JP5083641B1 - シート収容ケース - Google Patents

シート収容ケース Download PDF

Info

Publication number
JP5083641B1
JP5083641B1 JP2012148833A JP2012148833A JP5083641B1 JP 5083641 B1 JP5083641 B1 JP 5083641B1 JP 2012148833 A JP2012148833 A JP 2012148833A JP 2012148833 A JP2012148833 A JP 2012148833A JP 5083641 B1 JP5083641 B1 JP 5083641B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
storage case
sheet storage
front plate
edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012148833A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014008338A (ja
Inventor
祐樹 田中
Original Assignee
有限会社 田中製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社 田中製作所 filed Critical 有限会社 田中製作所
Priority to JP2012148833A priority Critical patent/JP5083641B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5083641B1 publication Critical patent/JP5083641B1/ja
Publication of JP2014008338A publication Critical patent/JP2014008338A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Mirrors, Picture Frames, Photograph Stands, And Related Fastening Devices (AREA)

Abstract

【課題】
鑑賞用シートを両面より挟んで収容する表板および裏板を有するシート収容ケースであって、シートの位置決めができるとともに、交換時にシートを擦らずに取り出すことができるシート収容ケースを提供する。
【解決手段】
シート収容ケース1は、シートの両面を挟む表板2および裏板3を備え、裏板3にシートの縁部を当接させることにより位置決めを行う位置決めピン(位置決め部材)4a,d,eが表板2側へ裏板3に対して鉛直方向に伸びて形成されているとともに、表板2に位置決めピン4a,d,eと嵌合するガイド孔(ガイド部材)10a,d,eが奥端縁1aの側に円弧状に曲がって形成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、鑑賞用シートを両面より挟んで収容する表板および裏板を有するシート収容ケースに関する。
従来の写真立て、写真枠、ピクチャーフレーム等の名称で呼ばれる、写真や絵といった鑑賞用シートを収容するシート収容ケースは、例えば図9に示すケース101のような構造を採っている。つまり、表板102と裏板103との間にシート104を挟み、額縁105により双方の板102,103を押さえ付け、裏板103を嵌め込むか図示しない止め具等により裏面で額縁105を固定する。
しかし、この構造では、シート104の交換時(取出し時も含む場合がある。以下、同じく。)に額縁105を外したり付けたりする作業が面倒な場合がある。また、額縁105がケース101の内側および外側の双方に張り出すことになるため、内側への張出しによりシート104の鑑賞時に圧迫感を与え得る一方、外側への張出しによりスペースを余分にとる。さらに、額縁105が目立つためにシート内の画像が目立ちにくいという欠点もあった。
そのため、例えば図10に示すケース111のように、表板102および裏板103の双方にネオウジウム磁石等の磁石112を備え、この磁石112により両板102,103を互いに取り付ける、額縁の不要なシート収容ケースが流通するようになった。
なお、これらのシート収容ケースは、専門店や量販店、あるいは通信販売にて市販されているが、適切な先行技術文献は発見されなかった。
ところで、図10に示すケース111のようなシート収容ケースは、磁石112の磁力により表板と裏板を保持しているにすぎないため、シート104の保持力が強くなくケース111を立てた場合に位置ズレをすることがある問題があった。また、シート104の交換時には、表板102と裏板103を互いにスライドさせてシート104を取り出すためシート104を擦ってしまい、シート104の画像にキズをつける原因となっていた。
本発明の目的は、鑑賞用シートを両面より挟んで収容する表板および裏板を有するシート収容ケースであって、シートの位置決めができるとともに、交換時にシートを擦らずに取り出すことができるシート収容ケースを提供することにある。
<1> 鑑賞用シートを両面より挟んで収容する表板および裏板を有するシート収容ケースであって、前記裏板には、前記シートの縁部を当接させることにより前記シートの位置決めを行うとともに前記裏板から前記表板側へ前記裏板に対して所定方向に伸びる位置決め部材が形成され、前記表板には、前記位置決め部材と嵌合するとともに、ケースを載置した状態で奥端または基端のうち近傍に位置する一方側のケース端縁の側に円弧状に曲がって伸びるガイド部材が形成されることを特徴とするシート収容ケースである。
<2> 前記ガイド部材は、前記一方側のケース端縁からの距離が近い側より遠い側の方が曲率半径の大きい円弧状に曲がって伸びる<1>に記載のシート収容ケースである。
<3> 前記位置決め部材および前記ガイド部材は、それぞれ複数形成され、前記ガイド部材の前記一方側のケース端縁を、前記奥端または前記基端に最も突出する部分から水平方向に引いた線と定義した場合に、前記一方側のケース端縁からの距離が近い側より遠い側に形成される前記ガイド部材の方が曲率半径の大きい円弧状に曲がって伸びる<1>または<2>に記載のシート収容ケースである。
<4> 前記ガイド部材の曲率半径は、前記一方側のケース端縁を中心として設定される<3>に記載のシート収容ケースである。
<5> 幅方向に対称形をなし、前記位置決め部材および前記ガイド部材が幅方向中心を挟んで対称位置に形成される<1>から<4>のいずれかに記載のシート収容ケースである。
<6> 前記位置決め部材は、所定サイズの前記シートの幅方向両端の角部が挿入されるように対をなして形成される<1>から<5>のいずれかに記載のシート収容ケースである。
<7> 前記位置決め部材は、前記シートの幅方向が長手方向であっても短手方向であっても当該シートの角部が挿入可能なように、それぞれ対をなして形成される<6>に記載のシート収容ケースである。
<8> 前記所定サイズは、写真のL判およびKG判に相当する大きさである<6>または<7>に記載のシート収容ケースである。
<9> 前記一方側のケース端縁の反対側に位置する他方側のケース端縁の側に、前記表板を開閉するための操作機構を有する<1>から<8>のいずれかに記載のシート収容ケースである。
<10> 前記操作機構は、長径および短径を有する形状からなる駒を備え、この駒の長径方向端を係合させることにより前記表板を押し開け、前記長径方向端の係合を解除することにより前記表板を閉じる<9>に記載のシート収容ケースである。
<11> 前記駒は楕円形をなし、長径方向端に切欠きが形成される<10>に記載のシート収容ケースである。
<12> 前記表板および前記裏板の少なくとも一方には、前記駒が嵌る溝が形成される<10>または<11>に記載のシート収容ケースである。
<13> 前記表板および前記裏板には、深さの合計が前記駒の短径の長さに相当するように、それぞれ溝が形成される<12>に記載のシート収容ケースである。
<14> 前記位置決め部材よりケース外方に挿通孔が形成され、前記裏板の裏面に磁石を備え、かつ専用のスタンドを有する<1>から<13>のいずれかに記載のシート収容ケースである。
<15> 前記表板および前記裏板には、この両板を互いに取り付ける磁石を備える<1>から<14>のいずれかに記載のシート収容ケースである。
本発明のシート収容ケースによれば、裏板に、シートの縁部を当接させることによりシートの位置決めを行う位置決め部材が形成されているので、シートの位置決めができる。また、表板に、位置決め部材と嵌合するとともに近傍に位置する一方側のケース端縁の側に円弧状に曲がって伸びるガイド部材が形成されているので、そのケース端縁を支点として表板を開くことができる。これにより、表板を開けば裏板との間に隙間が生じるので、シート交換時には生じた隙間からシートを擦らずに取り出すことができる。
図1は、本発明のシート収容ケースの斜視図である。 図2(a)は本発明のシート収容ケースの平面図、図2(b)は底面図、図2(c)は正面図、図2(d)は側面図である。 図3は、シート収容ケースを開いた状態を示す斜視図である。 図4は、ガイド孔を説明するための斜視図である。 図5(a)はガイド孔を説明するための側面図であり、図5(b)は(a)のb部拡大図である。 図6(a),(b)は本発明のシート収容ケースの拡大正面図であり、(a)は閉じた状態を、(b)は開いた状態を、それぞれ示す。 図7(a)〜(c)は、本発明のシート収容ケースの各使用態様を示す図である。 図8(a)〜(f)は、本発明のシート収容ケースの各変形例を示す図である。 図9は、従来のシート収容ケースを示す図である。 図10は、従来のシート収容ケースを示す図である。
本発明の各実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは原則として同一の符号を付すようにし、その繰り返しの説明は可能な限り省略するようにしている。また、図によっては、理解を容易にするために、部材によって色調を変えた塗りつぶしをしてあるが、実際には、そのような色調により部材を形成しなくてよい。
図1は本発明のシート収容ケースの斜視図、図2(a)は平面図、図2(b)は底面図、図2(c)は正面図、図2(d)は側面図、図3はシート収容ケースを開いた状態を示す斜視図である。図4はガイド孔を説明するための斜視図、図5(a)はガイド孔を説明するための側面図、図5(b)は(a)のb部拡大図である。図6(a),(b)は本発明のシート収容ケースの拡大正面図であり、(a)は閉じた状態を、(b)は開いた状態を、それぞれ示す。
図1および図2に示すように、本発明のシート収容ケース(以下、単に「ケース」と称することもある。)1は、表板2と、裏板3と、位置決めピン(位置決め部材)4a〜jと、磁石5a〜5iと、ツマミ6と、ヒモ挿通部7a,7bと、から主に構成されている。
表板2は、アクリル樹脂、ガラス等よりなる透明な板であり、シート8の表面側に当接して蓋板として機能するとともに、シート8に表示される画像やデザインを明瞭に透視できるようになっている。また、表板2は、図1および図2の例では、平面が、幅方向(左右)に対称のハート型に形成されている。なお、表板2は、アクリルボードであることが、操作をしやすく壊れにくいことから好ましい。
裏板3は、表板2と同一の平面形をなし、シート8の裏面側に当接し、ケース1を載置した場合には底板として機能する。つまり、ケース1は、表板2と裏板3とにより、シート8を挟んで収容するようになっている。
位置決めピン4a〜jは、シート8の縁部を当接させることにより位置決めを行う部材であり、4aと4j、4bと4i、4cと4h、4dと4g、4eと4fで、それぞれケース1の幅方向中心を挟んで対称となる位置に形成されている。これらの位置決めピン4a〜jのうち、4d,4eおよび4f,4gは、写真のL判に相当する大きさのシート8を短手方向が幅方向となるように収容した場合に、幅方向両端の角部が、4d,4eの間および4f,4gの間にそれぞれ挿入されるように、対をなして形成されている。また、4a,4bおよび4i,4jは、上記サイズのシート8の長手方向が幅方向となるように収容した場合に、4a,4bの間および4i,4jの間に同様にシート8を保持するように形成されている。さらに、4cおよび4hは、KG判(はがきサイズ)に相当する大きさのシート8の長手方向を幅方向とした場合に、4a,4cの間および4h,4jの間に同様にシート8を保持するように形成されている。
なお、位置決めピン4a〜jは、本数を少なくしてもよいし、不規則に配置してもよいが、通常、ケース1は定型のシート8を収容するため、例えば写真のL判、E判、KG判等の規格のあるサイズに合わせて規則的に配置することが好ましい。
磁石5a〜fは、表板2と裏板3の係合力およびシート8の保持力を高めるための部材であり、磁石5a〜cが表板2の裏面に、磁石5d〜fが裏板3の表面に、それぞれ設けられ、磁石5aと5d、磁石5bと5e、磁石5cと5fが各々対応するようになっている。なお、図1および図2においては、それぞれの磁石が重なっているため、同一の部材のように視認される。また、磁石5a〜fは、表板2および裏板3の内部に存在するが、理解しやすくするために描いてある。
これらの磁石5a〜fのうち、磁石5a,5dおよび5c,5fは、位置決めピン4b,4c間および4h,4iの間の若干奥方に、それぞれ設けられている。また、磁石5b,eは、ケース1の基端近傍であって、磁石5a,5dと磁石5c,5fの中間位置に設けられている。つまり、磁石5a〜fは、互いに線で結んだ場合に略正三角形が形成されるような概ね均等な位置に、それぞれ設けられており、これにより、位置によって係合力にムラが生じないようになっている。
また、磁石5g〜iは、図2(b)に示すように、裏板3の裏面に、上述の磁石5a〜fと同様に概ね均等に配置されており、磁気を有する板に取り付けられるようになっている。なお、磁石5g〜iの代わりに、例えば裏板3の裏面全体や中心部に、マグネットシートを付けておいてもよい。
磁石5a〜iとしては、通常市販されているような永久磁石であれば特に制限はないが、例えばネジウム磁石等の磁力の強いものが好ましい。
ツマミ6は、ケース1の基端に突出して設けられており、図3に示すように、時計回りに回転させることにより表板2を開ける(図3中、矢印α参照)とともに、さらに時計回りに回転させることにより表板2を閉じられるようになっている(図3中、矢印β参照)。
ヒモ挿通部7a,7bは、ケース1の奥方両端に斜方に突出して、ケース1幅方向中心を挟んで一対に設けられている。そして、これらの中央には、挿通孔9a,9bが、表板2から裏板3までに、それぞれ貫通して形成されており、ここにヒモを通せるようになっている。なお、挿通孔9a,9bは、位置決めピン4a〜jよりもケース外方であれば、ヒモ挿通部7a,7bを設けずに、本体(ハート型の部分)に形成してもよい。
シート8は、図1および図2の例では、写真のLサイズに相当する大きさのシートであり、短手の幅方向として角部8aおよび8bが、位置決めピン4d,4eの間および4f,4gの間にそれぞれ挿入されている。シート8の大きさや形状としては、位置決めピン4a〜jにより位置決めをできれば特に制限はないが、通常は所定のサイズのシートを収容させる。シート8の種類としては、写真が最も一般的であるが、絵画や絵はがきであってもよいし、刺繍や薄い金属レリーフ等の鑑賞価値があるものであれば、特に制限はない。
ところで、図1および図2では一体となってしまうため判別できないが、位置決めピン4a〜jは、表板2の裏面から伸びるガイド孔(ガイド部材)10a〜j(図3参照)に各々挿入されている。そこで、これらのうち、位置決めピン4a,d,eおよびガイド孔10a,d,eを例として、図4および図5を参照しながら、その形状を説明する。
位置決めピン4a,d,eは、裏板3の内部から表面側(表板2側)に突出し、裏板3に対して鉛直方向に伸びて形成されている。一方、ガイド孔10a,d,eは、表板2を裏板3に重ねた際に、裏面の位置決めピン4a,d,eの先端と対峙する位置から、表面側に、ガイド孔10a,d,eから近い側の(一方側の)ケース端縁である奥端縁1aの側に円弧状に曲がって伸びるように削られている。ここで、奥端縁1aは、図4に示すように、挿通部7a,7bを除いた本体において、奥端に最も突出する部分から水平方向に引いた線を指す。
このように、ガイド孔10a,d,eを奥端縁1a側に曲げたことにより、表板2は、奥端縁1aを支点として、奥端縁1aの反対側に位置する(他方側の)ケース端縁である基端縁1bから開くことができ、生じた隙間c(図5(b)参照)から収容していたシートを取り出せる。ガイド孔10a,d,eが基端縁1b側に円弧状に曲がっていたり、直線状に伸びている場合には、基端縁1bから表板2を開くことができず、シートを取り出せない。なお、基端縁1bは、原則的には基端に最も突出する部分から水平方向に引いた線を指すが、奥端縁1aのように、そこからの距離により部材形状が決定されるものではないので、概ね基端に最も突出する部分を意味すると考えればよい。
表板2を開けるために両側から持ち上げるのでは、両手を使わなければならないので操作しにくい。特に、表板2と裏板3が磁石5a〜fにより係合している場合には、その係合力に抗して持ち上げなければならず大きな力が入る。そのため、表板3の片側を持ち上げるだけで開けることができる構造が必要になる。本発明者は、これを実現するためには、どのようにすればよいか鋭意検討を重ねた結果、位置決めピン4a,d,eを挿入するガイド孔10a,d,eを、上述したような円弧状に形成することを見出したのである。
また、各ガイド孔10a,d,eは、孔径のため、同じ孔であっても、奥端縁1aからの距離が近い側(図5(b)では、R、R、Rに相当)と遠い側(図5(b)では、R、R、Rに相当)とが生じるが、近い側より遠い側の方が、曲率半径の大きい円弧状に曲がって伸びている。これにより、ガイド孔10a,d,eの孔径を、孔の深さ方向に沿ってほぼ一定に維持でき、位置決めピン4a,d,eを挿入しやすくなるとともに、表板2をスムーズに開きやすくなる。
さらに、ガイド孔10a,d,eは、表板2をよりスムーズに開きやすくするために、10e,d,aと、奥端縁1aからの距離が離れるにしたがって、曲率半径の大きい円弧となるように形成されている。つまり、図5(b)では、R>R>R>R>R>Rとなっている。
つまり、支点となる奥端縁1aからの距離が離れる程、表板2を開く際の回転半径が大きくなるが、それに合わせて曲率半径を大きくすることで、表板2をスムーズに開けるようにしているのである。
また、曲率半径R〜Rは、奥端縁1aを中心として設定されている。具体的には、曲率半径R〜Rは、挿入する位置決めピン4a,d,eにおける、奥端縁1aからの近い側と遠い側の距離L〜Lと、それぞれ同程度の長さとなっている。これにより、ガイド孔10a,d,eの孔径を、位置決めピン4a,d,eの径と合わせて遊びの部分を最小限にしつつ、表板2をスムーズに開けることができる。なお、ガイド孔10a,d,eは、位置決めピン4a,d,eに接触して擦れるのを防ぐために、孔径φ〜φを位置決めピン4a,d,eの径d〜dより若干大きめに形成する。また、開閉を繰り返すことにより若干拡がることも想定される。そのため、曲率半径R〜Rは、距離L〜Lより、数百μm程度大きめに形成してもよい。
さらに、表板2の厚さは通常1cm以下であり、ガイド孔10a,d,eは、ケース1全体の厚さが増すことを避けるために、表板2の内部に穿孔するので、その深さは表板2の厚さより浅いこととなる。そのため、位置決めピン4a,d,eの裏板3からの突出長さも対応して制限されることになる。
次に、表板2を開閉するための、ツマミ6を含む操作機構について、図6を参照しながら説明する。
図6に示すように、操作機構Oは、ツマミ6と、駒11とから構成されている。駒11は、ツマミ6の操作により軸6a(図3および5参照)を介して回転する部材であり、楕円形をなしている。表板2が閉じた状態では、図6(a)に示すように、短径方向が高さ方向と一致するようになっている。また、表板2および裏板3には、溝2a,3aが、開口面が対向するように形成されている。この溝2a,3aは、双方を合わせると駒11の短径の長さに相当する深さに形成されており、両溝2a,3aにより囲まれた空間内に駒11が嵌まり、両板2,3間に隙間が生じないようになっている。なお、表板3を開いた際に生じる隙間cを多くしてシートを取り出しやすくするように、表板2側の溝2aの方が、裏板3側の溝3aよりも深く形成されている。
この状態でツマミ6を時計回りに回し出すと、駒11の長径方向一端(長径方向端)11aが表板2と係合し、磁石5a,5d間、磁石5b,5e(図6では図示せず)間、磁石5c,5f間の係合を解除するとともに、表板2を溝2aごと押し上げる。ツマミ6を時計回りに90°まで回すことにより、図6(b)に示すように、駒11の長径方向が高さ方向と一致し、表板2を最も開いた状態となる。そして、さらに時計回りに90°回すと、長径方向一端11aの表板2への係合が解除され、図6(a)に示す状態に戻る。ツマミ6は一般に右ネジで固定されるので、ネジが締まる方向である右回転、つまり時計回りに回転させることが好ましいが、反時計回りに90°回転させることで開閉することも可能である。この際に、長径方向一端11aと他端11bの位置が逆になってもよいことは言うまでもない。なお、図6では、磁石5a,c,d,fは、表板2および裏板3の内側に位置するため、点線で示すべきであるが、理解を容易にするために実線で示している。また、磁石5g,5iは敢えて図示を省略している。
また、駒11は、長径方向両端11a,11bが切欠きとなっており、図6(b)に示すように、表板2を最も開いた状態では、自立しやすいようになっている。これにより、ツマミ6により押さえなくても表板2の開いた状態を維持でき、シートの出し入れが容易になる。さらに、駒11が嵌まる、上述の溝2a,3aが形成されているため、表板2を開いた際に、より安定して駒11を自立させることができる。
ここで、操作機構Oは、表板2を開くことができれば、ツマミ6を回転させるものでなくてもよく、例えば、レバーを上下動操作することにより開閉する機構であってもよいし、表板2と裏板3との間にバネ等の付勢部材を備えておき、ツマミやレバーを押す操作により、付勢部材の付勢力を利用して開閉する機構であってもよい。また、駒11は、長径と短径を有する形状であれば、長径方向両端11a,11bの係脱により表板2を開閉できるので、例えば菱形のような他の形状であってもよいが、スムーズな回転を考慮すると角がない形状であることが好ましく、上述したように楕円形であることが好適である。
つまり、ケース1は、上述したように、奥端縁1aを支点として基端縁1bの側から表板2を開閉可能な構成であるため、基端縁1bの側に開閉機構Oを設ければ、簡単な操作により表板2を開閉することができるようになっている。
そして、上述の駒11の係脱により表板2を開閉する機構であれば、ツマミ6を90°回転させるだけで、表板2を開閉することができるのである。
ケース1は、載置した状態で使用することもできるが、立てた状態で、いわゆる写真立てとして複数の方法により使用することができる。以下、その使用方法について説明する。図7(a)は本発明のシート収容ケースの一使用態様を示す図であり、図7(b)は本発明のシート収容ケースの他の使用態様を示す図であり、図7(c)は本発明のシート収容ケースのさらに他の使用態様を示す図である。なお、図7では、実際の使用時の状況を、より理解しやすくするために、内側にあっても表板から透視できる部分は描いてある。また、図7と後述の図8では、図面を必要以上に複雑化するのを避けるために、位置決めピンや磁石の番号は必要最小限に付すのみに留めている。
まず、図7(a)に示すように、ケース1は、専用のスタンド12を有しており、このスタンド12に立てかけることで使用することができる。なお、このスタンド12は、ケース1の形状に対応してハート型に形成された台部13と、脚部14とから構成され、台部13にケース1を立てかけられるようになっている。
次に、図7(b)に示すように、ケース1は、ヒモ挿通部7a,7bに形成された挿通孔9a,9b間にヒモ15を通し、このヒモ15を壁面16に設置した画鋲等の留め具17に吊るすことにより、壁にかけることができる。
さらに、図7(c)に示すように、ケース1は、裏板3の裏面に設けた磁石5g〜i(図2(b)参照)により、冷蔵庫18等の壁面が磁気を有する板よりなる機械やスチール棚に取り付けられるようになっている。
以上、本発明の実施の形態を詳細に説明したが、本発明のシート収容ケースは、上記実施の形態に限定されない。図8(a)〜(f)は、本発明のシート収容ケースの各変形例を示す図である。
上記ケース1は対称形のハート型をなしているが、この形状に限らず他の対称形であってもよく、例えば、図8(a)に示すケース21のように三角形状であってもよいし、図8(b)に示すケース31のように矩形状であってもよい。また、図8(c)に示すケース41のように五角形状や、図8(d)に示すケース51のように六角形状であってもよいし、星型等の他の多角形状であってもよい。さらに、図8(e)に示すケース61のように楕円形状であってもよい。この他、非対称の形状であってもよいが、収容するシートは通常、矩形状等の対称形であるので、対称形であることが好ましい。また、表板2を開閉する際に、幅方向に均一に力がかかりスムーズに開閉しやすいことからも、対称形であることが好ましい。
また、矩形状のケース31のように、奥端縁31aの反対側の基端縁31bに突出箇所がない態様では、デザインを良好にするために、図8(f)に示すように、ツマミ6を基端縁31bの若干内側に設けて、出っ張りをなくしてもよい。さらに、ケース31以外の態様でも、同様な位置にツマミを設けてもよい。
1 シート収容ケース
1a 奥端縁
1b 基端縁
2 表板
3 裏板
4a〜j 位置決めピン(位置決め部材)
5a〜i 磁石
6 ツマミ
6a 軸
7a,b ヒモ挿通部
8 シート
8a,b 角部
9a,b 挿通孔
10a〜j ガイド孔(ガイド部材)
11 駒
11a 長径方向一端
11b 長径方向他端
12 スタンド
13 台部
14 脚部
15 ヒモ
16 壁面
17 留め具
18 冷蔵庫
21 シート収容ケース
31 シート収容ケース
31a 奥端縁
31b 基端縁
41 シート収容ケース
51 シート収容ケース
61 シート収容ケース
c 隙間
〜R 曲率半径
〜L 距離
φ〜φ 孔径
〜d 位置決めピンの径
O 操作機構

Claims (11)

  1. 鑑賞用シートを両面より挟んで収容する表板および裏板を有するシート収容ケースであって、
    前記裏板には、前記シートの縁部を当接させることにより前記シートの位置決めを行うとともに前記裏板から前記表板側へ前記裏板に対して所定方向に伸びる位置決め部材が形成され、
    前記表板には、前記位置決め部材と嵌合するとともに、ケースを載置した状態で奥端または基端のうち近傍に位置する一方側のケース端縁の側に円弧状に曲がって伸びるガイド部材が形成されることを特徴とするシート収容ケース。
  2. 前記ガイド部材は、前記一方側のケース端縁からの距離が近い側より遠い側の方が曲率半径の大きい円弧状に曲がって伸びる請求項1に記載のシート収容ケース。
  3. 前記位置決め部材および前記ガイド部材は、それぞれ複数形成され、
    前記ガイド部材の前記一方側のケース端縁を、前記奥端または前記基端に最も突出する部分から水平方向に引いた線と定義した場合に、前記一方側のケース端縁からの距離が近い側より遠い側に形成される前記ガイド部材の方が曲率半径の大きい円弧状に曲がって伸びる請求項1または2に記載のシート収容ケース。
  4. 前記ガイド部材の曲率半径は、前記一方側のケース端縁を中心として設定される請求項3に記載のシート収容ケース。
  5. 幅方向に対称形をなし、前記位置決め部材および前記ガイド部材が幅方向中心を挟んで対称位置に形成される請求項1から4のいずれかに記載のシート収容ケース。
  6. 前記位置決め部材は、所定サイズの前記シートの幅方向両端の角部が挿入されるように対をなして形成される請求項1から5のいずれかに記載のシート収容ケース。
  7. 前記一方側のケース端縁の反対側に位置する他方側のケース端縁の側に、前記表板を開閉するための操作機構を有する請求項1から6のいずれかに記載のシート収容ケース。
  8. 前記操作機構は、長径および短径を有する形状からなる駒を備え、この駒の長径方向端を係合させることにより前記表板を押し開け、前記長径方向端の係合を解除することにより前記表板を閉じる請求項7に記載のシート収容ケース。
  9. 前記駒は楕円形をなし、長径方向端に切欠きが形成される請求項8に記載のシート収容ケース。
  10. 前記表板および前記裏板の少なくとも一方には、前記駒が嵌る溝が形成される請求項8または9に記載のシート収容ケース。
  11. 前記位置決め部材よりケース外方に挿通孔が形成され、前記裏板の裏面に磁石を備え、さらに専用のスタンドを有する請求項1から10のいずれかに記載のシート収容ケース。
JP2012148833A 2012-07-02 2012-07-02 シート収容ケース Expired - Fee Related JP5083641B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012148833A JP5083641B1 (ja) 2012-07-02 2012-07-02 シート収容ケース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012148833A JP5083641B1 (ja) 2012-07-02 2012-07-02 シート収容ケース

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5083641B1 true JP5083641B1 (ja) 2012-11-28
JP2014008338A JP2014008338A (ja) 2014-01-20

Family

ID=47435563

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012148833A Expired - Fee Related JP5083641B1 (ja) 2012-07-02 2012-07-02 シート収容ケース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5083641B1 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6182468U (ja) * 1984-11-02 1986-05-31
JP2006034480A (ja) * 2004-07-26 2006-02-09 Tritec:Kk 展示用パネル

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6182468U (ja) * 1984-11-02 1986-05-31
JP2006034480A (ja) * 2004-07-26 2006-02-09 Tritec:Kk 展示用パネル

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014008338A (ja) 2014-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011139017A (ja) スライド式電子装置
JP2009059464A (ja) ハードディスク固定装置
JP5268456B2 (ja) 展示見本品台座
JP2011147101A (ja) 電子装置
TWI645768B (zh) 鎖合機構及具有該鎖合機構的電子裝置
JP2007020753A (ja) 遊技機
JP6567353B2 (ja) 回転把手
JP2011175127A (ja) 電子機器
WO2010074174A1 (ja) スライド型ヒンジ機構
JP5083641B1 (ja) シート収容ケース
JP2009106512A (ja) 配線ダクトカバー
JP2013142232A (ja) 収納家具の扉構造
JP2015178752A (ja) シャワーハンガー
JP2012100937A (ja) 天板付き家具
JP4143510B2 (ja) マグネットポップ
TWI292521B (ja)
TWI332064B (ja)
JP3243462U (ja) メモクリップ及びメモクリップスタンド
JP2006205370A (ja) カードホルダー
JP3102913U (ja) 卓上カレンダースタンド
JP2013095036A (ja) マグネットホルダー
JP2007233212A (ja) 電子鍵盤楽器
KR20170049902A (ko) 조립식 테이블
JP3213399U (ja) 額縁構造
JP4459802B2 (ja) マグネット具

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120821

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120822

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150914

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees