JP5086695B2 - 楔緊結式足場用壁あて受け材及び壁あて材 - Google Patents

楔緊結式足場用壁あて受け材及び壁あて材 Download PDF

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Description

本発明は、建築現場等で使用される楔緊結式足場を建物から所定の距離を保つと共に、足場本体が転倒するのを防止するために使用される壁あて受け材及び壁あて材に係り、さらに詳しくは足場の支柱に設けられた上段コマと下段コマのいずれのコマに壁あて受け材を取り付けても、壁あて受け材を常に床付き布枠の下側に設置することが可能な楔緊結式足場用壁あて受け材及び壁あて材に関する。
建設現場の構造物等の周囲に設置される建設用足場には、建枠に筋違(すじかい)や手摺枠を取り付けてなる「建枠式足場」と、支柱部材やブレース材(斜材ともいう)や手摺部材等の足場構成部材を緊結して組み立ててなる「楔緊結式足場」がある。
本発明は、楔緊結式足場に使用される足場用壁あて受け材及び壁あて材に係るものである。まず、楔緊結式足場について、以下に説明する。
「楔緊結式足場」は、足場構成部材を取り付けるための「コマ」と呼ばれる取付部材が複数個設けられた支柱部材と、端部に楔が取り付けられている手摺部材、ブレース材、腕木部材等からなり、各楔をコマに挿入して足場構成部材を緊結した後、床付き布枠を架け渡すことによって、組み立てられる。
図9に、楔緊結式足場の構造の一例を示す。(a)は緊結式足場の正面図、(b)は(a)において円Pで示された支柱に設けたコマ部分の矢視方向拡大上面図、(c)は(a)において円Qで示されたコマの周辺の拡大正面図、そして、(d)は楔緊結式足場の右側面図である。
楔緊結式足場は、(d)に示すように、建物10側に支柱7aが、そして、その反対側に支柱7bが、2列になって立設されている。各々の支柱7は、複数のコマ5a、5bを有する支柱部材21を縦に継ぎ足すことによって形成されている。(a)に示すように建物側(7a列)の隣接する支柱7の間には、コマ5aを介してブレース材24が取り付けられ、また、コマ5aを介して作業用手摺23が取り付けられ、そして、各コマ5aにおいて楔等で緊結される。さらに、(d)に示すように建物側の支柱7a列の支柱と建物とは反対側の支柱7b列の支柱間には、コマ5aを介して腕木材25が取り付けられ、コマ5bにおいて楔等で緊結され、そして、隣接する腕木材25の間に、床付き布枠26を架け渡すことで、1段目の足場が形成される。なお、ブレース材24は建物とは反対側の支柱7b列の支柱間に取り付ける場合もある。
2段目の足場は、1段目の足場と同様にして形成される。必要に応じて、1段目の足場の支柱7の上端に別途用意した支柱部材21を縦方向に継ぎ足した上で、ブレース材24と手摺23をコマ5aを介して取り付け、そして、腕木材25を5bを介して取り付け、それぞれ、緊結した後、作業床及び通路として用いられる床付き布枠26を隣接する腕木材25の間に架け渡すことによって、形成される。これを順次繰り返すことによって、複数段の楔緊結式足場が形成される。なお、ここでは、足場構成部材のうち、ブレース材24と手摺23をコマ5aを介して取り付け、そして、腕木材25を5bを介して取り付けているが、楔緊結式足場の設置場所によっては、これが逆になって、ブレース材24と手摺23をコマ5bを介して取り付け、そして、腕木材25を5aを介して取り付ける場合もある。
図10は、建物の周囲に設置された楔緊結式足場の状態を示す平面図である。足場32は、建物31から所定の間隔を設けて設置されるが、その間隔を維持し、足場が建物側およびその逆側に転倒することを防止するために壁あて材18が複数個使用される。
図11は、図10に円Rで示されるコマ周辺の拡大図であって、楔緊結式足場で従来から用いられている壁あて材の設置状況の一例を示している。(a)は建物の面に向かっての正面断面図、そして、(b)はその右側面図である。
ここでは、足場構成部材のうち、腕木材25は上段のコマ5aを介して支柱7に取り付けられており、そして、隣接する腕木材(図示せず)との間に床付き布枠26が架け渡される。そして、下段のコマ5bを壁あて材18の緊結用として使用している。
壁あて材18は、壁あて受け材と圧縮ジャッキとからなる。圧縮ジャッキ15は雄ネジを外面に有するネジ部11と、その先端に設けられた壁あて板12と、ネジ部を回転させるためのハンドル14からなる。また、壁あて受け材は、圧縮ジャッキのネジ部11を内面で支持するための支持管1と、その支持管1の外面に支持管軸方向とは直角の方向に接合された楔3bとからなる。圧縮ジャッキ18のネジ部11は、足場本体と建物の壁10間の距離を調整するために使用される。ハンドル14を回転させることにより、ネジ部11を前後進させ、壁あて板12を壁に押圧させ、または離反させることができる。
支持管1の側面に溶接等により固定された楔3bは、足場の支柱7に設けられた下段のコマ5bに挿入されている。コマ5a、5bは、各支柱部材に支柱部材を挟んで対向させて上下各2個ずつ溶接等により接合されており、支柱部材は縦方向に継ぎ足されて支柱7を形成するから、各支柱7には一定間隔でコマ5a、5bが複数箇所において上下2段に設けられている。コマが上下にずらして設けてあるのは、1つの支柱部材に設けられた隣り合うコマと干渉しないようにするためである。したがって、図10に示すように建物がA、B、C、Dの4面の場合、例えばA面側の足場構成部材を緊結するのにコマの上段を使用すれば、B面側足場では下段のコマ、C面側足場では上段のコマ、D面側足場では下段のコマを使用することになる。
図12は、楔緊結式足場で従来から用いられている壁あて材の設置状況の他の例を示している。図11と同じく、(a)は建物の面に向かっての正面断面図、そして、(b)はその右側面図である。しかしながら、図11とは逆に、腕木材25は下段のコマ5bを介して支柱7に取り付けられており、そして、隣接する腕木材(図示せず)との間に床付き布枠26が架け渡される。そして、上段のコマ5aを壁あて材18の緊結用として使用している。
ここでは、壁あて材18は、腕木部材25に掛け渡された床付き布枠26よりも上面に設置されることになる。床付き布枠は通路として使用されるものであるから、床付き布枠の上に壁あて材が突出していると歩行中に足を引っ掛けて転倒するという危険性がある。
図13は、床付き布枠の上に壁あて材が突出しないようにした、従来から用いられている壁あて材の使用状態の一例を示す図であり、図11及び図12と同じく、(a)は建物の面に向かっての正面断面図、そして、(b)はその右側面図である。腕木材25は下段のコマ5bを介して支柱7に取り付けられており、そして、隣接する腕木材(図示せず)との間に床付き布枠26が架け渡される。そして、上段コマ5aは使用しないで、コマの下部の支柱7に壁あて材の支持管1をクランプ22で固定して、壁あて材が床付き布枠の下側にくるように設置される。
しかし、このような方法では壁あて材の位置が下がり過ぎるため、壁あて材がその下側にある床付き布枠上を歩く作業員の頭に当り危険である。また、上記のようなクランプによる壁あて材の設置は、足場の組み立て作業や解体作業が煩雑になる。
引用文献1には、壁あて材の発明が記載されているが、同文献の図2から明らかなように、壁あて材を上段のコマで緊結した場合には、壁あて材は床付き布枠よりも上側に突出して設置されることになる。
特開平11−100989号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、従来から使用されている上段および下段のコマをそのまま利用して壁あて材を足場支柱に緊結することができ、かつ壁あて材が常に床付き布枠の下側に設置でき、設置、解体作業が容易な壁あて受け材及び壁あて材を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を解決するために、種々の検討を重ねた結果、次の(a)及び(b)に示す知見を得た。
(a) 上段コマを介して壁あて受け材を足場に緊結した場合でも、壁あて材が床付き布枠の下側に設置できるようにするには、壁あて受け材に設けた下段コマに挿入するための楔以外に、壁あて受け材に上段用の第二の楔を設け、第二の楔を上段コマに挿入したときに、圧縮ジャッキのネジ部支持用の支持管が床付き布枠より下側に配置できるようにすればよいこと。
(b) 上記(a)を達成するためには、圧縮ジャッキのネジ部支持用の円管若しくは角管からなる支持管に、その支持管の外面に接して支持管軸方向とは直角の方向に接合された第一の楔を設けると共に、この支持管の外面に垂直かつ支持管軸方向とは直角の方向に楔取付材を接合し、その楔取付材の側面に第二の楔を設け、これら2個の楔の長手方向の中心軸が互いに平行になるようにすればよい。
本発明はこのような知見に基づきなされたもので、下記の(1)〜(7)の楔緊結式足場用の壁あて受け材並びに下記の(8)及び(9)の楔緊結式足場用の壁あて材を要旨とする。
(1)楔緊結式足場の支柱に設けられた上段コマまたは下段コマのいずれにも挿入することができる先端先細り形状の楔を2個有する壁あて受け材であって、円管若しくは角管からなる支持管と、この支持管の外面に接して支持管軸方向とは直角の方向に接合された第一の楔と、この支持管の外面に垂直かつ支持管軸方向とは直角の方向に接合された楔取付材の側面に接合された第二の楔からなるとともに、2個の楔の長手方向の中心軸が互いに平行であり、第一の楔と第二の楔のいずれかを上記の上段コマまたは下段コマに取り付けることができるものであることを特徴とする壁あて受け材。

(2)第一の楔の先細り先端部と第二の楔の先細り先端部が同一方向を向いていることを特徴とする、上記(1)の壁あて受け材。
(3)第一の楔の先細り先端部と第二の楔の先細り先端部が逆方向を向いていることを特徴とする、上記(1)の壁あて受け材。
(4)2個の楔の長手方向の中心軸と楔取付材の中心軸が同一平面上にあることを特徴とする、上記(1)から(3)までのいずれかの壁あて受け材。
(5)楔取り付け材が金属管であることを特徴とする、上記(1)から(4)までのいずれかの壁あて受け材。
(6)第一の楔が楔固定材を介して支持管の外面に接合されていることを特徴とする、上記(1)から(5)までのいずれかの壁あて受け材。
(7)第二の楔が楔固定材を介して楔取り付け材の側面に接合されていることを特徴とする、上記(1)から(6)までのいずれかの壁あて受け材。
(8)上記(1)から(7)までのいずれかの壁あて受け材と、壁からの距離を一定に保つことができる圧縮ジャッキからなる壁あて材。
(9)圧縮ジャッキが、雄ネジを外面に有するネジ部と、ネジ部の先端に設けられる壁あて板と、ネジ部を移動させるハンドル部からなることを特徴とする、上記(8)に記載の壁あて材。
本発明によれば、楔緊結式足場の支柱に設けられている上段コマを利用して壁あて受け材を緊結しても、壁あて材を常に床付き布枠よりも下側に設置できる壁あて受け材及び壁あて材を提供することができる。また、その設置作業及び解体作業が容易である。
本発明に係る壁あて受け材及び壁あて材を、以下に図面を用いて説明する。なお、本発明は次の実施例に限定されるものではない。
図1は、本発明の壁あて受け材の一例を示す斜視図である。この壁あて受け材17は、壁あて材の構成部材の一つである圧縮ジャッキのネジ部を内面で支持するための円管若しくは角管からなる支持管1と、その支持管の外面に接して支持管軸方向(c方向)に対して直角方向(z方向)に接合された第一の楔3bと、この支持管の下側外面に垂直かつ支持管軸方向とは直角の方向に接合された楔取付材2の側面に接合された第二の楔3aからなる。これら2個の楔の長手方向中心軸x及びzは互いに平行になっており、それら中心軸x、z及び楔取付材2の中心軸yは同一平面上にある。このように中心軸が同一平面上にある構成が好ましいが、楔3bは1上を左右(矢印方向)のいずれかに多少ずらして接合しても構わない。
第一の楔3bは、先細り先端部E1を下方に向け、他端部E2で溶接等により支持管1に固定されている。また、第二の楔3aは、先細り先端部E1を上方にして他端部E2で楔取付材2に溶接等で固定されている。すなわち、第一の楔の先細り先端部と第二の楔の先細り先端部が逆方向を向いているが、その理由は後述する。
図2は、図1で示した本発明の壁あて受け材の左側面図(a)と正面図(b)である。(a)に示すように、楔3aまたは楔3bを支持管1または楔取付材2の側面に溶接固定するには、断面がコの字形の形鋼からなる楔固定材4を介して溶接するのが好ましい。楔を支持管に直接溶接固定してもよいが、支持管外表面が曲面になっているので楔固定材4を用いることにより強固に固定できる。
2つの楔3a、3bの先細り先端部が逆方向[(a)に示す矢印方向]になっているのは以下の理由による。
楔の先細り先端部が逆方向になっているのは、上段コマを介して壁あて受け材を足場の支柱に緊結する場合に、支持管を床付き布枠よりも下側に設置するために、(a)に示す状態から壁あて受け材を180度回転させて楔3aを上段コマに挿入して使用するためである。すなわち、楔3aは上段コマを介して壁あて受け材を足場の支柱に緊結する場合に用い、楔3bは下段コマを介して壁あて受け材を支柱に緊結する場合に用いる。
楔3aを楔取付材2に取付ける際の軸方向の位置は、楔3aを上段コマに挿入した場合に、支持管1が床付き布枠26と干渉しなく、その下に配置できる位置とすればよい。例えば、通常使用されているコマの長さ(支柱軸方向の長さ)は40mmであるが、その場合図2に示す支持管1の中心軸から楔端部E2の円形部中心までの長さLが80mm以上になるようにすればよい。
図3は、本発明の壁あて受け材及び壁あて材を用いて、壁あて材を下段のコマ5bを介して足場の支柱7に緊結した状態を示す図で、(a)は左側面図、(b)は正面図である。
本発明の壁あて材は、図3に示すように先端に壁あて板12を備えたネジ部11と、それを回転させるためのハンドル14とを備えた圧縮ジャッキ15を、上述の壁あて受け材の支持管に取り付けてなる。圧縮ジャッキは、ネジ部を支持管の内面で支持させることにより壁あて材に取り付けられる。
これらの図に示すように、壁あて受け材は楔3bにより、下段コマ5bを介して足場の支柱7に緊結されているので、壁あて材18は床付き布枠26の下側に取り付けることができる。この場合、楔取付材に固定されている楔3aは、遊んだ状態となっている。
図4は、本発明の壁あて受け材及び壁あて材を用いて、壁あて材18を上段のコマ5aを介して足場の支柱7に緊結した状態を示す図で、(a)は左側面図、(b)は正面図である。壁あて材は、楔取付材2に固定された楔3aにより上段コマ5aを介して緊結されているので、上段コマを壁あて材の緊結用として利用した場合であっても、壁あて材18は床付き布枠26の下側に取り付けることができる。このように、楔3aを使用している場合は、楔3bは遊んでいる。
本発明の壁あて材を構成する壁あて板、ネジ部、支持管および楔の形状、寸法や材質は、従来から使用されているものでよい。なお、楔は中実であってもよいが、一般に使用されている鋼板を楔状にプレス成形した横断面がコの字形をした楔が軽量で好適である。
楔取付材は、断面が円形や矩形の中実の棒鋼や鋼管等を用いることができるが、鋼管が好ましい。
図5は、本発明に係る壁あて受け材の他の例を示す斜視図である。この壁あて受け材17は、壁あて材の構成部材の一つである圧縮ジャッキのネジ部を内面で支持するための円管若しくは角管からなる支持管1と、その支持管の外面に接して支持管軸方向(c方向)に対して直角方向(z方向)に接合された第一の楔3dと、この支持管の上側外面に垂直かつ支持管軸方向とは直角方向に接合された楔取付材2の側面に接合された第二の楔3cからなる。これら2個の楔の長手方向中心軸x及びzは互いに平行になっており、それら中心軸x、z及び楔取付材2の中心軸yは同一平面上にある。このように中心軸が同一平面上にある構成が好ましいが、楔3dは支持管1上を左右(矢印方向)のいずれかに多少ずらして接合しても構わない。
第一の楔3dは、先細り先端部E1を下方に向け、他端部E2で支持管2に溶接等で固定されている。また、第二の楔3cは、先細り先端部E1を下方にして他端部E2で楔取付材2に溶接等で固定されている。すなわち、第一の楔の先細り先端部と第二の楔の先細り先端部が同方向を向いていが、その理由は後述する。
図6は、図5で示した本発明の壁あて受け材の左側面図(a)と正面図(b)である。(a)に示すように、楔3dまたは楔3cを支持管1または楔取付材2の側面に溶接固定するには、実施例1と同様に断面がコの字形の形鋼からなる楔固定材4を介して溶接するのが好ましい。楔を支持管に直接溶接固定してもよいが、支持管の外表面が曲面であるので楔固定材4を用いるとより強固に固定ができる。
2つの楔3c、3dの先細り先端部が同方向[(a)に示す矢印方向]になっているのは以下の理由による。
楔の先細り先端部が同方向になっているのは、上段コマを介して壁あて受け材を支柱に緊結する場合に、支持管を床付き布枠よりも下側に設置するために、壁当て材を(a)に示す状態のまま楔3cを上段コマに挿入して使用するためである。
すなわち、楔3aは上段コマを介して壁あて受け材を足場の支柱に緊結する場合に用い、楔3bは下段コマを介して壁あて受け材を支柱に緊結する場合に用いる。
楔3cを楔取付材2に取付ける際の軸方向の位置は、楔3cを上段コマに挿入した場合に、支持管1が床付き布枠13と干渉しなく、床付き布枠の下に配置できる位置とすればよい。
例えば、通常使用されているコマの長さ(支柱軸方向の長さ)は40mmであるが、その場合、図6に示す支持管1の中心軸から楔端部E2の円形部中心までの長さLが80mm以上になるようにすればよい。
次に、本発明に係る壁あて材の他の例を以下に示す。先端に壁あて板12を備えたネジ部11と、それを回転させるためのハンドル14とを備えた圧縮ジャッキ15を、上述の壁あて受け材の支持管に取り付けてなる。圧縮ジャッキは、ネジ部を支持管の内面で支持させることにより壁あて材に取り付けられる。
図7は、本実施例2の壁あて受け材及び壁あて材を用いて、壁あて材18を下段コマ5bを介して足場の支柱に緊結した状態を示す図で、(a)は左側面図、(b)は正面図である。これらの図に示すように壁あて受け材は、楔3dにより下段コマ5bを介して足場の支柱7に緊結されているので、壁あて材18は床付き布枠26の下側に取り付けることができる。この場合、楔取付材に固定されている楔3cは、遊んだ状態となっている。
図8は、本実施例2の壁あて受け材及び壁あて材を用いて、壁あて材18を上段コマ5aを介して足場の支柱7に緊結した状態を示す図であり、(a)は左側面図、(b)は正面図である。壁あて材18は楔取付材2に接合された楔3cにより上段のコマ5aを介して支柱7に緊結されているので、上段コマを壁あて材の緊結用として利用した場合であっても、壁あて材18は床付き布枠26の下側に取り付けることができる。このように、楔3cを使用している場合、楔3dは遊んだ状態になっている。
本発明の壁あて材を構成する壁あて板、ネジ部、支持管および楔の形状、寸法や材質は、従来から使用されているものでよい。なお、楔は中実であってもよいが、一般に使用されている鋼板を楔状にプレス成形した横断面がコの字形の楔が好適である。楔取付材は、断面が円形や矩形の中実の棒鋼や鋼管等を用いることができる。しかし、軽量の鋼管を用いるのが好ましい。
以上のとおり、本発明によれば、従来の支柱に設けられている上段コマをそのまま利用して壁あて材を緊結しても、壁あて材を常に床付き布枠よりも下方に設置でき、足場への設置、解体作業が容易な壁あて受け材及び壁あて材を提供することができる。
本発明の壁あて受け材の一例を示す斜視図である。 本発明の壁あて受け材の左側面図と正面図である。 本発明の壁あて受け材を用いて、壁あて材を下段のコマを介して足場の支柱に緊結した状態を示す左側面図と正面図である。 本発明の壁あて受け材を用いて、壁あて材を上段のコマを介して足場の支柱に緊結した状態を示す左側面図と正面図である。 本発明の壁あて受け材の他の例を示す斜視図である。 本発明の壁あて受け材の左側面図と正面図である。 本発明の壁あて受け材を用いて、壁あて材を下段のコマを介して足場の支柱に緊結した状態を示す左側面図と正面図である。 本発明の壁あて受け材を用いて、壁あて材を上段のコマを介して足場の支柱に緊結した状態を示す左側面図と正面図である。 楔緊結式足場の構造の一例を示す。 建物の周囲に設置された楔緊結式足場の状態を示す平面図である。 図10に円Rで示されるコマ周辺の拡大図であって、楔緊結式足場で従来から用いられている壁あて材の設置状況の一例を示している。(a)は建物の面に向かっての正面断面図、そして、(b)はその右側面図である。 楔緊結式足場で従来から用いられている壁あて材の設置状況の他の例を示している。(a)は建物の面に向かっての正面断面図、そして、(b)はその右側面図である。 床付き布枠の上に壁あて材が突出しないようにした、従来から用いられている壁あて材の使用状態の一例を示す図であり、(a)は建物の面に向かっての正面断面図、そして、(b)はその右側面図である。
符号の説明
1 支持管
2 楔取付材
3、3a、3b、3c、3d 楔
4 楔固定材
5、5a、5b コマ
6 掴み金具
7、7a、7b 支柱
8 楔
10 壁
11 ネジ部
12 壁あて板
14 ハンドル
15 圧縮ジャッキ
17 壁あて受け材
18 壁あて材
21 支柱部材
22 クランプ
23 手摺
24 ブレース材
25 腕木材
26 床付き布枠
31 建物
32 足場
E1、E2 端部

Claims (9)

  1. 楔緊結式足場の支柱に設けられた上段コマまたは下段コマのいずれにも挿入することができる先端先細り形状の楔を2個有する壁あて受け材であって、円管若しくは角管からなる支持管と、この支持管の外面に接して支持管軸方向とは直角の方向に接合された第一の楔と、この支持管の外面に垂直かつ支持管軸方向とは直角の方向に接合された楔取付材の側面に接合された第二の楔からなるとともに、2個の楔の長手方向の中心軸が互いに平行であり、第一の楔と第二の楔のいずれかを上記の上段コマまたは下段コマに取り付けることができるものであることを特徴とする壁あて受け材。
  2. 第一の楔の先細り先端部と第二の楔の先細り先端部が同一方向を向いていることを特徴とする、請求項1に記載の壁あて受け材。
  3. 第一の楔の先細り先端部と第二の楔の先細り先端部が逆方向を向いていることを特徴とする、請求項1に記載の壁あて受け材。
  4. 2個の楔の長手方向の中心軸と楔取付材の中心軸が同一平面上にあることを特徴とする、請求項1から3までのいずれかに記載の壁あて受け材。
  5. 楔取り付け材が金属管であることを特徴とする、請求項1から4までのいずれかに記載の壁あて受け材。
  6. 第一の楔が楔固定材を介して支持管の外面に接合されていることを特徴とする、請求項1から5までのいずれかに記載の壁あて受け材。
  7. 第二の楔が楔固定材を介して楔取り付け材の側面に接合されていることを特徴とする、請求項1から6までのいずれかに記載の壁あて受け材。
  8. 請求項1から7までのいずれかに記載の壁あて受け材と、壁からの距離を一定に保つことができる圧縮ジャッキからなる壁あて材。
  9. 圧縮ジャッキが、雄ネジを外面に有するネジ部と、ネジ部の先端に設けられる壁あて板と、ネジ部を移動させるハンドル部からなることを特徴とする、請求項8に記載の壁あて材。
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