JP6123202B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
中間転写ベルトと、
2次転写ニップ部への記録用紙の進入時に、前記中間転写ベルトにのみ接触して前記中間転写ベルトを当該記録用紙側に押さえる押さえ部材と、
を備え、
前記押さえ部材は、弾性を有し、前記2次転写ニップ部の入口付近における前記中間転写ベルトの内周面側に設けられ、
前記押さえ部材のうち前記中間転写ベルトとの接触面は、導電性を有し、かつ、電気的に接地されている。
[画像形成装置100の構成]
図1に示す画像形成装置100は、電子写真プロセスによりOHPシート等の記録用紙に画像を形成する。画像形成装置100は、制御部101、原稿読み取り部110、操作表示部120、画像処理部130、画像形成部140、搬送部150、定着部160、通信部171、記憶部172、第1駆動部180および第2駆動部182を備えている。
次に、2次転写ニップ部NPを形成する構成について説明する。図2(a)に示すように、対向ローラー210と2次転写ローラー220との間に、中間転写ベルト200が挟み込まれている。この構成により、中間転写ベルト200を介して対向ローラー210と2次転写ローラー220とが当接する2次転写ニップ部NPが形成される。
以上詳しく説明したように、本実施の形態では、中間転写ベルト200と、2次転写ニップ部NPへの記録用紙240の進入時に、中間転写ベルト200を記録用紙240側に押さえる押さえ部材250とを備える。押さえ部材250は、弾性を有し、2次転写ニップ部NPの入口付近における中間転写ベルト200の内周面側に設けられている。
なお、上記実施の形態では、樹脂シート層252は、記録用紙240の搬送方向における下流側にR形状部252aを有する例について説明したが、記録用紙240の搬送方向における上流側にR形状部252aを有しても良い。
最後に、本発明者らが行った、上記実施の形態における有効性を確認する実験の結果について説明する。
実験用の画像形成装置としては、図1,2の構成を有する画像形成装置100を用いた。なお、押さえ部材250を構成する発泡層254(イノアックコーポレーション製ECT)の厚みは5[mm]であり、体積抵抗は103[Ω・cm]である。押さえ部材250を構成する樹脂シート層252(NTN製ベアリーUH3954)の厚みは0.1[mm]であり、体積抵抗は102[Ω・cm]である。押さえ部材250は、記録用紙240の搬送方向において2次転写ニップ部NPから15[mm]だけ上流側の位置に設けられている。中間転写ベルト200を介して対向ローラー210と2次転写ローラー220とが圧接した状態において、押さえ部材250は、中間転写ベルト200に対して0.5[mm]食い込んでいる。記録用紙240の搬送方向における押さえ部材250の幅は9[mm]である。制御部101は、記録用紙240の剛度が600以上の場合、記録用紙240に対する転写圧がデフォルトの転写圧に対して20[%]大きくなるように制御する。
実験用の画像形成装置としては、図1,3の構成を有する画像形成装置100を用いた。なお、押さえ部材260の外径は10[mm]である。押さえ部材260を構成する発泡層264(イノアックコーポレーション製ECT)の厚みは5[mm]であり、体積抵抗は103[Ω・cm]である。押さえ部材260を構成する樹脂シート層262(NTN製ベアリーUH3954)の厚みは0.1[mm]であり、体積抵抗は102[Ω・cm]である。押さえ部材260は、記録用紙240の搬送方向において2次転写ニップ部NPから15[mm]だけ上流側の位置に設けられている。中間転写ベルト200を介して対向ローラー210と2次転写ローラー220とが圧接した状態において、押さえ部材260は、中間転写ベルト200に対して0.5[mm]食い込んでいる。押さえ部材260は、中間転写ベルト200の回転に従動回転する。
実験用の画像形成装置としては、第1の実施例に係る画像形成装置100を用いた。ただし、記録用紙240の剛度が600以上の場合に記録用紙240に対する転写圧を大きくする制御を行っていない。また、押さえ部材250は、L字形状のSUS板金で形成されており、弾性を有していない。
実験用の画像形成装置としては、第1の実施例に係る画像形成装置100を用いた。ただし、記録用紙240の剛度が600以上の場合に記録用紙240に対する転写圧を大きくする制御を行っていない。また、中間転写ベルト200を記録用紙240側に押さえる押さえ部材250を設けていない。
第1の実験では、黒色のハーフトーン画像を、剛度がそれぞれ異なる記録用紙240に転写させた。図4は、ハーフトーンノイズの発生状況を下記評価基準により評価した結果を示す。
◎:目視ではハーフトーンノイズは見えず、良好である。
○:目視でハーフトーンノイズは僅かに見えるが許容できるレベルである。
×:目視でハーフトーンノイズがはっきり見え、実用上問題となるレベルである。
第1実施例では、押さえ部材250は弾性を有するため、記録用紙240の後端部におけるハーフトーンノイズの発生を全体的に防止することができた。一方、第1比較例では、押さえ部材250(SUS板金)は弾性を有しないため、記録用紙240の剛度が500である場合を除いて、記録用紙240の後端部におけるハーフトーンノイズの発生を防止することができなかった。なお、第2比較例では、そもそも押さえ部材250を設けていないため、記録用紙240の後端部においてハーフトーンノイズは全体的に発生しなかった。
第2の実験では、黒色のハーフトーン画像を、剛度がそれぞれ異なる記録用紙240に転写させた。図5は、後端はじきの発生状況を下記評価基準により評価した結果を示す。
○:記録用紙240の後端部において目視で転写抜けが僅かに見えるが許容できるレベルである。
×:記録用紙240の後端部において目視で転写抜けがはっきり見え、実用上問題となるレベルである。
第1実施例および第1比較例では、中間転写ベルト200に対する押さえ部材250の押さえによって、中間転写ベルト200と記録用紙240との間に空隙が生じることが防止されるため、記録用紙240の後端部において転写抜けの発生を全体的に防止することができた。一方、第2比較例では、中間転写ベルト200は押さえられないため、中間転写ベルト200と記録用紙240との間に空隙が生じ、記録用紙240の後端部において転写抜けの発生を防止することができなかった。
第3の実験では、黒色のベタ画像を、剛度がそれぞれ異なる記録用紙240に転写させた。図6は、先端はじきの発生状況を下記評価基準により評価した結果を示す。
◎:記録用紙240の先端部において目視で転写抜けは見えず、良好である。
○:記録用紙240の先端部において目視で転写抜けが僅かに見えるが許容できるレベルである。
×:記録用紙240の先端部において目視で転写抜けがはっきり見え、実用上問題となるレベルである。
第1実施例では、記録用紙240の先端部が2次転写ニップ部NPに進入する際、記録用紙240に対する転写圧を大きくすることによって、2次転写ローラー220が押し下げられることを防止しているため、記録用紙240の先端部において転写抜けの発生を防止することができた。一方、第1比較例では、記録用紙240の先端部が2次転写ニップ部NPに進入する際、記録用紙240に対する転写圧を大きくしていないため、2次転写ローラー220の押し下げが防止されず、記録用紙240の先端部において転写抜けの発生を防止することができなかった。第2比較例では、記録用紙240の先端部が2次転写ニップ部NPに進入する際、記録用紙240に対する転写圧を大きくしていないため、2次転写ローラー220の押し下げが防止されず、記録用紙240の剛度が500または600である場合を除いて、記録用紙240の先端部において転写抜けの発生を防止することができなかった。なお、記録用紙240の剛度が500または600である場合に、記録用紙240の先端部において転写抜けの発生を防止できたのは、中間転写ベルト200に対する押さえ部材250の押さえがないため、記録用紙240の先端部が2次転写ニップ部NPに進入する際、記録用紙240の剛性力が第1比較例と比べて低下したからである。
第4の実験では、黒色のハーフトーン画像を、剛度がそれぞれ異なる100万枚の記録用紙240に転写させた。図7は、中間転写ベルト200の耐久性を下記評価基準により評価した結果を示す。
◎:ハーフトーン画像上の筋は目視で見えず、良好である。
○:中間転写ベルト200に発生した傷に起因するハーフトーン画像上の筋が目視で僅かに見えるが許容できるレベルである。
×:中間転写ベルト200に発生した傷に起因するハーフトーン画像上の筋が目視ではっきり見え、実用上問題となるレベルである。
第1実施例では、押さえ部材250が弾性を有するため、押さえ部材250と中間転写ベルト200との接触によって中間転写ベルト200に傷が発生することを防止できた。第2実施例では、押さえ部材250が弾性を有し、中間転写ベルト200の回転に従動回転するため、記録用紙240の剛度が1000である場合についても、中間転写ベルト200に傷が発生することを良好に防止することができた。第1比較例では、押さえ部材250が弾性を有しないため、押さえ部材250と中間転写ベルト200との接触によって中間転写ベルト200に傷が発生することを防止することができなかった。なお、第2比較例では、そもそも押さえ部材250を設けていないため、中間転写ベルト200に傷は発生しなかった。
101 制御部
102 CPU
103 ROM
104 RAM
110 原稿読み取り部
120 操作表示部
130 画像処理部
140 画像形成部
150 搬送部
160 定着部
171 通信部
172 記憶部
180 第1駆動部
182 第2駆動部
190,192 スライドカム
191,193 軸
194,196 押圧ばね
200 中間転写ベルト
210 対向ローラー
220 2次転写ローラー
225 回転軸端部
230 支持ローラー
240 記録用紙
250,260 押さえ部材
252,262 樹脂シート層
252a R形状部
254,264 発泡層
256 支持板金
266 回転軸部材
NP 2次転写ニップ部
Claims (9)
- 中間転写ベルトと、
2次転写ニップ部への記録用紙の進入時に、前記中間転写ベルトにのみ接触して前記中間転写ベルトを当該記録用紙側に押さえる押さえ部材と、
を備え、
前記押さえ部材は、弾性を有し、前記2次転写ニップ部の入口付近における前記中間転写ベルトの内周面側に設けられ、
前記押さえ部材のうち前記中間転写ベルトとの接触面は、導電性を有し、かつ、電気的に接地されている画像形成装置。 - 前記押さえ部材は、前記中間転写ベルトの内周面側の最表層に樹脂層を有し、2層目に発泡層を有する請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記押さえ部材は、前記記録用紙の搬送方向において前記2次転写ニップ部から所定距離だけ上流側の位置に設けられている請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記記録用紙の先端部が前記2次転写ニップ部に進入する際、当該記録用紙に対して転写圧を付与する転写圧付与部と、
前記記録用紙の坪量に応じて、前記転写圧が変更するように前記転写圧付与部を制御する制御部と、
を備える請求項1〜3の何れか1項に記載の画像形成装置。 - 前記記録用紙の先端部が前記2次転写ニップ部に進入する際、当該記録用紙に対して転写圧を付与する転写圧付与部と、
前記記録用紙の剛度に応じて、前記転写圧が変更するように前記転写圧付与部を制御する制御部と、
を備える請求項1〜3の何れか1項に記載の画像形成装置。 - 前記押さえ部材を前記中間転写ベルトの内周面側に接触させ、または、前記押さえ部材を前記中間転写ベルトの内周面側から離間させる接触離間部と、
前記記録用紙の後端部が前記2次転写ニップ部に進入する際、前記押さえ部材を前記中間転写ベルトの内周面側に接触させるように前記接触離間部を制御する制御部と、
を備える請求項1〜5の何れか1項に記載の画像形成装置。 - 前記押さえ部材は、前記中間転写ベルトの内周面側にR形状部を有する請求項1〜6の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記押さえ部材は、ローラー形状を有し、回転可能である請求項1〜7の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記押さえ部材は、前記中間転写ベルトの回転に従動回転する請求項8に記載の画像形成装置。
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JP2012208187A JP6123202B2 (ja) | 2012-09-21 | 2012-09-21 | 画像形成装置 |
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