JP5089285B2 - カラー画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カラープリンタやカラー複写機等、複数の色材を用いて記録材にカラー画像を形成するカラー画像形成装置に関し、特にその色度検知に関するものである。
一般に、電子写真画像形成プロセスを用いた画像形成装置は、使用環境やプリント枚数などの諸条件によって画像濃度の変動が起こる場合がある。特に複数色のトナー画像を重ね合わせてカラープリントを行うカラー画像形成装置では、各色の画像濃度が変動すると、カラーバランス(いわゆる色味)の変動が生じてしまうので、濃度変動や色味変動を抑制することが重要となる。
前記カラー画像形成装置の濃度変動や色味変動を安定化させる手段の1つとして、色度センサ(カラーセンサ)により記録材に定着された後のトナー画像の色味を検知し、その検出結果を画像形成条件へフィードバック制御する色味修正制御手法が知られている。この手法は混色されたトナー画像の色味を検知するため、ユーザが目で見る場合とほぼ同じ条件で色味を検知し修正することができるという利点がある。しかしカラーセンサは記録材のトナー画像を直接検知するため、検知精度を向上させるには、センサが設置される部分の搬送路において、他の搬送路に比べて記録材のバタツキを極力抑えて安定した記録材の搬送を行う必要がある。
記録材のバタツキを抑えて安定した記録材搬送を行う手法として、特許文献1では、記録材の搬送手段による搬送速度を、カラーセンサによる色味検知制御実施時には、通常の印字動作時よりも低下させる手法が紹介されている。
特開2005−283898号公報
しかしながら前述の従来技術には以下のような問題があった。
特許文献1では、カラーセンサによる色味検知制御実施時には、記録材搬送手段の搬送速度を低下させている。しかし、たとえば搬送手段が複数個の部材(例えば搬送ローラ)により構成され、さらに、複数個の部材のそれぞれの搬送(駆動)速度が異なるように設定されている場合、複数の部材のうちの単一の部材で搬送する場合と、複数の部材で搬送する場合では、記録材の搬送速度が変動してしまう可能性が高くなる。これにより、記録材がバタついたり、またカラーセンサの検知位置が検知対象のトナーパッチ位置に対してずれてしまい、検知精度低下や誤検知を招く可能性がある。
またそれぞれの搬送部材がプリント枚数や使用環境によって外径や摩擦力が変動したり、記録材自身の剛性(いわゆるコシ)に影響されて、個々の部材の搬送力差が大きくなってしまうことによって、搬送速度差が発生してしまう場合もある。このような場合も同様に、カラーセンサによる色味検知制御実施時に安定した記録材搬送をできずに、検知精度低下や誤検知を招く可能性がある。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、記録材のバタつきや搬送速度変動の影響によるカラーセンサの検知精度の低下を低減できるカラー画像形成装置を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するため本発明では、カラー画像形成装置を次の(1)のとおりに構成する。
(1)録材にトナー像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段によって記録材に形成されたトナー像を記録材に定着する定着手段と、前記定着手段によってトナー像が定着された記録材を搬送する第1の搬送手段と、前記第1の搬送手段よりも記録材の搬送方向の下流側に配置され、記録材を搬送する第2の搬送手段と、前記第1及び第2の搬送手段の搬送速度を制御する制御手段と、前記第1の搬送手段と前記第2の搬送手段の間に配置され、画像形成条件を補正するために記録材に形成されたトナーパターンを検知する光学センサと、有し前記第2の搬送手段が記録材を搬送する際には、前記第1の搬送手段が同じ記録材を同時に搬送する場合があり、前記制御手段は、通常画像形成時、記録材にトナー像を形成する際には、前記第1の搬送手段による記録材の搬送速度より前記第2の搬送手段による記録材の搬送速度を速くし、前記光学センサによって前記トナーパターンを検知する際には、前記第1の搬送手段による記録材の搬送速度と前記第2の搬送手段による記録材の搬送速度とを同一の搬送速度とすることを特徴とするカラー画像形成装置。
本発明によれば、記録材のバタつきと搬送速度変動の影響によるカラーセンサの検知精度の低下を低減できるカラー画像形成装置を提供することができる。
以下本発明を実施するための最良の形態を実施例により詳しく説明する。
図1は、実施例1である“カラー画像形成装置”の構成を示す断面図である。
本カラー画像形成装置における画像形成部は、画像処理部が変換した露光時間にもとづいて点灯させる露光光により静電潜像を形成し、この静電潜像を現像して単色トナー像を形成する。この単色トナー像を重ね合わせて多色トナー像を形成し、この多色トナー像を記録材11へ転写し、その記録材11上の多色トナー像を定着させることにより所要のカラー画像を得るものである。
そのため、給紙部21、現像色分並置したステーションごとの感光体22Y、22M、22C、22K、一次帯電手段としての注入帯電器23Y、23M、23C、23K、トナーカートリッジ25Y、25M、25C、25Kを備えている。また、現像器26Y、26M、26C、26K、中間転写体27、転写ローラ28、クリーニング手段29、定着装置30、カラーセンサ42(光学センサ)、レジストローラ51およびレジ前センサ52(記録材検知手段)を備えている。さらに、片面/両面切り替え手段としてのスイッチバックローラ61およびスイッチバックユニット62、両面ローラ63(両面反転手段)を備えている。
前記感光ドラム(感光体)22Y、22M、22C、22Kは、アルミシリンダの外周に有機光導伝層を塗布して構成し、図示しない駆動モータの駆動力が伝達されて回転するものである。駆動モータは感光ドラム22Y、22M、22C、22Kを画像形成動作に応じて反時計周り方向に回転させる。
一次帯電手段として、ステーションごとにイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の感光体を帯電させるための4個の注入帯電器23Y、23M、23C、23Kを備える構成である。そして各注入帯電器にはスリーブ23YS、23MS、23CS、23KSが備えられている。
感光ドラム22Y、22M、22C、22Kへの露光光はスキャナ部24Y、24M、24C、24Kから送られ、感光ドラム22Y、22M、22C、22Kの表面を選択的に露光することにより、静電潜像が形成されるように構成されている。
現像手段として、前記静電潜像を可視化するために、ステーションごとにイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の現像を行う4個の現像器26Y、26M、26C、26Kを備える構成である。各現像器には、スリーブ26YS、26MS、26CS、26KSが設けられている。また不図示の電源から、スリーブ26YS、26MS、26CS、26KSと、それに対応する感光ドラム22Y、22M、22C、22K間には現像バイアスが印加されている。各々の現像器は脱着可能に取り付けられている。
中間転写体27は、感光ドラム22Y、22M、22C、22Kに接触しており、カラー画像形成時に時計周り方向に回転し、感光ドラム22Y、22M、22C、22Kの回転に伴って回転し、単色トナー像が転写される。
給紙手段としての給紙部21には、給紙カセット21aまたは給紙トレイ21bがあり、記録材11が収容されている。この記録材11は給紙ローラ20により搬送されレジストローラ51に到達する。また両面搬送路から搬送される記録材11も同様レジストローラ51に到達する。これはレジ前センサ52によって検知される。画像形成時には、レジ前センサ52によって中間転写体27上の多色トナー像が転写ローラ28に到達するタイミングに合わせて、所定時間、記録材11の搬送を停止させる。記録材11がレジストローラ51から転写ローラ28に到達する。
転写ローラ28は中間転写体27と接触して、記録材11を狭持搬送し、記録材11に中間転写体27上の多色トナー像を転写する。
転写ローラ28は、記録材11上に多色トナー像を転写している間、28aの位置で記録材11に当接し、印字処理後は28bの位置に離間する。また不図示の電源から、転写ローラ28と中間転写体27間には転写バイアスが印加されている。
定着装置30は、記録材11を搬送させながら、転写された多色トナー像を溶融定着させるものであり、図1に示すように記録材11を加熱する定着ローラ31と記録材11を定着ローラ31に圧接させるための加圧ローラ32を備えている。ここで加圧ローラ32は定着ローラ31に対して従動回転をしている。定着ローラ31と加圧ローラ32は中空状に形成され、内部にそれぞれヒータ33、34が内蔵されている。すなわち、多色トナー像を保持した記録材11は定着ローラ31と加圧ローラ32により搬送されるとともに、熱および圧力を加えられ、トナーが表面に定着され、スイッチバックローラ61へ搬送される。
スイッチバックローラ61、スイッチバックユニット62および両面ローラ63の動作について説明する。片面印字の場合は、スイッチバックローラ61は記録材11を矢印Aの方向へ搬送し、不図示の排紙トレイに排出して画像形成動作を終了する。
また両面印字の場合、スイッチバックローラ61は記録材11を一旦は矢印Aの方向へ搬送し、その後制御部による所定のタイミングで搬送方向を反転して両面搬送部(矢印Bの方向)へ搬送する。この時スイッチバックユニット62は記録材11をガイドするため、位置をaからbへ切り替える。両面搬送部には搬送手段としての両面ローラ63a(光学センサの上流側に配置されている搬送手段)、63bおよび後述するカラーセンサ42があり、記録材11はレジストローラ51(光学センサの下流側に配置されている搬送手段)へ搬送される。その後、記録材11の未印字面を、前述と同様のプロセスによって印字を行い、排紙トレイに排出して画像形成動作を終了する。
クリーニング手段29は、中間転写体27上に残ったトナーをクリーニングするものであり、中間転写体27上に形成された4色の多色トナー像を記録材11に転写した後の廃トナーは、クリーナ容器に蓄えられる。
カラーセンサ42は、図1のカラー画像形成装置において、両面搬送路に設置されており、不図示の同一駆動モータおよびギア列等により等速回転する2つの両面ローラ63a、63bの間に、記録材11の画像印字面へ向けて設置されている。カラーセンサ42により、記録材11上に形成された定着後の混色パッチに対するRGB出力値を検知する。
図2にカラーセンサ42の構成の一例を示す。図2(a)に示すカラーセンサ42は、白色LED43とRGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ44aにより構成される。白色LED43からの出力光を、定着後のトナーパッチ71が形成された記録材11に対して斜め45度より入射させ、0度方向への乱反射光強度をRGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ44aにより検知する。RGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ44aの受光部44bは、図2(b)に示すようにRGBが独立した画素となっている。
RGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ44aの電荷蓄積型センサは、フォトダイオードで構成されても良いし、RGBの3画素のセットが数セット並んでいるものであっても良い。また、入射角が0度、反射角が45度の構成でも良い。さらには、RGB3色が発光するLEDとフィルタ無しセンサにより構成しても良い。
本実施例において、カラーセンサ42による色度制御の実施は、ユーザが所望した場合にユーザの手動操作により行われるものとする。もちろん、一定の期間ごとに当該色度制御を実行するように制御しても良い。
図3は本実施例のカラー画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。制御部100はカラー画像形成装置200全体の動作を制御している。制御部100には情報処理手段としてマイクロプロセッサなどのCPU101、記憶手段として不揮発性メモリであるROM102および揮発性メモリであるRAM103がある。またカラー画像形成装置200内には、両面用モータ201およびレジ用モータ202があり、両者はそれぞれ両面ローラ63およびレジストローラ51(図1参照)を制御部100の動作制御により回転駆動させるためのモータである。
またカラーセンサ42は前述の図2に示すように、白色LED43とRGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ44aにより構成されいる。そして、制御部100の動作制御による白色LED43の発光の反射光量強度に対応する電圧信号が、RGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ44aを介して制御部100へ入力される。カラーセンサ42による電圧信号は制御部100内でA/D変換され、その変換結果はROM102およびRAM103へ記憶される。
ここで本実施例の特徴である、(A)両面印字時と(B)カラーセンサによる色度検知実行時における、レジストローラ51と両面ローラ63の関係、制御について説明する。
本実施例において、レジストローラ51の搬送速度は制御部100内のROM102中に2段階の設定値を有している。それをVrおよびVr′とし、両者にはVr>Vr′の関係がある。またレジストローラ51の搬送速度VrおよびVr′と両面ローラ63の搬送速度Vdの関係には、下記の関係がある。
Vr >Vd (1)
Vr′=Vd (2)
本実施例において、後述する理由から(A)画像形成装置の通常動作時、および両面印字時(通常の画像形成時)にはレジストローラ搬送速度にVrを選択し、また(B)カラーセンサによる色度検知実行時にはレジストローラ搬送速度にVr′を選択する。
図4は本実施例の両面搬送路からレジストレーション部における、記録材搬送に関する模式図を示している。本実施例において、両面搬送路には搬送部材である両面ローラ63とレジストローラ51間にガイドAおよびガイドBによる両面折り返し部があり、記録材はその間を搬送される。本実施例における両面折り返し部において、記録材11の両面印字時の画像印字面側(2面目)をガイドBに摺擦すると、その摺擦部が摩擦帯電してしまい、記録材の画像印字面において不均一な電荷分布が発生してしまう場合がある。そのため、転写部である転写ローラ28において転写バイアスによって中間転写体27からの記録材11上へトナーが転写する際に、摺擦部においてトナーの転写不良よる画像不良が発生してしまう可能性がある。
表1は本実施例においてレジストローラ51の搬送速度にVrまたはVr′を選択した場合の、記録材搬送とカラーセンサの色度検知に関する状況を示している。
Figure 0005089285
まずレジストローラ51の搬送速度にVrを選択した場合、
搬送速度の関係は、レジストローラ搬送速度Vr>両面ローラ搬送速度Vdとなり、その結果、図4(a)のように、記録材は先端がレジストローラ51に到達した後、レジストローラ51側に引力が働くため、ガイドAに沿って搬送される。そのため両面印字時の画像面側がガイドBにほとんど摺擦されないため、良好な画像を得ることができる。
しかし、レジストローラ51と両面ローラ63では記録材11の搬送速度が異なるため、カラーセンサ42による色度検知を実行した場合には、記録材先端がレジストローラ51へ到達した後、搬送速度が変動する可能性がある。これにより検知位置のずれ等によって、カラーセンサの色度検知制御の精度が低下してしまう場合がある。そのためカラーセンサ42による色度検知を実行しない、(A)画像形成装置の通常動作時、両面印字時にはレジストローラ搬送速度にVrを用いる。
また、レジストローラ51の搬送速度にVr′を選択した場合、
搬送速度の関係は、レジストローラ搬送速度Vr′=両面ローラ搬送速度Vdとなる。その結果、図4(b)のように、記録材は両面搬送路を(a)よりも自由な形で搬送され、記録材のコシが強い場合などは、その反力によって両面印字の画像面側がガイドBに強く摺擦される可能性がある。
また、レジストローラ51と両面ローラ63は搬送速度が同一であるため、カラーセンサ42による色度検知時において、搬送速度が変動する可能性は低い。そのためカラーセンサの色度検知制御が良好な状態で実施することができる。(B)そのため両面印字を実行しない、カラーセンサ42による色度検知実行時のみレジストローラ搬送速度にVr′を用いる。
このように、レジストローラ51の搬送速度をVrとVr′とに切り替えることによって、両面ローラとレジストローラとの搬送速度の速度差を異なるように設定する。つまり、複数の搬送手段間の搬送速度の速度差を異なるように設定する。これにより、カラーセンサ42で検知する場合に記録材を安定して搬送させて検知動作を正確に行なうことができ、画像形成時には良好な画像形成ができるようになる。
図5に、本実施例におけるカラーセンサ42による色度制御が実行された場合の、カラー画像形成装置の動作概要を説明するためのフローチャートを示す。
制御部100よりカラーセンサ42による色度制御が開始されると、まずステップ1(以下S1のように略記する)で給紙ローラ20を回転駆動させ、記録材11をレジストローラ51まで搬送して所定時間停止する。そしてS2で中間転写体27上に形成されたトナーパッチパターンのタイミングに合わせて、転写ローラ28へ搬送される。
図6に濃度または色度制御用のトナーパッチパターンの一例を示す。このパッチパターンはパッチ1つが10mm×10mmで形成されており、記録材搬送方向に対する直方向においてカラーセンサ42の設置位置に対応し、記録材搬送方向に間隔10mmずつを空けて、等間隔に配列している。またパッチパターンはC、M、Y、Kの単色或いは混色を濃度または色度を変化させながら、連続的に形成されている。
S3において転写ローラ28によりトナーパッチパターンは記録材11上へ転写する。S4において定着装置30は記録材11上の未定着のトナーパッチパターンを定着し、スイッチバックローラ61へ搬送する。S5においてスイッチバックローラ61およびスイッチバックユニット62により、記録材11は両面ローラ63へ搬送される。
ここでS6において、制御部100によってレジストローラ51の搬送速度にVr′を適用する。
S7において記録材11がカラーセンサ42へ到達すると、カラーセンサ42は記録材11上のトナーパッチパターンの色度検知を実行し、S8において記録材11を画像形成装置から排出する。
その後S9において、検出されたカラーパッチの色度情報を、スキャナ部24の露光光量、現像手段26の現像バイアス、ルックアップテーブル(LUT)などの画像形成条件にフィードバックする。また検出されたカラーパッチの色度情報をROM102中に保存することにより、安定したカラーバランスの画像を得ることができる。
本実施例においてレジストローラ51の搬送速度として2段階の設定値を有している。しかし、搬送する記録材のコシなどの特性は記録材ごとに変動する可能性があるため、たとえば紙坪量や印字モードごとに各々設定値を設定し、両面印字時と、カラーセンサ42による色度検知を実行時において搬送速度をそれぞれ切り替えても良い。
また本実施例においてはカラーセンサ42による色度検知実行の有無によって、レジストローラ51の搬送速度を変更しているが、両面ローラ63の搬送速度を変更しても良い。
以上説明したように、本実施例によれば、レジストローラ51の搬送速度をカラーセンサ42による色度検知の実行有無によって変更することによって、両面印刷時とカラーセンサ42による色度検知実行時において最適な記録材搬送を実施することが可能となる。そのため両面印刷時には画像不良の発生が少なく、またカラーセンサ42による色度検知実行時には安定して記録材11を搬送し、カラーセンサ42の検知精度低下を防止することが可能となる。
実施例2である“カラー画像形成装置”について説明する。本実施例では、カラーセンサ色度検知実行時において、レジ前センサ52およびカラーセンサ42を用いることにより、レジストローラ51および両面ローラ63の搬送速度を検知し、検知結果を随時フィードバック制御する例について説明する。
なお、本実施例の実施例1と異なる点は、搬送部材の速度制御の部分のみであるため、それ以外の本実施例で使用するカラー画像形成装置の動作や制御の説明は実施例1の説明を援用しここでの説明を省略する。
図7に、本実施例におけるカラーセンサ42による色度制御が実行された場合の、カラー画像形成装置の動作概要を説明するためのフローチャートを示す。S1〜S5、S8、S9は実施例1と同様のため、説明は省略する。
S6−2において、レジストローラ51の搬送速度をVr′に設定する。またVr′の初期値をVr′(0)とする。
またS7−2において記録材11がカラーセンサ42へ到達すると、カラーセンサ42は記録材11上のトナーパッチパターンの色度検知を実行する。またカラーセンサ42が記録材先端を検知してから、レジ前センサ52が記録材11先端を検知するまでの時間をtaとする。またカラーセンサ42が記録材11後端を検知してから、レジ前センサが記録材11後端を検知するまでの時間をtbとし、それぞれROM102に記憶する。
ここでカラーセンサ42とレジ前センサ52間の搬送距離をDaとし、カラーセンサ42によるX回目の色度検知を実行する場合に、
(i)両面搬送路において、カラーセンサが記録材先端を検知してから、レジ前センサ52が記録材先端を検知するまでの間は、記録材は主に両面ローラ63による搬送速度Vd(x)で搬送される。そこで、両面ローラ63の搬送速度Vd(x)は下式(3)により求められる。
Vd(x)=Da/ta (3)
次に、(ii)両面搬送路において、カラーセンサが記録材後端を検知してから、レジ前センサ52が記録材後端を検知するまでの間は、記録材11は主にレジストローラ51による搬送速度Vr′(x)で搬送されることから、
レジストローラの搬送速度Vr′(x)は下式(4)により求められる。
Vr′(x)=Da/tb (4)
ここでレジストローラ51の速度修正値Yは(5)式によって算出され、修正後のレジストローラ51の搬送速度Vr′(x+1)は(6)式によって求められる。
Y(x)=Vd(x)/Vr′(x) (5)
Vr′(x+1)=Vr′(x)×α×Y(x) (6)
*αは予めROM102に記憶されている定数である。
S10において、ROM102中によってVr′(x+1)はレジストローラ51の搬送速度Vr′として再設定され、記憶される。
また本実施例においてはレジストローラ51の搬送速度を修正しているが、両面ローラ63の搬送速度を修正することによりレジストローラ51と両面ローラ63の搬送スピードを等速に制御しても良い。
以上説明したように、本実施例によれば、カラーセンサ42による色度検知を実行する際、レジ前センサ52およびカラーセンサ42を用いた搬送速度検知を実施することにより、両ローラの搬送速度差を随時修正することが可能となる。したがって、印字枚数や経時変化により記録材11の搬送速度が変動するような構成においても、本実施例における速度修正を実施することにより安定した記録材11の搬送を実現することができるため、カラーセンサ42の精度を向上することが可能となる。
実施例3である“カラー画像形成装置”について説明する。本実施例では、カラーセンサ42を用いた色度検知実行中に、カラーセンサ42によるトナーパッチパターンの検出結果から、レジストローラ51および両面ローラ63の搬送速度の検知を行い、検知結果を随時フィードバック制御する例について説明する。
なお、本実施例の実施例2と異なる点は、搬送部材の速度検知手法のみであり、それ以外の本実施例で使用するカラー画像形成装置の動作や制御は、実施例1、実施例2と同様であるため、実施例1、実施例2の説明を援用し、ここでの説明は省略する。
本実施例におけるカラーセンサ42による色度制御が実行された場合のカラー画像形成装置の動作概要は、図7に示す実施例2の動作と同様であるため、説明は省略する。
図8は本実施例におけるトナーパッチパターン(所定のテストチャート)の一例を示しており、A3サイズの記録材に対して先端30mmを空けて、記録材搬送方向に対する直行方向の中心に10×10mmのトナーパッチを10mm間隔で形成する。両面ローラ63bとレジストローラ51の搬送距離は240mmであるため、記録材先端から240mm前後の位置で記録材の搬送速度変動が発生する可能性がある。そこで記録材先端から240mm前後において、速度変動が発生しているかを後述する制御で検知するため、記録材の搬送方向における先頭から5個目までのトナーパッチをそれぞれL1〜L5とした。また記録材先端から240mm以降において、その先頭からの5個目までのトナーパッチをそれぞれT1〜T5とした。
S7−2においてカラーセンサによる色度検知を実行する際に、カラーセンサが図8におけるパッチL1を検知してからパッチL5を検知するまでの時間をt、またパッチT1を検知してからパッチT5を検知するまでの時間をtとすると、
それぞれの搬送速度Vは下記のように計算することができる。
=90mm(パッチL1先端からパッチL5後端までの距離)/t (7)
=90mm(パッチT1先端からパッチT5後端までの距離)/t (8)
ここで、Vは主に両面ローラ63による搬送速度であり、またVは両面ローラ63とレジストローラ51による搬送速度である。
この結果から、レジストローラの速度修正値Vを下式(9)により計算する。
=a×(bV−cV) (9)
*a、bおよびcは予めROM102に記憶されている定数である。
S7−2において制御部100内のROM102に記憶されているレジストローラ51の速度Vr′(x)に対して、S7−1において求めたVを加えた値をVr′(=Vr′(x)+V)とし、レジストローラ51の速度をROM102内に再設定する。
本実施例ではレジストローラ51の搬送速度を調整しているが、前記計算結果を基に両面ローラ63の搬送速度を調整しても良い。
本実施例によれば、カラーセンサ42を用いた速度検知を行うことにより、環境変動や経時変化によって搬送ローラの搬送力が変動した場合やユーザが使用する記録材が変化した場合においても、対処できる。すなわち、カラーセンサの検知実施のタイミングで随時に速度修正を実施することが可能となり、カラーセンサの検知精度を向上することが可能となる。
実施例1であるカラー画像形成装置の概略構成を示す断面図 カラーセンサの概略構成を示す 制御部と画像形成部の関係を示すブロック図 両面搬送路からレジストレーション部における、記録材搬送に関する模式図 実施例1の動作概要を示すフローチャート 濃度または色度制御用トナーパッチパターンを示す図 実施例2の動作概要を示すフローチャート 実施例3における、濃度または色度制御用トナーパッチパターンを示す図
符号の説明
11 記録材
28 転写ローラ
30 定着装置
31 定着ローラ
42 カラーセンサ
51 レジストローラ
63 両面ローラ
100 制御部

Claims (9)

  1. 録材にトナー像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段によって記録材に形成されたトナー像を記録材に定着する定着手段と、
    前記定着手段によってトナー像が定着された記録材を搬送する第1の搬送手段と、
    前記第1の搬送手段よりも記録材の搬送方向の下流側に配置され、記録材を搬送する第2の搬送手段と、
    前記第1及び第2の搬送手段の搬送速度を制御する制御手段と、
    前記第1の搬送手段と前記第2の搬送手段の間に配置され、画像形成条件を補正するために記録材に形成されたトナーパターンを検知する光学センサと、有し
    前記第2の搬送手段が記録材を搬送する際には、前記第1の搬送手段が同じ記録材を同時に搬送する場合があり、前記制御手段は、通常画像形成時、記録材にトナー像を形成する際には、前記第1の搬送手段による記録材の搬送速度より前記第2の搬送手段による記録材の搬送速度を速くし、前記光学センサによって前記トナーパターンを検知する際には、前記第1の搬送手段による記録材の搬送速度と前記第2の搬送手段による記録材の搬送速度とを同一の搬送速度とすることを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 前記第1の搬送手段と前記第2の搬送手段の配置場所は鉛直方向において異なることを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
  3. 前記第1の搬送手段と前記第2の搬送手段の間の搬送路は一部湾曲していることを特徴とする請求項2に記載のカラー画像形成装置。
  4. 前記第2の搬送手段に記録材が搬送されてきたことを検知する記録材検知センサを有し、
    記録材の先端部分を前記光学センサが検知してから前記記録材検知センサが検知するまでの間隔と、記録材の後端部分を前記光学センサが検知してから前記記録材検知センサが検知するまでの間隔とに基づいて、前記制御手段は、前記光学センサによって前記トナーパターンを検知する際には、前記第1の搬送手段による記録材の搬送速度と前記第2の搬送手段による記録材の搬送速度とが同一の搬送速度となるように補正することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のカラー画像形成装置。
  5. 記録材の先端部分を前記光学センサが検知してから前記記録材検知センサが検知するまでの間隔により前記第1の搬送手段による記録材の搬送速度を求め、記録材の後端部分を前記光学センサが検知してから前記記録材検知センサが検知するまでの間隔により前記第2の搬送手段による記録材の搬送速度を求め、前記制御手段は、前記光学センサによって前記トナーパターンを検知する際には、前記2つの搬送速度が同一となるように補正することを特徴とする請求項4に記載のカラー画像形成装置。
  6. 前記光学センサは前記第1の搬送手段から前記第2の搬送手段に記録材が到達するタイミングの前と後で記録材に形成された複数のトナーパターンを検知し、前記タイミングの前で複数のトナーパターンを検知した間隔と前記タイミングの後で複数のトナーパターンを検知した間隔に基づいて、前記制御手段は、前記光学センサによって前記トナーパターンを検知する際には、前記第1の搬送手段による記録材の搬送速度と前記第2の搬送手段による記録材の搬送速度とが同一の搬送速度となるように補正することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のカラー画像形成装置。
  7. 前記タイミングの前で複数のトナーパターンを検知した間隔により前記第1の搬送手段による記録材の搬送速度を求め、前記タイミングの後で複数のトナーパターンを検知した間隔により前記第2の搬送手段による記録材の搬送速度を求め、前記制御手段は、前記光学センサによって前記トナーパターンを検知する際には、前記2つの搬送速度が同一となるように補正することを特徴とする請求項6に記載のカラー画像形成装置。
  8. 前記定着手段によってトナー像が定着された記録材の搬送方向を反転させて、両面搬送路へ搬送する両面反転手段と、
    前記両面反転手段により反転された記録材を両面搬送路で搬送する両面搬送手段と、
    録材を所定のタイミングで前記画像形成手段に含まれる転写部へ搬送するレジストレーション手段と、を有し
    前記第1の搬送手段は前記両面搬送手段であり、前記第2の搬送手段は前記レジストレーション手段であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のカラー画像形成装置。
  9. 前記光学センサは前記両面搬送路に配置されることを特徴とする請求項8に記載のカラー画像形成装置。
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