JP5081022B2 - ディジタル伝送装置 - Google Patents
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- H04L25/02—Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
- H04L25/05—Electric or magnetic storage of signals before transmitting or retransmitting for changing the transmission rate
Description
この特許文献1は、異なる信号を多重化するものであって、信号を合成するものではない。
ディジタル伝送装置では、伝送するビット数に依存するダイナミックレンジが有限であるため、例えば、複数の子機からの上り信号を合成して伝送する場合、桁あふれなどの問題に考慮する必要がある。
図6のディジタル伝送装置は、子機1a〜1dと、親機5と、両者を接続する伝送媒体4とから構成されている。
親機5は、子機1a〜1dに対応した除算部14a〜14Dと、加算部7と、DA(ディジタル/アナログ)変換部12と、無線部13とを備えている。
そして、加算部7からの信号はDA変換部12でディジタル信号からアナログ信号に変換され、無線部13で周波数変換され、増幅されて出力される。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係るディジタル伝送装置は、複数N台の子機から伝送されたnビットのディジタル信号を対応するビット拡張部でn+log2Nビットに拡張し、加算部での加算結果について利得演算部で(2n-1−1)/|加算結果|の演算を行い、演算結果が「1」より小さい場合には、演算結果を利得係数とし、演算結果が「1」以上の場合には、「1」を利得係数とし、更に乗算部で加算結果に利得を乗算してビット収縮部で符号ビットを除く上位log2Nビットを切り捨ててnビットに戻すビット収縮を行う親機を備えるものであり、複数の子機からの上り信号について最大の信号対雑音比を得ることができる。
本発明の実施の形態に係るディジタル伝送装置(本装置)について図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るディジタル伝送装置の構成ブロック図である。
本装置は、図1に示すように、子機1a〜1dと、親機5と、両者を接続する光ファイバ等の伝送媒体4a〜4dとを基本的に有している。
尚、図1では、例として、子機を4つ、それに対応する伝送媒体を4つとしているが、子機の数及び伝送媒体の数は、いくつであっても構わない。以下、子機の数及び伝送媒体の数をNとして説明する。
子機1は、アンテナを有する無線部2と、AD(アナログ/ディジタル)変換部3を備えている。
無線部2は、アンテナから入力された信号を増幅して周波数変換する。
AD変換部3は、無線部2からのアナログ信号を分解能nビットのディジタル信号に変換する。
親機5は、子機1a〜1dに対応したビット拡張部6a〜6dと、加算部7と、遅延部8と、利得演算部9と、乗算部10と、ビット収縮部11と、DA(ディジタル/アナログ)変換部12と、無線部13とを備えている。
ここで、nビットを14ビットとし、N個を4個とすると、n+log2N=14+log24=16となり、16ビットに拡張されるものである。
加算部7は、N個のビット拡張部6からの信号を加算する。
利得演算部9は、加算部7から入力された信号のレベルに応じて乗算部10に乗算するための利得係数を算出する。尚、利得係数の算出方法については後述する。
つまり、乗算部10には、乗算手段とまるめ手段とを備え、乗算手段では、n+log2Nビットに利得係数が乗算され、まるめ手段では、乗算結果をn+log2Nビットになるようにビットの切り捨て処理を行う。
無線部13は、DA変換部12からの信号を周波数変換し、増幅して出力する。
次に、ビット拡張部6について図2を参照しながら説明する。図2は、ビット拡張部の構成ブロック図である。
ビット拡張部6は、図2に示すように、nビットのレジスタ61と、演算部62と、n+log2Nビットのレジスタ63とから構成されている。
演算部62は、レジスタ61内のデータnビットにlog2Nビットを付加してレジスタ63に出力する。
2つの補数形式でデータを処理する場合、nビットにおける1番目のビットの値をlog2Nビット分生成し、その後にnビットにおける1〜n番目のビットの値を付加してビット拡張を行う。
また、4ビット「1000」を6ビットに変換する処理は、先頭1番目のビットを2回連続して「11」を形成し、4ビットの1〜4番目「1000」を合成して「111000」の6ビットを形成する。
次に、ビット収縮部11について図3を参照しながら説明する。図3は、ビット収縮部の構成ブロック図である。
ビット収縮部11は、図3に示すように、n+log2Nビットのレジスタ111と、演算部112と、nビットのレジスタ113とから構成されている。
演算部112は、レジスタ111内のデータn+log2Nビットからlog2Nビットを取り除いてnビットのデータをレジスタ113に出力する。
具体的には、n+log2Nビットにおける符号ビット(先頭)を除くlog2Nビット分を削除してnビットのデータを生成するビット収縮を行う。
また、6ビット「111000」を4ビットに変換する処理は、先頭2〜3番目のビットを取り除いて「1000」の4ビットを形成する。
本装置について、その動作を説明する。
子機1のAD変換部3は、分解能nビットであるから、2の補数形式で−2n-1〜2n-1−1の範囲を取り得る。
例えば、分解能14ビットであるから2の補数形式で−8192〜8191の範囲を取り得るものである。
例えば、N=4,n=14とすると、加算後は−32768〜32764の範囲を取り得ることになるが、14ビットのままでは桁あふれが発生する場合もある。
上記例では、14ビットを16ビットに拡張して加算処理を行うことになる。
乗算部10では、(利得係数)×(加算結果)が演算される。具体的には、演算利得≧1の場合、(1)×(加算結果)が演算され、演算利得<1の場合、((2n-1−1)/|加算結果|)×(加算結果)が演算される。
上記例では、符号ビットを除く上位の2ビットを捨てて、元のビット数14に戻すことになる。
利得演算部9における処理について図4を参照しながら説明する。図4は、利得演算部における処理を示すフローチャートである。
利得演算部9は、演算回路によって実現され、図4に示す処理が為される。
具体的には、図4に示すように、加算部7から加算結果を入力し(S1)、絶対値|加算結果|を求める(S2)。次に、演算利得=(2n-1−1)/|加算結果|を演算する(S3)。
また、1≦「演算利得」であれば(Yesの場合)、利得係数として「1」を出力して(S6)、処理を終了する。
次に、別の実施の形態に係るディジタル伝送装置(別の装置)について図5を参照しながら説明する。図5は、別の実施の形態に係るディジタル伝送装置の構成ブロック図である。
別の装置は、図5に示すように、基本的には図1の本装置と同様であるが、相違する点は、乗算部10とビット収縮部11との間に窓かけフィルタ15を設け、入力データに対して窓関数を掛け合わせて、データの不連続を解消するものである。
尚、窓かけフィルタ15をビット収縮部11とDA変換部12との間に設けるようにしてもよい。
本装置及び別の装置によれば、加算部7での加算後の値に応じて、利得演算部9で利得係数を演算して乗算部10で乗算するようにしているので、子機1のAD変換部3の分解能nビット、任意の信号レベルの元で、最大の信号対雑音比を得ることができる効果がある。
Claims (1)
- 複数N台の子機からnビットのディジタル信号を受信し、これらディジタル信号を合成して送信する親機を備えるディジタル伝送装置であって、
前記親機が、前記子機からのディジタル信号をnビットからn+log2Nビットに拡張する複数Nのビット拡張部と、
前記ビット拡張部からの信号を加算する加算部と、
前記加算部で加算された加算結果を用いて、(2n-1−1)/|加算結果|の演算を行い、演算結果が「1」より小さい場合には、演算結果を利得係数とし、前記演算結果が「1」以上の場合には、「1」を利得係数とする利得演算部と、
前記利得演算部で得られた利得係数と前記加算結果を乗算する乗算部と、
前記乗算部で乗算されたデータについて符号ビットを除く上位log2Nビットを切り捨ててnビットに戻すビット収縮部と、
前記ビット収縮部からの信号をディジタル信号からアナログ信号に変換するDA変換部と、
前記DA変換部からの信号を周波数変換し、増幅する無線部とを有することを特徴とするディジタル伝送装置。
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