JP5078163B2 - マルチビーム露光走査方法及び装置並びに印刷版の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明はマルチビーム露光走査方法及び装置に係り、特にフレキソ版などの印刷版の製造に好適なマルチビーム露光技術及びこれを適用した印刷版の製造技術に関する。
従来、複数のレーザビームを同時に照射し得るマルチビームヘッドを用いて版材の表面に凹形状を彫刻する技術が開示されている(特許文献1)。このようなマルチビーム露光によって版を彫刻する場合、隣接ビームの熱の影響により、小点や細線などの微細形状を安定に形成することは大変困難である。
かかる課題に対して、特許文献1では、版材の表面に形成されるビームスポット列における隣接ビームスポット間での相互の熱的影響を軽減するために、いわゆるインターレース露光を行う構成を提案している。即ち、特許文献1では、彫刻密度に対応する彫刻ピッチの2倍以上の間隔で版材表面に複数のレーザスポットを形成し、1回の露光走査で形成する走査線の間隔をあけ、各走査線間の走査線を2回目以降の走査で露光する方法を採用している。
特開平09−85927号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、隣接ビームの影響を完全に低減するには、版材の面上でビーム位置の間隔をビーム径よりも十分に離す必要があり、実際には数画素(数ライン)分の走査線間隔をあける必要がある。そのため、結像光学系に用いるレンズの収差が問題となり、正確な走査線間隔のビーム列を形成することが困難であり、光学系が複雑化するなど、実用上制限が多い。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、マルチビーム露光に伴う隣接ビームの熱の影響を効果的に低減し、微細形状など所望の形状を高精度に形成し得るマルチビーム露光走査方法及び装置並びにこれを適用した印刷版の製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係るマルチビーム露光走査方法は、複数の光ビームでフレキソ印刷用の版材上を走査することにより前記版材の表面を彫刻するマルチビーム露光走査方法であって、前記版材上で順次隣り合う複数の照射領域を複数のビームで露光する場合に、露光する照射領域に照射するビームの光量を、当該照射領域周辺の他の照射領域の露光状態に基づいて制御するものとし、露光する第1照射領域に隣接する領域が先に露光されていない場合に、当該露光する第1照射領域に照射する第1のビームの光量を第1光量に設定し、前記第1照射領域に隣接する第2照射領域域に対し、前記第1のビームによる前記第1照射領域の露光後に照射する第2のビームの光量を前記第1光量よりも小さい第2光量に設定し、前記第2照射領域に隣接する第3照射領域に対し、前記第2のビームによる前記第2照射領域の露光後に照射する第3のビームの光量を前記第2光量より小さい第3光量に設定し、前記版材上で順次隣り合う前記複数の照射領域のうち最後に露光が行われ、当該最後に露光される照射領域に隣接する領域に対して後続の走査で露光が行われない場合に、前記最後に露光される照射領域に照射するビームの光量を、当該最後に露光される照射領域に隣接して当該最後の照射領域よりも先に露光が行われる照射領域に照射するビームの光量よりも大きい光量に設定することを特徴とする。
なお、「照射領域」とは、単独のビームにて照射される記録媒体上の領域を意味する。
本発明によれば、先行して照射されたビームによる熱の影響を考慮して、後続の隣接ビームの光量を最適化することにより、記録媒体に所望形状を高精度に彫刻することができる。
以下、添付図面に従って本発明の実施形態について詳細に説明する。
<マルチビーム露光走査装置の構成例>
図1は、本発明の第1実施形態に係るマルチビーム露光走査装置を適用した製版装置の構成図である。図示の製版装置11は、円筒形を有するドラム50の外周面にシート状の版材F(「記録媒体」に相当)を固定し、該ドラム50を図1中の矢印R方向(主走査方向)に回転させると共に、版材Fに向けてレーザ記録装置10の露光ヘッド30から、該版材Fに彫刻(記録)すべき画像の画像データに応じた複数のレーザビームを射出し、露光ヘッド30を主走査方向と直交する副走査方向(図1矢印S方向)に所定ピッチで走査させることで、版材Fの表面に2次元画像を高速で彫刻(記録)するものである。ここでは、フレキソ印刷用のゴム版又は樹脂版を彫刻する場合を例に説明する。
本例の製版装置11に用いられるレーザ記録装置10は、複数のレーザビームを生成する光源ユニット20と、光源ユニット20で生成された複数のレーザビームを版材Fに照射する露光ヘッド30と、露光ヘッド30を副走査方向に沿って移動させる露光ヘッド移動部40と、を含んで構成されている。
光源ユニット20は、複数の半導体レーザ21(ここでは合計32個)を備えており、各半導体レーザ21の光は、それぞれ個別に光ファイバー22、70を介して露光ヘッド30の光ファイバーアレイ部300へと伝送される。
本例では、半導体レーザ21としてブロードエリア半導体レーザ(波長:915nm)が用いられ、これら半導体レーザ21は光源基板24上に並んで配置されている。各半導体レーザ21は、それぞれ個別に光ファイバー22の一端部にカップリングされ、光ファイバー22の他端はそれぞれSC型光コネクタ25のアダプタに接続されている。
SC型光コネクタ25を支持するアダプタ基板23は、光源基板24の一方の端部に垂直に取り付けられている。また、光源基板24の他方の端部には、半導体レーザ21を駆動するLDドライバー回路(図1中不図示、図7の符号26)を搭載したLDドライバー基板27が取り付けられている。各半導体レーザ21は、それぞれ個別の配線部材29を介して、対応するLDドライバー回路に接続されており、各々の半導体レーザ21は個別に駆動制御される。
なお、本実施の形態では、レーザビームを高出力とするために、コア径の比較的大きな、多モード光ファイバーを光ファイバー70に適用している。具体的には、本実施形態においては、コア径が105μmの光ファイバーが用いられている。また、半導体レーザ21には、最大出力が10W程度のものを使用している。具体的には、例えば、JDSユニフェーズ社から販売されているコア径105μmで出力10W(6398-L4)のものなどを採用することができる。
一方、露光ヘッド30には、複数の半導体レーザ21から射出された各レーザビームを取り纏めて射出する光ファイバーアレイ部300が備えられている。光ファイバーアレイ部300の光出射部(図1中不図示、図2の符号280)は、各半導体レーザ21から導かれた32本の光ファイバー70の出射端が1列に並んで配置された構造となっている(図3参照)。
また、露光ヘッド30内には、光ファイバーアレイ部300の光出射部側より、コリメータレンズ32、開口部材33、及び結像レンズ34が、順番に並んで配設されている。コリメータレンズ32と結像レンズ34の組合せによって結像光学系が構成されている。開口部材33は、光ファイバーアレイ部300側から見て、その開口がファーフィールド(Far Field)の位置となるように配置されている。これによって、光ファイバーアレイ部300から射出された全てのレーザビームに対して同等の光量制限効果を与えることができる。
露光ヘッド移動部40には、長手方向が副走査方向に沿うように配置されたボールネジ41及び2本のレール42が備えられており、ボールネジ41を回転駆動する副走査モータ(図1中不図示、図7の符号43)を作動させることによってボールネジ41上に配置された露光ヘッド30をレール42に案内された状態で副走査方向に移動させることができる。また、ドラム50は主走査モータ(図1中不図示、図7の符号51)を作動させることによって、図1の矢印R方向に回転駆動させることができ、これによって主走査がなされる。
図2は光ファイバーアレイ部300の構成図であり、図3はその光出射部280の拡大図(図2のA矢視図)である。図3に示すように、光ファイバーアレイ部300の光出射部280は、等間隔に32個の光を出射するコア径105μmの光ファイバー70が直線状の1列に並んで配置されている。
光ファイバーアレイ部300は、基台(V溝基板)302を有し、該基台302には片面に半導体レーザ21と同数、すなわち32個のV字溝282が所定の間隔で隣接するように形成されている。基台302の各V字溝282には、光ファイバー70の他端部の光ファイバー端部71が1本ずつ嵌め込まれている。これにより、直線状に並んで配置された光ファイバー端部群301が構成されている。したがって、光ファイバーアレイ部300の光出射部280からこれら複数本(32本)のレーザビームが同時に射出される。
図4は、光ファイバーアレイ部300の結像系の概要図である。図4に示すように、コリメータレンズ32及び結像レンズ34で構成される結像手段によって、光ファイバーアレイ部300の光出射部280を所定の結像倍率で版材Fの露光面(表面)FAの近傍に結像させる。本実施形態では、結像倍率は1/3倍とされており、これにより、コア径105μmの光ファイバー端部71から出射されたレーザビームLAのスポット径は、φ35μmとなる。
このような結像系を有する露光ヘッド30において、図3で説明した光ファイバーアレイ部300の隣接ファイバー間隔(図3中のL1)及び光ファイバーアレイ部300を固定するときの光ファイバー端部群301の配列方向(アレイ方向)の傾斜角度(図5中の角度θ)を適宜設計することにより、図5に示すように、隣り合う位置に配置される光ファイバーから射出されるレーザビームで露光する走査線(主走査ライン)Kの間隔P1を10.58μm(副走査方向の解像度2400dpi相当)に設定することができる。
上記構成の露光ヘッド30を用いることにより、32ラインの範囲(1スワス分)を同時に走査して露光することができる。
図6は、図1に示した製版装置11における走査露光系の概要を示す平面図である。露光ヘッド30は、ピント位置変更機構60と、副走査方向への間欠送り機構90を備えている。
ピント位置変更機構60は、露光ヘッド30をドラム50面に対して前後移動させるモータ61とボールネジ62を有し、モータ61の制御により、ピント位置を約0.1秒で約300μm移動させることができる。間欠送り機構90は、図1で説明した露光ヘッド移動部40を構成するものであり、図6に示すように、ボールネジ41とこれを回転させる副走査モータ43を有する。露光ヘッド30は、ボールネジ41上のステージ44に固定されており、副走査モータ43の制御により、露光ヘッド30をドラム50の軸線52方向に、約0.1秒で1スワス分と隣り合うスワス分まで間欠送りできる。
なお、図6において、符号46、47は、ボールネジ41を回動自在に支持するベアリングである。符号55はドラム50上で版材Fをチャックするチャック部材である。このチャック部材55の位置は、露光ヘッド30による露光(記録)を行わない非記録領域である。ドラム50を回転させながら、この回転するドラム50上の版材Fに対し、露光ヘッド30から32チャンネルのレーザビームを照射することで、32チャンネル分(1スワス分)の露光範囲92を隙間なく露光し、版材Fの表面に1スワス幅の彫刻(画像記録)を行う。そして、ドラム50の回転により、露光ヘッド30の前をチャック部材55が通過するときに(版材Fの非記録領域のところで)、副走査方向に間欠送りを行い、次の1スワス分を露光する。このような副走査方向の間欠送りによる露光走査を繰り返すことにより、版材Fの全面に所望の画像を形成する。
本例では、シート状の版材F(記録媒体)を用いているが、円筒状記録媒体(スリーブタイプ)を用いることも可能である。
<制御系の構成>
図7は、製版装置11の制御系の構成を示すブロック図である。図7に示すように、製版装置11は、彫刻すべき2次元の画像データに応じて各半導体レーザ21を駆動するLDドライバー回路26と、ドラム50を回転させる主走査モータ51と、主走査モータ51を駆動する主走査モータ駆動回路81と、副走査モータ43を駆動する副走査モータ駆動回路82と、制御回路80と、を備えている。制御回路80は、LDドライバー回路26、及び各モータ駆動回路(81、82)を制御する。
制御回路80には、版材Fに彫刻(記録)する画像を示す画像データが供給される。制御回路80は、この画像データに基づき、主走査モータ51及び副走査モータ43の駆動を制御するとともに、各半導体レーザ21について個別にその出力(オン・オフの制御並びにレーザビームのパワー制御)を制御する。なお、レーザビームの出力を制御する手段としては、半導体レーザ21の発光量を制御する態様に限らず、これに代えて、又はこれと組み合わせて、音響光変調器(AOM:Acoustic Optical Modulator)ユニットなどの光変調手段を用いてもよい。
<課題の説明>
図3で説明したアレイ配置によるマルチビーム群により版材F(記録媒体)上に副走査方向に沿った細線を彫刻する場合を例に説明する。図8に示すように、右端のチャンネルch1(第1ビーム)が最初に発光して彫刻し、次に、左隣のチャンネルch2(第2ビーム)が発光して彫刻し、以後順次隣り合うチャンネルch3〜ch32のビームが発光してスワス幅分を彫刻する。1スワス幅の彫刻を終えたら副走査方向にスワス幅分移動して順次同様の彫刻を行うことにより、副走査方向に沿う細線を形成する。
各チャンネルch1〜ch32の光量を同等に設定して上記の工程により得られた細線を詳細に観察すると、図9に示すように、1スワス幅の周期で細線103の幅が変動している。この現象は次のような要因で生じることが判明した。
すなわち、スワス幅内に着目すると、第1ビームでまず先に彫刻され、その余熱によって版材が暖められる。そこに次の隣のラインを彫刻する第2ビームが照射されて彫刻されることになるため、第1ビームの彫刻による余熱の影響で版材の温度高い状態で第2ビームのエネルギーが加えられることになる。このように先行する隣接ビームの彫刻による熱の影響を受けて、後続のビームによる彫刻が過度に進んでしまうという問題があることが判明した。
<課題解決の手段>
上記課題を解決するため、本実施形態における製版装置11では、各ビームのチャンネル間の光パワーを制御する。図10にその例を示す。図10の横軸はチャンネル番号(ch)であり、縦軸はビームの光パワーを相対値で示している(ch1のパワーを1に規格化)。図10に示すとおり、彫刻を始める書き出し部分に対応するチャンネルch1,ch2,ch3の光パワーをch1>ch2>ch3のように設定し、ch3以降(中間部)の光パワーを略一定にする。そして、当該スワス内における最後(書き終わり)のチャンネル(ch32)の光パワーを上げる(例えば、ch32=ch2)。
図8で説明したように、斜めに並ぶチャンネル群のビーム配列によって副走査方向に沿う細線を形成する場合、各チャンネルの発光タイミング(画素を露光するタイミング)に時間差が発生する。最初にch1のビームが発光し、露光走査しているところに、次のch2のビームが発光される。このとき、先行するch1のビームによる熱の影響によってch2のビーム位置に対応する版材Fの表面温度が上昇しているため、この隣接ビームによる熱の影響を考慮してch2の光パワーをch1よりも下げる。
図10では、ch1の光パワー(規格化により1とする。)に対してch2の光パワーを0.7に設定しているが、最初に走査するビームに対して隣接するビームの光量比は、0.4〜0.9の範囲で適宜設定される。
ch3についても同様に、先行するch2、ch1のビームによる熱の蓄積を考慮して、ch3の光パワーをch2よりもさらに下げる(図10では、0.5に設定している)。
ただし、ch3以降は、熱の条件が飽和して概ね同じ条件になるため、線の中間部では略一定の光パワーとする。これにより、図11に示すように、副走査方向に沿う細線を略一定の線幅で直線状に形成することができる。
なお、図10はビームのスポット径φ35μm、解像度2400dpi(走査線間隔=10.6μm)の場合の一例に過ぎず、スポット径、スポット配置、走査速度、版材等の条件によりch間の光パワーを最適化する必要がある。例えば、条件によっては、ビーム間の光パワーの関係をch1≧ch2≒ch3≒ch4・・・としてもよいし、ch1>ch2>ch3>ch4(≒ch5≒ch6・・・)のようにしてもよい。
書き出しの数画素(2〜4画素程度)の範囲でこのような光パワーの制御を行うことが効果的であり、少なくとも隣接する2画素(ch1とch2)についてビーム間の光パワー制御を行うことが効果的である。
また、最後のチャンネル(ここでは、ch32)については、次の隣接ビームから熱の寄与が無い点で他の中間部のチャンネル(ch4〜ch31)と異なるため、光パワーを上げてもよいし、条件によっては一つ前のチャンネル(ch31)と同じであってもよい。
上記例示のとおり、マルチビーム露光系により記録媒体(版材F)の表面近傍をレーザで彫刻して所望の形状を形成する場合において、レーザ発光する画素周辺のビームの発光状態をもとに、当該発光する光量を制御するものとする。その光量制御は、発光するビームを中心に副走査方向に数画素、他のビームが先に発光していない場合を光量aとし、この光量aによるビーム(第1ビーム)により画素Aを露光した後、ある時間をおいてその隣のビーム(第2ビーム)が画素Aに隣接する画素Bを露光する場合を光量bとした場合に、a>bに設定する。
<インターレース露光の場合>
図10は露光走査時に画素の間隔を空けずに、1スワス内の全画素を一斉に露光するノンインターレース露光を行う例を説明したが、副走査方向に1画素間を空けるインターレース露光の場合にも同様に適用できる。
スポット径φ35μm、解像度2400dpi(走査線間隔=10.6μm)の条件下で1画素間を空けるインターレース露光を行う場合のチャンネル間の光パワーの制御例を図12に示す。
インターレース露光においても隣接ビームの熱の影響を受けるため、ch1の光パワー(規格化により1とする。)に対して、ch2以降の光パワーを下げる。同図ではch2の光パワーを「0.7」に設定しているが、これに限定されず、最初に走査するビームに対して隣接するビームの光量比は0.5〜0.9の範囲で適宜設定される。
なお、インターレース露光の場合、ノンインターレース露光に比べてビームの密度が低く(疎)、また、ch1のビームを発光してからch2のビームを発光するまでの時間間隔がノンインターレース露光に比べて長いため、隣接ビーム間の熱の影響はノンインターレース露光の場合よりも小さくなる。このため、ノンインターレース露光(図10)の場合と比較して、インターレース露光(図12)におけるch2以降の光パワーの低減量は少ないものとなっている。
<第2実施形態>
上記の第1実施形態では、図3で説明した1列の光ファイバーアレイ配置を持つ露光ヘッド30によって、32ライン(1スワス)のビームが斜め方向に1列に並ぶビーム配置を例示したが、本発明の実施に際して、ビーム配置はかかる1列の配置形態に限定されない。
図13に、他の光ファイバーアレイユニット光源の例を示す。図示の光ファイバーアレイユニット光源500は、4段に組み合わされた光ファイバーアレイユニット501、502、503、504で構成されている。各段のアレイには、コア径105μmの光ファイバー70がそれぞれ16個、直線状に一列に配置されており、4段合計で64個の光ファイバー70が斜めのマトリクス状に配置される構造となっている。
図13のように、最上段(第1段)の光ファイバーアレイユニット501に属するチャンネルの番号を右端から4M+1(M=0,1,2・・・)、第2段(符号502)に属するチャンネルの番号を右端から4M+2、第3段(符号503)に属するチャンネルの番号を右端から4M+3、最下段の第4段(符号503)に属するチャンネルの番号を右端から4M+4とするとき、Mの値を共通にする4つのチャンネルからなるブロックが16列並んだ構成となっている。
各段の光ファイバーアレイユニット501、502、503、504の列内における隣接ファイバー間隔(図13中のL1)及び各段の間隔(L2)、及び列方向の相対位置(図13中のL3)、更にアレイユニットの傾斜角度を適宜設計することにより、図14に示すように、隣り合うチャンネルの光ファイバーで露光する走査線(主走査ライン)Kの間隔P1と、4チャンネルからなるブロックの右端のチャンネル(アレイ上段に属するチャンネル)と、これに隣接するブロックの左端のチャンネル(アレイ下段に属するチャンネル)とで露光する走査線の間隔P2をそれぞれ等しく10.58μm(副走査方向の解像度2400dpi相当)に設定することができる。
上記の構成により、4ラインを繰り返し単位として合計64ラインの1スワス分を走査して露光することができる。
このようなビーム配置によって、副走査方向に沿った細線を彫刻する場合、各ビームのチャンネル間の光パワーを例えば図15に示すように制御する。
図15の横軸はチャンネル番号、縦軸は光パワー(ch1を1に規格化したもの)を示している。図示のように、4ライン単位のスワスブロックの繰り返しに対応して、この繰り返し単位内で各チャンネル間の光パワーをch(4M+1)>ch(4M+2)>ch(4M+3)>ch(4M+4)のように設定する。
これにより、図11で説明したように副走査方向に沿う細線を略一定の線幅で直線状に形成することができる。なお、上記の説明では、副走査方向の細線を例に説明したが、これに限らず、斜め方向の細線を形成する場合も同様である。
また、光ファイバーアレイユニット光源の形態は図13で説明した例に限らず、図13と同様の方法で任意のアレイ段数、スワスブロックの繰り返し数を実現でき、適宜の二次元配列を実現できる。
<変形例>
図6で説明した副走査方向の間欠送りによる走査露光方式に限らず、ドラム回転中に副走査方向に一定速度で露光ヘッド30を移動させて版材Fの表面をスパイラル(らせん)状に走査するスパイラル露光方式を採用してもよい。
間欠送りの方式は、ドラムの回転速度が比較的遅い場合に有効である。一方、スパイラル露光方式は、ドラムの回転速度が比較的速い場合に有効である。
<フレキソ版の製造工程について>
次に、マルチビーム露光系によって印刷版を製造する際の露光走査工程について説明する。
図16に製版工程の概要を示す。レーザ彫刻による製版に用いる生版700は、基板702の上に彫刻層704(ゴム層又は樹脂層)を有し、該彫刻層704の上に保護用のカバーフィルム706が貼着されている。製版加工時には、図16(a)に示すように、カバーフィルム706を剥離して彫刻層704を露出させ、該彫刻層704にレーザ光を照射することにより、彫刻層704の一部を除去して所望の3次元形状を形成する(図16(b)参照)。具体的なレーザ彫刻の方法については、図1〜図15で説明したとおりである。なお、レーザ彫刻中に発生するダストは、不図示の吸引装置によって吸引して回収する。
彫刻工程が終了した後は、図16(c)に示すように、洗浄装置710による水洗浄を行い(洗浄工程)、その後、乾燥工程(不図示)を経てフレキソ版が完成する。
このように、版自体を直接にレーザ彫刻する製版方式をダイレクト彫刻方式という。本実施形態に係るマルチビーム露光走査装置を適用した製版装置は、CO2レーザを用いるレーザ彫刻機に比べて低価格を実現できる。また、マルチビーム化によって、加工速度の向上を達成でき、印刷版の生産性が向上する。
<他の応用例>
フレキソ版の製造に限らず、他の凸印刷版、或いは、凹印刷版の製造についても本発明を適用することができる。また、印刷版の製造に限らず、他の様々な用途の描画記録装置、彫刻装置について本発明を適用することができる。
<付記>
上記に詳述した実施形態についての記載から把握されるとおり、本明細書では以下に示す発明を含む多様な技術思想の開示を含んでいる。
(発明1):複数の光ビームで記録媒体上を走査することにより前記記録媒体の表面を彫刻するマルチビーム露光走査方法であって、露光する照射領域に照射するビームの光量を、当該照射領域周辺の他の照射領域の露光状態に基づいて制御するものとし、露光する照射領域の周辺近傍の照射領域が先に露光されていない場合に、当該露光する照射領域に対して第1光量のビームを照射し、露光する照射領域の周辺近傍の照射領域が先に露光されている場合に、前記第1光量よりも小さい第2光量のビームを当該露光する照射領域に対して照射することを特徴とするマルチビーム露光走査方法。
本発明によれば、時間差を持って照射される隣接ビーム間の熱の影響を考慮してビーム光量を適正に制御するため、隣接ビームの熱干渉による彫刻形状の不均一さを抑制することができ、記録媒体に所望形状を高精度に彫刻することができる。
(発明2):発明1に記載のマルチビーム露光走査方法において、露光する第1画素に隣接する照射領域が先に露光されていない場合に前記第1画素を第1光量の第1ビームで露光し、前記第1照射領域の露光から所定時間後に、前記第1照射領域に隣接する第2照射領域を第2ビームで露光する場合に当該第2ビームの光量を前記第1光量よりも小さい第2光量とすることを特徴とするマルチビーム露光走査方法。
かかる態様により、連続して並ぶ第1画素及び第2画素について均一な形状を形成することが可能となる。
(発明3):発明2に記載のマルチビーム露光走査方法において、前記第2光量は、前記第1光量の0.4倍〜0.9倍の範囲内に設定されることを特徴とするマルチビーム露光走査方法。
ノンインターレース露光の場合、先行するビームに対して、後続の隣接ビームの光量比を0.4〜0.9に設定し、インターレース露光の場合は、0.5〜0.9に設定する態様が好ましい。
(発明4):発明2又は3に記載のマルチビーム露光走査方法において、前記第2照射領域に隣接する第3照射領域を露光する第3ビームの光量を前記第2光量と同等又はこれよりも小さい第3光量とすることを特徴とするマルチビーム露光走査方法。
条件によっては、連続3照射領域の範囲でビーム光量を制御することにより均一な彫刻形状を得ることも可能である。
(発明5):発明2乃至4のいずれか1項に記載のマルチビーム露光走査方法において、前記第2照射領域に隣接する第3照射領域から更に順次隣り合う照射領域列を露光する場合に、前記第3照射領域以降の前記照射領域列を露光する各ビームの光量を略一定にすることを特徴とするマルチビーム露光走査方法。
先行して照射されたビームによる熱の影響が概ね一定となる画素位置を露光するビームの光量は略一定とすることが好ましい。
(発明6):記録媒体に向けて複数の光ビームを照射し、前記記録媒体の表面を彫刻する露光ヘッドと、前記記録媒体と露光ヘッドとを相対移動させる走査手段と、露光する照射領域に照射するビームの光量を、当該照射領域周辺の他の照射領域の露光状態に基づいて制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、露光する照射領域の周辺近傍の照射領域が先に露光されていない場合に、当該露光する照射領域に対して照射するビームを第1光量とする制御を行う一方、露光する照射領域の周辺近傍の照射領域が先に露光されている場合に、当該露光する照射領域に対して照射するビームを前記第1光量よりも小さい第2光量とする制御を行うことを特徴とするマルチビーム露光走査装置。
本発明によれば、時間差を持って照射される隣接ビーム間の熱の影響を考慮してビーム光量を適正に制御するため、隣接ビームの熱干渉による過剰な彫刻進行を抑え、記録媒体に所望形状を高精度に彫刻することができる。
(発明7):発明6に記載のマルチビーム露光走査装置において、前記制御手段は、露光する第1照射領域に隣接する照射領域が先に露光されていない場合に前記第1照射領域を露光する第1ビームを第1光量に設定し、前記第1照射領域に隣接する第2照射領域を前記第1照射領域の露光から所定時間後に露光する第2ビームを前記第1光量よりも小さい第2光量に設定することを特徴とするマルチビーム露光走査装置。
(発明8):発明7に記載のマルチビーム露光走査装置において、前記第2光量は、前記第1光量の0.4倍〜0.9倍の範囲内に設定されることを特徴とするマルチビーム露光走査装置。
(発明9):発明7又は8に記載のマルチビーム露光走査装置において、前記制御手段は、前記第2照射領域に隣接する第3照射領域を露光する第3ビームの光量を前記第2光量と同等又はこれよりも小さい第3光量とする制御を行うことを特徴とするマルチビーム露光走査装置。
(発明10):発明7乃至9のいずれか1項に記載のマルチビーム露光走査装置において、前記制御手段は、前記第2照射領域に隣接する第3照射領域から更に順次隣り合う照射領域列を露光する場合に、前記第3照射領域以降の前記照射領域列を露光する各ビームの光量を略一定とする制御を行うことを特徴とするマルチビーム露光走査装置。
(発明11):発明6乃至10のいずれか1項に記載のマルチビーム露光走査装置において、前記走査手段は、前記記録媒体を外周面に保持して回転するドラムと、前記ドラムの軸線方向に沿って前記露光ヘッドを移動させるヘッド移動手段と、を含んで構成されることを特徴とするマルチビーム露光走査装置。
ドラムの回転によって主走査方向の走査を行い、ドラムの軸線方向への露光ヘッドの移動によって副走査方向の走査を行う装置構成とする態様が可能である。
(発明12):請求項6乃至11のいずれか1項に記載のマルチビーム露光走査装置において、前記露光ヘッドには、光ファイバーアレイが用いられ、前記記録媒体上で副走査方向に対して斜めの方向に沿って複数のチャンネルのビーム位置が並ぶビーム配置となっていることを特徴とするマルチビーム露光走査装置。
(発明13):発明12に記載のマルチビーム露光走査装置において、前記ビーム配置による1スワス内で最初に露光を開始する最端のビーム位置の第1チャンネルを前記第1光量に制御し、これに隣接する第2チャンネルを前記第2光量に制御することを特徴とするマルチビーム露光走査装置。
(発明14):発明1乃至5のいずれか1項に記載のマルチビーム露光走査方法によって、前記記録媒体に相当する版材の表面を彫刻することによって印刷版を得ることを特徴とする印刷版の製造方法。
本発明によれば、高速かつ高精度に印刷版を製造することができ、生産性の向上、低コスト化を実現できる。
本発明の実施形態に係るマルチビーム露光走査装置を適用した製版装置の構成図 露光ヘッド内に配置される光ファイバーアレイ部の構成図 光ファイバーアレイ部の光出射部の拡大図 光ファイバーアレイ部の結像光学系の概要図 光ファイバーアレイ部における光ファイバーの配置例と走査線の関係を示す説明図 本例の製版装置における走査露光系の概要を示す平面図 本例の製版装置における制御系の構成を示すブロック図 副走査方向の細線を形成する場合の説明図 従来の露光走査方法により形成された細線の平面図 本実施形態によるビームの光量制御例を示すグラフ 本実施形態により形成された細線の平面図 インターレース露光の場合の光量制御例を示すグラフ 第2実施形態に係る光ファイバーアレイ光源の構成例を示す模式図 第2実施形態により副走査方向の細線を形成する場合の説明図 第2実施形態によるビームの光量制御例を示すグラフ フレキソ版の製版工程の概要を示す説明図
符号の説明
10…レーザ記録装置、11…製版装置、20…光源ユニット、21…半導体レーザ、22,70…光ファイバー、30…露光ヘッド、40…露光ヘッド移動部、50…ドラム、80…制御回路、300…光ファイバーアレイ部、F…版材、K…走査線

Claims (10)

  1. 複数の光ビームでフレキソ印刷用の版材上を走査することにより前記版材の表面を彫刻するマルチビーム露光走査方法であって、
    前記版材上で順次隣り合う複数の照射領域を複数のビームで露光する場合に、露光する照射領域に照射するビームの光量を、当該照射領域周辺の他の照射領域の露光状態に基づいて制御するものとし、
    露光する第1照射領域に隣接する領域が先に露光されていない場合に、当該露光する第1照射領域に照射する第1のビームの光量を第1光量に設定し、
    前記第1照射領域に隣接する第2照射領域域に対し、前記第1のビームによる前記第1照射領域の露光後に照射する第2のビームの光量を前記第1光量よりも小さい第2光量に設定し、
    前記第2照射領域に隣接する第3照射領域に対し、前記第2のビームによる前記第2照射領域の露光後に照射する第3のビームの光量を前記第2光量より小さい第3光量に設定し、
    前記版材上で順次隣り合う前記複数の照射領域のうち最後に露光が行われ、当該最後に露光される照射領域に隣接する領域に対して後続の走査で露光が行われない場合に、前記最後に露光される照射領域に照射するビームの光量を、当該最後に露光される照射領域に隣接して当該最後の照射領域よりも先に露光が行われる照射領域に照射するビームの光量よりも大きい光量に設定することを特徴とするマルチビーム露光走査方法。
  2. 請求項に記載のマルチビーム露光走査方法において、
    前記第2光量は、前記第1光量の0.4倍〜0.9倍の範囲内に設定されることを特徴とするマルチビーム露光走査方法。
  3. 請求項1又は2に記載のマルチビーム露光走査方法において、
    前記第2照射領域に隣接する第3照射領域から更に順次隣り合う照射領域列を露光する場合に、前記最後に露光される照射領域を除き前記第3照射領域以降の前記照射領域列を露光する各ビームの光量を略一定にすることを特徴とするマルチビーム露光走査方法。
  4. フレキソ印刷用の版材に向けて複数の光ビームを照射し、前記版材の表面を彫刻する露光ヘッドと、
    前記版材と露光ヘッドとを相対移動させる走査手段と、
    前記版材上で順次隣り合う複数の照射領域を複数のビームで露光する場合に、露光する照射領域に照射するビームの光量を、当該照射領域周辺の他の照射領域の露光状態に基づいて制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    露光する第1照射領域に隣接する領域が先に露光されていない場合に、当該露光する第1照射領域に照射する第1のビームの光量を第1光量に設定し、
    前記第1照射領域に隣接する第2照射領域域に対し、前記第1のビームによる前記第1照射領域の露光後に照射する第2のビームの光量を前記第1光量よりも小さい第2光量に設定し、
    前記第2照射領域に隣接する第3照射領域に対し、前記第2のビームによる前記第2照射領域の露光後に照射する第3のビームの光量を前記第2光量より小さい第3光量に設定し、
    前記版材上で順次隣り合う前記複数の照射領域のうち最後に露光が行われ、当該最後に露光される照射領域に隣接する領域に対して後続の走査で露光が行われない場合に、前記最後に露光される照射領域に照射するビームの光量を、当該最後に露光される照射領域に隣接して当該最後の照射領域よりも先に露光が行われる照射領域に照射するビームの光量よりも大きい光量に設定することを特徴とするマルチビーム露光走査装置。
  5. 請求項に記載のマルチビーム露光走査装置において、
    前記第2光量は、前記第1光量の0.4倍〜0.9倍の範囲内に設定されることを特徴とするマルチビーム露光走査装置。
  6. 請求項4又は5に記載のマルチビーム露光走査装置において、
    前記制御手段は、前記第2照射領域に隣接する第3照射領域から更に順次隣り合う照射領域列を露光する場合に、前記最後に露光される領域を除き前記第3照射領域以降の前記照射領域列を露光する各ビームの光量を略一定とする制御を行うことを特徴とするマルチビーム露光走査装置。
  7. 請求項4乃至6のいずれか1項に記載のマルチビーム露光走査装置において、
    前記走査手段は、前記フレキソ印刷用の版材を外周面に保持して回転するドラムと、前記ドラムの軸線方向に沿って前記露光ヘッドを移動させるヘッド移動手段と、を含んで構成されることを特徴とするマルチビーム露光走査装置。
  8. 請求項4乃至7のいずれか1項に記載のマルチビーム露光走査装置において、
    前記露光ヘッドには、光ファイバーアレイが用いられ、前記フレキソ印刷用の版材上で副走査方向に対して斜めの方向に沿って複数のチャンネルのビーム位置が並ぶビーム配置となっていることを特徴とするマルチビーム露光走査装置。
  9. 請求項に記載のマルチビーム露光走査装置において、
    前記ビーム配置による1スワス内で最初に露光を開始する最端のビーム位置の第1チャンネルを前記第1光量に制御し、これに隣接する第2チャンネルを前記第2光量に制御し、第2チャンネルに隣接する第3チャンネルを前記第3光量に制御することを特徴とするマルチビーム露光走査装置。
  10. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のマルチビーム露光走査方法によって、前記版材の表面を彫刻することによってフレキソ印刷用の印刷版を得ることを特徴とする印刷版の製造方法。
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