JP5082919B2 - 電子部品の実装構造 - Google Patents

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    • H01G4/232Terminals electrically connecting two or more layers of a stacked or rolled capacitor
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Description

本発明は、電子部品の実装構造に関する。
従来、複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された素体と、素体の側面に配置された一対の端子電極とを備えた積層型コンデンサが知られている(例えば、下記特許文献1参照)。この特許文献1に記載された積層型コンデンサは、端子電極が第1〜第3の電極層によって構成されている。第1〜第3の電極層は、素体に近い方からこの順で配置されている。
第1の電極層は、NiやCu等によって形成されている。第2の電極層は、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、シリコン樹脂等の熱硬化性樹脂にAgやCu等の導電性粉末が分散されたものにより形成されている。第3の電極層は、SnやSn−Pb合金等によって形成されている。
そのため、特許文献1に記載された積層型コンデンサでは、第1〜第3の電極層のうち第2の電極層が最も変形しやすくなっている。その結果、この積層型コンデンサが回路基板に実装された後に、外力が与えられることで回路基板が撓んだり、熱の影響により電子部品自身が膨張・収縮すること等により、応力が第2の電極層に集中的に作用することとなり、第2の電極層を構成する熱硬化性樹脂に部分的に亀裂が入り、第1の電極層と第3の電極層とが分離する。このように、特許文献1に記載された積層型コンデンサでは、外力の影響を受けやすい材料にて第2の電極層を形成することで、素体への応力を緩和し、素体におけるクラックの発生の防止を図っている。
特開平8−162357号公報(図8)
しかしながら、特許文献1に記載された積層型コンデンサを回路基板に実装した実装構造においては、積層型コンデンサの実装面側に配置された第1の電極層の長さよりも積層型コンデンサの実装面側に配置された第2の電極層の長さの方が短かった。そのため、回路基板に外力が与えられた場合には、積層型コンデンサの実装面と対向する側面側における端子電極の隅部の近傍に至るまで第2の電極層に亀裂が入り、第1の電極層と第3の電極層とが分離(別体化)してしまっていた。
このとき、端子電極の当該隅部は、はんだ付けされていない(はんだが存在していない)ので、積層型コンデンサは、端子電極の当該隅部の近傍から回路基板に向けて延びる第3の電極層及び第3の電極層に付着する第2の電極層の一部のみによって回路基板上に支持されている。ここで、第3の電極層及び第3の電極層に付着する第2の電極層の一部の厚みは、例えば数10μm程度である。従って、更なる外力が回路基板に与えられると、端子電極の当該隅部において第3の電極層が破断して積層型コンデンサが回路基板から脱落する虞が極めて高かった。
そこで、本発明は、素体への応力を緩和しつつ、回路基板から脱落し難い電子部品の実装構造を提供することを目的とする。
本発明に係る電子部品の実装構造は、電子部品が回路基板上に実装された電子部品の実装構造であって、電子部品は、互いに対向する第1側面及び第2側面、並びに、第1側面と第2側面とを連結するように延びる第3側面とを含む素体と、素体上に配置された第1外部電極とを有し、回路基板は、主面上に配置された第1信号電極を有し、電子部品の第3側面が回路基板の主面と対向した状態で、電子部品の第1外部電極と回路基板の第1信号電極とが接続されており、第1外部電極は、金属を主成分として含有すると共に第1側面から第3側面上のうち第1側面寄りの領域にわたって形成された第1焼付電極層と、導電性材料を含有すると共に第1焼付電極層を覆うように形成された第1樹脂電極層と、金属を主成分として含有すると共に第1樹脂電極層を覆うように形成された第1めっき層とを含み、第1樹脂電極層のうち第3側面側に位置する部分の端部は第1焼付電極層のうち第3側面側に位置する部分の端部よりも第2側面側に位置し、これにより第1樹脂電極層は第3側面側から見たときに第1焼付電極層と重なり合わない第1延在部分を有しており、第1延在部分の第1側面及び第2側面の対向方向における長さは、第1焼付電極層のうち第3側面側に位置する部分の、第1側面及び第2側面の対向方向における長さよりも長く、第1延在部分と第3側面との間に隙間が設けられており、第1焼付電極層、第1樹脂電極層及び第1めっき層は、素体の第1側面側において一体化されていることを特徴とする。
本発明に係る電子部品の実装構造では、第1外部電極を構成する第1樹脂電極層が素体の第3側面側から見たときに第1焼付電極層と重なり合わない第1延在部分を有しており、第1延在部分と素体の第3側面との間に隙間が設けられている。そのため、回路基板に外力が与えられたり、熱の影響により電子部品自身が膨張・収縮した場合には、第1延在部分が素体とは独立して変形することとなる。その結果、素体への応力が緩和され、素体におけるクラックの発生を大きく低減することができるようになっている。
また、本発明に係る電子部品の実装構造では、第1延在部分の第1側面及び第2側面の対向方向における長さが、第1焼付電極層のうち第3側面側に位置する部分の、第1側面及び第2側面の対向方向における長さよりも長くなっている。第1延在部分は、電子部品が製造された直後においては、素体の第3側面と当接しているものの、素体と第1樹脂電極層との接合強度が小さいことも勘案すると、このようにすることで、電子部品の回路基板への実装後における延在部分の素体からの剥離が促される。その結果、第1延在部分と素体の第3側面との間に上記のような隙間を形成しやすくなっている。
さらに、本発明に係る電子部品の実装構造では、第1焼付電極層、第1樹脂電極層及び第1めっき層が、素体の第1側面側において一体化されている。そのため、電子部品が回路基板から脱落し難くなっている。つまり、第1樹脂電極層のうち第1側面側に位置する部分は、電子部品の脱落防止機能を主として発揮しており、第1樹脂電極層のうち第3側面に位置する部分(第1延在部分)は、素体への応力緩和機能を主として発揮している。
好ましくは、第1樹脂電極層のうち第3側面側に位置する部分と第3側面及び第1焼付電極層との間には、素体のうち第1側面と第3側面とを連結する稜部の近傍に至るまで隙間が設けられている。このようにすると、素体への応力緩和と回路基板からの電子部品の脱落防止とを最も効果的に行えるようになる。
好ましくは、電子部品は、素体上に配置された第2外部電極を更に有し、回路基板は、主面上に配置された第2信号電極を更に有し、電子部品の第3側面が回路基板の主面と対向した状態で、電子部品の第2外部電極と回路基板の第2信号電極とが接続されており、第2外部電極は、金属を主成分として含有すると共に第2側面から第3側面上のうち第2側面寄りの領域にわたって形成された第2焼付電極層と、導電性材料を含有すると共に第2焼付電極層を覆うように形成された第2樹脂電極層と、金属を主成分として含有すると共に第2樹脂電極層を覆うように形成された第2めっき層とを含み、第2樹脂電極層のうち第3側面側に位置する部分の端部は第2焼付電極層のうち第3側面側に位置する部分の端部よりも第1側面側に位置し、これにより第2樹脂電極層は第3側面側から見たときに第2焼付電極層と重なり合わない第2延在部分を有しており、第2延在部分の第1側面及び第2側面の対向方向における長さは、第2焼付電極層のうち第3側面側に位置する部分の、第1側面及び第2側面の対向方向における長さよりも長く、第2延在部分と第3側面との間に隙間が設けられており、第2焼付電極層、第2樹脂電極層及び第2めっき層は、素体の第2側面側において一体化されている。
より好ましくは、第2樹脂電極層のうち第3側面側に位置する部分と第3側面及び第2焼付電極層との間には、素体のうち第2側面と第3側面とを連結する稜部の近傍に至るまで隙間が設けられている。
本発明によれば、素体への応力を緩和しつつ、回路基板から脱落し難い電子部品の実装構造を提供することができる。
本発明に係る電子部品の実装構造1の好適な実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下では、電子部品として積層型コンデンサ2を例にとって説明している。
図1〜図3に示されるように、電子部品の実装構造1は、積層型コンデンサ2と回路基板3とを備える。
積層型コンデンサ2は、直方体形状の誘電体素体(素体)10と、一対の外部電極12A,12Bと、内部電極14A,14Bとを備える。誘電体素体10は、互いに対向する側面10a(第1側面),10b(第2側面)と、互いに対向する側面10c(第3側面),10dと、互いに対向する側面10e,10fとを有する。側面10c,10dは、側面10a,10b及び側面10e,10fを連結するように延びており、側面10e,10fは、側面10a,10b及び側面10c,10dを連結するように延びている。誘電体素体10は、例えばチタン酸バリウムやチタン酸ストロンチウムに希土類元素を添加した誘電性セラミック材料で形成することができる。誘電体素体10においては、長手方向の長さを例えば1.0mm程度、幅を例えば0.5mm程度、厚みを例えば0.5mm程度に設定することができる。
誘電体素体10は、複数の誘電体層(図示せず)と、複数の内部電極14Aと、複数の内部電極14Bとが積層されて構成されている。実際の積層型コンデンサ2は、各誘電体層の境界が視認できない程度に一体化されている。
内部電極14A,14Bは、誘電体素体10の内部に配置されている。内部電極14Aと内部電極14Bとは、誘電体層を介して交互に積層されている。内部電極14A,14Bが積層方向から見て重なり合っている部分の対向面積と、内部電極14Aと内部電極14Bとの間隔(すなわち、誘電体層の厚み)によって、積層型コンデンサ2の静電容量が規定される。
内部電極14Aは、側面10a,10bの対向方向に延在しており、その一端が誘電体素体10の側面10aに露出している一方、その他端が誘電体素体10の側面10bに露出していない。内部電極14Bは、側面10a,10bの対向方向に延在しており、その一端が誘電体素体10の側面10bに露出している一方、その他端が誘電体素体10の側面10aに露出していない。内部電極14A,14Bは、例えばAgやNi等によって形成されている。
外部電極12Aは、誘電体素体10の側面10aを覆うと共にこの側面10aと隣り合う側面10c〜10fに回り込むように形成されている。つまり、外部電極12Aは、側面10a及び側面10c〜10fのうち側面10a寄りの部分に配置されている。外部電極12Aは、各内部電極14Aと物理的且つ電気的に接続されている。
外部電極12Aは、図2及び図3に示されるように、焼付電極層16A、樹脂電極層18A、第1めっき層20A及び第2めっき層22Aを有している。焼付電極層16A、樹脂電極層18A、第1めっき層20A及び第2めっき層22Aは、この順に誘電体素体10から外方に向かって配置されている。
外部電極12Bは、積層体10の側面10bを覆うと共にこの側面10bと隣り合う側面10c〜10fに回り込むように形成されている。つまり、外部電極12Bは、側面10a及び側面10c〜10fのうち側面10b寄りの部分に配置されている。外部電極12Bは、各内部電極14Bと物理的且つ電気的に接続されている。
外部電極12Bは、図2及び図3に示されるように、焼付電極層16B、樹脂電極層18B、第1めっき層20B及び第2めっき層22Bを有している。焼付電極層16B、樹脂電極層18B、第1めっき層20B及び第2めっき層22Bはこの順に誘電体素体10から外方に向かって配置されている。
焼付電極層16A,16Bは、主としてCuやAg等の金属によって形成されている。具体的には、焼付電極層16Aは、Cu粉末を含有する導電性ペーストを、側面10aから側面10c〜10f上のうち側面10a寄りの領域にわたって塗布して焼き付けることによって形成される。焼付電極層16Bは、Cu粉末を含有する導電性ペーストを、側面10bから側面10c〜10f上のうち側面10b寄りの領域にわたって塗布して焼き付けることによって形成される。焼付電極層16A,16Bの厚みは、例えば10μm〜100μm程度に設定することができる。
樹脂電極層18A,18Bは、熱硬化性樹脂に金属粒子が導電性材料として含有された樹脂電極層形成用組成物が硬化してなる層である。樹脂電極層18A,18Bは、焼付電極層16A,16Bをそれぞれ覆うように形成されている。樹脂電極層18A,18Bの厚みは、例えば10μm〜100μm程度とすることができる。
具体的には、図2及び図3に示されるように、樹脂電極層18Aのうち側面10c〜10f側にそれぞれ位置する部分の端部P1は、焼付電極層16Aのうち側面10c〜10f側にそれぞれ位置する部分の端部P2よりも側面10b側に位置している。そのため、樹脂電極層18Aは、各側面10c〜10fからそれぞれ見たときに、焼付電極層16Aと重なり合わない延在部分EAを有している。
また、図2及び図3に示されるように、樹脂電極層18Bのうち側面10c〜10f側にそれぞれ位置する部分の端部P3は、焼付電極層16Bのうち側面10c〜10f側にそれぞれ位置する部分の端部P4よりも側面10a側に位置している。そのため、樹脂電極層18Bは、各側面10c〜10fからそれぞれ見たときに、焼付電極層16Bと重なり合わない延在部分EBを有している。
ここで、延在部分EAの側面10a,10bの対向方向における長さL(図3参照)は、焼付電極層16Aのうち側面10c側に位置する部分の、側面10a,10bの対向方向における長さ(より詳しくは、側面10aを含む仮想平面から焼付電極層16Aのうち側面10c側に位置する部分の端部までの、側面10a,10bの対向方向における長さ)L1(図3参照)よりも長くなるように(つまり、L>L1を満たすように)設定されている。なお、樹脂電極層18Aのうち側面10c側に位置する部分の、側面10a,10bの対向方向における長さ(より詳しくは、側面10aを含む仮想平面から樹脂電極層18Aのうち側面10c側に位置する部分の端部までの、側面10a,10bの対向方向における長さ)をL2(図3参照)とすると、L、L1及びL2は
L=L2−L1
の関係を満たす。これらの関係は、延在部分EBと焼付電極層16Bのうち側面10c側に位置する部分についても同様である。
本実施形態では、金属粒子の材料として、貴金属であるAgが用いられている。熱硬化
性樹脂としては特に制限されないが、例えば、フェノール樹脂、アクリル樹脂、シリコン
樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド等を用いることができる。
上記樹脂電極層形成用組成物中の全金属粒子の含有量は、樹脂電極層形成用組成物の固形分全量を基準として60質量%〜95質量%であることが好ましい。この含有量が60質量%未満であると、含有量が上記範囲内である場合と比較して、樹脂電極層18A,18Bの内部における導電性が不十分となる傾向にある。含有量が95質量%を超えると、含有量が上記範囲内である場合と比較して、熱硬化性樹脂の量が不足するため、焼付電極層16A,16Bと樹脂電極層18A,18Bとの密着性が低下する傾向にある。
樹脂電極層形成用組成物は、必要に応じて溶媒を更に含むものである。溶媒としては、上記熱硬化性樹脂を溶解又は分散可能なものであれば公知の溶媒を特に制限なく使用することができる。溶媒として具体的には、例えば、メチルカルビトール、エチルカルビトール、ブチルカルビトール、ブチルカルビトールアセテート、セロソルブ、ブチルセロソルブ、ブチルセロソルブアセテート、テルピネオール等が挙げられる。
樹脂電極層18A,18Bは、焼付電極層16A,16B上に上記樹脂電極層形成用組成物を塗布し、乾燥及び熱硬化を行うことによって形成されている。ここで、熱硬化時の温度は、使用する硬化性樹脂に応じて適宜調節される。
第1めっき層20A,20Bは、Niを主成分として含む。第1めっき層20A,20Bは、樹脂電極層18A,18Bを覆うように形成されている。具体的には、第1めっき層20A,20Bは、樹脂電極層18A,18Bの表面をNiでめっき処理することによって形成されている。第1めっき層20A,20Bの厚みは、例えば1μm〜8μm程度とすることができる。
ここで、樹脂電極層18A,18Bの表面に第1めっき層20A,20Bをめっき処理する際には、樹脂電極層18A,18Bの表面を予めバレル研磨することが好ましい。バレル研磨することにより、樹脂電極層18A,18B表面に露出している金属粒子が延ばされて樹脂電極層18A,18B表面に露出している金属粒子の面積が大きくなり、樹脂電極層18A,18Bと第1めっき層20A,20Bとの接合強度が大きくなるためである。
第2めっき層22A,22Bは、Sn又はSn合金を主成分として含む。第2めっき層22A,22Bは、第1めっき層20A,20B上に、第1めっき層20A,20Bを覆うように形成されている。具体的には、第2めっき層22A,22Bは、第1めっき層20A,20Bの表面をSn又はSn合金でめっき処理することによって形成されている。第2めっき層22A,22Bの厚みは、例えば1μm〜8μm程度とすることができる。
回路基板3は、図1〜図3に示されるように、その主面S上に信号電極4A,4Bをはじめとする多数の信号電極及び接地電極等(図示せず)によって配線がなされたいわゆるプリント基板である。積層型コンデンサ2は、外部電極12Aと回路基板3の信号電極4Aとがはんだ24Aによって接続され、外部電極12Bと回路基板3の信号電極4Bとがはんだ24Bによって接続されることで、回路基板3に実装される。なお、本実施形態では、誘電体素体10の側面10cが回路基板3の主面Sと対向する実装面とされている。
以上の構成を有する電子部品の実装構造1においては、図2及び図3に示されるように、焼付電極層16A、樹脂電極層18A及び第1めっき層20Aは、誘電体素体10の側面10a側において一体化されている。つまり、焼付電極層16Aと第1めっき層20Aとは、誘電体素体10の側面10a側において、樹脂電極層18Aを介して接続されている。また、焼付電極層16B、樹脂電極層18B及び第1めっき層20Bは、誘電体素体10の側面10b側において一体化されている。つまり、焼付電極層16Bと第1めっき層20Bとは、誘電体素体10の側面10b側において、樹脂電極層18Bを介して接続されている。
一方、図2及び図3に示されるように、樹脂電極層18Aのうち実装面である側面10c側に位置する部分と側面10c及び側面10c上の焼付電極層16Aとの間には、誘電体素体10のうち側面10aと側面10cとを連結する稜部RAの近傍に至るまで隙間が設けられている。また、樹脂電極層18Bのうち実装面である側面10c側に位置する部分と側面10c及び側面10c上の焼付電極層16Bとの間には、誘電体素体10のうち側面10bと側面10cとを連結する稜部RBの近傍に至るまで隙間が設けられている。
以上のような本実施形態においては、外部電極12A,12Bを構成する樹脂電極層18A,18Bが誘電体素体10の側面10c側から見たときに焼付電極層16A,16Bと重なり合わない延在部分EA,EBを有しており、延在部分EA,EBと誘電体素体10の側面10cとの間に隙間が設けられている。そのため、回路基板3に外力が与えられたり、熱の影響により積層型コンデンサ2自身が膨張・収縮した場合には、延在部分EA,EBが誘電体素体10とは独立して変形することとなる。その結果、誘電体素体10への応力が緩和され、誘電体素体10におけるクラックの発生を大きく低減することができるようになっている。
また、本実施形態においては、延在部分EA,EBの側面10a,10bの対向方向における長さLが、焼付電極層16A,16Bのうち側面10c側に位置する部分の、側面10a,10bの対向方向における長さL1よりも長くなっている。延在部分EA,EBは、積層型コンデンサ2が製造された直後においては、誘電体素体10の側面10cと当接しているものの、誘電体素体10と樹脂電極層18A,18Bとの接合強度が小さいことも勘案すると、このようにすることで、誘電体素体10の回路基板3への実装後における延在部分EA,EBの誘電体素体10からの剥離が促される。その結果、延在部分EA,EBと誘電体素体10の側面10cとの間に上記のような隙間を形成しやすくなっている。
さらに、本実施形態においては、焼付電極層16A、樹脂電極層18A及び第1めっき層20Aが、誘電体素体10の側面10a側において一体化されており、焼付電極層16B、樹脂電極層18B及び第1めっき層20Bが、誘電体素体10の側面10b側において一体化されている。そのため、積層型コンデンサ2が回路基板3から脱落し難くなっている。つまり、樹脂電極層18Aのうち側面10a側に位置する部分及び樹脂電極層18Bのうち側面10b側に位置する部分は、積層型コンデンサ2の脱落防止機能を主として発揮し、樹脂電極層18A,18Bのうち側面10c側に位置する部分(延在部分EA,EB)は、誘電体素体10への応力緩和機能を主として発揮する。従って、本発明に係る電子部品の実装構造1を、振動が与えられる系(例えば、自動車に搭載される高輝度放電(HID:High Intensity Discharge)ランプのバラスト)に適用すると、本発明の効果が顕著に発現することとなる。
特に、本実施形態においては、樹脂電極層18Aのうち側面10c側に位置する部分と側面10c及び側面10c上の焼付電極層16Aとの間に、誘電体素体10のうち側面10aと側面10cとを連結する稜部RAの近傍に至るまで隙間が設けられており、樹脂電極層18Bのうち側面10c側に位置する部分と側面10c及び側面10c上の焼付電極層16Bとの間に、誘電体素体10のうち側面10bと側面10cとを連結する稜部RBの近傍に至るまで隙間が設けられている。そのため、誘電体素体10への応力緩和と回路基板3からの積層型コンデンサ2の脱落防止とを最も効果的に行えるようになっている。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではない。例えば、本実施形態では本発明を積層型コンデンサ2に適用したが、これに限られず、種々の電子部品(例えば、バリスタ、トランス、LC複合部品)に対して適用することができる。
また、本実施形態では、樹脂電極層18Aのうち側面10c側に位置する部分と側面10c及び側面10c上の焼付電極層16Aとの間に、誘電体素体10のうち側面10aと側面10cとを連結する稜部RAの近傍に至るまで隙間が設けられており、樹脂電極層18Bのうち側面10c側に位置する部分と側面10c及び側面10c上の焼付電極層16Bとの間に、誘電体素体10のうち側面10bと側面10cとを連結する稜部RBの近傍に至るまで隙間が設けられていたが、これに限られない。具体的には、少なくとも延在部分EA,EBと誘電体素体10の側面10cとの間に隙間が設けられており、且つ、樹脂電極層18Aのうち側面10a側に位置する部分が焼付電極層16A及び第1めっき層20Aと一体化されていると共に樹脂電極層18Bのうち側面10b側に位置する部分が焼付電極層16B及び第1めっき層20Bと一体化されていればよい。
図1は、本実施形態に係る積層型コンデンサの実装構造を示す斜視図である。 図2は、本実施形態に係る積層型コンデンサの実装構造を示す断面図である。 図3は、図2の一部を拡大して示す断面図である。
符号の説明
1…電子部品の実装構造、2…積層型コンデンサ、3…回路基板、4A,4B…信号電極、10…誘電体素体(素体)、10a…側面(第1側面)、10b…側面(第2側面)、10c…側面(第3側面)、10d〜10f…側面、12A,12B…外部電極、16A,16B…焼付電極層、18A,18B…樹脂電極層、20A,20B…第1めっき層(めっき層)、22A,22B…第2めっき層(めっき層)、EA,EB…延在部分、RA,RB…稜部、S…主面。

Claims (4)

  1. 電子部品が回路基板上に実装された電子部品の実装構造であって、
    前記電子部品は、
    互いに対向する第1側面及び第2側面、並びに、前記第1側面と前記第2側面とを連結するように延びる第3側面とを含む素体と、
    前記素体上に配置された第1外部電極とを有し、
    前記回路基板は、主面上に配置された第1信号電極を有し、
    前記電子部品の前記第3側面が前記回路基板の前記主面と対向した状態で、前記電子部品の前記第1外部電極と前記回路基板の前記第1信号電極とが接続されており、
    前記第1外部電極は、
    金属を主成分として含有すると共に前記第1側面から前記第3側面上のうち前記第1側面寄りの領域にわたって形成された第1焼付電極層と、
    導電性材料を含有すると共に前記第1焼付電極層を覆うように形成された第1樹脂電極層と、
    金属を主成分として含有すると共に前記第1樹脂電極層を覆うように形成された第1めっき層とを含み、
    前記第1樹脂電極層のうち前記第3側面側に位置する部分の端部は前記第1焼付電極層のうち前記第3側面側に位置する部分の端部よりも前記第2側面側に位置し、これにより前記第1樹脂電極層は前記第3側面側から見たときに前記第1焼付電極層と重なり合わない第1延在部分を有しており、
    前記第1延在部分の前記第1側面及び前記第2側面の対向方向における長さは、前記第1焼付電極層のうち前記第3側面側に位置する部分の、前記第1側面及び前記第2側面の対向方向における長さよりも長く、
    前記第1延在部分と前記第3側面との間に隙間が設けられており、
    前記第1焼付電極層、前記第1樹脂電極層及び前記第1めっき層は、前記素体の前記第1側面側において一体化されていることを特徴とする電子部品の実装構造。
  2. 前記第1樹脂電極層のうち前記第3側面側に位置する部分と前記第3側面及び前記第1焼付電極層との間には、前記素体のうち前記第1側面と前記第3側面とを連結する稜部の近傍に至るまで隙間が設けられていることを特徴とする請求項1に記載された電子部品の実装構造。
  3. 前記電子部品は、前記素体上に配置された第2外部電極を更に有し、
    前記回路基板は、主面上に配置された第2信号電極を更に有し、
    前記電子部品の前記第3側面が前記回路基板の前記主面と対向した状態で、前記電子部品の前記第2外部電極と前記回路基板の前記第2信号電極とが接続されており、
    前記第2外部電極は、
    金属を主成分として含有すると共に前記第2側面から前記第3側面上のうち前記第2側面寄りの領域にわたって形成された第2焼付電極層と、
    導電性材料を含有すると共に前記第2焼付電極層を覆うように形成された第2樹脂電極層と、
    金属を主成分として含有すると共に前記第2樹脂電極層を覆うように形成された第2めっき層とを含み、
    前記第2樹脂電極層のうち前記第3側面側に位置する部分の端部は前記第2焼付電極層のうち前記第3側面側に位置する部分の端部よりも前記第1側面側に位置し、これにより前記第2樹脂電極層は前記第3側面側から見たときに前記第2焼付電極層と重なり合わない第2延在部分を有しており、
    前記第2延在部分の前記第1側面及び前記第2側面の対向方向における長さは、前記第2焼付電極層のうち前記第3側面側に位置する部分の、前記第1側面及び前記第2側面の対向方向における長さよりも長く、
    前記第2延在部分と前記第3側面との間に隙間が設けられており、
    前記第2焼付電極層、前記第2樹脂電極層及び前記第2めっき層は、前記素体の前記第2側面側において一体化されていることを特徴とする請求項1又は2に記載された電子部品の実装構造。
  4. 前記第2樹脂電極層のうち前記第3側面側に位置する部分と前記第3側面及び前記第2焼付電極層との間には、前記素体のうち前記第2側面と前記第3側面とを連結する稜部の近傍に至るまで隙間が設けられていることを特徴とする請求項3に記載された電子部品の実装構造。
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