JP5080216B2 - ステアリング装置、ステアリングホイール - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載されるステアリング装置に係り、詳しくは車両操舵用のステアリングホイールにホーンスイッチ機構が組み込まれたステアリング装置の構築技術に関するものである。
従来、車両に搭載されるステアリング装置においては、ステアリングホイールに組み付けられたエアバッグモジュールにホーンスイッチ機構が組み込まれており、エアバッグモジュールに設けられた被押圧部の押圧操作によって、ホーンスイッチ機構が作動してホーンが出力される構成が採用されている。
ところで、この種のステアリング装置では、ステアリングホイールに対しエアバッグモジュールが組み付けられた状態では、ステアリングホイール側の部材とホーンスイッチ機構側の部材との間に生じる擦れによって異音や雑音が発生することが懸念される。このような異音や雑音は、典型的には車両乗降時にステアリングホイールが乗員から受ける荷重などによって発生する。そこで、下記特許文献1には、ホーンスイッチ機構の各部位のうち、ステアリングホイール側の部材に当接する金属製のコンタクトプレートに凹凸面を形成することによって異音を抑制しようとする構成が開示されている。しかしながら、特許文献1に記載のこのような構成を採用すると、コンタクトプレートが金属材料であることからこのコンタクトプレートに対し高い寸法精度での凹凸加工を施すのが難しく加工コストがかさむ上に、ホーンスイッチ機構を構成するコンタクトプレートに対し凹凸加工を施すことで、ホーンスイッチ機構本来の適正な作動に影響を及ぼすことが懸念される。
特開2000−318561号公報
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、車両に搭載される車両操舵用のステアリングホイールにホーンスイッチ機構が組み込まれたステアリング装置において、簡便な構造によってステアリングホイール側とホーンスイッチ機構側との間に生じる異音や雑音の抑制効果を得るのに有効な技術を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明が構成される。なお、本発明は、自動車をはじめとする各種の車両において、車両操舵用のステアリングホイールにホーンスイッチ機構が組み込まれたステアリング装置の構築技術に適用され得る。ここでいう「車両」には、自動車、航空機、船舶、電車、バス、トラック等の各種の車両が包含される。
本発明にかかるステアリング装置は、車両操舵用のステアリングホイールに、被押圧部の押圧操作によってホーン出力が可能とされたホーンスイッチ機構が組み込まれたステアリング装置として構成される。
ステアリングホイールは、少なくとも支持部を備える構成とされる。この支持部は、ホーンスイッチ機構側の被支持部を支持する樹脂製の支持部として構成される。また、この支持部は特に、被支持部との当接面が凹凸形状とされた構成になっている。ここでいう「凹凸形状」に関しては、支持部の当接面に対し、シボ加工、ブラスト加工、放電加工、ラッピング、レーザー加工などの加工方法を施すことによって凹凸面が形成される。この凹凸面は、凸部分の頂部に平坦部分が殆ど形成されない凹凸表面形状である「梨地」や、凸部分の頂部に平坦部分が形成される凹凸表面形状である「革しぼ」とも称呼される。また、ここでいう「ホーンスイッチ機構側の被支持部」とは、ホーンスイッチ機構側において支持部によって支持される部位を広く包含する主旨であり、本構成に関しては、ホーンスイッチ機構が支持部によって直接的に支持される構成や、ホーンスイッチ機構が当該ホーンスイッチ機構に止着された別部材を介して支持部によって間接的に支持される構成などを適宜採用することが可能である。また、支持部は、被支持部との当接面のホーンスイッチ機構側の角部が曲面形状とされた構成である。この曲面形状は、支持部の各部位のうちホーンスイッチ機構側の角部に、典型的には面取り加工(「曲面加工」ないし(「R加工」とも称呼する)を施すことによって形成される。
本発明にかかるステアリング装置のこのような構成によれば、簡便な構造によってステアリングホイール側とホーンスイッチ機構側との間に生じる異音や雑音の抑制効果を得ることが可能となる。すなわち、ステアリングホイール側の支持部のうちの被支持部との当接面を凹凸形状とすることによって、ステアリングホイール側の支持部とホーンスイッチ機構側の被支持部との間の接触面積を減少させて摩擦抵抗を減らすことができ、以って異音や雑音の発生を抑制することが可能となる。また、樹脂材料によって構成された支持部の当接面に対し凹凸加工を施す構成を採用すれば、ホーンスイッチ機構側の金属製の被支持部に対し凹凸加工を施す構成に比べて、簡便な手法及び構成によって低コストで寸法精度の高い凹凸加工を施すことができ、また凹凸加工がホーンスイッチ機構本来の適正な作動に直接的な影響を及ぼすことがないためホーン作動の信頼性を確保することが可能となる。
また、支持部に対するホーンスイッチ機構側の被支持部の引っ掛かり現象を抑えることができ、当該引っ掛かり現象によって発生する異音や雑音の発生を抑制することができ、異音や雑音の更なる抑制効果を得ることが可能となる。
本発明にかかるステアリング装置の更なる形態では、前記構成の当接面は、ホーンスイッチ機構側に向けて先鋭状に突出する複数の突出部分によって凹凸形状が形成されており、当該複数の突出部分の頂部にて被支持部に当接する構成であるのが好ましい。本構成は、典型的には凸部分の頂部に平坦部分が殆ど形成されない凹凸表面形状である「梨地」を採用することによって実現される。このような構成のステアリング装置によれば、支持部の当接面における平坦部分を減らすことによって当接面と被支持部との間の接触面積をより減少させることが可能となるため、異音や雑音の更なる抑制効果を得るのに有効である。
本発明にかかるステアリング装置の更なる形態では、前記構成のホーンスイッチ機構は、被押圧部、第1ホーンプレート、第2ホーンプレート、付勢機構及び一組のホーンスイッチ接点を含む構成であるのが好ましい。被押圧部は、乗員による押圧操作が可能とされた部位として構成される。第1ホーンプレートは、被押圧部側に設けられた金属製のホーンプレートとして構成される。第2ホーンプレートは、第1ホーンプレートに対向状に配設され被支持部を構成する金属製のホーンプレートとして構成される。付勢機構は、第1及び第2ホーンプレートのプレート間に介在してこれら第1及び第2ホーンプレートを互いに離間方向に付勢する機能を有する。
本構成においては、被押圧部の押圧操作によって第1ホーンプレートが付勢機構の付勢力に抗して第2ホーンプレートに近接することにより、一組のホーンスイッチ接点が接触してホーン出力状態とされる。一方、被押圧部の押圧解除操作によって第1ホーンプレートが付勢機構の付勢力にしたがって第2ホーンプレートから離間することにより、一組のホーンスイッチ接点の接触が解除されてホーン出力解除状態とされる。この際、一組のホーンスイッチ接点の動作が第1ホーンプレート及び第2ホーンプレートの相対動作に連動する構成であればよく、例えば一方のホーンスイッチ接点が第1ホーンプレート側に設けられ、且つ他方のホーンスイッチ接点が第2ホーンプレート側に設けられた構成や、第1ホーンプレートや第2ホーンプレートとは離間して配設された別駆動の一組のホーンスイッチ接点が、第1ホーンプレート及び第2ホーンプレートの相対動作に連動して動作する構成などを適宜採用することが可能である。このような構成のステアリング装置によれば、簡便な構造によってステアリングホイール側の支持部と、ホーンスイッチ機構側の被支持部としての第2ホーンプレートとの間に生じる異音や雑音の抑制効果を得ることが可能となる。
本発明にかかる更なる形態のステアリング装置は、更にエアバッグモジュールを備え、このエアバッグモジュールに前記構成のホーンスイッチ機構が組み込まれた構成であるのが好ましい。エアバッグモジュールは、ステアリングホイールの外形内に配設され、車両衝突時に乗員拘束領域に展開膨張するエアバッグによって車両乗員を拘束する機能を有する。このような構成によれば、エアバッグモジュールにホーンスイッチ機構が組み込まれた構成のステアリング装置において、簡便な構造によってステアリングホイール側とホーンスイッチ機構側との間に生じる異音や雑音の抑制効果を得ることが可能となる。
本発明にかかるステアリングホイールは、被押圧部の押圧操作によってホーン出力が可能とされたホーンスイッチ機構が組み込まれる車両操舵用のステアリングホイールとして構成される。このステアリングホイールは、少なくとも支持部を備える構成とされる。この支持部は、ホーンスイッチ機構側の被支持部を支持する樹脂製の支持部として構成される。また、この支持部は特に、被支持部との当接面が前述の凹凸形状と同様の凹凸形状とされた構成になっている。また、支持部は、被支持部との当接面のホーンスイッチ機構側の角部が曲面形状とされた構成である。
本発明にかかるステアリングホイールのこのような構成によれば、簡便な構造によってステアリングホイール側とホーンスイッチ機構側との間に生じる異音や雑音の抑制効果を得ることが可能となる。すなわち、ステアリングホイール側の支持部のうちの被支持部との当接面を凹凸形状とすることによって、ステアリングホイール側の支持部とホーンスイッチ機構側の被支持部との間の接触面積を減少させて摩擦抵抗を減らすことができ、以って異音や雑音の発生を抑制することが可能となる。また、樹脂材料によって構成された支持部の当接面に対し凹凸加工を施す構成を採用すれば、ホーンスイッチ機構側の金属製の被支持部に対し凹凸加工を施す構成に比べて、簡便な手法及び構成によって低コストで寸法精度の高い凹凸加工を施すことができ、また凹凸加工がホーンスイッチ機構本来の適正な作動に直接的な影響を及ぼすことがないためホーン作動の信頼性を確保することが可能となる。
また、支持部に対するホーンスイッチ機構側の被支持部の引っ掛かり現象を抑えることができ、当該引っ掛かり現象によって発生する異音や雑音の発生を抑制することができ、異音や雑音の更なる抑制効果を得ることが可能となる。
本発明にかかるステアリングホイールの更なる形態では、前記構成の当接面は、ホーンスイッチ機構側に向けて先鋭状に突出する複数の突出部分によって凹凸形状が形成されており、当該複数の突出部分の頂部にて被支持部に当接する構成であるのが好ましい。このような構成のステアリングホイールによれば、支持部の当接面における平坦部分を減らすことによって当接面と被支持部との間の接触面積をより減少させることが可能となるため、異音や雑音の更なる抑制効果を得るのに有効である。
以上のように、本発明によれば、車両に搭載される車両操舵用のステアリングホイールにホーンスイッチ機構が組み込まれたステアリング装置において、特にホーンスイッチ機構側の被支持部を支持する樹脂製の支持部の構成に関し、被支持部との当接面を凹凸形状とした構成および被支持部との当接面のホーンスイッチ機構側の角部が曲面形状とされた構成を採用することで、簡便な構造によってステアリングホイール側とホーンスイッチ機構側との間に生じる異音や雑音の抑制効果を得ることが可能となった。
以下、本発明における「ステアリング装置」の一実施の形態であるステアリング装置100に関し説明する。このステアリング装置100の外観に関しては図1及び図2が参照される。図1は、本実施の形態のステアリング装置100の斜視図であって、ステアリングホイール101とエアバッグモジュール110とを分離状態として示すものである。図2は、図1中のエアバッグモジュール110が離脱状態とされたステアリングホイール101の斜視図である。
図1に示すように、本実施の形態のステアリング装置100は、運転者が車両操舵に用いる環状のステアリングホイール101と、このステアリングホイール101の外形内に装着されるエアバッグモジュール110を少なくとも備えている。ここでいうステアリングホイール101が、本発明における「車両操舵用のステアリングホイール」に対応している。
図2に示すように、ステアリングホイール101は、その構成要素がステアリングホイール芯金102、被覆部103及びガーニッシュ104に大別される。ステアリングホイール芯金102は、ステアリングホイール101のホイール骨格を形成する芯金部分であり、ステアリングホイール101の芯となる部分に設けられて、ステアリングホイール101自体の強度を確保する骨格部分として構成される。このステアリングホイール芯金102は、典型的にはマグネシウム合金或いはアルミニウム合金等によって構成され、円環状に構成される環状部102a、ボス部102b及びスポーク部102cを少なくとも備える構成とされる。環状部102aは、ステアリングホイール芯金102においてホイール外形を規定するべく環状に形成された部位として構成されている。この環状部102aは、典型的には断面が円筒状、半円状、半楕円状、略C字状ないし略U字状の部位として構成される。ボス部102bは、ステアリングホイール芯金102の中央領域において、車両操舵軸としてのステアリングシャフト(図示省略)に連結される部位として構成される。スポーク部102cは、環状部102aとボス部102bを連結する部位として構成され、図2では3つのスポーク部102cを備える場合について記載している。
被覆部103は、ステアリングホイール芯金102を被覆する樹脂材料製の被覆部として構成される。すなわち、この被覆部103は、ステアリングホイール芯金102の樹脂成型の際の樹脂層とされる。典型的には、ポリプロピレン(PP)樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂、ウレタン樹脂等の工業樹脂によるインジェクション成形によって、ステアリングホイール芯金102に被着された被覆部103が形成される。
ガーニッシュ104は、ステアリングホイール101に対し固定されることによって、ステアリングホイール101とエアバッグモジュール110との間に介在し、ステアリングホイール101の装飾部分としての機能を果たす。本実施の形態では、このガーニッシュ104が樹脂材料によって構成されている。詳細については後述するが、本実施の形態ではこのガーニッシュ104に設けられた支持部(後述する支持部105)によって、エアバッグモジュール110側の被支持部(後述するコンタクトプレート122)が支持される構成とされる。
次に、本実施の形態のエアバッグモジュール110及びその周辺構造を、図3を参照しつつ説明する。ここで、図3には本実施の形態のステアリング装置100の断面構造が示される。
図3に示すように、本実施の形態では、上記構成のステアリングホイール101の外形内に装着されるエアバッグモジュール110は、エアバッグ112、リテーナー114、モジュールカバー(「モジュールパッド」或いは「エアバッグカバー」ともいう)116、インフレータ118及びホーンスイッチ機構120を少なくとも備えている。ここでいうエアバッグモジュール110が、本発明における「エアバッグモジュール」に対応している。
エアバッグ112は、予め所定の形状に折畳まれた状態でリテーナー114に収容されるエアバッグ体として構成される。このエアバッグ112は、車両衝突前にはモジュールカバー116によって乗員(「運転者」ともいう)側が覆われる一方、車両衝突時にはインフレータ118からの展開膨張用のガスの供給によって、モジュールカバー116をテアライン(図示省略)にしたがって開裂させながら、乗員が拘束される乗員拘束領域に向けて展開膨張する。このモジュールカバー116の裏側にホーンスイッチ機構120が配設されている。このモジュールカバー116のカバー表面は、ホーンユニットを作動させる際に押圧操作がなされる被押圧部位とされる。ここでいうモジュールカバー116が、本発明における「被押圧部」に相当する。
ホーンスイッチ機構120は、ホーンプレート121、コンタクトプレート122及びスプリング部123を少なくとも備える。ホーンプレート121は、プレート状(板状)の金属部材として構成され、リベット等の固定手段によってモジュールカバー116及びリテーナー114に取り付けられている。また、このホーンプレート121には、第1のホーンスイッチ接点124が設けられている。一方、コンタクトプレート122は、ホーンプレート121と同様のプレート状(板状)の金属部材として構成され、スプリング部123を介してホーンプレート121側に止着されている。また、このコンタクトプレート122には、第2のホーンスイッチ接点125が設けられている。スプリング部123は、ホーンプレート121及びコンタクトプレート122を、互いに離間する方向へ弾性付勢するスプリングによって構成されている。このスプリング部123のホーンプレート121側或いはコンタクトプレート122側には、絶縁材(図示省略)が介在している。ここでいうホーンスイッチ機構120が、本発明における「ホーンスイッチ機構」に相当する。また、ここでいうホーンプレート121、コンタクトプレート122及びスプリング部123がそれぞれ、本発明における「第1ホーンプレート」、「第2ホーンプレート」及び「付勢機構」に相当する。また、ここでいう第1のホーンスイッチ接点124及び第2のホーンスイッチ接点125によって、本発明における「一組のホーンスイッチ接点」が構成される。
このような構成のホーンスイッチ機構120において、ホーン(「クラクション」ともいう)を吹鳴させようとする運転者によってモジュールカバー116(被押圧部)が押圧動作されると、ホーンプレート121はスプリング部123の弾性付勢力に抗してコンタクトプレート122側へと近接していく。そして、ホーンプレート121側の第1のホーンスイッチ接点124と、コンタクトプレート122側の第2のホーンスイッチ接点125が互いに接触するまでホーンプレート121がコンタクトプレート122側へと移動したとき、電気式或いは空気圧縮式のホーンユニット(図示省略)が作動しホーンが振動音として出力される。一方、当該押圧動作が解除されて、ホーンプレート121がスプリング部123の弾性付勢力にしたがってコンタクトプレート122から離間し、ホーンプレート121側の第1のホーンスイッチ接点124と、コンタクトプレート122側の第2のホーンスイッチ接点125との接触が解除されたとき、ホーンユニットの作動が解除されてホーンの出力が停止される。
ステアリングホイール101に対しエアバッグモジュール110を組み付ける際には、上記構成のホーンスイッチ機構120のうちのコンタクトプレート122、すなわちエアバッグモジュール110全体が、ステアリングホイール101側のガーニッシュ104に設けられた支持部105によって下方から支持される(図3参照)。本実施の形態では、ガーニッシュ104の3つの支持部105によってコンタクトプレート122が支持される(図2参照)。そして、この支持状態において固定手段(図示省略)によってエアバッグモジュール110がステアリングホイール101に対し取り付け固定される。なお、本構成の関連して、ホーンスイッチ機構120側に設けられた、コンタクトプレート122とは別の部材が支持部105によって支持されるように構成してもよい。
ところで、ステアリングホイール101に対しエアバッグモジュール110が組み付けられた状態では、ステアリングホイール101側の支持部105と、エアバッグモジュール110側のコンタクトプレート122との間に生じる擦れ(「支持部105とコンタクトプレート122との間の位相差」とも称呼する)によって異音や雑音が発生することが懸念される。このような異音や雑音は、典型的には車両乗降時にステアリングホイール101が乗員から受ける荷重などよって発生する。そこで、本実施の形態では、ステアリングホイール101側の樹脂製の支持部105に新たに表面加工を施すことによって、当該異音や雑音の発生を抑制することとしている。表面加工が施された支持部105の表面形状に関しては図4が参照される。図4には、図3中のA領域の部分拡大図が示される。
図4に示すように、本実施の形態では、コンタクトプレート122のコンタクトプレート下面122aに当接する支持部105の支持部上面105aは、凹凸加工が施された凹凸形状(凹凸表面形状)を有する。具体的には、樹脂製の支持部上面105aに対し、シボ加工、ブラスト加工、放電加工、ラッピング、レーザー加工などの加工方法を施すことによって凹凸面が形成される。この凹凸面は、凸部分の頂部に平坦部分が殆ど形成されない凹凸表面形状である「梨地」や、凸部分の頂部に平坦部分が形成される凹凸表面形状である「革しぼ」とも称呼される。ここでいう支持部105が本発明における「支持部」に相当し、この支持部105の支持部上面105aが本発明における「当接面」に相当する。また、この支持部上面105aの凹凸形状(凹凸表面形状)が、本発明における「凹凸形状」に相当する。また、コンタクトプレート122或いはこのコンタクトプレート122のコンタクトプレート下面122aが、本発明における「ホーンスイッチ機構側の被支持部」に相当する。
このような構成によれば、簡便な構造によってステアリングホイール101側とホーンスイッチ機構120側との間に生じる異音や雑音の抑制効果を得ることが可能となる。すなわち、ステアリングホイール101側の支持部105の支持部上面105aを凹凸形状とすることによって、支持部105の支持部上面105aと、コンタクトプレート122のコンタクトプレート下面122aとの間の接触面積を減少させることで摩擦抵抗を減らすことができ、以って異音や雑音の発生を抑制することが可能となる。なかでも、凸部分の頂部に平坦部分が殆ど形成されない凹凸表面形状である「梨地」を採用するのが好ましい。本構成では、コンタクトプレート122のコンタクトプレート下面122a側に向けて先鋭状に突出する平坦部分が抑えられた複数の突出部分によって前記の凹凸形状が形成されるため、支持部105とコンタクトプレート122との間の接触面積をより減少させることが可能となるため、異音や雑音の抑制効果を更に高めるのに有効である。
本実施の形態では、特に樹脂材料によって構成された支持部105の支持部上面105aに対し上記のような凹凸加工を施すことを特徴としている。コンタクトプレート122のコンタクトプレート下面122aに凹凸加工を施すことも想定されるが、本構成を採用すると、コンタクトプレート122が金属材料であることからこのコンタクトプレート122に対し高い寸法精度での凹凸加工を施すのが難しく加工コストがかさむ上に、ホーンスイッチ機構120を構成するコンタクトプレート122に対し凹凸加工を施すことで、ホーンスイッチ機構120本来の適正な作動に影響を及ぼすことが懸念される。そこで、本実施の形態のように、樹脂材料によって構成された支持部105の支持部上面105aに対し凹凸加工を施す構成を採用すれば、簡便な手法及び構成によって低コストで寸法精度の高い凹凸加工を施すことができ、また凹凸加工がホーンスイッチ機構120本来の適正な作動に直接的な影響を及ぼすことがないためホーン作動の信頼性を確保することが可能となる。
また、本実施の形態では、図4に示すように支持部105の支持部上面105aの角部、特にはコンタクトプレート122側の角部105bに面取り加工(「曲面加工」ないし(「R加工」とも称呼する)を施すのが好ましい。ここでいう角部105bが、本発明における「ホーンスイッチ機構側の角部」に相当する。このような構成によれば、支持部105に対するコンタクトプレート122の引っ掛かり現象を抑えることができ、当該引っ掛かり現象によって発生する異音や雑音の発生を抑制することができ、更なる異音や雑音の防止効果を得ることが可能となる。なお、この角部105bの曲面形状は、角部105bの面取りを目的とする形状によって代用可能であり、この曲面形状以外に傾斜形状や段差形状を採用してもよい。また、ガーニッシュ104の設計仕様等に応じては角部105bの曲面形状を省略することも可能である。
本発明では、上記実施形態に記載の構成に関連して、以下の構成を採用することも可能である。すなわち、本発明では、「車両操舵用のステアリングホイールに、被押圧部の押圧操作によってホーン出力が可能とされたホーンスイッチ機構が組み込まれたステアリング装置であって、前記ステアリングホイールは、前記ホーンスイッチ機構側の被支持部を支持する支持部を備え、前記支持部及び被支持部のいずれか一方には、他方との当接表面が凹凸形状とされた樹脂製の樹脂部が設けられた構成であることを特徴とするステアリング装置。」という構成を採り得る。このような構成によっても、本実施の形態のステアリング装置100を用いる場合と同様に、簡便な構造によってステアリングホイール側とホーンスイッチ機構側との間に生じる異音や雑音の抑制効果を得ることが可能となるという作用効果を奏することとなる。
(他の実施の形態)
なお、本発明は上記の実施の形態のみに限定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられる。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上記実施の形態では、エアバッグモジュール110にホーンスイッチ機構120が搭載されたステアリング装置100について記載したが、ステアリングホイールのスポーク部分等にホーンスイッチ機構(ホーンボタン)が配設されたステアリング装置に対し本発明を適用することもできる。このような構成においても、ホーンスイッチ機構側の被支持部を支持する樹脂製の支持部の構成に関し、被支持部との当接面を凹凸形状とした構成を採用することによって、上記実施の形態のステアリング装置100と同様に、簡便な構造によってステアリングホイール側とホーンスイッチ機構側との間に生じる異音や雑音の抑制効果を得ることが可能とされる。
また、上記実施の形態では、第1のホーンスイッチ接点124がホーンプレート121側に設けられ、第2のホーンスイッチ接点125がコンタクトプレート122側に設けられた構成について記載したが、本発明では一組のホーンスイッチ接点の動作がホーンプレート121及びコンタクトプレート122の相対動作に連動する構成であればよく、例えばホーンプレート121やコンタクトプレート122から離間して配設された別駆動の一組のホーンスイッチ接点が、ホーンプレート121及びコンタクトプレート122の相対動作に連動する構成を採用することもできる。
また、上記実施の形態では、自動車のステアリング装置の構成について記載したが、本発明は、自動車以外の車両、例えばバス、タクシー、船舶、電車等の移動体全般におけるステアリング装置の構成に適用可能な技術である。
本実施の形態のステアリング装置100の斜視図であって、ステアリングホイール101とエアバッグモジュール110とを分離状態として示す。 図1中のエアバッグモジュール110が離脱状態とされたステアリングホイール101の斜視図である。 本実施の形態のステアリング装置100の断面構造を示す図である。 図3中のA領域の部分拡大図である。
符号の説明
100 ステアリング装置
101 ステアリングホイール
102 ステアリングホイール芯金
102a 環状部
102b ボス部
102c スポーク部
103 被覆部
104 ガーニッシュ
105 支持部
105a 支持部上面
105b 角部
110 エアバッグモジュール
112 エアバッグ
114 リテーナー
116 モジュールカバー
118 インフレータ
120 ホーンスイッチ機構
121 ホーンプレート
122 コンタクトプレート
122a コンタクトプレート下面
123 スプリング部
124 第1のホーンスイッチ接点
125 第2のホーンスイッチ接点

Claims (6)

  1. 車両操舵用のステアリングホイールに、被押圧部の押圧操作によってホーン出力が可能とされたホーンスイッチ機構が組み込まれたステアリング装置であって、
    前記ステアリングホイールは、前記ホーンスイッチ機構側の被支持部を支持する樹脂製の支持部を備え、当該支持部は、前記被支持部との当接面が凹凸形状とされているとともに、前記被支持部との当接面の前記ホーンスイッチ機構側の角部が曲面形状とされた構成であることを特徴とするステアリング装置。
  2. 請求項1に記載のステアリング装置であって、
    前記当接面は、前記ホーンスイッチ機構側に向けて先鋭状に突出する複数の突出部分によって前記凹凸形状が形成されており、当該複数の突出部分の頂部にて前記被支持部に当接する構成であることを特徴とするステアリング装置。
  3. 請求項1または2に記載のステアリング装置であって、
    前記ホーンスイッチ機構は、乗員による押圧操作が可能な被押圧部と、前記被押圧部側に設けられた金属製の第1ホーンプレートと、前記第1ホーンプレートに対向状に配設され前記被支持部を構成する金属製の第2ホーンプレートと、前記第1及び第2ホーンプレートのプレート間に介在してこれら第1及び第2ホーンプレートを互いに離間方向に付勢する付勢機構と、一組のホーンスイッチ接点を含み、
    前記被押圧部の押圧操作によって前記第1ホーンプレートが前記付勢機構の付勢力に抗して前記第2ホーンプレートに近接することにより、前記一組のホーンスイッチ接点が接触してホーン出力状態とされる一方、前記被押圧部の押圧解除操作によって前記第1ホーンプレートが前記付勢機構の付勢力にしたがって前記第2ホーンプレートから離間することにより、前記一組のホーンスイッチ接点の接触が解除されてホーン出力解除状態とされる構成であることを特徴とするステアリング装置。
  4. 請求項1〜のうちのいずれか1項に記載のステアリング装置であって、
    前記ステアリングホイールの外形内に配設され、車両衝突時に乗員拘束領域に展開膨張するエアバッグによって車両乗員を拘束するエアバッグモジュールを備え、このエアバッグモジュールに前記ホーンスイッチ機構が組み込まれた構成であることを特徴とするステアリング装置。
  5. 被押圧部の押圧操作によってホーン出力が可能とされたホーンスイッチ機構が組み込まれる車両操舵用のステアリングホイールであって、
    前記ホーンスイッチ機構側の被支持部を支持する樹脂製の支持部を備え、当該支持部は、前記被支持部との当接面が凹凸形状とされているとともに、前記被支持部との当接面の前記ホーンスイッチ機構側の角部が曲面形状とされた構成であることを特徴とするステアリングホイール。
  6. 請求項に記載のステアリンホイールであって、
    前記当接面は、前記ホーンスイッチ機構側に向けて先鋭状に突出する複数の突出部によって構成されており、当該複数の突出部の頂部にて前記ホーンスイッチ機構に当接する構成であることを特徴とするステアリングホイール。
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