JP2009199040A - 露光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストを抑えつつ、記録媒体への彫刻を高速化する。
【解決手段】深彫り時には、レーザの出力(パワー)を上げ、まず光ファイバ70A(光ファイバ端部群301A)の光ファイバ端部71Aから射出されたレーザビームLAで深度Y2(第一深度)まで彫刻したのち、同一走査線上を光ファイバ70B(光ファイバ端部群301B)の光ファイバ端部71Bから射出されたレーザビームLBで深度Y3(第二深度、深彫り時における所望する深度Y3)まで彫刻する。
【選択図】図10

Description

露光装置に関する。
外周面に記録プレート(記録媒体)が装着されたドラムを主走査方向に回転させると共に、記録プレートに彫刻(記録)すべき画像の画像データに応じたレーザビームを主走査方向と直交する副走査方向に走査させることで、2次元画像を記録プレートに彫刻(記録)して製版するための露光装置が知られている。
この種の露光装置においては、狭い領域を彫刻(細線や網点などの精密彫刻)する場合などは記録プレートを浅彫りし、広い領域を彫刻する場合などは記録プレートを深彫りする場合がある。
そして、深彫り時において、複数の露光ヘッドから複数のレーザビームを射出し、それぞれ同じ走査線上を走査して彫刻することで、記録プレートの表面をより深く掘り込む露光装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
或いは、複数の露光ヘッドで異なるスポット径の複数のレーザビームで、それぞれ同じ走査線上を走査して彫刻することで、より高速に深彫りすることが可能な露光装置が提案されている(例えは、特許文献2、特許文献3を参照)。
特許第3556204号 特開2006−95931号公報 特開平05−16318号公報
しかしながら、従来の露光装置では複数の露光ヘッドから複数の光ビームを射出する構成である。よって、露光ヘッドが複数必要であるので、コスト高になるという問題点があった。
本発明は上記問題点を解消するためになされたものであり、コストを抑えつつ、記録媒体への彫刻を高速化することができる露光装置を提供することが目的である。
請求項1に記載の露光装置は、露光ヘッドから射出した複数の光ビームで記録媒体を走査することにより、前記記録媒体の表面を彫刻する露光装置であって、前記露光ヘッドは、各々光ビームを射出する複数の光ファイバ端部が配列された複数の光ファイバ端部群と、複数の前記光ファイバ端部群から射出した複数の光ビームを前記記録媒体の表面又は表面近傍に結像させる結像手段と、を備え、複数の前記光ファイバ端部群は、前記光ファイバ端部におけるコア径が第一コア径からなる第一光ファイバ端部群と、前記光ファイバ端部におけるコア径が第二コア径からなる第二光ファイバ端部群と、を少なくとも有することを特徴とする露光装置。
請求項1に記載の露光装置では、露光ヘッドから射出した複数の光ビームで記録媒体を走査することにより、記録媒体の表面を彫刻する。
つまり、一つの露光ヘッドが第一光ファイバ端部群と第二光ファイバ端部群とを有しているので、複数の露光ヘッドを用いる構成と比較し、低コストで高速化される。つまり、コストを抑えつつ、記録媒体への彫刻が高速化される。
請求項2に記載の露光装置は、前記第一コア径と前記第二コア径とは、異なるコア径とされていることを特徴としている。
請求項2に記載の露光装置では、第一光ファイバ端部群の光ファイバ端部におけるコア径は第一コア径とされ、第二光ファイバ端部群の光ファイバ端部におけるコア径は、第一コア径とコア径が異なる第二コア径とされている。第一コア径と第二コア径とが異なるので、第一光ファイバ端部群の光ファイバ端部のNA(開口数)と第二光ファイバ端部群の光ファイバ端部のNA(開口数)とが異なる。つまり、第一光ファイバ端部群から射出された光ビームの広がりと第二光ファイバ端部群から射出された光ビームの広がりとが異なる。よって、第一光ファイバー端部群から射出された光ビームと第二光ファイバ端部群から射出された光ビームの方とで、結像位置近傍の光ビームの広がりが異なる。
このため、光ビームの出力が同じであれば、第一光ファイバ端部群から射出された光ビームと第二光ファイバ端部群から射出された光ビームとで記録媒体の掘り込む量が異なる。
このように、一つの露光ヘッドがコア径の異なる第一光ファイバ端部群と第二光ファイバ端部群とを有しているので、複数の露光ヘッドを用いる構成と比較し、低コストとされる。
請求項3に記載の露光装置は、前記第二コア径は、前記第一コア径よりも大きいことを特徴としている。
請求項3に記載の露光装置では、第一コア径よりも大きな第二コア径が大きいので、第一光ファイバ端部群の光ファイバ端部のNA(開口数)よりも第二光ファイバ端部群の光ファイバ端部のNA(開口数)の方が小さい。つまり、第一光ファイバ端部群から射出された光ビームの広がりよりも第二光ファイバ端部群から射出された光ビームの広がりの方が小さい。よって、第二光ファイバ端部群から射出された光ビームの方が、結像位置近傍の光ビームの広がりが少ない(光ビームの太りが少ない)。
このため、光ビームの出力が同じであれば、第二光ファイバ端部群から射出された光ビームの方が、露光ヘッド内での光のけられを小さくできるため、出射する光ビームの露光量を高くできる上、しかも記録媒体の表面から深い位置ではビームのボケが小さいため比較的パワー密度を高く維持できる。したがって、第二光ファイバ端部群から射出された光ビームの方が記録媒体の表面から深く掘り込むことができる。
請求項4に記載の露光装置は、前記露光ヘッドと前記記録媒体を、相対的に早く走査する主走査方向とこれと直交する方向に遅く走査する副走査方向とに二次元的に走査して彫刻する場合において、前記第一光ファイバ端部群から射出した光ビームの前記記録媒体上の結像点の副走査方向の間隔と、前記第二光ファイバ端部群から射出した光ビームの前記記録媒体上の結像点の副走査方向の間隔と、が一致していることを特徴としている。
請求項4に記載の露光装置では、第一光ファイバ端部群のから射出した光ビームの記録媒体上の結像点の副走査方向の間隔と、第二光ファイバ端部群のから射出した光ビームの結像点の副走査方向の間隔と、が一致しているので、制御が容易である。
請求項5に記載の露光装置は、前記露光ヘッドと前記記録媒体を、相対的に早く走査する主走査方向とこれと直交する方向に遅く走査する副走査方向とに二次元的に走査して彫刻する場合において、前記第一光ファイバ端部群から射出した光ビームにおける記録媒体上の結像点の副走査方向の間隔と、前記第二光ファイバ端部群から射出した光ビームにおける記憶媒体上の結像点の副走査方向の間隔と、が異なっていることを特徴としている。
請求項5に記載の露光装置は、第一光ファイバ端部群から射出した光ビームにおける記録媒体上の結像点の副走査方向の間隔と、第二光ファイバ端部群から射出した光ビームにおける記憶媒体上の結像点の副走査方向の間隔と、が異なっているので、例えば、一方の光源パワーを大きくすることが、容易に可能とされる。その結果、より高速に彫刻が可能とされる。
請求項6に記載の露光装置は、前記記録媒体の表面を浅く彫る浅彫りと前記浅彫りよりも深く彫る深彫りとが可能とされ、前記深彫り時において、前記第一光ファイバ端部群から射出された光ビームで前記記録媒体を走査して第一深度まで彫刻した後、前記第一光ファイバ端部群が走査した領域を前記第二光ファイバ端部群から射出された光ビームで走査して第一深度よりも深い第二深度まで彫刻することを特徴としている。
請求項6に記載の露光装置では、露光ヘッドから射出した複数の光ビームで記録媒体を走査することにより、記録媒体の表面を彫刻する。また、記録媒体の表面を浅く彫る浅彫りと、浅彫りよりも深く彫る深彫りと、が可能とされている。そして、深彫り時において、第一光ファイバ端部群から射出された光ビームで記録媒体を走査して第一深度まで彫刻した後、第一光ファイバ端部群が走査した領域を、第二光ファイバ端部群から射出された光ビームで走査して第一深度よりも深い第二深度まで彫刻する。つまり、複数の露光ヘッドを用いる構成と比較し、低コストで高速化される。つまり、コストを抑えつつ、記録媒体への彫刻が高速化される。
ここで、例えば、第一コア径よりも大きな第二コア径が大きい場合、光ビームの出力が同じであれば、第二光ファイバ端部群から射出された光ビームの方が、記録媒体の表面から深く掘り込むことができる。
よって、第一光ファイバ端部群から射出された光ビームで記録媒体を走査して第一深度まで彫刻した後、第一光ファイバ端部群が走査した領域を、第二光ファイバ端部群から射出された光ビームで走査して第一深度よりも深い第二深度まで彫刻することで、より高速に深彫りすることができる。
請求項7に記載の露光装置は、深彫りを必要としない浅彫り時は、前記第一コア径からなる第一光ファイバ端部群と前記第二コア径からなる第二光ファイバ端部群とで、コア径の小さい方の光ファイバ端部群で精密な彫刻をすることを特徴としている。
請求項7に記載の露光装置では、例えば、白抜き細線や網点などの微細な精密彫刻の領域は深く掘る必要がないので、浅彫りの場合は、コア径の小さい方の光ビームで彫刻(浅彫り)が行なわれる。
請求項8に記載の露光装置は、前記第一光ファイバ端部群から射出された光ビームと前記第二光ファイバ端部群から射出された光ビームとで、彫刻する領域を分けてなることを特徴としている。
請求項8に記載の露光装置では、第一光ファイバ端部群から射出された光ビームと第二光ファイバ端部群から射出された光ビームとで、彫刻する領域を分けてなるので、より高速に彫刻される。
請求項9に記載の露光装置は、前記第一光ファイバ端部群から射出された光ビームは、第一結像位置に結像し、前記第二光ファイバ端部群から射出された光ビームは、前記第一結像位置よりも、前記記録媒体の前記表面から深い第二結像位置に結像することを特徴としている。
請求項9に記載の露光装置では、第一光ファイバ端部群から射出された光ビームは第一結像位置に結像し、第二光ファイバ端部群から射出された光ビームは、第一結像位置よりも記録媒体の表面から深い第二結像位置に結像する。このため、光ビームの出力が同じであれば、第二光ファイバ端部群の光ファイバ端部から射出された光ビームの方が、記録媒体の表面から深い位置ではビームのボケが小さいため比較的パワー密度を高く維持できる。すなわち、記録媒体の表面から深く掘り込むことができる。したがって、記録媒体への彫刻がより高速化される。
請求項10に記載の露光装置は、露光ヘッドから射出された複数の光ビームで記録媒体を走査することにより、前記記録媒体の表面を彫刻する露光装置であって、前記露光ヘッドは、各々光ビームを射出する複数の光ファイバ端部が配列された複数の光ファイバ端部群と、複数の前記光ファイバ端部群から射出した複数の光ビームを前記記録媒体の表面又は表面近傍に結像させる結像手段と、を備え、複数の前記光ファイバ端部群は、第一結像位置に光ビームが結像する第一光ファイバ端部群と、前記第一結像位置よりも前記記録媒体の前記表面から深い第二結像位置に光ビームが結像する第二光ファイバ端部群と、を少なくとも有することを特徴としている。
請求項10に記載の露光装置では、露光ヘッドから射出した複数の光ビームで記録媒体を走査することにより、記録媒体の表面を彫刻する。
ここで、第二光ファイバ端部群から射出された光ビームの結像位置は、第一光ファイバ端部群から射出された光ビームが結像する第一結像位置よりも、記録媒体の表面から深い位置にある第二結像位置に結像する。このため、光ビームの出力が同じであれば、第二光ファイバ端部群の光ファイバ端部から射出された光ビームの方が、記録媒体の表面から深い位置ではビームのボケが小さいため比較的パワー密度を高く維持できる。したがって、記録媒体の表面から深く掘り込むことができる。
つまり、一つの露光ヘッドが結像位置の異なる第一光ファイバ端部群と第二光ファイバ端部群とを有しているので、複数の露光ヘッドを用いる構成と比較し、低コストとされる。つまり、コストを抑えつつ、記録媒体への彫刻が高速化される。
請求項11に記載の露光装置は、前記露光ヘッドと前記記録媒体を、相対的に早く走査する主走査方向とこれと直交する方向に遅く走査する副走査方向とに二次元的に走査して彫刻する場合において、前記第一光ファイバ端部群から射出した光ビームにおける記録媒体上の結像点の副走査方向の間隔と、前記第二光ファイバ端部群から射出した光ビームにおける記憶媒体上の結像点の副走査方向の間隔と、が一致していることを特徴としている。
請求項11に記載の露光装置では、第一光ファイバ端部群から射出した光ビームにおける記録媒体上の結像点の副走査方向の間隔と、第二光ファイバ端部群から射出した光ビームにおける記憶媒体上の結像点の副走査方向の間隔と、が一致しているので、制御が容易である。
請求項12に記載の露光装置は、前記露光ヘッドと前記記録媒体を、相対的に早く走査する主走査方向とこれと直交する方向に遅く走査する副走査方向とに二次元的に走査して彫刻する場合において、前記第一光ファイバ端部群から射出した光ビームにおける記録媒体上の結像点の副走査方向の間隔と、前記第二光ファイバ端部群から射出した光ビームにおける記憶媒体上の結像点の副走査方向の間隔と、が異なっていることを特徴としている。
請求項12に記載の露光装置は、第一光ファイバ端部群から射出した光ビームにおける記録媒体上の結像点の副走査方向の間隔と、第二光ファイバ端部群から射出した光ビームにおける記憶媒体上の結像点の副走査方向の間隔と、が異なっているので、例えば、一方の光源パワーを大きくするこが、容易に可能とされる。その結果、より高速に彫刻が可能とされる。
請求項13に記載の露光装置は、前記記録媒体の表面を浅く彫る浅彫りと前記浅彫りよりも深く彫る深彫りとが可能とされ、前記深彫り時において、前記第一光ファイバ端部群から射出された光ビームで前記記録媒体を走査して第一深度まで彫刻した後、前記第一光ファイバ端部群が走査した領域を前記第二光ファイバ端部群から射出された光ビームで走査して第一深度よりも深い第二深度まで彫刻することを特徴としている。
請求項13に記載の露光装置では、露光ヘッドから射出した複数の光ビームで記録媒体を走査することにより、記録媒体の表面を彫刻する。光ビームによる記録媒体の表面の彫刻においては、記録媒体の表面を浅く彫る浅彫りと浅彫りよりも深く彫る深彫りとが可能とされている。そして、深彫り時において、第一光ファイバ端部群から射出された光ビームで記録媒体を走査して第一深度まで彫刻した後、第一光ファイバ端部群が走査した領域を第二光ファイバ端部群から射出された光ビームで走査して第一深度よりも深い第二深度まで彫刻する。
ここで、第二光ファイバ端部群から射出された光ビームの結像位置は、第一光ファイバ端部群から射出された光ビームが結像する第一結像位置よりも、記録媒体の表面から深い位置にある第二結像位置に結像する。このため、光ビームの出力が同じであれば、第二光ファイバ端部群の光ファイバ端部から射出された光ビームの方が、記録媒体の表面から深い位置ではビームのボケが小さいため比較的パワー密度を高く維持できる。したがって、記録媒体の表面から深く掘り込むことができる。
よって、第一光ファイバ端部群から射出された光ビームで記録媒体を走査して第一深度まで彫刻した後、第一光ファイバ端部群が走査した領域を、第二光ファイバ端部群から射出された光ビームで走査して第一深度よりも深い第二深度まで彫刻することで、高速に深彫りすることができる。また、一つの露光ヘッドが結像位置の異なる第一光ファイバ端部群と第二光ファイバ端部群とを有しているので、複数の露光ヘッドを用いる構成と比較し、低コストで高速化される。つまり、コストを抑えつつ、記録媒体への彫刻が高速化される。
なお、白抜き細線や網点などの微細な精密彫刻の領域は、深く掘る必要がないので浅彫りとすることで、記録媒体への彫刻が高速化される。また、浅彫りの場合は、例えば、光源の出力を抑えた主に第一光ファイバ端部群から射出された光ビームで彫刻(浅彫り)が行なわれる。
請求項14に記載の露光装置は、前記第一光ファイバ端部群から射出された光ビームと前記第二光ファイバ端部群から射出された光ビームとで、彫刻する領域を分けてなることを特徴としている。
請求項14に記載の露光装置では、第一光ファイバ端部群から射出された光ビームと第二光ファイバ端部群から射出された光ビームとで、彫刻する領域を分けてなるので、より高速に彫刻される。
請求項15に記載の露光装置は、前記第一光ファイバ端部群は、前記光ファイバ端部におけるコア径が第一コア径からなり、前記第二光ファイバ端部群は、前記光ファイバ端部におけるコア径が、前記第一コア径と異なる第二コア径からなる、ことを特徴としている。
請求項15に記載の露光装置では、一つの露光ヘッドが、結像位置とコア径の両方が異なる第一光ファイバ端部群と第二光ファイバ端部群とを有しているので、複数の露光ヘッドを用いる構成と比較し、低コストで高速化される。つまり、コストを抑えつつ、記録媒体への彫刻がより高速化される。
請求項16に記載の露光装置では、前記第二コア径は、前記第一コア径よりも大きいことを特徴としている。
請求項16に記載の露光装置では、第一光ファイバ端部群の光ファイバ端部におけるコア径は第一コア径とされ、第二光ファイバ端部群の光ファイバ端部におけるコア径は、第一コア径よりも大きな第二コア径とされている。よって、光ビームの出力が同じであれば、第二光ファイバ端部群の光ファイバ端部から射出された光ビームの方が、記録媒体の表面から深い位置では光ビームのボケが小さいため比較的パワー密度を高く維持できる。したがって、記録媒体の表面から深く掘り込むことができるので、記録媒体への彫刻がより高速化される。
請求項17に記載の露光装置は、前記光ファイバ端部群を構成する光ファイバは、前記第一コア径と前記第二コア径のどちらか大きいコア径から小さい方のコア径に、前記光源と前記光ファイバ端部の途中で縮径されていることを特徴とする。
請求項17に記載の露光装置では、光ファイバ端部群を構成する光ファイバは、第一コア径と前記第二コア径のどちらか大きいコア径から小さい方のコア径に、光源と光ファイバ端部の途中で縮径されているので、高出力の光源を用いることが容易に可能とされる。よって、記録媒体への彫刻がより高速化される。
また、第一光ファイバ端部群と第二光ファイバ端部群とは光源側のコア径が同一であるので、同じ光源を用いることが可能である。つまり、第一光ファイバ端部群と第二光ファイバ端部群とで同じ(共通の)光源を用いることで、コストダウンをはかることが可能とされる。
したがって、コストをより抑えつつ、記録媒体への彫刻がより高速化される。
請求項18に記載の露光装置は、前記光ファイバ端部は所定ピッチで直線状に配列されると共に、前記第一光ファイバ端部群と前記第二光ファイバ端部群とは平行に配設され、光ビームの走査方向と平行な方向からみると、前記第一光ファイバ端部と前記第二光ファイバ端部とが並んで配設されていることを特徴としている。
請求項18に記載の露光装置では、第一光ファイバ端部群と第二光ファイバ端部群とが平行に配設されることで、例えば、第一光ファイバ端部と第二光ファイバ端部とを一列に並べる構成と比較し、露光ヘッドの全長が短くなり、露光ヘッドが小型化される。
請求項19に記載の露光装置は、露光ヘッドから射出した複数の光ビームで記録媒体を走査することにより、前記記録媒体の表面を彫刻する露光装置であって、前記露光ヘッドは、各々光ビームを射出する複数の光ファイバ端部が配列された複数の光ファイバ端部群と、複数の前記光ファイバ端部群から射出した複数の光ビームを前記記録媒体の表面又は表面近傍に結像させる結像手段と、を備え、複数の前記光ファイバ端部群は、前記光ファイバ端部におけるコア径が第一コア径からなる第一光ファイバ端部群と、前記光ファイバ端部におけるコア径が第二コア径からなる第二光ファイバ端部群と、を少なくとも有し、前記記録媒体の表面を浅く彫る浅彫りと前記浅彫りよりも深く彫る深彫りとが可能とされ、前記深彫り時において、前記第一光ファイバ端部群から射出された光ビームで前記記録媒体を走査して第一深度まで彫刻した後、前記第一光ファイバ端部群が走査した同一走査線上を前記第二光ファイバ端部群から射出された光ビームで走査して第一深度よりも深い第二深度まで彫刻することを特徴としている。
請求項19に記載の露光装置では、第一光ファイバ端部群から射出された光ビームで記録媒体を走査して第一深度まで彫刻した後、同一走査線上を第二光ファイバ端部群から射出された光ビームで走査して第一深度よりも深い第二深度まで彫刻することで、高速により深彫りすることができる。つまり、コストを抑えつつ、記録媒体への彫刻が高速化される。
請求項20に記載の露光装置は、露光ヘッドから射出された複数の光ビームで記録媒体を走査することにより、前記記録媒体の表面を彫刻する露光装置であって、前記露光ヘッドは、各々光ビームを射出する複数の光ファイバ端部が配列された複数の光ファイバ端部群と、複数の前記光ファイバ端部群から射出した複数の光ビームを前記記録媒体の表面又は表面近傍に結像させる結像手段と、を備え、複数の前記光ファイバ端部群は、第一結像位置に光ビームが結像する第一光ファイバ端部群と、前記第一結像位置よりも前記記録媒体の前記表面から深い第二結像位置に光ビームが結像する第二光ファイバ端部群と、を少なくとも有し、前記記録媒体の表面を浅く彫る浅彫りと前記浅彫りよりも深く彫る深彫りとが可能とされ、前記深彫り時において、前記第一光ファイバ端部群から射出された光ビームで前記記録媒体を走査して第一深度まで彫刻した後、前記第一光ファイバ端部群が走査した同一走査線上を前記第二光ファイバ端部群から射出された光ビームで走査して第一深度よりも深い第二深度まで彫刻することを特徴としている。
請求項20に記載の露光装置では、第一光ファイバ端部群から射出された光ビームで記録媒体を走査して第一深度まで彫刻した後、同一走査線上を第二光ファイバ端部群から射出された光ビームで走査して第一深度よりも深い第二深度まで彫刻することで、高速により深彫りすることができる。つまり、コストを抑えつつ、記録媒体への彫刻が高速化される。
請求項1に記載の露光装置によれば、一つの露光ヘッドが第一光ファイバ端部群と第二光ファイバ端部群とを有しているので、複数の露光ヘッドを用いる構成と比較し、コストを抑えつつ、記録媒体への彫刻を高速化することができる、という優れた効果を有する。
請求項2に記載の露光装置によれば、一つの露光ヘッドがコア径の異なる第一光ファイバ端部群と第二光ファイバ端部群とを有しているので、複数の露光ヘッドを用いる構成と比較し、コストを抑えつつ、記録媒体への彫刻をより高速化することができる、という優れた効果を有する。
請求項3に記載の露光装置によれば、一つの露光ヘッドで、第一光ファイバ端部群と、第一光ファイバ端部群よりも記録媒体の表面を深く掘り込むことができる第二光ファイバ端部群と、を有しているので、複数の露光ヘッドを用いる構成と比較し、コストを抑えつつ、記録媒体への彫刻をより高速化することができる、という優れた効果を有する。
請求項4に記載の露光装置によれば、副走査方向のピッチが同じなので各光ファイバー端部群の組立や画像信号の制御が容易である、という優れた効果を有する。
請求項5に記載の露光装置によれば、例えば、一方のコア径の大きな高出力光源を利用して光パワーを大きくすることが、容易に可能である、という優れた効果を有する。
請求項6に記載の露光装置によれば、コストを抑えつつ、記録媒体への彫刻を高速化することができる、という優れた効果を有する。
請求項7に記載の露光装置によれば、記録媒体を精密に彫刻することができる、という優れた効果を有する。
請求項8に記載の露光装置によれば、第一光ファイバ端部群から射出された光ビームと第二光ファイバ端部群から射出された光ビームとで、彫刻する領域を分けてなるので、より高速に彫刻することができる、という優れた効果を有する。
請求項9に記載の露光装置によれば、一つの露光ヘッドで結像位置が異なる第一光ファイバ端部群と第二光ファイバ端部群とを有しているので、複数の露光ヘッドを用いる構成と比較し、より高速化することができる、という優れた効果を有する。
請求項10に記載の露光装置によれば、一つの露光ヘッドが結像位置の異なる第一光ファイバ端部群と第二光ファイバ端部群とを有しているので、複数の露光ヘッドを用いる構成と比較し、コストを抑えつつ、記録媒体への彫刻を高速化することができる、という優れた効果を有する。
請求項11に記載の露光装置によれば、副走査方向のピッチが同じなので各光ファイバー端部群の組立や画像信号の制御が容易である、という優れた効果を有する。
請求項12に記載の露光装置によれば、例えば、一方のコア径の大きな高出力光源を利用して光パワーを大きくすることが、容易に可能である、という優れた効果を有する。
請求項13に記載の露光装置によれば、コストを抑えつつ、記録媒体への彫刻を高速化することができる、という優れた効果を有する。
請求項14に記載の露光装置によれば、第一光ファイバ端部群から射出された光ビームと第二光ファイバ端部群から射出された光ビームとで、彫刻する領域を分けてなるので、より高速に彫刻することができる、という優れた効果を有する。
請求項15に記載の露光装置によれば、一つの露光ヘッドが結像位置とコア径の両方が異なる第一光ファイバ端部群と第二光ファイバ端部群とを有しているので、複数の露光ヘッドを用いる構成と比較し、コストを抑えつつ、記録媒体への彫刻をより高速化することができる。
請求項16に記載の露光装置によれば、第二光ファイバ端部群から射出された光ビームの方が記録媒体の表面をより深く掘り込むことができる、という優れた効果を有する。
請求項17に記載の露光装置によれば、高出力の光源を用いることが容易に可能とされるので、コストをより抑えつつ、記録媒体への彫刻をより高速化することができる、という優れた効果を有する。
請求項18に記載の露光装置によれば、第一光ファイバ端部と第二光ファイバ端部とを一列に並べる構成と比較し、露光ヘッドの全長を短くして小型化することができる、という優れた効果を有する。
請求項19に記載の露光装置によればコストを抑えつつ、記録媒体への彫刻を高速化することができる、という優れた効果を有する。
請求項20に記載の露光装置によれば、コストを抑えつつ、記録媒体への彫刻を高速化することができる、という優れた効果を有する。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下では、まず、図1を参照して、第一実施形態に係るレーザ記録装置10を備える製版装置11の構成について説明する。
第一実施形態に係るレーザ記録装置10を備える製版装置11は、外周面に記録プレートF(記録媒体)が装着されたドラム50を主走査方向に回転させると共に、記録プレートFに彫刻(記録)すべき画像の画像データに応じた複数のレーザビーム同時に射出しつつ、所定ピッチで露光ヘッド30を主走査方向と直交する副走査方向に走査させることで、2次元画像を記録プレートに高速で彫刻(記録)する。また、狭い領域を彫刻(細線や網点などの精密彫刻)する場合などは記録プレートFを浅彫りし(図9(A)参照)、広い領域を彫刻する場合などは記録プレートFを深彫りする(図9(B)参照)。
図1に示すように、製版装置11は、レーザビームによって彫刻され画像が記録される記録プレートFが装着され且つ記録プレートFが主走査方向に移動するように図1矢印R方向に回転駆動されるドラム50と、レーザ記録装置10と、を含んで構成されている。レーザ記録装置10は、複数のレーザビームを生成する光源ユニット20と、光源ユニット20で生成された複数のレーザビームを記録プレートFに露光する露光ヘッド30と、露光ヘッド30を副走査方向に沿って移動させる露光ヘッド移動部40と、を含んで構成されている。なお、ドラム50の回転方向Rが主走査方向とされ、矢印Sで示すドラム50の軸方向(長手方向)に沿って露光ヘッド30が移動する方向(詳細は後述する)が副走査方向とされる。
光源ユニット20には、各々光ファイバ22A、22Bの一端部が個別にカップリングされたブロードエリア半導体レーザによって構成された各32個の半導体レーザ21A,21B(合計64個)と、半導体レーザ21A,21Bが表面に配置された光源基板24A,24Bと、光源基板24A,24Bの一端部に垂直に取り付けられると共にSC型光コネクタ25A、25Bのアダプタが複数(半導体レーザ21A,21Bと同数)設けられたアダプタ基板23A,23Bと、光源基板24A,24Bの他端部に水平に取り付けられると共に記録プレートFに彫刻(記録)する画像の画像データに応じて半導体レーザ21A,21Bを駆動するLDドライバー回路26(図7を参照)が設けられたLDドライバー基板27A,27Bと、が備えられている。
各光ファイバ22A,22Bの他端部には各々SC型光コネクタ25A、25Bが設けられており(図2参照)、SC型光コネクタ25A、25Bはアダプタ基板25A,25Bに接続されている。したがって、各半導体レーザ21A,21Bから射出されたレーザビームは、それぞれ光ファイバ22A、22Bによってアダプタ基板23A,23Bに接続されているSC型光コネクタ25A、25Bに伝送される。
また、LDドライバー基板27A,27Bに設けられているLDドライバー回路26における半導体レーザ21A,21Bの駆動用信号の出力端子は、半導体レーザ21A,21Bに個別に接続されており、各半導体レーザ21A,21BはLDドライバー回路26(図7を参照)によって各々個別に駆動が制御される。
一方、露光ヘッド30には、複数の半導体レーザ21A,21Bから射出された各レーザビームを取り纏めて射出するファイバーアレイ部300(図2参照)が備えられている。このファイバーアレイ部300には、各々アダプタ基板23A,23Bに接続されたSC型光コネクタ25A,25Bに接続された複数の光ファイバ70A,70Bによって、各半導体レーザ21A,21Bから射出されたレーザビームが伝送される。
図3には、ファイバーアレイ部300の露光部280(図2参照)を図1に示す矢印A方向に見た図が示されている。この図3に示すように、ファイバーアレイ部300の露光部280は、2枚の基台302A、302Bを有している。基台302A,302Bには各々片面に半導体レーザ21A,21Bと同数、すなわち夫々32個のV字溝282A,282Bが所定の間隔で隣接するように形成されている。そして、基台302A、302Bは、V字溝282A,282Bが対向するように配置されている。
基台302Aの各V字溝282Aには、光ファイバ70Aの他端部の光ファイバ端部71Aが1本ずつ嵌め込まれている。同様に基台302Bの各V字溝282Bに各光ファイバ70Bの他端部の光ファイバ端部71Bが1本ずつ嵌め込まれている。したがって、ファイバーアレイ部300の露光部280から、各半導体レーザ21A,21Bから射出された複数、本実施形態では64本(32本×2)のレーザビームが同時に射出される。
すなわち、本実施の形態のファイバーアレイ部300は、複数(本実施形態では32本×2=合計64個)の光ファイバ端部71A、72Bが所定方向に沿った直線状に配置されて構成された光ファイバ端部群301A,301Bが、上記所定方向と直交する方向に平行に2列設けられて構成されている。
そして、図1及び図3に示すように、本実施形態に係るレーザ記録装置10では、以上のように構成されたファイバーアレイ部300(露光ヘッド30)が、上記所定方向が副走査方向に対して傾斜された状態とされている。また、図3と図6とに示すように、ファイバーアレイ部300を主走査方向に見て、副走査方向に光ファイバ端部群301Aと光ファイバ端部群301Bとが重ならないで並ぶように配設されている。
図1に示すように、露光ヘッド30には、ファイバーアレイ部300側より、コリメータレンズ32、開口部材33、及び結像レンズ34が、順番に並んで配列されている。なお、開口部材33は、ファイバーアレイ部300側からみ見て、開口がファーフィールド(far field)の位置となるように配置されている。これによって、ファイバーアレイ部300における複数の光ファイバ70A,70Bの光ファイバ端部71A,71Bから射出された全てのレーザビームに対して同等の光量制限効果を与えることができる。
露光ヘッド移動部40には、長手方向が副走査方向に沿うように配置されたボールネジ41及び2本のレール42が備えられており、ボールネジ41を回転駆動する副走査モータ43(図7も参照)を作動させることによってボールネジ41上に配置された露光ヘッド30をレール42に案内された状態で副走査方向に移動させることができる。また、ドラム50は主走査モータ51を作動させることによって、図1の矢印R方向に回転させることができ、これによって主走査がなされる。
なお、本実施の形態では、レーザビームを高出力とするために、コア径の比較的大きな多モード光ファイバを光ファイバ22A,22Bに適用している。具体的には、本実施形態においては、コア径が105μmとされている。また、半導体レーザ21A,21Bは最大出力が8.5w(2486−L3)を使用している。
図4に示すように、光ファイバ70Bのコア径R2は105μmとされている。一方、光ファイバ70AはSC型光コネクタ25A(図1、図2参照)側(光源側)のコア径R2は105μmとされているが、途中のコア径縮径部69でコア径が105μmから60μmに縮径(変換)され、光ファイバ端部71Aにおけるコア径R1は60μmとされている。
図5に示すように、コリメータレンズ32及び結像レンズ34で構成される結像手段によって、レーザビームは記録プレートFの露光面(表面)FAの近傍に結像される(開口部材33は図5では図示略)。なお、本実施形態では、結像位置(結像位置)Pは、露光面FAから内部側(レーザビームの進行方向側)に105μmの範囲になることが、細線再現性等の観点から望ましい。また、本実施形態においては、結像倍率は0.5とされている。よって、スポット径は、光ファイバ端部71Aにおけるコア径が60μm(R1)の光ファイバ70A(光ファイバ端部群301A)から射出されたレーザビームLAはφ30μmとされ、光ファイバ端部71Bにおけるコア径が105μm(R2)の光ファイバ70B(光ファイバ端部群301B)から射出されたレーザビームLBはφ52.5μmとされている。
また、図6に模式的に示すように、光ファイバ端部群301Aと光ファイバ端部群301Bとを主走査方向に見ると、光ファイバ端部71A,71Bの間隔、すなわち走査線Kの間隔が10.58μm(解像度2400dpi)とされている。そして、光ファイバ端部群301Aの端部の光ファイバ端部71ATの次に光ファイバ端部群301Bの端部の光ファイバ端部71BTが並ぶ構成とされている(図3も参照)。なお。図6では判りやすくするため、光ファイバ端部71A,71Bの数を実際よりも少なく図示している。
次に、本実施形態に係るレーザ記録装置10を備える製版装置11(図1参照)の制御系の構成について説明する。
図7に示すように、レーザ記録装置10を備える製版装置11の制御系は、画像データに応じて各半導体レーザ21A,21Bを駆動するLDドライバー回路26と、主走査モータ51を駆動する主走査モータ駆動回路81と、副走査モータ43を駆動する副走査モータ駆動回路82と、主走査モータ駆動回路81及び副走査モータ駆動回路82を制御する制御回路80と、を備えている。制御回路80には、記録プレートFに彫刻(記録)する画像を示す画像データが供給される。
次に、以上のように構成されたレーザ記録装置10(図1参照)によって、記録プレートFに彫刻(記録)する工程について説明する。なお、図8は、レーザ記録装置10によって画像記録を行う際の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、記録プレートFに彫刻(記録)する画像の画像データを一時的に記憶する不図示の画像メモリから制御回路80に転送する(ステップ100)。制御回路80は、転送されてきた画像データ、及び記録画像の予め定められた解像度を示す解像度データ、浅彫り及び深彫を示すデータ(詳細は後述する)等に基づいて、調整された信号をLDドライバー回路26、主走査モータ駆動回路81、及び副走査モータ駆動回路82に供給する。
次に、主走査モータ駆動回路81は、制御回路80から供給された信号に基づいて上記解像度データに応じた回転速度でドラム50を図1矢印R方向に回転させるように主走査モータ51を制御する(ステップ102)。
副走査モータ駆動回路82は、上記解像度データに応じて副走査モータ43による露光ヘッド30の副走査方向に対する送り間隔を設定する(ステップ104)。
次いで、LDドライバー回路26は、画像データに応じて各半導体レーザ21A,21Bの駆動を制御する(ステップ106)。
各半導体レーザ21A,21Bから射出されたレーザビームは、光ファイバ22A,22B、SC型光コネクタ25A、25B、及び光ファイバ70A,70Bを介してファイバーアレイ部300の光ファイバ端部71A,71Bから射出され、図1と図5に示すように、コリメータレンズ32によって略平行光束とされた後、開口部材33によって光量が制限され、結像レンズ34を介してドラム50上の記録プレートFの露光面FAの近傍に結像される(集光される)。
この場合、記録プレートFには、各半導体レーザ21から射出されたレーザビームLA,LBに応じてビームスポットが形成される。これらのビームスポットにより、露光ヘッド30が前述したステップ104で設定された送り間隔のピッチで副走査方向に送られると共に、前述したステップ102により開始されたドラム50の回転によって、解像度が解像度データによって示される解像度となる2次元画像が、記録プレートF上に彫刻(形成)される(ステップ108)。
記録プレートF上への2次元画像の彫刻(記録)が終了すると、主走査モータ駆動回路81は主走査モータ51の回転駆動を停止し(ステップ110)、その後に本処理を終了する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態のレーザ記録装置10は、図9(A)に示すように、狭い領域を彫刻(細線や網点などの精密彫刻)する場合などは記録プレートFを浅彫りし、図9(B)に示すように広い領域を彫刻する場合などは記録プレートFを深彫りする(図10(B)も参照)。なお、浅彫りは深度Y1(露光面FAから深さ)とされ、深彫りは深度Y3とされる。また、Y1<Y2<Y3の関係となっている(Y2は後述する)。
具体的には、図9(A)に示すように、浅彫りの場合は、レーザの出力(パワー)を下げて、主に光ファイバ70A(光ファイバ端部群301A)の光ファイバ端部71Aから射出されたレーザビームLAで走査して彫刻する(深度Y1)。
一方、図9(B)及び図10(A)に示すように、深彫り時には、レーザの出力(パワー)を上げ、まず光ファイバ70A(光ファイバ端部群301A)の光ファイバ端部71Aから射出されたレーザビームLAで深度Y2(第一深度)まで彫刻したのち、図10(B)に示すように、同一走査線K(図6参照)上を光ファイバ70B(光ファイバ端部群301B)の光ファイバ端部71Bから射出されたレーザビームLBで深度Y3(第二深度、深彫り時における所望する深度Y3)まで彫刻する。なお、本実施形態では、深度Y2は250μm、深度Y3は深度500μmとされている。
ここで、光ファイバ端部群301Aの光ファイバ端部71Aにおけるコア径は60μmとされ、光ファイバ端部群301Bの光ファイバ端部71Bにおけるコア径は、105μmとされている。よって、光ファイバ端部71AのNA(開口数)よりも光ファイバ端部71BのNA(開口数)の方が小さい。よって、図9(B)及び図10に示すように、光ファイバ70A(光ファイバ端部群301A)の光ファイバ端部71A(コア径60μm)から射出されたレーザビームLAと、光ファイバ70B(光ファイバ端部群301B)の光ファイバ端部71B(コア径105μm)から射出されたレーザビームLBとを比べると、レーザビームLBの方が広がらない。よって、深い深度であってもレーザビームLAと比べ、レーザビームLBの方がビームの太りが少ない(結像位置近傍のビームの広がりが少ない)。つまり、同じパワーであれば、レーザビームLBの方が深く掘ることが可能である。また、レーザビームLBの方が、レーザビームLAよりも露光ヘッド内でのビーム径が小さいため、露光ヘッド内での光のけられを小さくできるため、出射するレーザビームの露光量を高くできる。なお、本実施形態では、光ファイバ70Aは、途中でコア径が縮径されているので(図4参照)、NA=(105/60)×0.14となる。
したがって、本実施形態の構成とすることで、一つの露光ヘッド30で図9(A)の浅彫り(精密彫り)と図9(B)及び図10の深彫りとが両立が可能とされ、しかも、深彫りが高速で行なわれる。また、一つの露光ヘッド30で実現されるので、複数の露光ヘッドを用いる場合と比較し、コストを抑えつつ、高速で彫刻し製版を作成することができる。
また、光ファイバ70Aは、光源側部分のコア径が105μmとされているので、高出力の半導体レーザ21Aを用いることできる。よって、記録プレートFへの彫刻(記録)がより高速化される。
また、光ファイバ70Aと光ファイバ70Bとで、すなわち、半導体レーザ21Aと半導体レーザ21Bとで同じものを用いることできる。よって、別々の半導体レーザを用いる場合と比較し、コストダウンがはかれる。
また、図3及び図5に示すように、光ファイバ端部群301Aと光ファイバ端部群301Bとが平行に配設されることで、例えば、光ファイバ端部群301Aと光ファイバ端部群301Bとを一列(同一直線状)に並べる構成と比較し、露光ヘッド30全長が短くなるので、露光ヘッド30が小型化される。
なお、図4に示すように、本実施形態では、光ファイバ70Aは、SC型光コネクタ25A側(光源側)のコア径は105μmとされ、途中のコア径縮径部69でコア径が105μmから60μmに縮径され、光ファイバ端部71Aにおけるコア径は60μmとされていたが、これに限定されない。SC型光コネクタ25A側(光源側)のコア径及び光ファイバ端部71Aにおけるコア径がいずれも60μmとされていてもよい。なお、この場合、半導体レーザ21A(レーザ光源)の最大出力は2Wとされ、上記実施形態よりも低出力となるので、最大出力が低い分、上記実施形態の場合よりも第一深度の深さが浅くなる。
具体的には、図11(A)に示すように、光ファイバ70A(光ファイバ端部群301A)の光ファイバ端部71Aから射出されたレーザビームLAで深度Y2’(Y2’<Y2)まで彫刻したのち、図11(B)に示すように、同一走査線K(図6参照)上を光ファイバ70B(光ファイバ端部群301B)の光ファイバ端部71Bから射出されたレーザビームLBで深度Y3まで彫刻する。なお、本実施形態では、深度Y2’は100μmとされている。
つぎに、本発明の第二実施形態について詳細に説明する。なお、第一実施形態と同一の部材は同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図12に示すように、本実施形態では、光ファイバ端部群301Aを構成する光ファイバも光ファイバ端部群301Bと同じ、光ファイバ70Bが用いられている。しかし、光ファイバ端部群301Aの前には、結像位置変更手段としての透明な板状の結像位置シフト部材350が配設されている。これにより、光ファイバ端部群301Aから射出されたレーザビームLAの結像位置P1が露光面FA側にシフトされている。
なお、本実施形態においては、光ファイバ端部群301Aから射出されたレーザビームLAの結像位置P1は露光面FAから100μとされ、光ファイバ端部群301Bから射出されたレーザビームLBの結像位置P2は露光面FAから300μとされている。また、結像倍率は0.3倍とされている。よって、スポット径はそれぞれ31.5μmとなる。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図13(A)に示すように、深彫り時には、レーザの出力(パワー)を上げ、まず光ファイバ端部群301Aから射出されたレーザビームLAで第一深度Y2まで彫刻したのち、図12(B)に示すように、同一走査線K(図6参照)上を光ファイバ端部群301Bの光ファイバ端部から射出されたレーザビームLBで第二深度Y3(深彫り時における所望する深度Y3)まで彫刻する。
ここで、光ファイバ端部群301Bから射出されたレーザビームLBの結像位置P2は、光ファイバ端部群301Aから射出されたレーザビームLAの結像位置P1よりも、深い位置にある(レーザビームの進行方向の後方側に位置する)。このため、レーザビームの出力が同じであれば、光ファイバ端部群301Bから射出されたレーザビームLBの方が、記録プレートFの露光面FAから深い深度におけるパワーが大きい。したがって、レーザビームLBの方が深く掘り込むことができる。
したがって、本実施形態の構成とすることで、一つの露光ヘッドで浅彫り(精密彫り)との深彫りとが両立が可能とされ、しかも、深彫りを高速で行なうことができる。また、一つの露光ヘッドで実現されているので、複数の露光ヘッドを用いる場合と比較し、コストを抑えつつ、高速で彫刻し製版を作成することができる。
つぎに、本発明の第三実施形態について詳細に説明する。なお、第一実施形態及び第二実施形態と同一の部材は同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図14に示すように、本実施形態では、第一実施形態と同様に光ファイバ端部群301Aに光ファイバ70Aが用いられている。しかし、光ファイバ端部群301Aの前には、透明な板状の結像位置シフト部材350が配設されている。
第一実施形態と同様に、光ファイバ端部群301Aの光ファイバ端部71Aにおけるコア径は60μmとされ、光ファイバ端部群301Bの光ファイバ端部71Bにおけるコア径は、105μmとされ、且つ、第二実施形態と同様に光ファイバ端部群301Aの前には、透明な板状の結像位置シフト部材350が配設されている。よって、光ファイバ端部群301Aから射出されたレーザビームLAの結像位置P1が露光面FA側にシフトされている。
つぎに本実施形態の作用について説明する。
図15に示すように、光ファイバ端部71AのNA(開口数)よりも光ファイバ端部71BのNA(開口数)の方が小さいので、レーザビームLBの方が広がらない。よって、深い深度であってもレーザビームLAと比べ、レーザビームLBの方がビームの太りが少ない(結像位置近傍のビームの広がりが少ない)。
更に、光ファイバ端部群301Bから射出されたレーザビームLBの結像位置P2は、光ファイバ端部群301Aから射出されたレーザビームLAの結像位置P1よりも、深い位置にある(レーザビームの進行方向の後方側に位置する)。
したがって、レーザビームの出力が同じであれば、光ファイバ端部群301Bから射出されたレーザビームLBの方が、記録プレートFの露光面FAから深い深度におけるパワーが、第一実施形態及び第二実施形態よりも大きくなる。よって、更に高速で彫刻し製版を作成することができる。
なお、上記第一実施形態〜第三実施形態では、光ファイバ端部群301A(第一光ファイバ端部群)から射出されたレーザビームLA(光ビーム)で記録プレートF(記録媒体)を走査して第一深度まで彫刻した後、レーザビームLAが走査した同一走査線K上を光ファイバ端部群301B(第二光ファイバ端部群)から射出されたレーザビームLB(光ビーム)で走査して第一深度よりも深い第二深度まで彫刻したが、これに限定されない。つまり、レーザビームLAの走査線とレーザビームLBの走査線とは必ずしも同一でなくてもよい(レーザビームLAの走査線とレーザビームLBの走査線とは完全に一致する必要はない)。レーザビームLAが走査して彫刻した領域を、レーザビームLBで走査して彫刻すればよい。
ここで、上記第一実施形態〜第三実施形態では、レーザビームLAとレーザビームLBとで、副走査方向のピッチ間隔が同じであった。すなわち、露光ヘッドと記録媒体を、相対的に早く走査する主走査方向とこれと直交する方向に遅く走査する副走査方向とに二次元的に走査して彫刻する場合において、第一光ファイバ端部群から射出した光ビームにおける記録媒体上の結像点の副走査方向の間隔と、第二光ファイバ端部群から射出した光ビームにおける記憶媒体上の結像点の副走査方向の間隔と、が一致していた。或いは、第一光ファイバ端部群の光ファイバー端部の副走査方向の間隔と、第二光ファイバ端部群の光ファイバー端部の副走査方向の間隔と、が一致していた。
しかし、レーザビームLAとレーザビームLBとで副走査方向のピッチ間隔が異なっていてもよい。すなわち、第一光ファイバ端部群から射出した光ビームにおける記録媒体上の結像点の副走査方向の間隔と、第二光ファイバ端部群から射出した光ビームにおける記憶媒体上の結像点の副走査方向の間隔と、が異なっていてもよい。或いは、第一光ファイバ端部群の光ファイバー端部の副走査方向の間隔と、第二光ファイバ端部群の光ファイバー端部の副走査方向の間隔と、が異なっていてもよい。
よって、つぎに、レーザビームLAとレーザビームLBとで副走査方向のピッチ間隔が異なる第四実施形態について詳細に説明する。なお、第一実施形態〜第三実施形態と同一の部材は同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図16には、第四実施形態のレーザ記録装置のファイバーアレイ部600の露光部58を図1に示す矢印A方向に見た図が示されている。
図16に示すように、光ファイバ端部群601Aには、レーザビームLA(粗彫刻用)を射出するクラッド径220μm、コア径200μmの光ファイバ670Aの光ファイバ端部671Aが略等間隔で16個配置されている。また、光ファイバ端部群601Bには、レーザビームLB(微細彫刻用)を射出するクラッド径125μm、コア径105μmの光ファイバ670Bの光ファイバ端部671Bが略等間隔で32個配置されている。つまり、レーザビームLB(微細彫刻用)を射出する光ファイバ端部671Bの二倍のピッチでレーザビームLB(微細彫刻用)を射出する光ファイバ端部671Aが並んでいる。
ファイバーアレイ部600における複数の光ファイバ670A,670Bの光ファイバ端部671A,671Bから射出されたレーザビームLA(粗彫刻用)及びレーザビームLB(微細彫刻用)は、結像レンズで1/3に縮小され、記録プレートFの表面上(又は表面近傍)に結像する。これにより、レーザビームLAのスポット径がΦ67μm、レーザビームLBのスポット径がΦ35μmとされる。
図17は、走査面上(記録プレートFの表面上)におけるレーザビームLA、LBによる露光位置(配置)を模式的に示している。なお。図17では判りやすくするため、レーザビームの数を実際よりも少なく図示している(図の例では、レーザビームLA,LBの本数をそれぞれ8chと4chとされている)。
走査線Kは副走査方向に等間隔とされている。なお、便宜上K1とK2とが交互に順番に並んだ構成で図示している。レーザビームLAは走査線K1を走査し、レーザビームLBの走査線は走査線K1,K2の両方を走査する。そして、図中の点線(破線)の「○」は、レーザビームLAが、次に(一回転後)に走査する走査位置を示している。つまり、レーザビームLAは、レーザビームLBが走査した走査線を一つおきに、同一の走査線上を走査する。
つぎに、本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態の構成とすることで、光ファイバ端部群601Aの光ファイバ670Aから射出されるレーザビームLA用(粗彫刻用)の光源として、出力35WのファイバーカップルドLD光源を使用することができる。よって、100μmのコア径のファイバーカップルドLD光源に比べ、少ない光ファイバの本数で4倍のレーザ光量を照射することができる。これにより、例えば、深彫りする領域をレーザビームLA(粗彫刻用)とレーザビームLB(微細彫刻用)とで彫刻すれば、更に露光速度を高速化できる。つまり、彫刻速度を更に高速化することができる。
なお、本実施形態では、レーザビームLB(微細彫刻用)を射出する光ファイバ端部671Aの二倍のピッチでレーザビームLB(微細彫刻用)を射出する光ファイバ端部671Bが並んでいたが、これに限定されない。
例えば、レーザビームLA(粗彫刻用)を射出する光ファイバ端部671Aの数をm、レーザビームLB(微細彫刻用)を射出する光ファイバ端部671Bの数をnとし、レーザビームLB(微細彫刻用の走査線のピッチをpとすると(ピッチpで彫刻すると)、レーザビームLA(粗彫刻用)のピッチ間隔をp×(m/n)とすればよい。
また、例えば、本実施形態では、レーザビームLA(粗彫刻用)には、コア径100μmのファイバーカップルドLD光源を用いたが、コア径50μmコア径のファイバーカップルドLD光源を用いてもよい。なお、このようにコア径50μmコア径のファイバーカップルドLD光源を用いることで、レーザビームLB(微細彫刻用)のビーム径をφ17μmと更に小さくすることができる。
また、本実施形態では、レーザビームLAの走査した走査線を一つおきに同一の走査線上を走査したが、これに限定されない。つまり、レーザビームLAの走査線とレーザビームLBの走査線とは必ずしも一致していなくてもよい(レーザビームLAの走査線とレーザビームLBの走査線とは完全に一致する必要はない)。レーザビームLAが走査して彫刻した領域を、レーザビームLBで走査して彫刻すればよい。
なお、本実施形態では、コア径が異なる二つの光ファイバ端部群で構成されていたが、これに限定されない。結像位置が異なる二つの光ファイバ端部群で構成される場合にも同様である。更に、結像位置とコア径の両方が異なる二つの光ファイバ端部群で構成される場合も同様である。
なお、本発明は上記実施形態に限定されない。
例えば、光ファイバ端部群は2つであったが、これに限定されない。3つ以上の光ファイバ端部群を備える構成であってもよい。なお、同じ構成の光ファイバ端部群が2つ以上あってもよい。例えば、第一光ファイバ端部群が一つ、第二光ファイバ端部群が2つある構成であってもよい。
また、例えば、上記実施形態では、一回目に走査する光ビーム(レーザビームLA)のスポット径よりも二回目に走査する光ビーム(レーザビームLB)のスポット径が大きい、とされているが、これに限定されない。一回目に走査する光ビームのスポット径よりも二回目に走査する光ビームのスポット径が小さくても、或いは、一回目と二回目のスポット径が同じであっても、同等の深さ(第二深度)まで深彫りすることは可能である。
また、例えば、上記実施形態では、一回目に走査する光ビーム(光ビームLA)のコア径よりも二回目に走査する光ビーム(光ビームLB)のコア径が大きい、とされているが、これに限定されない。一回目に走査する光ビームのコア径よりも二回目に走査する光ビームのコア径が小さくても、或いは、一回目と二回目のコア径が同じであっても、同等の深さ(第二深度)まで深彫りすることは可能である。
また、例えば、上記実施形態では、光ファイバ端部は所定ピッチで直線状に配列されると共に、第一光ファイバ端部群と第二光ファイバ端部群とは平行に配設され、光ビームの走査方向と平行な方向からみると、第一光射出群と第二光ファイバ端部群とが並んで配設されていたが、これに限定されない。
例えば、直線状に第一光ファイバ端部群と第二光ファイバ端部群とが連続して並んでいてもよい。或いは、第一光ファイバ端部群の光ファイバ端部と第二光ファイバ端部群の光ファイバ端部とが、千鳥状に並んでもよい。或いは、第一光ファイバ端部群の光ファイバ端部と第二光ファイバ端部群の光ファイバ端部とが交互に順番に同一直線状に並んでいてもよい。
また、例えば、第一光ファイバ端部群から射出された光ビームで記録媒体を走査して第一深度まで彫刻した後、第一光ファイバ端部群が走査した領域を第二光ファイバ端部群から射出された光ビームで走査して第一深度よりも深い第二深度まで彫刻したが、これに限定されない。
第一光ファイバ端部群から射出された光ビームで記録媒体を走査して彫刻する領域と、第二光ファイバ端部群から射出された光ビームで記録媒体を走査して彫刻する領域と、が異なっていてもよい。つまり、深彫り時であっても、第二光ファイバ端部群から射出された光ビームのみで彫刻してもよい。換言すると、深彫り時であっても、必ずしも第一光ファイバ端部群から射出された光ビームで記録媒体を走査して彫刻した後、第二光ファイバ端部群から射出された光ビームで彫刻しなくてもよい(深彫り時であっても必ずしも二度彫りしなくてもよい)。
本発明に係る第一実施形態のレーザ記録装置を備える製版装置を示す概略構成図(斜視図)である。 レーザ記録装置のファイバーアレイ部及び光ファイバを示す斜視図である。 レーザ記録装置のファイバーアレイ部の露光部を示す模式図である。 光ファイバを示す模式図である。 露光ヘッドの主要部と射出されたレーザビームとを模式的に図示した模式図である。光を説明するための説明図である。 光ファイバ端部の配置位置と走査線とを説明するため説明図である。 製版装置の制御系の構成を示すブロック図である。 レーザ記録装置によって画像記録を行う際の処理の流れを示すフローチャートである。 (A)は浅彫り時のレーザビームの広がりと結像位置とを模式的に図示した模式図であり、(B)は深彫り時のレーザビームの広がりと結像位置とを模式的に図示した図である。 第一実施形態における深彫りを説明する説明図であり、(A)は第一深度まで深彫りする図であり、(B)は第一深度の後に同一走査上を第二深度まで深彫りする図である。 第一実施形態の他の例における深彫りを説明する説明図であり、(A)は第一深度まで深彫りする図であり、(B)は第一深度の後に同一走査上を第二深度まで深彫りする図である。 第二実施形態のレーザ記録装置の露光ヘッドの主要部と射出されたレーザビームとを模式的に図示した模式図である。 第二実施形態における深彫りを説明する説明図であり、(A)は第一深度まで深彫りする図であり、(B)は第一深度の後に同一走査上を第二深度まで深彫りする図である。 第三実施形態のレーザ記録装置の露光ヘッドの主要部と射出されたレーザビームとを模式的に図示した模式図である。 第三実施形態における深彫り時のレーザビームの広がりと結像位置とを模式的に図示した図である。 第四実施形態のレーザ記録装置のファイバーアレイ部の露光部を示す模式図である。 第四実施形態の走査線を模式的に図示した模式図である。
符号の説明
10 レーザ記録装置(露光装置)
30 露光ヘッド
32 コリメータレンズ(結像手段)
34 結像レンズ(結像手段)
70A 光ファイバ
70B 光ファイバ
71A 光ファイバ端部
71B 光ファイバ端部
300 ファイバーアレイ部
301A 光ファイバ端部群(第一光ファイバ端部群)
302A 光ファイバ端部群(第二光ファイバ端部群)
600 ファイバーアレイ部
601A 光ファイバ端部群(第一光ファイバ端部群)
601B 光ファイバ端部群(第二光ファイバ端部群)
670A 光ファイバ
670B 光ファイバ
671A 光ファイバ端部
671B 光ファイバ端部
LA レーザビーム(光ビーム)
LB レーザビーム(光ビーム)
F 記録プレート(記録媒体)
FA 露光面(記録媒体の表面)
R1 第一コア径
R2 第二コア径

Claims (20)

  1. 露光ヘッドから射出した複数の光ビームで記録媒体を走査することにより、前記記録媒体の表面を彫刻する露光装置であって、
    前記露光ヘッドは、
    各々光ビームを射出する複数の光ファイバ端部が配列された複数の光ファイバ端部群と、
    複数の前記光ファイバ端部群から射出した複数の光ビームを前記記録媒体の表面又は表面近傍に結像させる結像手段と、
    を備え、
    複数の前記光ファイバ端部群は、
    前記光ファイバ端部におけるコア径が第一コア径からなる第一光ファイバ端部群と、
    前記光ファイバ端部におけるコア径が第二コア径からなる第二光ファイバ端部群と、
    を少なくとも有することを特徴とする露光装置。
  2. 前記第一コア径と前記第二コア径とは、異なるコア径とされていることを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記第二コア径は、前記第一コア径よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  4. 前記露光ヘッドと前記記録媒体を、相対的に早く走査する主走査方向とこれと直交する方向に遅く走査する副走査方向とに二次元的に走査して彫刻する場合において、
    前記第一光ファイバ端部群から射出した光ビームにおける記録媒体上の結像点の副走査方向の間隔と、前記第二光ファイバ端部群から射出した光ビームにおける記憶媒体上の結像点の副走査方向の間隔と、が一致していることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の露光装置。
  5. 前記露光ヘッドと前記記録媒体を、相対的に早く走査する主走査方向とこれと直交する方向に遅く走査する副走査方向とに二次元的に走査して彫刻する場合において、
    前記第一光ファイバ端部群から射出した光ビームにおける記録媒体上の結像点の副走査方向の間隔と、前記第二光ファイバ端部群から射出した光ビームにおける記憶媒体上の結像点の副走査方向の間隔と、が異なっていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の露光装置。
  6. 前記記録媒体の表面を浅く彫る浅彫りと前記浅彫りよりも深く彫る深彫りとが可能とされ、
    前記深彫り時において、前記第一光ファイバ端部群から射出された光ビームで前記記録媒体を走査して第一深度まで彫刻した後、前記第一光ファイバ端部群が走査した領域を前記第二光ファイバ端部群から射出された光ビームで走査して第一深度よりも深い第二深度まで彫刻することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の露光装置。
  7. 深彫りを必要としない浅彫り時は、前記第一コア径からなる第一光ファイバ端部群と前記第二コア径からなる第二光ファイバ端部群とで、コア径の小さい方の光ファイバ端部群で精密な彫刻をすることを特徴とする請求項6に記載の露光装置。
  8. 前記第一光ファイバ端部群から射出された光ビームと前記第二光ファイバ端部群から射出された光ビームとで、彫刻する領域を分けてなることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の露光装置。
  9. 前記第一光ファイバ端部群から射出された光ビームは、第一結像位置に結像し、
    前記第二光ファイバ端部群から射出された光ビームは、前記第一結像位置よりも、前記記録媒体の前記表面から深い第二結像位置に結像することを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の露光装置。
  10. 露光ヘッドから射出された複数の光ビームで記録媒体を走査することにより、前記記録媒体の表面を彫刻する露光装置であって、
    前記露光ヘッドは、
    各々光ビームを射出する複数の光ファイバ端部が配列された複数の光ファイバ端部群と、
    複数の前記光ファイバ端部群から射出した複数の光ビームを前記記録媒体の表面又は表面近傍に結像させる結像手段と、
    を備え、
    複数の前記光ファイバ端部群は、
    第一結像位置に光ビームが結像する第一光ファイバ端部群と、
    前記第一結像位置よりも前記記録媒体の前記表面から深い第二結像位置に光ビームが結像する第二光ファイバ端部群と、
    を少なくとも有することを特徴とする露光装置。
  11. 前記露光ヘッドと前記記録媒体を、相対的に早く走査する主走査方向とこれと直交する方向に遅く走査する副走査方向にと二次元的に走査して彫刻する場合において、
    前記第一光ファイバ端部群から射出した光ビームにおける記録媒体上の結像点の副走査方向の間隔と、前記第二光ファイバ端部群から射出した光ビームにおける記憶媒体上の結像点の副走査方向の間隔と、が一致していることを特徴とする請求項10に記載の露光装置。
  12. 前記露光ヘッドと前記記録媒体を、相対的に早く走査する主走査方向とこれと直交する方向に遅く走査する副走査方向とに二次元的に走査して彫刻する場合において、
    前記第一光ファイバ端部群から射出した光ビームにおける記録媒体上の結像点の副走査方向の間隔と、前記第二光ファイバ端部群から射出した光ビームにおける記憶媒体上の結像点の副走査方向の間隔と、が異なっていることを特徴とする請求項10に記載の露光装置。
  13. 前記記録媒体の表面を浅く彫る浅彫りと前記浅彫りよりも深く彫る深彫りとが可能とされ、
    前記深彫り時において、前記第一光ファイバ端部群から射出された光ビームで前記記録媒体を走査して第一深度まで彫刻した後、前記第一光ファイバ端部群が走査した領域を前記第二光ファイバ端部群から射出された光ビームで走査して第一深度よりも深い第二深度まで彫刻することを特徴とする請求項10〜請求項12のいずれか1項に記載の露光装置。
  14. 前記第一光ファイバ端部群から射出された光ビームと前記第二光ファイバ端部群から射出された光ビームとで、彫刻する領域を分けてなることを特徴とする請求項10〜請求項12のいずれか1項に記載の露光装置。
  15. 前記第一光ファイバ端部群は、前記光ファイバ端部におけるコア径が第一コア径からなり、
    前記第二光ファイバ端部群は、前記光ファイバ端部におけるコア径が、前記第一コア径と異なる第二コア径からなる、
    ことを特徴とする請求項10〜請求項14のいずれか1項に記載の露光装置。
  16. 前記第二コア径は、前記第一コア径よりも大きいことを特徴とする請求項15に記載の露光装置。
  17. 前記光ファイバ端部群を構成する光ファイバは、前記第一コア径と前記第二コア径のどちらか大きいコア径から小さい方のコア径に、前記光源と前記光ファイバ端部の途中で縮径されていることを特徴とする請求項1〜請求項9、請求項15、請求項16のいずれか1項に記載の露光装置。
  18. 前記光ファイバ端部は所定ピッチで直線状に配列されると共に、前記第一光ファイバ端部群と前記第二光ファイバ端部群とは平行に配設され、
    光ビームの走査方向と平行な方向から見ると、前記第一光射出群と前記第二光ファイバ端部群とが並んで配設されていることを特徴とする請求項1〜請求項17のいずれか1項に記載の露光装置。
  19. 露光ヘッドから射出した複数の光ビームで記録媒体を走査することにより、前記記録媒体の表面を彫刻する露光装置であって、
    前記露光ヘッドは、
    各々光ビームを射出する複数の光ファイバ端部が配列された複数の光ファイバ端部群と、
    複数の前記光ファイバ端部群から射出した複数の光ビームを前記記録媒体の表面又は表面近傍に結像させる結像手段と、
    を備え、
    複数の前記光ファイバ端部群は、
    前記光ファイバ端部におけるコア径が第一コア径からなる第一光ファイバ端部群と、
    前記光ファイバ端部におけるコア径が第二コア径からなる第二光ファイバ端部群と、
    を少なくとも有し、
    前記記録媒体の表面を浅く彫る浅彫りと前記浅彫りよりも深く彫る深彫りとが可能とされ、
    前記深彫り時において、前記第一光ファイバ端部群から射出された光ビームで前記記録媒体を走査して第一深度まで彫刻した後、前記第一光ファイバ端部群が走査した同一走査線上を前記第二光ファイバ端部群から射出された光ビームで走査して第一深度よりも深い第二深度まで彫刻することを特徴とする露光装置。
  20. 露光ヘッドから射出された複数の光ビームで記録媒体を走査することにより、前記記録媒体の表面を彫刻する露光装置であって、
    前記露光ヘッドは、
    各々光ビームを射出する複数の光ファイバ端部が配列された複数の光ファイバ端部群と、
    複数の前記光ファイバ端部群から射出した複数の光ビームを前記記録媒体の表面又は表面近傍に結像させる結像手段と、
    を備え、
    複数の前記光ファイバ端部群は、
    第一結像位置に光ビームが結像する第一光ファイバ端部群と、
    前記第一結像位置よりも前記記録媒体の前記表面から深い第二結像位置に光ビームが結像する第二光ファイバ端部群と、
    を少なくとも有し、
    前記記録媒体の表面を浅く彫る浅彫りと前記浅彫りよりも深く彫る深彫りとが可能とされ、
    前記深彫り時において、前記第一光ファイバ端部群から射出された光ビームで前記記録媒体を走査して第一深度まで彫刻した後、前記第一光ファイバ端部群が走査した同一走査線上を前記第二光ファイバ端部群から射出された光ビームで走査して第一深度よりも深い第二深度まで彫刻することを特徴とする露光装置。
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