させる。その結果、過冷却度が低下した凝縮器においても凝縮温度が上昇し、熱交換器における温度差が拡大する。温度差が拡大することにより、熱交換量が増大し、第1の渡り配管8の過冷却度もまた増大する。
この場合、過冷却度検知手段20dは、他の室外機1dの台数に関わらず一つで良いためコストが抑えられ、また、各室外機1c、1dにおいて過冷却度を確保する運転とならないため、凝縮器4cの風量を過剰に低下させることを回避でき、さらなる効率的な運転を可能とする。
実施の形態5.
図6は実施の形態5に係る冷凍装置の冷媒回路図である。なお、図5で説明した実施の形態4と同一又は相当部分には同じ符号を付し説明を省略する。
図6において、他の室外機1dは、前述したように複数設けられており、凝縮器4dと第2の合流点17dとの間に設けられた受液器10d(第2の受液器)と、凝縮器4dと受液器10dとの間の冷媒配管及び受液器10dと第2の合流点17dとの間の冷媒配管とに連結されたバイパス管22dと、バイパス管22dに設置された電磁弁23d(第1の電磁弁)と、受液器10dの下流側とバイパス管22dとの間の冷媒配管に設置された電磁弁24d(第2の電磁弁)とを備えている。
制御装置12は、特定の室外機1cの電磁弁21cと他の室外機1dの電磁弁23d、24dとの開閉を制御し、また、複数の室外機1c、1dの各圧縮機3c、3dの運転を制御する。例えば、本装置の冷媒回路内の全冷媒を回収する際、電磁弁21cと電磁弁23d、24dをそれぞれ遮断し、各圧縮機3c、3dを運転させる。これにより、複数の室外機1c、1dに設けられた受液器10c、10dに本装置の冷媒回路内の全冷媒を回収させることができ、各受液器10c、10dの容量を単独の室外機ユニットで用いられる受液器と共通化を図れる。
前述したように、受液器10c、10dに冷媒回路内の全冷媒を回収した状態から運転を開始する場合は、制御装置12により、電磁弁23dの遮断状態を維持したまま、電磁弁21と電磁弁24dをそれぞれ開放し、そして、特定の室外機1cの凝縮器4dの熱交換量を所定時間低下させる。その後、電磁弁23dを開放し、電磁弁24dを遮断する。凝縮器4dの熱交換量を所定時間低下させることにより、他の室外機1dの受液器10dの液冷媒が全て流出し、特定の室外機1cの受液器10cに液冷媒が貯留される。この状態で電磁弁23dを開放し、電磁弁24dを遮断することで通常運転時と同様の状態を再現できる。なお、過冷却度検知手段20により測定された過冷却度が所定値以下となったときの制御装置12による凝縮器4cの風量制御(低下)については、前述した実施の形態4と同様である。
なお、前記の実施の形態5では、受液器10cと受液器10dに冷媒回路内の全冷媒を回収した状態から運転を開始する場合について説明をしたが、図7に示すように、受液器10dと圧縮機3dの吸入側との間に冷媒排出管25dを設け、その冷媒排出管25dに電磁弁26d(第3の電磁弁)を設置して、前記と同様の状態から運転を開始することも可能である。例えば、制御装置12により、電磁弁21cと電磁弁23d、24d、26dをそれぞれ遮断して、本装置冷媒回路内の全冷媒を受液器3cと受液器3d内にそれぞれ貯留した状態から運転を開始する場合は、まず、電磁弁24dの遮断状態を維持したまま、電磁弁21cと電磁弁23dを開放し、その後、電磁弁26dを所定時間開放して、受液器10c内の冷媒を冷媒回路内に流出させる。この制御によってもまた、通常運転時と同様の状態を再現できる。
また、図8に示すように、受液器10dの上流側とバイパス管22dとの間の冷媒配管に電磁弁27d(第4の電磁弁)を設置しても良い。この電磁弁27dは、制御装置12により、電磁弁23dの開放時に遮断し、電磁弁23dの遮断時に開放するように動作させる。電磁弁27dが開放した際には、受液器10d内は高圧で、圧縮機3dの吸入側は低圧となるため、受液器10d内の冷媒は冷媒排出管25を通って圧縮機3dの吸入側へ流通する。電磁弁27dの遮断により、受液器10dが完全に冷媒回路から隔離される。
また、図9に示すように、受液器10cと第1の合流点18との間の冷媒配管に冷媒状態を確認するサイトグラス28を備えても良い。冷媒封入時は、制御装置12により、凝縮器4cの熱交換量を低下させ、凝縮器4dの熱交換量を増加させた運転を行う。これにより、他の室外機1dから先に冷媒が充填され、最後に受液器10cを搭載した特定の室外機1cに冷媒が充填されるため、必要最小の冷媒量を充填可能とし、冷媒コストの削減を図れる。
実施の形態6.
図10は実施の形態6に係る冷凍装置の冷媒回路図である。なお、図中に示す電磁弁27e、27f及びサイトグラス28は、本実施の形態には無いものとして説明し、他の実施の形態で述べる。
図10に示す本実施の形態の冷凍装置は、熱源機として設けられた複数の室外機1e、1fと、利用側機器として設けられた室内機2とを備えている。複数の室外機1e、1fのうち特定の室外機1eには、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機3eと、圧縮機3eから吐出される冷媒を凝縮する凝縮器4eと、冷媒を一時的に貯留する受液器10e(第1の受液器)とが搭載されている。また、特定の室外機1eは、凝縮器4eと受液器10eとの間の冷媒配管及び受液器10eと第1の合流点18との間の冷媒配管とに連結されたバイパス管22eと、バイパス管22eに設置された電磁弁23e(第1の電磁弁)と、受液器10eの下流側とバイパス管22eとの間の冷媒配管に設置された電磁弁24e(第2の電磁弁)と、受液器10eと圧縮機3eの吸入側との間に設けられた冷媒排出管25eと、冷媒排出管25eに設置された電磁弁26e(第3の電磁弁)と、凝縮器4eと受液器10eとの間の冷媒配管に設置された過冷却度検知手段20eとを備えている。
複数の室外機1e、1fのうち他の室外機1fには、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機3fと、圧縮機3fから吐出される冷媒を凝縮する凝縮器4fと、冷媒を一時的に貯留する受液器10f(第2の受液器)とが搭載されている。また、他の室外機1fは、凝縮器4fと受液器10fとの間の冷媒配管及び受液器10fと第2の合流点17fとの間の冷媒配管とに連結されたバイパス管22fと、バイパス管22fに設置された電磁弁23f(第1の電磁弁)と、受液器10fの下流側とバイパス管22fとの間の冷媒配管に設置された電磁弁24f(第2の電磁弁)と、受液器10fと圧縮機3fの吸入側との間に設けられた冷媒排出管25fと、冷媒排出管25fに設置された電磁弁26f(第3の電磁弁)と、凝縮器4fと受液器10fとの間の冷媒配管に設置された過冷却度検知手段20fとを備えている。なお、他の室外機1fは、図示していないが複数設けられているものとする。
前述した第1の合流点18は、他の室外機1fから流出される冷媒と特定の室外機1eから流出される冷媒とを合流させる接続部分であり、第2の合流点17fは、他の室外機1fからそれぞれ流出される冷媒を合流させる接続部分である。室内機2には、各室外機1e、1fから流出される冷媒を減圧する膨張弁(減圧手段)5と、膨張弁5で減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器6とが搭載されている。この室内機2は、第1の渡り配管8を介して第1の合流点18に接続され、第2の渡り配管9を通して各室外機1e、1fと接続されている。
通常運転時は、特定の室外機1eの電磁弁23e、26eを遮断し、電磁弁24eを開放することで受液器10eを機能させる。更に、他の室外機1fの電磁弁24f、26fを遮断し、電磁弁23fを開放することで受液器10fをバイパスさせる。
複数の室外機1fのうち他の室外機1fの何れか一つの過冷却度検知手段20fが所定値以下の過冷却度を測定した場合は、受液器10eを機能させた特定の室外機1eの電磁弁24eを遮断し、電磁弁23eを開放し、その後、電磁弁26eを所定時間開放する。これにより、受液器10e内の冷媒が冷媒回路内に流出される。更に、所定値以下の過冷却度を測定した過冷却度検知手段20fを備えた他の室外機1fに対して、その電磁弁23f、26fを遮断し、電磁弁24fを開放することで、その室外機1fの受液器10fを機能させる。
このように、所定値以下の過冷却度を測定した他の室外機1fの凝縮器4fが最も熱交換量が低く、この室外機1fの受液器10fを機能させることにより、これ以外の全ての室外機1e、1fが所定値を超える過冷却度を確保することができる。
また、前述した如く熱交換量が最も低い他の室外機1fの受液器10fを機能させて、各室外機1e、1fにおいて過冷却度が所定値を超えることによって、複数の室外機1e、1fの中で凝縮器4e、4fの熱交換量に差が生じるようなことがあっても、室内機2の流入冷媒状態が気液二相状態になることを回避でき、このため、冷凍能力の低下を防ぐことが可能になる。
更に、実施の形態4の冷凍装置では、特定の室外機1cの凝縮器4cの風量を低下させる運転制御により、他の室外機1dの過冷却度を確保したが、本実施の形態の冷凍装置は、熱交換量が最も低い凝縮器4fを判別して、その室外機1fの受液器10fを機能させるため、何れの凝縮器4e、4fの風量も低下させることがない。そのため、実施の形態4の冷凍装置よりも凝縮圧力を低下させることが可能となり、運転効率が向上する。
本実施の形態の冷凍装置においては、各室外機1e、1fで電磁弁23e、24e、26f(23f、24f、26f)を遮断し、各圧縮機3e、3fを運転させることにより、各受液器10e、10fに本装置の冷媒回路内の全冷媒を回収させることが可能となる。
前述したように、本装置の冷媒回路内の全冷媒を各受液器10e、10f内に貯留した状態から運転を開始する場合は、制御装置12により、特定の室外機1eの電磁弁23e、26eを遮断し、電磁弁24eを開放することで受液器10eを機能させる。その後、他の室外機1fの電磁弁24fを遮断し、電磁弁23fを開放し、そして、電磁弁26fを所定時間開放することで、受液器10f内の冷媒を冷媒回路内に流出させる。この制御によって、通常運転時と同様の状態を再現できる。
なお、本実施の形態の冷凍装置において、受液器10e、10fの上流側と各バイパス管22e、22fの分岐部との間に、それぞれ電磁弁27e、27fを設置しても良い(図10参照)。この電磁弁27e、27fは、制御装置12により、電磁弁23e、23fの開放時に電磁弁27e、27fを遮断し、電磁弁23e、23fの遮断時に開放する。この電磁弁27e、27fの遮断により、各受液器10e、10fが完全に冷媒回路から隔離される。
また、図10に示すように、受液器10eと第1の合流点18との間の冷媒配管に冷媒状態を確認するサイトグラス28を備えても良い。冷媒封入時は、制御装置12により、特定の室外機1eの凝縮器4eの熱交換量を低下させ、凝縮器4fの熱交換量を増加させた運転を行う。これにより、他の室外機1fから先に冷媒が充填され、最後に受液器10eを搭載した特定の室外機1eに冷媒が充填されるため、必要最小の冷媒量を充填可能とし、冷媒コストの削減を図れる。
また、実施の形態1、3〜6の冷凍装置において、各受液器を各室外機の上部、下部、又は内部に設置することで、冷凍装置の設置面積を縮小でき、省スペース化を実現することが可能になる。
また、実施の形態1、3〜6の冷凍装置において、各受液器の下流側にエコノマイザを設置する場合、室外機1の台数だけ必要となるが、図11に示すように、第1の渡り配管8にエコノマイザ31を設置する場合は、受液器10を各室外機1a、1bの台数に関わらず一つで良いため、エコノマイザ31と膨張弁30のコスト削減を図れる。
また、実施の形態1、3〜6の冷凍装置において、図12に示すように、膨張弁30を各室外機1a、1bの台数だけ並列に分岐させた場合、その膨張弁30を単独の室外機ユニットで用いられる冷凍装置の部品と共通化できる。
さらに、実施の形態1、3〜6の冷凍装置において、インジェクション配管29のエコノマイザ31出口を、第2の渡り配管9にインジェクションさせる場合、冷媒回路構成は簡単となる。図13に示すように、各インジェクション配管29を複数の室外機1a、1bの各圧縮機3a、3bの吸入配管に接続した場合、第2の渡り配管9における冷媒流量を減少させ、圧力損失を低減できる。これにより、各圧縮機3a、3bの吸入圧力低下、即ち冷媒流量低減を回避でき、冷凍能力の低下を防ぐことが可能になる。
また、実施の形態1、3〜6の冷凍装置において、インジェクション配管29のエコノマイザ31出口を、各圧縮機3a、3bにインジェクションさせる場合、室内機2の蒸発器6に流入する冷媒の過冷却度を増大させることで、運転効率を向上させることができる。
実施の形態7.
図14は実施の形態7に係る冷凍装置の冷媒回路図である。
図14に示す本実施の形態の冷凍装置は、熱源機として設けられた複数の室外機1a、1bと、利用側機器として設けられた室内機2とを備えている。各室外機1a、1bには、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機3a、3bと、各圧縮機3a、3bから吐出される冷媒を凝縮する凝縮器4a、4bと、各凝縮器4a、4bで凝縮される冷媒を一時的に貯留する受液器10a、10bとが搭載されている。室内機2には、各室外機1a、1bから流出される冷媒を減圧する膨張弁(減圧手段)5と、膨張弁5で減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器6とが搭載されている。
各室外機1a、1bから流出された全冷媒が合流する第1の合流点7は、室内機2に接続された第1の渡り配管8に受液器10を通して接続され、また、第2の渡り配管9により室内機2と各室外機1a、1bとが接続されている。更に、第1の渡り配管8にエコノマイザ31を備え、エコノマイザ31の下流側の第1の渡り配管8からインジェクション配管29が分岐され、インジェクション配管29のエコノマイザ31の上流側に膨張弁30が設置されている。
次に、前記のように構成された冷凍装置の動作について説明する。
安定した通常運転時では、冷凍装置の冷媒は、各室外機1a、1bと室内機2との間で循環し、蒸発と凝縮の状態変化を繰り返すことによって二次冷媒(例えば、室内空気)が冷却される。より具体的には、各圧縮機3a、3bに吸引された低圧ガス冷媒は圧縮され、高温高圧のガス冷媒となって各圧縮機3a、3bからそれぞれ吐出され、各凝縮器4a、4bへ流入する。各凝縮器4a、4bに流入した高温高圧のガス冷媒は、各凝縮器4a、4bにより外気に放熱し凝縮する。
例えば、凝縮器4a側がもう一方の凝縮器4bよりファン風量が大きい等で熱交換性能が高い場合は、凝縮器4aにおける熱交換量、即ち凝縮する液冷媒量が凝縮器4bより大きくなる。その結果、各受液器10a、10bに貯留される液冷媒量が偏り、長時間の運転で受液器10bは空となる。
受液器10bが空となった場合は、受液器10bから流出する冷媒が飽和液状態とならず、ガスと液が混在する気液二相状態となる。一方、受液器10aから流出する冷媒は、受液器10aに液冷媒が存在した状態であっても飽和液状態であるため、受液器10bからの気液二相冷媒が第1の合流点7で合流した場合、合流後の冷媒もまた気液二相状態となる。
気液二相状態の冷媒が第1の合流点7から第1の渡り配管8を流通し、エコノマイザ31に流入する。インジェクション配管29で分岐された冷媒が膨張弁30で減圧され、低温冷媒となり、エコノマイザ31で熱交換が行われる。そのため、第1の渡り配管8の気液二相状態の冷媒が冷却され、過冷却度を確保した液冷媒となる。
液冷媒がエコノマイザ31を流出し、室内機2の膨張弁5へ流入する。膨張弁5に流入した液冷媒は、膨張弁5により減圧される。そして、膨張弁5により減圧された冷媒は、低圧気液二相冷媒となり、蒸発器6に流入する。蒸発器6に流入した低圧気液二相冷媒は、蒸発器6により室内空気から受熱し蒸発する。この蒸発過程で、蒸発器6の熱交換表面を通過する室内空気が冷やされる。蒸発器6から流出した冷媒は蒸発温度の低圧ガス冷媒となり、第2の渡り配管を流通し、各圧縮機3a、3bへ吸入される。
このように本実施の形態の冷凍装置においては、第1の渡り配管8にエコノマイザ31を設置することで、室外機1の台数に関わらずエコノマイザ31と膨張弁30を一台ずつ設置すればよく、部品点数の削減によりコスト低下を図ることができる。
なお、本実施の形態では、エコノマイザ31と膨張弁30を一台ずつとしたが、その膨張弁30を室外機1の台数に応じて設置しても良い。例えば、膨張弁30を室外機1の台数だけ並列に分岐させた場合、膨張弁30を単独の室外機ユニットで用いられる冷凍装置の部品と共通化できる。
また、インジェクション配管29のエコノマイザ31出口を、第2の渡り配管9にインジェクションさせる場合、冷媒回路構成は簡単となる。各インジェクション配管29を各室外機1a、1bの各圧縮機3a、3bの吸入配管に接続した場合、第2の渡り配管9における冷媒流量を減少させ、圧力損失を低減できる。これにより、各圧縮機3a、3bの吸入圧力低下、即ち冷媒流量の低減を回避でき、冷凍能力の低下を防ぐことが可能になる。
また、インジェクション配管29のエコノマイザ31出口を、各圧縮機3a、3bにインジェクションさせる場合、蒸発器6に流入する冷媒の過冷却度を増大させることで、運転効率を向上させることができる。
1a−1f 室外機、2 室内機、3a−3f 圧縮機、4a−4f 凝縮器、
5 膨張弁、6 蒸発器、7、16、18 第1の合流点、8 第1の渡り配管、9 第2の渡り配管、10−10f 受液器、11、21c、電磁弁、12 制御装置、
20d−20f 過冷却度検知手段、23d−23f 電磁弁、24d−24f 電磁弁、26d−26f 電磁弁、27d−27f 電磁弁、13、17d−17f 第2の合流点、14 第1の分流点、15 第3の渡り配管、25d−25f 冷媒排出管、
28 サイトグラス、29 インジェクション配管、30 膨張弁、31 エコノマイザ。

Claims (5)

  1. 冷媒を圧縮して吐出する圧縮機、及び前記圧縮機から吐出される冷媒を凝縮する凝縮器をそれぞれ有する複数の室外機と、
    前記凝縮器から流出される冷媒を減圧する減圧手段、及び前記減圧手段で減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器を有する室内機と、
    前記複数の室外機にそれぞれ設けられた複数の受液器と、
    前記受液器から流出される冷媒が全て合流する第1の合流点と、
    前記第1の合流点と前記室内機とを接続する第1の渡り配管と、
    前記室内機と前記複数の室外機とを接続する第2の渡り配管と、
    前記複数の室外機の凝縮器から流出される冷媒が全て合流する第2の合流点と、
    前記第2の合流点で合流した冷媒を再度複数に分流し、前記複数の受液器に貯留させるための第1の分流点と
    を備えたことを特徴とする冷凍装置。
  2. 前記第1の分流点は、分流後の冷媒配管を水平に設置するための冷媒分配器で構成されていることを特徴とする請求項1記載の冷凍装置。
  3. 一端が前記第1の渡り配管に接続され、他端が前記第2の渡り配管に接続されたインジェクション配管と、
    前記インジェクション配管を流通する冷媒を減圧する減圧手段とを備え、
    前記インジェクション配管は、前記第1の渡り配管に対して熱交換可能に接触して配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の冷凍装置。
  4. 前記減圧手段は、前記複数の室外機の同数だけ並列に設置されていることを特徴とする請求項3記載の冷凍装置。
  5. 前記インジェクション配管は、一端が前記第1の渡り配管に接続され、他端が前記複数の室外機の各圧縮機の吸入側配管に分流して接続されていることを特徴とする請求項3又は4記載の冷凍装置。
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