JP5084228B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5084228B2
JP5084228B2 JP2006305115A JP2006305115A JP5084228B2 JP 5084228 B2 JP5084228 B2 JP 5084228B2 JP 2006305115 A JP2006305115 A JP 2006305115A JP 2006305115 A JP2006305115 A JP 2006305115A JP 5084228 B2 JP5084228 B2 JP 5084228B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
secondary transfer
roller
intermediate transfer
recording material
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006305115A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008122570A (ja
JP2008122570A5 (ja
Inventor
昌規 志田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2006305115A priority Critical patent/JP5084228B2/ja
Publication of JP2008122570A publication Critical patent/JP2008122570A/ja
Publication of JP2008122570A5 publication Critical patent/JP2008122570A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5084228B2 publication Critical patent/JP5084228B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は像担持体上に可視画像を形成し、このトナー像を記録材に静電的に転写するようにした画像形成装置に関するものである。
従来の電子写真方式の複数色またはフルカラーの画像形成装置として、中間転写方式の画像形成装置が提案されている。中間転写方式とは、感光体ドラム上に形成された各色のトナー像を中間転写体(中間転写ベルト)上に順次重ね合わせてカラー画像を形成した後、記録材に一括で転写するものである。
この中間転写方式では感光体ドラム周囲に配置された帯電手段、露光手段、現像手段により感光体ドラム上にトナー画像を形成し、一次転写部において転写手段により中間転写ベルトに静電的に転写する。カラー画像を形成する場合には中間転写ベルトにトナー像を順次転写していくことで中間転写ベルト上にフルカラー画像を形成することが出来る。
中間転写ベルトに転写されたトナー像は中間転写ベルトの回転により二次転写部に搬送され、記録媒体に静電的に転写される。
記録媒体に転写されたトナー像は定着部に搬送され記録媒体に永久定着される。
近年、記録媒体の種類と、記録媒体に対する要望は多様化し、これまでの記録媒体の坪量、剛度に関し、更に高い坪量、剛度の記録媒体にも電子写真方式の画像形成装置により画像形成したいというニーズが高まっている。
これらの記録媒体に対して定着手段に対しては、記録材の種類により、定着手段のローラ圧或いは熱定着器のヒーター温度制御をおこなう方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平4−166853
特許文献1は、定着の温度或いは圧力に関して制御を行ったものであるが、中間転写ベルト上のトナー像が記録媒体に転写される二次転写部においても剛度が高く、且つ記録材の厚みのある記録材が突入すると以下の問題が生じる。
まず、剛度あるいは記録材の厚みが厚い記録材が二次転写ニップに進入する際に、中間転写ベルト或いは二次転写ローラの硬度が柔らかい場合、紙コバ(記録材の端部)によるストレスが生じる。そのストレスの蓄積等により中間転写ベルト或いは二次転写ベルトにキズ、ひび割れが生じる問題が発生する場合がある。特に、中間転写ベルトに対して毎回同じ位置で記録材に転写するような構成の画像形成装置においては、紙コバのストレスが中間転写ベルトの同じ場所に集中する。このため、ストレスが蓄積しやすく、キズ、ひび割れが生じやすく、特に中間転写ベルトに弾性体を使用している場合は紙コバによる前記問題が生じやすい。
また、二次転写部においては、中間転写ベルトを張架する中間転写ベルトユニットに支持されたローラのうちの一本をバックアップローラとし、対向する二次転写ローラを当接することで二次転写ニップを形成する。その二次転写ニップに剛度あるいは記録材の厚みが厚い記録材のコバが進入した瞬間に生じる振動が画像形成部に影響を与える、或いはベルト搬送に影響を生じる。
詳しくは、二次転写ニップに記録材のコバが進入した瞬間に生じる振動が中間転写ベルトユニットを通じて感光体ドラムに振動を与え、潜像形成に振動跡が生じ、画像に影響が発生する。或いはベルト搬送に影響がある場合には一次転写部においてベルト搬送スピードが瞬間的に変る場合に感光体ドラム〜ベルト間にスリップが生じ、スリップ跡が画像に発生する。このときの振動は、記録材の剛度あるいは記録材の厚みが厚ければ厚いほど大きくなる。
上記二つの問題は二次転写部のバックアップローラ、二次転写ローラの当接圧にも関係しており、当接圧が高ければ高いほど上記二つの課題は生じやすい。
本発明の目的は、記録材の進入時における中間転写体への負担を軽減するとともに、記録材に対する画像転写を確実に行うことである。
前記目的を達成するための本発明に係る代表的な構成は、像担持体と、前記像担持体の上に形成されたトナー像を、中間転写体に一次転写する一次転写部と、前記中間転写体を背面から支持するバックアップローラと、前記中間転写体に当接して前記中間転写体を介して前記バックアップローラを押圧する二次転写ローラとを有し、前記中間転写体の上のトナー像を記録材に転写する二次転写部と、前記二次転写ローラと前記バックアップローラの間の押圧力を変更可能な圧変更手段と、前記二次転写ローラ又は前記バックアップローラに電圧を印加する転写電源と、前記圧変更手段の押圧力及び前記転写電源の電圧を制御する制御手段とを有する画像形成装置において、前記二次転写ローラが前記中間転写体を介して前記バックアップローラを押圧した状態で記録材先端が前記二次転写部に進入した後に、前記制御手段は前記圧変更手段の押圧力を上げ前記転写電源の電圧を下げることを特徴とする画像形成装置。
上述の構成を有するため、厚みが厚く、剛度が高い記録材が二次転写ローラに搬送されてきたとしても、二次転写ローラ及び中間転写ベルトに対する傷やひび割れ等の問題を抑制する。また、厚みが厚く剛度の高い記録材が二次転写ニップに突入する際の振動による画像不良等を防止することが出来る。
以下に、実施形態を挙げて本発明をより具体的に説明する。尚、これらの実施形態は本発明における最良の実施形態の一例ではあるが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない
(画像形成装置の概略)
図1は画像形成装置を示す概略構成図である。この画像形成装置は、中間転写体として中間転写ベルトを用いた電子写真画像形成装置である。以下、本発明の画像形成装置について詳しく説明する。
(中間転写ベルト)
図1に示すように、画像形成装置本体内には矢印X方向に走行する無端状の中間転写ベルト81が配設されている。中間転写ベルト81は、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム、ポリフッ化ビニリデン樹脂フィルム、ポリイミド、エチレン4フッ化エチレン共重合体等のような誘電体樹脂によって構成されている。但し、他の材料、体積抵抗率、および厚みのものでも構わない。更には表層に弾性層を有する中間転写ベルトを使用しても構わない。本実施形態においては表層に弾性層を有する中間転写ベルトでの影響が大きいため、表層に弾性層を有する中間転写ベルトを使用する。
中間転写ベルト81は、その位置及び姿勢を制御手段によって制御されている。具体的には、中間転写ベルト81に画像形成動作の基準となるマーク(光反射体シール)が配設され、このマークを検出するようにセンサーが中間転写ベルト81と対向するように配設される。制御手段は、ベルトの回転により移動するマークが検出されるタイミングによって、中間転写ベルト81の位置を把握し、画像形成を行っている。
(画像形成部)
次に図2を用いて画像形成部を説明する。図2は画像形成部の概略構成図である。図2に示すように、画像形成部は、回転可能に配置されたドラム状の電子写真感光体(以下「感光体ドラム1」という)を備えている。
感光体ドラム1は、アルミニウム等の導電性基体1bと、その外周に形成された光導電層1aを基本構成とする円筒状の電子写真感光体である。その中心には支軸1cを有し、この支軸1cを中心として矢印R1方向に、不図示の駆動手段によって回転駆動されるようになっている。
図1及び図2に示すように、感光体ドラム1の周囲には、一次帯電器2、露光手段3、現像器4等のプロセス機器が配置されている。
一次帯電装置2は、感光体ドラム1表面に接してこの表面を所定の極性、電位に一様均一に帯電するものであり、全体としてローラ状に構成される帯電ローラである。一次帯電器2は、中心に配置された導電体ローラ(芯金2c)と、その外周に形成された導電層2bとからなり、芯金2cの両端部が不図示の軸受部材によって回転自在に支持されるとともに、感光体ドラム1に対して平行に配置されている。これら両端部の軸受部材は不図示の押圧手段によって感光体ドラム1向けて付勢されている。これにより、一次帯電器2は、感光体ドラム1表面に所定の押圧力を持って圧接されている。一次帯電器2は、感光体ドラム1の矢印R1方向の回転に伴って矢印R2方向に従動回転する。一次帯電器2の芯金2cには、電源10に接続された電気接触子に接触されている。一次帯電器2は、電源10によってバイアス電圧が印加され、これにより、感光体ドラム1表面を一様均一に接触帯電するようになっている。
図2に示すように、露光手段3の下流側に配置された現像装置4は、回転軸119を中心にR4方向に45°ずつ回転する。これにより、各色の現像器を4a、4b、4c、4dの順番に感光体ドラム1の対向位置に移動させることが出来る。この動作により感光体ドラム上に順次トナー像を形成していく。
以下、現像器の説明を、現像器4aを例示して説明する。他の現像器4b、4c、4d、は、現像器4aと同様の構成を備えている。これら現像器4a、4b、4c、4dの異なる点は、それぞれがイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー像を形成する点である。各現像器4a、4b、4c、4dにはそれぞれイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーおよびブラックトナーが収納されているものとする。
現像器4aは二成分現像剤118を収容した現像容器116を有する。現像容器116の感光体ドラム1に面した開口部内には、現像スリーブ111が回転自在に設置される。また、現像スリーブ111内には現像スリーブ111上に現像剤を担持させるマグネットローラ112が、現像スリーブ111の回転に対して非回転に固定配置される。現像容器116の現像スリーブ111の上方位置には、現像スリーブ111上に担持された現像剤を規制して薄層の現像剤層に形成する規制ブレード115が設置されている。
現像容器116内には、その略下半部に仕切り壁117により区画された現像室r1及び撹拌室r2が設けられ、二成分現像剤118が収納されている。現像剤118は、トナーと磁性体であるキャリアとを主体としてなっている。ここで、トナーは負帯電性であり、キャリアは正帯電性である。
この構成により、現像器4aにおいては、まず、現像スリーブ111の回転に伴い、マグネットローラ112の磁極によって現像室r1内の現像剤が汲み上げられる。そして現像剤は、現像スリーブ111上に担持される。
担持された現像剤は、マグネットローラ112の回転により搬送され、それまでの搬送過程においてトナーが負に帯電されると共に、現像剤が現像スリーブ111に対し垂直に配置された規制ブレード115により規制される。これにより、薄層の現像剤層に形成される。
薄層の現像剤層に形成された現像剤は、感光体ドラム1と対向した現像領域へ搬送され、マグネットローラ112の現像領域に位置された現像主極の磁気力によって穂立ちし、現像剤の磁気ブラシが形成される。
この磁気ブラシにより感光体ドラム1の面上を擦ると共に、現像スリーブ111にバイアス電源121により現像バイアス電圧を印加する。これにより、磁気ブラシの穂を構成するキャリアに付着しているトナーが、静電潜像の可視部(レーザ光による露光部)に付着して現像される。こうして、感光体ドラム1上にトナー像が形成される。
図1及び図2に示すように、感光体ドラム1の下方には、現像器4に形成されたトナー像を中間転写ベルト81に一次転写する、ローラ状の転写装置(以下「転写ローラ6」という。)が配設されている。
転写ローラ6は、電源11に接続された導電体ローラ軸6aと、その外周面に円筒状に形成された導電層6bとによって構成されている。転写ローラ6の導電層6bとしては、その抵抗値が10〜10Ω・cm程度であり、単泡性あるいは連泡性のEPDM、SBR、BR等が望ましい。転写ローラ6は、両端部が不図示のスプリング等の押圧部材によって感光体ドラム1に向けて付勢されており、これにより転写ローラ6の導電層6bは、所定の押圧力で感光体ドラム1側に中間転写ベルトを挟み込むように圧接され一次転写ニップN1が形成される。
以上のような構成により、画像形成部による画像形成動作、及び画像形成部から中間転写ベルト81への一次転写、そして中間転写ベルト81から記録材Pへの二次転写は次のように行われる。
まず、原稿のイエロー成分色による画像信号が、露光手段3に配設されるポリゴンミラー(不図示)等を介して感光体ドラム1上に投射されて静電潜像が形成される。これに現像器4aから、イエロートナーが供給されて、静電潜像がイエロートナー像となる。
このイエロートナー像が感光体ドラム1の回転に伴って、感光体ドラム1と中間転写ベルト81とが当接する一次転写ニップN1に到達すると、転写ローラ6に印加される転写バイアスによって、前記イエロートナー像が中間転写ベルト81へ一次転写される。イエロートナー像を担持した中間転写ベルト81は、一回転して再び一次転写ニップN1に搬送されてくる。
すると、このときまでに、現像装置4は回転軸119を中心にR4方向に45°回転し、現像器4bを感光体ドラム1の対向位置に移動させ、前記と同様の方法で感光体ドラム1上にマゼンタトナー像を形成する。そして、感光体ドラム1上に形成されたマゼンタトナー像は、中間転写ベルト81上の前記イエロートナー像上へ一次転写される。同様に、シアントナー像、ブラックトナー像が前述の中間転写ベルト81上のトナー像に重畳転写される。
一方、中間転写ベルト81上にトナー像が重畳転写されるまでに、記録材積載手段としての給送カセット60(図1参照)から取り出された記録材Pは、二次転写部40に達する。具体的には、給送カセット60からピックアップローラ30により1枚ごと、記録材Pが分離給送され、再給送手段であるレジストローラ対28近辺の所定の位置で待機する。そして、中間転写ベルト81の回転と同期して、待機していた記録材Sが、中間転写ベルト81と二次転写ローラ42の二次転写ニップN2に送り出される。すると、二次転写部40に印加される転写バイアスによって、上述の4色のトナー像は記録材P上に二次転写される。
(二次転写部)
二次転写部40の詳細な説明を図3を用いて行う。図3は二次転写部を拡大した概略構成図である。図3に示すように、二次転写部40は、中間転写ベルト81の内側に位置するバックアップローラ41と、中間転写ベルト81の外側に位置する二次転写ローラ42からなる。バックアップローラ41は二次転写外ローラ42の中間転写ベルト81に対する当接をバックアップする。
二次転写ローラ42は、直径24mm、導電性の軸42aと、その表面を被覆した導電層42bで形成される。二次転写ローラ42の導電層42bとしては、その抵抗値が10〜10Ω・cm程度であり、ソリッド、または発泡性のEPDM、SBR、BR等が望ましい。バックアップローラ41は導電性のローラで、直径は21mm、材質は、SUS、Al等が好ましい。なお、バックアップローラあるいは二次転写ローラのいずれかに、転写バイアスを印加することで中間転写ベルト上のトナーを、二次転写部を通過する記録材Pに転写する。本実施形態では、図3に示すように、二次転写ローラ42に正のバイアスを印加することで、(−)に帯電したトナーを中間転写ベルト上から記録材P上へ転写する。印加バイアスは、不図示の制御手段による制御により印加される。
二次転写ローラ42は、中間転写ベルト81に対して着脱可能であり、上記イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像を中間転写ベルト上に重畳形成しているときには脱状態になっている。一方、中間転写ベルト上のフルカラートナー像を記録材Pに転写するときには着状態となっている。
着状態となった二次転写ローラ42は、所定の圧力をもってバックアップローラ41に当接される。この当接するときの圧力である当接圧は、二次転写ローラ42の当接圧は中間転写ベルト81上のトナー像の記録材Pへの転写性、詳しくは転写効率、長手の転写均一性、その他転写後画像に影響のないような圧力に設定することが好ましい。
ここで、上記のように転写後、画像に影響のないような圧力に設定した場合であっても、次のような問題があった。即ち、特に厚紙等の、剛度が高く坪量が300g/cm以上の記録材が二次転写ニップN2に搬送された場合、記録材の先端コバが突入する影響で二次転写ローラ42及び中間転写ベルト81に傷やひび割れが発生する。または、記録材が突入した際の振動跡が画像上に現われる等の問題が生じていた。
そのため、本発明においては、特定の記録材に対しては、記録材Pの先端が二次転写ニップN2に突入する際には、二次転写ローラ42、及び中間転写ベルト81に対する傷やひび割れに影響がない二次転写ローラの当接圧にする。そして、記録材Pの先端コバが二次転写ニップに突入した後には、転写性、詳しくは転写効率、長手の転写均一性、その他転写後画像に影響のないような二次転写ローラの当接圧に変化させることを特徴とする。更には、上に二次転写ローラ42の圧力変化に応じて、二次転写ローラ42に印加された二次転写バイアスを制御することを特徴とする。以下に詳細を説明する。
(二次転写ユニット)
図4は本実施形態で使用する二次転写ユニットの概略構成図である。二次転写ユニットは、中間転写ベルト81から記録材Pへの二次転写を行う。これとともに、二次転写ローラ42の中間転写ベルト81に対する当接圧を調整する。
二次転写ユニットは、偏心カム18の回転により二次転写ローラ42を支持する支持板金を押し上げることにより、二次転写ローラ42を対向のバックアップローラ41に突き当てる。その際、二次転写フレーム25を介して押し上げることで、二次転写ローラ42に対して所定の圧力をかけて当接することが出来る。
二次転写フレーム25は、偏心カム18が揺動軸19を中心に回転してバネによって押し上げられる。ここで二次転写フレーム25の突き当てコロ22が、対向する中間転写ベルトユニットの持つV溝27aに位置決めされるようになっている。この突き当てコロ22も偏心カムとなっており、揺動軸23を中心に、回転によって二次転写フレーム25の位置を決めることができる、つまりはバックアップローラ41に対する二次転写ローラ42の位置を決めることができる。
中間転写ベルト81上に4色のトナー像を重ね合わせる間、二次転写ローラ42は、中間転写ベルト81とは非接触状態にある。つまりは偏心カム18の領域Aが二次転写フレーム25に対して接した状態となっており、二次転写フレーム25は中間転写ベルト81方向には付勢されないでいる。尚、当接圧の変化は、偏心カム18の姿勢を不図示の制御手段で制御することにより行う。
(当接圧及び転写バイアスの制御)
次に、二次転写ローラ42の中間転写ベルト81を介してバックアップローラ41に対する当接圧と、二次転写ローラ42に印加する転写バイアスとの制御について説明する。
図5は二次転写ローラの当接圧と転写効率を示したグラフである。図6は二次転写ローラの当接圧と記録材の坪量に対して10万枚画像形成した後に記録材の先端コバによって出来た中間転写ベルト上の傷の有無を示したグラフである。図6において、表中の○は中間転写ベルト上の傷が画像に影響のないレベル。グラフ中の×は画像に影響を及ぼすレベルを示す。
図5に示すように、満足な転写効率を得るためには、通過する記録材に対して当接圧が4kgf/cm以上必要だということがわかる。但し、図6に示すように、当接圧が4kgf/cm以上の当接圧であると、坪量が250g/m以上の記録材の場合、記録材の先端である紙コバの影響で、中間転写ベルト上に傷が出来てしまうことがわかる。本実施形態においては、記録材の先端部分では侵入量決め偏心カムにより当接圧を2kgf/cmとし、先端通過後に当接圧を4kgf/cmとすることで、この問題を解決している。
次に二次転写ローラの当接圧の切り替えタイミングに関して説明する。
中間転写ベルト81上に4色のトナー像形成を完了した後、二次転写ローラ42が中間転写ベルト81に図3のように圧接される。中間転写ベルトの裏面には、あらかじめ所定の位置に、図示しない光反射体シールが張られている。そして、制御手段は、中間転写ベルトの回転にともない、移動する光反射用シールをセンサーが検知したタイミングに基づいて、画像の書き出しタイミング等を決めている。このように、制御手段が光反射用シールをもとにタイミングを決めることで、多色のトナーが決められた位置で中間転写ベルト上に重ねることができ、かつ記録材の決められた位置に二次転写することが可能となる。
図7は二次転写ローラの当接圧の変化のタイミングを示すタイミングチャートである。
中間転写ベルト81上にY、M、Cy、Bkのトナー像が形成された後、制御手段は、中間転写ベルト81上の光反射体シールからの信号を検出(図中 時間A)する。
中間転写ベルト81上のY、M、Cy、Bkのトナー像と記録材Pが二次転写ニップN2に到達する前に、制御手段は、二次転写ローラ42をバックアップローラ41に対し、当接圧2kgf/cmで当接(図中 時間B)するように制御する。
二次転写ニップN2に記録材Pの紙コバが進入した後(図中 時間C)、制御手段は偏心カム18を回転させる。これにより、二次転写ローラ42の中間転写ベルト81への侵入量が増し、二次転写ローラ42の当接圧が4kgf/cmまで上がる。
記録材Pが二次転写ニップN2を通過後、即ち中間転写ベルト81上のトナー像が記録材Pに転写された後、制御手段は偏心カム18を回転させる。これにより、二次転写ローラ42は中間転写ベルト81を介して当接していたバックアップローラ41から離間する。
この制御により、二次転写ローラ42及び中間転写ベルト81に対して傷やひび割れが生じたり、画像に突入した際の振動跡が生じたりする問題を抑制することが出来る。
但し上記実施形態において、二次転写ローラ42の当接圧を2kgf/cmから4kgf/cmまで上がるまでの間が余白部内で終了しない場合がある。即ち、画像先端から余白部を抜けて、記録材の画像が形成される部分にかかってしまうことがある。この場合、二次転写ニップの圧力を4kgf/cmまで上がるまでの間、転写効率が不足するおそれがある。そして転写効率が不足すると、画像不良が生じるおそれがある。
このため、本実施形態では更に、当接圧が2kgf/cmの時に印加する転写バイアスを、当接圧が4kgf/cmの時に印加する転写バイアスと変えることにより、転写効率不足による画像不良を解消しようとしたものである。次に具体的に説明する。
図8は二次転写ニップの圧力が4kgf/cmのときと2kgf/cmのときの二次転写バイアスと二次転写効率の関係を示したグラフである。図中○印の実線で書かれたものが4kgf/cmの当接圧のとき、△印の点線で書かれたものが2kgf/cmの当接圧のときの二次転写バイアスと二次転写効率を示す。
図8に示すように、当接圧が4kgf/cmのときに転写バイアス2〜3kVを印加すると、転写効率は90%以上あり適正である。一方、当接圧が2kgf/cmのときに転写バイアスを2〜3kVとすると、転写効率は70〜80%に低下してしまう。ここで、転写バイアスを4kVに上げることで、転写効率を90%近傍まで上げることができることがわかる。このため、本実施形態においては、二次転写ニップN2の当接圧が2kgf/cmの時には転写バイアスをkVに設定する。一方、二次転写ニップN2の当接圧が4kgf/cmの時には転写バイアスを2〜3kVに設定する。これにより、画像不良を最小限に抑えることができる。
転写バイアスの設定方法は、転写バイアスの設定時に二次転写ニップの圧力が2kgf/cmのときと4kgf/cmのときの印加電圧に対する二次転写電流値を検出し、目標電流に対して調整する。これにより、それぞれの二次転写ニップ圧に対して転写電圧を調整することが出来る。
以上のように、本実施形態においては、不図示の制御手段は、まず、二次転写ローラ42がバックアップローラ41と当接している間に二次転写ローラ42とバックアップローラ41との当接圧を制御する。また、この当接圧に基づいて二次転写ローラ42又はバックアップローラ41に印加する転写バイアスを制御する。このように、当接圧に基づいて転写バイアスを適宜変更することにより、記録材の進入時における中間転写体への負担を軽減するとともに、記録材に対する画像転写を確実に行うことができる。
また、制御手段は、画像形成動作中に当接圧を制御し、当接圧を上げる。このため、画像形成を行わないときには、当接圧が軽減され、中間転写ベルト81に対する負担を軽減することができる。
また、制御手段は、画像形成動作をセンサーによる光反射用シール(マーク)の検出タイミングを基準に制御する。このように、制御手段が光反射用シールをもとにタイミングを決めることで、多色のトナーが決められた位置で中間転写ベルト81上に重ねることができ、かつ記録材の決められた位置に二次転写することができる。
また、制御手段は、当接圧や転写バイアスの制御を光反射シールの検出タイミングを基準に行う。これにより、より確実に当接圧や転写バイアスの制御を行うことができる。
また、制御手段は、当接圧を記録材の種類により制御する。例えば、記録材端部の影響が大きい、坪量の大きい記録材に対しては当接圧や転写バイアスを上げるというように、その記録材に適した当接圧や転写バイアスを設定する。このように、記録材の適正に応じて記録を行うことで、より画像の品質を高く維持することができる。
また、制御手段は、記録材が二次転写ニップN2に進入する時の当接圧よりも、記録材が二次転写ニップN2を通過する時の当接圧を高くする。これにより、紙コバによる影響を軽減するとともに、画像の転写はより確実に行うことができる。
尚、本実施形態においては、当接圧の単位を実施例に合わせて重量単位系の〔kgf/cm〕としたが、SI単位系の〔N/m〕として記載する場合には、全ての値に9.80665×10を乗算すればよい。即ち、2kgf/cm=1.96133×10N/mであり、4kgf/cm=3.92266×10N/mである。
〔他の実施形態〕
前述の実施形態においては、記録材先端部に対して二次転写ローラの当接圧と二次転写印加バイアスを制御したが、これに限るものではない。例えば、記録材の後端部においても同様の制御を行うようにしてもよい。即ち、記録材の後端コバ部分ではそれ以前の二次転写当接圧よりも低い圧に設定し、且つ二次転写バイアスを高い電圧に上げてもよい。当接圧、設定する印加電圧、転写電圧の調整方法は前述の実施形態と同様の方法で、記録材の後端コバによる中間転写ベルトに対する傷等の弊害を抑えることができる。また、連続して画像形成していた場合には、記録材の後端コバが抜けた瞬間の振動が次の画像形成に影響を与える弊害を抑えることが出来る。
本発明は像担持体上に可視画像を形成し、このトナー像を記録材に静電的に転写するようにした画像形成装置に関するものであり、例えば電子写真方式あるいは静電記録方式の画像形成装置などに好適に応用し得る。
画像形成装置を示す概略構成図。 画像形成部の概略構成図。 二次転写部を拡大した概略構成図。 二次転写ユニットの概略構成図。 二次転写ローラの当接圧と転写効率を示したグラフ。 耐久試験による中間転写ベルト上の傷の有無を示したグラフ。 二次転写ローラの当接圧の変化のタイミングを示すタイミングチャート。 二次転写バイアスと二次転写効率の関係を示したグラフ。
N1…一次転写ニップ、N2…二次転写ニップ、P…記録材、r1…現像室、r2…撹拌室、1…感光体ドラム、1a…光導電層、1b…導電性基体、1c…支軸、2…一次帯電器、2b…導電層、2c…芯金、3…露光手段、4…現像器、6…転写ローラ、6a…導電体ローラ軸、6b…導電層、10…電源、11…電源、18…偏心カム、19…揺動軸、22…突き当てコロ、23…揺動軸、25…二次転写フレーム、27a…V溝、30…ピックアップローラ、40…二次転写部、41…バックアップローラ、42…二次転写ローラ、42a…軸、42b…導電層、60…給送カセット、81…中間転写ベルト、111…現像スリーブ、112…マグネットローラ、115…規制ブレード、116…現像容器、117…仕切り壁、118…二成分現像剤、119…回転軸、121…バイアス電源

Claims (3)

  1. 像担持体と、
    前記像担持体の上に形成されたトナー像を、中間転写体に一次転写する一次転写部と、
    前記中間転写体を背面から支持するバックアップローラと、前記中間転写体に当接して前記中間転写体を介して前記バックアップローラを押圧する二次転写ローラとを有し、前記中間転写体の上のトナー像を記録材に転写する二次転写部と、
    前記二次転写ローラと前記バックアップローラの間の押圧力を変更可能な圧変更手段と、
    前記二次転写ローラ又は前記バックアップローラに電圧を印加する転写電源と、
    前記圧変更手段の押圧力及び前記転写電源の電圧を制御する制御手段と
    を有する画像形成装置において、
    前記二次転写ローラが前記中間転写体を介して前記バックアップローラを押圧した状態で記録材先端が前記二次転写部に進入した後に、前記制御手段は前記圧変更手段の押圧力を上げ前記転写電源の電圧を下げることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記中間転写体に配設されるマークと、前記マークを検出するセンサーとを有し、
    前記制御手段は、前記マークの検出タイミングに基づき押圧力及び電圧を変更することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、記録材の種類により押圧力及び電圧を変更することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
JP2006305115A 2006-11-10 2006-11-10 画像形成装置 Expired - Fee Related JP5084228B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006305115A JP5084228B2 (ja) 2006-11-10 2006-11-10 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006305115A JP5084228B2 (ja) 2006-11-10 2006-11-10 画像形成装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2008122570A JP2008122570A (ja) 2008-05-29
JP2008122570A5 JP2008122570A5 (ja) 2009-12-24
JP5084228B2 true JP5084228B2 (ja) 2012-11-28

Family

ID=39507400

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006305115A Expired - Fee Related JP5084228B2 (ja) 2006-11-10 2006-11-10 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5084228B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5407728B2 (ja) * 2009-10-13 2014-02-05 セイコーエプソン株式会社 画像形成装置および画像形成方法
JP5910919B2 (ja) * 2011-11-01 2016-04-27 株式会社リコー 画像形成装置
JP6123202B2 (ja) * 2012-09-21 2017-05-10 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP7311833B2 (ja) * 2019-05-07 2023-07-20 コニカミノルタ株式会社 二次転写装置
JP7311835B2 (ja) * 2019-05-27 2023-07-20 コニカミノルタ株式会社 二次転写装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04242276A (ja) * 1991-01-17 1992-08-28 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JPH06274051A (ja) * 1993-03-22 1994-09-30 Fuji Xerox Co Ltd 画像記録方法及びその装置
JP3201112B2 (ja) * 1993-11-26 2001-08-20 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP3495172B2 (ja) * 1996-02-07 2004-02-09 株式会社リコー 画像形成装置
KR100338760B1 (ko) * 1999-09-01 2002-05-30 윤종용 간접전사방식 화상형성장치의 감광매체의 화상 밴딩 저감방법
JP3708939B2 (ja) * 2003-10-15 2005-10-19 株式会社リコー 画像形成装置
JP4759433B2 (ja) * 2006-04-18 2011-08-31 株式会社リコー 画像形成装置
JP2008096715A (ja) * 2006-10-12 2008-04-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008122570A (ja) 2008-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4777172B2 (ja) 画像形成装置
JP5995507B2 (ja) 画像形成装置
JP5084228B2 (ja) 画像形成装置
JP2007025086A (ja) 画像形成装置
US7751764B2 (en) Image forming apparatus
JP2001296759A (ja) 画像形成装置
JP4820686B2 (ja) カラー画像形成装置
US9081334B2 (en) Image forming apparatus
JP4502971B2 (ja) 現像装置の調整方法
JP2002072592A (ja) 画像形成装置
JP2007233276A (ja) 画像記録装置
JP2013092734A (ja) 画像形成装置
JP2001318538A (ja) 画像形成装置
JP2004037950A (ja) 画像形成装置
JP4207472B2 (ja) 画像形成装置
JP4914049B2 (ja) 画像形成装置
JP2003122133A (ja) 中間転写装置
JP2022042144A (ja) 画像形成装置
JP2004258106A (ja) カラー画像形成装置
JP2023166157A (ja) 画像形成装置
JP2005164779A (ja) 画像形成装置
JP2000267378A (ja) 画像形成装置
JP4603849B2 (ja) 画像形成装置
JP2001305888A (ja) 転写装置及び画像形成装置
JP2010231004A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091109

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110920

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111227

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120828

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120904

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5084228

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150914

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees