JP5086012B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、空気入りタイヤにかかり、特に、ショルダー側の陸部の耐偏摩耗性能を向上した空気入りタイヤに関する。
トレッドパターンがタイヤ赤道面に対して非対称となる、いわゆる非対称パターンのタイヤは、車両装着時の車両外側となる部分は操縦安定性の向上のために、一方、車両装着時の車両内側となる部分は排水性向上のためにそれぞれ機能を分離させて構成することが一般的である。
タイヤの実際の使用時の負荷転動に当たっては、多くはタイヤにキャンバ角が付与されることとなり、このキャンバ角がタイヤの摩耗、操縦安定性、排水性等に大きな影響を及ぼしている。
車両の制動時の荷重移動(前のめり)は、車両に装着したタイヤのネガティブキャンバ角を大とするように働くため(車両前方から左右のタイヤを見ると、ハ字状となる方向)、タイヤの車両装着時内側に、回転方向の負荷が大きくなり、車両装着時内側の陸部に偏摩耗を生じやすい問題がある。
この偏摩耗は、接地端でのタイヤ径とトレッド中央側でのタイヤ径との径差に起因して走行時に接地端側が路面に対して引きずられ、接地端側がタイヤ赤道面側よりも大きく摩耗することによって生ずる(肩落ち摩耗)。
このような陸部の耐偏摩耗性能を狙うために、ショルダー側の陸部に独立した複数の窪み(凹部)を周方向に配置する手法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004―090798号公報
陸部に窪みを配置することで、陸部の剛性を部分的に低下させ、肩落ち摩耗の進展を抑制できるが、より高い効果を狙い、窪みの大きさ、数を大きくすると、その窪み周辺を核とした別の新たな偏摩耗を発生する問題があった。
より具体的には、図6に示すように、摩耗の進行に従って、窪み200のタイヤ赤道面側(矢印CL方向側)に、窪み200の他の周囲部分よりも盛り上がる突起状部分202が次第に形成され、これが核となってヒール・アンド・トゥ摩耗のような周方向に凹凸する偏摩耗が新たに発生する問題があった。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、肩落ち摩耗のみならず、他の偏摩耗も抑えることのできる、従来よりも耐偏摩耗性能の高い空気入りタイヤの提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、トレッドに複数本の周方向主溝で区画された複数の陸部を備えた空気入りタイヤであって、車両装着時の車両内側に配置される最内側陸部には、接地端側に複数の窪みがタイヤ周方向に沿って配置され、前記窪みは、タイヤ赤道面側に、トレッド踏面に立てた法線に対する傾斜角度が、タイヤ赤道面側以外の他の壁面の傾斜角度に比較して大きく設定された第1斜面を有する、ことを特徴としている。
次に、請求項1に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
請求項1に記載の空気入りタイヤでは、車両装着時の車両内側に配置される最内側陸部の接地端側に、複数の窪みをタイヤ周方向に沿って配置したので、接地端側の陸部剛性がタイヤ赤道面側の陸部剛性よりも低下して接地圧が低くなるので、接地端側の摩耗が抑えられ、最内側陸部の接地端側に発生する肩落ち摩耗が抑制される。
また、偏摩耗の核となる、窪みのタイヤ赤道面側に生じる突起状部分の発生に関しては、窪みのタイヤ赤道面側に、トレッド踏面に立てた法線に対する傾斜角度が、タイヤ赤道面側以外の他の壁面の傾斜角度に比較して大きく設定された第1斜面を設け、タイヤ赤道面側の剛性を他の部分よりも高くして摩耗が促進され易い状態としているので、突起状部分の発生を抑えることができ、これにより、新たな偏摩耗の発生を抑えることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の空気入りタイヤにおいて、前記第1斜面はタイヤ周方向に対して平行に形成され、窪みのトレッド踏面における開口部は、タイヤ赤道面側にタイヤ周方向に沿って延びる直線部分を有する、ことを特徴としている。
次に、請求項2に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
第1斜面をタイヤ周方向に対して平行に形成し、窪みのトレッド踏面における開口部がタイヤ赤道面側にタイヤ周方向に沿って延びる直線部分を有するよう、好ましくは、接地端側の周方向長さよりも、直線部分の長さを長くすると、窪みのタイヤ赤道面側において、剛性の高い部分の周方向長さを長くとることができ、突起状部分の発生をより抑えることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の空気入りタイヤにおいて、前記窪みは、タイヤ赤道面側の前記第1斜面のタイヤ径方向内側に、踏面に対して直角に形成された垂直壁面を有する、ことを特徴としている。
次に、請求項3に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
第1斜面のタイヤ径方向内側に、踏面に対して直角とされた垂直壁面を形成することで、垂直壁面が無い場合に比較して、トレッドが摩耗するにしたがって窪みが消滅し難くなる。
このような垂直壁面をタイヤ半径方向内側(窪みの底側)に設けることで、窪みの深さを変えることなく底側の体積を増加させることができ、摩耗後の窪みの体積が確保され、窪みによる偏摩耗抑制効果を長期に渡って持続させることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記第1斜面の傾斜角度が25〜80°の範囲内に設定されている、ことを特徴としている。
次に、請求項4に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
最内側陸部の剛性を確保し、均一な摩耗と操縦安定性を得るためには、第1斜面の傾斜角度が25〜80°の範囲内に設定することが好ましい。
第1斜面の傾斜角度が25°未満では、第1斜面付近の陸部剛性が不足し、新たな偏摩耗の核を発生し易くなり、また操縦安定性にも影響が出る。
一方、第1斜面の傾斜角度が80°を越えると、窪みが浅くなるので早期に窪みが消滅することとなり、偏摩耗(肩落ち摩耗)の抑制が長期に渡って維持できなくなる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記最内側陸部には、前記窪みがタイヤ幅方向に少なくとも2列以上設けられている、ことを特徴としている。
次に、請求項5に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
窪みをタイヤ幅方向に少なくとも2列以上設けることで、最内側陸部の剛性を調整し易くなる。特に、最内側陸部の幅が広い場合、窪みが1列では、偏摩耗抑制効果が不足する場合があるので、最内側陸部の幅に応じて窪みの列数を2列以上とし、十分な偏摩耗抑制効果を得るようにすることが好ましい。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の空気入りタイヤにおいて、前記窪みは、タイヤ赤道面から遠いほど、その体積が大きい、ことを特徴としている。
次に、請求項6に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
肩落ち摩耗は、最内側陸部をトレッド幅方向に断面で見た時に、接地端側の摩耗量が最も大きく、タイヤ赤道面側へ向かうに従って摩耗量が減少する形態となっている。
したがって、肩落ち摩耗を抑制するには、特に接地端付近の圧縮剛性を低下することが効果的である。
請求項6に記載の空気入りタイヤでは、窪みを、タイヤ赤道面から遠いほど、その体積が大きく設定(即ち、接地端に近い程、その体積を大きく設定する)することで、接地端付近の圧縮剛性をタイヤ赤道面側よりも低下させることができ、肩落ち摩耗を効果的に抑制するためには好ましい形態となる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記窪みは、タイヤ周方向の寸法が、タイヤ幅方向の寸法の2倍以内である、ことを特徴としている。
次に、請求項7に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
窪みにおいて、タイヤ周方向の寸法をタイヤ幅方向の寸法の2倍以内とし、タイヤ周方向の寸法とタイヤ幅方向の寸法とを出来る限り等しくすることが好ましい。
窪みのタイヤ周方向の寸法が、タイヤ幅方向の寸法の2倍を越えると、窪みがタイヤ周方向に長い溝形状となり、最内側陸部の横方向の剛性が低下するため、操縦安定性等に影響がでる虞がある。
以上説明したように本発明の空気入りタイヤは上記の構成としたので、従来よりも高い耐偏摩耗性能が得られる、という効果がある。
[第1の実施形態]
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態に係る空気入りタイヤ10を詳細に説明する。
本実施形態の空気入りタイヤ10のトレッド12には、タイヤ赤道面CLの車両装着時外側(図面矢印OUT方向側が車両装着時外側)に第1の周方向主溝14が形成され、タイヤ赤道面CLの車両装着時の内側(矢印IN方向が車両装着時内側)に第2の周方向主溝16が形成され、第2の周方向主溝16の車両装着時内側に、第3の周方向主溝18が形成されており、第1の周方向主溝14の車両装着時外側には第1の陸部20、第1の周方向主溝14と第2の周方向主溝16との間には第2の陸部22、第2の周方向主溝16と第3の周方向主溝18との間には第3の陸部24、第3の周方向主溝18の車両装着時内側には第4の陸部26が夫々区画されている。
第1の陸部20には、第1の陸部を横断する第1のラグ溝28と、接地端12E側からタイヤ赤道面CL側へ延びて陸部内で終端する第2のラグ溝30とが周方向に交互に形成されている。また、第1の陸部20には、周方向に延びる第1のサイプ32、及び第2のラグ溝30と第1の周方向主溝14とを連結する第2のサイプ34が形成されている。
なお、ここでいう接地端12Eとは、空気入りタイヤ10をJATMA YEAR BOOK(2007、日本自動車タイヤ協会規格)に規定されている標準リムに装着し、JATMA YEAR BOOKでの適用サイズ・プライレーティングにおける最大負荷能力(内圧−負荷能力対応表の太字荷重)に対応する空気圧(最大空気圧)の100%の内圧を充填し、最大負荷能力を負荷したときのものである。使用地又は製造地において、TRA規格、ETRTO規格が適用される場合は各々の規格に従う。
第2の陸部22には、周方向主溝14から車両装着時内側へタイヤ周方向に対して左上がりに傾斜して延びて陸部内で終端する第1の傾斜溝部36Aと、第1の傾斜溝部36Aの陸部内終端部分から、車両装着時外側へタイヤ周方向に対して右下がりに傾斜して陸部内で終端すると共に、タイヤ周方向に対する角度が第1の傾斜溝部36Aよりも小さく設定された第2の傾斜溝36BとからなるV字型溝36が、タイヤ周方向に間隔をあけて複数形成されている。
また、第2の陸部22には、第1の陸部20に形成されている第1のラグ溝28の延長線上に、短い第3のラグ溝40が形成されている。
さらに、第2の陸部22には、第1の傾斜溝36Aの中間部分と第1の周方向主溝14とを連結する第3のサイプ42と、第2の傾斜溝36Bの一端の中間部分と第2の周方向主溝16と連結する第4のサイプ44が形成されている。
第3の陸部24には、一端が第3の周方向主溝18に連結され、他端が陸部内で終端する第5のサイプ46が形成されており、第5のサイプ46の陸部内終端部分には丸穴47が形成されている。
第4の陸部26には、接地端12E側に、窪み48をタイヤ周方向に沿って複数配置した窪み列50が2列配置されている。なお、2つの窪み列50は、第4の陸部26の幅方向中心よりも接地端12E側に配置されている。
トレッド12を平面視した際の窪み48の形状は特に問わないが、トレッド踏面の開口部において、タイヤ赤道面CL側に、タイヤ周方向に沿って延びる直線部分を有することが好ましい。本実施形態の窪み48は、図1、及び図2に示すように、接地端側の辺がタイヤ赤道面CL側の辺よりも短い台形を呈している。
窪み48は、タイヤ周方向の寸法Lをタイヤ幅方向の寸法Wの2倍以内とし、タイヤ周方向の寸法とタイヤ幅方向の寸法とを出来る限り等しくすることが好ましい。また、窪み48は、その深さを第4の陸部26の高さ寸法(=第3の周方向主溝18の溝深さ寸法)の40〜100%の範囲内に設定することが好ましい。
窪み48は、4つの側壁(タイヤ赤道面CL側の側壁48A、接地端側の側壁48B、矢印A方向側の側壁48C、矢印B方向側の側壁48D)を備えているが、図3に示すように、タイヤ赤道面CL側の側壁48Aの傾斜角度θ(基準は踏面に立てた法線に対して。)は、接地端側の側壁48B及び他の側壁の傾斜角度θよりも大きく設定されている。
側壁48Aの傾斜角度θは25〜80°の範囲内に設定することが好ましい。本実施形態では、側壁48Aの傾斜角度θが40°に設定され、その他の側壁の傾斜角度θが5°に設定されている。
また、第4の陸部26には、窪み48のタイヤ赤道面CL側に、L字型溝52がタイヤ周方向に間隔をあけて複数配置されている。
L字型溝52は、第3の周方向主溝18から車両内側の接地端12Eに向けて延びて陸部内で終端するラグ溝部52Aと、ラグ溝部52Aの陸部内終端部分からタイヤ周方向に沿って矢印B方向の延びる周方向溝部52Bとから構成されている。
なお、第2の陸部22、第3の陸部24、及び第4の陸部26は、陸部を横断するようなラグ溝で完全に分断されてはおらず、所謂リブ形状となっている。
ちなみに、本実施形態の空気入りタイヤ10においては、回転方向の指定は無い。
(作用)
本実施形態の空気入りタイヤ10では、車両装着時車両内側に配置される第4の陸部26において、そのタイヤ幅方向外側部分に窪み48をタイヤ周方向に沿って複数配置したことで、第4の陸部26の接地端側の陸部剛性が低下し、接地端側の肩落ち摩耗を抑制することができる。
さらに、窪み48は、タイヤ赤道面CL側の側壁48Aを、他の側壁の傾斜角度に比較して大きく設定し、タイヤ赤道面CL側の剛性を他の部分よりも高くして摩耗が促進され易い状態としているので、窪み48のタイヤ赤道面CL側に新たな偏摩耗の核となる突起状部分が発生することを抑えることができ、これにより、新たな偏摩耗の発生を抑えることができる。
なお、タイヤ赤道面CL側の側壁48Aの傾斜角度が25°未満では、側壁48A付近の陸部剛性が不足し、新たな偏摩耗の核を発生し易くなり、また操縦安定性にも影響が出る。一方、側壁48Aの傾斜角度が80°を越えると、窪み48が浅くなるので早期に窪みが消滅することとなり、偏摩耗(肩落ち摩耗)の抑制が長期に渡って維持できなくなる。
本実施形態では、第4の陸部26に窪み48を2列設けているが、窪み48の列は、必要とされる肩落ち摩耗の抑制効果に応じて数を増減すれば良い。例えば、第4の陸部26の幅が広くなればそれに応じて窪み48を3列以上設けても良く、1列で十分であれば1列であっても良い。
また、窪み48のタイヤ周方向の寸法Lがタイヤ幅方向の寸法Wの2倍を越えると、窪み48がタイヤ周方向に長い溝形状となり、第4の陸部26の横方向の剛性が低下するため、操縦安定性等に影響が出る虞がある。
また、窪み48の深さが第4の陸部26の高さ寸法40%未満になると、窪み48が浅くなるので早期に窪みが消滅することとなり、偏摩耗(肩落ち摩耗)の抑制が長期に渡って維持できなくなる。
本実施形態では、窪み48の大きさは全て同じであったが、窪み48の大きさは全て同じでなくても良い。例えば、第4の陸部26において、タイヤ赤道面CL側の窪み48の体積よりも接地端側の窪み48の体積を大きく設定することが好ましい。これにより、第4の陸部26において、接地端付近の圧縮剛性をタイヤ赤道面CLよりも低下させることができ、肩落ち摩耗をより効果的に抑制することができる。体積を大きくする方法としては、深さを変える、トレッドを平面視した最の大きさを変える等がある。
また、第4の陸部26において、接地端付近の圧縮剛性をタイヤ赤道面CLよりも低下させる方法として、上述したように窪み48の体積を変えても良いが、接地端側の窪み48の列における窪み48の周方向間隔(ピッチ)を、タイヤ赤道面側の窪み48の列における窪み48の周方向間隔(ピッチ)よりも小さくする方法がある。
[第2の実施形態]
上記実施形態では、窪み48のタイヤ赤道面CL側の側壁48Aが一定の角度で傾斜していたが、本実施形態では、図4に示すように、窪み48の底側(タイヤ半径方向内側)に、踏面に対して直角な垂直壁面48Eが設けられている。
このような垂直壁面48Eを底側に設けることで、窪み48の深さを変えることなく前述した実施形態よりも底側の体積を増加させることができ、摩耗時に窪み48の体積を確保でき、窪み48による偏摩耗抑制効果を前述した実施形態よりも持続させることが可能となる。
(試験例)
本発明の効果を確かめるために、従来例の空気入りタイヤ、及び本発明の適用された実施例の空気入りタイヤを用意し、耐偏摩耗テストを行った。
実施例:前述した実施形態のトレッドパターンを有する空気入りタイヤである。
従来例:図5に示すトレッドパターンを有する空気入りタイヤ。なお、図5に示すトレッド100において、符号102、104、106、108は周方向主溝、符号110、112、114、116、118は陸部、符号120、122、123はラグ溝、符号124、126、127はサイプ、符号128はラグ溝部128Aと周方向溝部128Bとからなる屈曲溝、符号130,132はトレッド平面視形状が三角形状とされた窪み、符号134は窪み130からトレッド端側へ延びるサイプである。
なお、窪みの形状、寸法等は以下の表1に記載した通りである。
偏摩耗テスト方法:空気入りタイヤを実車(荷重:実車2名乗車相当)に装着し、高速道路、市街地路、山坂道を想定したモード走行を実施し、5000km走行後に最内側の周方向主溝の底部から窪みのタイヤ赤道面側に形成された突起部分の高さを計測した。評価は、以下の表2に記載した通りであり、従来例の高さの逆数を100とする指数表示とし、数値が大きいほど耐偏摩耗性能に優れていることを示している。
Figure 0005086012
Figure 0005086012
試験の結果、従来例の空気入りタイヤでは、窪みのタイヤ赤道面側に突起部分が形成された。一方、実施例の空気入りタイヤでは突起は形成されたもののその高さは従来例よりも低く、実施例の空気入りタイヤは耐偏摩耗性能に優れていることが分かった。
本発明の第1の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの平面図である。 窪みの拡大平面図である。 トレッドのタイヤ幅方向断面図である。 第2の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの断面図である。 従来例に係る空気入りタイヤのトレッドの平面図である。 従来例に係る空気入りタイヤのトレッドの断面図である。
符号の説明
10 空気入りタイヤ
12 トレッド
14 第1の周方向主溝
16 第2の周方向主溝
18 第3の周方向主溝
20 第1の陸部
22 第2の陸部
24 第3の陸部
26 第4の陸部(最内側陸部)
48 窪み
48E 垂直壁面
48A 側壁

Claims (7)

  1. トレッドに複数本の周方向主溝で区画された複数の陸部を備えた空気入りタイヤであって、
    車両装着時の車両内側に配置される最内側陸部には、接地端側に複数の窪みがタイヤ周方向に沿って配置され、
    前記窪みは、タイヤ赤道面側に、トレッド踏面に立てた法線に対する傾斜角度が、タイヤ赤道面側以外の他の壁面の傾斜角度に比較して大きく設定された第1斜面を有する、ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記第1斜面はタイヤ周方向に対して平行に形成され、窪みのトレッド踏面における開口部は、タイヤ赤道面側にタイヤ周方向に沿って延びる直線部分を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記窪みは、タイヤ赤道面側の前記第1斜面のタイヤ径方向内側に、踏面に対して直角に形成された垂直壁面を有する、ことを特徴とする請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記第1斜面の傾斜角度が25〜80°の範囲内に設定されている、ことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記最内側陸部には、前記窪みがタイヤ幅方向に少なくとも2列以上設けられている、ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記窪みは、タイヤ赤道面から遠いほど、その体積が大きい、ことを特徴とする請求項5に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記窪みは、タイヤ周方向の寸法が、タイヤ幅方向の寸法の2倍以内である、ことを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
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