JP5084146B2 - 光起電力モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、光起電力モジュールに関し、特に、互いに電気的に接続された複数の光起電力素子を含む光起電力モジュールに関する。
従来、互いに電気的に接続された複数の光起電力素子を含む光起電力モジュールが知られている。図16は、従来の一例による光起電力モジュールの断面図である。従来の一例による光起電力モジュールは、図16に示すように、タブ電極101を介して接続される複数の光起電力素子102と、その複数の光起電力素子102を封止する充填材103と、充填材103により封止された光起電力素子102の光入射面側(図16のA2側)に配置されるガラス板からなる表面保護材104と、光起電力素子102の光入射面と反対側(図16のB2側)に配置されるPET(Poly Ethylene Terephthalate:ポリエチレンテレフタレート)フィルム105と、Al箔106と、PETフィルム107とを備えている。また、図16に示した従来の一例による光起電力モジュールでは、光起電力素子102の光入射面側が正極(光入射面と反対側が負極)になるように配置されるとともに、タブ電極101をステップ状に折り曲げることによって、隣接する光起電力素子102の光入射面側の正極と、光入射面と反対側の負極とを電気的に接続している。
しかしながら、図16に示した従来の一例による光起電力素子では、光起電力素子102の表面側に接続されたタブ電極101を隣接する光起電力素子102の裏面側に接続する必要があるので、その際に、光起電力素子102に負荷が加わり、その結果、光起電力素子102が破損するおそれがあるという不都合がある。
そこで、直線状のタブ電極201を介して隣接する光起電力素子202を接続することが可能な光起電力モジュールが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。図17は、特許文献1に提案された従来の光起電力モジュールの光起電力素子を示した平面図である。図18は、図17に示した特許文献1に提案された従来の光起電力モジュールの光起電力素子を示した側面図である。この提案された光起電力モジュールは、図17および図18に示すように、タブ電極201を介して接続される複数の光起電力素子202を備えている。また、従来の提案された光起電力モジュールでは、複数の光起電力素子202は、隣接する光起電力素子202の光入射面側の極性が、異なる極性となるように配置されている。そして、隣接する2つの光起電力素子202は、光入射面側および光入射面と反対側で、直線状のタブ電極201を介して接続されている。また、タブ電極201により接続された複数の光起電力素子202は、図16に示した従来の一例による光起電力モジュールと同様、図示しない充填材(封止材)により封止されており、充填材により封止された光起電力素子202の光入射面側(図18のA2側)および光入射面と反対側(図18のB2側)には、それぞれ、透明強化ガラスからなる透光性部材(図示せず)が配置されている。
この従来の提案された光起電力モジュールでは、折り曲げていない直線状のタブ電極201を用いるので光起電力素子202の裏面側(光入射面と反対側の面)にタブ電極201を折り曲げて接続する際に、光起電力素子202に加わる負荷に起因して光起電力素子202が破損するという不都合が発生するのを抑制することが可能である。
特開平11−354822号公報
しかしながら、図17および図18に示した従来の提案された光起電力モジュールでも、従来と同様に、光起電力素子202の搬送時に加わる外力や充填材による光起電力素子202の封止時などの製造プロセス時に加わる応力によって光起電力素子202が破損しやすいという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、搬送時や製造プロセス時における光起電力素子の破損を抑制することが可能な光起電力モジュールを提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における光起電力モジュールは、互いに電気的に接続された複数の光起電力素子と、光起電力素子の光入射面と反対側の面上に導電性接着剤を介して取り付けられる補強板とを備えている。
この第1の局面による光起電力モジュールでは、上記のように、光起電力素子の光入射面と反対側の面上に、導電性接着剤を介して補強板を取り付けることによって、光起電力素子の機械的強度が大きくなるので、光起電力素子の搬送時や充填材による光起電力素子の封止時などの製造プロセス時に光起電力素子が破損するのを抑制することができる。
上記第1の局面による光起電力モジュールにおいて、好ましくは、補強板は、光起電力素子の光入射面と反対側の面の実質的に全面上を覆うように取り付けられている。このように構成すれば、金属板と光起電力素子との接着面積が、金属板を光起電力素子の一部に取り付ける場合と比べて大きくなるので、金属板と光起電力素子との接着により、光起電力素子の機械的強度をより向上させることができる。このため、光起電力素子の搬送時や光起電力モジュールの製造プロセス時に光起電力素子が破損するのを有効に抑制することができる。また、金属板により、光起電力素子の光入射面と反対側の面の実質的に全面上を覆うようにすれば、金属板を電極として用いることにより、光起電力素子内で発生した電流の電気抵抗による損失を減少させることができるので、光起電力素子による出力電流を増加させることができる。
上記第1の局面による光起電力モジュールにおいて、好ましくは、補強板には、複数の孔部が設けられている。このように構成すれば、光起電力素子に両面入射型の光起電力素子を用いた場合には、補強板に設けられた孔部を通して光起電力素子の光入射面と反対側の面からも光起電力素子に光を取り込むことができるので、光起電力素子の発電効率を向上させることができる。また、補強板に複数の孔部を設けるようにすれば、補強板の重量を小さくすることができるので、光起電力モジュールの重量が増加するのを抑制することができる。
上記第1の局面による光起電力モジュールにおいて、好ましくは、補強板は、金属板である。このように構成すれば、金属板は導電性を有するので、補強板を介して隣接する光起電力素子を電気的に接続することができる。
上記金属板が取り付けられた光起電力素子を含む光起電力モジュールにおいて、好ましくは、金属板は、光起電力素子の光入射面と反対側の面上に、光起電力素子毎に取り付けられており、光起電力素子に取り付けられた金属板と、隣接する光起電力素子とを電気的に接続するための接続電極をさらに備える。このように構成すれば、すなわち、光起電力素子に取り付けられた金属板に接続電極を接続する方が、接続電極を光起電力素子と反対側の面上に直接接続する場合に比べて、光起電力素子に加わる負荷を軽減することができるので、光起電力素子に接続電極を接続する際などの製造プロセス時に、光起電力素子が破損するのを抑制することができる。
上記光起電力素子毎に金属板が取り付けられた光起電力素子を含む光起電力モジュールにおいて、好ましくは、金属板は、光起電力素子の光入射面と反対側の面上に、光起電力素子から側方に突出する突出部分を有するように取り付けられており、接続電極は、金属板の突出部分と、隣接する光起電力素子とを、電気的に接続するように取り付けられている。このように構成すれば、金属板の突出部分により、金属板と、隣接する光起電力素子とを接続電極を介して容易に接続することができる。
上記金属板が取り付けられた光起電力素子を含む光起電力モジュールにおいて、好ましくは、複数の光起電力素子は、隣接する光起電力素子において光入射面の極性が交互に変わるように配置されており、金属板は、隣接する2つの光起電力素子の光入射面とは反対側の面同志を電気的に接続するように2つの光起電力素子に対して共通に配置されている。このように構成すれば、隣接する光起電力素子を電気的に接続する際に、隣接する光起電力素子の光入射面とは反対側の面同志を金属板により電気的に接続することが可能になるとともに、隣接する光起電力素子の光入射側の面同志を接続電極により接続することが可能になる。これにより、光起電力素子の光入射面側を接続するために接続電極を折り曲げる必要がなくなるので、形成工程を簡略化することができるとともに、製造プロセス時における光起電力素子の破損を有効に抑制することができる。
この発明の第2の局面における光起電力モジュールは、互いに電気的に接続された複数の光起電力素子と、光起電力素子の光入射面と反対側の面上に導電性接着剤を介して取り付けられる金属製の部材とを備えている。
この第2の局面による光起電力モジュールでは、上記のように、光起電力素子の光入射面と反対側の面上に、金属製の部材を取り付けることによって、光起電力素子の機械的強度が大きくなるので、光起電力素子の搬送時や充填材による光起電力素子の封止時などの製造プロセス時に光起電力素子が破損するのを抑制することができる。また、光起電力素子に、導電性接着剤を介して金属製の部材を取り付けることによって、金属製の部材は導電性を有するので、補強板を介して隣接する光起電力素子を電気的に接続することができる。
上記第2の局面による光起電力モジュールにおいて、好ましくは、金属製の部材は、板状または箔状に形成されている。このように構成すれば、金属製の部材が板状の場合には、光起電力素子の割れをより抑制することができるとともに、金属製の部材が箔状の場合には、光起電力素子が割れた場合に、さらに亀裂が進行するのを抑制することができ、これによって、光起電力素子が破損するのを抑制することができるとともに、光起電力素子の割れた部分が飛散するのを抑制することができる。
なお、上記隣接する光起電力素子の光入射面と反対側の極性が交互に変わるように配置される複数の光起電力素子を含む光起電力モジュールにおいて、光起電力素子は、第1導電型の第1半導体層と、第1半導体層の一方表面上に形成され、実質的に真性の第2半導体層と、第2半導体層の表面上に形成された第2導電型の第3半導体層と、第1半導体層の他方表面上に形成され、実質的に真性の第4半導体層と、第4半導体層の表面上に形成された第1導電型の第5半導体層とを備え、複数の光起電力素子は、隣接する光起電力素子において、光入射面側の半導体層として、第3半導体層および第5半導体層が交互になるように光起電力素子を配置してもよい。このように構成すれば、第3半導体層と第5半導体層とで極性が異なるので、光起電力素子を、隣接する光起電力素子の光入射側の極性が交互に変わるように容易に配置することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による光起電力モジュールの構造を示した断面図である。図2は、図1に示した第1実施形態による光起電力モジュールの光起電力素子の構造を部分的に示した拡大斜視図である。なお、図2は、図3中の破線で囲まれた領域50の構造を示している。図3〜図5は、図1に示した第1実施形態による光起電力モジュールの構造を説明するための図である。まず、図1〜図5を参照して、本発明の第1実施形態による光起電力モジュールの構造について説明する。
本発明の第1実施形態による光起電力モジュールは、図1に示すように、複数の光起電力素子1を備えており、この複数の光起電力素子1の各々は、銅箔からなるとともに、約0.8mm〜約2mmの幅および約150μm〜約300μmの厚みを有するタブ電極2を介して、隣接する光起電力素子1に接続されている。なお、タブ電極2は、本発明の「接続電極」の一例である。そして、タブ電極2を介して接続される光起電力素子1は、EVA(Ethylene Vinyl Acetate:エチレンビニルアセテート)樹脂からなる充填材3により封止されている。また、複数の光起電力素子1を封止した充填材3の上面上には、表面保護用の透明強化ガラスからなる表面保護材4が配置されている。また、複数の光起電力素子1を封止した充填材3の下面上には、光起電力素子1側から順番に、PETフィルム5a、Al箔6、および、PETフィルム5bが配置されている。
また、光起電力素子1では、図2に示すように、約180μm〜約250μmの厚みを有するn型単結晶シリコン基板11の上面上に、約5nm〜約20nmの厚みを有する実質的に真性のi型非晶質シリコン層12が形成されている。また、i型非晶質シリコン層12の上面上には、約5nm〜約20nmの厚みを有するp型非晶質シリコン層13が形成されている。なお、n型単結晶シリコン基板11は、本発明の「第1半導体層」の一例であり、i型非晶質シリコン層12は、本発明の「第2半導体層」の一例である。また、p型非晶質シリコン層13は、本発明の「第3半導体層」の一例である。なお、n型単結晶シリコン基板11は、発電層としての機能を有する。
また、p型非晶質シリコン層13上には、約30nm〜約150nmの厚みを有するITO(Indium Tin Oxide)から構成される透光性導電膜14が形成されている。また、透光性導電膜14の上面上の所定領域には、銀(Ag)ペーストが硬化されてなる表面側集電極15が形成されている。この表面側集電極15は、図2および図3に示すように、所定の間隔D1を隔てて互いに平行に延びるように形成された複数のフィンガー電極部15aと、フィンガー電極部15aにより収集された電流を集合させるバスバー電極部15bとによって構成されている。また、フィンガー電極部15aおよびバスバー電極部15bは、約10μm〜約50μmの厚みを有している。
また、n型単結晶シリコン基板11の下面上には、約5nm〜約20nmの厚みを有する実質的に真性のi型非晶質シリコン層16と、約5nm〜約20nmの厚みを有するn型非晶質シリコン層17とが順次形成されている。なお、i型非晶質シリコン層16は、本発明の「第4半導体層」の一例であり、n型非晶質シリコン層17は、本発明の「第5半導体層」の一例である。また、n型非晶質シリコン層17の下面上には、約30nm〜約150nmの厚みを有するITO膜からなる透光性導電膜18が形成されている。また、透光性導電膜18の下面上には、図2に示すように、所定の間隔D2を隔てて互いに平行に延びるように形成された複数のフィンガー電極部19aと、フィンガー電極部19aにより収集された電流を集合させるバスバー電極部19bとからなる裏面側集電極19が形成されている。裏面側集電極19は、銀(Ag)ペーストを硬化してなる。なお、表面側集電極15のフィンガー電極部15aの所定の間隔D1は、光起電力素子1に取り込まれる光の量を多くするために、裏面側集電極19のフィンガー電極部19aの所定の間隔D2よりも広く構成されている。なお、表面側集電極15が形成されている面側(図1および図2のA1側)が、光起電力素子1の光入射面側となり、裏面側集電極19が形成されている面側(図1および図2のB1側)が光入射面と反対側となる。
ここで、第1実施形態では、図2〜図4に示すように、光起電力素子1の透光性導電膜18および裏面側集電極19の下面上に、約10μm〜約100μmの厚みを有するペースト状の白色または透明の導電性接着剤7を介して、約50μm〜約200μmの厚みを有する銅からなる金属板8が光起電力素子1毎に取り付けられている。なお、裏面側集電極19の下面上に、ペースト状の白色または透明の導電性接着剤7を塗布することによって、白色または透明の導電性接着剤7からの光の反射により、光起電力素子1の裏面側からの光の反射率が向上するので、光起電力素子1の発電効率が向上する。また、導電性接着剤7は、フィンガー電極部19a間に充填されている。また、金属板8は、補強機能を有するとともに、光起電力素子1の裏面側集電極19と導電性接着剤7を介して接触するように取り付けられている。また、金属板8は、図3に示すように、光起電力素子1の裏面側の実質的に全面を覆うように取り付けられている。さらに、金属板8は、光起電力素子1から側方に突出する突出部分8aを有するように取り付けられている。なお、金属板8は、本発明の「補強板」および「金属製の部材」の一例である。
また、表面側集電極15のバスバー電極部15b上には、図2および図3に示すように、約200μmの厚みを有するとともに、バスバー電極部15bと同程度の幅を有するタブ電極2の一方端側が取り付けられている。また、タブ電極2の他方端側は、図4に示すように、折り曲げ加工されるとともに、タブ電極2の他方端側が隣接する光起電力素子1に取り付けられた金属板8の突出部分8aの上面に接合されている。また、複数の光起電力素子1は、図5に示すように、光入射面同志および光入射面と反対側の面同志が同じ極性(+または−)となるように配置されるとともに、光起電力素子1内で発生した電流が図5の矢印の方向に流れるように、タブ電極2によって直列に接続されている。
第1実施形態では、上記のように、光起電力素子1の光入射面と反対側の面に、導電性接着剤7を介して銅からなる金属板8を取り付けることによって、光起電力素子1の機械的強度が大きくなるので、光起電力素子1の搬送時や充填材3による光起電力素子1の封止時などの製造プロセス(真空ラミネート処理)時に光起電力素子1が破損するのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、金属板8を、光起電力素子1の光入射面と反対側の面の実質的に全面を覆うように取り付けることによって、金属板8と光起電力素子1との接着面積が、金属板8を光起電力素子1の一部に取り付けた場合と比べて大きくなるので、金属板8と光起電力素子1との接着により、光起電力素子1の機械的強度をより向上させることができる。このため、光起電力素子1の搬送時や光起電力モジュールの製造プロセス時に光起電力素子1が破損するのを有効に抑制することができる。また、金属板8により、光起電力素子1の光入射面と反対側の実質的に全面を覆うようにすれば、金属板8を光起電力素子1内で発生した電流を収集するための電極として用いることにより、光起電力素子1内で発生した電流の電気抵抗による損失を減少させることができるので、光起電力素子1による出力電流を増加させることができる。
また、第1実施形態では、金属板8を、光起電力素子1の光入射面と反対側の面に、光起電力1毎に取り付けるとともに、光起電力素子1に取り付けられた金属板8と、隣接する光起電力素子1の光入射面側の表面側集電極15とをタブ電極2により電気的に接続することによって、タブ電極2を光起電力素子1の光入射面と反対側の面のバスバー電極部19bに接続する場合に比べて、光起電力素子1に取り付けられた金属板8にタブ電極2を接続する方が、接続時に光起電力素子1に加わる負荷を軽減することができるので、光起電力素子1にタブ電極2を接続する際に、光起電力素子1が破損するのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、金属板8を、光起電力素子1の光入射面と反対側の面上に、光起電力素子1から側方に突出する突出部分8aを有するように取り付けるとともに、タブ電極2を、金属板8の突出部分8aの表面と、隣接する光起電力素子1の光入射側に設けられたバスバー電極部15bとを電気的に接続するように取り付けることによって、金属板8の突出部分8aにより、金属板8と、隣接する光起電力素子1の光入射面側に設けられたバスバー電極部15bとをタブ電極2を介して容易に接続することができる。
図6は、図1に示した第1実施形態による光起電力モジュールの光起電力素子に金属板を取り付ける方法を説明するための概略図である。次に、図1〜図6を参照して、上記した第1実施形態による光起電力モジュールの製造プロセスについて説明する。まず、図2に示すように、約180μm〜約300μmの厚みを有するn型単結晶シリコン基板11の上面上に、プラズマCVD法を用いて、約5nm〜約20nmの厚みを有する実質的に真性のi型非晶質シリコン層12、および、約5nm〜約20nmの厚みを有するp型非晶質シリコン層13を順次形成する。次に、プラズマCVD法を用いて、n型単結晶シリコン基板11の下面上に、約5nm〜約20nmの厚みを有する実質的に真性のi型非晶質シリコン層16、および、約5nm〜約20nmの厚みを有するn型非晶質シリコン層17を順次形成する。
そして、マグネトロンスパッタ法を用いて、p型非晶質シリコン層13およびn型非晶質シリコン層17の各々の上に、約30nm〜約150nmの厚みを有するITOからなる透光性導電膜14および18を形成する。
次に、図3に示すように、スクリーン印刷法を用いて、透光性導電膜14の上面上および透光性導電膜18の下面上の各々の所定の領域に、Agペーストを硬化して、約10μm〜約50μmの厚みを有する櫛形状の表面側集電極15および裏面側集電極19をそれぞれ形成する。この表面側集電極15および裏面側集電極19は、それぞれ、所定の間隔を隔てて互いに平行に延びる複数のフィンガー電極部15aおよび19aと、フィンガー電極部15aおよび19aにより収集された電流を集合させるバスバー電極部15bおよび19bとを有するように形成する。このようにして、光起電力素子1を複数形成する。
次に、図6に示すように、上記のようにして形成した複数の光起電力素子1の光入射面と反対側の面である下面上の実質的に全面に、導電成分としてAgを含むペースト状の導電性接着剤7を塗布する。そして、ペースト状の導電性接着剤7に、約50μm〜約200μmの厚みを有する銅からなる金属板8を光起電力素子1の下面の実質的に全面を覆うように貼り付ける。その後、約150℃の温度で約30分間の加熱圧着処理を施すことによって、光起電力素子1に金属板8を固着させる。このようにして、光起電力素子1の光入射面と反対側の面に金属板8を取り付ける。なお、裏面側集電極19を形成した後であって、かつ、導電性接着剤7を塗布する前には、光起電力素子1の特性評価が可能であるとともに、金属板8を貼り付けていない状態であるため、光起電力素子1自体が軽量であるので、光起電力素子1の管理や搬送などの工程が容易となる。また、金属板8を貼り付けた後に封止工程などの製造プロセスを行うことによって、光起電力素子1の破損を抑制することが可能となる。
次に、図3〜図5に示すように、上記のようにして形成した複数の光起電力素子1の表面側集電極15のバスバー電極部15bに銅箔からなるタブ電極2の一方端側を接続する。そして、タブ電極2の他方端側を、隣接する光起電力素子1に取り付けた金属板8に接続する。このようにして、複数の光起電力素子1を直列に接続する。
最後に、図1に示すように、透明強化ガラスからなる表面保護材4の上に、後に充填剤3となるEVAシート、タブ電極2により接続した複数の光起電力素子1、後に充填剤3となるEVAシート、および、PETフィルム5a、Al箔6、および、PETフィルム5bを順次積層する。この後、加熱しながら真空ラミネート処理を行うことによって、第1実施形態による光起電力モジュールが形成される。
(第2実施形態)
図7は、本発明の第2実施形態による光起電力モジュールの構造を示した断面図である。図8は、図7に示した第2実施形態による光起電力モジュールを構成する一方の光起電力素子の構造を部分的に示した拡大斜視図である。なお、図8は、図9中の破線で囲まれた領域60の構造を示している。図9〜図11は、図7に示した第2実施形態による光起電力モジュールの構造を説明するための図である。図7〜図11を参照して、第2実施形態では、上記第1実施形態と異なり、複数の光起電力素子1および21が、隣接する光起電力素子1または21の上面(光入射面)側の極性が交互に異なるように配置された例について説明する。
本発明の第2実施形態による光起電力モジュールは、図7に示すように、光起電力素子1および21をそれぞれ複数備えており、この複数の光起電力素子1および21の各々は、銅箔からなるタブ電極22を介して、隣接する光起電力素子1または21に接続されている。なお、タブ電極22は、本発明の「接続電極」の一例である。そして、タブ電極22を介して接続される光起電力素子1および21は、上記第1実施形態と同様に、EVA樹脂からなる充填材23により封止されるとともに、光起電力素子1および21の上面側に表面保護用の白色ガラスからなる表面保護材24が配置され、光起電力素子1および21の下面側に、光起電力素子1および21側から順番に、PETフィルム25a、Al箔26、および、PETフィルム25bが配置されている。なお、光起電力素子1および21の上面側(図7および図8のA1側)が光入射面側となり、光起電力素子1および21の下面側(図7および図8のB1側)が光入射面と反対側となる。
ここで、第2実施形態では、図7および図11に示すように、光起電力素子1と光起電力素子21とを交互に配置する。そして、光起電力素子1に隣接する光起電力素子21を、図2に示した上記第1実施形態と同じ光起電力素子1のn型単結晶シリコン基板11〜透光性導電膜18の部分の上下を逆にした構造にすることによって、隣接する光起電力素子1および21の光入射面側の極性が交互に異なるように構成されている。
この光起電力素子21は、図8に示すように、約180μm〜約300μmの厚みを有するn型単結晶シリコン基板11の上面上に、約5nm〜約20nmの厚みを有する実質的に真性のi型非晶質シリコン層16が形成されている。また、i型非晶質シリコン層16の上面上には、約5nm〜約20nmの厚みを有するn型非晶質シリコン層17が形成されている。
また、n型非晶質シリコン層17の上面上には、約30nm〜約150nmの厚みを有するITOから構成される透光性導電膜18が形成されている。また、透光性導電膜18の上面上の所定領域には、銀(Ag)ペーストを硬化してなる表面側集電極15が形成されている。この表面側集電極15は、図8および図9に示すように、所定の間隔D1を隔てて互いに平行に延びるように形成された複数のフィンガー電極部15aと、フィンガー電極部15aにより収集された電流を集合させるバスバー電極部15bとによって構成されている。また、フィンガー電極部15aおよびバスバー電極部15bは、約10μm〜約50μmの厚みを有している。
また、n型単結晶シリコン基板11の下面上には、約5nm〜約20nmの厚みを有する実質的に真性のi型非晶質シリコン層12と、約5nm〜約20nmの厚みを有するp型非晶質シリコン層13とが順次形成されている。また、p型非晶質シリコン層13の下面上には、約30nm〜約150nmの厚みを有するITO膜からなる透光性導電膜14が形成されている。また、透光性導電膜14の下面上には、図8に示すように、所定の間隔D2を隔てて互いに平行に延びるように形成された複数のフィンガー電極部19aと、フィンガー電極部19aにより収集された電流を集合させるバスバー電極部19bとからなる裏面側集電極19が形成されている。なお、表面側集電極15のフィンガー電極部15aの所定の間隔D1は、光起電力素子21に取り込まれる光の量を多くするために、裏面側集電極19のフィンガー電極部19aの所定の間隔D2よりも広く構成されている。
ここで、第2実施形態では、図8に示すように、光起電力素子21の透光性導電膜14および裏面側集電極19上に、約10μm〜約100μmの厚みを有するペースト状の導電性接着剤27を介して、約50μm〜約200μmの厚みを有する銅からなる金属板28が取り付けられている。また、導電性接着剤27は、フィンガー電極部19a間に充填されている。この金属板28は、図7、図10および図11に示すように、隣接する光起電力素子1と光起電力素子21との光入射面と反対側の面同志を電気的に接続するように、光起電力素子1と光起電力素子21とに対して共通に配置されている。また、金属板28は、図9に示すように、光起電力素子1および光起電力素子21の光入射面と反対側の実質的に全面を覆うように取り付けられている。なお、金属板28は、本発明の「補強板」および「金属製の部材」の一例である。
また、表面側集電極15のバスバー電極部15b上には、図8および図9に示すように、約200μmの厚みを有するとともに、バスバー電極部15bと同程度の幅を有する直線状のタブ電極22が取り付けられている。また、タブ電極22は、折り曲げられることなく、図10に示すように、隣接する光起電力素子1の表面側集電極15のバスバー電極部15bと光起電力素子21の表面側集電極15のバスバー電極部15bとを、直線状に電気的に接続している。そして、複数の光起電力素子1および21は、図11に示すように、光起電力素子1および21内で発生した電流が図11の矢印の方向に流れるように直列に接続されている。
第2実施形態では、上記のように、隣接する光起電力素子1および光起電力素子21において光入射面の極性が交互に変わるように光起電力素子1および光起電力素子21を配置するとともに、金属板28を、隣接する光起電力素子1および光起電力素子21の光入射面とは反対側の面同志を電気的に接続するように光起電力素子1および光起電力素子21に共通に配置することによって、光起電力素子1と光起電力素子21とを電気的に接続する際に、隣接する光起電力素子1および光起電力素子21の光入射面とは反対側の面同志を金属板28により電気的に接続することが可能になるとともに、隣接する光起電力素子1および光起電力素子21の光入射側の面同志をタブ電極22により電気的に接続することが可能になる。また、この場合、光起電力素子1および光起電力素子21の光入射面側の表面側集電極15を接続するためにタブ電極22を折り曲げる必要がなくなるので、形成工程を簡略化することができるとともに、タブ電極22の折り曲げ加工時における光起電力素子1および光起電力素子21の破損を有効に抑制することができる。
また、第2実施形態では、光起電力素子21を、n型単結晶シリコン基板11と、n型単結晶シリコン基板11の光入射面上に形成された実質的に真性のi型非晶質シリコン層16と、i型非晶質シリコン層16上に形成されたn型非晶質シリコン層17と、n型単結晶シリコン基板11の光入射面と反対側の下面上に形成された実質的に真性のi型非晶質シリコン層12と、i型非晶質シリコン層12の下面上に形成されたp型非晶質シリコン層13とを備えるように構成するので、光起電力素子1および光起電力素子21において、光入射面側の半導体層は、それぞれ、p型非晶質シリコン層13およびn型非晶質シリコン層17であり、光起電力素子1および光起電力素子21の光入射面側の極性(正極と負極)が交互に変わるように容易に配置することができる。
第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
次に、図7〜図11を参照して、上記した第2実施形態による光起電力モジュールの製造プロセスについて説明する。まず、光起電力素子1を、上記した第1実施形態による光起電力素子1と同様の方法により形成するとともに、光起電力素子21を形成する。この光起電力素子21は、図8に示すように、上記した第1実施形態と同様の方法により、n型単結晶シリコン基板11の上面上に、i型非晶質シリコン層12およびp型非晶質シリコン層13を順次形成するとともに、n型単結晶シリコン基板11の下面上に、i型非晶質シリコン層16およびn型非晶質シリコン層17を順次形成する。そして、マグネトロンスパッタ法を用いて、n型非晶質シリコン層17およびp型非晶質シリコン層13の表面上に、それぞれ、約30nm〜約150nmの厚みを有するITOからなる透光性導電膜18および14を形成する。その後、p型非晶質シリコン層13とn型非晶質シリコン層17との配置が入れ替わるように、上記で形成したn型単結晶シリコン基板11〜透光性導電膜18の部分の上下を逆にする。
次に、図9に示すように、スクリーン印刷法を用いて、透光性導電膜18の上面上および透光性導電膜14の下面上の所定の領域に、それぞれ、約10μm〜約50μmの厚みを有するAgペーストを硬化してなる櫛形状の表面側集電極15および裏面側集電極19を形成する。この表面側集電極15および裏面側集電極19は、それぞれ、所定の間隔を隔てて互いに平行に延びる複数のフィンガー電極部15aおよび19aと、フィンガー電極部15aおよび19aにより収集された電流を集合させるバスバー電極部15bおよび19bとを有するように形成する。このようにして、光起電力素子1および光起電力素子21を複数形成する。
次に、上記した第1実施形態と同様の方法により、図10および図11に示すように、光起電力素子1の光入射面と反対側の面の下面上および光起電力素子21の光入射面と反対側の面の下面上の実質的に全面に導電成分としてAgを含むペースト状の導電性接着剤27を塗布する。そして、ペースト状の導電性接着剤27に、約50μm〜約200μmの厚みを有する銅からなる金属板28を光起電力素子1および隣接する光起電力素子21の下面の実質的に全面を覆うように共通に貼り付ける。その後、約150℃の温度で約30分間の加熱圧着処理を施すことによって、光起電力素子1および光起電力素子21に金属板28を固着させる。このようにして、光起電力素子1および光起電力素子21に、金属板28を共通に取り付ける。なお、裏面側集電極19を形成した後であって、かつ、導電性接着剤27を塗布する前には、光起電力素子21の特性評価が可能であるとともに、金属板28を貼り付けていない状態であるため、光起電力素子21自体が軽量であるので、光起電力素子21の管理や搬送などの工程が容易となる。また、金属板28を貼り付けた後に封止工程などの製造プロセスを行うことによって、光起電力素子21の破損を抑制することが可能となる。
次に、図9〜図11に示すように、上記のようにして作製した複数の光起電力素子1および光起電力素子21の表面側集電極15のバスバー電極部15bに銅箔からなる直線状のタブ電極22を接続することによって、光起電力素子1と光起電力素子21とを接続する。このようにして、複数の光起電力素子1および光起電力素子21を交互に直列に接続する。
最後に、上記した第1実施形態と同様の方法により、図7に示すように、表面保護材24、充填材23、タブ電極22により接続した複数の光起電力素子1および光起電力素子21、PETフィルム25およびAl箔26からなる第2実施形態による光起電力モジュールが形成される。
なお、今回開示された実施形態および実施例は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態および実施例の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、本発明の補強板の一例としての光起電力素子に金属板を取り付けた例を示したが、本発明はこれに限らず、光起電力素子の破損を抑制することができる補強板であれば、金属板以外の補強板であってもよい。たとえば、樹脂製の補強板を光起電力素子に取り付けるようにしてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、銅からなる金属板を光起電力素子に取り付ける例を示したが、本発明はこれに限らず、銅以外のNi、Alなどから構成される金属板を光起電力素子に取り付けるようにしてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、孔部を有さない金属板を光起電力素子の裏面側に取り付けた例を示したが、本発明はこれに限らず、図12の第1変形例に示す孔部38aを有する金属板38を光起電力素子の裏面側に取り付けるようにしてもよい。金属板38に複数の孔部38aを設けるようにすれば、光起電力素子に両面入射型の光起電力素子を用いた場合には、金属板38に設けられた孔部38aを通して光起電力素子の光入射面と反対側の面からも光起電力素子に光を取り込むことができるので、光起電力素子の発電効率を向上させることができる。また、金属板38の重量を小さくすることができるので、光起電力モジュールの重量が増加するのを抑制することができる。なお、孔部38aの形状は、丸形形状以外の形状であってもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、金属板を光起電力素子の光入射面と反対側の面を実質的に全面を覆うように取り付けた例を示したが、本発明はこれに限らず、図13の第2変形例に示すように、光起電力素子1の光入射面と反対側の面の一部を覆うように補強機能を有する金属板48を取り付けるようにしてもよい。この場合、光起電力素子1の全体の約50%以上を覆うように形成するのが、補強機能の面から好ましい。
また、上記第1および第2実施形態では、光起電力素子に両面入射型の光起電力素子を用いた例を示したが、本発明はこれに限らず、片面入射型の光起電力素子を用いるようにしてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、補強機能を有する金属板を接着するためにペースト状の導電性接着剤を用いた例を示したが、本発明はこれに限らず、シート状の導電性接着剤を用いるようにしてもよい。また、シート状の導電性接着剤として、異方性の導電性シート材を用いるようにしてもよい。なお、導電性接着剤を用いた場合には、導電性接着剤からなる接着層が応力緩和層として機能するので好ましい。
また、上記第1および第2実施形態では、光起電力素子に裏面側集電極を設けた例を示したが、本発明はこれに限らず、導電性接着剤に裏面側とオーミック接触が可能な、たとえば、上記裏面側集電極と同じ銀ペーストからなる材料を、または、銀ペースト以外の導電性ペーストからなる材料を用い、光起電力素子に裏面側集電極を設けないで、透光性導電膜の下面上に直接上記導電性接着剤を介して金属板を張り付けるように構成にしてもよい。このように構成すれば、裏面側集電極を設ける工程を削減することができるので、光起電力素子の製造工程を容易にすることができるとともに、封止工程以外の製造工程においても、光起電力素子の破損を抑制することができる。
また、上記第1および第2実施形態では、光起電力素子にITO膜からなる透光性導電膜を形成した例を示したが、本発明はこれに限らず、光起電力素子にITO膜からなる透光性導電膜の全部または一部が形成されない構成の素子にも適用できる。
また、上記第1および第2実施形態では、光起電力モジュールを構成する光起電力素子として、n型単結晶シリコン基板とp型非晶質シリコン層との間、および、n型単結晶シリコン基板とn型非晶質シリコン層との間に、それぞれ、i型非晶質シリコン層を形成した構造を有する光起電力素子を用いたが、本発明はこれに限らず、他の構造を有する光起電力素子を用いた光起電力モジュールにも適用可能である。他の構造を有する光起電力素子としては、たとえば、アモルファス型、結晶型および微結晶型などの光起電力素子が考えられる。
また、上記第1および第2実施形態では、裏面側集電極にAgペーストからなる導電性ペーストを用いるとともに、導電性接着剤に導電性ペーストを用いた例を示したが、本発明はこれに限らず、裏面側集電極に、導電性接着剤に比べて光起電力素子の裏面側とのオーミック特性が良好な導電性ペーストを用いるとともに、導電性接着剤に、裏面側集電極と比べて光起電力素子の裏面側との接着強度が強い導電性ペーストを用いるようにしてもよい。
また、上記第1実施形態では、金属板を、金属板の一部が光起電力素子からはみ出すように光起電力素子の裏面側に取り付けるとともに、金属板のはみ出した一部にタブ電極を接続する例を示したが、本発明はこれに限らず、図14および図15の第3変形例に示すように、金属板8を光起電力素子1からはみ出すことなく取り付けるとともに、金属板8の側面にタブ電極2を接続するようにしてもよい。
本発明の第1実施形態による光起電力モジュールの構造を示した断面図である。 図1に示した第1実施形態による光起電力モジュールの光起電力素子の構造を部分的に示した拡大斜視図である。 図1に示した第1実施形態による光起電力モジュールの光起電力素子の平面図である。 図1に示した第1実施形態による光起電力モジュールの光起電力素子とタブ電極との接続状態を示す断面図である。 図1に示した第1実施形態による光起電力モジュールの光起電力素子の配置を示す断面図である。 図1に示した第1実施形態による光起電力モジュールの光起電力素子に金属板を取り付ける方法を説明するための概略図である。 本発明の第2実施形態による光起電力モジュールの構造を示した断面図である。 図7に示した第2実施形態による光起電力モジュールを構成する一方の光起電力素子の構造を部分的に示した拡大斜視図である。 図7に示した第2実施形態による光起電力モジュールを構成する一方の光起電力素子の平面図である。 図7に示した第2実施形態による光起電力モジュールを構成する一方の光起電力素子とタブ電極との接続状態を示す断面図である。 図7に示した第2実施形態による光起電力モジュールの光起電力素子の配置を示す断面図である。 本発明の第1変形例である孔部を有する金属板を示す平面図である。 本発明の第2変形例である光起電力素子の裏面側の一部に金属板が取り付けられた状態を示す平面図である。 本発明の第3変形例である金属板の側面にタブ電極が取り付けられた状態を示す断面図である。 本発明の第3変形例である金属板の側面にタブ電極が取り付けられた状態を示す平面図である。 従来の一例による光起電力モジュールを示す断面図である。 特許文献1に提案された従来の光起電力モジュールの光起電力素子を示した平面図である。 図17に示した特許文献1に提案された従来の光起電力モジュールの光起電力素子を示した側面図である。
符号の説明
1、21 光起電力素子
2、22 タブ電極(接続電極)
3、23 充填材
4、24 表面保護材
5a、5b、25a、25b PETフィルム
6、26 Al箔
7、27 導電性接着剤
8、28 金属板(補強板、金属製の部材)
11 n型単結晶シリコン基板(第1半導体層)
12 i型非晶質シリコン層(第2半導体層)
13 p型非晶質シリコン層(第3半導体層)
16 i型非晶質シリコン層(第4半導体層)
17 n型非晶質シリコン層(第5半導体層)

Claims (4)

  1. 互いに電気的に接続された複数の光起電力素子と、
    前記光起電力素子の光入射面と反対側の面上に設けられ、複数のフィンガー電極部と、前記複数のフィンガー電極部により収集された電流を集合させるバスバー電極部と、を備える裏面側集電極と、
    前記裏面側集電極の間に充填された導電性接着剤を介して取り付けられる金属板とを備え、
    前記金属板は、前記光起電力素子の前記反対側の面上の全体の約50%以上を覆うように該光起電力素子の前記反対側の面上に該光起電力素子から側方に該金属板の一部が突出してなる突出部分を有するように取り付けられ、
    前記突出部分と隣接する前記光起電力素子とを電気的に接続する接続電極とを備えた、光起電力モジュール。
  2. 前記導電性接着剤は、白色または透明である、請求項1に記載の光起電力モジュール。
  3. 前記金属板は、補強板である、請求項1又は請求項2に記載の光起電力モジュール。
  4. 前記金属板は、前記光起電力素子の前記反対側の面の実質的に全面上を覆うように取り付けられている、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の光起電力モジュール。
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