JP5083492B2 - 内服用液剤 - Google Patents

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本発明は、内服用液剤に関する。更に記述すると、生薬が呈する不快な味を改善しつつ、生薬様の香気が強く生薬の実効感を損なわない風味を有する内服用液剤に関する。
内服用液剤は、服用の容易さから、これまで数多くの製品が開発されており、生薬を有効成分として配合したものも多数実用化されている。しかしながら、生薬には不快な味やにおいを有するものが多く、服用時の違和感から、服用の容易さという内服用液剤の長所が損なわれるという問題があった。
この問題を解決するために、多価アルコールと甘味剤を併用する方法(特許文献1)が紹介されているが、こうした成分を生薬の不快味をマスキングするのに十分な量を配合すると、服用後に甘味やべたつきが口の中に残り、液剤の全体的な風味を損なってしまうといった欠点があった。また、不快な味はマスキングできても、不快なにおいは改善されないといった問題点も残されていた。
また、生薬を配合した内服用液剤にカラメルを配合する方法が特許文献2に紹介されているが、カラメルにも甘味があり、使用量が多いと特許文献1と同様に甘味が口の中に残ってしまうといった問題点や、カラメルの焼き菓子的な香りによって液剤組成物の風味が変調し、生薬を配合した液剤であることが判りづらくなり、生薬配合による薬効実感がない風味となってしまうといった問題点が残されていた。
また、カラメルは着色剤でもあるため、十分な量配合すると液剤の液色が茶色に着色してしまい、見栄えが損なわれてしまうといった問題点も残されたままであった。
また、フルーツ系香料、フレーバー類を使用して不快な味を有する成分の味の改善方法が紹介されている(特許文献3〜10)。これらの技術によれば飲みやすさは向上するものの、液剤組成物の風味が大きく変調してしまう。そのため生薬を配合した液剤の場合、特許文献2のカラメル同様、生薬の薬効実感がない風味となってしまう。
特開2002-363105 特開2004-161679 特開平11-209266 特開2004-321178 特開平05-146253) 特開平05-163154 特開平10-167988 特開2000-262259 特開平11-012159 特開2003-231647
本発明は、前記従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題としたものである。即ち、本発明は、生薬の不快な味やにおいを改善しつつ、生薬様の風味に優れ生薬実効感を損なわず、しかも飲み心地が良い内服用液剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意研究を進めた結果、不快な風味を有する生薬チンキ剤・エキス剤を含有した内服用液剤において、その生薬チンキ剤・エキス剤と同基原の動植物から調製した香料を含有することにより課題を解決できることを見出し、本発明に至った。即ち、本発明は、下記の内服用液剤を提供する。
<1>(A)生薬チンキ及び/または生薬エキスと、
(B)(A)成分と基原が同じであり、炭酸ガス抽出またはアブソリュート法で得られた天然香料(以下、同基原生薬系香料と略)とを配合し、上記(A)成分と(B)成分との組み合わせが、下記[1]、[2]又は[3]である内服用液剤。
[1](A):ショウキョウチンキ剤及び/またはエキス剤、(B):ジンジャーオイル及び/またはジンジャーアブソリュート
[2](A):チョウジチンキ剤及び/またはエキス剤、(B):クローブオイル及び/またはクローブアブソリュート
[3](A):トウキチンキ剤及び/またはエキス剤、(B):アンゲリカオイル及び/またはアンゲリカアブソリュート
<2>(A)成分の含有量が、内服用液剤中1〜50,000mg/100mLであり、(B)成分の含有量が、内服液組成物中0.01〜1,000mg/100mLであり、(A)成分、(B)成分の含有比が(A)/(B)=1/0.00001〜1/1である<1>記載の内服用液剤。
<3>さらに、グルクロノラクトン、グルクロン酸又はグルクロン酸塩を含有する<1>又は<2>記載の内服用液剤。
<4>さらに、ビタミンを含有する<1>〜<3>のいずれかに記載の内服用液剤。
本発明によれば、生薬を配合した内服用液剤の不快な味を改善しつつ、生薬の実効感に優れた風味を有する内服用液剤組成物を得ることができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の内服用液剤は、生薬(生薬チンキ剤、エキス剤)と、その生薬と同基原の動植物から調製した天然香料を含有し、必要に応じてその他の成分を含有する。
(A)本発明の内服用液剤に配合される生薬チンキ剤、エキス剤は、第14改正日本薬局方で定義されるチンキ剤、エキス剤を意味する。即ち、チンキ剤は、生薬をエタノールまたはエタノールと精製水の混液で浸出して製した液状の製剤である。また、エキス剤は、生薬の浸出液を濃縮して調製したものである。
具体的には、例えば、アロエ、ウイキョウ、ウコン、ウヤク、エンゴサク、エイジツ、オウギ、オウセイ、オンジ、ガラナ、クコシ、ジオウ、トウキ、トチュウ、ニンジン、アマロゲンチン、オウゴン、オウバク、オウレン、ガジュツ、カスカラサグラダ、カッコウ、カスカリナノキ、カノコ草、カロウコン、キキョウ、キジツ、キョウニン、キハダ、クコ、クジン、ケイガイ、ケイヒ、ケツメイシ、ケンゴシ、ゲンチアナ、ゲンノショウコ、コウジン、コウブシ、コウボク、ゴオウ、ゴシツ、ゴシュユ、ゴミシ、コロンボ、コンズランゴ、サイコ、サンシシ、サフラン、サンズコン、ジオウ、シコン、シソシ、シャクヤク、シャジン、シャゼン、ジャ香、ショウキョウ、ショウマ、セイヒ、セキショウコン、センキュウ、センコツ、センタウリウム草、センブリ、センボウ、センソ、センナ、ソウジュツ、ソウハクヒ、ソヨウ、ダイオウ、竹節人参、チモ、チレッタ草、チンピ、トウヒ、トウニン、トコン、ニガキ、ビャクシャク、ビャクジュツ、ベラドンナコン、ヤクチ、ユウタン、ヨモギ、ニガヨモギ、ジシュユ、ホップ、ホミカ、ボウイ、マオウ、モクツウ、モッコウ、リュウタン、リンドウ、ルソンカ、レンギョウ、セネガ、キキョウ、ショウキョウ、ヨクイニン、リュウガンニクなど のチンキ剤やエキス剤 が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
生薬チンキ剤・エキス剤の含有量は、内服液組成物中1〜50,000mg/100mL,好ましくは10〜10,000mg/100mLである。
(B)本発明の同基原生薬系香料は、内服用液剤中に使用する(A)生薬チンキ剤、エキス剤と基原が同じである植物原料から得られた天然香料であり、例えば1991年発行特許庁広報 周知・慣用技術集(香料)第1部記載の各種製法により調製したものが使用できるが、その中でも、好ましくは炭酸ガス抽出、水蒸気蒸留、またはアブソリュート法より得られた同基原生薬系香料を、より好ましくは炭酸ガス抽出、アブソリュート法で得られた同基原生薬系香料を使用する。好ましい組み合わせの例として、例えば、
(1)ショウキョウチンキ剤、エキス剤/ジンジャーオイル
(2)ケイヒ(ニッケイ)チンキ剤、エキス剤/シナモンオイルまたはカシアオイル
(3)チョウジチンキ剤、エキス剤/クローブオイル
(4)トウガラシチンキ剤、エキス剤/カプシカムオイル
(5)トウキチンキ剤、エキス剤/アンゲリカオイル
(6)ショウウイキョウチンキ剤、エキス剤/フェンネルオイル
(7)ウイキョウチンキ剤、エキス剤/アニスオイル
(8)キョウオウ(ウコン)チンキ剤、エキス剤/ターメリックオイル
(9)ニクヅクチンキ剤、エキス剤/ナツメグオイル
(10)ハッカチンキ剤、エキス剤/ペパーミントオイル
などがある。
同基原生薬系香料の含有量は、内服液組成物中0.01〜1,000mg/100mL,好ましくは0.1〜100mg/100mL、特に好ましくは0.5〜50mg/100mLである。
また、(A)/(B)の好ましい含有比は、好ましくはA/B=1/0.00001〜1/1、特に1/0.0001〜1/0.1である。この範囲で、本発明の効果が特に良好となる。
本発明の内服用液剤組成物には、(A)生薬チンキ剤、エキス剤(B)同基原生薬系香料の他、グルクロノラクトン類、ビタミン類を含有することが好ましい。
グルクロノラクトン類は、グルクロノラクトンの他に、グルクロン酸、グルクロン酸塩を包含する。グルクロン酸塩としては、カリウム塩、ナトリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等が好ましく使用される。これらは各々単独で使用してもよいし、併用してもよい。併用の場合には、グルクロノラクトン:グルクロン酸(塩)=1:99〜99:1の比率が好ましく、グルクロノラクトン:グルクロン酸(塩)=10:90〜50:50の比率が更に好ましい。グルクロノラクトン類の内服用液剤組成物中の合計含有量は、0.1%〜6.0質量%であることが好ましく、0.4%〜5.0%が更に好ましい。
ビタミン類は、ビタミンA,硝酸チアミン等のビタミンB1,リン酸リボフラビン等のビタミンB2,ニコチン酸アミド等のビタミンB3,塩酸ピリドキシン等のビタミンB6,ビタミンB12,ビタミンD,ビタミンE,アスコルビン酸等のビタミンC,パントテン酸カルシウムなどを用いることができる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。ビタミンの内服用液剤組成物中の配合量は、好ましくは0.001〜500 mg/100mL、より好ましくは0.005〜300 mg/100mLである。
本発明の内服用液剤には、本発明の効果を損なわない範囲で、内服用液剤に含有できる各種成分を適宜選択することができる。それらの例としては、生理活性成分、水溶性高分子、甘味剤、pH調整剤、防腐剤、溶解補助剤、着香剤、多価アルコール、着色剤などが挙げられる。
前記生理活性成分としては、タウリン、カフェイン、ローヤルゼリー、鉄化合物、ジクロロ酢酸ジイソプロピルアミン、イノシトール、塩化カルニチン、オルニチンなどがあげられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記水溶性高分子は、本発明の効果をさらに良好なものとするため、好ましい成分である。水溶性高分子としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
甘味剤としては高甘味度甘味剤や糖、糖アルコールなどのその他の甘味剤を用いることができ、これらはどちらを用いても良く、併用しても構わない。
高甘味度甘味料としては、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、アマチャ抽出物、甘草抽出物、サッカリン、サッカリンナトリウム、スクラロース、ステビア抽出物、ネオテーム、ソーマチン、グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリチン酸二ナトリウム、グリチルリチン酸三ナトリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウムアスパルテーム、アセスルファムカリウム、甘草、サッカリン、サッカリンナトリウム、グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリチン酸二ナトリウム、グリチルリチン酸三ナトリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム、スクラロース、ステビア、ネオテーム、ソーマチン等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用しても良い。
前記その他の甘味剤としては、液糖、果糖、果糖ブドウ糖液、還元麦芽糖水アメ、グリセリン、黒砂糖、高果糖液糖、ブドウ糖、粉末還元麦芽糖水アメ、水アメ、高ブドウ糖水アメ、乳糖、白糖、精製白糖、精製白糖球状顆粒、ハチミツ、精製ハチミツ、エリスリトール、キシリトール、D-ソルビトール、D-ソルビトール液、マルチトール、マルチトール液、マルトール、マルチトール液、マルトース、D-マンニトール、単シロップなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記pH調整剤としては、特に制限なく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、塩酸、リン酸、クエン酸、クエン酸ナトリウム、コハク酸、酢酸、酒石酸、D-酒石酸、水酸化ナトリウム、水酸化マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、乳酸、乳酸カルシウム、氷酢酸、フマル酸一ナトリウム、マレイン酸、無水クエン酸、DL-リンゴ酸、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、内服用液剤のpHは前記pH調整剤を用いて調整することができ、そのpHは通常、pH2.0〜6.0が好ましいが、グルクロノラクトン及び/またはグルクロン酸を含有する場合、その安定性上pH2.0〜4.5程度がより好ましい。
前記防腐剤としては、特に制限なく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、エタノール、エデト酸ナトリウム、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、サリチル酸フェニル、ジブチルヒドロキキシトルエン、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸メチルなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記溶解補助剤としては、例えば、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油類、ポリソルベート類及びプルロニック類等の非イオン性界面活性剤が挙げられる。前記溶剤としては、例えば、エタノール、水等が挙げられる。
前記着香剤としては、生薬と同基原香料の香味が隠されてしまわない範囲で、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、レモンフレーバー、オレンジフレーバー、ライムフレーバー、グレープフルーツフレーバー、グレープフレーバー、アップルフレーバー、ハーブフレーバーなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記多価アルコールとしては、特に制限なく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールなどがあげられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記着色剤としては、例えば、カラメル、βーカロチン、各種食用色素(食用黄色1号、食用赤色2号等)等が挙げられる。前記安定化剤としては、エデト酸の可食性塩、塩化ナトリウム、ピロ亜硫酸の可食性塩等が挙げられる。前記溶解補助剤としては、シクロデキストリンやアルギニン等が挙げられる。前記矯味剤としては、果汁等が挙げられる。
本発明に係わる内服用液剤は、常法により調整でき、その方法は特に制限されないが、通常、各成分を規定量以下の精製水にて混合し、規定量に容量調整し、必要に応じて濾過、滅菌処理をすることにより得られる。なお、ビタミンA等の油溶性成分を含有させる場合は、通常用いられる界面活性剤又は可溶化剤により乳化または可溶化してもよく、また分散剤を用いて懸濁させてもよい。
以下に、本発明の好ましい態様を列記する。
<1>(A)生薬チンキ剤及び/または生薬エキス剤、及び(B)同基原生薬系香料を配合することを特徴とする、内服用液剤
<2>(B)同基原生薬系香料が炭酸ガス抽出、水蒸気蒸留、またはアブソリュート法で得られた香料である、<1>に記載の内服用液剤
<3>生薬チンキ剤、エキス剤と同基原生薬系香料が下記の組み合わせである、<1>〜<2>記載の内服用液剤
・ショウキョウチンキ剤、エキス剤(チンキ剤及び/又はエキス剤、以下同)/ジンジャーオイル
・ケイヒ(ニッケイ)チンキ剤、エキス剤/シナモンオイル,カシアオイル
・チョウジチンキ剤、エキス剤/クローブオイル
・トウガラシチンキ剤、エキス剤/カプシカムオイル
・トウキチンキ剤、エキス剤/アンゲリカオイル
・ショウウイキョウチンキ剤、エキス剤/フェンネルオイル
・ウイキョウチンキ剤、エキス剤/アニスオイル
・キョウオウ(ウコン)チンキ剤、エキス剤/ターメリックオイル
・ニクヅクチンキ剤、エキス剤/ナツメグオイル
・ハッカチンキ剤、エキス剤/ペパーミントオイル
<4>さらに、グルクロノラクトン類及び/又はビタミン類を含有する<1>〜<3>に記載の内服用液剤
<5>グルクロノラクトン類が、グルクロノラクトン及び/またはグルクロン酸である<4>に記載の内服用液剤
<6>ビタミン類が、ビタミンB1,ビタミンB2,ビタミンB6,ビタミンB12,ニコチン酸アミド類から選ばれる1種または2種以上である<4>に記載の内服用液剤
以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、下記実施例に何ら限定されるものではない。
常法により、表1〜3で各々示した組成の内服用液剤組成物を調製し、100ml容褐色ガラス瓶に充填し、下記方法で評価した。各結果を表1〜4に示す。
(i)不快臭、味の抑制効果
10名の被験者に液剤を20ml内服させ、飲みやすさとして、不快な味やにおいの程度について、下記の評価基準で官能評価させ、平均値を求めた。
[評点]
5点 :不快な味や臭いがまったく感じられない
4点 :ほとんど不快な味や臭いが感じられない
3点 :やや不快な味や臭いが感じられる
2点 :かなり不快な味や臭いが感じられる
1点 :著しく不快な味や臭いを感じる
[評価基準]
◎ 飲みやすさ 平均点 4点以上
○ 飲みやすさ 平均点 3点以上、4点未満
△ 飲みやすさ 平均点 2点以上、3点未満
× 飲みやすさ 平均点 2点未満
(ii)生薬様の香味の強さ
10名の被験者に液剤を20ml内服させ、生薬が入っている感じについて、下記の評価基準で官能評価させ、平均値を求めた。
[評点]
4点 :明らかに生薬が入っている感じがする
3点 :やや生薬が入っている感じがする
2点 :あまり生薬が入っている感じがしない
1点 :全く生薬が入っている感じがしない
[評価基準]
◎ 生薬が入っている感じ平均点 3点以上
○ 生薬が入っている感じ平均点 2点以上、3点未満
△ 生薬が入っている感じ平均点 1点を超えて2点未満
× 生薬が入っている感じ平均点 1点
表1〜3の各組成は、特に断りのない限り「mg」単位の数値で表されている。
Figure 0005083492
Figure 0005083492
Figure 0005083492

Claims (4)

  1. (A)生薬チンキ及び/または生薬エキスと、
    (B)(A)成分と基原が同じであり、炭酸ガス抽出またはアブソリュート法で得られた天然香料(以下、同基原生薬系香料と略)とを配合し、上記(A)成分と(B)成分との組み合わせが、下記[1]、[2]又は[3]である内服用液剤。
    [1](A):ショウキョウチンキ剤及び/またはエキス剤、(B):ジンジャーオイル及び/またはジンジャーアブソリュート
    [2](A):チョウジチンキ剤及び/またはエキス剤、(B):クローブオイル及び/またはクローブアブソリュート
    [3](A):トウキチンキ剤及び/またはエキス剤、(B):アンゲリカオイル及び/またはアンゲリカアブソリュート
  2. (A)成分の含有量が、内服用液剤中1〜50,000mg/100mLであり、(B)成分の含有量が、内服液組成物中0.01〜1,000mg/100mLであり、(A)成分、(B)成分の含有比が(A)/(B)=1/0.00001〜1/1である請求項1記載の内服用液剤。
  3. さらに、グルクロノラクトン、グルクロン酸又はグルクロン酸塩を含有する1又は2記載の内服用液剤。
  4. さらに、ビタミンを含有する請求項1〜3のいずれか1項記載の内服用液剤。
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