JP3495172B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3495172B2
JP3495172B2 JP02125096A JP2125096A JP3495172B2 JP 3495172 B2 JP3495172 B2 JP 3495172B2 JP 02125096 A JP02125096 A JP 02125096A JP 2125096 A JP2125096 A JP 2125096A JP 3495172 B2 JP3495172 B2 JP 3495172B2
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均 石橋
敏彦 真島
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Ricoh Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機、プリンタ、
ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電
子写真方式の画像形成装置は、一般に、画像形成時に
は、感光体ドラム、感光体ベルト等の像担持体を回転さ
せて帯電装置により均一に帯電させた後に、露光手段に
より画像露光を行って静電潜像を形成し、この静電潜像
を現像装置により現像してトナー画像とし、このトナー
画像を転写手段により転写紙等の転写材に転写して定着
装置によりそのトナー画像を転写材に加圧融着させ、出
力画像を得ている。
【0003】従来、画像形成装置においては、転写手段
としてコロナ放電を利用した転写チャージャが用いられ
ており、更には特に像担持体の径が大きくて転写材の曲
率分離がしにくい場合には転写材の像担持体からの分離
を容易にする目的で分離チャージャが設けられている。
【0004】転写チャージャは、像担持体上に形成され
たトナー画像を転写材に転写するために、トナー帯電極
性とは反対極性の電荷を転写材に与えて静電気力にて像
担持体上のトナーを転写材に転写させているのである
が、帯電した転写材は像担持体である感光体に静電吸着
してしまう。特に反転現像方式を用いた画像形成装置で
は、像担持体表面の帯電極性がトナー帯電極性と同極性
であり、帯電した転写材が像担持体に強く静電吸着して
しまう。そこで、分離チャージャにて転写材に転写チャ
ージャとは逆極性の分離バイアスを与えて転写材の像担
持体からの分離不良を防止している。
【0005】これは、従来の画像形成装置における最も
基本的な構成であるが、各々のチャージャが転写材の像
担持体に対する分離性に与える影響についてまとめる
と、 1)転写材が転写チャージャにより与えられた電荷によ
り帯電するために、転写材は像担持体に強く吸着して像
担持体に対する分離不良が生じやすくなる。 2)分離チャージャは、転写チャージャにより電荷を帯
びた転写材に転写チャージャとは逆極性の分離バイアス
を与えることにより、転写材の像担持体に対する分離不
良を防止している。
【0006】ということである。ここで、次のような事
実についても述べておく。
【0007】転写材の像担持体に対する分離性に関して
は、転写材の先端さえ像担持体より分離させることがで
きれば、転写材のそれ以降の部分は、転写材の自重によ
り下向きの力を受けるので、像担持体からの分離が容易
である。この点に着目して転写材の像担持体に対する分
離性をより高め、且つ、確実なものとするために、各チ
ャージャによる転写材の像担持体に対する分離性に対す
る作用を勘案し、次のような方式が提案されている。
【0008】1)転写チャージャでは、転写材の先端部
で転写材に設定されている転写条件よりも転写バイアス
値を低く設定して転写バイアスによる転写材と像担持体
との静電吸着力を減じせしめることにより、転写材の像
担持体からの分離不良に対する余裕度を向上させる。こ
こに、転写条件はトナーの転写材への転写性を考えて設
定されるものであるので、転写バイアスを下げるのは転
写材の先端部のみに限定している。
【0009】2)分離チャージャでは、転写材の先端部
で転写材に設定されている転写条件よりもバイアス値を
高く設定し、転写材の像担持体からの分離不良に対する
分離性能を向上させる。ここに、分離条件は版画等の異
常画像が発生しない範囲にて設定されているので、分離
バイアスを上げるのは転写材の先端部のみに限定してい
る。
【0010】更には、このような技術に対してもう一歩
進化させる技術であって、 3)画像信号中の画像データを検知してそのタイミング
から転写材上の非画像部を決定し、転写材の先端部の非
画像形成領域では転写バイアスをオフにするか弱くする
ことにより、転写材の先端部と像担持体表面との静電吸
着力を弱め、転写材を像担持体より分離する分離工程に
おける分離不良或いは画像の乱れを防ぐ(特開昭61ー
73170号公報参照)。
【0011】というような提案もなされている。以上
は、転写手段として転写チャージャを用いた場合の転写
材の像担持体に対する分離性に関する従来技術である。
【0012】次に、転写手段として接触転写手段を用い
た場合の転写材の像担持体に対する分離性に関する従来
技術について幾つか述べる。特開昭55ー9505号公
報には、像担持体上のトナー画像を転写ベルト上のコピ
ー用紙へ転写用コロナチャージャにより転写する画像形
成装置における転写材の像担持体に対する分離性向上に
関する提案が記載されている。その主な構成は、コピー
用紙に予め転写用コロナチャージャによる帯電電荷とは
逆極性の電荷を与えることにより、転写ベルトに対する
吸着力を発生させ、コピー用紙の像担持体からの分離を
確実にするものである。
【0013】特開平6ー35328号公報に記載されて
いる画像形成装置は、像担持体上のトナー画像を転写ベ
ルト上の転写紙に転写する画像形成装置であるが、その
主な構成は紙帯電装置にて転写ベルトに吸着させた転写
紙の先端が転写領域を通過した後に転写ベルトを像担持
体に当接させるというものである。また、この他には、
転写ベルトやローラを含むベルトユニットにて像担持体
上のトナー画像を転写紙に転写する画像形成装置の転写
装置において、転写ベルトに配設されるローラの構成を
規定することにより転写紙の像担持体に対する分離性を
確保するものも案出されている(特開平5ー33371
7号公報参照)。
【0014】上述した特開昭55ー9505号公報、特
開平6ー35328号公報、特開平5ー333717号
公報に記載されているものは、細かく言えば転写ベルト
以外の部分にて工夫することにより転写材の像担持体に
対する分離性の向上を図ったものであるが、転写ベルト
を用いた画像形成装置における転写材の像担持体に対す
る分離性に関する最も基本的な発明は、転写ベルト自体
の抵抗値を規定してしまって転写材の像担持体に対する
分離性の確保を図ったものである。
【0015】これは、比抵抗1010Ω・cm以上の絶縁
層と比抵抗108Ω・cm以下の導電層からなるエンド
レス転写ベルトと、前記絶縁層をトナー粒子と反対極性
に帯電させる接触帯電器等を備えることを特徴とする転
写装置(特開昭56ー154772号公報参照)であ
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭56ー15
4772号公報記載の転写装置では、実際には、あらゆ
る環境下(例えば10℃15%RH〜30℃90%R
H)にて良好な転写材の像担持体に対する分離性を得る
ことは非常に困難である。これは次の2つの理由によ
る。今ここで、転写材の転写・分離時における転写ニッ
プ部を構成している要素について改めて眺めてみると、
それは主に1)転写ベルト、2)転写材、3)像担持体
である。これら個々について、温湿度変動により生ずる
材料の電気的特性の変化による転写材の像担持体に対す
る分離性の変化について考える。
【0017】まず、第1は転写ベルトであるが、転写ベ
ルトは特開昭56ー154772号公報に記載されてい
るような2層構成となっており、その表面の絶縁層が分
離性能を与える。転写ベルトの絶縁層の比抵抗は例えば
1012Ω・cm〜1013Ω・cmであるが、このような
材質の転写ベルトであっても高温高湿(30℃90%R
H)下においては絶縁層の抵抗値低下がみられ、十分な
分離性能が得られない。
【0018】第2は転写材であるが、転写材としての転
写紙は高湿環境下にてその電気抵抗が大きく低下するの
で、仮に転写ベルトの絶縁層の比抵抗が1010Ω・cm
以上あったとしても、像担持体に対して十分な分離性能
が得られない場合が生ずる。最後は像担持体であるが、
像担持体としての感光体の温湿度変動による電気特性の
変化はそれ程には大きいものではないためにここでは特
に問題とはしない。
【0019】これにより、以上の2点、即ち、転写ベル
トの絶縁層と転写材の抵抗値低下が高温高湿下での転写
材の像担持体に対する分離性能を低下させる要因となっ
ている。本発明は、転写材の像担持体に対する確実な分
離性能を確保することができる画像形成装置を提供する
ことを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、像担持体上に作像プロセス
手段により可転写像を形成して担持させ、前記像担持体
に接触するとともに転写バイアス印加手段から転写バイ
アスが印加される接触転写手段と前記像担持体との間の
転写ニップに転写材を通過させて前記像担持体上の可転
写像を前記転写材に転写させる画像形成装置において、
前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値を前記
転写材の画像形成領域が前記転写ニップを通過する時に
比べて前記転写材の非画像形成領域が前記転写ニップを
通過する時に大きな値に切り換えて設定する制御手段を
備え、この制御手段は、前記転写材の非画像形成領域が
前記転写ニップを通過する時には前記転写バイアス印加
手段の転写バイアス出力値の定電圧制御を行い、前記転
写材の画像形成領域が前記転写ニップを通過する時には
前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値の定電
流制御を行うものであり、転写材の抵抗に拘らず転写材
の非画像形成領域でのみ、転写材の像担持体に対する分
離不良を生じさせない一定の転写電界を与えることがで
き、転写材の像担持体に対する確実な分離性能を確保す
ることができる。
【0021】 請求項2に係る発明は、像担持体上に作
像プロセス手段により可転写像を形成して担持させ、前
記像担持体に接触するとともに転写バイアス印加手段か
ら転写バイアスが印加される接触転写手段と前記像担持
体との間の転写ニップに転写材を通過させて前記像担持
体上の可転写像を前記転写材に転写させる画像形成装置
において、前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出
力値を前記転写材の画像形成領域が前記転写ニップを通
過する時に比べて前記転写材の非画像形成領域が前記転
写ニップを通過する時に大きな値に切り換えて設定する
制御手段を備え、この制御手段は、前記転写材の画像形
成領域が前記転写ニップを通過する時における前記転写
バイアス印加手段の転写バイアス出力値が一定値以上で
ある場合には前記転写バイアス印加手段の転写バイアス
出力値の切り換えを行わないものであり、転写材の画像
形成領域が転写ニップを通過する時に転写バイアス印加
手段の転写バイアス出力値が一定値以上である場合には
転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値の切り換え
を行わなくても転写材の像担持体に対する確実な分離性
能を確保することができる。
【0022】 請求項3に係る発明は、像担持体上に作
像プロセス手段により可転写像を形成して担持させ、前
記像担持体に接触するとともに転写バイアス印加手段か
ら転写バイアスが印加される接触転写手段と前記像担持
体との間の転写ニップに転写材を通過させて前記像担持
体上の可転写像を前記転写材に転写させる画像形成装置
において、前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出
力値を前記転写材の画像形成領域が前記転写ニップを通
過する時に比べて前記転写材の非画像形成領域が前記転
写ニップを通過する時に大きな値に切り換えて設定する
制御手段を備え、この制御手段は、前記転写材の非画像
形成領域が前記転写ニップを通過する時における前記転
写バイアス印加手段の転写バイアス出力値を温湿度条件
により変更するものであり、転写材が像担持体に対して
分離可能となる必要最小限の転写バイアス出力値で転写
材の像担持体に対する確実な分離性能を確保することが
できる。
【0023】 請求項4に係る発明は、像担持体上に作
像プロセス手段により可転写像を形成して担持させ、前
記像担持体に接触するとともに転写バイアス印加手段か
ら転写バイアスが印加される接触転写手段と前記像担持
体との間の転写ニップに転写材を通過させて前記像担持
体上の可転写像を前記転写材に転写させる画像形成装置
において、前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出
力値を前記転写材の画像形成領域が前記転写ニップを通
過する時に比べて前記転写材の非画像形成領域が前記転
写ニップを通過する時に大きな値に切り換えて設定する
制御手段を備え、前記接触転写手段を電気抵抗値が温湿
度により変動する接触転写部材で構成して該接触転写部
材に一定の転写バイアス出力値を印加した時に前記転写
バイアス印加手段から出力される転写バイアス出力値を
検知し、前記制御手段は、前記検知した転写バイアス出
力値に基づき前記転写材の非画像形成領域が前記転写ニ
ップを通過する時における前記転写バイアス印加手段の
転写バイアス出力値を変更するものであり、転写材が像
担持体に対して分離可能となる必要最小限の転写バイア
ス出力値で転写材の像担持体に対する確実な分離性能を
確保することができる。
【0024】 請求項5に係る発明は、請求項3記載の
画像形成装置において、前記制御手段は前記転写バイア
ス出力値の変更を画像形成時以外の時に行うものであ
り、転写材が像担持体に対して分離可能となる必要最小
限の転写バイアス出力値で転写材の像担持体に対する確
実な分離性能を確保することができる。
【0025】 請求項6に係る発明は、請求項3記載の
画像形成装置において、前記制御手段は前記転写バイア
ス出力値の変更を所定枚数の画像形成が行われる間隔に
て行うものであり、転写材が像担持体に対して分離可能
となる必要最小限の転写バイアス出力値で転写材の像担
持体に対する確実な分離性能を確保することができる。
【0026】 請求項7に係る発明は、請求項4記載の
画像形成装置において、前記制御手段は、前記転写材の
非画像形成領域が前記転写ニップを通過する時における
前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値の決定
を電源投入後本体が立ち上がるまでの間に行い、この時
点にて求められた温湿度条件が一定値以下である場合に
は初めから前記転写材の非画像形成領域が前記転写ニッ
プを通過する時における前記転写バイアス印加手段の転
写バイアス出力値の変更を行わないものであり、転写材
が像担持体に対して分離可能となる必要最小限の転写バ
イアス出力値で転写材の像担持体に対する確実な分離性
能を確保することができる。
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【発明の実施の形態】前述した課題を解決するために
は、例えば像担持体上のトナー画像を転写ベルト上の転
写材に転写する画像形成装置において、以下に述べる実
験的事実から、その解決手段が導き出せる。 1)転写ベルトの絶縁層及び転写材の電気抵抗は高けれ
ば高いほど良い。 2)転写ニップ部での転写電界は強ければ強いほど良
い。
【0032】1)については、機械本体及び給紙カセッ
トに除湿度ヒータを設ける等の発明が既になされている
が、それらのみでは転写材の像担持体に対する確実な分
離性能を確保することはできない。一方、2)について
は、接触転写手段に関しての発明がなされていない。以
下に、前述した課題を解決するための具体的手段につい
て述べる前に、多少の説明を加えておく。
【0033】感光体からなる像担持体上のトナー画像を
転写ベルト上の転写材に転写する画像形成装置において
は、例えば給紙カセットを用いた給紙装置から給紙され
て搬送されてきた転写紙からなる転写材は、感光体上に
作像プロセス手段により形成された可転写像としてのト
ナー画像が転写ニップ部に到達するタイミングに合わせ
て転写ニップ部に送られ、そこで転写バイアス印加手段
から転写ベルトに転写バイアスが印加されることで形成
された転写電界の作用により、転写ニップを通過する転
写材に感光体上のトナー画像が転写される。
【0034】ここで、転写ニップ部に転写電界が加えら
れた時には、図3に示すように誘電体である転写紙1及
び転写ベルト2の絶縁層2aは静電分極を起こす。ここ
に、感光体3は例えば感光体ドラムが用いられ、転写ベ
ルト2のゴム層2bには転写バイアス印加手段からバイ
アスローラ4を介して転写バイアスが印加される。
【0035】やがて転写紙1は、更に転写ベルト2によ
り搬送されて転写ニップ部の出口まで到達するが、この
時、転写紙1と転写ベルト2との界面に誘起されている
電荷同志の間の力FP-Bに比べて感光体3と転写紙1と
の界面での静電引力FD-Pが勝っている場合には図4に
示すように転写紙1の感光体3に対する分離不良が生じ
てしまう。
【0036】今ここで、転写ニップ部での転写電界の強
さが感光体3上のトナー画像が転写紙1に良好に転写さ
れるための最適条件(転写率が最大となる条件)になる
ように転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値(転
写バイアス電圧値乃至は転写バイアス電流値)が設定さ
れるが、高湿環境下にて転写紙1及び転写ベルト2の絶
縁層2aの抵抗値が低下してしまった場合には、転写紙
1と転写ベルト2の絶縁層2aとの間には感光体3と転
写紙1との界面での静電引力FD-Pに勝るだけの電荷が
誘起されない。この場合、転写紙1は転写ニップ部より
感光体3側に貼り付いたまま搬送されていわゆる分離不
良という現象が生じてしまう。
【0037】分離不良が生じた転写紙1は、図4に示す
ように転写ニップ部の出口にて感光体3(上の転写紙
1)と転写ベルト2との剥離放電により、正(+)の電
荷を受けるので、仮に分離爪により感光体3から分離さ
れて給紙系搬送力によりうまく搬送されたとしても転写
ベルト2の表面に静電分極により誘起されている正
(+)の電荷と反発し合ってしまい、転写ベルト2に対
して浮きぎみとなって静電吸着されない。
【0038】これに対して、図5に示すように少なくと
も転写紙1の先端部が転写ニップ部の出口にて転写ベル
ト2側に貼り付いてさえいれば、転写紙1の先端部以降
の領域は、感光体3と転写ベルト2(上の転写紙1)と
の剥離放電により、負(−)の電荷を受けるので、転写
ベルト2の表面に静電分極により誘起されている正
(+)の電荷との引力により静電吸着され、無事に搬送
される。
【0039】ここで、転写紙1及び転写ベルト2の絶縁
層2aの電気的抵抗が低下してしまうような高湿環境下
においても、転写紙1と転写ベルト2との間の静電的引
力を感光体3と転写紙1との間の静電的引力よりも上回
らせるまでに転写電界を強めてやれば(転写バイアス印
加手段の転写バイアス出力値(転写バイアス電圧値乃至
は転写バイアス電流値)を上げてやれば)、転写紙1の
感光体3に対する確実な分離性を確保することができる
訳である(図5参照)。
【0040】以上により、次に述べるような解決手段が
導き出せる。転写紙1の先端部のみ転写電界を強めてや
る解決手段を設ければ、転写紙1の感光体3に対する確
実な分離性を確保することができる。この解決手段は、
従来の転写チャージャを転写手段として用い、転写紙の
先後端部で転写電流を下げるように切り換える画像形成
装置において、転写手段として転写チャージャの代りに
接触転写手段を用いた場合とは、転写紙の先端部で転写
電流を下げるのではなく逆に上げる点で相違する。
【0041】次に、各請求項に係る発明の実施形態につ
いて説明する。図2は請求項3、4、7〜10に係る発
明の一実施形態の概略を示す。この実施形態は、電子写
真方式の同時2色画像形成装置の一実施形態であり、帯
電チャージャからなる帯電手段、書き込みユニットから
なる露光手段及び反転現像方式の現像手段を各々2個づ
つ備えている。
【0042】画像形成時には、感光体、例えば感光体ド
ラムからなる像担持体11は、メインモータにより回転
駆動され、まず除電ランプよりなる光除電手段12によ
り光が照射されて除電されることで、その表面電位が0
V〜−30Vの基準電位となる。次に、感光体ドラム1
1は、帯電チャージャからなる第1帯電手段13により
電荷が付与されて均一に帯電され、表面電位が−850
V前後になる。
【0043】また、図示しない装置より送られてきたデ
ジタル記録画像情報(黒画像情報)は第1書き込みユニ
ットからなる露光手段14のラインドライバ回路で受信
されてレーザドライバ回路で増幅される。上記デジタル
記録画像情報は1画素当り8ビットの多値化信号であ
り、レーザドライバ回路がラインドライバ回路からのデ
ジタル記録画像情報に対応してレーザダイオードからな
る光源を発光付勢する。
【0044】このレーザダイオードから照射されるレー
ザ光は、ポリゴンミラーからなる光偏向器により偏向さ
れてfθレンズを通過し、第1ミラー、第2ミラー及び
第3ミラー141にて反射されて感光体ドラム11に結
像照射されることにより、黒の原稿画像成分の露光がな
される。ここで、感光体ドラム11は、ミラー141か
らのレーザ光142が照射された部分(画像部)の表面
電位が−100V前後となり、黒の原稿画像に対応した
静電潜像が形成される。すなわち、帯電チャージャ13
及び書き込みユニット14は、静電潜像形成手段を構成
している。
【0045】次に、感光体ドラム11上の黒画像に対応
した静電潜像は、第1現像装置からなる現像手段15に
よる現像で黒トナーが付着して黒トナー画像からなる可
転写像となる。第1現像装置15は、現像動作時には現
像ローラ151、152、撹拌ローラ153及び撹拌羽
154を駆動手段により回転駆動し、現像器155内の
黒トナーとキャリアとからなる現像剤を撹拌ローラ15
3及び撹拌羽154により撹拌して搬送する。
【0046】現像ローラ151は、撹拌羽154から搬
送されてきた現像剤を内部の磁石により吸着して回転に
伴って搬送する。現像ローラ151上の現像剤は、ドク
タ部材156により一部が掻き落されて一定量に調整さ
れた後、感光体ドラム11と現像ローラ151、152
との間を通過して現像器155内に戻り、撹拌ローラ1
53及び撹拌羽154により再び撹拌されて搬送され
る。また、ドクタ部材156により現像ローラ151か
ら掻き落された現像剤は、セパレータ157を経て現像
器155内に落下し、撹拌ローラ153及び撹拌羽15
4により再び撹拌されて搬送される。
【0047】このように、現像剤は循環しながら感光体
ドラム11と現像ローラ151、152との間を通過す
ることにより、感光体ドラム11上の静電潜像を現像す
る。また、現像器155内の現像剤にはトナー補給部1
58から黒トナーが補給される。現像ローラ151、1
52は電源から−550V前後の現像バイアス電圧が印
加され、感光体ドラム11上の画像部は第1現像装置1
5による現像で黒トナーが付着するが、感光体ドラム1
1上の非画像部は−850Vのままであって第1現像装
置15による現像でも黒トナーが付着しない。
【0048】次に、感光体ドラム11は、帯電チャージ
ャからなる第2帯電手段16による第2帯電工程、第2
書き込みユニットからなる露光手段17による第2露光
工程、第2現像装置からなる現像手段18による第2現
像工程を経るが、この第2帯電工程〜第2現像工程は2
色モード、モノカラー(赤/青)モードが操作部で選択
された場合にのみ行われ、黒単色モードが操作部で選択
された場合には帯電チャージャ16、第2書き込みユニ
ット17及び第2現像装置18が動作しなくて感光体ド
ラム11上の黒トナー画像がそのまま転写位置へ進む。
【0049】2色モード、モノカラー(赤/青)モード
においては、感光体ドラム11は、帯電チャージャ16
を通過する第2帯電工程では帯電チャージャ16により
電荷が付与されて再び表面電位が−850V前後とな
る。感光体ドラム11が第2書き込みユニット17の所
を通過する第2露光工程では、図示しない装置より送ら
れてきた原稿の黒以外の色、例えば赤又は青のデジタル
記録画像情報としての2値化された信号は発光ダイオー
ドアレイからなる第2書き込みユニット17を発光付勢
する。
【0050】ここで、感光体ドラム11は、第2書き込
みユニット17から光が照射された部分(画像部)の表
面電位が−100V前後になり、赤/青の原稿画像成分
に対応した静電潜像が上記黒トナー画像に重ねて形成さ
れる。すなわち、帯電チャージャ16及び第2書き込み
ユニット17は静電潜像形成手段を構成している。
【0051】感光体ドラム11が第2現像装置18の所
を通過する第2現像工程では、第2現像装置18による
現像で、感光体ドラム11上の赤/青の原稿画像成分に
対応した静電潜像の画像部に色トナー(青/青の色トナ
ー)が付着して静電潜像が青/青の色トナー画像とな
る。第2現像装置18は、現像動作時には、撹拌ローラ
181、182、汲み上げローラ183、現像ローラ1
84が駆動部により回転駆動されて現像容器185内の
赤/青の色トナーを撹拌して循環させ、現像ローラ18
4がその色トナーを感光体ドラム11に供給して感光体
ドラム11上の赤/青の原稿画像成分に対応した静電潜
像を赤/青のトナー画像に現像する。
【0052】現像ローラ184には電源より−750V
前後の現像バイアス電圧が印加される。感光体ドラム1
1上の赤/青の原稿画像成分に対応した静電潜像の画像
部には第2現像装置18による現像で色トナーが付着す
るが、感光体ドラム11上の非画像部は第2現像装置1
8による現像でも色トナーが付着しない。
【0053】感光体ドラム11は、第2現像装置18の
所を通過した後、転写搬送ベルトを用いた接触転写手段
19によりトナー画像が給紙装置からの転写紙Pよりな
る転写材へ転写される。この場合、転写紙Pは給紙装置
20、21のうち選択された方からレジストローラ22
へ給紙され、レジストローラ22が転写紙Pを感光体ド
ラム11上のトナー画像の先端部と転写紙Pの先端部と
が一致するようなタイミングで接触転写手段19へ送出
する。
【0054】接触転写手段19は、転写搬送ベルト19
1と、転写搬送ベルト191が張架されている駆動ロー
ラ192、従動ローラ193及びバイアスローラ194
と、クリーニング装置195とにより構成されており、
駆動ローラ192はギアを介してメインモータに連結さ
れている。転写搬送ベルト191は、メインモータの回
転に伴い回動し、画像形成動作時にはベルト接離機構に
より感光体ドラム11へ当接される。また、ジョブ終了
後にメインモータの回転が止まる直前にてベルト接離機
構により感光体ドラム11より離間される。
【0055】ここで、転写搬送ベルト191を感光体ド
ラム11に対して接離させるベルト接離機構について図
6及び図7にて詳しく述べる。このベルト接離機構23
は、転写搬送ベルト191が張架されている駆動ローラ
192、従動ローラ193及びバイアスローラ194を
支持するフレームの下側に配置されている当接板231
と、この当接板231の下側に接触している一端部を自
由端部として他端部が基端部として軸232aに回転自
在に支持された加圧アーム232と、軸232aに一端
部が支持されている接離レバー233と、この接離レバ
ー233の他端部に当接して配置されて回転軸234a
に固定されているカム234と、回転軸234aとメイ
ンモータとの間にギアを介して取り付けられた図示しな
い半回転クラッチとを有する。
【0056】接離レバー233のカム234と当接する
部分233aは、カム234の厚みにより所定の幅を持
たせてある。接離レバー233は回転軸234aに取り
付けられた図示しないステーにより加圧アーム232を
その上部より押えつけていて接離レバー233と加圧ア
ーム232の自由端部との間に設けられている圧縮スプ
リング235の加圧アーム232下面に対する押圧力
(圧縮スプリング235の伸び力)を規制し、接離レバ
ー233がカム234の回動により上下動して加圧アー
ム232がその軸232aを中心として接離レバー23
3の上下動に連動して上下動する。この加圧アーム23
2の上下動により当接板231が駆動ローラ192、従
動ローラ193、バイアスローラ204及び転写搬送ベ
ルト191を上下動させて転写搬送ベルト191を感光
体ドラム11に対して接離させる。
【0057】画像形成時には、メインモータの回転に伴
い回転軸234aとメインモータとの間にギアを介して
取り付けられた図示しない半回転クラッチがオンとな
り、回転軸234aにメインモータからの回転力が与え
られて回転軸234aが回転することにより、回転軸2
34aに取り付けられたステーによる圧縮スプリング2
35の伸び力の規制が開放されるとともに、カム234
が回転して接離レバー233が図7に示すように上方向
に移動する。これにより、加圧アーム232の自由端部
及び当接板231が上方向に移動して転写搬送ベルト1
91が感光体ドラム11に当接する。この時、転写搬送
ベルト191と感光体ドラム11により形成される転写
ニップの幅Nは12mmとなるように設定されている。
【0058】レジストローラ22より接触転写手段19
へ転写紙Pが送出される時は、転写バイアス印加手段と
しての高圧電源196(図1参照)よりバイアスローラ
194へ黒トナー及び色トナーの帯電極性とは反対極性
の転写バイアスが印加され、感光体ドラム11上のトナ
ー画像は転写搬送ベルト191と感光体ドラム11によ
り形成される転写ニップ部にて転写紙Pに転写される。
【0059】転写搬送ベルト191は、転写バイアスが
高圧電源196からバイアスローラ194を介して印加
されることにより転写紙Pを静電的に吸着して回転に伴
って搬送し、転写紙Pをトナー画像転写後に感光体ドラ
ム11から静電的に分離させる。転写紙Pは、感光体ド
ラム11から静電的に分離されなかった場合でも分離爪
24により感光体ドラム11から分離されて転写搬送ベ
ルト191により搬送される。
【0060】転写紙Pは、転写搬送ベルト191により
搬送されて駆動ローラ192の所で転写紙Pの腰を利用
した極率分離で転写搬送ベルト191より分離され、図
示しないが受渡ガイド板を通って定着ローラ及び加圧ロ
ーラより構成されている定着装置による加熱及び加圧で
トナー像が定着されて画像形成物として外部へ排出され
る。
【0061】図2に示すように転写搬送ベルト191
は、クリーニングブラシ195a、クリーニングブレー
ド195bなどにより構成されているクリーニング装置
195によりクリーニングされて残留トナーが掻き落と
される。クリーニングブレード195bは転写搬送ベル
ト191に対してその回転方向に対するカウンタ方向に
当接するように配置されている。また、感光体ドラム1
1は、トナー像転写後にクリーニングブラシ251、ク
リーニングブレード252により構成されているクリー
ニング装置25によってクリーニングされて残留トナー
が一切除去され、再び次の作像工程に移る。
【0062】次に、接触転写手段19について図1を参
照しながら説明を加える。バイアスローラ194は、転
写搬送ベルト191に対して転写ニップ部より転写搬送
ベルト191回転方向下流側で当接され、メインモータ
の回転時に転写搬送ベルト191に連れ回りする。
【0063】フィードバック電極は、金属板などではな
く、駆動ローラ192及び従動ローラ193が兼ねてい
て駆動ローラ192及び従動ローラ193が導電性を有
する金属ローラからなり、転写搬送ベルト191に対す
る摺動抵抗を限りなく低減でき、且つ、駆動ローラ19
2及び従動ローラ193が確実にフィードバック電極と
しての機能を果たすことが可能となる。
【0064】駆動ローラ192及び従動ローラ193は
高圧電源196の低圧側(アース側)端子に電流検出抵
抗197を介して接地され、電流検出抵抗197と並列
にコンデンサ198が接続されている。また、感光体ド
ラム11は機械本体を介して接地されている。電流検出
抵抗197はトナー像の転写に寄与する転写電流を検出
するための電流検出手段として用いられている。
【0065】図8は本実施形態の転写部の等価回路を示
す。図8において、R11は転写搬送ベルト191におけ
るバイアスローラ194と転写ニップ部との間の抵抗
値、R12は転写搬送ベルト191における転写ニップ部
と従動ローラ193との間の抵抗値、R2は転写搬送ベ
ルト191におけるバイアスローラ194と駆動ローラ
192との間の抵抗値、RDは感光体ドラム11の抵抗
値、RPは転写紙Pの抵抗値、RWは電流検出抵抗197
の抵抗値を示し、転写搬送ベルト191におけるバイア
スローラ194と従動ローラ193との間の抵抗値R1
はR1=R11+R12となる。
【0066】また、i1は高圧電源196からバイアス
ローラ194、転写搬送ベルト191、駆動ローラ19
2を介して流れる電流、i2は高圧電源196からバイ
アスローラ194、転写搬送ベルト191、従動ローラ
193を介して流れる電流、i3は高圧電源196から
バイアスローラ194、転写搬送ベルト191、転写紙
P、感光体ドラム11を介して流れる電流である。
【0067】高圧電源196はレジストローラ22から
送出された転写紙Pが転写搬送ベルト191で搬送され
るタイミングにてオンされて転写バイアスをバイアスロ
ーラ194に印加する。図1に示すように高圧電源19
6からバイアスローラ194へ出力される電流におい
て、トナー像の転写に寄与する電流i3は転写搬送ベル
ト191、転写紙P、感光体ドラム11を介して流れ、
それ以外のi1、i2は転写搬送ベルト191、駆動ロー
ラ192及び従動ローラ193を介して高圧電源196
の低圧側にフィードバックされる。
【0068】電流検出抵抗197の両端の電位差と電流
検出抵抗197の抵抗値RWから、電流検出抵抗197
を流れる電流が分かるが、制御手段としての制御装置1
99は転移紙Pの画像形成領域(トナー画像が転写され
る領域)が転写ニップ部を通過する時には電流検出抵抗
197の両端の電位差と電流検出抵抗197の抵抗値R
Wから電流検出抵抗197を流れる電流を求めてこの電
流が常に一定値となるように高圧電源196を制御し、
これにより常に良好な画像が得られる。
【0069】また、高圧電源196の高圧側出力端子と
低圧側出力端子との間に直列に接続された抵抗191
0、1911からなる印加電圧検知手段は高圧電源19
6の出力電圧を分圧することで、高圧電源196からバ
イアスローラ194に印加される電圧を検知し、総電流
検知手段1912は高圧電源196から出力される総電
流を検知する。
【0070】制御装置199は、記憶装置1913を用
いて高圧電源196を制御し、印加電圧検知手段191
0、1911及び総電流検知手段1912の検知値を演
算処理して転写紙Pの先端部の非画像形成領域(トナー
画像が転写されない領域)での高圧電源196の出力電
圧Voutを決定する。この点についての詳しい説明は
後述する。
【0071】次に、転写搬送ベルト191について説明
する。転写搬送ベルト191は第9図に示すように導電
性ゴムからなる基層(導電層)191bの上に絶縁層1
91aをコートした2層構成となっている。コート層1
91aは体積固有抵抗が1×1012〜1×1013[Ω・
cm]であるコーティング溶液(ウレタン樹脂中にPT
FEを分散させたもの)を基層191bの表面にコート
したものであり、常温常湿:23℃65%RHでの表面
抵抗率が1×1011〜1×1012[Ω]となるように厚
みにて抵抗値を調整している。具体的には、コート層1
91aの厚みは4μm〜7μm程度としている。
【0072】導電性ゴムからなる基層191bは、C
R:クロロプレンゴムをベース材としており、常温常湿
での表面抵抗率が1×109〜4×109[Ω]となるよ
うに抵抗値を調整している。ここで、基層191bのゴ
ム層に導電性を持たせるための抵抗調整はイオン導電材
料の配合をメインとし、温湿度変動(低温低湿:10℃
15%RH〜高温高湿:30℃90%RH)による抵抗
変動が表面抵抗率にして3オーダー以下となるようにす
るために、適量のカーボンなどの導電材料の配合を行っ
ている。
【0073】図10は転写搬送ベルト191として用い
られるベルトA、Bの基層191bの表面抵抗率の環境
特性を示す。このように温湿度により抵抗値が変動する
材料を転写搬送ベルト191の基層191bに用いるこ
とにより、転写搬送ベルト191を温湿度センサとして
使うことができる。ここで、基層191bの表面抵抗率
の温湿度変動は2オーダー程度とするのがよい。
【0074】転写搬送ベルト191の基層191bは、
導電材料としてカーボンを用いる場合、分散するカーボ
ン量が多すぎると抵抗の経時変動、製造時のバラツキ及
び抵抗値の電圧依存性などのカーボン分散特有の性質が
発現してしまい、温湿度センサとしての安定性を欠いて
しまうので、ベルトBのように配合するカーボン量を最
小限とすることが望ましい。
【0075】次に、コート層191aについて実験デー
タを示しながら説明を加える。図11は転写搬送ベルト
191として用いられるベルトA、Bのコート層191
aの表面抵抗率の環境特性を示すものであるが、コート
層191aは図11に示すように10℃15%RH〜3
0℃90%RHの環境変動の中で約3オーダー位の抵抗
変動を示す。ゴム層191bの環境変動が非常に小さい
ベルトAのコート層191aでも非常に大きく抵抗が変
動する。
【0076】このため、転写搬送ベルト191は、高温
高湿下では一定の転写バイアスが与えられても表面(転
写ニップ部におけるコート層191aと転写紙Pとの界
面)に誘起される分極電荷が減少するので、転写紙の分
離不良が生じやすくなる。但し、この転写紙の分離性に
対する余裕度の低下は転写紙側にも原因があり、これは
次のように実験結果から論ずることができる。
【0077】転写紙の感光体ドラム11に対する分離不
良を発生させないためには、前述したとおり、感光体ド
ラム11と転写紙Pとの間の静電的な引力に打ち勝つだ
けの静電吸着力を転写紙Pと転写搬送ベルト191との
間の界面にて発生させればよいが、これに関するパラメ
ータは1)感光体ドラム11の表面電位、2)転写紙の
電気抵抗、3)コート層191aの電気抵抗、4)転写
ニップ部での転写電界強度という4つのパラメータがあ
る。
【0078】ここで、感光体ドラム11の表面電位は画
像パターンによって決まってしまうので、制御できる因
子ではない。次に、転写紙及びコート層191aの電気
抵抗は、除湿ヒータにより多少は制御可能であるが、基
本的には制御できる因子とは考えられない。残るは転写
ニップ部での転写電界強度であるが、これは制御可能な
因子である。この転写ニップ部での転写電界強度は図1
2に示すように高圧電源196からバイアスローラ19
4を介して転写搬送ベルト191に印加される転写バイ
アス電圧により、ほぼ一義的に決まる。
【0079】今ここで、本実施形態にて電気抵抗値の違
う2種類の転写紙にて通紙実験を行い、転写紙が感光体
ドラム11より良好に分離するようになる時の転写ニッ
プ部電位の違いについて、転写バイアス(印加電圧)を
変化させて調べたところ、図12に示すような結果が得
られた。なお、図12において、表面OKラインと裏面
OKラインは転写紙の表面と裏面に画像形成を行った場
合における転写紙の感光体ドラム11に対する分離がO
Kとなる領域の下限値を示す。
【0080】これより、転写紙の抵抗が高ければ、比較
的低い転写電界強度の中でも転写紙の分離が可能である
ことがわかる。また、別の見方をすれば、転写紙の抵抗
が低くても転写ニップ部での転写電界強度を強めてやれ
ば、転写紙の分離性は向上するとも言える。次に、本実
施形態にて実際に転写紙を通紙した時の転写ニップ部の
電位を調べるために、各環境下での転写状態における通
紙時の高圧電源196の出力特性について調べたものを
図13及び図14に示す。
【0081】図13は本実施形態における温湿度センサ
を兼ねた転写搬送ベルト191の各環境下での高圧電源
196の出力特性を示すが、転写搬送ベルト191は環
境変動によりゴム層191bの抵抗値が大きく変化する
ために出力特性のカーブが各環境毎に異なる。このた
め、制御装置199は、転写時における総電流検知手段
1912及び印加電圧検知手段1910、1911で検
知した総電流、印加電圧から、その時の転写搬送ベルト
191の抵抗値を求め、この転写搬送ベルト191の抵
抗値から概略の温湿度を求めることができる。
【0082】例えば制御装置199は、転写搬送ベルト
191の抵抗値rが図13に示すように比較値r1
2、r3で分けられる各範囲のいずれに属するかを判別
することで温湿度が複数の範囲のいずれであるかを求め
ることができる。また、前述のように接触転写手段19
について環境条件以外をすべて固定とした場合におい
て、高温高湿時での高圧電源196の印加電圧、即ち、
転写ニップ部での電位は、低温低湿時でのそれに比べて
低くなるので、転写紙の分離性に対する余裕度が低下し
てしまう。
【0083】図14はゴム層191bの環境変動が比較
的小さいベルトAでの常温常湿及び高温高湿での高圧電
源196の出力特性を示す。ベルトAは、ゴム層191
bの環境変動が小さいために、出力特性カーブの温湿度
による違いがほぼ無いと言ってよいが、やはり高圧電源
196の印加電圧が高温高湿時には常温常湿時に比べて
低く(即ち、転写ニップ部電位が低く)なるので、転写
紙の分離性に対する余裕度が低下してしまう。
【0084】これらは、転写搬送ベルト191として何
れのベルトを用いた場合でも、温湿度によるコート層1
91aの抵抗低下によりベルトの体積方向の抵抗値(コ
ート層191a+ゴム層191bの抵抗値)、即ち、転
写電流i3が流れる系の抵抗が低下することによるもの
である。以上述べた通り、高湿時での転写紙の分離不良
という現象は1)コート層の抵抗低下、2)転写紙の抵
抗低下、3)転写紙及びコート層の抵抗低下に伴う印加
電圧の低下により生じていると言える。
【0085】次に、転写バイアス制御について詳しく説
明する。本実施形態においては、転写搬送ベルト191
として上記ベルトB又はベルトAが用いられ、図15に
示すように本実施形態全体を制御する制御手段としての
図示しない制御部はレジストローラ22から送出された
転写紙Pが転写搬送ベルト191で搬送されるタイミン
グにて高圧電源196をオンさせて転写バイアスを高圧
電源196からバイアスローラ194に印加させる。制
御装置199は、制御部からの転写バイアスオン信号に
より転写バイアスのオンと共に、その時の総電流検知手
段1912及び印加電圧検知手段1910、1911で
検知した総電流I、印加電圧Vを読み込んでこれより転
写搬送ベルト191の抵抗値r=I/Vを算出し、この
転写搬送ベルト191の抵抗値rを所定の比較値r1
2、r3と比較してrがr1≦r、r1<r≦r2、r2
r≦r3の何れの範囲にあるかを判別することで環境温
湿度が複数の範囲(例えば略高温高湿の範囲、略常温常
湿の範囲、略低温低湿の範囲)のいずれであるかを判別
する。
【0086】そして、制御装置199は、その判別した
環境温湿度に応じて高圧電源196の出力電圧Vout
を決定し、例えばr1≦rの場合にはVout=V1[K
V]に決定し、r1<r≦r2の場合にはVout=V2
[KV]に決定し、r2<r≦r3の場合にはVout=
3[KV]に決定する。ここに、V1、V2、V3は、転
写紙Pの画像形成領域が転写ニップ部を通過する時に高
圧電源196からバイアスローラ194に印加される転
写バイアス電圧より高い値に設定され、V1<V2<V3
なる関係がある。
【0087】このような高圧電源196の出力電圧の制
御を行うのは、本実施形態の場合、転写バイアスの極性
(+)が感光体ドラム11の帯電極性(−)とは逆極性
であり、感光体ドラム11上のその極性(+)の電荷は
光除電手段12による電荷消去ができないものであるの
で、その極性(+)の電荷の感光体ドラム11上への残
留履歴によって生ずる異常画像(画像ボケ)の発生を極
力少なくしようという配慮によるものである。この高圧
電源196の出力電圧の制御は画像形成動作毎に毎回行
ってもよいが、所定の画像形成枚数毎に行うようにして
もよい。
【0088】制御装置199は、転写搬送ベルト191
の抵抗値rが一定値r0以上であるか否かを判断するこ
とで温湿度が低すぎるか否かを判断し、r≧r0で温湿
度が低すぎると判断した場合には転写紙Pの画像形成領
域が転写ニップ部に達するタイミングに拘らず転写バイ
アスのオンで直ちに高圧電源196の定電流制御(転写
紙Pの画像形成領域が転写ニップ部を通過する時と同じ
定電流制御)を行い、つまり、電流検出抵抗197の両
端の電位差と電流検出抵抗197の抵抗値RWから電流
検出抵抗197を流れる電流を求めてこの電流が常に一
定値となるように高圧電源196を制御する。
【0089】制御装置199は、r≧r0でない場合に
は、転写バイアスオン信号を受信した後、制御部からの
情報により、転写紙Pが転写ニップ部に到達して転写ニ
ップ部を通過するタイミングと、感光体ドラム11上の
トナー画像が転写ニップ部に到達して転写ニップ部を通
過するタイミングとを求めてこれらの関係から転写紙P
の画像形成領域が転写ニップ部を通過するタイミングで
あるか否かを判断し、転写紙Pの非画像形成領域が転写
ニップ部を通過する時には高圧電源196の定電圧制御
を行い、つまり、高圧電源196の出力電圧Voutが
上述のようにして決定した出力電圧Voutになるよう
に制御する。
【0090】また、制御装置199は、転写紙Pの画像
形成領域が転写ニップ部を通過する時には高圧電源19
6の定電流制御を行い、つまり、電流検出抵抗197の
両端の電位差と電流検出抵抗197の抵抗値RWから電
流検出抵抗197を流れる電流を求めてこの電流が常に
一定値となるように高圧電源196を制御する。本実施
形態では、転写紙の感光体ドラムに対する分離性の確認
を行ったところ、あらゆる環境条件下において良好な転
写性及び転写紙分離性が得られた。
【0091】このように、この実施形態は、請求項3に
係る発明の一実施形態であって、像担持体としての感光
体ドラム11上に、帯電チャージャからなる第1帯電手
段13、第1書き込みユニットからなる露光手段14、
第1現像装置からなる現像手段15、帯電チャージャか
らなる第2帯電手段16、第2書き込みユニットからな
る露光手段17、第2現像装置からなる現像手段18、
転写ベルトとして転写搬送ベルト191を用いた接触転
写手段19、分離爪24、クリーニング装置25、除電
ランプからなる光除電手段12にて構成される作像プロ
セス手段により可転写像を形成して担持させ、前記像担
持体11に接触するとともに転写バイアス印加手段とし
ての高圧電源196から転写バイアスが印加される接触
転写手段19と前記像担持体11との間の転写ニップに
転写材としての転写紙Pを通過させて前記像担持体11
上の可転写像を前記転写材Pに転写させる画像形成装置
において、前記転写バイアス印加手段196の転写バイ
アス出力値を前記転写材Pの画像形成領域が前記転写ニ
ップを通過する時に比べて前記転写材Pの非画像形成領
域が前記転写ニップを通過する時に大きな値に切り換え
て設定する制御手段としての制御装置199を備えたの
で、転写ニップ部を通過する転写材の位置と像担持体上
の可転写像の位置との関係にて転写材の非画像形成領域
に対する転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値を
高い値に設定して転写材の非画像形成領域に対する転写
電界を強めることができ、転写材の像担持体に対する分
離不良を防止して転写材の像担持体に対する確実な分離
性能を確保することができる。しかも、転写材の分離不
良を防止するための補助部材(例えば分離爪を揺動させ
る分離爪揺動手段)を削除でき、装置の簡略化及びそれ
に伴う大幅なコストダウンを実現できる。
【0092】また、分離爪を削除することが可能であ
り、これにより分離爪からのトナー落ちによる転写材の
汚れ及び分離爪による像担持体の表層削れを無くすこと
ができ、像担持体の高寿命化を図ることができるのみな
らず、経時での黒スジ、白スジ等の異常画像の発生自体
を根本的に無くして高画質化及び高品位化を図ることが
できる。
【0093】また、この実施形態は、請求項4に係る発
明の一実施形態であって、請求項3記載の画像形成装置
において、前記制御手段199は、前記転写材Pの非画
像形成領域が前記転写ニップを通過する時には前記転写
バイアス印加手段196の転写バイアス出力値の定電圧
制御を行い、前記転写材Pの画像形成領域が前記転写ニ
ップを通過する時には前記転写バイアス印加手段196
の転写バイアス出力値の定電流制御を行うので、転写材
の抵抗に拘らず転写材の非画像形成領域でのみ、転写材
の像担持体に対する分離不良を生じさせない一定の転写
電界を与えることができ、転写材の像担持体に対する確
実な分離性能を確保することができる。
【0094】また、この実施形態は、請求項7に係る発
明の一実施形態であって、請求項3記載の画像形成装置
において、前記制御手段199は、前記転写材Pの非画
像形成領域が前記転写ニップを通過する時における前記
転写バイアス印加手段196の転写バイアス出力値を温
湿度条件により変更するので、転写材が像担持体に対し
て分離可能となる必要最小限の転写バイアス出力値で転
写材の像担持体に対する確実な分離性能を確保すること
ができる。
【0095】また、この実施形態は、請求項8に係る発
明の一実施形態であって、請求項3記載の画像形成装置
において、前記接触転写手段19を電気抵抗値が温湿度
により変動する接触転写部材191で構成して該接触転
写部材191に一定の転写バイアス出力値を印加した時
に前記転写バイアス印加手段196から出力される転写
バイアス出力値を検知し、前記制御手段199は、前記
検知した転写バイアス出力値に基づき前記転写材Pの非
画像形成領域が前記転写ニップを通過する時における前
記転写バイアス印加手段196の転写バイアス出力値を
変更するので、転写材が像担持体に対して分離可能とな
る必要最小限の転写バイアス出力値で転写材の像担持体
に対する確実な分離性能を確保することができる。
【0096】また、この実施形態は、請求項9に係る発
明の一実施形態であって、請求項7記載の画像形成装置
において、前記制御手段199は前記転写バイアス出力
値の変更を画像形成時以外の時に行うので、転写材が像
担持体に対して分離可能となる必要最小限の転写バイア
ス出力値で転写材の像担持体に対する確実な分離性能を
確保することができる。
【0097】また、この実施形態は、請求項10に係る
発明の一実施形態であって、請求項7記載の画像形成装
置において、前記制御手段199は前記転写バイアス出
力値の変更を所定枚数の画像形成が行われる間隔にて行
うので、転写材が像担持体に対して分離可能となる必要
最小限の転写バイアス出力値で転写材の像担持体に対す
る確実な分離性能を確保することができる。
【0098】請求項1、2に係る発明の一実施形態で
は、上記請求項3、4、7〜10に係る発明の一実施形
態において、制御装置199は、制御部からの情報によ
り、転写紙Pが転写ニップ部に到達して転写ニップ部を
通過するタイミングと、感光体ドラム11上のトナー画
像が転写ニップ部に到達して転写ニップ部を通過するタ
イミングとを求めてこれらの関係から転写紙Pの画像形
成領域が転写ニップ部を通過するタイミングであるか否
かを判断する代りに、制御部からの情報により、転写紙
Pが転写ニップ部に到達するタイミングと、感光体ドラ
ム11上のトナー画像が転写ニップ部に到達するタイミ
ングとを求めてこれらの関係から転写紙Pの先端部の非
画像形成領域が転写ニップ部を通過するタイミングであ
るか転写紙Pの先端部の非画像形成領域以外の領域が転
写ニップ部を通過するタイミングであるかを判断する。
【0099】そして、制御装置199は、転写紙Pの先
端部の非画像形成領域が転写ニップ部を通過するタイミ
ングでは、高圧電源196の定電圧制御を行い、つま
り、高圧電源196の出力電圧Voutが上述のように
して決定した出力電圧Voutになるように制御する。
【0100】また、制御装置199は、転写紙Pの先端
部の非画像形成領域以外の領域が転写ニップ部を通過す
るタイミングでは、高圧電源196の定電流制御を行
い、つまり、電流検出抵抗197の両端の電位差と電流
検出抵抗197の抵抗値RWから電流検出抵抗197を
流れる電流を求めてこの電流が常に一定値となるように
高圧電源196を制御する。
【0101】このように、この実施形態は、請求項1に
係る発明の一実施形態であって、像担持体としての感光
体ドラム11上に、帯電チャージャからなる第1帯電手
段13、第1書き込みユニットからなる露光手段14、
第1現像装置からなる現像手段15、帯電チャージャか
らなる第2帯電手段16、第2書き込みユニットからな
る露光手段17、第2現像装置からなる現像手段18、
接触転写手段19、分離爪24、クリーニング装置2
5、除電ランプからなる光除電手段12にて構成される
作像プロセス手段により可転写像を形成して担持させ、
前記像担持体11に接触するとともに転写バイアス印加
手段としての高圧電源196から転写バイアスが印加さ
れる接触転写手段19と前記像担持体11との間の転写
ニップに転写材としての転写紙Pを通過させて前記像担
持体11上の可転写像を前記転写材Pに転写させる画像
形成装置において、前記転写バイアス印加手段196の
転写バイアス出力値を前記転写材Pの先端部以外が前記
転写ニップを通過する時に比べて前記転写材Pの先端部
が前記転写ニップを通過する時に上げる制御手段として
の制御装置199を備えたので、転写材の先端部に対す
る転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値を高い値
に設定して転写材の先端部に対する転写電界を強めるこ
とができ、転写材の像担持体に対する分離不良を防止し
て転写材の像担持体に対する確実な分離性能を確保する
ことができる。しかも、転写材の分離不良を防止するた
めの補助部材(例えば分離爪を揺動させる分離爪揺動手
段)を削除でき、装置の簡略化及びそれに伴う大幅なコ
ストダウンを実現できる。
【0102】また、分離爪を削除することが可能であ
り、これにより分離爪からのトナー落ちによる転写材の
汚れ及び分離爪による像担持体の表層削れを無くすこと
ができ、像担持体の高寿命化を図ることができるのみな
らず、経時での黒スジ、白スジ等の異常画像の発生自体
を根本的に無くして高画質化及び高品位化を図ることが
できる。
【0103】また、この実施形態は、請求項2に係る発
明の一実施形態であって、請求項1記載の画像形成装置
において、前記転写材の先端部が前記転写材の非画像形
成領域であるので、転写材の先端部の非画像形成領域に
対する転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値を高
い値に設定して転写材の先端部の非画像形成領域に対す
る転写電界を強めることができ、転写材の像担持体に対
する分離不良を防止して転写材の像担持体に対する確実
な分離性能を確保することができる。しかも、転写材の
分離不良を防止するための補助部材(例えば分離爪を揺
動させる分離爪揺動手段)を削除でき、装置の簡略化及
びそれに伴う大幅なコストダウンを実現できる。
【0104】また、分離爪を削除することが可能であ
り、これにより分離爪からのトナー落ちによる転写材の
汚れ及び分離爪による像担持体の表層削れを無くすこと
ができ、像担持体の高寿命化を図ることができるのみな
らず、経時での黒スジ、白スジ等の異常画像の発生自体
を根本的に無くして高画質化及び高品位化を図ることが
できる。
【0105】請求項5に係る発明の一実施形態では、上
記請求項3、4、7〜10に係る発明の一実施形態にお
いて、制御装置199は転写材Pの画像形成領域が転写
ニップを通過する時に比べて転写材Pの非画像形成領域
が転写ニップを通過する時に高圧電源196の転写バイ
アス出力値を大きな値に切り換えて設定するという制御
を行うが、この制御を行うか否かを操作部などにより任
意に切り換えることを可能にしたものであり、制御装置
199はその制御を操作部などからの指示に応じて行
う。
【0106】このように、この請求項5に係る発明の一
実施形態は、請求項3記載の画像形成装置において、前
記転写材Pの非画像形成領域が前記転写ニップを通過す
る時に前記制御手段199による前記転写バイアス印加
手段196の転写バイアス出力値の切り換えを行うか否
かを任意に切り換え可能としたので、必要な条件下での
み転写バイアス出力値の切り換えを行って転写材の像担
持体に対する確実な分離性能を確保することができる。
【0107】請求項6に係る発明の一実施形態では、上
記請求項3、4、7〜10に係る発明の一実施形態にお
いて、制御装置199は、転写材Pの画像形成領域が転
写ニップを通過する時に比べて転写材Pの非画像形成領
域が転写ニップを通過する時に高圧電源196の転写バ
イアス出力値を大きな値に切り換えて設定するという制
御を行うが、転写材Pの画像形成領域が転写ニップを通
過する時に高圧電源196の転写バイアス出力値が所定
の一定値以上であるか否かを印加電圧検知手段191
0、1911の検知値から判断して高圧電源196の転
写バイアス出力値が所定の一定値以上である場合にはそ
の制御を行わない。
【0108】このように、この請求項6に係る発明の一
実施形態は、請求項3記載の画像形成装置において、前
記制御手段199は、前記転写材Pの画像形成領域が前
記転写ニップを通過する時における前記転写バイアス印
加手段196の転写バイアス出力値が一定値以上である
場合には前記転写バイアス印加手段196の転写バイア
ス出力値の切り換えを行わないので、転写材の画像形成
領域が転写ニップを通過する時に転写バイアス印加手段
の転写バイアス出力値が一定値以上である場合には転写
バイアス印加手段の転写バイアス出力値の切り換えを行
わなくても転写材の像担持体に対する確実な分離性能を
確保することができる。
【0109】請求項11に係る発明の一実施形態では、
上記請求項3、4、7〜10に係る発明の一実施形態に
おいて、制御装置199は、上述のような高圧電源19
6の出力電圧Voutの決定を電源が投入されてから本
実施形態の本体(接触転写手段19を除く部分)が立ち
上がるまでの間に行い、高圧電源196の出力電圧Vo
utの決定をした時点にて上述のように転写搬送ベルト
191の抵抗値を求めて温湿度条件を求め、この温湿度
条件が一定値以下でない場合には上述のように高圧電源
196の転写バイアス出力値を転写材Pの画像形成領域
が転写ニップを通過する時に比べて転写材Pの非画像形
成領域が転写ニップを通過する時に大きな値に切り換え
て設定するという制御を行うが、温湿度条件が一定値以
下である場合には初めからその制御を行わない。
【0110】このように、この請求項11に係る発明の
一実施形態は、請求項8記載の画像形成装置において、
前記制御手段199は、前記転写材Pの非画像形成領域
が前記転写ニップを通過する時における前記転写バイア
ス印加手段196の転写バイアス出力値の決定を電源投
入後本体が立ち上がるまでの間に行い、この時点にて求
められた温湿度条件が一定値以下である場合には初めか
ら前記転写材Pの非画像形成領域が前記転写ニップを通
過する時における前記転写バイアス印加手段196の転
写バイアス出力値の変更を行わないので、転写材が像担
持体に対して分離可能となる必要最小限の転写バイアス
出力値で転写材の像担持体に対する確実な分離性能を確
保することができる。
【0111】なお、各請求項に係る発明は、上記実施形
態に限定されるものではなく、例えば温湿度センサとし
て転写搬送ベルト191を利用する代りに専用の温湿度
センサを用いるようにしてもよい。また、上記各請求項
に係る発明の実施形態においては、転写搬送ベルト19
1としてベルトAを用いてもよいが、ゴム層191b自
体の環境変動が非常に小さいタイプのベルトBを用いる
こともできる。
【0112】この場合、制御装置199は、転写時に高
圧電源196の転写バイアス出力値が所定の一定値以下
であるか否かを印加電圧検知手段1910、1911の
検知値から判断して高圧電源196の転写バイアス出力
値が所定の一定値以下である場合にのみ転写材の非画像
形成領域で高圧電源196の転写バイアス出力値を適宜
上げさせることにより、転写材の分離不良を防止するこ
とができる。
【0113】また、上記請求項3、4、7〜10に係る
発明の一実施形態において、制御装置199が、高圧電
源196の定電流制御を行う代りに高圧電源196の定
電圧制御を行い、かつ、転写材Pの画像形成領域が転写
ニップを通過する時に比べて転写材Pの非画像形成領域
が転写ニップを通過する時に転写バイアス印加手段19
6の転写バイアス出力値を大きな値に切り換えて設定す
ることにより、転写材の良好な分離性能を確保するよう
にしてもよい。この場合、総電流検知手段1912で総
電流を検知するだけで、印加電圧検知手段1910、1
911は省略してもよい。
【0114】また、上記各実施形態では、転写搬送ベル
ト191を用いた接触転写手段を採用したが、転写ロー
ラを用いた接触転写手段を採用してもよい。また、各請
求項に係る発明は、正規現像方式の現像手段を採用した
画像形成装置や、帯電チャージャからなる帯電手段、書
き込みユニットからなる露光手段及び現像手段を各々1
個づつ備えている画像形成装置、フルカラー画像形成装
置に適用することができる。
【0115】
【発明の効果】以上のように請求項1に係る発明によれ
ば、像担持体上に作像プロセス手段により可転写像を形
成して担持させ、前記像担持体に接触するとともに転写
バイアス印加手段から転写バイアスが印加される接触転
写手段と前記像担持体との間の転写ニップに転写材を通
過させて前記像担持体上の可転写像を前記転写材に転写
させる画像形成装置において、前記転写バイアス印加手
段の転写バイアス出力値を前記転写材の先端部以外が前
記転写ニップを通過する時に比べて前記転写材の先端部
が前記転写ニップを通過する時に上げる制御手段を備え
たので、転写材の像担持体に対する確実な分離性能を確
保することができる。さらに、転写材の分離不良を防止
するための補助部材を削除でき、装置の簡略化及びコス
トダウンを実現でき、像担持体の高寿命化、高画質化及
び高品位化を図ることができる。
【0116】請求項2に係る発明によれば、請求項1記
載の画像形成装置において、前記転写材の先端部が前記
転写材の非画像形成領域であるので、転写材の像担持体
に対する確実な分離性能を確保することができる。さら
に、転写材の分離不良を防止するための補助部材を削除
でき、装置の簡略化及びコストダウンを実現でき、像担
持体の高寿命化、高画質化及び高品位化を図ることがで
きる。
【0117】請求項3に係る発明によれば、像担持体上
に作像プロセス手段により可転写像を形成して担持さ
せ、前記像担持体に接触するとともに転写バイアス印加
手段から転写バイアスが印加される接触転写手段と前記
像担持体との間の転写ニップに転写材を通過させて前記
像担持体上の可転写像を前記転写材に転写させる画像形
成装置において、前記転写バイアス印加手段の転写バイ
アス出力値を前記転写材の画像形成領域が前記転写ニッ
プを通過する時に比べて前記転写材の非画像形成領域が
前記転写ニップを通過する時に大きな値に切り換えて設
定する制御手段を備えたので、転写材の像担持体に対す
る確実な分離性能を確保することができる。さらに、転
写材の分離不良を防止するための補助部材を削除でき、
装置の簡略化及びコストダウンを実現でき、像担持体の
高寿命化、高画質化及び高品位化を図ることができる。
【0118】請求項4に係る発明によれば、請求項3記
載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記転写
材の非画像形成領域が前記転写ニップを通過する時には
前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値の定電
圧制御を行い、前記転写材の画像形成領域が前記転写ニ
ップを通過する時には前記転写バイアス印加手段の転写
バイアス出力値の定電流制御を行うので、転写材の抵抗
に拘らず転写材の非画像形成領域でのみ、転写材の像担
持体に対する分離不良を生じさせない一定の転写電界を
与えることができ、転写材の像担持体に対する確実な分
離性能を確保することができる。
【0119】請求項5に係る発明によれば、請求項3記
載の画像形成装置において、前記転写材の非画像形成領
域が前記転写ニップを通過する時に前記制御手段による
前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値の切り
換えを行うか否かを任意に切り換え可能としたので、必
要な条件下でのみ転写バイアス出力値の切り換えを行っ
て転写材の像担持体に対する確実な分離性能を確保する
ことができる。
【0120】請求項6に係る発明によれば、請求項3記
載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記転写
材の画像形成領域が前記転写ニップを通過する時におけ
る前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値が一
定値以上である場合には前記転写バイアス印加手段の転
写バイアス出力値の切り換えを行わないので、転写材の
画像形成領域が転写ニップを通過する時に転写バイアス
印加手段の転写バイアス出力値が一定値以上である場合
には転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値の切り
換えを行わなくても転写材の像担持体に対する確実な分
離性能を確保することができる。
【0121】請求項7に係る発明によれば、請求項3記
載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記転写
材の非画像形成領域が前記転写ニップを通過する時にお
ける前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値を
温湿度条件により変更するので、転写材が像担持体に対
して分離可能となる必要最小限の転写バイアス出力値で
転写材の像担持体に対する確実な分離性能を確保するこ
とができる。
【0122】請求項8に係る発明によれば、請求項3記
載の画像形成装置において、前記接触転写手段を電気抵
抗値が温湿度により変動する接触転写部材で構成して該
接触転写部材に一定の転写バイアス出力値を印加した時
に前記転写バイアス印加手段から出力される転写バイア
ス出力値を検知し、前記制御手段は、前記検知した転写
バイアス出力値に基づき前記転写材の非画像形成領域が
前記転写ニップを通過する時における前記転写バイアス
印加手段の転写バイアス出力値を変更するので、転写材
が像担持体に対して分離可能となる必要最小限の転写バ
イアス出力値で転写材の像担持体に対する確実な分離性
能を確保することができる。
【0123】請求項9に係る発明によれば、請求項7記
載の画像形成装置において、前記制御手段は前記転写バ
イアス出力値の変更を画像形成時以外の時に行うので、
転写材が像担持体に対して分離可能となる必要最小限の
転写バイアス出力値で転写材の像担持体に対する確実な
分離性能を確保することができる。
【0124】請求項10に係る発明によれば、請求項7
記載の画像形成装置において、前記制御手段は前記転写
バイアス出力値の変更を所定枚数の画像形成が行われる
間隔にて行うので、転写材が像担持体に対して分離可能
となる必要最小限の転写バイアス出力値で転写材の像担
持体に対する確実な分離性能を確保することができる。
【0125】請求項11に係る発明によれば、請求項8
記載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記転
写材の非画像形成領域が前記転写ニップを通過する時に
おける前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値
の決定を電源投入後本体が立ち上がるまでの間に行い、
この時点にて求められた温湿度条件が一定値以下である
場合には初めから前記転写材の非画像形成領域が前記転
写ニップを通過する時における前記転写バイアス印加手
段の転写バイアス出力値の変更を行わないので、転写材
が像担持体に対して分離可能となる必要最小限の転写バ
イアス出力値で転写材の像担持体に対する確実な分離性
能を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項3、4、7〜10に係る発明の一実施形
態の一部を示す図である。
【図2】同実施形態の概略を示す断面図である。
【図3】本発明を説明するための図である。
【図4】本発明を説明するための図である。
【図5】本発明を説明するための図である。
【図6】上記実施形態におけるベルト接離機構の転写搬
送ベルト・感光体ドラム接触状態を示す断面図である。
【図7】上記実施形態におけるベルト接離機構の転写搬
送ベルト・感光体ドラム離間状態を示す断面図である。
【図8】上記実施形態の転写部の等価回路を示す回路図
である。
【図9】上記実施形態のベルト接離機構を示す断面図で
ある。
【図10】上記実施形態の転写搬送ベルトとして用いら
れるベルトA、Bの基層の表面抵抗率の環境特性を示す
特性図である。
【図11】上記実施形態の転写搬送ベルトとして用いら
れるベルトA、Bのコート層の表面抵抗率の環境特性を
示す特性図である。
【図12】上記実施形態における転写搬送ベルトの印加
電圧と転写ニップ部電位との関係を示す特性図である。
【図13】上記実施形態の各環境下での転写状態におけ
る通紙時の高圧電源の出力特性を示す特性図である。
【図14】上記実施形態における転写搬送ベルトの印加
電圧と総電流との関係を示す特性図である。
【図15】上記実施形態の転写紙非画像形成領域に対す
る転写バイアス制御フローを示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
11 感光体ドラム 12 除電ランプ 13、16 帯電チャージャ 14、17 書き込みユニット 15、18 現像装置 19 接触転写手段 25 クリーニング装置 191 転写搬送ベルト 192 駆動ローラ 193 従動ローラ 194 バイアスローラ 196 高圧電源 197 電流検出抵抗 199 制御装置 1910、1911 印加電圧検知手段 1912 総電流検知手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16 G03G 15/14 101

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体上に作像プロセス手段により可転
    写像を形成して担持させ、前記像担持体に接触するとと
    もに転写バイアス印加手段から転写バイアスが印加され
    る接触転写手段と前記像担持体との間の転写ニップに転
    写材を通過させて前記像担持体上の可転写像を前記転写
    材に転写させる画像形成装置において、前記転写バイア
    ス印加手段の転写バイアス出力値を前記転写材の画像形
    成領域が前記転写ニップを通過する時に比べて前記転写
    材の非画像形成領域が前記転写ニップを通過する時に大
    きな値に切り換えて設定する制御手段を備え、この制御
    手段は、前記転写材の非画像形成領域が前記転写ニップ
    を通過する時には前記転写バイアス印加手段の転写バイ
    アス出力値の定電圧制御を行い、前記転写材の画像形成
    領域が前記転写ニップを通過する時には前記転写バイア
    ス印加手段の転写バイアス出力値の定電流制御を行う
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】像担持体上に作像プロセス手段により可転
    写像を形成して担持させ、前記像担持体に接触するとと
    もに転写バイアス印加手段から転写バイアスが印加され
    る接触転写手段と前記像担持体との間の転写ニップに転
    写材を通過させて前記像担持体上の可転写像を前記転写
    材に転写させる画像形成装置において、前記転写バイア
    ス印加手段の転写バイアス出力値を前記転写材の画像形
    成領域が前記転写ニップを通過する時に比べて前記転写
    材の非画像形成領域が前記転写ニップを通過する時に大
    きな値に切り換えて設定する制御手段を備え、この制御
    手段は、前記転写材の画像形成領域が前記転写ニップを
    通過する時における前記転写バイアス印加手段の転写バ
    イアス出力値が一定値以上である場合には前記転写バイ
    アス印加手段の転写バイアス出力値の切り換えを行わな
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】像担持体上に作像プロセス手段により可転
    写像を形成して担持させ、前記像担持体に接触するとと
    もに転写バイアス印加手段から転写バイアスが印加され
    る接触転写手段と前記像担持体との間の転写ニップに転
    写材を通過させて前記像担持体上の可転写像を前記転写
    材に転写させる画像形成装置において、前記転写バイア
    ス印加手段の転写バイアス出力値を前記転写材の画像形
    成領域が前記転写ニップを通過する時に比べて前記転写
    材の非画像形成領域が前記転写ニップを通過する時に大
    きな値に切り換えて設定する制御手段を備え、この制御
    手段は、前記転写材の非画像形成領域が前記転写ニップ
    を通過する時における前記転写バイアス印加手段の転写
    バイアス出力値を温湿度条件により変更することを特徴
    とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】像担持体上に作像プロセス手段により可転
    写像を形成して担持させ、前記像担持体に接触するとと
    もに転写バイアス印加手段から転写バイアスが印加され
    る接触転写手段と前記像担持体との間の転写ニップに転
    写材を通過させて前記像担持体上の可転写像を前記転写
    材に転写させる画像形成装置において、前記転写バイア
    ス印加手段の転写バイアス出力値を前記転写材の画像形
    成領域が前記転写ニップを通過する時に比べて前記転写
    材の非画像形成領域が前記転写ニップを通過する時に大
    きな値に切り換えて設定する制御手段を備え、前記接触
    転写手段を電気抵抗値が温湿度により変動する接触転写
    部材で構成して該接触転写部材に一定の転写バイアス出
    力値を印加した時に前記転写バイアス印加手段から出力
    される転写バイアス出力値を検知し、前記制御手段は、
    前記検知した転写バイアス出力値に基づき前記転写材の
    非画像形成領域が前記転写ニップを通過する時における
    前記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値を変更
    することを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項3記載の画像形成装置において、前
    記制御手段は前記転写バイアス出力値の変更を画像形成
    時以外の時に行うことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項3記載の画像形成装置において、前
    記制御手段は前記転写バイアス出力値の変更 を所定枚数
    の画像形成が行われる間隔にて行うことを特徴とする画
    像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項4記載の画像形成装置において、前
    記制御手段は、前記転写材の非画像形成領域が前記転写
    ニップを通過する時における前記転写バイアス印加手段
    の転写バイアス出力値の決定を電源投入後本体が立ち上
    がるまでの間に行い、この時点にて求められた温湿度条
    件が一定値以下である場合には初めから前記転写材の非
    画像形成領域が前記転写ニップを通過する時における前
    記転写バイアス印加手段の転写バイアス出力値の変更を
    行わないことを特徴とする画像形成装置。
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