JP6057474B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式を利用した複写機、プリンター、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、特に、感光体及び記録媒体の帯電に関するものである。
コピー機、プリンター、ファクシミリ等の電子写真方式を用いる画像形成装置においては、主に粉末の現像剤(トナー)が使用され、感光体ドラム(像担持体)表面の感光層を帯電装置によって所定の表面電位(トナーの帯電極性と同極性)に帯電させた後、露光装置によって感光体ドラム上に静電潜像を形成する。そして、形成された静電潜像を現像装置内のトナーによって可視化し、そのトナー像を感光体ドラムと感光体ドラムに接触する転写部材とのニップ部(転写ニップ部)を通過する記録媒体上に転写した後、定着処理を行うプロセスが一般的である。このとき、トナー像の記録媒体への転写工程は、転写部材にトナーの帯電極性と逆極性の転写バイアスを印加した状態で行われる。
上述したような画像形成装置では、一般に、記録媒体として搬送方向と直交する幅方向のサイズが異なる複数種の用紙が使用される。そのため、通紙可能な最大幅よりも狭い幅の用紙に対する転写が行われた後には、感光体ドラムの回転軸方向の両端部に用紙が接触しなかった領域(非接触領域)が発生する。
そして、この非接触領域には、前述した転写バイアスが印加された転写部材が直接触れることになるため、転写部材から感光体ドラムに転写電流が流れ込み、非接触領域の表面電位は用紙が接触した領域(接触領域)の表面電位よりも逆極性の側に引っ張られて低下した異なる値の電位となる。
このように、感光体ドラムにおける接触領域と非接触領域の表面電位が異なることが原因となって、現像工程で感光体ドラムの非接触領域にも少量の現像剤が付着し、その現像剤が用紙の幅方向端部に転移してしまう、いわゆる端部カブリと呼ばれる現象や、幅の狭い用紙が使用された後に幅の広い用紙が使用された場合に、用紙幅方向の濃度段差が生じるなどの問題があった。
また、通紙可能な最大幅よりも狭い幅の用紙を用いる場合に限らず、感光体ドラムに接触する帯電部材の組成、或いは感光体ドラムに対する帯電部材の接触圧が感光体ドラムの軸方向において異なるような場合も、感光体ドラムの軸方向において表面電位のバラツキが発生する。その結果、画像カブリや濃度ムラが発生するおそれがあった。
一方、用紙を円滑に搬送するために、用紙搬送路の湾曲部には合成樹脂製のガイド部材が設けられている。一般に合成樹脂の帯電序列(帯電系列)は用紙よりも下位であるため、合成樹脂製のガイド部材に用紙が強く擦られると、用紙がプラスに摩擦帯電されることが知られている。そこで、例えば特許文献1には、用紙との帯電序列(帯電系列)が合成樹脂とは逆の接触部材を用紙搬送路上に設けることにより、合成樹脂製のガイドに擦られた用紙のプラス帯電を減少させるようにした画像形成装置が開示されている。
特開2003−137454号公報
特許文献1の技術は、用紙が感光体ドラムの帯電極性と同極性(プラス)に帯電することで、転写ニップ部に搬送された用紙と感光体ドラムとの間で異常放電が発生し、転写ニップ部で転写されるトナー像が乱れるという画像劣化を改善するものであり、用紙の帯電による感光体の表面電位への影響は考慮されていなかった。そのため、感光体ドラムの特性によっては感光体ドラムの帯電極性と逆極性(マイナス)に帯電された用紙が感光体ドラムの帯電を弱める方向に作用し、画像カブリや濃度ムラが発生するおそれがあった。
本発明は、上記問題点に鑑み、記録媒体の帯電を利用して像担持体の回転軸方向における表面電位ムラを抑制することにより、常に安定した画像形成が可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の第1の構成は、像担持体と、帯電装置と、露光装置と、現像装置と、転写部材と、給送ユニットと、レジストローラー対と、を備えた画像形成装置である。像担持体は、表面に感光層が形成される。帯電装置は、像担持体の表面をトナーの帯電極性と同極性に帯電させる。露光装置は、帯電装置により均一に帯電された像担持体表面を露光走査して像担持体上に静電潜像を形成する。現像装置は、像担持体の回転方向に対し帯電装置の下流側に配置され、静電潜像にトナーを付着させて像担持体上にトナー像を形成する。転写部材は、像担持体の回転方向に対し現像装置の下流側に像担持体に接触するように配置されて転写ニップ部を形成し、転写ニップ部を通過する記録媒体にトナー像を転写する。給送ユニットは、記録媒体収納部に収納された記録媒体を一枚ずつ分離して給送する。レジストローラー対は、給送ユニットから給送された記録媒体を一旦停止させるとともに所定タイミングで転写ニップ部に再搬送する。給送ユニットとレジストローラー対との間の記録媒体搬送路には、記録媒体との摩擦により記録媒体を像担持体の帯電極性と同極性に帯電させる材料で形成された搬送ガイド部材が記録媒体の像担持体との接触面に対向するように配置されており、搬送ガイド部材は、像担持体の軸方向において表面電位が部分的に低下した領域に対応する部分が記録媒体搬送路の内側に突出する。
本発明の第1の構成によれば、帯電部材の圧接位置や幅方向サイズの異なる記録媒体の使用等により、像担持体の軸方向において表面電位が部分的に低下した場合に、像担持体の表面電位が低下した領域に接触する記録媒体の一部が搬送ガイド部材により強く摺擦される。その結果、像担持体の表面電位ムラを解消するように記録媒体を帯電させることができ、像担持体の表面電位ムラを効果的に解消できる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置100の概略断面図 図1の画像形成装置100における給送ユニット12から画像形成部Pまでの用紙搬送経路を示す部分拡大図 金属製の搬送ガイドを配置した場合と、用紙18よりも帯電系列が下位である合成樹脂製の搬送ガイド部材30を配置した場合における、用紙18の電位測定結果を示すグラフ 金属製の搬送ガイドを配置した場合と、用紙18よりも帯電系列が下位である合成樹脂製の搬送ガイド部材30を配置した場合における、感光体ドラム1の表面電位の測定結果を示すグラフ 感光体ドラム1の軸方向における表面電位分布の一例を示すグラフ 本発明の第1実施形態の画像形成装置100に用いられる搬送ガイド部材30を用紙搬送方向から見た側面図 レジストローラー対13の線速を給紙ローラー対12bよりも速くすることにより搬送ガイド部材30と用紙18とが強く擦られる状態を示す側面図 給紙ローラー対12bの線速をレジストローラー対13よりも速くすることにより給紙ローラー対12bとレジストローラー対13の間で用紙18が撓んだ状態を示す側面図 本発明の第2実施形態の画像形成装置100に用いられる搬送ガイド部材30を用紙搬送方向から見た側面図 第2実施形態の画像形成装置100における用紙帯電モードの実行手順を示すフローチャート 画像形成装置100の感光体ドラム1を幅方向サイズの異なる用紙18、18′が通過する様子を示す平面図
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置100の概略断面図、図2は、図1の画像形成装置100における給送ユニット12から画像形成部Pまでの用紙搬送経路を示す部分拡大図である。なお、ここでは画像形成装置100として、モノクロ複合機について示している。画像形成装置100本体内には、画像形成部P、定着装置9、給送ユニット12、レジストローラー対13、及びそれらの各装置、部材の動作を制御する制御部(CPU)90等が配置されている。
画像形成部Pには、感光体ドラム1の回転方向(図1の反時計回り方向)に沿って、帯電装置2、露光装置3、現像装置4、転写ローラー7、クリーニング装置8、及び除電装置(図示せず)が配設されている。画像形成部Pでは、感光体ドラム1を図1において反時計回り方向に回転させながら、帯電、露光、現像及び転写の各工程により感光体ドラム1にモノクロ画像を形成する画像形成プロセスが実行される。
感光体ドラム1は、例えばアルミドラムの表面に感光層が積層されたものであり、帯電装置2により、表面を帯電させるようになっている。そして、後述する露光装置3からのレーザービームを表面に照射することにより、帯電を減衰させた静電潜像を形成する。なお、上記の感光層は、特に限定されるものではないが、例えば耐久性に優れるアモルファスシリコン(a−Si)や、帯電時のオゾンの発生が少なく高解像度の画像が得られる有機感光層(OPC)等が好ましい。
帯電装置2は、感光体ドラム1の表面を均一に帯電させるものである。例えば帯電装置2として、帯電ローラーに代表される帯電部材を感光体表面に接触させた状態で電圧を印加する接触式の帯電装置が用いられる。なお、接触式の帯電装置に代えて、細いワイヤー等を電極として高電圧を印加することにより放電するコロナ放電装置を用いても良い。露光装置3は、画像読取部21において読み取られた原稿画像データに基づいて光ビーム(例えばレーザービーム)を感光体ドラム1に照射し、感光体ドラム1の表面に静電潜像を形成する。
現像装置4は、感光体ドラム1の静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成させるものである。この現像装置4へのトナーの供給はトナーコンテナ5から中間ホッパー6を介して行われる。なお、ここでは磁性を有するトナー成分のみから構成される一成分現像剤(以下、単にトナーともいう)が現像装置4に収容されている。
転写ローラー7は、感光体ドラム1表面に形成されたトナー像を乱さずに用紙搬送路11を搬送されてくる用紙18に転写する。クリーニング装置8は、感光体ドラム1の長手方向に線接触するクリーニングローラーやクリーニングブレード等を備えており、トナー像が用紙18に転写された後に、感光体ドラム1の表面に残った残留トナーを除去する。
画像読取部21は、複写時に原稿を照明するスキャナーランプや原稿からの反射光の光路を変更するミラーが搭載された走査光学系、原稿からの反射光を集光して結像する集光レンズ、及び結像された画像光を電気信号に変換するCCDセンサー等(いずれも図示せず)から構成されており、原稿画像を読み取って画像データに変換する。
コピー動作を行う場合、画像読取部21において原稿の画像データを読み取り画像信号に変換する。一方、画像形成部Pにおいて、帯電装置2により図1中の反時計回り方向に回転する感光体ドラム1が一様に帯電され、画像読取部21で読み取られた原稿画像データに基づいて露光装置3が感光体ドラム1上にレーザービーム(光線)を照射することで、その画像データに基づく静電潜像を感光体ドラム1表面に形成する。その後、現像装置4が静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する。
上記のようにトナー像が形成された画像形成部Pに向けて、ピックアップローラー12aと給紙ローラー対12bとを有する給送ユニット12により給紙カセット10から用紙18が送出され、用紙搬送路11及びレジストローラー対13を経由して画像形成部Pに所定のタイミングで搬送される。給送ユニット12から画像形成部Pまでの用紙18の搬送経路を図2に破線矢印Aで示す。
そして、画像形成部Pにおいて転写ローラー7により感光体ドラム1表面のトナー像が用紙18に転写される。トナー像が転写された用紙18は感光体ドラム1から分離され、定着装置9に搬送されて加熱及び加圧されることで用紙18にトナー像が定着される。定着装置9を通過した用紙18は、複数方向に分岐した分岐部16によって搬送方向が振り分けられる。用紙18の片面のみに画像を形成する場合は、そのまま排出ローラー対14によって排出トレイ15に排出される。
一方、用紙18の両面に画像を形成する場合は、定着装置9を通過した用紙18は一旦排出ローラー対14方向に搬送され、用紙18の後端が分岐部16を通過した後に排出ローラー対14を逆回転させるとともに分岐部16の搬送方向を切り換えることで、用紙18の後端から反転搬送路17に振り分けられ、画像面を反転させた状態でレジストローラー対13に再搬送される。そして、感光体ドラム1上に形成された次の画像が転写ローラー7により用紙18の画像が形成されていない面に転写され、定着装置9に搬送されてトナー像が定着された後、排出トレイ15に排出される。
図2に示すように、給送ユニット12とレジストローラー対13の間の用紙搬送路11の内面には搬送ガイド部材30が配置されている。搬送ガイド部材30は、用紙18よりも帯電系列が下位である合成樹脂(例えばフッ素樹脂)によって断面円弧状に形成されており、用紙搬送路11の湾曲部11aの内側面(内コーナー面)を構成している。搬送ガイド部材30の用紙幅方向(図2の紙面と垂直な方向)の寸法は、用紙搬送路11を通過する最大サイズの用紙18と略同一である。
帯電系列とは、2種類の物質を互いに摩擦して帯電させる場合、正(プラス)に帯電しやすい物質を上位に、負(マイナス)に帯電しやすい物質を下位に並べたものをいう。物質の帯電極性は摩擦する相手によって変わり、帯電系列の上位の物質と下位の物質を擦りあわせると上位の物質がプラス、下位の物質がマイナスに帯電する。即ち、搬送ガイド部材30に接触した用紙18は、帯電系列が下位の搬送ガイド部材30との摩擦によりプラスに帯電する。
図3は、金属製の搬送ガイドを配置した場合と、金属製の搬送ガイドの表面に用紙18よりも帯電系列が下位である合成樹脂製の搬送ガイド部材30を取り付けた場合における、用紙18の電位測定結果を示すグラフである。なお、用紙18の電位測定位置は、用紙18が搬送ガイド部材30を通過した直後(搬送ガイド部材30の下流側直近)である。
図3に示すように、用紙18よりも帯電系列が下位である合成樹脂製の搬送ガイド部材30を配置した場合(線V1で表示)は、測定開始から所定時間経過後(約0.5秒後)に用紙18の電位が上昇し始め、1.5秒後にピーク電位である約8000Vまで上昇した後、時間の経過と共に用紙18の電位は徐々に0Vまで低下している。用紙18の電位がこのように変化するのは、用紙18の先端がレジストローラー対13に到達した後に搬送ガイド部材30との摺擦が開始し、用紙18の後端が給紙ローラー対12bを通過した後は搬送ガイド部材30との摺擦が弱くなるためである。
これに対し、金属製の搬送ガイドを配置した場合(線V2で表示)は、用紙18の電位はピーク電位でも2000V程度である。この結果より、用紙18よりも帯電系列が下位である合成樹脂製の搬送ガイド部材30を配置することで、用紙18をプラスに帯電させることが可能になることがわかる。
図4は、図3のような帯電挙動の用紙18を通紙した場合の、感光体ドラム1の表面電位の測定結果を示すグラフである。図4に示すように、用紙18よりも帯電系列が下位である合成樹脂製の搬送ガイド部材30を配置した場合(線V3で表示)は、金属製の搬送ガイドを配置した場合(線V4で表示)に比べて感光体ドラム1の表面電位の低下が抑制されている。この結果より、用紙18よりも帯電系列が下位である樹脂を搬送ガイド部材30に用いることで、プラスに帯電した用紙18の電荷が感光体ドラム1に供給され、感光体ドラム1の表面電位を増加させることが分かる。
図5は、感光体ドラム1の軸方向における表面電位分布の一例を示すグラフである。図5の例では、感光体ドラム1の両端部(グラフの左右端)において表面電位が約520Vと高くなっており、感光体ドラム1の中央部において表面電位が約500Vと低くなっている。このような表面電位分布が生じる原因としては、感光体ドラム1の軸方向全域に接触する帯電ローラーがバネ等の付勢部材により感光体ドラム1の両端部に圧接されている場合、帯電ローラーから感光体ドラム1の両端部に印加される帯電バイアスが中央部に比べて高くなることが挙げられる。
図6は、本発明の第1実施形態の画像形成装置100に用いられる搬送ガイド部材30を用紙搬送方向から見た側面図である。図6に示すように、搬送ガイド部材30は幅方向中央部が両端部に比べて用紙搬送路11側(図6の上側)に突出した形状となっている。図6に示した搬送ガイド部材30を用いることで、搬送される用紙18の幅方向中央部が両端部に比べて搬送ガイド部材30により強く摺擦される。その結果、用紙18の幅方向中央部では両端部に比べて帯電量が多くなるため、図5に示したような表面電位分布を有する感光体ドラム1と組み合わせて用いることで、感光体ドラム1の表面電位ムラを解消するように用紙18を帯電させることができる。
用紙18を積極的に帯電させる方法としては、給送ユニット12及びレジストローラー対13における用紙搬送速度を調整する方法が挙げられる。図7に示すように、レジストローラー対13の線速(搬送速度)が、給紙ローラー対12bの線速よりも速ければ、用紙18は給紙ローラー対12bとレジストローラー対13の間で引っ張り合いになり、その間の湾曲部の内コーナー側に配置された搬送ガイド部材30と用紙18とが強く擦られ、用紙18は強く摩擦帯電されることになる。
逆に、図8に示すように、給紙ローラー対12bの線速が、レジストローラー対13の線速よりも速ければ、用紙18は給紙ローラー対12bとレジストローラー対13の間で撓むため、用紙18が搬送ガイド部材30によって摩擦帯電することはより少なくなり、用紙自体の帯電も小さくなる。
即ち、給送ユニット12及びレジストローラー対13における用紙18の搬送速度の関係(搬送速度比)を調整することによって、用紙18の摩擦帯電量をコントロールすることが可能になり、使用状況やコマンドなどにより、感光体ドラム1の表面電位の安定化を図ることが可能になる。給送ユニット12及びレジストローラー対13における搬送速度の関係を変化させた複数のモードに切り替え可能とすることによって、用紙18と搬送ガイド部材30との摩擦による用紙18の帯電性を変化させることができ、感光体ドラム1の表面電位への影響を可変させることが可能になる。
なお、用紙18が搬送ガイド部材30に摺擦されるのは、図3に示されるように、用紙18の先端がレジストローラー対13に到達した後、用紙18の後端が給送ユニット12(給紙ローラー対12b)を通過するまでの間である。そのため、用紙18の搬送方向の一部のみがプラスに帯電されることになる。従って、感光体ドラム1の周方向全域に用紙18の帯電領域を接触させるために、搬送ガイド部材30に摺擦される用紙18の搬送方向の長さを感光体ドラム1の1周分の長さ以上とすることが好ましい。
図9は、本発明の第2実施形態の画像形成装置100に用いられる搬送ガイド部材30を用紙搬送方向から見た側面図である。図9(a)に示すように、搬送ガイド部材30は用紙18の幅方向中央部に接触する第1ガイド部材30aと、第1ガイド部材30aの両側に隣接して配置され用紙18の幅方向両端部に接触する第2ガイド部材30bとに分割されている。また、図9(b)に示すように、第2ガイド部材30bは用紙搬送路11の内側方向(図9の上方向)に移動可能となっている。
図10は、第2実施形態の画像形成装置100における用紙帯電モードの制御例を示すフローチャートであり、図11は、感光体ドラム1を幅方向サイズの異なる用紙18、18′が通過する様子を示す平面図である。必要に応じて図1〜図9、及び図11を参照しながら、図10のステップに沿って用紙帯電モードの実行手順について説明する。
ユーザーにより印字命令が入力され、印字動作が開始されると(ステップS1)、制御部90は今回の印字動作で用いる用紙幅が直前の印字よりも大きいか否かを判断する(ステップS2)。用紙幅は、プリンタードライバーから入力された用紙サイズに基づいて判断しても良いし、画像形成装置100内に配置された搬送検知センサー(図示せず)の検知結果に基づいて判断しても良い。
直前の印字で通紙された用紙18′よりも幅方向サイズが大きい用紙18を通紙する場合(ステップS2でYES)、図11に示すように、直前の印字動作においては感光体ドラム1の画像形成可能領域Rmaxの全域に用紙18′が接触しておらず、感光体ドラム1の回転軸方向(図11の左右方向)の中央部のみが用紙18′に接触した領域(接触領域)R1となり、両端部には用紙18′に接触しなかった領域(非接触領域)R2が発生する。感光体ドラム1の非接触領域R2には、転写バイアスが印加された転写ローラー7が直接触れることになるため、転写ローラー7から感光体ドラム1に転写電流が流れ込み、非接触領域R2の表面電位は接触領域R1の表面電位よりも逆極性側に引っ張られて低下する。
そこで、図9(b)に示すように、第2ガイド部材30bを用紙搬送路11の内側方向に移動させる(ステップS3)とともに、制御部90からの制御信号によってレジストローラー対13の線速を上昇させる(ステップS4)。その結果、用紙18の幅方向両端部が第2ガイド部材30bに摺擦されてプラスに帯電される。そして、プラスに帯電された用紙18が転写ニップ部に搬送されることで用紙18の電荷が感光体ドラム1の非接触領域R2に移動し、感光体ドラム1の表面電位ムラが抑制される。
一方、用紙幅が直前の印字以下である場合は(ステップS2でNO)、表面電位が低下した非接触領域R2は今回の印字動作で用紙18に接触しない。そこで、図9(a)に示すように、第1ガイド部材30a、第2ガイド部材30bをフラットな状態に維持し、レジストローラー対13の線速も変更せずに印字を行う。そして、印字動作が終了したか否かが判断され(ステップS5)、印字が終了している場合は移動させた第2ガイド部材30bを元に戻し(ステップS6、S7)、処理を終了する。
上記の制御によれば、直前の印字よりも幅方向サイズが大きい用紙が通紙される場合、用紙18の幅方向両端部を第2ガイド部材30bに摺擦してプラスに帯電させることで、感光体ドラム1の非接触領域R2にプラス電荷が供給されるため、感光体ドラム1の回転軸方向の表面電位ムラが解消される。従って、用紙の幅方向サイズに関わらず良質な画像品質を維持することができる。また、第2ガイド部材30bを移動し、レジストローラー対13の線速を可変するだけの簡易な制御で表面電位ムラを効果的に解消できる。
また、図10に示したように、直前の印字で通紙された用紙18′よりも幅方向サイズが大きい用紙18が通紙される毎に用紙帯電モードを実行する制御は一例であって、これに限られるものではない。例えば、幅方向サイズが小さい用紙18′が通紙された場合であっても、用紙18′が所定枚数連続して通紙されていない場合、接触領域R1と非接触領域R2の電位差は端部カブリや濃度段差が発生するほど大きくはなっていない。そのため、用紙18′が所定枚数連続して通紙された後に幅方向サイズが大きい用紙18が通紙される場合に限って用紙帯電モードを実行するようにしても良い。
また、感光体ドラム1に圧接されている帯電ローラーの軸方向における圧接力のバラツキ等により、図5に示したように感光体ドラム1の軸方向中央部の表面電位が低下している場合は、第1ガイド部材30aを用紙搬送路11の内側に移動させる。そして、用紙18の幅方向中央部を第1ガイド部材30aに摺擦してプラスに帯電させることで、感光体ドラム1の回転軸方向の表面電位ムラを解消することができる。
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態ではレジストローラー対13の線速を可変させることで用紙18と第2ガイド部材30bとを摺擦させているが、レジストローラー対13に代えて給紙ローラー対12bの線速を可変させて用紙18と第2ガイド部材30bとを摺擦させることも可能である。さらに、給紙ローラー対12bとレジストローラー対13の両方の線速を可変させても良い。
また、上記第1実施形態では側面視アーチ状の搬送ガイド部材30を用いたが、搬送ガイド部材30の形状や大きさは、画像形成装置100の仕様、或いは使用される用紙18のサイズ、感光体ドラム1の表面電位分布等に応じて適宜変更可能である。また、上記実施形態では感光体ドラム1の帯電極性が正(プラス)であるため、用紙18より帯電系列が下位である合成樹脂で搬送ガイド部材30を形成したが、感光体ドラム1の帯電極性が負(マイナス)である場合は、用紙18より帯電系列が上位である合成樹脂で搬送ガイド部材30を形成すれば良い。
また、本発明は図1に示したモノクロ複合機に限らず、カラープリンターやカラー複合機、モノクロプリンター等の、電子写真方式を用いた他の画像形成装置にも適用可能である。
本発明は、電子写真方式を利用した画像形成装置に利用可能である。本発明の利用により、記録媒体の帯電を利用して像担持体の表面電位の低下を抑制することで、常に安定した画像形成が可能な画像形成装置を提供できる。
1 感光体ドラム(像担持体)
2 帯電装置
3 露光装置
4 現像装置
7 転写ローラー(転写部材)
9 定着装置
10 給紙カセット(記録媒体収納部)
11 用紙搬送路(記録媒体搬送路)
11a 湾曲部
12 給送ユニット
12a ピックアップローラー
12b 給紙ローラー対
13 レジストローラー対
18、18′ 用紙(記録媒体)
30 搬送ガイド部材
30a 第1ガイド部材
30b 第2ガイド部材
90 制御部
100 画像形成装置
P 画像形成部

Claims (8)

  1. 表面に感光層が形成された像担持体と、
    該像担持体の表面をトナーの帯電極性と同極性に帯電させる帯電装置と、
    該帯電装置により均一に帯電された前記像担持体表面を露光走査して前記像担持体上に静電潜像を形成する露光装置と、
    前記像担持体の回転方向に対し前記帯電装置の下流側に配置され、前記静電潜像にトナーを付着させて前記像担持体上にトナー像を形成する現像装置と、
    前記像担持体の回転方向に対し前記現像装置の下流側に前記像担持体に接触するように配置されて転写ニップ部を形成し、前記転写ニップ部を通過する記録媒体にトナー像を転写する転写部材と、
    記録媒体収納部に収納された記録媒体を一枚ずつ分離して給送する給送ユニットと、
    該給送ユニットから給送された記録媒体を一旦停止させるとともに所定タイミングで前記転写ニップ部に再搬送するレジストローラー対と、
    を備えた画像形成装置において、
    前記給送ユニットと前記レジストローラー対との間の記録媒体搬送路には、記録媒体との摩擦により記録媒体を前記像担持体の帯電極性と同極性に帯電させる材料で形成された搬送ガイド部材が記録媒体の前記像担持体との接触面に対向するように配置されており、
    前記搬送ガイド部材は、前記像担持体の軸方向において表面電位が部分的に低下した領域に対応する部分が前記記録媒体搬送路の内側に突出することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記像担持体の表面電位の変化に応じて前記レジストローラー対または前記給送ユニットの少なくとも一方の記録媒体搬送速度を可変させる制御部を備え、
    前記制御部は、前記給送ユニットまたは前記レジストローラー対の少なくとも一方における記録媒体の搬送速度を可変させることにより、記録媒体の前記像担持体との接触面を前記搬送ガイド部材に摺擦させて記録媒体の幅方向の一部を帯電させる記録媒体帯電モードを実行可能であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記搬送ガイド部材は、記録媒体の幅方向において複数のガイド部材に分割されており、前記各ガイド部材の少なくとも一部が前記記録媒体搬送路の内側方向に移動可能であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記搬送ガイド部材は、記録媒体の幅方向中央部に接触する第1ガイド部材と、該第1ガイド部材の両側に隣接して配置され、記録媒体の幅方向両端部に接触する第2ガイド部材とに分割されており、
    今回の印字動作において前記転写ニップ部を通過する記録媒体の幅方向サイズが直前の印字動作における記録媒体の幅方向サイズよりも大きい場合は、前記第2ガイド部材を前記記録媒体搬送路の内側方向に移動させた状態で前記記録媒体帯電モードを実行することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記記録媒体帯電モードは、今回の印字動作において前記転写ニップ部を通過する記録媒体よりも幅方向サイズの小さい記録媒体を用いた印字動作が、直前の印字動作まで所定枚数以上連続して行われた場合に実行されることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記記録媒体帯電モードにおいて前記搬送ガイド部材に摺擦される記録媒体の搬送方向の長さは、前記像担持体1周分の長さ以上であることを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記記録媒体搬送路は、記録媒体の前記像担持体との接触面が内側となるように湾曲する湾曲部を有しており、前記搬送ガイド部材は、前記湾曲部の内側面を構成することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記像担持体の帯電極性が正であり、前記搬送ガイド部材は、記録媒体より帯電系列が下位である合成樹脂で形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。
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