JP3708939B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置は、一般に、画像形成時には、感光体ドラム、感光体ベルト等の像担持体を回転させて帯電装置により均一に帯電させた後に、露光手段により画像露光を行って静電潜像を形成し、この静電潜像を現像装置により現像してトナー画像とし、このトナー画像を転写手段により転写紙等の転写材に転写して定着装置によりそのトナー画像を転写材に加圧融着させ、出力画像を得ている。
従来、画像形成装置においては、転写手段としてコロナ放電を利用した転写チャージャが用いられており、更には特に像担持体の径が大きくて転写材の曲率分離がしにくい場合には転写材の像担持体からの分離を容易にする目的で分離チャージャが設けられている。
転写チャージャは、像担持体上に形成されたトナー画像を転写材に転写するために、トナー帯電極性とは反対極性の電荷を転写材に与えて静電気力にて像担持体上のトナーを転写材に転写させているのであるが、帯電した転写材は像担持体である感光体に静電吸着してしまう。特に反転現像方式を用いた画像形成装置では、像担持体表面の帯電極性がトナー帯電極性と同極性であり、帯電した転写材が像担持体に強く静電吸着してしまう。そこで、分離チャージャにて転写材に転写チャージャとは逆極性の分離バイアスを与えて転写材の像担持体からの分離不良を防止している。
これは、従来の画像形成装置における最も基本的な構成であるが、各々のチャージャが転写材の像担持体に対する分離性に与える影響についてまとめると、
1)転写材が転写チャージャにより与えられた電荷により帯電するために、転写材は像担持体に強く吸着して像担持体に対する分離不良が生じやすくなる。
2)分離チャージャは、転写チャージャにより電荷を帯びた転写材に転写チャージャとは逆極性の分離バイアスを与えることにより、転写材の像担持体に対する分離不良を防止している。
ということである。
ここで、次のような事実についても述べておく。
転写材の像担持体に対する分離性に関しては、転写材の先端さえ像担持体より分離させることができれば、転写材のそれ以降の部分は、転写材の自重により下向きの力を受けるので、像担持体からの分離が容易である。
この点に着目して転写材の像担持体に対する分離性をより高め、且つ、確実なものとするために、各チャージャによる転写材の像担持体に対する分離性に対する作用を勘案し、次のような方式が提案されている。
1)転写チャージャでは、転写材の先端部で転写材に設定されている転写条件よりも転写バイアス値を低く設定して転写バイアスによる転写材と像担持体との静電吸着力を減じせしめることにより、転写材の像担持体からの分離不良に対する余裕度を向上させる。ここに、転写条件はトナーの転写材への転写性を考えて設定されるものであるので、転写バイアスを下げるのは転写材の先端部のみに限定している。
2)分離チャージャでは、転写材の先端部で転写材に設定されている転写条件よりもバイアス値を高く設定し、転写材の像担持体からの分離不良に対する分離性能を向上させる。ここに、分離条件は版画等の異常画像が発生しない範囲にて設定されているので、分離バイアスを上げるのは転写材の先端部のみに限定している。
更には、このような技術に対してもう一歩進化させる技術であって、
3)画像信号中の画像データを検知してそのタイミングから転写材上の非画像部を決定し、転写材の先端部の非画像形成領域では転写バイアスをオフにするか弱くすることにより、転写材の先端部と像担持体表面との静電吸着力を弱め、転写材を像担持体より分離する分離工程における分離不良或いは画像の乱れを防ぐ(特許文献1参照)というような提案もなされている。
以上は、転写手段として転写チャージャを用いた場合の転写材の像担持体に対する分離性に関する従来技術である。
次に、転写手段として接触転写手段を用いた場合の転写材の像担持体に対する分離性に関する従来技術について幾つか述べる。
特許文献2には、像担持体上のトナー画像を転写ベルト上のコピー用紙へ転写用コロナチャージャにより転写する画像形成装置における転写材の像担持体に対する分離性向上に関する提案が記載されている。その主な構成は、コピー用紙に予め転写用コロナチャージャによる帯電電荷とは逆極性の電荷を与えることにより、転写ベルトに対する吸着力を発生させ、コピー用紙の像担持体からの分離を確実にするものである。
特許文献3に記載されている画像形成装置は、像担持体上のトナー画像を転写ベルト上の転写紙に転写する画像形成装置であるが、その主な構成は紙帯電装置にて転写ベルトに吸着させた転写紙の先端が転写領域を通過した後に転写ベルトを像担持体に当接させるというものである。
また、この他には、転写ベルトやローラを含むベルトユニットにて像担持体上のトナー画像を転写紙に転写する画像形成装置の転写装置において、転写ベルトに配設されるローラの構成を規定することにより転写紙の像担持体に対する分離性を確保するものも案出されている(特許文献4参照)。
上述した特許文献2、特許文献3、特許文献4に記載されているものは、細かく言えば転写ベルト以外の部分にて工夫することにより転写材の像担持体に対する分離性の向上を図ったものであるが、転写ベルトを用いた画像形成装置における転写材の像担持体に対する分離性に関する最も基本的な発明は、転写ベルト自体の抵抗値を規定してしまって転写材の像担持体に対する分離性の確保を図ったものである。
これは、比抵抗1010Ω・cm以上の絶縁層と比抵抗108Ω・cm以下の導電層からなるエンドレス転写ベルトと、前記絶縁層をトナー粒子と反対極性に帯電させる接触帯電器等を備えることを特徴とする転写装置(特許文献5参照)である。
特開昭61ー73170号公報 特開昭55ー9505号公報 特開平6ー35328号公報 特開平5ー333717号公報 特開昭56ー154772号公報
上記特許文献5記載の転写装置では、実際には、あらゆる環境下(例えば10℃15%RH〜30℃90%RH)にて良好な転写材の像担持体に対する分離性を得ることは非常に困難である。これは次の2つの理由による。
今ここで、転写材の転写・分離時における転写ニップ部を構成している要素について改めて眺めてみると、それは主に1)転写ベルト、2)転写材、3)像担持体である。これら個々について、温湿度変動により生ずる材料の電気的特性の変化による転写材の像担持体に対する分離性の変化について考える。
まず、第1は転写ベルトであるが、転写ベルトは特許文献5に記載されているような2層構成となっており、その表面の絶縁層が分離性能を与える。転写ベルトの絶縁層の比抵抗は例えば1012Ω・cm〜1013Ω・cmであるが、このような材質の転写ベルトであっても高温高湿(30℃90%RH)下においては絶縁層の抵抗値低下がみられ、十分な分離性能が得られない。
第2は転写材であるが、転写材としての転写紙は高湿環境下にてその電気抵抗が大きく低下するので、仮に転写ベルトの絶縁層の比抵抗が1010Ω・cm以上あったとしても、像担持体に対して十分な分離性能が得られない場合が生ずる。 最後は像担持体であるが、像担持体としての感光体の温湿度変動による電気特性の変化はそれ程には大きいものではないためにここでは特に問題とはしない。
これにより、以上の2点、即ち、転写ベルトの絶縁層と転写材の抵抗値低下が高温高湿下での転写材の像担持体に対する分離性能を低下させる要因となっている。
本発明は、転写材の像担持体に対する確実な分離性能を確保することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、像担持体上に作像プロセス手段により可転写像を形成して担持させ、前記像担持体に接触するとともに転写バイアス印加手段から転写バイアスが印加される接触転写手段と前記像担持体との間の転写ニップに転写材を通過させて前記像担持体上の可転写像を前記転写材に転写させる画像形成装置において、前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値を前記転写材の画像形成領域が前記転写ニップを通過する時に比べて前記転写材の非画像形成領域が前記転写ニップを通過する時に大きな値に切り換えて設定する制御手段と、前記転写バイアス印加手段から出力される総電流を検知する総電流検知手段と、前記転写バイアス印加手段から前記接触転写手段に印加される電圧を検知する印加電圧検知手段とを備え、前記接触転写手段は電気抵抗値が温湿度により変動する接触転写部材で構成し、前記制御手段は、前記転写材の非画像形成領域が前記転写ニップを通過する時には前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値の定電圧制御を行い、前記転写材の画像形成領域が前記転写ニップを通過する時には前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値の定電流制御を行い、前記総電流検知手段で検知した総電流、前記印加電圧検知手段で検知した電圧から前記接触転写手段の抵抗値を求め、この抵抗値が一定値以上である場合、前記転写材の画像形成領域が前記転写ニップに達するタイミングに拘らず前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値の定電流制御を行うものである。
請求項2に係る発明は、像担持体上に作像プロセス手段により可転写像を形成して担持させ、前記像担持体に接触するとともに転写バイアス印加手段から転写バイアスが印加される接触転写手段と前記像担持体との間の転写ニップに転写材を通過させて前記像担持体上の可転写像を前記転写材に転写させる画像形成装置において、前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値を前記転写材の画像形成領域が前記転写ニップを通過する時に比べて前記転写材の非画像形成領域が前記転写ニップを通過する時に大きな値に切り換えて設定する制御手段と、前記転写バイアス印加手段から出力される総電流を検知する総電流検知手段と、前記転写バイアス印加手段から前記接触転写手段に印加される電圧を検知する印加電圧検知手段とを備え、前記制御手段は、前記転写材の非画像形成領域が前記転写ニップを通過する時には前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値の定電圧制御を行い、前記転写材の画像形成領域が前記転写ニップを通過する時には前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値の定電流制御を行い、前記総電流検知手段で検知した総電流、前記印加電圧検知手段で検知した電圧から前記接触転写手段の抵抗値を求め、この抵抗値に応じて前記転写バイアス印加手段の出力電圧を決定し、前記転写材の非画像形成領域が前記転写ニップを通過する時における前記転写バイアス印加手段の出力電圧を前記決定した出力電圧に変更するものである。
請求項3に係る発明は、像担持体上に作像プロセス手段により可転写像を形成して担持させ、前記像担持体に接触するとともに転写バイアス印加手段から転写バイアスが印加される接触転写手段と前記像担持体との間の転写ニップに転写材を通過させて前記像担持体上の可転写像を前記転写材に転写させる画像形成装置において、前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値を前記転写材の画像形成領域が前記転写ニップを通過する時に比べて前記転写材の非画像形成領域が前記転写ニップを通過する時に大きな値に切り換えて設定する制御手段と、前記転写バイアス印加手段から出力される総電流を検知する総電流検知手段と、前記転写バイアス印加手段から前記接触転写手段に印加される電圧を検知する印加電圧検知手段とを備え、前記接触転写手段は電気抵抗値が温湿度により変動する接触転写部材で構成し、前記制御手段は、前記転写材の非画像形成領域が前記転写ニップを通過する時には前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値の定電圧制御を行い、前記転写材の画像形成領域が前記転写ニップを通過する時には前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値の定電流制御を行い、前記総電流検知手段で検知した総電流、前記印加電圧検知手段で検知した電圧から前記接触転写手段の抵抗値を求め、この抵抗値から温湿度を求め、該求めた温湿度に応じて前記転写バイアス印加手段の出力電圧を決定し、前記転写材の非画像形成領域が前記転写ニップを通過する時における前記転写バイアス印加手段の出力電圧を前記決定した出力電圧に変更するものである。
以上のように請求項1に係る発明によれば、像担持体上に作像プロセス手段により可転写像を形成して担持させ、前記像担持体に接触するとともに転写バイアス印加手段から転写バイアスが印加される接触転写手段と前記像担持体との間の転写ニップに転写材を通過させて前記像担持体上の可転写像を前記転写材に転写させる画像形成装置において、前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値を前記転写材の画像形成領域が前記転写ニップを通過する時に比べて前記転写材の非画像形成領域が前記転写ニップを通過する時に大きな値に切り換えて設定する制御手段と、前記転写バイアス印加手段から出力される総電流を検知する総電流検知手段と、前記転写バイアス印加手段から前記接触転写手段に印加される電圧を検知する印加電圧検知手段とを備え、前記接触転写手段は電気抵抗値が温湿度により変動する接触転写部材で構成し、前記制御手段は、前記転写材の非画像形成領域が前記転写ニップを通過する時には前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値の定電圧制御を行い、前記転写材の画像形成領域が前記転写ニップを通過する時には前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値の定電流制御を行い、前記総電流検知手段で検知した総電流、前記印加電圧検知手段で検知した電圧から前記接触転写手段の抵抗値を求め、この抵抗値が一定値以上である場合、前記転写材の画像形成領域が前記転写ニップに達するタイミングに拘らず前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値の定電流制御を行うので、転写材の抵抗に拘らず転写材の非画像形成領域でのみ、転写材の像担持体に対する分離不良を生じさせない一定の転写電界を与えることができ、転写材の像担持体に対する確実な分離性能を確保することができる。さらに、転写材の分離不良を防止するための補助部材を削除でき、装置の簡略化及びコストダウンを実現でき、像担持体の高寿命化、高画質化及び高品位化を図ることができる。
請求項2に係る発明によれば、像担持体上に作像プロセス手段により可転写像を形成して担持させ、前記像担持体に接触するとともに転写バイアス印加手段から転写バイアスが印加される接触転写手段と前記像担持体との間の転写ニップに転写材を通過させて前記像担持体上の可転写像を前記転写材に転写させる画像形成装置において、前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値を前記転写材の画像形成領域が前記転写ニップを通過する時に比べて前記転写材の非画像形成領域が前記転写ニップを通過する時に大きな値に切り換えて設定する制御手段と、前記転写バイアス印加手段から出力される総電流を検知する総電流検知手段と、前記転写バイアス印加手段から前記接触転写手段に印加される電圧を検知する印加電圧検知手段とを備え、前記制御手段は、前記転写材の非画像形成領域が前記転写ニップを通過する時には前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値の定電圧制御を行い、前記転写材の画像形成領域が前記転写ニップを通過する時には前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値の定電流制御を行い、前記総電流検知手段で検知した総電流、前記印加電圧検知手段で検知した電圧から前記接触転写手段の抵抗値を求め、この抵抗値に応じて前記転写バイアス印加手段の出力電圧を決定し、前記転写材の非画像形成領域が前記転写ニップを通過する時における前記転写バイアス印加手段の出力電圧を前記決定した出力電圧に変更するので、転写材の抵抗に拘らず転写材の非画像形成領域でのみ、転写材の像担持体に対する分離不良を生じさせない一定の転写電界を与えることができ、転写材の像担持体に対する確実な分離性能を確保することができる。さらに、転写材の分離不良を防止するための補助部材を削除でき、装置の簡略化及びコストダウンを実現でき、像担持体の高寿命化、高画質化及び高品位化を図ることができる。
請求項3に係る発明によれば、像担持体上に作像プロセス手段により可転写像を形成して担持させ、前記像担持体に接触するとともに転写バイアス印加手段から転写バイアスが印加される接触転写手段と前記像担持体との間の転写ニップに転写材を通過させて前記像担持体上の可転写像を前記転写材に転写させる画像形成装置において、前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値を前記転写材の画像形成領域が前記転写ニップを通過する時に比べて前記転写材の非画像形成領域が前記転写ニップを通過する時に大きな値に切り換えて設定する制御手段と、前記転写バイアス印加手段から出力される総電流を検知する総電流検知手段と、前記転写バイアス印加手段から前記接触転写手段に印加される電圧を検知する印加電圧検知手段とを備え、前記接触転写手段は電気抵抗値が温湿度により変動する接触転写部材で構成し、前記制御手段は、前記転写材の非画像形成領域が前記転写ニップを通過する時には前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値の定電圧制御を行い、前記転写材の画像形成領域が前記転写ニップを通過する時には前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値の定電流制御を行い、前記総電流検知手段で検知した総電流、前記印加電圧検知手段で検知した電圧から前記接触転写手段の抵抗値を求め、この抵抗値から温湿度を求め、該求めた温湿度に応じて前記転写バイアス印加手段の出力電圧を決定し、前記転写材の非画像形成領域が前記転写ニップを通過する時における前記転写バイアス印加手段の出力電圧を前記決定した出力電圧に変更するので、転写材の抵抗に拘らず転写材の非画像形成領域でのみ、転写材の像担持体に対する分離不良を生じさせない一定の転写電界を与えることができ、転写材の像担持体に対する確実な分離性能を確保することができる。さらに、転写材の分離不良を防止するための補助部材を削除でき、装置の簡略化及びコストダウンを実現でき、像担持体の高寿命化、高画質化及び高品位化を図ることができる。
前述した課題を解決するためには、例えば像担持体上のトナー画像を転写ベルト上の転写材に転写する画像形成装置において、以下に述べる実験的事実から、その解決手段が導き出せる。
1)転写ベルトの絶縁層及び転写材の電気抵抗は高ければ高いほど良い。
2)転写ニップ部での転写電界は強ければ強いほど良い。
1)については、機械本体及び給紙カセットに除湿度ヒータを設ける等の発明が既になされているが、それらのみでは転写材の像担持体に対する確実な分離性能を確保することはできない。
一方、2)については、接触転写手段に関しての発明がなされていない。
以下に、前述した課題を解決するための具体的手段について述べる前に、多少の説明を加えておく。
感光体からなる像担持体上のトナー画像を転写ベルト上の転写材に転写する画像形成装置においては、例えば給紙カセットを用いた給紙装置から給紙されて搬送されてきた転写紙からなる転写材は、感光体上に作像プロセス手段により形成された可転写像としてのトナー画像が転写ニップ部に到達するタイミングに合わせて転写ニップ部に送られ、そこで転写バイアス印加手段から転写ベルトに転写バイアスが印加されることで形成された転写電界の作用により、転写ニップを通過する転写材に感光体上のトナー画像が転写される。
ここで、転写ニップ部に転写電界が加えられた時には、図3に示すように誘電体である転写紙1及び転写ベルト2の絶縁層2aは静電分極を起こす。ここに、感光体3は例えば感光体ドラムが用いられ、転写ベルト2のゴム層2bには転写バイアス印加手段からバイアスローラ4を介して転写バイアスが印加される。
やがて転写紙1は、更に転写ベルト2により搬送されて転写ニップ部の出口まで到達するが、この時、転写紙1と転写ベルト2との界面に誘起されている電荷同志の間の力FP-Bに比べて感光体3と転写紙1との界面での静電引力FD-Pが勝っている場合には図4に示すように転写紙1の感光体3に対する分離不良が生じてしまう。
今ここで、転写ニップ部での転写電界の強さが感光体3上のトナー画像が転写紙1に良好に転写されるための最適条件(転写率が最大となる条件)になるように転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値(転写バイアス電圧値乃至は転写バイアス電流値)が設定されるが、高湿環境下にて転写紙1及び転写ベルト2の絶縁層2aの抵抗値が低下してしまった場合には、転写紙1と転写ベルト2の絶縁層2aとの間には感光体3と転写紙1との界面での静電引力FD-Pに勝るだけの電荷が誘起されない。この場合、転写紙1は転写ニップ部より感光体3側に貼り付いたまま搬送されていわゆる分離不良という現象が生じてしまう。
分離不良が生じた転写紙1は、図4に示すように転写ニップ部の出口にて感光体3(上の転写紙1)と転写ベルト2との剥離放電により、正(+)の電荷を受けるので、仮に分離爪により感光体3から分離されて給紙系搬送力によりうまく搬送されたとしても転写ベルト2の表面に静電分極により誘起されている正(+)の電荷と反発し合ってしまい、転写ベルト2に対して浮きぎみとなって静電吸着されない。
これに対して、図5に示すように少なくとも転写紙1の先端部が転写ニップ部の出口にて転写ベルト2側に貼り付いてさえいれば、転写紙1の先端部以降の領域は、感光体3と転写ベルト2(上の転写紙1)との剥離放電により、負(−)の電荷を受けるので、転写ベルト2の表面に静電分極により誘起されている正(+)の電荷との引力により静電吸着され、無事に搬送される。
ここで、転写紙1及び転写ベルト2の絶縁層2aの電気的抵抗が低下してしまうような高湿環境下においても、転写紙1と転写ベルト2との間の静電的引力を感光体3と転写紙1との間の静電的引力よりも上回らせるまでに転写電界を強めてやれば(転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値(転写バイアス電圧値乃至は転写バイアス電流値)を上げてやれば)、転写紙1の感光体3に対する確実な分離性を確保することができる訳である(図5参照)。
以上により、次に述べるような解決手段が導き出せる。
転写紙1の先端部のみ転写電界を強めてやる解決手段を設ければ、転写紙1の感光体3に対する確実な分離性を確保することができる。
この解決手段は、従来の転写チャージャを転写手段として用い、転写紙の先後端部で転写電流を下げるように切り換える画像形成装置において、転写手段として転写チャージャの代りに接触転写手段を用いた場合とは、転写紙の先端部で転写電流を下げるのではなく逆に上げる点で相違する。
次に、本発明の実施形態について説明する。
図2は本発明の一実施形態の概略を示す。この実施形態は、電子写真方式の同時2色画像形成装置の一実施形態であり、帯電チャージャからなる帯電手段、書き込みユニットからなる露光手段及び反転現像方式の現像手段を各々2個づつ備えている。
画像形成時には、感光体、例えば感光体ドラムからなる像担持体11は、メインモータにより回転駆動され、まず除電ランプよりなる光除電手段12により光が照射されて除電されることで、その表面電位が0V〜−30Vの基準電位となる。
次に、感光体ドラム11は、帯電チャージャからなる第1帯電手段13により電荷が付与されて均一に帯電され、表面電位が−850V前後になる。
また、図示しない装置より送られてきたデジタル記録画像情報(黒画像情報)は第1書き込みユニットからなる露光手段14のラインドライバ回路で受信されてレーザドライバ回路で増幅される。上記デジタル記録画像情報は1画素当り8ビットの多値化信号であり、レーザドライバ回路がラインドライバ回路からのデジタル記録画像情報に対応してレーザダイオードからなる光源を発光付勢する。
このレーザダイオードから照射されるレーザ光は、ポリゴンミラーからなる光偏向器により偏向されてfθレンズを通過し、第1ミラー、第2ミラー及び第3ミラー141にて反射されて感光体ドラム11に結像照射されることにより、黒の原稿画像成分の露光がなされる。ここで、感光体ドラム11は、ミラー141からのレーザ光142が照射された部分(画像部)の表面電位が−100V前後となり、黒の原稿画像に対応した静電潜像が形成される。すなわち、帯電チャージャ13及び書き込みユニット14は、静電潜像形成手段を構成している。
次に、感光体ドラム11上の黒画像に対応した静電潜像は、第1現像装置からなる現像手段15による現像で黒トナーが付着して黒トナー画像からなる可転写像となる。第1現像装置15は、現像動作時には現像ローラ151、152、撹拌ローラ153及び撹拌羽154を駆動手段により回転駆動し、現像器155内の黒トナーとキャリアとからなる現像剤を撹拌ローラ153及び撹拌羽154により撹拌して搬送する。
現像ローラ151は、撹拌羽154から搬送されてきた現像剤を内部の磁石により吸着して回転に伴って搬送する。現像ローラ151上の現像剤は、ドクタ部材156により一部が掻き落されて一定量に調整された後、感光体ドラム11と現像ローラ151、152との間を通過して現像器155内に戻り、撹拌ローラ153及び撹拌羽154により再び撹拌されて搬送される。また、ドクタ部材156により現像ローラ151から掻き落された現像剤は、セパレータ157を経て現像器155内に落下し、撹拌ローラ153及び撹拌羽154により再び撹拌されて搬送される。
このように、現像剤は循環しながら感光体ドラム11と現像ローラ151、152との間を通過することにより、感光体ドラム11上の静電潜像を現像する。また、現像器155内の現像剤にはトナー補給部158から黒トナーが補給される。現像ローラ151、152は電源から−550V前後の現像バイアス電圧が印加され、感光体ドラム11上の画像部は第1現像装置15による現像で黒トナーが付着するが、感光体ドラム11上の非画像部は−850Vのままであって第1現像装置15による現像でも黒トナーが付着しない。
次に、感光体ドラム11は、帯電チャージャからなる第2帯電手段16による第2帯電工程、第2書き込みユニットからなる露光手段17による第2露光工程、第2現像装置からなる現像手段18による第2現像工程を経るが、この第2帯電工程〜第2現像工程は2色モード、モノカラー(赤/青)モードが操作部で選択された場合にのみ行われ、黒単色モードが操作部で選択された場合には帯電チャージャ16、第2書き込みユニット17及び第2現像装置18が動作しなくて感光体ドラム11上の黒トナー画像がそのまま転写位置へ進む。
2色モード、モノカラー(赤/青)モードにおいては、感光体ドラム11は、帯電チャージャ16を通過する第2帯電工程では帯電チャージャ16により電荷が付与されて再び表面電位が−850V前後となる。感光体ドラム11が第2書き込みユニット17の所を通過する第2露光工程では、図示しない装置より送られてきた原稿の黒以外の色、例えば赤又は青のデジタル記録画像情報としての2値化された信号は発光ダイオードアレイからなる第2書き込みユニット17を発光付勢する。
ここで、感光体ドラム11は、第2書き込みユニット17から光が照射された部分(画像部)の表面電位が−100V前後になり、赤/青の原稿画像成分に対応した静電潜像が上記黒トナー画像に重ねて形成される。すなわち、帯電チャージャ16及び第2書き込みユニット17は静電潜像形成手段を構成している。
感光体ドラム11が第2現像装置18の所を通過する第2現像工程では、第2現像装置18による現像で、感光体ドラム11上の赤/青の原稿画像成分に対応した静電潜像の画像部に色トナー(青/青の色トナー)が付着して静電潜像が青/青の色トナー画像となる。第2現像装置18は、現像動作時には、撹拌ローラ181、182、汲み上げローラ183、現像ローラ184が駆動部により回転駆動されて現像容器185内の赤/青の色トナーを撹拌して循環させ、現像ローラ184がその色トナーを感光体ドラム11に供給して感光体ドラム11上の赤/青の原稿画像成分に対応した静電潜像を赤/青のトナー画像に現像する。
現像ローラ184には電源より−750V前後の現像バイアス電圧が印加される。感光体ドラム11上の赤/青の原稿画像成分に対応した静電潜像の画像部には第2現像装置18による現像で色トナーが付着するが、感光体ドラム11上の非画像部は第2現像装置18による現像でも色トナーが付着しない。
感光体ドラム11は、第2現像装置18の所を通過した後、転写搬送ベルトを用いた接触転写手段19によりトナー画像が給紙装置からの転写紙Pよりなる転写材へ転写される。この場合、転写紙Pは給紙装置20、21のうち選択された方からレジストローラ22へ給紙され、レジストローラ22が転写紙Pを感光体ドラム11上のトナー画像の先端部と転写紙Pの先端部とが一致するようなタイミングで接触転写手段19へ送出する。
接触転写手段19は、転写搬送ベルト191と、転写搬送ベルト191が張架されている駆動ローラ192、従動ローラ193及びバイアスローラ194と、クリーニング装置195とにより構成されており、駆動ローラ192はギアを介してメインモータに連結されている。転写搬送ベルト191は、メインモータの回転に伴い回動し、画像形成動作時にはベルト接離機構により感光体ドラム11へ当接される。また、ジョブ終了後にメインモータの回転が止まる直前にてベルト接離機構により感光体ドラム11より離間される。
ここで、転写搬送ベルト191を感光体ドラム11に対して接離させるベルト接離機構について図6及び図7にて詳しく述べる。このベルト接離機構23は、転写搬送ベルト191が張架されている駆動ローラ192、従動ローラ193及びバイアスローラ194を支持するフレームの下側に配置されている当接板231と、この当接板231の下側に接触している一端部を自由端部として他端部が基端部として軸232aに回転自在に支持された加圧アーム232と、軸232aに一端部が支持されている接離レバー233と、この接離レバー233の他端部に当接して配置されて回転軸234aに固定されているカム234と、回転軸234aとメインモータとの間にギアを介して取り付けられた図示しない半回転クラッチとを有する。
接離レバー233のカム234と当接する部分233aは、カム234の厚みにより所定の幅を持たせてある。接離レバー233は回転軸234aに取り付けられた図示しないステーにより加圧アーム232をその上部より押えつけていて接離レバー233と加圧アーム232の自由端部との間に設けられている圧縮スプリング235の加圧アーム232下面に対する押圧力(圧縮スプリング235の伸び力)を規制し、接離レバー233がカム234の回動により上下動して加圧アーム232がその軸232aを中心として接離レバー233の上下動に連動して上下動する。この加圧アーム232の上下動により当接板231が駆動ローラ192、従動ローラ193、バイアスローラ204及び転写搬送ベルト191を上下動させて転写搬送ベルト191を感光体ドラム11に対して接離させる。
画像形成時には、メインモータの回転に伴い回転軸234aとメインモータとの間にギアを介して取り付けられた図示しない半回転クラッチがオンとなり、回転軸234aにメインモータからの回転力が与えられて回転軸234aが回転することにより、回転軸234aに取り付けられたステーによる圧縮スプリング235の伸び力の規制が開放されるとともに、カム234が回転して接離レバー233が図7に示すように上方向に移動する。これにより、加圧アーム232の自由端部及び当接板231が上方向に移動して転写搬送ベルト191が感光体ドラム11に当接する。この時、転写搬送ベルト191と感光体ドラム11により形成される転写ニップの幅Nは12mmとなるように設定されている。
レジストローラ22より接触転写手段19へ転写紙Pが送出される時は、転写バイアス印加手段としての高圧電源196(図1参照)よりバイアスローラ194へ黒トナー及び色トナーの帯電極性とは反対極性の転写バイアスが印加され、感光体ドラム11上のトナー画像は転写搬送ベルト191と感光体ドラム11により形成される転写ニップ部にて転写紙Pに転写される。
転写搬送ベルト191は、転写バイアスが高圧電源196からバイアスローラ194を介して印加されることにより転写紙Pを静電的に吸着して回転に伴って搬送し、転写紙Pをトナー画像転写後に感光体ドラム11から静電的に分離させる。転写紙Pは、感光体ドラム11から静電的に分離されなかった場合でも分離爪24により感光体ドラム11から分離されて転写搬送ベルト191により搬送される。
転写紙Pは、転写搬送ベルト191により搬送されて駆動ローラ192の所で転写紙Pの腰を利用した極率分離で転写搬送ベルト191より分離され、図示しないが受渡ガイド板を通って定着ローラ及び加圧ローラより構成されている定着装置による加熱及び加圧でトナー像が定着されて画像形成物として外部へ排出される。
図2に示すように転写搬送ベルト191は、クリーニングブラシ195a、クリーニングブレード195bなどにより構成されているクリーニング装置195によりクリーニングされて残留トナーが掻き落とされる。クリーニングブレード195bは転写搬送ベルト191に対してその回転方向に対するカウンタ方向に当接するように配置されている。また、感光体ドラム11は、トナー像転写後にクリーニングブラシ251、クリーニングブレード252により構成されているクリーニング装置25によってクリーニングされて残留トナーが一切除去され、再び次の作像工程に移る。
次に、接触転写手段19について図1を参照しながら説明を加える。バイアスローラ194は、転写搬送ベルト191に対して転写ニップ部より転写搬送ベルト191回転方向下流側で当接され、メインモータの回転時に転写搬送ベルト191に連れ回りする。
フィードバック電極は、金属板などではなく、駆動ローラ192及び従動ローラ193が兼ねていて駆動ローラ192及び従動ローラ193が導電性を有する金属ローラからなり、転写搬送ベルト191に対する摺動抵抗を限りなく低減でき、且つ、駆動ローラ192及び従動ローラ193が確実にフィードバック電極としての機能を果たすことが可能となる。
駆動ローラ192及び従動ローラ193は高圧電源196の低圧側(アース側)端子に電流検出抵抗197を介して接地され、電流検出抵抗197と並列にコンデンサ198が接続されている。また、感光体ドラム11は機械本体を介して接地されている。電流検出抵抗197はトナー像の転写に寄与する転写電流を検出するための電流検出手段として用いられている。
図8は本実施形態の転写部の等価回路を示す。
図8において、R11は転写搬送ベルト191におけるバイアスローラ194と転写ニップ部との間の抵抗値、R12は転写搬送ベルト191における転写ニップ部と従動ローラ193との間の抵抗値、R2は転写搬送ベルト191におけるバイアスローラ194と駆動ローラ192との間の抵抗値、RDは感光体ドラム11の抵抗値、RPは転写紙Pの抵抗値、RWは電流検出抵抗197の抵抗値を示し、転写搬送ベルト191におけるバイアスローラ194と従動ローラ193との間の抵抗値R1はR1=R11+R12となる。
また、i1は高圧電源196からバイアスローラ194、転写搬送ベルト191、駆動ローラ192を介して流れる電流、i2は高圧電源196からバイアスローラ194、転写搬送ベルト191、従動ローラ193を介して流れる電流、i3は高圧電源196からバイアスローラ194、転写搬送ベルト191、転写紙P、感光体ドラム11を介して流れる電流である。
高圧電源196はレジストローラ22から送出された転写紙Pが転写搬送ベルト191で搬送されるタイミングにてオンされて転写バイアスをバイアスローラ194に印加する。図1に示すように高圧電源196からバイアスローラ194へ出力される電流において、トナー像の転写に寄与する電流i3は転写搬送ベルト191、転写紙P、感光体ドラム11を介して流れ、それ以外のi1、i2は転写搬送ベルト191、駆動ローラ192及び従動ローラ193を介して高圧電源196の低圧側にフィードバックされる。
電流検出抵抗197の両端の電位差と電流検出抵抗197の抵抗値RWから、電流検出抵抗197を流れる電流が分かるが、制御手段としての制御装置199は転移紙Pの画像形成領域(トナー画像が転写される領域)が転写ニップ部を通過する時には電流検出抵抗197の両端の電位差と電流検出抵抗197の抵抗値RWから電流検出抵抗197を流れる電流を求めてこの電流が常に一定値となるように高圧電源196を制御し、これにより常に良好な画像が得られる。
また、高圧電源196の高圧側出力端子と低圧側出力端子との間に直列に接続された抵抗1910、1911からなる印加電圧検知手段は高圧電源196の出力電圧を分圧することで、高圧電源196からバイアスローラ194に印加される電圧を検知し、総電流検知手段1912は高圧電源196から出力される総電流を検知する。
制御装置199は、記憶装置1913を用いて高圧電源196を制御し、印加電圧検知手段1910、1911及び総電流検知手段1912の検知値を演算処理して転写紙Pの先端部の非画像形成領域(トナー画像が転写されない領域)での高圧電源196の出力電圧Voutを決定する。この点についての詳しい説明は後述する。
次に、転写搬送ベルト191について説明する。
転写搬送ベルト191は第9図に示すように導電性ゴムからなる基層(導電層)191bの上に絶縁層191aをコートした2層構成となっている。コート層191aは体積固有抵抗が1×1012〜1×1013[Ω・cm]であるコーティング溶液(ウレタン樹脂中にPTFEを分散させたもの)を基層191bの表面にコートしたものであり、常温常湿:23℃65%RHでの表面抵抗率が1×1011〜1×1012[Ω]となるように厚みにて抵抗値を調整している。具体的には、コート層191aの厚みは4μm〜7μm程度としている。
導電性ゴムからなる基層191bは、CR:クロロプレンゴムをベース材としており、常温常湿での表面抵抗率が1×109〜4×109[Ω]となるように抵抗値を調整している。ここで、基層191bのゴム層に導電性を持たせるための抵抗調整はイオン導電材料の配合をメインとし、温湿度変動(低温低湿:10℃15%RH〜高温高湿:30℃90%RH)による抵抗変動が表面抵抗率にして3オーダー以下となるようにするために、適量のカーボンなどの導電材料の配合を行っている。
図10は転写搬送ベルト191として用いられるベルトA、Bの基層191bの表面抵抗率の環境特性を示す。このように温湿度により抵抗値が変動する材料を転写搬送ベルト191の基層191bに用いることにより、転写搬送ベルト191を温湿度センサとして使うことができる。ここで、基層191bの表面抵抗率の温湿度変動は2オーダー程度とするのがよい。
転写搬送ベルト191の基層191bは、導電材料としてカーボンを用いる場合、分散するカーボン量が多すぎると抵抗の経時変動、製造時のバラツキ及び抵抗値の電圧依存性などのカーボン分散特有の性質が発現してしまい、温湿度センサとしての安定性を欠いてしまうので、ベルトBのように配合するカーボン量を最小限とすることが望ましい。
次に、コート層191aについて実験データを示しながら説明を加える。
図11は転写搬送ベルト191として用いられるベルトA、Bのコート層191aの表面抵抗率の環境特性を示すものであるが、コート層191aは図11に示すように10℃15%RH〜30℃90%RHの環境変動の中で約3オーダー位の抵抗変動を示す。ゴム層191bの環境変動が非常に小さいベルトAのコート層191aでも非常に大きく抵抗が変動する。
このため、転写搬送ベルト191は、高温高湿下では一定の転写バイアスが与えられても表面(転写ニップ部におけるコート層191aと転写紙Pとの界面)に誘起される分極電荷が減少するので、転写紙の分離不良が生じやすくなる。但し、この転写紙の分離性に対する余裕度の低下は転写紙側にも原因があり、これは次のように実験結果から論ずることができる。
転写紙の感光体ドラム11に対する分離不良を発生させないためには、前述したとおり、感光体ドラム11と転写紙Pとの間の静電的な引力に打ち勝つだけの静電吸着力を転写紙Pと転写搬送ベルト191との間の界面にて発生させればよいが、これに関するパラメータは1)感光体ドラム11の表面電位、2)転写紙の電気抵抗、3)コート層191aの電気抵抗、4)転写ニップ部での転写電界強度という4つのパラメータがある。
ここで、感光体ドラム11の表面電位は画像パターンによって決まってしまうので、制御できる因子ではない。次に、転写紙及びコート層191aの電気抵抗は、除湿ヒータにより多少は制御可能であるが、基本的には制御できる因子とは考えられない。残るは転写ニップ部での転写電界強度であるが、これは制御可能な因子である。
この転写ニップ部での転写電界強度は図12に示すように高圧電源196からバイアスローラ194を介して転写搬送ベルト191に印加される転写バイアス電圧により、ほぼ一義的に決まる。
今ここで、本実施形態にて電気抵抗値の違う2種類の転写紙にて通紙実験を行い、転写紙が感光体ドラム11より良好に分離するようになる時の転写ニップ部電位の違いについて、転写バイアス(印加電圧)を変化させて調べたところ、図12に示すような結果が得られた。なお、図12において、表面OKラインと裏面OKラインは転写紙の表面と裏面に画像形成を行った場合における転写紙の感光体ドラム11に対する分離がOKとなる領域の下限値を示す。
これより、転写紙の抵抗が高ければ、比較的低い転写電界強度の中でも転写紙の分離が可能であることがわかる。また、別の見方をすれば、転写紙の抵抗が低くても転写ニップ部での転写電界強度を強めてやれば、転写紙の分離性は向上するとも言える。
次に、本実施形態にて実際に転写紙を通紙した時の転写ニップ部の電位を調べるために、各環境下での転写状態における通紙時の高圧電源196の出力特性について調べたものを図13及び図14に示す。
図13は本実施形態における温湿度センサを兼ねた転写搬送ベルト191の各環境下での高圧電源196の出力特性を示すが、転写搬送ベルト191は環境変動によりゴム層191bの抵抗値が大きく変化するために出力特性のカーブが各環境毎に異なる。このため、制御装置199は、転写時における総電流検知手段1912及び印加電圧検知手段1910、1911で検知した総電流、印加電圧から、その時の転写搬送ベルト191の抵抗値を求め、この転写搬送ベルト191の抵抗値から概略の温湿度を求めることができる。
例えば制御装置199は、転写搬送ベルト191の抵抗値rが図13に示すように比較値r1、r2、r3で分けられる各範囲のいずれに属するかを判別することで温湿度が複数の範囲のいずれであるかを求めることができる。また、前述のように接触転写手段19について環境条件以外をすべて固定とした場合において、高温高湿時での高圧電源196の印加電圧、即ち、転写ニップ部での電位は、低温低湿時でのそれに比べて低くなるので、転写紙の分離性に対する余裕度が低下してしまう。
図14はゴム層191bの環境変動が比較的小さいベルトAでの常温常湿及び高温高湿での高圧電源196の出力特性を示す。ベルトAは、ゴム層191bの環境変動が小さいために、出力特性カーブの温湿度による違いがほぼ無いと言ってよいが、やはり高圧電源196の印加電圧が高温高湿時には常温常湿時に比べて低く(即ち、転写ニップ部電位が低く)なるので、転写紙の分離性に対する余裕度が低下してしまう。
これらは、転写搬送ベルト191として何れのベルトを用いた場合でも、温湿度によるコート層191aの抵抗低下によりベルトの体積方向の抵抗値(コート層191a+ゴム層191bの抵抗値)、即ち、転写電流i3が流れる系の抵抗が低下することによるものである。
以上述べた通り、高湿時での転写紙の分離不良という現象は1)コート層の抵抗低下、2)転写紙の抵抗低下、3)転写紙及びコート層の抵抗低下に伴う印加電圧の低下により生じていると言える。
次に、転写バイアス制御について詳しく説明する。本実施形態においては、転写搬送ベルト191として上記ベルトB又はベルトAが用いられ、図15に示すように本実施形態全体を制御する制御手段としての図示しない制御部はレジストローラ22から送出された転写紙Pが転写搬送ベルト191で搬送されるタイミングにて高圧電源196をオンさせて転写バイアスを高圧電源196からバイアスローラ194に印加させる。制御装置199は、制御部からの転写バイアスオン信号により転写バイアスのオンと共に、その時の総電流検知手段1912及び印加電圧検知手段1910、1911で検知した総電流I、印加電圧Vを読み込んでこれより転写搬送ベルト191の抵抗値r=I/Vを算出し、この転写搬送ベルト191の抵抗値rを所定の比較値r1、r2、r3と比較してrがr1≦r、r1<r≦r2、r2<r≦r3の何れの範囲にあるかを判別することで環境温湿度が複数の範囲(例えば略高温高湿の範囲、略常温常湿の範囲、略低温低湿の範囲)のいずれであるかを判別する。
そして、制御装置199は、その判別した環境温湿度に応じて高圧電源196の出力電圧Voutを決定し、例えばr1≦rの場合にはVout=V1[KV]に決定し、r1<r≦r2の場合にはVout=V2[KV]に決定し、r2<r≦r3の場合にはVout=V3[KV]に決定する。ここに、V1、V2、V3は、転写紙Pの画像形成領域が転写ニップ部を通過する時に高圧電源196からバイアスローラ194に印加される転写バイアス電圧より高い値に設定され、V1<V2<V3なる関係がある。
このような高圧電源196の出力電圧の制御を行うのは、本実施形態の場合、転写バイアスの極性(+)が感光体ドラム11の帯電極性(−)とは逆極性であり、感光体ドラム11上のその極性(+)の電荷は光除電手段12による電荷消去ができないものであるので、その極性(+)の電荷の感光体ドラム11上への残留履歴によって生ずる異常画像(画像ボケ)の発生を極力少なくしようという配慮によるものである。この高圧電源196の出力電圧の制御は画像形成動作毎に毎回行ってもよいが、所定の画像形成枚数毎に行うようにしてもよい。
制御装置199は、転写搬送ベルト191の抵抗値rが一定値r0以上であるか否かを判断することで温湿度が低すぎるか否かを判断し、r≧r0で温湿度が低すぎると判断した場合には転写紙Pの画像形成領域が転写ニップ部に達するタイミングに拘らず転写バイアスのオンで直ちに高圧電源196の定電流制御(転写紙Pの画像形成領域が転写ニップ部を通過する時と同じ定電流制御)を行い、つまり、電流検出抵抗197の両端の電位差と電流検出抵抗197の抵抗値RWから電流検出抵抗197を流れる電流を求めてこの電流が常に一定値となるように高圧電源196を制御する。
制御装置199は、r≧r0でない場合には、転写バイアスオン信号を受信した後、制御部からの情報により、転写紙Pが転写ニップ部に到達して転写ニップ部を通過するタイミングと、感光体ドラム11上のトナー画像が転写ニップ部に到達して転写ニップ部を通過するタイミングとを求めてこれらの関係から転写紙Pの画像形成領域が転写ニップ部を通過するタイミングであるか否かを判断し、転写紙Pの非画像形成領域が転写ニップ部を通過する時には高圧電源196の定電圧制御を行い、つまり、高圧電源196の出力電圧Voutが上述のようにして決定した出力電圧Voutになるように制御する。
また、制御装置199は、転写紙Pの画像形成領域が転写ニップ部を通過する時には高圧電源196の定電流制御を行い、つまり、電流検出抵抗197の両端の電位差と電流検出抵抗197の抵抗値RWから電流検出抵抗197を流れる電流を求めてこの電流が常に一定値となるように高圧電源196を制御する。
本実施形態では、転写紙の感光体ドラムに対する分離性の確認を行ったところ、あらゆる環境条件下において良好な転写性及び転写紙分離性が得られた。
このように、この実施形態は、像担持体としての感光体ドラム11上に、帯電チャージャからなる第1帯電手段13、第1書き込みユニットからなる露光手段14、第1現像装置からなる現像手段15、帯電チャージャからなる第2帯電手段16、第2書き込みユニットからなる露光手段17、第2現像装置からなる現像手段18、転写ベルトとして転写搬送ベルト191を用いた接触転写手段19、分離爪24、クリーニング装置25、除電ランプからなる光除電手段12にて構成される作像プロセス手段により可転写像を形成して担持させ、前記像担持体11に接触するとともに転写バイアス印加手段としての高圧電源196から転写バイアスが印加される接触転写手段19と前記像担持体11との間の転写ニップに転写材としての転写紙Pを通過させて前記像担持体11上の可転写像を前記転写材Pに転写させる画像形成装置において、前記転写バイアス印加手段196の転写バイアス出力値を前記転写材Pの画像形成領域が前記転写ニップを通過する時に比べて前記転写材Pの非画像形成領域が前記転写ニップを通過する時に大きな値に切り換えて設定する制御手段としての制御装置199を備えたので、転写ニップ部を通過する転写材の位置と像担持体上の可転写像の位置との関係にて転写材の非画像形成領域に対する転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値を高い値に設定して転写材の非画像形成領域に対する転写電界を強めることができ、転写材の像担持体に対する分離不良を防止して転写材の像担持体に対する確実な分離性能を確保することができる。しかも、転写材の分離不良を防止するための補助部材(例えば分離爪を揺動させる分離爪揺動手段)を削除でき、装置の簡略化及びそれに伴う大幅なコストダウンを実現できる。
また、分離爪を削除することが可能であり、これにより分離爪からのトナー落ちによる転写材の汚れ及び分離爪による像担持体の表層削れを無くすことができ、像担持体の高寿命化を図ることができるのみならず、経時での黒スジ、白スジ等の異常画像の発生自体を根本的に無くして高画質化及び高品位化を図ることができる。
本発明の他の実施形態では、上記実施形態において、制御装置199は、制御部からの情報により、転写紙Pが転写ニップ部に到達して転写ニップ部を通過するタイミングと、感光体ドラム11上のトナー画像が転写ニップ部に到達して転写ニップ部を通過するタイミングとを求めてこれらの関係から転写紙Pの画像形成領域が転写ニップ部を通過するタイミングであるか否かを判断する代りに、制御部からの情報により、転写紙Pが転写ニップ部に到達するタイミングと、感光体ドラム11上のトナー画像が転写ニップ部に到達するタイミングとを求めてこれらの関係から転写紙Pの先端部の非画像形成領域が転写ニップ部を通過するタイミングであるか転写紙Pの先端部の非画像形成領域以外の領域が転写ニップ部を通過するタイミングであるかを判断する。
そして、制御装置199は、転写紙Pの先端部の非画像形成領域が転写ニップ部を通過するタイミングでは、高圧電源196の定電圧制御を行い、つまり、高圧電源196の出力電圧Voutが上述のようにして決定した出力電圧Voutになるように制御する。
また、制御装置199は、転写紙Pの先端部の非画像形成領域以外の領域が転写ニップ部を通過するタイミングでは、高圧電源196の定電流制御を行い、つまり、電流検出抵抗197の両端の電位差と電流検出抵抗197の抵抗値RWから電流検出抵抗197を流れる電流を求めてこの電流が常に一定値となるように高圧電源196を制御する。
このように、この実施形態は、像担持体としての感光体ドラム11上に、帯電チャージャからなる第1帯電手段13、第1書き込みユニットからなる露光手段14、第1現像装置からなる現像手段15、帯電チャージャからなる第2帯電手段16、第2書き込みユニットからなる露光手段17、第2現像装置からなる現像手段18、接触転写手段19、分離爪24、クリーニング装置25、除電ランプからなる光除電手段12にて構成される作像プロセス手段により可転写像を形成して担持させ、前記像担持体11に接触するとともに転写バイアス印加手段としての高圧電源196から転写バイアスが印加される接触転写手段19と前記像担持体11との間の転写ニップに転写材としての転写紙Pを通過させて前記像担持体11上の可転写像を前記転写材Pに転写させる画像形成装置において、前記転写バイアス印加手段196の転写バイアス出力値を前記転写材Pの先端部以外が前記転写ニップを通過する時に比べて前記転写材Pの先端部が前記転写ニップを通過する時に上げる制御手段としての制御装置199を備えたので、転写材の先端部に対する転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値を高い値に設定して転写材の先端部に対する転写電界を強めることができ、転写材の像担持体に対する分離不良を防止して転写材の像担持体に対する確実な分離性能を確保することができる。しかも、転写材の分離不良を防止するための補助部材(例えば分離爪を揺動させる分離爪揺動手段)を削除でき、装置の簡略化及びそれに伴う大幅なコストダウンを実現できる。
また、分離爪を削除することが可能であり、これにより分離爪からのトナー落ちによる転写材の汚れ及び分離爪による像担持体の表層削れを無くすことができ、像担持体の高寿命化を図ることができるのみならず、経時での黒スジ、白スジ等の異常画像の発生自体を根本的に無くして高画質化及び高品位化を図ることができる。
また、この実施形態は、前記転写材の先端部が前記転写材の非画像形成領域であるので、転写材の先端部の非画像形成領域に対する転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値を高い値に設定して転写材の先端部の非画像形成領域に対する転写電界を強めることができ、転写材の像担持体に対する分離不良を防止して転写材の像担持体に対する確実な分離性能を確保することができる。しかも、転写材の分離不良を防止するための補助部材(例えば分離爪を揺動させる分離爪揺動手段)を削除でき、装置の簡略化及びそれに伴う大幅なコストダウンを実現できる。
また、分離爪を削除することが可能であり、これにより分離爪からのトナー落ちによる転写材の汚れ及び分離爪による像担持体の表層削れを無くすことができ、像担持体の高寿命化を図ることができるのみならず、経時での黒スジ、白スジ等の異常画像の発生自体を根本的に無くして高画質化及び高品位化を図ることができる。
なお、各請求項に係る発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば温湿度センサとして転写搬送ベルト191を利用する代りに専用の温湿度センサを用いるようにしてもよい。また、上記各請求項に係る発明の実施形態においては、転写搬送ベルト191としてベルトAを用いてもよいが、ゴム層191b自体の環境変動が非常に小さいタイプのベルトBを用いることもできる。
この場合、制御装置199は、転写時に高圧電源196の転写バイアス出力値が所定の一定値以下であるか否かを印加電圧検知手段1910、1911の検知値から判断して高圧電源196の転写バイアス出力値が所定の一定値以下である場合にのみ転写材の非画像形成領域で高圧電源196の転写バイアス出力値を適宜上げさせることにより、転写材の分離不良を防止することができる。
また、上記一実施形態において、制御装置199が、高圧電源196の定電流制御を行う代りに高圧電源196の定電圧制御を行い、かつ、転写材Pの画像形成領域が転写ニップを通過する時に比べて転写材Pの非画像形成領域が転写ニップを通過する時に転写バイアス印加手段196の転写バイアス出力値を大きな値に切り換えて設定することにより、転写材の良好な分離性能を確保するようにしてもよい。この場合、総電流検知手段1912で総電流を検知するだけで、印加電圧検知手段1910、1911は省略してもよい。
また、上記各実施形態では、転写搬送ベルト191を用いた接触転写手段を採用したが、転写ローラを用いた接触転写手段を採用してもよい。また、各請求項に係る発明は、正規現像方式の現像手段を採用した画像形成装置や、帯電チャージャからなる帯電手段、書き込みユニットからなる露光手段及び現像手段を各々1個づつ備えている画像形成装置、フルカラー画像形成装置に適用することができる。
本発明の一実施形態の一部を示す図である。 同実施形態の概略を示す断面図である。 本発明を説明するための図である。 本発明を説明するための図である。 本発明を説明するための図である。 上記実施形態におけるベルト接離機構の転写搬送ベルト・感光体ドラム接触状態を示す断面図である。 上記実施形態におけるベルト接離機構の転写搬送ベルト・感光体ドラム離間状態を示す断面図である。 上記実施形態の転写部の等価回路を示す回路図である。 上記実施形態のベルト接離機構を示す断面図である。 上記実施形態の転写搬送ベルトとして用いられるベルトA、Bの基層の表面抵抗率の環境特性を示す特性図である。 上記実施形態の転写搬送ベルトとして用いられるベルトA、Bのコート層の表面抵抗率の環境特性を示す特性図である。 上記実施形態における転写搬送ベルトの印加電圧と転写ニップ部電位との関係を示す特性図である。 上記実施形態の各環境下での転写状態における通紙時の高圧電源の出力特性を示す特性図である。 上記実施形態における転写搬送ベルトの印加電圧と総電流との関係を示す特性図である。 上記実施形態の転写紙非画像形成領域に対する転写バイアス制御フローを示すフローチャートである。
符号の説明
11 感光体ドラム
12 除電ランプ
13、16 帯電チャージャ
14、17 書き込みユニット
15、18 現像装置
19 接触転写手段
25 クリーニング装置
191 転写搬送ベルト
192 駆動ローラ
193 従動ローラ
194 バイアスローラ
196 高圧電源
197 電流検出抵抗
199 制御装置
1910、1911 印加電圧検知手段
1912 総電流検知手段

Claims (3)

  1. 像担持体上に作像プロセス手段により可転写像を形成して担持させ、前記像担持体に接触するとともに転写バイアス印加手段から転写バイアスが印加される接触転写手段と前記像担持体との間の転写ニップに転写材を通過させて前記像担持体上の可転写像を前記転写材に転写させる画像形成装置において、前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値を前記転写材の画像形成領域が前記転写ニップを通過する時に比べて前記転写材の非画像形成領域が前記転写ニップを通過する時に大きな値に切り換えて設定する制御手段と、前記転写バイアス印加手段から出力される総電流を検知する総電流検知手段と、前記転写バイアス印加手段から前記接触転写手段に印加される電圧を検知する印加電圧検知手段とを備え、前記接触転写手段は電気抵抗値が温湿度により変動する接触転写部材で構成し、前記制御手段は、前記転写材の非画像形成領域が前記転写ニップを通過する時には前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値の定電圧制御を行い、前記転写材の画像形成領域が前記転写ニップを通過する時には前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値の定電流制御を行い、前記総電流検知手段で検知した総電流、前記印加電圧検知手段で検知した電圧から前記接触転写手段の抵抗値を求め、この抵抗値が一定値以上である場合、前記転写材の画像形成領域が前記転写ニップに達するタイミングに拘らず前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値の定電流制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 像担持体上に作像プロセス手段により可転写像を形成して担持させ、前記像担持体に接触するとともに転写バイアス印加手段から転写バイアスが印加される接触転写手段と前記像担持体との間の転写ニップに転写材を通過させて前記像担持体上の可転写像を前記転写材に転写させる画像形成装置において、前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値を前記転写材の画像形成領域が前記転写ニップを通過する時に比べて前記転写材の非画像形成領域が前記転写ニップを通過する時に大きな値に切り換えて設定する制御手段と、前記転写バイアス印加手段から出力される総電流を検知する総電流検知手段と、前記転写バイアス印加手段から前記接触転写手段に印加される電圧を検知する印加電圧検知手段とを備え、前記制御手段は、前記転写材の非画像形成領域が前記転写ニップを通過する時には前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値の定電圧制御を行い、前記転写材の画像形成領域が前記転写ニップを通過する時には前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値の定電流制御を行い、前記総電流検知手段で検知した総電流、前記印加電圧検知手段で検知した電圧から前記接触転写手段の抵抗値を求め、この抵抗値に応じて前記転写バイアス印加手段の出力電圧を決定し、前記転写材の非画像形成領域が前記転写ニップを通過する時における前記転写バイアス印加手段の出力電圧を前記決定した出力電圧に変更することを特徴とする画像形成装置。
  3. 像担持体上に作像プロセス手段により可転写像を形成して担持させ、前記像担持体に接触するとともに転写バイアス印加手段から転写バイアスが印加される接触転写手段と前記像担持体との間の転写ニップに転写材を通過させて前記像担持体上の可転写像を前記転写材に転写させる画像形成装置において、前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値を前記転写材の画像形成領域が前記転写ニップを通過する時に比べて前記転写材の非画像形成領域が前記転写ニップを通過する時に大きな値に切り換えて設定する制御手段と、前記転写バイアス印加手段から出力される総電流を検知する総電流検知手段と、前記転写バイアス印加手段から前記接触転写手段に印加される電圧を検知する印加電圧検知手段とを備え、前記接触転写手段は電気抵抗値が温湿度により変動する接触転写部材で構成し、前記制御手段は、前記転写材の非画像形成領域が前記転写ニップを通過する時には前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値の定電圧制御を行い、前記転写材の画像形成領域が前記転写ニップを通過する時には前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値の定電流制御を行い、前記総電流検知手段で検知した総電流、前記印加電圧検知手段で検知した電圧から前記接触転写手段の抵抗値を求め、この抵抗値から温湿度を求め、該求めた温湿度に応じて前記転写バイアス印加手段の出力電圧を決定し、前記転写材の非画像形成領域が前記転写ニップを通過する時における前記転写バイアス印加手段の出力電圧を前記決定した出力電圧に変更することを特徴とする画像形成装置。
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