JP2009172922A - 製版装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストを抑えつつ、記録媒体への彫刻を高速化する。
【解決手段】深彫り時には。まず、第一位置とされた露光ヘッド30によって一回転目に第一結像位置P1のレーザビームLA、LBで深度Y2(第一深度)まで彫刻する。更に、二回転目で同一走査線K上を、露光ヘッド30を第一位置(図8(A))から第二位置(図8(B))に移動させ、第二結像位置P2のレーザビームLA,LBで深度Y3(第二深度、深彫り時における所望する深度Y3)まで彫刻する。
【選択図】図10

Description

製版装置に関する。
外周面に記録プレート(記録媒体)が装着されたドラムを主走査方向に回転させると共に、記録プレートに彫刻(記録)すべき画像の画像データに応じたレーザビームを主走査方向と直交する副走査方向に走査させることで、2次元画像を記録プレートに彫刻(記録)して製版する製版装置が知られている。
この種の製版装置においては、狭い領域を彫刻(細線や網点などの精密彫刻)する場合などは記録プレートを浅彫りし、広い領域を彫刻する場合などは記録プレートを深彫りしている。
そして、深彫り時において、複数の露光ヘッドから複数のレーザビームを射出し、それぞれ同じ走査線上を走査して彫刻することで、記録プレートの表面をより深く掘り込む製版装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
或いは、複数の露光ヘッドで異なるスポット径の複数のレーザビームで、それぞれ同じ走査線上を走査して彫刻することで、より高速に深彫りすることが可能な露光装置が提案されている(例えは、特許文献2、特許文献3を参照)。
特許第3556204号 特開2006−95931号公報 特開平05−16318号公報
しかしながら、従来の露光装置では複数の露光ヘッドから複数の光ビームを射出する構成である。よって、露光ヘッドが複数必要であるので、コスト高や制御動作(処理)が複雑になるという問題点があった。
本発明は上記問題点を解消するためになされたものであり、コストを抑えつつ、記録媒体への彫刻を高速化することができる製版装置を提供することが目的である。
請求項1に記載の製版装置は、光ビームで記録媒体を走査することにより、前記記録媒体の表面を彫刻して製版する製版装置であって、前記記録媒体の表面又は表面近傍に結像する光ビームを射出する露光ヘッドと、前記露光ヘッドから射出された前記光ビームの結像位置を、第一結像位置と、前記第一結像位置よりも前記記録媒体の表面から深い位置の第二結像位置と、に変更させる結像位置変更手段と、を有し、前記記録媒体の表面を浅く彫る浅彫りと前記浅彫りよりも深く彫る深彫りとが可能とされ、前記深彫り時において、前記結像位置変更手段で結像位置を第一結像位置とされた光ビームで前記記録媒体を走査して第一深度まで彫刻した後、第一結像位置とされた光ビームで走査した同一走査線上を、前記結像位置変更手段で結像位置を第二結像位置とされた光ビームで走査して第一深度よりも深い第二深度まで彫刻することを特徴としている。
請求項1に記載の製版装置では、露光ヘッドから射出された光ビームで記録媒体を走査することにより、記録媒体の表面を彫刻する。また、記録媒体の表面を浅く彫る浅彫りと浅彫りよりも深く彫る深彫りとが可能とされている。そして、深彫り時において、結像位置変更手段で結像位置を第一結像位置とされた光ビームで記録媒体を走査して第一深度まで彫刻した後、第一結像位置とされた光ビームで走査した同一走査線上を、結像位置変更手段で結像位置を第二結像位置とされた光ビームで走査して第一深度よりも深い第二深度まで彫刻する。
ここで、第二結像位置は、第一結像位置よりも記録媒体の表面から深い位置にある。このため、第一結像位置とされた光ビームで記録媒体を走査して第一深度まで彫刻してできた記録媒体の第二の表面に、第二結像位置とされた光ビームで露光することにより、ビームのボケを抑制することができるため、記録媒体の第二の表面から更に深く効率よく彫刻することができる。したがって、記録媒体の表面から深く掘り込むことができる。
よって、第一結像位置とされた光ビームで記録媒体を走査して第一深度まで彫刻した後、同一走査線上を第二結像位置とされた光ビームで走査して第一深度よりも深い第二深度まで彫刻することで、高速で深彫りすることができる。また、一つの露光ヘッドで、第一結像位置とされた光ビームと第二結像位置とされた光ビームとで走査することが可能であるので、複数の露光ヘッドを用いる構成と比較し、低コストで、高速化される。つまり、コストを抑えつつ、記録媒体への彫刻が高速化される。
なお、例えば、細線や網点などの微細は精密彫刻の場合は、深く掘る必要がないので浅彫りとすることで、記録媒体への彫刻が高速される。また、浅彫りの場合は、例えば、光源の出力を抑え主に第一結像位置とされた光ビームで彫刻(浅彫り)が行なわれる。
請求項2に記載の製版装置は、請求項1に記載の構成において、前記記録媒体はシート状とされ、前記シート状の記録媒体が周面に装着された回転可能なドラムと、前記ドラムと前記露光ヘッドとの少なくとも一方を前記ドラムの回転軸方向に移動させる移動手段と、を有し、前記深彫り時において、前記ドラムを回転させながら、一回転目に前記結像位置変更手段で結像位置を第一結像位置とされた光ビームで前記記録媒体を走査して第一深度まで彫刻し、二回転目に第一結像位置とされた光ビームで走査した同一走査線上を、前記結像位置変更手段で結像位置を第二結像位置とされた光ビームで走査して第一深度よりも深い第二深度まで彫刻したのち、前記ドラムと前記露光ヘッドとの少なくとも一方を前記移動手段で回転軸方向に所定量移動させることを特徴としている。
請求項2に記載の製版装置では、深彫り時において、ドラムを回転させながら、一回転目に結像位置変更手段で結像位置を第一結像位置とされた光ビームで記録媒体を走査して第一深度まで彫刻し、二回転目に第一結像位置とされた光ビームで走査した同一走査線上を、結像位置変更手段で結像位置を第二結像位置とされた光ビームで走査して第一深度よりも深い第二深度まで彫刻したのち、ドラムと露光ヘッドとの少なくとも一方を移動手段で回転軸方向に所定量移動させることで、記録媒体全体を彫刻する。
よって、第一結像位置とされた光ビームで記録媒体を第一深度まで彫刻したのち、同一走査線上を、第二結像位置とされた光ビームで第二深度まで彫刻することが、簡単な構成及び制御で実現される。
請求項3に記載の製版装置は、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記結像位置変更手段は、前記記録媒体と前記露光ヘッドとの距離を、前記記録媒体と前記露光ヘッドとの少なくとも一方を移動させ、光ビームが第一結像位置に結像される第一距離と、光ビームが第二結像位置に結像される第二距離と、に変更させる距離変更手段であることを特徴としている。
請求項3に記載の製版装置では、記録媒体と露光ヘッドとの距離を第一距離と第二距離とに変更させることで、一つの露光ヘッドで、第一結像位置とされた光ビームと第二結像位置とされた光ビームとで走査することが可能とされている。つまり、第一結像位置とされた光ビームの走査線と同一走査線上を、第二結像位置とされた光ビームで第二深度まで彫刻することが、簡単な構成及び制御で実現される。
請求項4に記載の製版装置は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の構成において、前記露光ヘッドは、各々光ビームを射出する複数の光ファイバ端部が所定ピッチで直線状に配列されていることを特徴としている。
請求項4に記載の製版装置では、露光ヘッドから射出した複数の光ビームで同時に記録媒体を走査して、記録媒体の表面を彫刻するので、彫刻速度がより高速化される。
請求項5に記載の製版装置は、請求項4に記載の構成において、前記露光ヘッドは、各々光ビームを射出する複数の光ファイバ端部が所定ピッチで直線状に配列された光ファイバ端部群を複数有すると共に、前記複数の光ファイバ端部群が平行に配設され、光ビームの走査方向と平行な方向から見ると、複数の前記光ファイバ端部群が並んで配設されていることを特徴としている。
請求項5に記載の製版装置では、複数の光ファイバ端部群が平行に配設されることで、例えば、光ファイバ端部を一列に並べる構成と比較し、露光ヘッドの全長が短くなり、露光ヘッドが小型化される。
請求項1に記載の製版装置によれば、コストを抑えつつ、記録媒体への彫刻を高速化することができる、という優れた効果を有する。
請求項2に記載の製版装置によれば、簡単な構成及び制御で、第一結像位置とされた光ビームで記録媒体を第一深度まで彫刻したのち、同一走査線上を、第二結像位置とされた光ビームで第二深度まで彫刻することができる、という優れた効果を有する。
請求項3に記載の製版装置によれば、簡単な構成及び制御で、第一結像位置とされた光ビームで記録媒体を第一深度まで彫刻したのち、同一走査線上を、第二結像位置とされた光ビームで第二深度まで彫刻することができる、という優れた効果を有する。
請求項4に記載の製版装置によれば、記録媒体への彫刻をより高速化することができる、という優れた効果を有する。
請求項5に記載の製版装置によれば、光ファイバ端部を一列に並べる構成と比較し、露光ヘッドの全長を短くして小型化することができる、という優れた効果を有する。
以下、第一実施形態に係る製版装置11の構成について説明する。
製版装置11は、外周面に記録プレートF(記録媒体)が装着されたドラム50を主走査方向に回転させると共に、記録プレートFに彫刻(記録)すべき画像の画像データに応じた複数のレーザビーム同時に射出しつつ、所定ピッチで露光ヘッド30を主走査方向と直交する副走査方向に走査させることで、2次元画像を記録プレートに高速で彫刻(記録)する。また、狭い領域を彫刻(細線や網点などの精密彫刻)する場合などは記録プレートFを浅彫りし(図9(A)参照)、広い領域を彫刻する場合などは記録プレートFを深彫りする(図9(B)参照)。
図1に示すように、製版装置11は、レーザビームによって彫刻され画像が記録される記録プレートFが装着され且つ記録プレートFが主走査方向に移動するように図1矢印R方向に回転駆動されるドラム50と、レーザ記録装置10とを含んで構成されている。レーザ記録装置10は、複数のレーザビームを生成する光源ユニット20と、光源ユニット20で生成された複数のレーザビームを記録プレートFに露光する露光ヘッド30と、露光ヘッド30を副走査方向に沿って移動させる露光ヘッド移動部40と、を含んで構成されている。なお、ドラム50の回転方向Rが主走査方向とされ、矢印Sで示すドラム50の軸方向(長手方向)に沿って露光ヘッド30が移動する方向(詳細は後述する)が副走査方向とされる。
光源ユニット20には、各々光ファイバ22A、22Bの一端部が個別にカップリングされたブロードエリア半導体レーザによって構成された各32個の半導体レーザ21A,21B(合計64個)と、半導体レーザ21A,21Bが表面に配置された光源基板24A,24Bと、光源基板24A,24Bの一端部に垂直に取り付けられると共にSC型光コネクタ25A、25Bのアダプタが複数(半導体レーザ21A,21Bと同数)設けられたアダプタ基板23A,23Bと、光源基板24A,24Bの他端部に水平に取り付けられると共に記録プレートFに彫刻(記録)する画像の画像データに応じて半導体レーザ21A,21Bを駆動するLDドライバー回路26(図6参照)が設けられたLDドライバー基板27A,27Bと、が備えられている。
各光ファイバ22A,22Bの他端部には各々SC型光コネクタ25A、25Bが設けられており、SC型光コネクタ25A、25Bはアダプタ基板25A,25Bに接続されている。したがって、各半導体レーザ21A,21Bから射出されたレーザビームは、それぞれ光ファイバ22A、22Bによってアダプタ基板23A,23Bに接続されているSC型光コネクタ25A、25Bに伝送される。
また、LDドライバー基板27A,27Bに設けられているLDドライバー回路26における半導体レーザ21A,21Bの駆動用信号の出力端子は、半導体レーザ21A,21Bに個別に接続されており、各半導体レーザ21A,21BはLDドライバー回路26(図6参照)によって各々個別に駆動が制御される。
一方、露光ヘッド30には、複数の半導体レーザ21A,21Bから射出された各レーザビームを取り纏めて射出するファイバーアレイ部300(図2参照)が備えられている。このファイバーアレイ部300には、各々アダプタ基板23A,23Bに接続されたSC型光コネクタ25A,25Bに接続された複数の光ファイバ70A,70Bによって、各半導体レーザ21A,21Bから射出されたレーザビームが伝送される。
図3には、ファイバーアレイ部300の露光部280(図2参照)を図1に示す矢印A方向に見た図が示されている。この図3に示すように、ファイバーアレイ部300の露光部280は、2枚の基台302A、302Bを有している。基台302A,302Bには各々片面に半導体レーザ21A,21Bと同数、すなわち夫々32個のV字溝282A,282Bが所定の間隔で隣接するように形成されている。そして、基台302A、302Bは、V字溝282A,282Bが対向するように配置されている。
基台302Aの各V字溝282Aには、光ファイバ70Aの他端部の光ファイバ端部71Aが1本ずつ嵌め込まれている。同様に基台302Bの各V字溝282Bに各光ファイバ70Bの他端部の光ファイバ端部71Bが1本ずつ嵌め込まれている。したがって、ファイバーアレイ部300の露光部280から、各半導体レーザ21A,21Bから射出された複数、本実施形態では64本(32本×2)のレーザビームが同時に射出される。
すなわち、本実施の形態のファイバーアレイ部300は、複数(本実施形態では32本×2=合計64個)の光ファイバ端部71A、72Bが所定方向に沿った直線状に配置されて構成された光ファイバ端部群301A,301Bが、上記所定方向と直交する方向に平行に2列設けられて構成されている。
そして、図1及び図3に示すように、本実施形態に係るレーザ記録装置10では、以上のように構成されたファイバーアレイ部300(露光ヘッド30)が、上記所定方向が副走査方向に対して傾斜された状態とされている。また、図3と図4とに示すように、ファイバーアレイ部300を主走査方向に見て、副走査方向に光ファイバ端部群301Aと光ファイバ端部群301Bとが重ならないで並ぶように配設されている。
図1に示すように、露光ヘッド30には、ファイバーアレイ部300側より、コリメータレンズ32、開口部材33、及び結像レンズ34が、順番に並んで配列されている。なお、開口部材33は、ファイバーアレイ部300側から見て、開口がファーフィールド(far field)の位置となるように配置されている。これによって、ファイバーアレイ部300における複数の光ファイバ70A,70Bの光ファイバ端部71A,71Bから射出された全てのレーザビームに対して同等の光量制限効果を与えることができる。
なお、本実施の形態では、レーザビームを高出力とするために、コア径の比較的大きな多モード光ファイバを光ファイバ22A,22Bに適用している。具体的には、本実施形態においては、コア径が105μmとされている。また、半導体レーザ21A,21Bは最大出力が8.5w(6397−L3)を使用している。また、光ファイバ70A、70Bのコア径は105μmとされている。
図8に示すように、コリメータレンズ32及び結像レンズ34で構成される結像手段によって、レーザビームは記録プレートFの露光面(表面)FAの近傍に結像される(開口部材33は図8では図示略)。なお、本実施形態では、結像位置は、図8(A)に示す第一結像位置P1と、図8(B)に示す第二結像位置P2との、いずれかに結像される構成である(詳細は後述する)。また、本実施形態においては、結像倍率は0.5とされている。よって、スポット径は、φ52.5μmとされている。
また、図4に模式的に示すように、光ファイバ端部群301Aと光ファイバ端部群301Bとを主走査方向に見ると、光ファイバ端部71A,71Bの間隔、すなわち走査線Kの間隔が10.58μm(解像度2400dpi)とされている。そして、光ファイバ端部群301Aの端の光ファイバ端部71ATの次に光ファイバ端部群301Bの端の光ファイバ端部71BTが並ぶ構成とされている(図3も参照)。図4では判りやすくするため、光ファイバ端部71A,71Bの数を実際よりも少なく図示している。
図5に示すように、レーザビームによって彫刻され画像が記録される記録プレートFは、矢印R方向に回転駆動されるドラム50の外周面に装着されている。なお、ドラム50の回転軸方向を長手方向とした帯状とされたチャック部材98によって、ドラム50の外周面に記録プレートFが装着される。より詳しく説明すると、記録プレートFの端部FT同士の合わせ部分の上を押さえるようにドラム50にチャック部材98を取り付けることで、記録プレートFがドラム50の外周面に装着される。なお、このチャック部材98部分は、非記録領域とされる。
図1と図5とに示すように、露光ヘッド移動部40には、長手方向が副走査方向に沿うように配置されたボールネジ41及び2本のレール42(図1参照)が備えられており、ボールネジ41を回転駆動する副走査モータ43を作動させることによって、露光ヘッド30が設けられた台座部310をレール42に案内された状態で副走査方向に移動させることができる。また、ドラム50は主走査モータ51(図6参照)を作動させることによって、図1の矢印R方向に回転させることができ、これによって主走査がなされる。
図5に示すように、露光ヘッド30は、台座部310の上に、レーザビームの進行方向(射出方向)に沿って移動可能に設けられている。台座部310の端部には、アクチュエータ304が設けられ、このアクチュエータ304のプランジャー306がレーザビームの進行方向に伸長する。アクチュエータ304のプランジャー306の先端部には、露光ヘッド30が接続されている。よって、アクチュエータ304によって露光ヘッド30は台座部310の上をレーザビームの進行方向に沿って移動する。換言すると、露光ヘッド30と記録プレートFとの距離が可変とされている。
そして、露光ヘッド30の位置は、レーザビームが第一結像位置に結像される第一位置(図8(A)参照)と、レーザビームが第二結像位置に結像される第二位置(図8(B)参照)と、移動するように制御されている。
なお、図8(A)の第一位置の露光ヘッド30と記録プレートF(ドラム50)との距離が第一距離N1であり、図8(B)の第二位置の露光ヘッド30と記録プレートF(ドラム50)との距離が第二距離N2である。
また、本実施形態においては、第一位置(図8(A))と第二位置(図8(B)との差(移動距離)は300μmとされ、また、第一位置から第二位置への移動及び第二位置から第一位置への移動に要する時間は、約0.1秒とされている。
また、本実施形態においては、前述したように一度に64本のレーザビームLA,LBで走査する。つまり、64本の走査線分を1スワス分として走査して露光する。よって、露光ヘッド30の副走査方向の移動(図10の(B)から(C)の移動)は、1スワス分(64本の走査線分、約640μm)、間欠送りされる。なお、この露光ヘッド30の副走査方向の移動に要する時間は、約0.1秒とされている。
次に、本実施形態に係るレーザ記録装置10(図1参照)の制御系の構成について説明する。
図6に示すように、レーザ記録装置10の制御系は、画像データに応じて各半導体レーザ21A,21Bを駆動するLDドライバー回路26と、主走査モータ51を駆動する主走査モータ駆動回路81と、副走査モータ43を駆動する副走査モータ駆動回路82と、アクチュエータ304を駆動するアクチュエータ駆動回路299と、主走査モータ駆動回路81・副走査モータ駆動回路82・アクチュエータ駆動回路を制御する制御回路80と、を備えている。制御回路80には、記録プレートFに彫刻(記録)する画像を示す画像データが供給される。
次に、以上のように構成されたレーザ記録装置10(図1参照)によって、記録プレートFに彫刻(記録)する工程の概要について説明する。なお、図7は、レーザ記録装置10によって画像記録を行なう際の処理の流れを示すフローチャートである。
図7に示すように、まず、記録プレートFに彫刻(記録)する画像の画像データを一時的に記憶する不図示の画像メモリから制御回路80に転送する(ステップ100)。制御回路80は、転送されてきた画像データ、及び記録画像の予め定められた解像度を示す解像度データ、浅彫り及び深彫りのいずれかを示すデータ(詳細は後述する)に基づいて、調整された信号をLDドライバー回路26、主走査モータ駆動回路81、副走査モータ駆動回路82、アクチュエータ駆動回路299に供給する。
次に、主走査モータ駆動回路81は、制御回路80から供給された信号に基づいて回転速度でドラム50を図1矢印R方向に回転させるように主走査モータ51を制御する(ステップ102)。
副走査モータ駆動回路82は、副走査モータ43による露光ヘッド30の副走査方向に対する送り間隔を設定する(ステップ104)。なお、本実施形態では、前述したように間欠間隔は、1スワス分(64本の走査線分、約640μm)とされている。
次いで、LDドライバー回路26は、画像データに応じて各半導体レーザ21A,21Bの駆動を制御する(ステップ106)。
各半導体レーザ21A,21Bから射出されたレーザビームは、光ファイバ22A,22B、SC型光コネクタ25A、25B、及び光ファイバ70A,70Bを介してファイバーアレイ部300の光ファイバ端部71A,71Bから射出され、図1と図8に示すように、コリメータレンズ32によって略平行光束とされた後、開口部材33によって光量が制限され、結像レンズ34を介してドラム50上の記録プレートFの露光面FAの近傍に結像される(集光される)。
この場合、記録プレートFには、各半導体レーザ21から射出されたレーザビームLA,LBに応じてビームスポットが形成される。これらのビームスポットにより、露光ヘッド30が前述したステップ104で設定された送り間隔のピッチで副走査方向に送られると共に、前述したステップ102により開始されたドラム50の回転によって、解像度が解像度データによって示される解像度となる2次元画像が、記録プレートF上に彫刻(形成)される(ステップ108)。
なお、このステップ108における露光ヘッド30の副走査方向の移動は、露光ヘッド30が非記録領域のチャック部材98と対向している間に行なわれる。更に、後述する浅彫り時においては一回転毎に露光ヘッド30が移動され、後述する深彫り時においては二回転毎に露光ヘッド30が移動される。
そして、記録プレートF上への2次元画像の彫刻(記録)が終了すると、主走査モータ駆動回路81は主走査モータ51の回転駆動を停止し(ステップ110)、その後に本処理を終了する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態のレーザ記録装置10は、図9(A)に示すように、狭い領域を彫刻(細線や網点などの精密彫刻)する場合などは記録プレートFを浅彫りし、図9(B)に示すように広い領域を彫刻する場合などは記録プレートFを深彫りする(図10(B)も参照)。なお、浅彫りは深度Y1(露光面FAから深さ)とされ、深彫りは深度Y3とされる。また、Y1<Y2<Y3の関係となっている(Y2は後述する)。
具体的には、図9(A)に示す浅彫りの場合は、レーザの出力(パワー)を下げて、第一結像位置P1のレーザビームLA,LBで走査して彫刻する(深度Y1)。
一方、図9(B)に示す深彫り時には、図10及び図11に示すように、レーザの出力(パワー)を上げ、まず、第一位置(図8(A))とされた露光ヘッド30によって、図10(A)及び図11(A)に示すように一回転目に第一結像位置P1のレーザビームLA、LBで深度Y2(第一深度)まで彫刻する。更に、図10(B)及び図11(B)に示すように、二回転目で同一走査線K(図4参照)上を、露光ヘッド30を第一位置(図8(A))から第二位置(図8(B))に移動させ、第二結像位置P2のレーザビームLA,LBで深度Y3(第二深度、深彫り時における所望する深度Y3)まで彫刻する。
そして、図10(C)に示すように、副走査方向に露光ヘッド30を移動させると共に、露光ヘッド30を第二位置(図8(A))から第一位置(図8(A))に移動させてレーザビームの結像位置を第二結像位置P2とする。そして、前述したように一回転目に第一結像位置P1のレーザビームLA、LBで深度Y2(第一深度)まで彫刻し、二回転目で第二結像位置P2のレーザビームLA,LBで深度Y3(第二深度、深彫り時における所望する深度Y3)まで彫刻する。
なお、本実施形態では、深度Y2は250μm、深度Y3は深度500μmとされている。
ここで、第二結像位置P2は、第一結像位置P1よりも、深い位置にある(レーザビームの進行方向の後方側に位置する)。このため、レーザビームLA,LBの出力が同じであれば、第二結像位置P2のレーザビームLA,LBの方が、記録プレートFの露光面FAから深い深度におけるパワーが大きい。したがって、第二結像位置P2とされているレーザビームLA,LBの方の方が、記録プレートFを深く掘り込むことができる。
したがって、本実施形態の構成とすることで、一つの露光ヘッド30で浅彫り(精密彫り)との深彫りとが両立が可能とされ、しかも、深彫りを高速で行なうことができる。また、一つの露光ヘッド30で実現されているので、複数の露光ヘッドを用いる場合と比較し、コストを抑えつつ、高速で彫刻し製版を作成することができる。
また、ドラム50を回転させながら、非記録領域(チャック部材98)に対向している間に露光ヘッド30を、第一位置と第二位置との間の移動及び副走査方向の移動を行なっている。よって、簡単な構成及び制御で深彫りが実現される。
また、露光ヘッド30から射出した複数(本実施形態では64本)のレーザビームLA,LBで同時に記録プレートFを走査して彫刻するので、彫刻速度を高速化することができる。
また、図3及び図5に示すように、光ファイバ端部群301Aと光ファイバ端部群301Bとが平行に配設されることで、例えば、光ファイバ端部群301Aと光ファイバ端部群301Bとを一列(同一直線状)に並べる構成と比較し、露光ヘッド30全長が短くなるので、露光ヘッド30が小型化される。
なお、本発明は上記実施形態に限定されない。
例えば、上記実施形態では、露光ヘッド30を移動させて記録プレートF(ドラム50)と露光ヘッド30との距離を変更させて、レーザビーム(光ビーム)の結像位置を第一結像位置と第二結像位置とに変更させたがこれに限定されない。記録プレートF(ドラム50)を移動させてもよいし、記録プレートF(ドラム50)と露光ヘッド30との両方を移動させてもよい。
或いは、記録プレートF(ドラム50)と露光ヘッド30との距離を変更させる距離変更手段以外で、レーザビーム(光ビーム)の結像位置を第一結像位置と第二結像位置とに変更させてもよい。
例えば、図12に示すように、結像位置変更手段としての透明な板状の結像位置シフト部材350を、図12(B)に示すように、ファイバーアレイ部300(光ファイバ端部71A,71B)の前方に移動させて結像位置を第一結像位置P1(図12(A))から第二結像位置P2(図12(B))に変更する構成であってもよい。なお、結像位置シフト部材350を移動させるシフト部材移動手段として、本実施形態においては、プランジャー362が伸長するアクチュエータ360が用いられている。
更に、図示は省略するが、結像手段(本実施形態ではコリメータレンズ32及び結像レンズ34)を、レーザビーム(光ビーム)の進行方向に沿って移動させて結像位置を変更させる構成(結像手段移動手段)であってもよい。
本発明に係る実施形態のレーザ記録装置を備える製版装置を示す概略構成図(斜視図)である。 レーザ記録装置のファイバーアレイ部及び光ファイバを示す斜視図である。 ファイバーアレイ部の露光部を示す模式図である。 光ファイバ端部の配置位置と走査線とを説明するため説明図である。 レーザ記録装置を備える製版装置を平面視した図である。 製版装置の制御系の構成を示すブロック図である。 レーザ記録装置によって画像記録を行なう際の処理の概要を示すフローチャートである。 露光ヘッドの主要部と射出されたレーザビームとを模式的に図示し、(A)は第一位置の露光ヘッドから射出されたレーザビームが第一結像位置に結像した状態の模式図であり、(B)は第二位置の露光ヘッドから射出されたレーザビームが第二結像位置に結像した状態の模式図である。 (A)は浅彫り時のレーザビームの広がりと結像位置とを模式的に図示した模式図であり、(B)は深彫り時のレーザビームの広がりと結像位置とを模式的に図示した図である。 深彫り時における露光ヘッドの移動を(A)から(B)へと順番に図示した説明図である。 深彫りにおいて、(A)は第一深度まで深彫りする図であり、(B)は第一深度の後に同一走査上を第二深度まで深彫りする図である。 レーザビームの結像位置を変更する結像位置変更手段の他の例における露光ヘッドの主要部と射出されたレーザビームとを模式的に図示し、(A)はレーザビームが第一結像位置に結像した状態の模式図であり、(B)はレーザビームが第二結像位置に結像した状態の模式図である。
符号の説明
10 レーザ記録装置
11 製版装置
30 露光ヘッド
40 露光ヘッド移動部(移動手段)
50 ドラム
70A 光ファイバ
70B 光ファイバ
32 コリメータレンズ(結像手段)
34 結像レンズ(結像手段)
71A 光ファイバ端部
71B 光ファイバ端部
300 ファイバーアレイ部
301A 光ファイバ端部群(第一光ファイバ端部群)
301B 光ファイバ端部群(第二光ファイバ端部群)
304 アクチュエータ(距離変更手段、結像位置変更手段)
350 結像位置シフト部材(結像位置変更手段)
360 アクチュエータ(結像位置変更手段)
LA レーザビーム(光ビーム)
LB レーザビーム(光ビーム)
F 記録プレート(記録媒体)
FA 露光面(記録媒体の表面)
P1 第一結像位置
P2 第二結像位置
N1 第一距離
N2 第二距離

Claims (5)

  1. 光ビームで記録媒体を走査することにより、前記記録媒体の表面を彫刻して製版する製版装置であって、
    前記記録媒体の表面又は表面近傍に結像する光ビームを射出する露光ヘッドと、
    前記露光ヘッドから射出された前記光ビームの結像位置を、第一結像位置と、前記第一結像位置よりも前記記録媒体の表面から深い位置の第二結像位置と、に変更させる結像位置変更手段と、
    を有し、
    前記記録媒体の表面を浅く彫る浅彫りと前記浅彫りよりも深く彫る深彫りとが可能とされ、
    前記深彫り時において、前記結像位置変更手段で結像位置を第一結像位置とされた光ビームで前記記録媒体を走査して第一深度まで彫刻した後、第一結像位置とされた光ビームで走査した同一走査線上を、前記結像位置変更手段で結像位置を第二結像位置とされた光ビームで走査して第一深度よりも深い第二深度まで彫刻することを特徴とする製版装置。
  2. 前記記録媒体はシート状とされ、前記シート状の記録媒体が周面に装着された回転可能なドラムと、
    前記ドラムと前記露光ヘッドとの少なくとも一方を前記ドラムの回転軸方向に移動させる移動手段と、
    を有し、
    前記深彫り時において、
    前記ドラムを回転させながら、一回転目に前記結像位置変更手段で結像位置を第一結像位置とされた光ビームで前記記録媒体を走査して第一深度まで彫刻し、二回転目に第一結像位置とされた光ビームで走査した同一走査線上を、前記結像位置変更手段で結像位置を第二結像位置とされた光ビームで走査して第一深度よりも深い第二深度まで彫刻したのち、
    前記ドラムと前記露光ヘッドとの少なくとも一方を前記移動手段で回転軸方向に所定量移動させることを特徴とする請求項1に記載の製版装置。
  3. 前記結像位置変更手段は、
    前記記録媒体と前記露光ヘッドとの少なくとも一方を移動させ、前記記録媒体と前記露光ヘッドとの距離を、光ビームが第一結像位置に結像される第一距離と、光ビームが第二結像位置に結像される第二距離と、に変更させる距離変更手段であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の製版装置。
  4. 前記露光ヘッドは、各々光ビームを射出する複数の光ファイバ端部が所定ピッチで直線状に配列されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の製版装置。
  5. 前記露光ヘッドは、各々光ビームを射出する複数の光ファイバ端部が所定ピッチで直線状に配列された光ファイバ端部群を複数有すると共に、前記複数の光ファイバ端部群が平行に配設され、
    光ビームの走査方向と平行な方向から見ると、複数の前記光ファイバ端部群が並んで配設されていることを特徴とする請求項4に記載の製版装置。
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