JP5089181B2 - 光走査装置及びそれを用いたカラー画像形成装置 - Google Patents

光走査装置及びそれを用いたカラー画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5089181B2
JP5089181B2 JP2007011427A JP2007011427A JP5089181B2 JP 5089181 B2 JP5089181 B2 JP 5089181B2 JP 2007011427 A JP2007011427 A JP 2007011427A JP 2007011427 A JP2007011427 A JP 2007011427A JP 5089181 B2 JP5089181 B2 JP 5089181B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scanning
optical
image
scanned
image data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007011427A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007245705A5 (ja
JP2007245705A (ja
Inventor
秀和 下村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2007011427A priority Critical patent/JP5089181B2/ja
Publication of JP2007245705A publication Critical patent/JP2007245705A/ja
Publication of JP2007245705A5 publication Critical patent/JP2007245705A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5089181B2 publication Critical patent/JP5089181B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)

Description

本発明は光走査装置及びそれを用いたカラー画像形成装置に関し、例えば電子写真プロセスを有するレーザービームプリンタ(LBP)やデジタル複写機やマルチファンクションプリンタ(多機能プリンタ)等のカラー画像形成装置に好適なものである。
従来よりレーザービームプリンタ(LBP)やデジタル複写機やマルチファンクションプリンタ等には光走査装置が用いられている。
この光走査装置においては画像信号に応じて光源手段から光変調され出射した光束(光ビーム)を、例えば回転多面鏡(ポリゴンミラー)より成る光偏向器により周期的に偏向させている。
そして偏向された光束をfθ特性を有する結像光学系によって感光性の記録媒体(感光ドラム)面上にスポット状に集束させ、その面上を光走査して画像記録を行っている。
図18は従来の光走査装置の光走査光学系の要部概略図である。
図18において光源手段201から出射した単一又は複数の発散光束はコリメータレンズ203により平行光束に変換され、絞り202によって該光束を制限して副走査方向にのみ有限の屈折力を有するシリンドリカルレンズ204に入射している。
シリンドリカルレンズ204に入射した平行光束のうち主走査断面内においてはそのままの状態で射出する。
また、副走査断面内においては集束してポリゴンミラーから成る光偏向器205の偏向面205aに線像として結像している。
そして、光偏向器205の偏向面205aで偏向された光束をfθ特性を有する結像レンズ206を介して被走査面としての感光ドラム面208上に導光する。
そして、光偏向器205を矢印A方向に回転させることによって、単一又は複数の光束で感光ドラム面208上を矢印B方向(主走査方向)に光走査して画像情報の記録を行っている。
この種の光走査装置において複数本の光ビームを走査させて画像を形成するマルチビーム光走査装置が種々と提案されている(特許文献1参照)。
マルチビーム光走査装置では、ある1回目の偏向で走査される複数本の光束の走査線と次の偏向で走査される複数本の光束の走査線との境界部における筋状の濃度むらが発生する。
特許文献1では、この濃度ムラを低減するために境界部周辺の光束の光量を複数の走査線の中央付近を走査する光束の光量に対して小さくしている。
特開2003−182139号公報
特許文献1における光走査装置は、ある一つの色に対する筋状の濃度むらを低減する目的で各要素が構成されている。
結像光学系の副走査方向(副走査断面内)の結像倍率が大きくずれていたり、副走査方向の走査線のピッチ間隔が大きくずれて調整されていた場合などには、ある程度の低減効果は認められる。
しかしながら、完全に筋状の濃度むらを取りきることは難しい。
また、一色であれば問題にならない濃度むらであっても、例えばC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、Bk(ブラック)の4色が重ね合わさってしまうと濃度ムラが大きな問題となってしまう。
図19は結像光学系の副走査倍率が画像中央に対して画像周辺で大きい場合に起こる複数の走査線の様子を示した説明図である。
副走査方向の走査ライン間隔を画像中央にて装置の解像度から決定される走査ライン間隔となるように設定すると、画像端部において走査線同士が重なってしまい、そこだけ濃度が濃くなってしまうことがある。
図20は、結像光学系の副走査倍率が画像中央に対して画像周辺が小さい場合に起こる複数の走査線の様子を示した説明図である。
副走査方向の走査ライン間隔を画像中央にて装置の解像度から決定される走査ライン間隔となるように設定すると、画像端部おいて走査線同士が1ライン以上離れてしまい、そこだけ濃度が薄くなってしまうことがある。
以上述べたことはビーム(走査光束)の本数が増えた場合に顕著に起こる。
例えば、画像中央に対して画像周辺の副走査倍率が5%ずれていた場合、2ビームで走査した場合は、(2−1)×5÷100=0.05画素ずれるが、4ビームで走査した場合は、(4−1)×5÷100=0.15画素ずれる。
また、8ビームで走査した場合は、(8−1)×5÷100=0.35画素、32ビームで走査した場合は、(32−1)×5÷100=1.55画素とずれが増大する。
また、解像度600dpiを2ビームで走査した場合は、筋状の濃度むらは1mmあたり11.8回出現し、解像度600dpiを4ビームで走査した場合は、筋状の濃度むらは1mmあたり5.9回出現する。
このようにビーム数が増えていくと筋状の濃度むらの空間周波数が低くなり、より人間の目に視認されるようになる。
よって、従来2ビームで走査していた場合は、ずれの量自体が少ないことと、空間周波数が人間の目で視認されづらい高周波数帯にあったことから問題となることはなかった。
しかしながら、4ビーム以上のマルチビーム光走査装置の場合は上述した濃度むらが問題となってしまう。
また、光源手段として1次元上に配列された複数の発光部を有するマルチビーム半導体レーザーを用いた光走査装置においては、光源部の光軸周りの回転調整により副走査方向の走査ライン間隔を調整している。
全系の副走査方向の結像倍率が5倍で、且つ光源部同士の間隔が100μmの場合、1200dpiの光走査装置においては、光源手段を図21に示すように主走査方向に対してθ=2.42625°傾けて配置すればよい。
ただし、実際には設計上の傾き角よりも角度αずれて調整される場合がある。
例えば、図22に示すように、α=0.5°でθ+α=2.92625°傾いてしまった場合には、副走査方向の走査ライン間隔は25.53μm(すなわち1.2ライン)となってしまう。
よって、副走査方向の走査ライン間隔の調整機構を備えていたとしても、走査線と走査線との境界部において、筋状の濃度むらを完全に取りきることは難しい。この場合もビームの本数が増えた場合に問題となることは明らかである。
本発明は筋状の濃度むらを低減させ、カラー画像全体としての画像劣化を防止することができる光走査装置及びそれを用いたカラー画像形成装置の提供を目的とする。
請求項1の発明の光走査装置は、画像データに基づいて光変調される光束を放射する4以上の発光部を各々有する複数の光源手段と、前記複数の光源手段の各々から出射した4以上の光束を偏向走査する偏向手段と、前記複数の光源手段毎に設けられた被走査面上に前記偏向手段の偏向面にて偏向走査された4以上の光束を結像させる結像光学系と、を備え、前記複数の被走査面の各々を対応する同一の光源手段から出射した4以上の光束で同時に走査し、前記複数の被走査面の各々に同時に4以上の走査線を描く光走査装置であって、
前記同一の光源手段の4以上の発光部から出射した4以上の光束は前記偏向手段の同一の偏向面で同時に偏向走査されており、
前記被走査面上の1ライン目の走査線を、前記同一の光源手段の4以上の発光部から出射した4以上の光束により形成される4以上の走査線のうち前記被走査面が移動する方向において最も上流側の走査線と定義するとき、
前記偏向手段によるk回目の偏向動作において、全ての被走査面における1ライン目の走査線に対応した画像データを、互いに他の被走査面における1ライン目の走査線に対応した画像データに対して1ライン以上ずらしており、
前記複数の被走査面のうちのブラックに対応する被走査面に対して設けられた光源手段の発光部の数n1と、前記複数の被走査面のうち他の被走査面に対して設けられた光源手段の発光部の数n2とは異なっており、aを正の整数とするとき、
n1=n2×a
なる条件を満たしていること特徴としている。
本発明によれば筋状の濃度むらを低減させ、カラー画像全体としての画像劣化を防止することができる光走査装置及びそれを用いたカラー画像形成装置を達成することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
図1は本発明の実施例1の光走査装置において、複数の被走査面のうち、C(シアン)画像とM(マゼンタ)画像に対応する2つの被走査面上における画像データとレーザービーム(光束)との関係を示した図である。
本実施例は光源手段として画像データに基づいて光変調される光束を放射する8つの発光部を有するモノリシックなマルチビーム半導体レーザー(8ビームレーザー)を4つ用い、4つの光走査光学系(マルチビーム走査光学系)から成る光走査装置である。
光走査装置は、各々の光源手段から出射した光束を偏向手段で偏向走査し、該偏向手段からの光束を該光源手段毎に設けた4つの被走査面上に各々の被走査面に対応して設けた結像光学系で結像させる。
そして、偏向手段の1回の偏向動作によって被走査面上を同時に8本の光束で走査し、被走査面上に8本の走査線を同時に描くことができる。
図2は4色それぞれの色に対応したモノリシックなマルチビーム半導体レーザーを示した図である。
同図においてC(シアン)はLD11〜LD18、M(マゼンタ)はLD21〜LD28、Y(イエロー)はLD31〜LD38、Bk(ブラック)はLD41〜LD48のそれぞれ8つの発光部を一直線上に配置させている。
前述の如く発光部を一直線上に配置し、結像光学系の光軸(X軸)周りに回転(図中矢印方向)させることで、副走査方向の走査ライン間隔の調整を行っている。
図3は本発明の実施例1の光走査装置を用いた画像形成装置の模式図である。同図においてはパーソナルコンピュータ等の外部機器(不図示)から入力されたコードデータDcをプリンタコントローラー101に入力させている。
そして、プリンタコントローラー101によってカラー画像データID(Ci(シアン)、Mi(マゼンタ)、Yi(イエロー)、Bki(ブラック))の各色画像データに変換して各々の光走査光学系に入力させている。
ここで、添字iは副走査方向の画像データの番号を示している。
図1に示したようにk回目の偏向で同時に走査される8本の走査線のうち被走査面が移動する方向(副走査方向)において最も上流側の走査線を1ライン目の走査線と定義する。
1ライン目の走査線に対応した画像は発光部LD11をカラー画像データIDのi番目のシアン画像データCiを用いて点灯制御することで得られる。
2ライン目の画像は発光部LD12をシアン画像データCi+1を用いて点灯制御することで得られる。
以下、同じように8ライン目までの画像に対応する各発光部の点灯制御をそれぞれ独立に行う。
ここで、前述の如く結像光学系の副走査方向の結像倍率がずれたり、副走査方向の走査ライン間隔の調整がずれたりした場合、k回目の偏向とk+1回目の偏向との間、すなわち発光部LD18と発光部LD11との間において濃度むらが発生する。
同様にマゼンタ画像においても発光部LD28と発光部LD21との間において濃度むらが発生する。
ただし、M(マゼンタ)画像のk回目の偏向における1ライン目の走査線に対応する画像は発光部LD21をカラー画像データIDのi+2番目のマゼンタ画像データMi+2を用いて点灯制御している。
そのため、シアンとマゼンタで濃度むらが発生する位置を副走査方向で2ライン分ずらすことができる。
よって、B(ブルー)画像において、シアンの境界部とマゼンタの境界部が重なってしまうときよりも筋状の濃度むらを低減することができる。
各光走査光学系において、ある1回の偏向により形成される走査線のうち、被走査面が移動する方向(副走査方向)において最も上流を走査する走査線(1ライン目)に対応した画像データを、それぞれの被走査面上において1ライン以上ずらすように設定する。
尚、本実施例では2ラインずらしている。
言い換えれば、同じ画像データに対しては、走査するビームの方をずらしていることになる。
図3では、画像データCiを走査するビームはLD11から発光したものを用いている。
対応する画像データMiを走査するビームはLD27から発光したものを、画像データYiを走査するビームはLD35から発光したものを、画像データBkiを走査するビームはLD43から発光したものを用いている。
感光ドラムは図3中のRで示した方向に回転し、図示していない中間転写ベルト上に4色の画像が重ね合わさる。
このとき、画像データCi、Mi、Yi、Bkiは中間転写ベルト上の同一の位置で重ね合わさりフルカラー画像が形成される。
このような構成にするためには後述する実施例のように様々な方法が存在するが、最も簡単なものとしては、感光ドラム21、22、23、24に対して光走査光学系11、12、13、14そのものを副走査方向にずらせばよい。
これによりシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色の画像を重ね合わせた際に筋状の濃度むらを低減することができる。
次に、画像の書き始めにおけるマルチビーム半導体レーザーの制御について説明する。
第1回目の偏向走査におけるシアン画像は、LD11〜LD18にそれぞれ順に画像データC〜Cを送り点灯制御することで、一度に8つの画像データを走査露光することができる。
一方、第1回目の偏向走査におけるマゼンタ画像においては、LD21〜LD28のうち、実画像データが送られるものはLD27とLD28だけである。
画像データMはLD27に、画像データMはLD28に送られる。画像データM以降は第2回目の偏向走査においてLD21から順に送られることになる。
従って、第1回目の偏向走査におけるLD21〜LD26は強制的に消灯するように空の画像データが送られる。
以下、イエロー画像、ブラック画像も同様な制御が行われる。このように、マルチビーム半導体レーザーの発光点の数から、副走査方向へずらしたラインの数を引いた分だけ、書き始めである第1回目の偏向走査において、空の画像データを挿入させる。
このようにすることで、画像の書き始めの1ライン目からシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックからなるフルカラーの画像を形成させることができる。
また、書き終わりの偏向走査においても、同じように空の画像データをそれぞれ数ライン付加させることで、最後の1ライン目までシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックからなるフルカラー画像を形成させることができる。
尚、図4に示すようにブラックのみ16ビーム(16ビームレーザー)を用いたりして、他の光走査光学系と発光部の数を異ならせても構わない。
このように構成することでモノクロ画像をカラー画像に対して2倍速く出力させることが可能となる。
ただし、各発光部の数n1(但し、n1=n2×a、aは正の整数)は最も少ない発光部n2の数の整数倍にしておかないと副走査方向のいずれかの場所において境界部分が重なってしまう。
よって最も少ない発光部の数が8の場合、16、24、32、40・・・と8の整数倍の数のビームで走査させなければならない。
本実施例は4以上の発光部を有する光源手段に対して有効に作用する。通常、カラー画像形成装置は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色であるので、各色の境界部分が互いに重ならないように構成することが可能である。
但し、ライトシアン、ライトマゼンタを含めた6色カラーの場合は、ライトシアンと他の色の境界部又はライトマゼンタと他の色の境界部を重ねても筋状の濃度むらは目立ち難い。
また、イエローは人間の目の感度が低いことから、他の色と境界部を重ねても構わない。
図5、図6は各々2次元状に配列した面発光レーザー(VCSEL)を示した図である。
面発光レーザーは素子の構成上マルチビーム化が容易で、近年、高速で、かつ高解像度のプリンタの光源として用いられるように成ってきている。
一方で、2次元状に配列の場合、光源の回転調整により副走査方向の走査ライン間隔を調整することが困難なため境界部における濃度むらが発生し易くなっている。
よって、本実施例を面発光レーザーに対して用いると、その効果を発揮する。
また、偏向手段としての光偏向器は後述する実施例2などに説明する回転多面鏡の他に図7に示すようなガルバノミラーを用いても構わない。
図7におけるガルバノミラー92は半導体プロセス等によって作製された微小電気機械システム(MEMS)であり、偏向面(水平走査面)94と、この偏向面94の揺動中心となる軸93とを有している。
偏向面94は梁部95によってベース部96と結合されており、これらの構造から機械的な共振周波数が設定されている。
また、ガルバノミラー92は外部から周期的な力を作用させることによって偏向面94を軸93に対して傾けることが可能となる。
この偏向面94の傾きによって入射した光束を偏向させることが可能となる。
この外部からの力は電磁力、静電気力などの力を利用することが可能である。
このようにガルバノミラーの場合、偏向面が1面しかないのでプリンタの出力枚数を増やすために回転多面鏡に対してビーム数が増える傾向にある。
よって、ガルバノミラーを本実施例に用いると、その効果が発揮される。
また回転多面鏡の場合には各偏向面の面倒れによるピッチむらが発生するので、副走査方向の結像倍率がずれることなどによる濃度むらと合わさって、更に濃度むらが出やすくなる。
よって、ガルバノミラー及び回転多面鏡の何れを用いた光走査装置においても本発明の効果が十分に発揮される。
このように本実施例では全ての被走査面における1ライン目の走査線に対応した画像データを、互いに他の被走査面における1ライン目の走査線に対応した画像データに対して1ライン以上ずらしている。
これにより、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色の画像を重ね合わせた際に筋状の濃度むらを低減することができる。
図8は本発明の実施例2の光走査装置の副走査方向の要部断面図(副走査断面図)である。
図8において5は偏向手段としての光偏向器であり、回転多面鏡(ポリゴンミラー)よりなり、2つの光走査光学系S1、S2とで共用している。
61、62、63、64は各々結像光学系の一要素を構成する結像光学素子(結像レンズ)であり、fθ特性を有すると共に、主走査方向及び副走査方向における像面湾曲を良好に補正している。
71、72は各々結像光学系内に含まれる光路を折り曲げる反射光学素子としてのミラーであり、光偏向器5により偏向走査された光束を副走査方向において90°下方に折り曲げる作用を有する。
21、22は各々感光ドラムであり、光走査光学系S1、S2からの走査光束により静電潜像画像が形成された後、不図示の現像器によりトナー画像として可視化される。
感光ドラム21、22は各々図中矢印R方向に回転し、また中間転写ベルト103がT方向に移動する。
まず、光走査光学系S2により形成されたトナー画像が転写点P1で中間転写ベルト103に転写され、その後光走査光学系S1により形成されたトナー画像が転写点P2にて転写される。
このようにして、中間転写ベルト103上にカラー画像が形成される。通常、図8に示した光走査装置を2組並列配置させて4色(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)でカラー画像を形成する。
本実施例では、カラー画像を形成するために、光走査装置を複数備えている。
図9は本実施例に用いた光走査装置の光走査光学系の主走査方向の要部断面図(主走査断面図)である。
図中、1は4つの発光部を有する光源手段(マルチビーム半導体レーザー)であり、波長λ=790nmの光束を発する赤外光源より成っている。
尚、本実施例では光源手段1を単一のマルチビーム半導体レーザーより構成したが、これに限らず、例えば2つ以上の半導体レーザーをプリズムなどを利用して合成しても構わない。
3は集光光学系としての集光レンズ(コリメータレンズ)であり、光源手段1から出射された発散光束を平行光束に変換している。
2は開口絞りであり、通過光束を制限してビーム形状を整形している。
4はシリンドリカルレンズであり、副走査断面内(副走査方向)にのみ特定のパワー(屈折力)を有しており、集光レンズ3を通過した光束を副走査断面内で光偏向器5の偏向面(偏向面)5aに線像として結像させている。
尚、集光レンズ3とシリンドリカルレンズ4を1つの光学素子より構成しても良い。上記集光レンズ3、開口絞り2、そしてシリンドリカルレンズ4等の各要素は入射光学系LAの一要素を構成している。
5は偏向手段としての光偏向器であり、例えば4面構成のポリゴンミラー(回転多面鏡)より成っており、モーター等の駆動手段(不図示)により図中矢印A方向に一定速度で回転している。
LBは集光機能とfθ特性とを有する結像光学系(fθレンズ系)であり、プラスチック材料より成る第1、第2の2枚の結像レンズ(fθレンズ)61、62より成っている。
尚、本実施例では結像光学系LBを2枚のレンズより構成したが、これに限らず、例えば単一もしくは3枚以上のレンズで構成しても良い。
結像光学系LBは光偏向器5の偏向面によって偏向走査された画像情報に基づく光束を被走査面としての感光ドラム面8上に結像させている。
さらに、副走査断面内において光偏向器5の偏向面5aと感光ドラム面8との間を共役関係にすることにより、偏向面の面倒れ補償を行っている。
結像レンズ61、62の入射面、出射面の母線形状は、10次までの関数として表せる非球面形状により構成している。
結像レンズ61、62と光軸との交点を原点とし、光軸方向をX軸、主走査断面内において光軸と直交する軸をY軸としたとき、主走査方向と対応する母線方向が、
Figure 0005089181
(但し、Rは母線曲率半径,K,B4,B6,B8,B10は非球面係数)
なる式で表されるものである。
また、副走査方向と対応する子線方向が、
Figure 0005089181
なる式で表されるものである。
Sは母線方向の各々の位置における母線の法線を含み主走査面と垂直な面内に定義される子線形状である。
ここで主走査方向に光軸からY離れた位置における副走査方向の曲率半径(子線曲率半径)Rs*が、
Figure 0005089181
(但し、Rsは光軸上の子線曲率半径,D2,D4,D6,D8,D10は子線変化係数)
なる式で表されるものである。
尚、本実施例では結像レンズ61、62の面形状を上記数式にて定義したが、本実施例はこれを制限するものではない。
図8に示したように光走査光学系S1の1ライン目の結像点P4から光走査光学系S2の1ライン目の結像点P3までの距離をD(mm)とする。
つまり、隣接する結像点P4から結像点P3までの距離をD(mm)とする。
また、感光ドラム21と中間転写ベルト103との転写点P2から感光ドラム22と中間転写ベルト103との転写点P1までの距離をD´(mm)とする。
本実施例では、距離D´(mm)に対して、距離D(mm)を2ライン長くなるように構成している。
ここで光走査装置の解像度から決まる副走査方向の走査ライン間隔をp(mm)、光源手段の発光部の数をn、mは正の整数、Lを1≦L≦n−1を満たす整数とするとき、本実施例はD=(n×m+L)×pとなるようにミラー71を角度γだけチルトさせている。
走査ライン間隔p(mm)は、例えば解像度1200dpiのとき、
p=25.4/1200=0.021167mm
となる。
このように各要素を構成することで、感光ドラム21に形成された1ライン目のトナー像と感光ドラム22に形成された1ライン目のトナー像とが、副走査方向で2ライン分ずれて形成されるようになる。
よって、光走査光学系S1に発生する筋状の濃度むらと、光走査光学系S2に発生する筋状の濃度むらを、副走査方向に2ラインずらすことができるので、カラー画像全体として筋状の濃度むらを目立たなくすることが可能となる。
また、各色に対応した1ライン目の画像データをずらしたとしても、結像点間の距離DをD=(n×m+L)×pとなるように構成すれば良い。
そうすれば、中間転写ベルト上において、同じ元画像データから作られた各色の画像データYi、Mi、Ci、Bkiを同じ位置で重ねあわせることができる。
ここで比較例を図10に示す。図10は比較例の副走査方向の要部断面図(副走査断面図)である。
同図において図8に示した要素と同一要素には同符番を付している。
図10の比較例は光走査光学系の1ライン目の結像点P3からP4までの間隔D(mm)と、中間転写ベルトへの転写点P1からP2までの間隔D´(mm)がD=D´=(n×m)×pと一致している場合を示している。
この場合には、光走査光学系S1の1ライン目と光走査光学系S2の1ライン目が副走査方向で一致してしまうので、筋状の濃度むらが発生する点も副走査方向で一致し、濃度むらを増加させる結果となる。
尚、図8において図示はしていないが、ミラー71をシフトしても同じように結像点をずらすことができる。
結像点のずらしは一方の光走査光学系のみ行っても良いし、全ての光走査光学系に対して行っても良い。
図11は本発明の実施例2の他の実施例の光走査装置の副走査方向の要部断面図(副走査断面図)である。
同図において図10に示した要素と同一要素には同符番を付している。
図11では結像光学素子としての結像レンズ62を結像光学系の光軸に対して図中矢印S方向(副走査方向)へシフトすることで結像点P4をずらした場合を示している。
但し、結像レンズ64は、結像光学系の光軸に対して副走査方向へシフトさせていない。また、結像レンズ64は、主走査方向に平行な軸を回転軸としてチルトさせていない。
結像レンズ62を使った場合、図11に示した結像レンズ62を結像光学系の光軸に対して矢印S方向(副走査方向)へシフトさせ、且つ、結像レンズ62を主走査方向に平行な軸を回転軸としてチルトさせることで結像点P4をずらすことが可能である。
更に、結像レンズ62を結像光学系の光軸に対して図中矢印S方向(副走査方向)へシフトさせず、結像レンズ62を主走査方向に平行な軸を回転軸としてチルトさせるだけでも結像点P4をずらすことが可能である。
つまり、本実施例では、結像レンズ62及び結像レンズ64同士は、結像点P3、P4の位置を互いに感光ドラム上にて副走査方向にずらすために、結像光学系の光軸に対する副走査方向のシフト量を異ならせている。
複数の結像光学系を構成する結像光学素子同士は、結像光学系の光軸に対する副走査方向のシフト量が異なっている。
また、結像レンズ62及び結像レンズ64同士は、結像点P3、P4の位置を互いに感光ドラム上にて副走査方向にずらすために、主走査方向に平行な軸を回転軸とするチルト量を異ならせてもよい。
尚、図示していないが、入射光学系LAを構成する光学素子(コリメータレンズ3、シリンドリカルレンズ4)を入射光学系LAの光軸に対して副走査方向にシフトさせても良い。
または、入射光学系LAを構成する光学素子を主走査方向に平行な軸を回転軸としてチルトさせても上記の実施例2と同様の効果が得られる。
例えば、光源手段1、コリメータレンズ3、シリンドリカルレンズ4又はそれらの組合せた光学素子を上記シフト又は上記チルトさせても、結像点P4をずらすことが可能である。
複数の結像光学系を構成する光学素子同士は、主走査方向に平行な軸を回転軸とするチルト量が異なっている。
図12は本発明の実施例2の他の実施例の光走査装置の副走査方向の要部断面図(副走査断面図)である。
図12において図10に示した要素と同一要素には同符番を付している。
図12においては感光ドラム21と中間転写ベルト103との転写点P2から感光ドラム22と中間転写ベルト103との転写点P1までの距離D´(mm)を比較例である図10に対して2ライン(L=2ライン)分だけ大きく設定した場合を示している。
ここで光走査光学系S1の1ライン目の結像点P4から光走査光学系S2の1ライン目の結像点P3までの距離D(mm)も同じように比較例である図10に対して2ライン(L=2ライン)分大きくなるように構成している。
こうすることで各々の光走査光学系S1、S2は結像レンズやミラーなどをシフト又はチルトさせずに構成することができる。
この場合においても光走査光学系S1に発生する筋状の濃度むらと、光走査光学系S2に発生する筋状の濃度むらを、副走査方向に2ラインずらすことができるのでカラー画像全体として筋状の濃度むらを目立たなくすることが可能となる。
図13は本発明の実施例3の光走査装置の副走査断面図(光偏向器に関しては主走査断面図も併記している)である。
図13において結像光学系を構成する結像レンズ(61Bk、62Bk)〜(61C、62C)の光学的作用は前述の図9に示す結像レンズ61,62と同様である。
本実施例において前述の実施例2と異なる点は、各光走査光学系SBk、SY、SM、SC毎に偏向手段5Bk、5Y、5M、5Cをそれぞれ設けたことである。
本実施例においてBk(ブラック)画像を形成する光走査光学系SBk、Y(イエロー)画像を形成する光走査光学系SY、M(マゼンタ)画像を形成する光走査光学系SM、C(シアン)画像を形成する光走査光学系SCを4つ並べて配置している。
そして、各感光ドラムの1ライン目の結像点P21〜P24にそれぞれ画像データを結像させている。
ここで各結像点間の距離D(mm)はD=(n×m)×pとなるように構成している。
また、それぞれのトナー画像が中間転写ベルト103に転写される各転写点P11〜P14の距離D´(mm)もD´=(n×m)×pとなるように構成している。
これは、前述した実施例2中で説明した比較例(図10参照)の場合に相当する。
本実施例のように各光走査光学系SBk、SY、SM、SCにそれぞれ個別に偏向手段5Bk、5Y、5M、5Cを持たせることで、実施例2とは異なった方法で筋状の濃度むらの位置を各色でずらすことができる。
例えば、図13に示した様に光走査光学系SBkが画像中央を描いている時、光走査光学系SYは角度θ1ずれた位置を走査しているとする。
その状態から画像中央まで光偏向器5Yが回転するまでの時間と、感光ドラム23が1ライン分副走査方向に回転する時間を一致させると、光走査光学系SYの1ライン目と光走査光学系SBkの1ライン目が副走査方向で1ラインずれることになる。
同様に光走査光学系SMは角度θ2ずれた位置を走査させ、その状態から画像中央まで光偏向器5Mが回転する時間と、感光ドラム22が2ライン分副走査方向に回転する時間を一致させる。
そうすると、光走査光学系SMの1ライン目と光走査光学系SBkの1ライン目が副走査方向で2ラインずれることになる。
このように個別に偏向手段を有した光走査装置においては、偏向手段の偏向位相制御を行うことで、1ライン目の走査線を副走査方向(感光ドラムの回転方向)に簡単にずらすことができる。
つまり、個別制御の各々の偏向手段同士の偏向位相を異ならせることで、1ライン目の走査線を副走査方向(感光ドラムの回転方向)にずらすことができる。
よって各色の濃度むらの発生する点をそれぞれ副走査方向にずらすことが可能であるので、カラー画像全体として捉えた時の筋状の濃度むらを目立たなくすることが可能である。
また、各色に対応した1ライン目の画像データをずらしたとしても、本実施例のように偏向位相を異ならせることで、中間転写ベルト上において、同じ元画像データから作られた各色の画像データYi、Mi、Ci、Bkiを同じ位置で重ねあわせることができる。
また、本実施例のように個別に偏向手段を備えた光走査装置においても、偏向位相制御を行わずに、前記実施例2で説明した結像レンズやミラーなどをシフト又はチルトさせてもよい。また偏向位相制御と結像レンズやミラーなどを同時にシフト又はチルトさせても構わない。
図14は、本発明の実施例4のカラー画像形成装置の副走査方向の要部断面図(副走査断面図)である。
図14において、符号100は画像形成装置を示す。この画像形成装置100には、パーソナルコンピュータ等の外部機器102からコードデータDcが入力する。
このコードデータDcは、装置内のプリンタコントローラー101によって、Ci(シアン)、Mi(マゼンタ)、Yi(イエロー)、Bki(ブラック)の各色画像データに変換され、実施例3に示した構成を有する光走査光学系11〜14に入力される。
そして、この光走査光学系11〜14からは、画像データCi、Mi、Yi、Bkiに応じて変調された光ビームが出射され、この光ビームによって感光ドラム21〜24の感光面が主走査方向に走査される。
静電潜像担持体(感光体)たる感光ドラム21〜24は、モータ(不図示)によって反時計廻り(R方向)に回転させられる。
そして、この回転に伴って、感光ドラム21〜24の感光面が光ビームに対して、主走査方向と直交する副走査方向に移動する。
感光ドラム21〜24の上方には、感光ドラム21〜24の表面を一様に帯電せしめる帯電ローラ(不図示)が表面に当接するように設けられている。
そして、帯電ローラによって帯電された感光ドラム21〜24の表面に、前記光走査光学系11〜14によって走査される光ビームが照射されるようになっている。
先に説明したように、光ビームは、画像データCi、Mi、Yi、Bkiに基づいて変調されており、この光ビームを照射することによって感光ドラム21〜24の表面に静電潜像を形成せしめる。
この静電潜像は、上記光ビームの照射位置よりもさらに感光ドラム21〜24の回転方向の下流側で感光ドラム21〜24に当接するように配設された現像器31〜34によってトナー像として現像される。
現像器31〜34によって現像されたトナー像は、感光ドラム21〜24の下方で、感光ドラム21〜24に対向するように配設された中間転写ベルト103上で、一旦4色のトナー像が転写されカラー画像として形成される。
そして、中間転写ベルト103上に形成されたカラートナー画像は転写器である転写ベルト104によって被転写材たる用紙108上に転写される。
用紙108は用紙カセット107内に収納されているが、手差しでも給紙が可能である。
未定着トナー像を転写された用紙108はさらに定着器へと搬送される。
定着器は内部に定着ヒータ(図示せず)を有する定着ローラ105とこの定着ローラ105に圧接するように配設された加圧ローラ106とで構成されている。
転写器から搬送されてきた用紙108を定着ローラ105と加圧ローラ106の圧接部にて加圧しながら加熱することにより用紙108上の未定着トナー像を定着せしめる。
更に、定着ローラ105の後方には排紙ローラ109が配設されており、定着された用紙108を画像形成装置の外に排出せしめる。
図14においては図示していないが、プリンタコントローラー101は、先に説明したデータの変換だけでなく、画像形成装置内の各部や、光走査装置内のポリゴンミラーを回転させるモータなどの制御も行う。
ここで、41〜44は各々感光ドラム21〜24に形成された複数の走査線に対応する静電潜像の電位を測定する電位センサーである。
この電位センサー41〜44で静電潜像の電位を読取ることで副走査方向の筋状の濃度むらの位置およびその程度を測定することができる。
図15は各々電位センサー41〜44で読取った感光ドラム21〜24の静電潜像の電位を示した模式図である。図中、横方向が副走査方向を示し、縦方向が電位を示している。
本実施例では4ビームレーザーを用いているため、例えばC(シアン)画像において、画像データID1とID2との間で電位が下がっているとすると、4ラインずれた位置である画像データID5とID6との間でも同じように電位が下がっている。
また、M(マゼンタ)画像においては、逆に画像データID3とID4の間において電位が上がっており、Y(イエロー)画像においてはC(シアン)画像と同様に画像データID1とID2の間で電位が下がっている。
Bk(ブラック)画像においては、画像データID4とID5の間で電位が下がっているとする。
このように4色それぞれの電位を測定し、どの位置で周辺の電位に対して電位が増加若しくは減少しているかを測定し、その結果を元に、それぞれの画像データのずらし量を決定するようにする。
この場合はC(シアン)とY(イエロー)において、電位が変化している場所が一致しているので、このままではG(グリーン)画像を形成した場合に、濃度むらが目立ってしまう。
よって、例えば、Y(イエロー)画像のデータを1ライン分副走査方向にずらすことで濃度むらを目立たなくさせることができる。画像データをずらす方法は、上記実施例1〜3で説明した通りである。
次に本発明の実施例5について説明する。
上記図14で示した画像形成装置内には、複数の走査線に対応するトナー像の位置を測定する位置センサ111及びトナー像の濃度を測定する濃度センサ112を有している。
位置センサ111は、例えば図16に示したようなレジストレーションマークを読取ることで、それぞれの光走査光学系の1ライン目が副走査方向でどの位置に結像しているかを測定することができる。
図16の場合、C(シアン)の1ライン目に対して、Y(イエロー)の1ライン目は一致しており、M(マゼンタ)の1ライン目は2ライン分、Bk(ブラック)の1ライン目は3ライン分ずれた位置に結像している。
よって、この場合においてもG(グリーン)画像を形成した場合に濃度むらが目立ってしまう。
よって、例えばY(イエロー)画像のデータを1ライン分副走査方向にずらすことで濃度むらを目立たなくさせることができる。画像データをずらす方法は、上記実施例1〜3で説明した通りである。
濃度センサ112は、複数の走査線の位置情報に対応するトナー像の濃度を読み取り、その結果を用いて光走査装置の画像データのずらし量を決定する。
図17は濃度センサ112で読取った中間転写ベルト103上のトナー像の濃度を示した模式図である。図中、横方向が副走査方向を示し、縦方向が濃度を示している。
本実施例では、4ビームレーザーを用いているため、例えばC(シアン)画像において、画像データID1とID2との間で濃度が高いとすると、4ラインずれた位置である画像データID5とID6との間でも同じように濃度が高くなっている。
また、M(マゼンタ)画像においては、逆に画像データID3とID4の間において濃度が低く、Y(イエロー)画像においてはC(シアン)画像と同様に画像データID1とID2の間で濃度が高い。
Bk(ブラック)画像においては画像データID4とID5の間で濃度が高いとする。
このように4色それぞれの濃度を測定し、どの位置で周辺の濃度に対して濃度が高いか低いかを測定し、その結果を元に、それぞれの画像データのずらし量を決定するようにする。
この場合はC(シアン)とY(イエロー)において、濃度が変化している場所が一致しているので、このままではG(グリーン)画像を形成した場合に、濃度むらが目立ってしまう。
よって、例えばY(イエロー)画像のデータを1ライン分副走査方向にずらす事で、濃度むらを目立たなくさせることができる。画像データをずらす方法は、上記実施例1〜3で説明した通りである。
また、位置センサーによる結像位置の測定や、濃度センサーによる画像濃度の測定、また実施例4で説明した電位センサーによる静電潜像の電位測定は、例えば、画像形成装置本体の電源投入直後などに行うようにする。
工場において、画像形成装置を組み立てる際に、濃度むらが目立たなくなるようにそれぞれの被走査面での1ライン目を他の被走査面での1ライン目に対してずらすように構成したとする。
そうすると、輸送による振動の影響や、環境変動により結像する点が副走査方向にずれる場合がある。
よって、実際に画像を出力する直前に現在の状態を把握し、濃度むらが一番目立たなくなるように画像データをずらすのが最良と言える。
本発明の実施例1の画像データとレーザーとの関係を示す図 モノリシックなマルチ半導体レーザーを示す図 本発明の実施例1の画像形成装置の要部断面図 本発明の実施例1の画像データとレーザーとの関係を示す図 面発光レーザーを示す図 面発光レーザーの要部斜視図 ガルバノミラーを示す図 本発明の実施例2の光走査装置の副走査断面図 本発明の実施例2の光走査装置の主走査断面図 比較例の光走査装置の主走査断面図 本発明の実施例2の光走査装置の副走査断面図 本発明の実施例2の光走査装置の副走査断面図 本発明の実施例3の光走査装置の副走査断面図 本発明の実施例4の画像形成装置の副走査断面図 静電潜像の電位を示す模式図 レジストレーションマークを示す図 濃度を示す模式図 従来の光走査装置の要部概略図 従来の画像形成装置から出力される画像 従来の画像形成装置から出力される画像 モノリシックなマルチ半導体レーザーを示す図 モノリシックなマルチ半導体レーザーを示す図
符号の説明
1 光源手段
2 開口絞り
3 集光レンズ
4 シリンドリカルレンズ
5 偏向手段(光偏向器)
LA 入射光学系
LB 結像光学系
61,62 結像レンズ
71,72 ミラー
8 被走査面(感光ドラム面)
91 面発光レーザー
92 ガルバノミラー
S1、S2 光走査光学系
11、12、13、14 光走査光学系
21、22、23、24 像担持体(感光ドラム)
31、32、33、34 現像器
41、42、43、44 電位センサー
91 面発光レーザー(VCSEL)
92 ガルバノミラー
93 軸
94 偏向面
95 梁部
96 ベース部
100 カラー画像形成装置
101 プリンタコントローラー
102 外部機器(パーソナルコンピューター)
103 中間転写ベルト
104 転写ローラ
105 定着ローラ
106 加圧ローラ
107 用紙カセット
108 転写材(用紙)
109 排紙ローラ
111 位置センサー
112 濃度センサー

Claims (13)

  1. 画像データに基づいて光変調される光束を放射する4以上の発光部を各々有する複数の光源手段と、前記複数の光源手段の各々から出射した4以上の光束を偏向走査する偏向手段と、前記複数の光源手段毎に設けられた被走査面上に前記偏向手段の偏向面にて偏向走査された4以上の光束を結像させる結像光学系と、を備え、前記複数の被走査面の各々を対応する同一の光源手段から出射した4以上の光束で同時に走査し、前記複数の被走査面の各々に同時に4以上の走査線を描く光走査装置であって、
    前記同一の光源手段の4以上の発光部から出射した4以上の光束は前記偏向手段の同一の偏向面で同時に偏向走査されており、
    前記被走査面上の1ライン目の走査線を、前記同一の光源手段の4以上の発光部から出射した4以上の光束により形成される4以上の走査線のうち前記被走査面が移動する方向において最も上流側の走査線と定義するとき、
    前記偏向手段によるk回目の偏向動作において、全ての被走査面における1ライン目の走査線に対応した画像データを、互いに他の被走査面における1ライン目の走査線に対応した画像データに対して1ライン以上ずらしており、
    前記複数の被走査面のうちのブラックに対応する被走査面に対して設けられた光源手段の発光部の数n1と、前記複数の被走査面のうち他の被走査面に対して設けられた光源手段の発光部の数n2とは異なっており、aを正の整数とするとき、
    n1=n2×a
    なる条件を満たしていることを特徴とする光走査装置。
  2. 前記複数の被走査面のうち隣接する2つの被走査面の各々における1ライン目の結像点間の距離をD(mm)、前記光走査装置の解像度から決まる走査ラインの間隔をp(mm)、前記隣接する2つの被走査面の各々に対応する光源手段の発光部の数をn、m(n、mは正の整数、Lを1≦L≦n−1を満たす整数とするとき、
    D=(n×m+L)×p
    なる条件を満たすことを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記偏向手段を複数備えており、
    前記複数の偏向手段の各々k回目の偏向動作において、互いに偏向位相が異なっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光走査装置。
  4. 前記結像光学系を複数備えており、
    前記複数の結像光学系の各々は結像光学素子を含み
    前記像光学素子同士は、対応する結像光学系の光軸に対する副走査方向のシフト量または主走査方向に平行な軸を回転軸とするチルト量互いに異なるように配置されていることを特徴とする請求項2に記載の光走査装置。
  5. 前記結像光学系を複数備えており、
    前記複数の結像光学系の各々は反射光学素子を含み
    前記反射光学素子同士は、対応する結像光学系の光軸に対するシフト量または主走査方向に平行な軸を回転軸とするチルト量が互いに異なるように配置されていることを特徴とする請求項2に記載の光走査装置。
  6. 前記複数の光源手段から出射した4以上の光束を前記偏向手段の偏向面に導光する複数の入射光学系を備えており、
    前記複数の入射光学系同士は、各々の光軸に対する副走査方向のシフト量または主走査方向に平行な軸を回転軸とするチルト量が互いに異なるように配置されていることを特徴とする請求項2に記載の光走査装置。
  7. 前記複数の光源手段の各々は、複数の発光部を有する面発光レーザーであることを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の光走査装置。
  8. 前記複数の面発光レーザーの各々は、2次元状に配置された複数の発光部を有するとを特徴とする請求項に記載の光走査装置。
  9. 請求項1からの何れか1項に記載の光走査装置と、前記複数の被走査面の各々に配置された複数の感光体と、前記光走査装置で走査された光ビームによって前記感光体の上に形成された静電潜像をトナー像として現像する複数の現像器と、前記現像されたトナー像を被転写材に転写する転写器と、前記転写されたトナー像を被転写材に定着させる定着器とを有することを特徴とするカラー画像形成装置。
  10. 外部機器から入力したコードデータを画像データに変換して前記光走査装置に入力せしめるプリンタコントローラーを有することを特徴とする請求項9に記載のカラー画像形成装置。
  11. 前記感光体の上に形成された静電潜像の電位を測定する電位センサーを有し、前記複数の走査線に対応する静電潜像の情報を前記電位センサーで読取り、その読取り結果を用いて前記光走査装置の画像データのずらし量を決定することを特徴とする請求項10に記載のカラー画像形成装置。
  12. 前記現像されたトナー像の位置を測定する位置センサーを有し、前記複数の走査線の位置情報を前記位置センサーで読取り、その読取り結果を用いて前記光走査装置の画像データのずらし量を決定することを特徴とする請求項10に記載のカラー画像形成装置。
  13. 前記現像されたトナー像の濃度を測定する濃度センサーを有し、前記複数の走査線に対応するトナー像の濃度を前記濃度センサーで読取り、その読取り結果を用いて前記光走査装置の画像データのずらし量を決定することを特徴とする請求項10に記載のカラー画像形成装置。
JP2007011427A 2006-02-16 2007-01-22 光走査装置及びそれを用いたカラー画像形成装置 Expired - Fee Related JP5089181B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007011427A JP5089181B2 (ja) 2006-02-16 2007-01-22 光走査装置及びそれを用いたカラー画像形成装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006039457 2006-02-16
JP2006039457 2006-02-16
JP2007011427A JP5089181B2 (ja) 2006-02-16 2007-01-22 光走査装置及びそれを用いたカラー画像形成装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2007245705A JP2007245705A (ja) 2007-09-27
JP2007245705A5 JP2007245705A5 (ja) 2010-02-12
JP5089181B2 true JP5089181B2 (ja) 2012-12-05

Family

ID=38590466

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007011427A Expired - Fee Related JP5089181B2 (ja) 2006-02-16 2007-01-22 光走査装置及びそれを用いたカラー画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5089181B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010175677A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Hoya Corp スキャナモジュールを備えたカメラ

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2672313B2 (ja) * 1988-01-18 1997-11-05 キヤノン株式会社 画像形成装置
JPH10175324A (ja) * 1996-12-19 1998-06-30 Ricoh Co Ltd 画像形成装置および画像形成装置における静電潜像形態調整方法
JPH1184771A (ja) * 1997-09-05 1999-03-30 Canon Inc 画像形成装置
JP2000229443A (ja) * 1999-02-10 2000-08-22 Canon Inc 画像形成装置
JP2003182139A (ja) * 2001-12-14 2003-07-03 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP4227331B2 (ja) * 2002-01-04 2009-02-18 キヤノン株式会社 画像形成装置の調整方法
JP2005205613A (ja) * 2004-01-20 2005-08-04 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置、画像形成方法及びそのプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007245705A (ja) 2007-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4769734B2 (ja) 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP2006258918A (ja) 走査光学装置及びそれを用いたカラー画像形成装置
US7768542B2 (en) Multi-beam optical scanning device and image forming apparatus using the same
JP4819392B2 (ja) 走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置
US7548252B2 (en) Optical scanning apparatus and color image forming apparatus using the same
JP2006330581A (ja) マルチビーム光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
KR100708179B1 (ko) 탠덤형 광주사장치
JP4708862B2 (ja) 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP5137756B2 (ja) 走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置
JP5333070B2 (ja) 光走査装置と画像形成装置
JP2006330688A (ja) 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP2004184655A (ja) 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JPH1172727A (ja) 走査光学系及び走査光学装置
JP7030576B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP4593886B2 (ja) 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP2003241126A5 (ja)
JP2003241126A (ja) 走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置
JP5089181B2 (ja) 光走査装置及びそれを用いたカラー画像形成装置
JP4715418B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP2007316115A (ja) 走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置
US7098937B2 (en) Multi-beam scanning optical system, image forming apparatus, and color image forming apparatus
JP2013142744A (ja) マルチビーム光走査装置および画像形成装置
JP4411054B2 (ja) 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP2005070125A (ja) 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP4378416B2 (ja) 走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091221

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091221

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100201

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20100630

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120409

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120904

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120911

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150921

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5089181

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150921

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees