JP5082362B2 - 自動発券機および自動発券システム - Google Patents

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Description

この発明は、鉄道などの輸送機関で使用される自動発券機において、乗車券購入時に乗車区間や座席条件などの入力を簡易化できる自動発券機および自動発券システムの技術に関する。
従来、鉄道や航空機などの輸送機関で使用される自動発券機は、一般に多種類の乗車券が購入可能で、希望する乗車券購入時には、通常、乗車券の種類の入力、列車の乗車駅の入力、列車の下車駅の入力、乗車日時の入力、人数の入力、列車名および座席の種類の入力といったように、多くの選択画面で一つ一つ操作しなければならず、乗車券の購入に時間がかかるという問題点があった。
この問題を解決するために、類似の技術として、興行などのチケット発行システムにおいて、サーバとのやりとりにより携帯端末装置にてチケットの申込みや決済の操作を行い、決済した後、チケットを識別するコード画像データを入手してこれを表示し、入場の際、クライアントコンピュータにてコード画像データを読取り、サーバにてこれを認証する技術があった(例えば、特許文献1参照)。
また、携帯電話を使って航空機や特急列車等の予約をした後に、チケットなしで自動ゲートを通過できるように、携帯電話に着脱可能な非接触カードを実装し、携帯電話が記憶するデータを入力して記憶するとともに、記憶されたデータを対象物となる自動ゲートへ送信して、さらに自動ゲートから送信されるデータを受信して前記データを更新或は削除してこれを携帯電話に出力するようにしたチケット発行の技術があった。(例えば、特許文献2参照)
特開2002−123729号公報 実用新案登録第3076212号公報
しかしながら、従来のチケット等の発行システムでは、チケットや乗車券等を予約する際、センタサーバとの接続が必要であり、ネットワーク接続可能な携帯端末装置を用意し、決済のための口座開設などの事前の手続きも必要であり、ネットワーク環境によっては、決済処理に時間がかかるという問題もあった。また、非接触カードを用いるチケット発行の方法では無線データ受信のための部品などにコストがかかってしまうなどの問題点があった。
さらに、従来のチケット等の発行システムでは、列車における乗換乗車券等の購入については、まったく考慮されておらず、指定列車の選択操作を複数回行う必要があり、操作が煩雑で購入に非常に時間がかかるという問題があった。
本発明は、前述の課題を解決するため次の構成を採用する。すなわち、指定された指定データをコード化したコードデータから指定データを抽出する指定データ抽出手段と、抽出した前記指定データを表示する表示手段と、前記指定データを変更可能な変更手段とを具備し、前記指定データまたは変更後の指定データに基づき券媒体を発行するようにした。
本発明の自動発券機および自動発券システムによれば、指定された指定データをコード化したコードデータから指定データを抽出する指定データ抽出手段と、抽出した前記指定データを表示する表示手段と、前記指定データを変更可能な変更手段とを具備し、前記指定データまたは変更後の指定データに基づき券媒体を発行するようにしたので、乗車券購入の際の操作を簡易化することができるとともに、センタサーバとの接続や、ネットワーク接続可能なクライアントの用意、決済のための口座開設などの事前の手続きも不要となる。
そして、非接触カードを用いる乗車券発行方法のような無線データ受信のために必要な部品も不要となるため、コストを抑えることができる。
以下、本発明に係わる実施の形態例を、図面を用いて説明する。図面に共通する要素には同一の符号を付す。なお、以下説明する自動発券機および自動発券システムの実施例の説明では列車の乗車券を例として説明するがこれには限らない。例えば、航空機などの搭乗券などにも本発明を実施することができる。
まず、実施例1の乗車指定データ検索の構成と、乗車指定データ読取りの構成を、図1および図2を用いて説明する。図1は本発明の実施例1の自動発券システムの構成図であって、図2は実施例1の自動発券機の制御ブロック図である。
図において、200は指定データ入力装置としての乗車指定データ入力機器を示し、該乗車指定データ入力機器200より顧客が自宅やオフィスなどで指定データとしての乗車指定データを検索すると、図示しない制御部により前記乗車指定データをバーコード化した2次元コード(以下「QRコード」:登録商標)に変換し、表示画面210にQRコード20を表示する機能を設けている。
300は携帯型端末としての携帯電話を示し、該携帯電話300に内蔵されているカメラ320より、乗車指定データ入力機器200の表示画面210のQRコード20を読取る機能を設けている。
また、読取ったQRコード20は図示しない携帯電話内部の制御部より制御されて図示しないメモリーに保存され、顧客の操作により前述のメモリーより読出して表示画面310にQRコード20を表示できるようになっている。
プリンタ400は、接続ケーブル410により乗車指定データ入力機器200と接続されている。そして、前記乗車指定データ入力機器200にてバーコード化した乗車指定データがプリンタ400に送信され、乗車指定データ印刷用紙23にQRコード20を印刷し排出する機能を有する。
100は自動発券機であり、図示しない列車ダイヤデータや時刻データなどを設定、管理するホストコンピュータ12と接続されている。前記自動発券機100は、内部に制御部1を設けており、該制御部1の制御の下、装置全体および各部の制御を行うとともに、前記携帯電話300や乗車指定データ印刷用紙23に表現された、乗車指定データを意味するQRコード20の画像を画像取込み部13にて取込み、QRコード変換部10にて乗車指定データを抽出できるようになっている。
この画像取込み部13およびQRコード変換部10が、指定データ抽出手段となり、制御部1が指定データの変更手段を有する。
表示手段としての顧客操作部3は、CRTまたはLCDなどの表示装置とタッチパネルなどの入力装置から構成され、顧客への選択画面の表示および乗車指定データの確認や変更、追加訂正を含む入力などの操作を行うためのものである。
乗車券発行部4は、顧客が希望する図9に示すような乗車券43と、図10に示すような新幹線禁煙指定席券22等を発行できるものであり、領収書発行部5は、QRコード等が印刷された図11に示すような領収書21を発行するものである。
現金処理部7は、投入された紙幣や硬貨の金種、真偽鑑別、計数等を行い、必要に応じて釣銭の排出を行う、すなわち、乗車代金の決済を行うものである。
次に、実施例1の自動発券機100の制御系の構成を、図2を用いて詳細に説明する。
同図に示したように、自動発券機100の制御系は、装置全体および各部の制御を行うとともに、QRコード20から乗車指定データを抽出するための制御部1を設け、これに制御プログラムや乗車指定データを抽出するプログラムおよび制御に必要なデータの格納並びに顧客により入力されたデータなどを記憶する記憶部2が接続された構成となっている。なお、コードデータ生成手段も制御部1が有することになる。
制御部1には、顧客操作部3、乗車券発行部4、領収書発行部5、現金処理部7、QRコード変換部10および画像取込み部13が接続されているが、これらの機能は図1を用いてすでに説明済みであるので、説明を省略する。
また、制御部1は、図示しない券紙収納部より繰り出された磁気記憶部を有する券紙に対し、乗車券発行部4、領収書発行部5を制御して乗車券等として印刷を行う印刷部6が接続されている。
乗車指定データ書込み部8は、顧客操作部3にて確認または変更された乗車指定データを乗車券と指定席券等の磁気記憶部に書込むものであり、乗車駅を特定できる特定手段としての乗車駅判断部9は、通信部11を介してホストコンピュータ12と通信することにより、列車ダイヤデータ等に基づいて、自動発券機設置駅にて発行可能な乗車指定データであるかどうかの判断を行い、設置駅データを取得する設置駅データ取得手段を有している。
以上の制御系の構成を有する自動発券機100が、通信部11を経由して、ホストコンピュータ12に接続され、ホストコンピュータ12の図示しない各駅の列車ダイヤデータ、時刻データなどとの照会や比較を行い、自動発券機100にて乗車券等の発行を指示するようになっている。
ここで、QRコードは、従来のバーコードに比べて、記録するデータ量を多くすることができるという特徴があり、スタック型のPDF417、マトリックス型のQRコードなどいくつかの種類があるが、いずれのQRコードを使用しても勿論よい。或は、逆に記録するデータ量は少なくなるが、一般的な1次元バーコードを用いるようにしてもよい。
以上の構成により、実施例1の自動発券機および自動発券システムは、以下のように動作する。本動作を、図3ないし図5を用いて以下説明する。図3は、実施例1の時刻表検索ツールの検索画面例であり、図4はQRコード化したデータ例とその内容を示す図であり、図5は乗車指定データ取得動作のフローチャートである。
まず、顧客が、自宅やオフィスにて指定データ入力装置としての乗車指定データ入力機器200を用いて、列車の時刻表検索ツールにて検索し所望の乗車指定データを選出し、図3に示すように表示画面210に検索結果を表示させる。
本例の表示画面40では、顧客が、最初の乗車駅を「前橋駅」、最後の下車駅を「横浜駅」とし、途中、「高崎駅」から「東京駅」までは新幹線の乗車を所望とした例を示し、以後本設定にて説明する。
従って、乗車駅データ24は「前橋駅」であり、乗換乗車駅データ25は「高崎駅」となり、乗換下車駅データ26は「東京駅」となり、最終下車駅データ27は「横浜駅」となる。また、QRコード20は、前述の最初の乗車駅、最後の下車駅、乗換乗車駅、乗換下車駅、乗車日や発車時刻等を含む乗車指定データをQRコード化したものであり、同図に示したように表示画面40の一部に表示される。
図4は、QRコード20に記録された指定データとしての乗車指定データの内容の一例を示したものである。
すなわち、乗車日データ28は指定した乗車日である「2006年1月23日」を示し、乗車区間データ29は乗車駅が「前橋駅」で最終下車駅が「横浜駅」である乗車区間を示し、発車時刻データ30は新幹線発車時刻である「11時39分」を示し、列車名データ31は乗車する新幹線の「たにやま408号」を示し、乗換区間データ32は乗換乗車駅が「高崎駅」で乗換下車駅が「東京駅」であることを示している。
図5は、指定データ入力装置としての乗車指定データ入力機器200を使用したときの乗車指定データ取得動作のフローチャート図である。
まず、顧客は前記乗車指定データ入力機器200にて、所望とする乗車駅データ24、最終下車駅データ27の乗車区間、乗車日、列車名、乗り換え回数、発着時刻等の乗車指定データを決定する(ステップS1)。これらの乗車指定データ取得はすでにインターネット上で提供されている時刻表検索サービスを利用すればよい。
入力された乗車指定データを乗車指定データ入力機器200にてQRコード20に変換し(ステップS2)、乗車指定データ入力機器200の表示画面210に、図3に示すように検索結果とQRコード20を表示する(ステップS3)。
携帯型端末としての携帯電話300を所持した顧客は、図示しない操作によりQRコード20の出力方法として「携帯電話に表示する」を選択し、携帯電話300を所持していない顧客は、「プリンタに印刷する」を選択する(ステップS4)。勿論、携帯電話300を所持している顧客であっても「プリンタに印刷する」を選択してもよい。
そして、「携帯電話に表示する」を選択した顧客は、携帯電話300を操作してカメラ320にて表示画面210のQRコード20を撮影し、図示しないメモリーに格納させる。更に、携帯電話300の表示画面310に表示し、確認する(ステップS5)。
一方、「プリンタに印刷する」を選択する場合は、QRコード20の表示部近傍、例えば一点鎖線内をマウスでクリックして印刷指示を出力する。または、全域印刷指示を出力すると、接続ケーブル410にて接続されたプリンタ400にQRコード20のイメージデータが送信される(ステップS6)。
すると、プリンタ400は前記QRコード20を乗車指定データ印刷用紙23に印刷して発行する(ステップS7)。
続いて顧客が、最初の乗車駅である「前橋駅」に設置された自動発券機100を利用して、取得したQRコード画像を用いて乗車券と新幹線特急券を購入する際の自動発券機100の動作と顧客の操作を説明する。
図6は自動発券機100の動作フローチャート図である。QRコード20の乗車指定データのままでは乗車席の指定はされておらず、新幹線特急券の自由席としての表示となるが、顧客が座席の指定を希望し、新幹線禁煙指定席券を購入するものとして説明する。この座席指定席券の購入が、本発明の請求項記載の指定データの変更に該当する。
まず、顧客が、自動発券機100を操作して、画像取込み可能状態とし、かつ、携帯電話300を操作して表示画面310にQRコード20を表示、或は乗車指定データ印刷用紙23に印刷したQRコード20を画像取込み部13にかざすと(ステップS11)、指定データ抽出手段として画像取込み部13によりQRコード20の画像を取込み、QRコード変換部10にて、取込んだQRコード20の画像から指定データとしての乗車指定データを抽出する(ステップS12)。
本例では、乗車駅が「前橋駅」で、最終下車駅が「横浜駅」、乗換乗車駅が「高崎駅」、乗換下車駅が「東京駅」、乗車日、列車名等が抽出される。
制御部1は、抽出された乗車指定データと、操作されている自動発券機自身の設置駅のデータを基に通信部11を介してホストコンピュータ12と通信し、乗車指定データが自動発券機設置駅にて発行可能な内容となっているかどうかを乗車駅判断部9の乗車駅を特定できる特定手段にて判断し、自動発券機設置駅の設置駅データを取得する(ステップS13)。
そして、自動発券機100の制御部1は、顧客操作部3に、図7に示すように、乗車指定データに基づいた画面を表示する。乗車駅指定ボタン35には「前橋駅」、最終下車駅指定ボタン36に「横浜駅」、乗換乗車駅指定ボタン33に「高崎駅」、乗換下車駅指定ボタン34に「東京駅」、乗車日として「1月23日」、列車名として「たにやま408号」、座席の種類として「自由席」等を白抜き文字状態で表示する。(ステップS14)。
なお、新幹線の乗換乗車時刻と乗換下車時刻を表示画面50に表示したが、同様に、在来線の乗車時刻と最終下車時刻を表示するようにしても良い。
顧客は、顧客操作部3に表示された乗車指定データを確認し(ステップS15)、そのまま変更がなければ、表示画面50のOKボタン37を押下すると次のステップへ進む。ここで顧客が普通車指定席の禁煙席を所望するものとして、普通車禁煙席指定ボタン39を押下されると、白抜きボタン状態に表示を切替える(ステップS16)。
なお、一定の時間が経過しても顧客による操作がされない場合は、顧客が乗車券を所望しないものとし、表示画面を初期画面に戻すようになっている。
また、取消ボタンが押下されたときは、初期画面に戻しても良いし、前段階の画面表示に戻しても良いが、本発明に関係ないので説明は省略する。
OKボタン37が押下されると、制御部1は乗車代金の計算を行い、顧客操作部3に料金を表示する。顧客は、この料金を現金処理部7に投入すると、現金を鑑別計数して代金の決済を行う。
制御部1は、乗車指定データが確定したとし、該乗車指定データを記憶部2に記憶し、乗車指定データ書込み部8より、例えば乗車券と新幹線禁煙指定席券データを磁気データとして磁気記憶部に書込み、印刷部6にて印刷し、乗車券発行部4より図9に示す乗車券43と、図10に示す新幹線禁煙指定席券22を発行する(ステップS17)。
図9に乗車券43の一例と、図10に前記新幹線禁煙指定席券22の一例を示す。図9および図10に示したように、乗車券43には乗車駅データ24として「前橋駅」、最終下車駅データ27として「横浜駅」のほか、乗車日等が印刷され、新幹線禁煙指定席券22には、乗換乗車駅データ25として「高崎駅」、乗換下車駅データ26として「東京駅」のほか座席データ、発車時刻、到着予定時刻等が印刷される。
次に、図8に示す自動発券機100の表示画面54に示すように、顧客操作部3の表示画面上に、領収書を発行するか否かのメッセージを表示し(ステップS18)、顧客が「領収書を発行する」を希望し、発行ボタン38を押下した場合は、図11に示すような領収書21を印刷部6にて印刷し、更に乗車指定データ書込み部8により磁気データを書込み、領収書発行部5より発行する(ステップS19)。
この領収書21には、利用年月日、利用金額、購入商品名として乗車区間等のデータ、発券駅などが印刷され、更に乗車券43と新幹線禁煙指定席券22に関する乗車指定データが、コードデータ生成手段によりQRコード化して生成され印刷される。
発行した乗車券43や領収書21等が顧客に受取られると、記憶部2にある乗車指定データは消去するが、発券データとしてホストコンピュータ12に送信して、管理データとして利用しても良い。
なおステップS13において、乗車駅判断部9が発行不可としたときには、「読込まれたデータから乗車データは表示できません。」と取消ボタンを表示する(ステップS20)。
また、ステップS15にて、変更なしでOKボタン37が押下された場合は、白抜き文字状態で表示された乗車指定データである乗車券43と図示しない新幹線特急券を発券することは言うまでもない。
なお、以上の実施例の説明では、乗車指定データ入力機器200をインターネット等に接続し、時刻表検索サイト等にて乗車指定データを選定し、該乗車指定データに基づいてQRコード20を生成して表示するようにしたが、携帯電話300を利用してインターネット等に接続し、同様に乗車指定データを取得してもよい。
また、乗車券43と新幹線禁煙指定席券22の発行後に領収書21の発行としたが、乗車券43等の発券前に領収書の要否を聞いて、「要」とされた場合には乗車券43、新幹線禁煙指定席券22、領収書21を同時に発行してもよい。
更に、本実施例1では、携帯電話300に内蔵されているカメラ320によりQRコード20を読取り、記憶することで説明したが、ホストコンピュータ12から携帯電話300に図示しない通信回路を介して乗車指定データをQRコード20として受信しても良いことは言うまでもない。
以上詳細に述べたように、実施例1の自動発券機および自動発券システムによれば、乗車指定データ入力機器により乗車指定データを入力し、該乗車指定データに基づき生成したQRコード画像を携帯電話にて読取り、或は印刷用紙に印刷し、乗車券購入の際、自動発券機にてQRコード画像を取込んで乗車指定データを抽出して表示し、そのまま若しくは変更をして所望の乗車券を購入できるようにしたので、乗車券購入の際の操作を簡易化することができる。
実施例2の自動発券機および自動発券システムの構成は、実施例1の構成と同様であるので詳細な説明を省略する。なお、以下の説明における領収書21は、図11に示したような領収書であり、実施例1の図6のステップS19にてQRコード20aとともに印刷したものを利用して乗車券を購入する場合とし、本動作を、図12に示す自動発券機の動作フローチャートに従って説明する。
まず、顧客が、自動発券機100を操作して領収書21に印刷されているQRコード画像の読取り可能状態として、領収書21に印刷されたQRコード20aを画像取込み部13にかざすと、指定データ抽出手段として画像取込み部13によりQRコード20aの画像を取込み、QRコード変換部10にて、読取ったQRコード20aの画像から指定データとしての乗車指定データを抽出する(ステップS21)。
本例では、乗車駅が「前橋駅」で、最終下車駅が「横浜駅」、乗換乗車駅が「高崎駅」、乗換下車駅が「東京駅」、乗車日、新幹線の列車名、指定された座席の種類等が抽出される。
次に、制御部1の乗車駅比較手段は、乗車駅判断部9の乗車駅を特定できる特定手段にて乗車駅である自動発券機設置駅を特定し、設置駅データ取得手段により取得した自動発券機設置駅のデータと、読取ったQRコード20aとして記録された最終下車駅データの「横浜駅」とを比較し(ステップS22)、一致した場合、すなわち自動発券機設置駅が「横浜駅」である場合は、顧客が帰りの乗車券を購入しようとしていると想定し、乗車指定データに基づいて、表示手段として図13に示すような表示画面51を表示する(ステップS23)。
本例では、表示画面51には、乗車駅がQRコード20aで記録された最終下車駅である「横浜駅」、最終下車駅がQRコード20aで記録された乗車駅である「前橋駅」、乗換乗車駅がQRコード20aで記録された乗換下車駅である「東京駅」、乗換下車駅がQRコード20aで記録された乗換乗車駅である「高崎駅」等と表示された復路の乗車区間を表示する。
更に、現時刻データから東京駅で乗車可能な新幹線を選択するもので、例えば、図示しない判断プログラムにより「横浜駅」から「東京駅」までの移動時間を考慮して選択した列車名を表示する。このとき、乗車指定データに対応したボタンを白抜き文字状態で表示する。
顧客は、顧客操作部3に表示した乗車指定データを確認し、変更要否判断を行う(ステップS24)。そのまま変更しない場合は、表示画面51のOKボタン37を押下する。
ここで、一定の時間が経過しても顧客による操作がされない場合は、顧客が乗車券を所望しないものとし、表示画面を初期画面に戻すようになっている。
OKボタン37が押下されると、制御部1は乗車代金の計算を行い、顧客操作部3に料金を表示する。顧客は、この料金を現金処理部7に投入すると、現金を鑑別計数して代金の決済を行う。
制御部1は、発券データが揃ったので前記乗車指定データを記憶部2に記憶し、乗車指定データ書込み部8より乗車券43aと新幹線禁煙指定席券22aのそれぞれの磁気記憶部に磁気データを書込み、印刷部6にて印刷し、乗車券発行部4より復路となる乗車券43aと新幹線禁煙指定席券22aとして発行する(ステップS25)。
一方、顧客が乗車指定データを変更する場合は、変更手段として変更したいボタンを押下して所望の内容に変更する。例えば、初期画面では、普通車禁煙指定席が選択されているが、自由席に変えたい場合は、自由席ボタン42を押下して変更する(ステップS26)。
すると制御部1は「自由席」も白抜き文字状態に変更し、かつ、「普通車禁煙指定席」の白抜き文字状態を黒文字状態に変更させる。そして、OKボタン37が押下されると、前述のステップS25と同様に乗車指定データを記憶部2に記憶し、前述と同様に処理され、復路の乗車券43aと図示しない新幹線自由席券として発行することになる。
続けて、図8に示したように領収書を発行するか否かのメッセージを表示し(ステップS27)、顧客が「領収書を発行する」を選択し発行ボタン38を押下したときは、印刷部6にて領収書として必要な事項およびQRコード20aを印刷し、更に乗車指定データ書込み部8により磁気データを書込み、領収書発行部5より領収書21aを発行する(ステップS28)。
この領収書21aには、利用年月日、利用金額、購入商品名として乗車区間等のデータ、発券駅などが印刷され、更に乗車券43aと、新幹線禁煙指定席券22a或は、図示しない新幹線自由席券に関する乗車指定データが、コードデータ生成手段によりQRコード化して生成され印刷される。
発行した乗車券43aや領収書21a等が顧客に受取られると、記憶部2にある乗車指定データは消去するが、発券データとしてホストコンピュータ12に送信して、管理データとして利用しても良い。
一方、ステップS22にて、乗車駅比較手段が乗車駅判断部9の乗車駅を特定できる特定手段にて乗車駅である自動発券機設置駅を特定し、設置駅データ取得手段により取得した自動発券機設置駅のデータと、QRコード20aに記録された最終下車駅データの「横浜駅」を比較し、一致しない場合、すなわち自動発券機設置駅が「横浜駅」ではない場合には、自動発券機設置駅のデータとQRコードとして記録された乗車駅である「前橋駅」が同じかどうかを判断する(ステップS29)。
例えば、自動発券機設置駅が「前橋駅」であった場合は、復路ではなく往路の乗車券を再度購入しようとしていると想定し、表示手段として図14に示すような表示画面52を表示する(ステップS30)。
この表示画面52には、乗車駅がQRコード20aで記録された乗車駅である「前橋駅」、最終下車駅がQRコード20aで記録された最終下車駅である「横浜駅」、乗換乗車駅がQRコード20aで記録された乗換乗車駅である「高崎駅」、乗換下車駅がQRコードで記録された乗換下車駅である「東京駅」等の乗車区間を表示する。このとき、乗車指定データに対応したボタンを白抜き文字状態で表示するのは前述の通りである。
顧客は、顧客操作部3に表示された乗車指定データを確認し、変更要否の判断を行う(ステップS31)。変更しない場合は表示画面52のOKボタン37を選択し、乗車区間を変更する場合は区間変更ボタン43を押下して所望の内容に変更することになる。
ここで、一定の時間が経過しても顧客による操作がされない場合は、顧客が乗車券を所望しないものとし、表示画面を初期画面に戻すのは前述した通りである。
ステップS31にてOKボタン37が押下されると、制御部1は乗車代金の計算を行い、顧客操作部3に料金を表示する。顧客は、この料金を現金処理部7に投入すると、現金を鑑別計数して代金の決済を行う。
制御部1は乗車指定データを記憶部2に記憶し、乗車指定データ書込み部8より乗車券43aと新幹線禁煙指定席券22aのそれぞれの磁気記憶部に磁気データを書込み、印刷部6にて印刷し、乗車券発行部4より領収書21のQRコード20aのデータと同じ往路の区間の乗車券43aと新幹線禁煙指定席券22aとして発行する(ステップS32)。
なお、ここで発券される券は図9および図10の、日時や列車データと同一と限定されるものではない。
一方、顧客が乗車指定データを変更する場合は、変更手段として変更したいボタンを押下して所望の内容に変更する。例えば、初期画面では、普通車禁煙指定席が選択されているが、自由席に変えたい場合は、自由席ボタン42を押下して変更する(ステップS33)。
すると制御部1は「自由席」も白抜き文字状態に変更し、かつ、「普通車禁煙指定席」の白抜き文字状態を黒文字状態に変更させる。そして、OKボタン37が押下されると、前述のステップS32と同様に乗車指定データを記憶部2に記憶し、前述と同様に処理され、往路と同じ乗車券43aと図示しない新幹線自由席券として発行する。
また、ステップS29にて、乗車駅比較手段が乗車駅判断部9の乗車駅を特定できる特定手段にて乗車駅である自動発券機設置駅を特定し、設置駅データ取得手段により取得した自動発券機設置駅のデータと、QRコード20aで記録された乗車駅を比較し、一致しない場合、例えば自動発券機設置駅を「品川駅」とし、すなわち自動発券機設置駅が「前橋駅」でも「横浜駅」でもない場合は、往路の乗車駅および下車駅以外で復路の乗車券を購入しようとしていると想定し、顧客操作部3の表示画面に、表示手段として図15に示すような表示画面53に行き先指定ボタン40を併記し、顧客がいずれかの行き先を選択できるようにする。(ステップS34)。
例えば、「前橋駅」と表示されている、行き先指定ボタン40を選択して押下し、OKボタン37を押下すると(ステップS35)、自動発券機設置駅を品川駅とした場合、図16に示す表示画面54には、乗車駅が自動発券機設置駅である「品川駅」、最終下車駅が顧客が選択した駅である「前橋駅」、乗換乗車駅がQRコード20aで記録された「東京駅」、乗換下車駅がQRコード20aで記録された「高崎駅」等の乗車区間を表示する(ステップS36)。このとき、乗車指定データに対応したボタンを白抜き文字状態で表示する。
顧客は、顧客操作部3に表示された乗車指定データを確認し、変更要否を判断する(ステップS37)。変更しない場合は表示画面54のOKボタン37を選択し、変更する場合は変更したいボタン、例えば新幹線禁煙指定ではなく自由席ボタン42を押下して所望の内容に変更することになる。
また、「その他」と表示されている行き先指定ボタン40が押下された場合は、路線表示等からの選択となるが、本発明に関係ないので説明は省略する。
ここで、一定の時間が経過しても顧客による操作がされない場合は、顧客が乗車券を所望しないものとし、表示画面を初期画面に戻すのは前述した通りである。
ステップS37にてOKボタン37が押下されると、制御部1は乗車代金の計算を行い、顧客操作部3に料金を表示する。顧客は、この料金を現金処理部7に投入すると、現金を鑑別計数して代金の決済を行う。
制御部1は乗車指定データを記憶部2に記憶し、乗車指定データ書込み部8より乗車券43aと新幹線禁煙指定席券22aのそれぞれの磁気記憶部に磁気データを書込み、印刷部6にて印刷し、乗車券発行部4より、自動発券機設置駅を乗車駅とし、顧客が選択した駅を最終下車駅とする乗車券43aと新幹線禁煙指定席券22aとして発行する(ステップS38)。
一方、顧客が乗車指定データを変更する場合は、変更手段として変更したいボタンを押下して所望の内容に変更する。例えば、初期画面では、普通車禁煙指定席が選択されているが、自由席に変えたい場合は、自由席ボタン42を押下して変更する(ステップS39)。
すると制御部1は「自由席」も白抜き文字状態に変更し、かつ、「普通車禁煙指定席」の白抜き文字状態を黒文字状態に変更させる。そして、OKボタン37が押下されると、前述のステップS38と同様に乗車指定データを記憶部2に記憶し、前述と同様に処理され、自動発券機設置駅を乗車駅とし、顧客が選択した駅を最終下車駅とする乗車券43aと図示しない新幹線自由席券として発行する。
なお、ステップS35にて入力がない場合、一定の時間内は図15に示すような表示画面53を表示しているが(ステップS40)、一定の時間を経過しても入力がされない場合は、顧客が乗車券を所望しないものとし、表示画面を初期画面に戻すのは前述した通りである(ステップS41)。
以上詳細に述べたように、実施例2によれば、実施例1の効果に加え、乗車券発行時の領収書にQRコードを印刷するようにし、乗車券購入の際、自動発券機にて前記QRコードを読取り、乗車指定データを抽出して表示するようにし、そのまま若しくは変更をして所望の乗車券を購入できるようにしたので、復路または再度の乗車券購入の際の操作を簡易化することができる。
実施例3の自動発券機の制御系の構成を、図17を用いて説明する。実施例3の自動発券機では、実施例2の自動発券機の制御系の構成に、発行された乗車券に記録された磁気データを読取る磁気データ読取り部15と、読取った磁気データから指定データとしての乗車指定データを抽出する乗車指定データ読取り部14をあらたに設けている。
その他の構成は、実施例2の構成と同様であるので、詳細な説明は省略するが、自動発券機は改札前に設置されている場合と、改札口を通過した後やプラットホームに設置される精算機を含めることとする。
実施例3の自動発券機および自動発券システムの構成は、往路にて、乗車駅が「前橋駅」で最終下車駅が「横浜駅」である、図9に示すような乗車券43を購入し、この乗車券43を用いてあらたに帰りの乗車券43bを購入する動作を、駅の自動発券機100の磁気データ読取り部15に挿入した場合とし、本動作を、図18に示す自動発券機の動作フローチャートに従って説明する。
なお、乗車券43の発行動作については、実施例1の動作の説明と同様であるので詳細な説明を省略する。
まず、駅の自動発券機100を利用し、図19に示す表示画面61で往路乗車データ使用ボタン41を押下すると、図20に示すような表示画面62が表示される。
図20に示した画面誘導に従って顧客が駅の自動発券機100の磁気データ読取り部15に乗車券43を挿入すると、乗車券43に記録された磁気データを読取り、乗車指定データ読取り部14にて乗車指定データを抽出する(ステップS51)。本例では、乗車駅が「前橋駅」、最終下車駅が「横浜駅」、乗車日等の乗車指定データが抽出される。
そして、制御部1の乗車駅比較手段は、乗車駅判断部9の乗車駅を特定できる特定手段にて乗車駅である自動発券機設置駅を特定し、設置駅データ取得手段により取得した自動発券機設置駅のデータと乗車券43の磁気記憶部に記録された最終下車駅のデータの「横浜駅」とを比較し(ステップS52)、自動発券機設置駅と乗車券43の磁気記憶部に記録された最終下車駅が一致した場合、すなわち自動発券機設置駅が「横浜駅」である場合は、顧客が帰りの乗車券を購入しようとしていると想定し、乗車指定データに基づいて、表示手段として図21に示すような表示画面63を表示する(ステップS53)。
本例では、乗車駅が乗車券43の磁気記憶部に記録された最終下車駅である「横浜駅」、最終下車駅が乗車券43の磁気記憶部に記録された乗車駅である「前橋駅」等を表示した復路の乗車区間に関する乗車指定データを表示する。このとき、乗車指定データに対応したボタンを白抜き文字状態で表示する。
顧客は、顧客操作部3に表示した乗車指定データを確認し、変更要否判断を行う(ステップS54)。そのまま変更しない場合は、表示画面63のOKボタン37を押下する。
ここで、一定の時間が経過しても顧客による操作がされない場合は、顧客が乗車券を所望しないものとし、乗車券43を排出して表示画面を初期画面に戻すようになっている。
OKボタン37が押下されると、制御部1は乗車代金の計算を行い、顧客操作部3に料金を表示する。顧客は、この料金を現金処理部7に投入すると、現金を鑑別計数して代金の決済を行う。
制御部1は発券データが揃ったので前記乗車指定データを記憶部2に記憶し、乗車指定データ書込み部8より乗車券43bの磁気記憶部に磁気データを書込み、印刷部6にて印刷し、乗車券発行部4より復路となる乗車券43bとして発行する(ステップS55)。また、同時または続けて、挿入されている乗車券43を排出する。
一方、顧客が乗車指定データを変更する場合は、変更手段として変更したいボタンを押下して所望の内容に変更する。例えば初期画面では、乗車駅が「横浜駅」、最終下車駅が「前橋駅」、列車選択が「普通」と表示されているが、「新幹線」を利用するように変更したい場合は、列車選択ボタン44の「新幹線」のボタンを押下して変更する(ステップS56)。
すると制御部1は、「新幹線」も白抜き文字状態に変更し、かつ、「普通」の白抜き文字を黒文字に変更させる。そして、OKボタン37が押下されると、前述のステップS55と同様に前記乗車指定データを記憶部2に記憶し、前述と同様に処理され、復路の乗車券43bと図示しない新幹線特急券として発行する。
続けて、図8に示したように領収書を発行するか否かのメッセージを表示し(ステップS57)、顧客が「領収書を発行する」を選択し発行ボタン38を押下したときは、印刷部6にて領収書として必要な事項およびQRコード20aを印刷し、更に乗車指定データ書込み部8により磁気データを書込み、領収書発行部5より領収書21bを発行する(ステップS58)。
この領収書21bには、利用年月日、利用金額、購入商品名として乗車区間等のデータ、発券駅などが印刷され、更に乗車券43bと図示しない新幹線特急券に関する乗車指定データが、コードデータ生成手段によりQRコード化して生成され印刷される。
発行した乗車券43bや領収書21b等が顧客に受取られると、記憶部2にある乗車指定データは消去するが、発券データとしてホストコンピュータ12に送信して、管理データとして利用しても良い。
一方、ステップS52にて、乗車比較手段が乗車駅判断部9の乗車駅を特定できる特定手段にて乗車駅である自動発券機設置駅を特定し、設置駅データ取得手段により取得した自動発券機設置駅のデータと、乗車券43に記録された最終下車駅データの「横浜駅」を比較し一致しない場合、すなわち自動発券機設置駅が「横浜駅」でない場合には、自動発券機設置駅のデータと乗車券43として記録された乗車駅である「前橋駅」が一致するかどうかを判断する(ステップS59)。
例えば、自動発券機設置駅が「前橋駅」であった場合は、復路ではなく往路の乗車券を再度購入しようとしていると想定し、顧客操作部3の表示画面に、表示手段として図22に示すような表示画面64を表示する(ステップS60)。
この場合、表示画面64には、乗車券43で記録された乗車駅である「前橋駅」を乗車駅とし、乗車券43で記録された最終下車駅である「横浜駅」を最終下車駅とした乗車区間を表示する。このとき、乗車指定データに対応したボタンを白抜き文字状態で表示するのは前述の通りである。
顧客は、顧客操作部3に表示された乗車指定データを確認し、変更要否の判断を行う(ステップS61)。変更しない場合は表示画面64のOKボタン37を選択し、列車を変更する場合は列車選択ボタン44を押下して所望の内容に変更することになる。
ここで、一定の時間が経過しても顧客による操作がされない場合は、顧客が乗車券を所望しないものとし、乗車券43を排出して表示画面を初期画面に戻すのは前述した通りである。
ステップS61にてOKボタン37が押下されると、制御部1は乗車代金の計算を行い、顧客操作部3に料金を表示する。顧客は、この料金を現金処理部7に投入すると、現金を鑑別計数して代金の決済を行う。
制御部1は乗車指定データを記憶部2に記憶し、乗車指定データ書込み部8より乗車券43bの磁気記憶部に磁気データを書込み、印刷部6にて印刷し、乗車券発行部4より乗車券43のデータと同じ往路の区間の乗車券43bとして発行する(ステップS62)。また、同時または続けて、挿入されている乗車券43を排出する。
なお、ここで発券される券は図9の日時や列車データと同一と限定されるものではない。
一方、顧客が乗車指定データを変更する場合は、変更手段として変更したいボタンを押下して所望の内容に変更する。例えば初期画面では、乗車駅が「横浜駅」、最終下車駅が「前橋駅」、列車選択が「普通」と表示されているが、「新幹線」を利用するように変更したい場合は、列車選択ボタン44の「新幹線」のボタンを押下して変更する(ステップS63)。
すると制御部1は、「新幹線」も白抜き文字状態に変更し、かつ、「普通」の白抜き文字を黒文字に変更させる。そして、OKボタン37が押下されると、前述のステップS62と同様に前記乗車指定データを記憶部2に記憶し、前述と同様に処理され、復路の乗車券43bと図示しない新幹線特急券として発行する。
また、ステップS59にて、乗車駅比較手段が乗車駅判断部9の乗車駅を特定できる特定手段にて乗車駅である自動発券機設置駅を特定し、設置駅データ取得手段により取得した自動発券機設置駅のデータと乗車券43で記録された乗車駅を比較し一致しない場合、例えば自動発券機設置駅を「東京駅」とし、すなわち自動発券機設置駅が「前橋駅」でも「横浜駅」でもない場合は、往路の乗車駅および下車駅以外で復路の乗車券を購入しようとしていると想定し、顧客操作部3の表示画面に、表示手段として図23に示すような表示画面65を表示し、行き先指定ボタン40を併記し、顧客がいずれかの行き先を選択できるようにする。(ステップS64)。
例えば、「前橋駅」と表示されている、行き先指定ボタン40を選択して押下し、OKボタン37を押下すると(ステップS65)、自動発券機設置駅を東京駅とした場合、図24に示す表示画面66には、乗車駅が自動発券機設置駅である「東京駅」、最終下車駅が乗車券43で記録された乗車駅である「前橋駅」等の乗車区間を表示する(ステップS66)。このとき、乗車指定データに対応したボタンを白抜き文字状態で表示する。
顧客は、顧客操作部3に表示された乗車指定データを確認し、変更要否判断をする(ステップS67)。変更しない場合は表示画面66のOKボタン37を押下し、変更する場合は変更したいボタン、例えば列車選択ボタン44の「新幹線」を押下して、乗車日や乗車区間など、所望の内容に変更することになる。
ここで、一定の時間が経過しても顧客による操作がされない場合は、顧客が乗車券を所望しないものとし、乗車券43を排出して表示画面を初期画面に戻すのは前述した通りである。
ステップS67にてOKボタン37が押下されると、御部1は乗車代金の計算を行い、顧客操作部3に料金を表示する。顧客は、この料金を現金処理部7に投入すると、現金を鑑別計数して代金の決済を行う。
制御部1は乗車指定データを記憶部2に記憶し、乗車指定データ書込み部8より乗車券43bの磁気記憶部に磁気データを書込み、印刷部6にて印刷し、乗車券発行部4より、自動発券機設置駅を乗車駅とし、顧客が選択した駅を最終下車駅とする乗車券43bとして発行する(ステップS68)。
一方、顧客が乗車指定データを変更する場合は、変更手段として変更したいボタンを押下して所望の内容に変更する。例えば初期画面では、列車選択が「普通」と表示されているが、「新幹線」を利用するように変更したい場合は、列車選択ボタン44の「新幹線」のボタンを押下して変更する(ステップS69)。
すると制御部1は「新幹線」も白抜き文字状態に変更し、かつ、「普通」の白抜き文字状態を黒文字状態に変更させる。そして、OKボタン37が押下されると、前述と同様に乗車指定データを記憶部2に記憶し、前述のステップS68と同様に処理され、自動発券機設置駅を乗車駅とし、顧客が選択した駅を最終下車駅とする乗車券43bと図示しない新幹線特急券として発行する。
なお、ステップS65にて入力がない場合、一定の時間内は図15に示すような表示画面53を表示しているが(ステップS70)、一定の時間を経過しても入力がされない場合は、顧客が乗車券を所望しないものとし、乗車券43を排出して表示画面を初期画面に戻すのは前述した通りである(ステップS71)。
以上詳細に述べたように、実施例3によれば、すでに購入した乗車券に記録された乗車指定データを読取って表示するようにし、そのまま若しくは変更をして所望の乗車券を購入できるようにしたので、乗車券購入の際の操作を簡易化することができる。
また、出札前の精算機の場合には、挿入した乗車券を回収し、その代わりに出札用の乗車券を発行しても良い。
《その他の変形例》
実施例2および実施例3の自動発券機および自動発券システムの説明では、乗車指定データを領収書にQRコードで印刷する、或は乗車券および乗車券の磁気記憶部に乗車指定データを磁気データとして書込む例として説明したが、無線通信式のICカードや磁気カードに乗車指定データを格納するようにし、次の乗車券の購入の際に、該乗車指定データを読取り、表示するようにすれば、同様に顧客の操作を簡略化することができる。更には、乗車券等に印刷された文字等を光学的文字読取装置等で読取り、乗車指定データを抽出して表示するようにしてもよい。
以上述べたように、本発明は、鉄道などの輸送機関で使用される自動発券機および自動発券システムに広く用いることができるほか、各種イベント参加データをQRコード化しておき、例えば入場券発券機等で読取らせることで入場券などを購入する際の操作を簡略化できる。
実施例1の自動発券システムの構成図である。 実施例1の自動発券機の制御ブロック図である。 実施例1の時刻表検索ツールの検索画面例である。 実施例1のQRコード化したデータ例とその内容を示す図である。 実施例1の乗車指定データ取得操作のフローチャート図である。 実施例1の自動発券機の動作のフローチャート図である。 実施例1の自動発券機の表示画面例を示す図である。 実施例1の自動発券機の表示画面例を示す図である。 実施例1の乗車券の例を示す図である。 実施例1の新幹線禁煙指定席券の例を示す図である。 実施例1の領収書を示す図である。 実施例2の自動発券機の動作のフローチャート図である。 実施例2の自動発券機の画面表示例を示す図である。 実施例2の自動発券機の画面表示例を示す図である。 実施例2の自動発券機の画面表示例を示す図である。 実施例2の自動発券機の画面表示例を示す図である。 実施例3の自動発券機の制御系の構成図である。 実施例3の自動発券機の動作のフローチャート図である。 実施例3の自動発券機の画面表示例を示す図である。 実施例3の自動発券機の画面表示例を示す図である。 実施例3の自動発券機の画面表示例を示す図である。 実施例3の自動発券機の画面表示例を示す図である。 実施例3の自動発券機の画面表示例を示す図である。 実施例3の自動発券機の画面表示例を示す図である。
符号の説明
20 QRコード
20a QRコード
21a 領収書
43 乗車券
43a 乗車券
43b 乗車券
100 自動発券機
200 乗車指定データ入力機器
300 携帯電話
400 プリンタ

Claims (3)

  1. 指定された指定データをコード化したコードデータから指定データを抽出する指定データ抽出手段と、
    抽出した前記指定データを表示する表示手段と、
    前記指定データを変更可能な変更手段とを具備し、
    前記指定データまたは変更後の指定データに基づき券媒体を発行し、
    前記指定データまたは変更後の指定データに基づきコードデータを生成するコードデータ生成手段を具備し、
    前記コードデータに基づいて購入商品を印刷して発行する共に、前記券媒体に前記購入商品のデータを印刷して発行するようにしたことを特徴とする自動発券機。
  2. 前記券媒体に印刷されたコードデータを読取るコードデータ読取手段を有し、
    該コードデータ読取手段により、前記券媒体から読み取ったコードデータに基づいて、前記購入商品を印刷して発行することを特徴とする請求項1記載の自動発券機。
  3. 前記券媒体は領収書であることを特徴とする請求項1または2記載の自動発券機。
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