JP6123202B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
一般に、電子写真方式の画像形成装置であるプリンター、複写機、ファクシミリ等は、帯電した感光体ドラムに対して画像データに基づくレーザー光を照射することにより静電潜像を形成し、この静電潜像にトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。そして、このトナー像を直接または間接的に記録用紙に転写させた後、定着ニップ部においてトナー像を記録用紙に定着し、排紙ローラーによって当該記録用紙を排紙トレイ上に排出する。
従来の転写方式では、図8(a)に示すように、2次転写対向ローラー10と2次転写ローラー20とによって、ベルト状の像担持体である中間転写ベルト30および記録用紙40が狭持され、中間転写ベルト30と記録用紙40との間に転写ニップ部50が形成される。2次転写対向ローラー10または2次転写ローラー20に転写電圧を印加することにより、転写ニップ部50において、中間転写ベルト30上に形成されたトナー像が記録用紙40に転写される。
トナー像の転写に関する技術として、2次転写ニップよりも中間転写ベルトの移動方向上流側における中間転写ベルトと転写紙(記録用紙)との密着不良に起因するプレ転写を、目視で確認させなくなるレベルまで抑える技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
また、転写材(記録用紙)の剛度に拘わらず、転写材が入口ガイド部材から解放されるときの転写材のたわみ量を小さくすることで、後方転写ブレを軽減する技術が提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
特開2002−14550号公報 特開2011−112774号公報
ところで、上述した転写方式では、厚紙等の剛度の高い記録用紙40の後端部が転写ニップ部50に進入した際、記録用紙40の後端部が中間転写ベルト30を押し上げることにより、転写ニップ部直前の領域Aにおいて、中間転写ベルト30と記録用紙40との間に空隙が生じる。この空隙のために、領域Aで放電が生じる。記録用紙40と中間転写ベルト30上のトナー像との間で起きた放電のために、中間転写ベルト30上のトナー像を形成しているトナー粒子の電荷は逆極性化を起こす。その結果、図8(b)に示すように、転写ニップ部50において転写電圧を印加したとしても、記録用紙40の後端部60にトナー像が転写されない後端はじき現象が発生し、画質不良(転写抜け)の原因となっている。
この転写抜けの問題を解決するための技術を、図9を用いて説明する。図9(a)は、図8の転写方式を改善した転写方式の2次転写部の構成図である。この方式は、転写ニップ部直前に中間転写ベルト30に接する固定式の押さえ部材70を配置することにより、記録用紙40(厚紙)の後端部が転写ニップ部50に進入する場合、中間転写ベルト30と記録用紙40との間の空隙をなくそうとするものである。この構成により、中間転写ベルト30と記録用紙40との間において放電が起きないため、記録用紙40の後端部60にトナー像が転写され、転写抜けの発生を抑制することができる。
しかしながら、この方式でも以下の問題があった。例えばグレー階調の網点のパターンを並べたハーフトーン画像を記録用紙40に転写させる場合、図9(b)に示すように、記録用紙40のたわみにより、転写ニップ部50に進入する記録用紙40の後端部が用紙ガイドを通過した後に、図中矢印方向に跳ね上がって中間転写ベルト30に接触してしまう。この接触により、中間転写ベルト30上に形成されているハーフトーン画像80の一部分(記録用紙40の後端部60に対応する部分)が乱れてしまい(ショックノイズ)、このハーフトーン画像80が転写ニップ部50で記録用紙40に転写されると、記録用紙40の後端部60に画像ノイズ(以下、「ハーフトーンノイズ」という)が発生する。
なお、特許文献1,2に記載の技術は、記録用紙における転写抜けおよびハーフトーンノイズの発生を防止することを目的としたものではなく、したがってそのための構成を有していない。
本発明は、記録用紙における転写抜けおよびハーフトーンノイズの発生を防止することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、
中間転写ベルトと、
2次転写ニップ部への記録用紙の進入時に、前記中間転写ベルトにのみ接触して前記中間転写ベルトを当該記録用紙側に押さえる押さえ部材と、
を備え、
前記押さえ部材は、弾性を有し、前記2次転写ニップ部の入口付近における前記中間転写ベルトの内周面側に設けられ
前記押さえ部材のうち前記中間転写ベルトとの接触面は、導電性を有し、かつ、電気的に接地されている。
本発明によれば、記録用紙における転写抜けおよびハーフトーンノイズの発生を防止することが可能な画像形成装置を提供することができる。
本実施の形態における画像形成装置の制御ブロック図である。 本実施の形態における2次転写ニップ部を形成する構成を示す図である。 本実施の形態における2次転写ニップ部を形成する構成の変形例を示す図である。 ハーフトーンノイズの発生に関する実施例および比較例の結果を示す表である。 後端はじきの発生に関する実施例および比較例の結果を示す表である。 先端はじきの発生に関する実施例および比較例の結果を示す表である。 中間転写ベルトの耐久性に関する実施例および比較例の結果を示す表である。 従来技術の問題点を説明する図である。 従来技術の問題点を説明する図である。
以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[画像形成装置100の構成]
図1に示す画像形成装置100は、電子写真プロセスによりOHPシート等の記録用紙に画像を形成する。画像形成装置100は、制御部101、原稿読み取り部110、操作表示部120、画像処理部130、画像形成部140、搬送部150、定着部160、通信部171、記憶部172、第1駆動部180および第2駆動部182を備えている。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)102、ROM(Read Only Memory)103、RAM(Random Access Memory)104等を備えている。CPU102は、ROM103から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM104に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置100の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部172に格納されている各種データが参照される。記憶部172は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部101は、通信部171を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で、各種データの送受信を行う。制御部101は、例えば、外部装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて記録用紙に画像を形成させる。通信部171は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
原稿読み取り部110は、コンタクトガラス上に搬送された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサーの受光面上に結像させ、原稿を読み取る。なお、コンタクトガラス上への原稿の搬送は、自動原稿給紙装置(ADF)により行われるが、手作業で原稿をコンタクトガラス上に載置する場合もある。
操作表示部120は、タッチパネル式の画面を有する。ユーザーは、各種の指示および設定のための入力操作を、タッチパネル式の画面を介して行うことができる。
画像処理部130は、アナログディジタル(A/D)変換処理を行う回路およびディジタル画像処理を行う回路を含む。画像処理部130は、原稿読み取り部110のCCDセンサーにより取得されたアナログ画像信号から、A/D変換処理によりディジタル画像データを生成して画像形成部140に出力する。
画像形成部140は、画像処理部130により生成されたディジタル画像データに基づいてレーザー光を発光し、当該発光したレーザー光を感光体ドラムに照射することにより、感光体ドラム上に静電潜像を形成する(露光工程)。
画像形成部140は、上記の露光工程に加え、露光工程前に行われる帯電工程、露光工程後に行われる現像工程、現像工程後の転写工程および転写工程後のクリーニング工程をそれぞれ実行するための構成を備えている。
帯電工程では、画像形成部140は、帯電装置からのコロナ放電により、感光体ドラムの表面を一様に帯電させる。現像工程では、画像形成部140は、現像装置内の現像剤に含まれるトナーを感光体ドラム上の静電潜像に付着させることにより、感光体ドラム上にトナー像を形成する。
転写工程では、画像形成部140は、感光体ドラム上のトナー像を中間転写ベルトに1次転写させる。また、画像形成部140は、中間転写ベルト上のトナー像を、搬送部150により搬送された記録用紙に2次転写する。クリーニング工程では、画像形成部140は、転写工程後の感光体ドラムに残留しているトナーを除去する。
定着部160は、加熱ローラー、定着ローラー、定着ベルトおよび加圧ローラーを備える。加熱ローラーおよび定着ローラーは、所定の距離だけ離間して配置されている。加熱ローラーおよび定着ローラーの間には、定着ベルトが掛け渡されている。加圧ローラーは、定着ベルトと定着ローラーとが接触している領域において定着ベルトと圧接した状態で配置されている。定着ベルトと加圧ローラーとが接する部位には定着ニップ部が形成されている。
定着部160は、定着ニップ部に導入された記録用紙上のトナー像に熱および圧力を加えること(加熱定着)により、トナー像を記録用紙に定着させる(定着工程)。この結果、記録用紙上には定着トナー像が形成される。定着部160により加熱定着された記録用紙は、画像形成装置100の外部に排出される。
第1駆動部180は、制御部101からの制御命令を受けて、後述するスライドカム190を軸191中心で回転させる。第1駆動部180は、例えば、モーターおよびギア等の組み合わせにより構成される。
第2駆動部182は、制御部101からの制御命令を受けて、後述するスライドカム192を回転させる。第2駆動部182は、例えば、モーターおよびギア等の組み合わせにより構成される。
[2次転写ニップ部NPを形成する構成]
次に、2次転写ニップ部NPを形成する構成について説明する。図2(a)に示すように、対向ローラー210と2次転写ローラー220との間に、中間転写ベルト200が挟み込まれている。この構成により、中間転写ベルト200を介して対向ローラー210と2次転写ローラー220とが当接する2次転写ニップ部NPが形成される。
2次転写ニップ部NPにおいて、トナーとは逆極性の転写電圧を2次転写ローラー220に印加することにより、中間転写ベルト200上に形成されたトナー像が記録用紙240に2次転写される。
中間転写ベルト200は、対向ローラー210および支持ローラー230等に掛け渡されてループ状に張架されている。中間転写ベルト200は、支持ローラー230の回転により矢印A方向に一定速度で走行する。
中間転写ベルト200は、無端ベルトであり、例えばポリイミド(PI)製の半導電ベルトにより形成されている。中間転写ベルト200が2次転写ローラー220によって記録用紙240に圧接されると、中間転写ベルト200に1次転写されたトナー像が記録用紙240に2次転写される。
2次転写ニップ部NPの入口付近における中間転写ベルト200の内周面側には、後述の発泡層254により弾性を有する押さえ部材250が設けられている。押さえ部材250は、記録用紙240の搬送方向において2次転写ニップ部NPから所定距離L(例えば、10〜20[mm])だけ上流側の位置に設けられている。なお、記録用紙240の搬送方向は、中間転写ベルト200の走行方向Aと一致する。
押さえ部材250は、2次転写ニップ部NPへの記録用紙240の進入時に、中間転写ベルト200を記録用紙240側に押さえる。なお、第1駆動部180、スライドカム190および押圧ばね194は、接触離間部として機能する。
2次転写ローラー220の回転軸端部225は、押圧ばね196およびスライドカム192を介して第2駆動部182に接続されている。第2駆動部182は、制御部101からの駆動命令を受けた場合、スライドカム192を軸193中心で回転させる。第2駆動部182がスライドカム192を回転させることによって、押圧ばね196は、2次転写ローラー220を矢印X方向に付勢する。押圧ばね196の付勢によって、2次転写ローラー220は、対向ローラー210を矢印X方向に圧接する。記録用紙240は、2次転写ニップ部NPを通過する際、2次転写ローラー220からの転写圧が付与される。
制御部101は、記録用紙240の先端部が2次転写ニップ部NPに進入する際、記録用紙240に対して転写圧を付与するように第2駆動部182を制御する。本実施の形態では、制御部101は、記録用紙240の坪量に応じて、記録用紙240に付与される転写圧が変更するように制御する。具体的には、制御部101は、記録用紙240の坪量が所定坪量以上の場合、記録用紙240に付与される転写圧がデフォルトの転写圧に対して20[%]大きくなるように制御する。なお、制御部101は、記録用紙240の剛度に応じて、記録用紙240に付与される転写圧が変更するように制御しても良い。
なお、第2駆動部182、スライドカム192および押圧ばね196は、転写圧付与部として機能する。
押さえ部材250は、図2(b)に示すようにL字形状に形成されており、中間転写ベルト200の内周面側(接触面側)の最表層に導電性の樹脂シート層252、2層目にスポンジ等の発泡層254を有する。樹脂シート層252および発泡層254は、低反発弾性を有する。発泡層254には、L字形状の支持板金256が取り付けられている。押さえ部材250のうち中間転写ベルト200との接触部である樹脂シート層252は、電気的に接地されている。樹脂シート層252は、中間転写ベルト200の内周面側、かつ、記録用紙240の搬送方向における下流側にR形状部252aを有する。
[本実施の形態における効果]
以上詳しく説明したように、本実施の形態では、中間転写ベルト200と、2次転写ニップ部NPへの記録用紙240の進入時に、中間転写ベルト200を記録用紙240側に押さえる押さえ部材250とを備える。押さえ部材250は、弾性を有し、2次転写ニップ部NPの入口付近における中間転写ベルト200の内周面側に設けられている。
このように構成した本実施の形態によれば、押さえ部材250が弾性を有するため、ハーフトーン画像を記録用紙240に転写させる場合、記録用紙240の後端部が用紙ガイドを通過した後に跳ね上がって中間転写ベルト200に接触しても、その接触による記録用紙240への衝撃は低減される。よって、中間転写ベルト200上に形成されているハーフトーン画像の乱れは抑制され、ひいては記録用紙240の後端部におけるハーフトーンノイズの発生を防止することができる。また、記録用紙240の後端部が2次転写ニップ部NPに進入する場合、中間転写ベルト200に対する押さえ部材250の押さえによって、中間転写ベルト200と記録用紙240との間に空隙が生じることが防止される。そのため、記録用紙240と中間転写ベルト200上のトナー像との間で放電は発生せず、記録用紙240の後端部において転写抜けの発生を防止することができる。
また、本実施の形態では、押さえ部材250のうち中間転写ベルト200との接触面は、導電性を有し、かつ、電気的に接地されている。この構成により、押さえ部材250と中間転写ベルト200とが摩擦接触することによって押さえ部材250に静電気が帯電することを防止できる。よって、ハーフトーン画像を記録用紙240に転写させる場合、その転写前に、押さえ部材250に帯電した静電気の影響によって中間転写ベルト200上のハーフトーン画像が乱れることが防止され、ひいては記録用紙240におけるハーフトーンノイズの発生を防止することができる。
また、本実施の形態では、押さえ部材250は、記録用紙240の搬送方向において2次転写ニップ部NPから所定距離Lだけ上流側の位置に設けられている。押さえ部材250が2次転写ニップ部NPの近くに配置されていると、記録用紙240の先端部が2次転写ニップ部NPに進入するとき、記録用紙240の先端部に当たった押さえ部材250が押し上げられ、中間転写ベルト200が浮いてしまう。これにより、2次転写ニップ部NP直前の領域では、中間転写ベルト200と記録用紙240との間に空隙が生じ、それに伴い放電が生じる。その結果、2次転写ニップ部NPにおいて転写電圧を印加したとしても、記録用紙240の先端部にトナー像が転写されない先端はじき現象が発生し、転写抜けが生じる。そこで、2次転写ニップ部NPから極力離した位置に押さえ部材250を配置することにより、記録用紙240の先端部において転写抜けの発生を防止することができる。
また、本実施の形態では、記録用紙240の坪量が所定坪量以上の場合、記録用紙240に対する転写圧がデフォルトの転写圧に対して20[%]大きくなるように制御する。この構成により、剛度の高い記録用紙240の先端部が2次転写ニップ部NPに進入する際、2次転写ローラー220が押し下げられ、中間転写ベルト200と記録用紙240との間に空隙が生じることが防止される。そのため、記録用紙240と中間転写ベルト200上のトナー像との間で放電は発生せず、記録用紙240の先端部において転写抜けの発生を防止することができる。
また、本実施の形態では、記録用紙240の後端部が2次転写ニップ部NPに進入する際、押さえ部材250が中間転写ベルト200の内周面側に接触させるように制御する。この構成により、後端はじき現象が発生しないタイミング、すなわち記録用紙240の後端部が2次転写ニップ部NPを通過しないタイミングにおいて押さえ部材250が中間転写ベルト200を必要以上に押さえることを防止でき、ひいてはその押さえによって中間転写ベルト200に傷が生じることを防止することができる。
また、本実施の形態では、押さえ部材250は、中間転写ベルト200の内周面側にR形状部252aを有する。この構成により、R形状部252aを有しない場合と比べて、押さえ部材250と中間転写ベルト200との接触面積を減らすことができ、押さえ部材250と中間転写ベルト200とが摩擦接触することに起因する押さえ部材250の帯電量を減らすことができる。この構成は、押さえ部材250が接地されていない場合には、特に有効である。さらに、R形状部252aを有することにより、押さえ部材250と中間転写ベルト200との接触面が滑らかになり、中間転写ベルト200に傷が生じることを防止することができる。
[変形例]
なお、上記実施の形態では、樹脂シート層252は、記録用紙240の搬送方向における下流側にR形状部252aを有する例について説明したが、記録用紙240の搬送方向における上流側にR形状部252aを有しても良い。
また、上記実施の形態では、押さえ部材250は、樹脂シート層252と発泡層254と支持板金256とを有する例について説明したが、支持板金256を必ずしも有しなくても良い。
また、上記実施の形態では、記録用紙240の坪量が所定坪量以上の場合、記録用紙240に対する転写圧がデフォルトの転写圧に対して20[%]大きくする例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、記録用紙240の坪量が大きくなるにつれて、記録用紙240に対する転写圧が大きくなるように制御しても良い。要は、記録用紙240の先端部が2次転写ニップ部NPに進入する際、2次転写ローラー220が押し下げられないように、記録用紙240の坪量に応じて転写圧を変更すれば良い。
また、上記実施の形態において、2次転写ニップ部NPの入口付近における中間転写ベルト200の内周面側に、押さえ部材250の代わりに、図3に示す押さえ部材260を設けても良い。押さえ部材260は、図3(a)に示すように、ローラー形状に形成されており、中間転写ベルト200の回転に従動回転する。
押さえ部材260は、図3(b)に示すように、中間転写ベルト200の内周面側の最表層に導電性の樹脂シート層262、2層目にスポンジ等の発泡層264を有する。樹脂シート層262および発泡層264は、低反発弾性を有する。発泡層264の内側には、押さえ部材260の回転軸部材266(金属部材)が設けられている。押さえ部材260のうち中間転写ベルト200との接触部である樹脂シート層262は、電気的に接地されている。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
[実施例]
最後に、本発明者らが行った、上記実施の形態における有効性を確認する実験の結果について説明する。
[第1実施例に係る画像形成装置の構成]
実験用の画像形成装置としては、図1,2の構成を有する画像形成装置100を用いた。なお、押さえ部材250を構成する発泡層254(イノアックコーポレーション製ECT)の厚みは5[mm]であり、体積抵抗は10[Ω・cm]である。押さえ部材250を構成する樹脂シート層252(NTN製ベアリーUH3954)の厚みは0.1[mm]であり、体積抵抗は102[Ω・cm]である。押さえ部材250は、記録用紙240の搬送方向において2次転写ニップ部NPから15[mm]だけ上流側の位置に設けられている。中間転写ベルト200を介して対向ローラー210と2次転写ローラー220とが圧接した状態において、押さえ部材250は、中間転写ベルト200に対して0.5[mm]食い込んでいる。記録用紙240の搬送方向における押さえ部材250の幅は9[mm]である。制御部101は、記録用紙240の剛度が600以上の場合、記録用紙240に対する転写圧がデフォルトの転写圧に対して20[%]大きくなるように制御する。
[第2実施例に係る画像形成装置の構成]
実験用の画像形成装置としては、図1,3の構成を有する画像形成装置100を用いた。なお、押さえ部材260の外径は10[mm]である。押さえ部材260を構成する発泡層264(イノアックコーポレーション製ECT)の厚みは5[mm]であり、体積抵抗は10[Ω・cm]である。押さえ部材260を構成する樹脂シート層262(NTN製ベアリーUH3954)の厚みは0.1[mm]であり、体積抵抗は102[Ω・cm]である。押さえ部材260は、記録用紙240の搬送方向において2次転写ニップ部NPから15[mm]だけ上流側の位置に設けられている。中間転写ベルト200を介して対向ローラー210と2次転写ローラー220とが圧接した状態において、押さえ部材260は、中間転写ベルト200に対して0.5[mm]食い込んでいる。押さえ部材260は、中間転写ベルト200の回転に従動回転する。
[第1比較例に係る画像形成装置の構成]
実験用の画像形成装置としては、第1の実施例に係る画像形成装置100を用いた。ただし、記録用紙240の剛度が600以上の場合に記録用紙240に対する転写圧を大きくする制御を行っていない。また、押さえ部材250は、L字形状のSUS板金で形成されており、弾性を有していない。
[第2比較例に係る画像形成装置の構成]
実験用の画像形成装置としては、第1の実施例に係る画像形成装置100を用いた。ただし、記録用紙240の剛度が600以上の場合に記録用紙240に対する転写圧を大きくする制御を行っていない。また、中間転写ベルト200を記録用紙240側に押さえる押さえ部材250を設けていない。
[第1の実験方法]
第1の実験では、黒色のハーフトーン画像を、剛度がそれぞれ異なる記録用紙240に転写させた。図4は、ハーフトーンノイズの発生状況を下記評価基準により評価した結果を示す。
(ハーフトーンノイズの発生状況)
◎:目視ではハーフトーンノイズは見えず、良好である。
○:目視でハーフトーンノイズは僅かに見えるが許容できるレベルである。
×:目視でハーフトーンノイズがはっきり見え、実用上問題となるレベルである。
[第1の実験結果]
第1実施例では、押さえ部材250は弾性を有するため、記録用紙240の後端部におけるハーフトーンノイズの発生を全体的に防止することができた。一方、第1比較例では、押さえ部材250(SUS板金)は弾性を有しないため、記録用紙240の剛度が500である場合を除いて、記録用紙240の後端部におけるハーフトーンノイズの発生を防止することができなかった。なお、第2比較例では、そもそも押さえ部材250を設けていないため、記録用紙240の後端部においてハーフトーンノイズは全体的に発生しなかった。
[第2の実験方法]
第2の実験では、黒色のハーフトーン画像を、剛度がそれぞれ異なる記録用紙240に転写させた。図5は、後端はじきの発生状況を下記評価基準により評価した結果を示す。
(後端はじきの発生状況)
○:記録用紙240の後端部において目視で転写抜けが僅かに見えるが許容できるレベルである。
×:記録用紙240の後端部において目視で転写抜けがはっきり見え、実用上問題となるレベルである。
[第2の実験結果]
第1実施例および第1比較例では、中間転写ベルト200に対する押さえ部材250の押さえによって、中間転写ベルト200と記録用紙240との間に空隙が生じることが防止されるため、記録用紙240の後端部において転写抜けの発生を全体的に防止することができた。一方、第2比較例では、中間転写ベルト200は押さえられないため、中間転写ベルト200と記録用紙240との間に空隙が生じ、記録用紙240の後端部において転写抜けの発生を防止することができなかった。
[第3の実験方法]
第3の実験では、黒色のベタ画像を、剛度がそれぞれ異なる記録用紙240に転写させた。図6は、先端はじきの発生状況を下記評価基準により評価した結果を示す。
(先端はじきの発生状況)
◎:記録用紙240の先端部において目視で転写抜けは見えず、良好である。
○:記録用紙240の先端部において目視で転写抜けが僅かに見えるが許容できるレベルである。
×:記録用紙240の先端部において目視で転写抜けがはっきり見え、実用上問題となるレベルである。
[第3の実験結果]
第1実施例では、記録用紙240の先端部が2次転写ニップ部NPに進入する際、記録用紙240に対する転写圧を大きくすることによって、2次転写ローラー220が押し下げられることを防止しているため、記録用紙240の先端部において転写抜けの発生を防止することができた。一方、第1比較例では、記録用紙240の先端部が2次転写ニップ部NPに進入する際、記録用紙240に対する転写圧を大きくしていないため、2次転写ローラー220の押し下げが防止されず、記録用紙240の先端部において転写抜けの発生を防止することができなかった。第2比較例では、記録用紙240の先端部が2次転写ニップ部NPに進入する際、記録用紙240に対する転写圧を大きくしていないため、2次転写ローラー220の押し下げが防止されず、記録用紙240の剛度が500または600である場合を除いて、記録用紙240の先端部において転写抜けの発生を防止することができなかった。なお、記録用紙240の剛度が500または600である場合に、記録用紙240の先端部において転写抜けの発生を防止できたのは、中間転写ベルト200に対する押さえ部材250の押さえがないため、記録用紙240の先端部が2次転写ニップ部NPに進入する際、記録用紙240の剛性力が第1比較例と比べて低下したからである。
[第4の実験方法]
第4の実験では、黒色のハーフトーン画像を、剛度がそれぞれ異なる100万枚の記録用紙240に転写させた。図7は、中間転写ベルト200の耐久性を下記評価基準により評価した結果を示す。
(中間転写ベルト200の耐久性)表面層が摩耗されていくと、感光体表面に筋状の擦り傷が発生し、この擦り傷が電子写真画像に反映して、ハーフトーン画像に全面による筋が発生し、荒れた画像になりやすい。
◎:ハーフトーン画像上の筋は目視で見えず、良好である。
○:中間転写ベルト200に発生した傷に起因するハーフトーン画像上の筋が目視で僅かに見えるが許容できるレベルである。
×:中間転写ベルト200に発生した傷に起因するハーフトーン画像上の筋が目視ではっきり見え、実用上問題となるレベルである。
[第4の実験結果]
第1実施例では、押さえ部材250が弾性を有するため、押さえ部材250と中間転写ベルト200との接触によって中間転写ベルト200に傷が発生することを防止できた。第2実施例では、押さえ部材250が弾性を有し、中間転写ベルト200の回転に従動回転するため、記録用紙240の剛度が1000である場合についても、中間転写ベルト200に傷が発生することを良好に防止することができた。第1比較例では、押さえ部材250が弾性を有しないため、押さえ部材250と中間転写ベルト200との接触によって中間転写ベルト200に傷が発生することを防止することができなかった。なお、第2比較例では、そもそも押さえ部材250を設けていないため、中間転写ベルト200に傷は発生しなかった。
100 画像形成装置
101 制御部
102 CPU
103 ROM
104 RAM
110 原稿読み取り部
120 操作表示部
130 画像処理部
140 画像形成部
150 搬送部
160 定着部
171 通信部
172 記憶部
180 第1駆動部
182 第2駆動部
190,192 スライドカム
191,193 軸
194,196 押圧ばね
200 中間転写ベルト
210 対向ローラー
220 2次転写ローラー
225 回転軸端部
230 支持ローラー
240 記録用紙
250,260 押さえ部材
252,262 樹脂シート層
252a R形状部
254,264 発泡層
256 支持板金
266 回転軸部材
NP 2次転写ニップ部

Claims (9)

  1. 中間転写ベルトと、
    2次転写ニップ部への記録用紙の進入時に、前記中間転写ベルトにのみ接触して前記中間転写ベルトを当該記録用紙側に押さえる押さえ部材と、
    を備え、
    前記押さえ部材は、弾性を有し、前記2次転写ニップ部の入口付近における前記中間転写ベルトの内周面側に設けられ
    前記押さえ部材のうち前記中間転写ベルトとの接触面は、導電性を有し、かつ、電気的に接地されている画像形成装置。
  2. 前記押さえ部材は、前記中間転写ベルトの内周面側の最表層に樹脂層を有し、2層目に発泡層を有する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記押さえ部材は、前記記録用紙の搬送方向において前記2次転写ニップ部から所定距離だけ上流側の位置に設けられている請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記記録用紙の先端部が前記2次転写ニップ部に進入する際、当該記録用紙に対して転写圧を付与する転写圧付与部と、
    前記記録用紙の坪量に応じて、前記転写圧が変更するように前記転写圧付与部を制御する制御部と、
    を備える請求項1〜の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記記録用紙の先端部が前記2次転写ニップ部に進入する際、当該記録用紙に対して転写圧を付与する転写圧付与部と、
    前記記録用紙の剛度に応じて、前記転写圧が変更するように前記転写圧付与部を制御する制御部と、
    を備える請求項1〜の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記押さえ部材を前記中間転写ベルトの内周面側に接触させ、または、前記押さえ部材を前記中間転写ベルトの内周面側から離間させる接触離間部と、
    前記記録用紙の後端部が前記2次転写ニップ部に進入する際、前記押さえ部材を前記中間転写ベルトの内周面側に接触させるように前記接触離間部を制御する制御部と、
    を備える請求項1〜の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記押さえ部材は、前記中間転写ベルトの内周面側にR形状部を有する請求項1〜の何れか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記押さえ部材は、ローラー形状を有し、回転可能である請求項1〜の何れか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記押さえ部材は、前記中間転写ベルトの回転に従動回転する請求項に記載の画像形成装置。
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