JP2009214334A - 製版装置及び製版方法 - Google Patents

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    • B41C1/04Engraving; Heads therefor using heads controlled by an electric information signal
    • B41C1/05Heat-generating engraving heads, e.g. laser beam, electron beam

Abstract

【課題】凸状に残す領域の断面形状を断面略台形状の土台部の上部に断面略矩形状の凸部が形成された形状に近づける。
【解決手段】上流側基準位置(PA)から走査方向上流側にm画素離れた第一深度L1における第一ポイントQ1と記録プレートFの表面FAにおける上流側基準位置から走査方向下流側にn画素離れた第二ポイントQ2とを結ぶ線分に沿って、第一ポイントQ1又はその近傍からレーザビームLAの光パワーをP1から線形状又は略線形状に下げ、上流側基準位置又はその近傍で彫刻閾値エネルギー以下とする。上流側基準位置(PA)から走査方向上流側に(2m+n)×(P2/P1)画素離れた第二深度L2における第三ポイントQ3と第一ポイントQ1とを結ぶ線分に沿って、第三ポイントQ3又はその近傍からレーザビームLBの光パワーをP2から線形状又は略線形状に下げ、第一ポイントQ1又はその近傍で彫刻閾値エネルギー以下とする。
【選択図】図9

Description

製版装置及び製版方法に関する。
外周面に記録プレート(記録媒体)が装着されたドラムを主走査方向に回転させると共に、記録プレートに彫刻(記録)すべき画像の画像データに応じたレーザビームを主走査方向と直交する副走査方向に走査させることで、2次元画像を記録プレートに彫刻(記録)して製版する製版装置が知られている。
フレキソ印刷版等の凸版印刷版で印刷する場合、版上に形成した凸部のエッジ形状が鈍っていたり、凸部を支える土台部が脆弱であると、例えば、印刷物に押し付ける力によって印刷濃度が変化したり、細線やハイライトの点がうまく印刷できなかったりし、明瞭な印刷がなされない場合がある。
これを軽減するために、凸状に残す領域の形状を、断面形状台形状の土台部の上部に、断面矩形状の凸部が形成された形状とすることが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
一方、凸版印刷版をレーザビームでより高速で直彫りするために、記録プレートを二回露光して彫刻する方式が提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
特開平6−234262号公報 特許第35562044号
そして、記録媒体を二回走査して彫刻する場合においても、明瞭な印刷がなされるように、凸状に残す領域の形状を、断面形状台形状の土台部の上部に断面矩形状の凸部が形成された形状に近づけることが求められている。
本発明は上記課題を解消するためになされたものであり、記録媒体を二回走査して彫刻する場合においても、凸状に残す領域の断面形状を、断面略台形状の土台部の上部に断面略矩形状の凸部が形成された形状に近づけることができる製版装置及び製版方法を提供することが目的である。
請求項1に記載の製版装置は、光ビームで記録媒体を所定の画素ピッチで走査することにより、前記記録媒体を彫刻して製版する製版装置であって、前記光ビームは、第一光ビームと第二光ビームとを有し、前記第一光ビームの光パワーをP1、前記第二光ビームの光パワーをP2、各々彫刻できる深さをd1,d2とし、前記一方の光ビームで前記記録媒体を所定の画素ピッチで走査して第一深度d1あるいはd2まで彫刻した後、前記一方の光ビームが走査した走査線上を前記他方の光ビームで走査して第一深度よりも深い第二深度d1+d2まで彫刻し、前記記録媒体を凸状に残す領域の上部を構成する凸部の走査方向上流側の上流側端部を上流側基準位置とすると、前記第一の光ビームの光パワー制御は、前記第一の光ビームで前記記録媒体を所定の画素ピッチで走査して彫刻する際には、上流側基準位置から走査方向上流側にm画素離れた第一ポイント又はその近傍から、第一ポイントと前記記録媒体の表面における上流側基準位置から走査方向下流側にn画素離れた第二ポイントまで、前記第一光ビームの光パワーをP1から線形状又は略線形状に下げて、上流側基準位置又はその近傍で彫刻閾値エネルギー以下とし、前記第二光ビームで前記記録媒体を所定の画素ピッチで走査して彫刻する際には、上流側基準位置から走査方向上流側に(2m+n)×(P2/P1)画素離れた第三ポイント又はその近傍から、第一ポイントと第三ポイントまで、前記第二光ビームの光パワーをP2から線形状又は略線形状に下げて、第一ポイント又はその近傍で彫刻閾値エネルギー以下とすることを特徴としている。
請求項1に記載の製版装置では、第一光ビームで記録媒体を所定の画素ピッチで走査して第一深度で彫刻する際には、第一ポイント又はその近傍から、上流側基準位置から走査方向上流側にm画素離れた第一深度における第一ポイントと記録媒体の表面における上流側基準位置から走査方向下流側にn画素離れた第二ポイントとを結ぶ線分に沿って、第一光ビームの光パワーをP1から線形状又は略線形状に下げ、上流側基準位置又はその近傍で彫刻閾値エネルギー以下とする。
第二光ビームで記録媒体を所定の画素ピッチで走査して第二深度で彫刻する際には、第三ポイント又はその近傍から、上流側基準位置から走査方向上流側に(2m+n)×(P2/P1)画素離れた第二深度における第三ポイントと第一ポイントとを結ぶ線分に沿って、第二光ビームの光パワーをP2から線形状又は略線形状に下げ、第一ポイント又はその近傍で彫刻閾値エネルギー以下とする。
このような光パワー制御を行なうことで、凸状に残す領域の走査方向上流側には、断面略台形状の土台部の上部に断面略矩形状の凸部が形成される。また、例えば、第一光ビームで彫刻した際の断面略台形状の土台部の走査方向上流側の傾斜面に、第二光ビームが彫刻した傾斜面が略直線状につながる。
したがって、記録媒体を二回走査して彫刻する場合においても、凸状に残す領域の断面形状が、断面略台形状の土台部の上部に断面略矩形状の凸部が形成された形状に近づけられる。
これにより、例えば、製版後の記録媒体(印刷版)を印刷物に押し付ける力によって印刷濃度が変化したり、細線やハイライトの点がうまく印刷できなかったりすることが防止又は抑制され、その結果、明瞭な印刷がなされる。
請求項2に記載の製版装置は、請求項1に記載の構成において、前記記録媒体の表面を凸状に残す領域の上部を構成する凸部の走査方向上流側に隣接する隣接領域における一部領域又は全領域を彫刻する前記第一光ビームの光パワーを、凸部の上面が彫刻閾値エネルギー以下になるように下げ、前記隣接領域の走査方向上流側外側に近接する近接領域では、第一ポイントと第二ポイントとを結ぶ線分に沿って彫刻するときよりも前記第一光ビームの光パワーを上げることを特徴としている。
請求項2に記載の製版装置は、凸部の走査方向上流側に隣接する隣接領域における一部領域又は全領域に照射する第一光ビームの光パワーが、凸部の上面にかかる光ビームの露光が彫刻閾値エネルギー以下になるように下げられることで、凸部上面の彫刻が防止又は抑制される。よって、凸部の上面の幅が所望の幅に近づけられる。
更に、隣接領域における彫刻閾値エネルギー以下とした領域の走査方向上流側外側に近接する近接領域では、第一ポイントと第二ポイントとを結ぶ線分に沿って彫刻するときよりも第一光ビームの光パワーを上げて彫刻することで、凸部の側面の傾きが急角度となる。換言すると、凸部の形状が矩形状に近づけられる。
このように、断面略台形状の土台部の上部に形成される凸部の上面の幅が所望の幅に近づけられると共に、凸部の形状が矩形状に近づけられる。つまり、凸部が高精細に彫刻される。よって、製版後の記録媒体で印刷した印刷物における細線や網点等の再現性が向上される。
請求項3に記載の製版装置は、光ビームで記録媒体を画素ピッチで走査することにより、前記記録媒体を彫刻して製版する製版装置であって、前記光ビームは、第一光ビームと第二光ビームとを有し、前記第一光ビームの光パワーをP1、前記第二光ビームの光パワーをP2、各々彫刻できる深さをd1,d2とし、前記一方の光ビームで前記記録媒体を所定の画素ピッチで走査して第一深度d1あるいはd2まで彫刻した後、前記一方の光ビームが走査した走査線上を前記他方の光ビームで走査して第一深度よりも深い第二深度d1+d2まで彫刻し、前記記録媒体を凸状に残す領域の上部を構成する凸部の走査方向下流側の下流側端部を下流側基準位置とすると、前記光ビームの光パワー制御は、前記第一光ビームで前記記録媒体を所定の画素ピッチで走査して彫刻する際には、下流側基準位置又はその近傍から前記第一光ビームの光パワーを彫刻閾値エネルギー以上とした後、下流側基準位置から走査方向下流側にm画素離れた第五ポイントと前記録録媒体の表面における下流側基準位置から走査方向上流側にn画素離れた第六ポイントまで、線形状又は略線形状に光パワーを上げて、第五ポイント又はその近傍でP1とし、前記第二光ビームで前記記録媒体を所定の画素ピッチで走査して彫刻する際には、第五ポイント又はその近傍から前記第二光ビームの光パワーを彫刻閾値エネルギー以上とした後、第五ポイントと下流側基準位置から走査方向下流側に(2m+n)×(P2/P1)画素離れた第七ポイントまで、線形状又は略線形状に光パワーを上げて、第七ポイント又はその近傍でP2とすることを特徴としている。
請求項3に記載の製版装置では、第一光ビームで記録媒体を所定の画素ピッチで走査して第一深度で彫刻する際には、下流側基準位置又はその近傍から第一光ビームの光パワーを彫刻閾値エネルギー以上とした後、下流側基準位置から走査方向下流側にm画素離れた第一深度における第五ポイントと記録媒体の表面における下流側基準位置から走査方向上流側にn画素離れた第六ポイントとを結ぶ線分に沿って、光パワーを線形状又は略線形状に上げて、第五ポイント又はその近傍でP1とする。
第二光ビームで記録媒体を所定の画素ピッチで走査して第二深度で彫刻する際には、第五ポイント又はその近傍から第二光ビームの光パワーを彫刻閾値エネルギー以上とした後、下流側基準位置から走査方向下流側に(2m+n)×(P2/P1)画素離れた第二深度における第七ポイントと第五ポイントとを結ぶ線分に沿って、光パワーを線形状又は略線形状に上げて、第七ポイント又はその近傍でP2とする。
このような光パワー制御を行なうことで、凸状に残す領域の走査方向下流側には、断面略台形状の土台部の上部に断面略矩形状の凸部が形成される。また、例えば、第一光ビームで彫刻した際の断面略台形状の土台部の走査方向下流側の傾斜面に、第二光ビームが彫刻した傾斜面が略直線状につながる。
したがって、記録媒体を二回走査して彫刻する場合においても、凸状に残す領域の断面形状が、断面略台形状の土台部の上部に断面略矩形状の凸部が形成された形状に近づけられる。
これにより、例えば、製版後の記録媒体(印刷版)を印刷物に押し付ける力によって印刷濃度が変化したり、細線やハイライトの点がうまく印刷できなかったりすることが防止又は抑制され、その結果、明瞭な印刷がなされる。
請求項4に記載の製版装置は、請求項3に記載の構成において、前記記録媒体の表面を凸状に残す領域の上部を構成する凸部の走査方向下流側に隣接する隣接領域における一部領域又は全領域を彫刻する前記第一光ビームの光パワーを、凸部の上面が彫刻閾値エネルギー以下になるように下げ、前記隣接領域の走査方向上流側外側に近接する近接領域では、第五ポイントと第六ポイントとを結ぶ線分に沿って彫刻するときよりも前記第一光ビームの光パワーを上げることを特徴としている。
請求項4に記載の製版装置では、記録媒体の表面を凸状に残す領域の上部を構成する凸部の走査方向下流側に隣接する隣接領域における一部領域又は全領域に照射する第一光ビームの光パワーが、凸部の上面にかかる光ビームの露光が彫刻閾値エネルギー以下になるように下げられることで、凸部上面の彫刻が防止又は抑制される。よって、凸部の上面の幅が所望の幅に近づけられる。
更に、隣接領域における彫刻閾値エネルギー以下とした領域の走査方向下流側外側に近接する近接領域では、第五ポイントと第六ポイントとを結ぶ線分に沿って彫刻するときよりも第一光ビームの光パワーを上げて彫刻されることで、凸部の側面の傾きが急角度となる。換言すると、凸部の形状が矩形状に近づけられる。
このように、断面略台形状の土台部の上部に形成される凸部の上面の幅が所望の幅に近づけられると共に、凸部の形状が矩形状に近づけられる。つまり、凸部が高精細に彫刻される。よって、製版後の記録媒体で印刷した印刷物における細線や網点等の再現性が向上される。
請求項5に記載の製版装置は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の構成において、nが、1以上、3以下の整数であることを特徴としている。
請求項5に記載の製版装置では、nを1以上、3以下の整数とすることで、断面略矩形状の凸部が適当とされる高さに形成される。
請求項6に記載の製版装置は、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の構成において、mが、5以上、30以下の整数であることを特徴としている。
請求項6に記載の製版装置では、mを5以上、30以下の整数とすることで、断面略台形状とされる土台部が適当とされる幅に形成される。
請求項7に記載の製版装置は、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の構成において、前記記録媒体は、光ビームが、主走査方向と、前記主走査方向に直交する副走査方向と、に走査されることにより彫刻され、前記光ビームの光パワー制御は、主走査方向及び副走査方向のいずれか一方又は両方を走査する際に行なれることを特徴としている。
請求項7に記載の製版装置では、光ビームが主走査方向と主走査方向に直交する副走査方向とに走査されて彫刻されることによって、凸状に残す領域が平面視略矩形状に形成される。また、略矩形状の少なくとも1辺側は、断面略台形状の土台部の上部に断面略矩形状の凸部が形成される。
請求項8に記載の製版方法は、光ビームで記録媒体を所定の画素ピッチで走査することにより、前記記録媒体を彫刻して製版する製版方法であって、前記光ビームは、第一光ビームと第二光ビームとを有し、前記第一光ビームの光パワーをP1、前記第二光ビームの光パワーをP2、各々彫刻できる深さをd1,d2とし、前記一方の光ビームで前記記録媒体を所定の画素ピッチで走査して第一深度d1あるいはd2まで彫刻した後、前記一方の光ビームが走査した走査線上を前記他方の光ビームで走査して第一深度よりも深い第二深度d1+d2まで彫刻し、前記記録媒体を凸状に残す領域の上部を構成する凸部の走査方向上流側の上流側端部を上流側基準位置とすると、前記第一光ビームで前記記録媒体を所定の画素ピッチで走査して彫刻する際には、上流側基準位置から走査方向上流側にm画素離れた第一ポイント又はその近傍から、第一ポイントと前記記録媒体の表面における上流側基準位置から走査方向下流側にn画素離れた第二ポイントまで、前記第一光ビームの光パワーをP1から線形状又は略線形状に下げて、上流側基準位置又はその近傍で彫刻閾値エネルギー以下とし、前記第二光ビームで前記記録媒体を所定の画素ピッチで走査して彫刻する際には、上流側基準位置から走査方向上流側に(2m+n)×(P2/P1)画素離れた第三ポイント又はその近傍から、第一ポイントと第三ポイントまで、前記第二光ビームの光パワーをP2から線形状又は略線形状に下げて、第一ポイント又はその近傍で彫刻閾値エネルギー以下とすることを特徴としている。
請求項8に記載の製版方法では、このようにして彫刻(製版)することで、凸状に残す領域の走査方向上流側には、断面略台形状の土台部の上部に断面略矩形状の凸部が形成される。また、例えば、第一光ビームで彫刻した際の断面略台形状の土台部の走査方向上流側の傾斜面に第二光ビームが彫刻した傾斜面が略直線状につながる。
したがって、記録媒体を二回走査して彫刻する場合においても、凸状に残す領域の断面形状が、断面略台形状の土台部の上部に断面略矩形状の凸部が形成された形状に近づけられる。
これにより、例えば、製版後の記録媒体(印刷版)を印刷物に押し付ける力によって印刷濃度が変化したり、細線やハイライトの点がうまく印刷できなかったりすることが防止又は抑制され、その結果、明瞭な印刷がなされる。
請求項9に記載の製版方法は、請求項8に記載の方法において、前記記録媒体の表面を凸状に残す領域の上部を構成する凸部の走査方向上流側に隣接する隣接領域における一部領域又は全領域を彫刻する前記第一光ビームの光パワーを、凸部の上面が彫刻閾値エネルギー以下になるように下げ、前記隣接領域の走査方向上流側外側に近接する近接領域では、第一ポイントと第二ポイントとを結ぶ線分に沿って彫刻するときよりも前記第一光ビームの光パワーを上げて彫刻することを特徴としている。
請求項9に記載の製版方法では、記録媒体の表面を凸状に残す領域の上部を構成する凸部の走査方向上流側に隣接する隣接領域における一部領域又は全領域に照射する第一光ビームの光パワーが、凸部の上面にかかる光ビームの露光が彫刻閾値エネルギー以下になるように下げられることで、凸部上面の彫刻が防止又は抑制される。よって、凸部の上面の幅が所望の幅に近づけられる。
更に、隣接領域における彫刻閾値エネルギー以下とした領域の走査方向上流側外側に近接する近接領域では、第一ポイントと第二ポイントとを結ぶ線分に沿って彫刻するときよりも第一光ビームの光パワーを上げて彫刻することで、凸部の側面の傾きが急角度となる。換言すると、凸部の形状が矩形状に近づけられる。
このように、断面略台形状の土台部の上部に形成される凸部の上面の幅が所望の幅に近づけられると共に、凸部の形状が矩形状に近づけられる。つまり、凸部が高精細に彫刻される。よって、製版後の記録媒体で印刷した印刷物における細線や網点等の再現性が向上される。
請求項10に記載の製版方法は、光ビームで記録媒体を所定の画素ピッチで走査することにより、前記記録媒体を彫刻して製版する製版方法であって、前記光ビームは、第一光ビームと第二光ビームとを有し、前記第一光ビームの光パワーをP1、前記第二光ビームの光パワーをP2、各々彫刻できる深さをd1,d2とし、前記一方の光ビームで前記記録媒体を所定の画素ピッチで走査して第一深度d1あるいはd2まで彫刻した後、前記一方の光ビームが走査した走査線上を前記他方の光ビームで走査して第一深度よりも深い第二深度d1+d2まで彫刻し、前記記録媒体を凸状に残す領域の上部を構成する凸部の走査方向下流側の下流側端部を下流側基準位置とすると、前記第一光ビームで前記記録媒体を所定の画素ピッチで走査して彫刻する際には、下流側基準位置又はその近傍から前記第一光ビームの光パワーを彫刻閾値エネルギー以上とした後、下流側基準位置から走査方向下流側にm画素離れた第五ポイントと前記録録媒体の表面における下流側基準位置から走査方向上流側にn画素離れた第六ポイントまで、線形状又は略線形状に光パワーを上げて、第五ポイント又はその近傍でP1とし、前記第二光ビームで前記記録媒体を所定の画素ピッチで走査して彫刻する際には、第五ポイント又はその近傍から前記第二光ビームの光パワーを彫刻閾値エネルギー以上とした後、第五ポイントと下流側基準位置から走査方向下流側に(2m+n)×(P2/P1)画素離れた第七ポイントとを結ぶ線分に沿って、線形状又は略線形状に光パワーを上げて、第七ポイント又はその近傍でP2とすることを特徴としている。
請求項10に記載の製版方法では、このようにして彫刻(製版)することで、凸状に残す領域の走査方向下流側には、断面略台形状の土台部の上部に断面略矩形状の凸部が形成される。また、例えば、第一光ビームで彫刻した際の断面略台形状の土台部の走査方向下流側の傾斜面に、第二光ビームが彫刻した傾斜面が略直線状につながる。
したがって、記録媒体を二回走査して彫刻する場合においても、凸状に残す領域の断面形状が、断面略台形状の土台部の上部に断面略矩形状の凸部が形成された形状に近づけられる。
これにより、例えば、製版後の記録媒体(印刷版)を印刷物に押し付ける力によって印刷濃度が変化したり、細線やハイライトの点がうまく印刷できなかったりすることが防止又は抑制され、その結果、明瞭な印刷がなされる。
請求項11に記載の製版方法は、請求項10に記載の方法において、前記記録媒体の表面を凸状に残す領域の上部を構成する凸部の走査方向下流側に隣接する隣接領域における一部領域又は全領域を彫刻する前記第一光ビームの光パワーを、凸部の上面が彫刻閾値エネルギー以下になるように下げ、前記隣接領域の走査方向上流側外側に近接する近接領域では、第五ポイントと第六ポイントとを結ぶ線分に沿って彫刻するときよりも前記第一光ビームの光パワーを上げて彫刻することを特徴としている。
請求項11に記載の製版装置では、記録媒体の表面を凸状に残す領域の上部を構成する凸部の走査方向下流側に隣接する隣接領域における一部領域又は全領域に照射する第一光ビームの光パワーが、凸部の上面にかかる光ビームの露光が彫刻閾値エネルギー以下になるように下げられることで、凸部上面の彫刻が防止又は抑制される。よって、凸部の上面の幅が所望の幅に近づけられる。
更に、隣接領域における彫刻閾値エネルギー以下とした領域の走査方向下流側外側に近接する近接領域では、第五ポイントと第六ポイントとを結ぶ線分に沿って彫刻するときよりも第一光ビームの光パワーを上げて彫刻されることで、凸部の側面の傾きが急角度となる。換言すると、凸部の形状が矩形状に近づけられる。
このように、断面略台形状の土台部の上部に形成される凸部の上面の幅が所望の幅に近づけられると共に、凸部の形状が矩形状に近づけられる。つまり、凸部が高精細に彫刻される。よって、製版後の記録媒体で印刷した印刷物における細線や網点等の再現性が向上される。
なお、彫刻閾値エネルギーとは、記録媒体の表面を彫刻するために必要な光ビームの光パワー(エネルギーとされ)、この彫刻閾値エネルギーよりも大きな光パワー(エネルギー)でないと記録媒体は彫刻されない。換言すると、彫刻閾値エネルギー以下の光ビームが露光されていても記録媒体の表面は彫刻されない。なお、この彫刻閾値エネルギーは記録媒体の種類(材質など)によって異なる。
請求項1に記載の製版装置によれば、記録媒体を二回走査して彫刻する場合においても、記録媒体を凸状に残す領域を、断面略台形状の土台部の上部に断面略矩形状の凸部が形成された形状に近づけることができる、という優れた効果を有する。
請求項2に記載の製版装置によれば、断面略台形状の土台部の上部に形成される凸部の断面形状を、より矩形状に近づけることができる、という優れた効果を有する。
請求項3に記載の製版装置によれば、記録媒体を二回走査して彫刻する場合においても、記録媒体を凸状に残す領域を、断面略台形状の土台部の上部に断面略矩形状の凸部が形成された形状に近づけることができる、という優れた効果を有する。
請求項4に記載の製版装置によれば、断面略台形状の土台部の上部に形成される凸部の断面形状を、矩形状により近づけることができる、という優れた効果を有する。
請求項5に記載の製版装置によれば、断面略矩形状の凸部が適当とされる高さに形成することができる、という優れた効果を有する。
請求項6に記載の製版装置によれば、断面略台形状とされる土台部を適当とされる幅に形成することができる、という優れた効果を有する。
請求項7に記載の製版装置によれば、凸状に残す領域が平面視矩形状に形成される、という優れた効果を有する。
請求項8に記載の製版方法によれば、記録媒体を二回走査して彫刻する場合においても、記録媒体を凸状に残す領域を、断面略台形状の土台部の上部に断面略矩形状の凸部が形成された形状に近づけることができる、という優れた効果を有する。
請求項9に記載の製版方法によれば、断面略台形状の土台部の上部に形成される凸部の断面形状を、より矩形状に近づけることができる、という優れた効果を有する。
請求項10に記載の製版方法によれば、記録媒体を二回走査して彫刻する場合においても、記録媒体を凸状に残す領域を、断面略台形状の土台部の上部に断面略矩形状の凸部が形成された形状に近づけることができる、という優れた効果を有する。
請求項11に記載の製版方法によれば、断面略台形状の土台部の上部に形成される凸部の断面形状を、矩形状により近づけることができる、という優れた効果を有する。
以下、本発明の実施形態に係る製版装置11の構成について説明する。
ここで、本実施形態の製版装置は露光装置を備えている。この露光装置は、露光ヘッドから射出された複数の光ビーム(本実施形態では2本のレーザビーム)で記録媒体(記録プレートF)を走査することにより、記録媒体を彫刻する。露光ヘッドは、各々光ビームを射出する複数の光ファイバ端部が配列された複数の光ファイバ端部群と、複数の前記光ファイバ端部群から射出した複数の光ビームを記録媒体の表面又は表面近傍に結像させる結像手段と、を備えている。複数の光ファイバ端部群は、第一結像位置に光ビームが結像する第一光ファイバ端部群と、第一結像位置よりも記録媒体の表面から深い第二結像位置に光ビームが結像する第二光ファイバ端部群と、を少なくとも有している。そして、第一光ファイバ端部群から射出された光ビームで記録媒体を走査して第一深度まで彫刻した後、同一走査線上を第二光ファイバ端部群から射出された光ビームで走査して第一深度よりも深い第二深度まで彫刻する。
また、製版装置11は、外周面に記録プレートF(記録媒体)が装着されたドラム50を主走査方向に回転させると共に、記録プレートFに彫刻(記録)すべき画像の画像データに応じた複数のレーザビーム同時に射出しつつ、所定ピッチで露光ヘッド30を主走査方向と直交する副走査方向に走査させることで、2次元画像を記録プレートに高速で彫刻(記録)し、凸版印刷版を製版する。また、狭い領域(細線や網点など)を残す場合は記録プレートFを浅彫りし(精密彫刻)、広い領域を残す場合は記録プレートFを深彫りする(粗彫り)。
図1は、製版装置11を示す概略構成図(斜視図)である。この図1に示すように、製版装置11は、レーザビームによって彫刻され画像が記録される記録プレートFが装着され且つ記録プレートFが主走査方向に移動するように図1矢印R方向に回転駆動されるドラム50と、露光装置としてのレーザ記録装置10とを含んで構成されている。レーザ記録装置10は、複数のレーザビームを生成するファイバーアレイ光源としての光源ユニット20と、光源ユニット20で生成された複数のレーザビームを記録プレートFに露光する露光ヘッド30と、露光ヘッド30を副走査方向に沿って移動させる露光ヘッド移動部40と、を含んで構成されている。なお、ドラム50の回転方向Rが主走査方向とされ、矢印Sで示すドラム50の軸方向(長手方向)に沿って露光ヘッド30が移動する方向(詳細は後述する)が副走査方向とされる。
光源ユニット20には、各々光ファイバ22A、22Bの一端部が個別にカップリングされたブロードエリア半導体レーザによって構成された各32個の半導体レーザ21A,21B(合計64個)と、半導体レーザ21A,21Bが表面に配置された光源基板24A,24Bと、光源基板24A,24Bの一端部に垂直に取り付けられると共にSC型光コネクタ25A、25Bのアダプタが複数(半導体レーザ21A,21Bと同数)設けられたアダプタ基板23A,23Bと、光源基板24A,24Bの他端部に水平に取り付けられると共に記録プレートFに彫刻(記録)する画像の画像データに応じて半導体レーザ21A,21Bを駆動するLDドライバー回路26(図6参照)が設けられたLDドライバー基板27A,27Bと、が備えられている。
各光ファイバ22A,22Bの他端部には各々SC型光コネクタ25A、25Bが設けられており、SC型光コネクタ25A、25Bはアダプタ基板25A,25Bに接続されている。したがって、各半導体レーザ21A,21Bから射出されたレーザビームは、それぞれ光ファイバ22A、22Bによってアダプタ基板23A,23Bに接続されているSC型光コネクタ25A、25Bに伝送される。
また、LDドライバー基板27A,27Bに設けられているLDドライバー回路26における半導体レーザ21A,21Bの駆動用信号の出力端子は、半導体レーザ21A,21Bに個別に接続されており、各半導体レーザ21A,21BはLDドライバー回路26(図6参照)によって各々個別に駆動が制御される。
一方、露光ヘッド30には、複数の半導体レーザ21A,21Bから射出された各レーザビームを取り纏めて射出するファイバーアレイ部300(図2参照)が備えられている。このファイバーアレイ部300には、各々アダプタ基板23A,23Bに接続されたSC型光コネクタ25A,25Bに接続された複数の光ファイバ70A,70Bによって、各半導体レーザ21A,21Bから射出されたレーザビームが伝送される。
図3には、ファイバーアレイ部300の露光部280(図2参照)を図1に示す矢印A方向に見た図が示されている。この図3に示すように、ファイバーアレイ部300の露光部280は、2枚の基台302A、302Bを有している。基台302A,302Bには各々片面に半導体レーザ21A,21Bと同数、すなわち夫々32個のV字溝282A,282Bが所定の間隔で隣接するように形成されている。そして、基台302A、302Bは、V字溝282A,282Bが対向するように配置されている。
基台302Aの各V字溝282Aには、光ファイバ70Aの他端部の光ファイバ端部71Aが1本ずつ嵌め込まれている。同様に基台302Bの各V字溝282Bに各光ファイバ70Bの他端部の光ファイバ端部71Bが1本ずつ嵌め込まれている。したがって、ファイバーアレイ部300の露光部280から、各半導体レーザ21A,21Bから射出された複数、本実施形態では64本(32本×2)のレーザビームが同時に射出される。
すなわち、本実施の形態のファイバーアレイ部300は、複数(本実施形態では32本×2=合計64個)の光ファイバ端部71A、72Bが所定方向に沿った直線状に配置されて構成された光ファイバ端部群301A,301Bが、上記所定方向と直交する方向に平行に2列設けられて構成されている。
そして、図1及び図3に示すように、本実施形態に係るレーザ記録装置10では、以上のように構成されたファイバーアレイ部300(露光ヘッド30)が、上記所定方向が副走査方向に対して傾斜された状態とされている。また、図3と図4とに示すように、ファイバーアレイ部300を主走査方向に見て、副走査方向に光ファイバ端部群301Aと光ファイバ端部群301Bとが重ならないで並ぶように配設されている。
図1に示すように、露光ヘッド30には、ファイバーアレイ部300側より、コリメータレンズ32、開口部材33、及び結像レンズ34が、順番に並んで配列されている。なお、開口部材33は、ファイバーアレイ部300側から見て、開口がファーフィールド(far field)の位置となるように配置されている。これによって、ファイバーアレイ部300における複数の光ファイバ70A,70Bの光ファイバ端部71A,71Bから射出された全てのレーザビームに対して同等の光量制限効果を与えることができる。
なお、本実施の形態では、レーザビームを高出力とするために、コア径の比較的大きな多モード光ファイバを光ファイバ22A,22Bに適用している。具体的には、本実施形態においては、コア径が105μmとされている。また、半導体レーザ21A,21Bは最大出力が8.5w(6397−L3)を使用している。また、光ファイバ70A、70Bのコア径は105μmとされている。
図8に示すように、コリメータレンズ32及び結像レンズ34で構成される結像手段によって、レーザビームは記録プレートFの露光面(表面)FAの近傍に結像される(開口部材33は図8では図示略)また、光ファイバ端部群301A(光ファイバー端部71A)の前には、結像位置変更手段としての透明な板状の結像位置シフト部材350が配設されている。これにより、光ファイバ端部群301A(光ファイバー端部71A)から射出されたレーザビームLAの結像位置が露光面FA側にシフトされている。なお、レーザビームLAの結像位置を第一結像位置X1とし、レーザビームLBの結像位置を第二結像位置X2とする。
図4に示すように、光ファイバ端部群301Aの端の光ファイバ端部71ATの次に光ファイバ端部群301Bの端の光ファイバ端部71BTが並ぶ構成とされている(図3も参照)。なお、図4では判りやすくするため、光ファイバ端部71A,71Bの数を実際よりも少なく図示している。
図5に示すように、レーザビームによって彫刻され画像が記録される記録プレートFは、矢印R方向に回転駆動されるドラム50の外周面に装着されている。なお、ドラム50の回転軸方向を長手方向とした帯状とされたチャック部材98によって、ドラム50の外周面に記録プレートFが装着される。より詳しく説明すると、記録プレートFの端部FT同士の合わせ部分の上を押さえるようにドラム50にチャック部材98を取り付けることで、記録プレートFがドラム50の外周面に装着される。なお、このチャック部材98部分は、非記録領域とされる。
図1と図5とに示すように、露光ヘッド移動部40には、長手方向が副走査方向に沿うように配置されたボールネジ41及び2本のレール42(図1参照)が備えられており、ボールネジ41を回転駆動する副走査モータ43を作動させることによって、露光ヘッド30が設けられた台座部310をレール42に案内された状態で副走査方向に移動させることができる。また、ドラム50は主走査モータ51(図6参照)を作動させることによって、図1の矢印R方向に回転させることができ、これによって主走査がなされる。なお、露光ヘッド30は、台座部310の上に、設けられている。
また、本実施形態においては、前述したように一度に64本のレーザビームLA,LBで露光し走査する。
次に、本実施形態に係る製版装置11(図1参照)の制御系の構成について説明する。
図6に示すように、製版装置11の制御系は、画像データに応じて各半導体レーザ21A,21Bを駆動するLDドライバー回路26と、主走査モータ51を駆動する主走査モータ駆動回路81と、副走査モータ43を駆動する副走査モータ駆動回路82と、アクチュエータ304を駆動するアクチュエータ駆動回路299と、主走査モータ駆動回路81・副走査モータ駆動回路82・アクチュエータ駆動回路を制御する制御回路80と、を備えている。制御回路80には、記録プレートFに彫刻(記録)する画像を示す画像データが供給される。
次に、以上のように構成された製版装置11(図1参照)によって、記録プレートFに彫刻(記録)する工程の概要について説明する。なお、図7は、製版装置11によって画像記録を行なう際の処理の流れを示すフローチャートである。
図7に示すように、まず、記録プレートFに彫刻(記録)する画像の画像データを一時的に記憶する不図示の画像メモリから制御回路80に転送する(ステップ100)。制御回路80は、転送されてきた画像データ、及び記録画像の予め定められた解像度を示す解像度データ、浅彫り及び深彫りのいずれかを示すデータに基づいて、調整された信号をLDドライバー回路26、主走査モータ駆動回路81、副走査モータ駆動回路82、アクチュエータ駆動回路299に供給する。
次に、主走査モータ駆動回路81は、制御回路80から供給された信号に基づいて回転速度でドラム50を図1矢印R方向に回転させるように主走査モータ51を制御する(ステップ102)。
副走査モータ駆動回路82は、副走査モータ43による露光ヘッド30の副走査方向に対する送り間隔を設定する(ステップ104)。
次いで、LDドライバー回路26は、画像データに応じて各半導体レーザ21A,21Bの駆動を制御する(ステップ106)。
各半導体レーザ21A,21Bから射出されたレーザビームは、光ファイバ22A,22B、SC型光コネクタ25A、25B、及び光ファイバ70A,70Bを介してファイバーアレイ部300の光ファイバ端部71A,71Bから射出され、図1と図8に示すように、コリメータレンズ32によって略平行光束とされた後、開口部材33によって光量が制限され、結像レンズ34を介してドラム50上の記録プレートFの露光面FAの近傍に結像される(集光される)。
この場合、記録プレートFには、各半導体レーザ21から射出されたレーザビームLA,LBに応じてビームスポットが形成される。これらのビームスポットにより、露光ヘッド30が前述したステップ104で設定された送り間隔のピッチで副走査方向に送られると共に、前述したステップ102により開始されたドラム50の回転によって、解像度が解像度データによって示される解像度となる2次元画像が、記録プレートF上に彫刻(形成)される(ステップ108)。
なお、記録プレートF上への2次元画像の彫刻(記録)が終了すると、主走査モータ駆動回路81は主走査モータ51の回転駆動を停止し(ステップ110)、その後に本処理を終了する。
つぎに、ステップ108におけるレーザビームLA,LBの光パワー制御について説明しつつ、本実施形態の作用及び効果について説明する。
なお、図4に示すように、光ファイバ端部群301Aと光ファイバ端部群301Bとを主走査方向に見ると、光ファイバ端部71A,71Bの間隔、すなわち走査線Kの間隔(画素ピッチ)が10.58μm(解像度2400dpi)とされている。換言すると、1画素は10.58μmとされている。
本実施形態の製版装置11は、狭い領域を彫刻(細線や網点などの精密彫刻)する場合などは記録プレートFを浅彫りし、広い領域を彫刻する場合などは記録プレートFを深彫りする。
具体的には、浅彫りの場合は、レーザビームの出力(パワー)を下げて、主に光ファイバ70A(光ファイバ端部群301A)の光ファイバ端部71Aから射出されたレーザビームLAで走査して彫刻する。
一方、深彫り時には、レーザビームの出力(パワー)を上げ、まず光ファイバ70A(光ファイバ端部群301A)の光ファイバ端部71Aから射出されたレーザビームLAで第一深度L1まで彫刻したのち、同一走査線K(図6参照)上を光ファイバ70B(光ファイバ端部群301Bの光ファイバ端部71Bから射出されたレーザビームLBで第二深度L2まで彫刻する。なお、本実施形態では、第一深度L1は250μm、第二深度L2は500μmとされている。
この深彫り時おいて、図9に示すように、記録プレートFを(凸状に残す)領域Wを形成する場合について説明する。また、領域Wは、主走査方向に沿った断面が、断面略代形状の土台部Dの上部(上底の上に)に断面矩形状の凸細線Pが形成された形状とされている。なお、記録プレートFを凸状に残す領域Wの上部を構成する凸細線Pの走査方向上流側の上流側端部PAを上流側基準位置とし、走査方向下流側の下流側端部PBを上流側基準位置とする。また、凸細線Pは副走査方向を長手方向とされている。
なお、本実施形態では、レーザビームLAの光パワーP1とレーザビームLBの光パワーP2とは同じとされている。しかし、これに限らない(レーザビームLAの光パワーP1とレーザビームLBの光パワーP2とが異なっていてもよい)。
ここで、図9に示す領域Wを形成する光パワー制御について、図10と図11を用いて説明する。なお、図10(A)はレーザビームLAでの彫刻を模式的に示す説明図であり、(B)はレーザビームLAの光パワー制御を示すグラフである。同様に、図11(A)はレーザビームLBでの彫刻を模式的に示す説明図であり、(B)はレーザビームLBの光パワー制御を示すグラフである。
図10に示すように、レーザビームLAで記録プレートFを所定の画素ピッチ(本実施形態では、10.58μmピッチ)で走査して第一深度L1で彫刻する。このとき、上流側基準位置(PA)から走査方向上流側にm画素離れた第一深度L1における第一ポイントQ1と、記録プレートFの表面FAにおける上流側基準位置(PA)から走査方向下流側にn画素離れた第二ポイントQ2と、を結ぶ線分に沿って、第一ポイントQ1又はその近傍からレーザビームLAの光パワーをP1から線形状又は略線形状に下げていき、上流側基準位置(PA)又はその近傍で彫刻閾値エネルギー以下とする(本実施形態では露光をオフする(光パワーを0とする))。つまり、レーザビームLAの光パワーを第一ポイントQ1又はその近傍から下げ始め、上流側基準位置(PA)又はその近傍で彫刻閾値エネルギー以下とする。
なお、彫刻閾値エネルギーとは、記録プレートFの表面を彫刻するために必要なレーザビームのエネルギーとされ、この彫刻閾値エネルギーよりも大きなエネルギーでないと記録プレートFを彫刻することができない。換言すると、彫刻閾値エネルギー以下であると、レーザビームが照射されていても記録プレートFの表面は彫刻されない。なお、この彫刻閾値エネルギーは記録プレートFに種類(材質など)によって異なる。
凸細線Pにおける走査方向幅を彫刻閾値エネルギー以下として(本実施形態では露光をオフして)走査したのち、下流側基準位置又はその近傍からレーザビームLAの光パワーを彫刻閾値エネルギー以上として(本実施形態では露光をオンして)、線形状又は略線形状に上げられて第五ポイントQ5又はその近傍でP1とする。このとき、下流側基準位置(PB)から走査方向下流側にm画素離れた第一深度L1における第五ポイントQ5と、記録プレートFの表面FAにおける下流側基準位置から走査方向上流側にn画素離れた第六ポイントQ6と、を結ぶ線分に沿って、線形状又は略線形状に光パワーを上げていく。
つぎに、図11に示すように、レーザビームLBで記録プレートFを所定の画素ピッチで走査して第二深度L2で彫刻する。このとき、上流側基準位置(PA)から走査方向上流側に(2m+n)画素離れた第二深度L2における第三ポイントQ3と第一ポイントQ1とを結ぶ線分に沿って、第三ポイントQ3又はその近傍からレーザビームLBの光パワーをP2から線形状又は略線形状に下げていき、第一ポイントQ1又はその近傍で彫刻閾値エネルギー以下とする(本実施形態では露光をオフする(光パワーを0とする))。つまり、レーザビームLBの光パワーを第三ポイントQ3又はその近傍から下げ始め、第一ポイントQ1又はその近傍で彫刻閾値エネルギー以下とする。
凸細線Pにおける走査方向幅を彫刻閾値エネルギー以下として(本実施形態では露光をオフして)走査したのち、第五ポイントQ5又はその近傍からレーザビームLBの光パワーを彫刻閾値エネルギー以上として(本実施形態では露光をオンして)、線形状又は略線形状に上げていき、第七ポイントQ7又はその近傍でP2とする。このとき、第二深度L2における下流側基準位置(PB)から走査方向下流側に(2m+n)画素離れた第七ポイントQ7と第五ポイントQ5とを結ぶ線分に沿って線形状又は略線形状に光パワーを上げていく。
このような光パワー制御を行なうことで、記録プレートFを二回走査して彫刻する場合においても、凸状に残す領域Wが断面略台形状の土台部Dの上部に断面略矩形状の凸細線部Pが形成された形状に近づけられる。また、断面略台形状の土台部Dの走査方向上流側傾斜面DAが略直線状となる。同様に、断面略台形状の土台部Dの走査方向下流側傾斜面DBが略直線状となる。換言すると、レーザビームLAで彫刻した土台部の傾斜面にレーザビームLBで彫刻した土台部の傾斜面が略直線状につながる。
よって、製版後の記録プレートF(印刷版)で印刷する場合、印刷物に押し付ける力によって印刷濃度が変化したり、細線やハイライトの点がうまく印刷できなかったりすることが防止又は抑制され、明瞭な印刷がなされる。
なお、本実施形態では、P1=P2であるので、第一ポイントQ1及び第七ポイントQ7は、上流側基準位置(PA)又は下流側流側基準位置(PB)から(2m+n)画素離れた位置とされていた。しかし、P1とP2とが異なる場合は、(2m+n)に(P2/P1)を乗じた(掛けた)値、すなわち、第一ポイントQ1又は第七ポイントQ7は、上流側基準位置又は下流側基準位置から、(2m+n)×(P2/P1)画素離れた位置とすればよい。
つぎに、「n」と「m」について説明する。
nは1以上、3以下の整数であることが望ましい。すなわち、nを1以上、3以下の整数とすることで、断面略矩形状の凸細線Pが適当とされる高さに形成される。
また、mは5以上、30以下の整数であることが望ましい。すなわち、mを5以上、30以下の整数とすることで、断面略台形状とされる土台部Dが適当とされる幅に形成される。
「凸細線Pが適当とされる高さ」及び「断面略台形状とされる土台部Dが適当とされる幅」とは、製版後の記録プレートF(印刷版)で印刷する場合、印刷物に押し付ける力によって印刷濃度が変化したり、細線やハイライトの点がうまく印刷できなかったりすることがより確実に防止又は抑制され、より明瞭な印刷がなされる「高さ」及び「幅」とされる。
つぎに、凸細線Pの走査方向の幅を所望の幅に近づけると共に、断面矩形状を矩形状に近づけるレーザビームLAの光パワー制御について、図12を用いて説明する。また、図におけるGは、1画素(10.58μm)を示している。
レーザビームLAの画素露光量信号をオフしても、凸細線Pの上面にまで露光されてしまう。このため、凸細線Pの上面の幅が所望する幅に満たない場合がある。
そこで、凸細線Pの走査方向上流側の1画素分もレーザビームLAの画素露光量信号をオフした光パワー制御を行なう。更に、レーザビームLAをオフした走査方向上流側外側の1画素分の光パワーを、第一ポイントQ1と第二ポイントQ2とを結ぶ線分よりも光パワーを上げて彫刻する。
同様に、凸細線Pの走査方向下流側の1画素分もレーザビームLAの画素露光量信号をオフした光パワー制御を行なう。更に、レーザビームLAをオフした走査方向下流側外側の1画素分の光パワーを、第五ポイントQ5と第六ポイントQ6とを結ぶ線分によりも光パワーを上げて彫刻する。
このような光パワー制御を行なうことで、凸細線Pの上面P5の幅が所望の幅に近づけられると共に、エッジ部(PA、PB)がより立てられる(90°に近づけられる)。つまり、凸細線Pの断面形状が矩形状に近づけられる(凸細線Pが高精密に彫刻される)。よって、製版後の記録プレートFで印刷した印刷物における細線の再現性が向上される。
ここで、上記制御方法は、レーザビームLAで走査したのち、レーザビームLBを走査したが、これに限定されない。逆に、レーザビームLBで走査したのち、レーザビームLAを走査する場合でも、同様のパワー制御を行なうことで、凸状に残す領域Wが断面略台形状の土台部Dの上部に断面略矩形状の凸細線部Pが形成された形状に近づけられる。
よって次に、レーザビームLAとレーザビームLBのどちらを先に走査しても、略同じ彫刻形状となることについての説明、すなわち、レーザビームLAとレーザビームLBのどちらを先に走査しても凸状に残す領域Wが断面略台形状の土台部Dの上部に断面略矩形状の凸細線部Pが形成された形状に近づけられることについて説明する。
図13(A)に示すように、レーザビームLAで彫刻できる深さをd1、図14(A)に示すように、レーザビームLBで彫刻できる深さをd2とする。なお、d1+d2が第二深度L2とされる。
図13(B)に示すように、レーザビームLAで走査して彫刻する際には、上流側基準位置から走査方向上流側にm画素離れた第一ポイントと、記録プレートFの表面FAにおける上流側基準位置から走査方向下流側にn画素離れた第二ポイントと、を結ぶ線分に沿って、第一ポイント又はその近傍からレーザビームLAの光パワーをP1から線形状又は略線形状に下げていき、上流側基準位置又はその近傍で彫刻閾値エネルギー以下とする。つまり、レーザビームLAの光パワーを第一ポイント又はその近傍から下げ始め、上流側基準位置又はその近傍で彫刻閾値エネルギー以下とする。
凸細線Pにおける走査方向幅を彫刻閾値エネルギー以下として走査したのち、下流側基準位置又はその近傍からレーザビームLAの光パワーを彫刻閾値エネルギー以上として、線形状又は略線形状に上げられて第五ポイント又はその近傍でP1とする。このとき、下流側基準位置から走査方向下流側にm画素離れた第五ポイントと、記録プレートFの表面FAにおける下流側基準位置から走査方向上流側にn画素離れた第六ポイントと、を結ぶ線分に沿って、線形状又は略線形状に光パワーを上げていく。
図14(B)に示すように、レーザビームLBで走査して彫刻する際には、上流側基準位置から走査方向上流側に(2m+n)画素離れた第三ポイントと第一ポイントとを結ぶ線分に沿って、第三ポイント又はその近傍からレーザビームLBの光パワーをP2から線形状又は略線形状に下げていき、第一ポイント又はその近傍で彫刻閾値エネルギー以下とする。つまり、レーザビームLBの光パワーを第三ポイント又はその近傍から下げ始め、第一ポイント又はその近傍で彫刻閾値エネルギー以下とする。
凸細線Pにおける走査方向幅を彫刻閾値エネルギー以下として走査したのち、第五ポイント又はその近傍からレーザビームLBの光パワーを彫刻閾値エネルギー以上として、線形状又は略線形状に上げていき、第七ポイント又はその近傍でP2とする。このとき、下流側基準位置から走査方向下流側に(2m+n)画素離れた第七ポイントと第五ポイントとを結ぶ線分に沿って線形状又は略線形状に光パワーを上げていく。
ここで、レーザビームLAで走査したのち、レーザビームLBを走査すると、今まで説明した光パワー制御と同じとされる。逆に、レーザビームLBで走査したのち、レーザビームLAを走査する場合でも、図15(C)に示すように、結果的にレーザビームLA及びレーザビームLBのトータルで露光するエネルギーは同じなので、略同じ彫刻形状が得られる。つまり、レーザビームLAとレーザビームLBとをいずれを先に走査露光しても、トータルで露光するエネルギーは同じなので、凸状に残す領域Wが断面略台形状の土台部Dの上部に断面略矩形状の凸細線部Pが形成された形状に近づけられる。なお、図15(A)は凸状に残す領域Wの主査方向に沿った断面形状を模式的に示す図であり、図15(B)は、図13(B)と図14(B)との両方を図示したグラフであり、図15(C)は、レーザビームLAとレーザビームLBとのトータルのエネルギーを示すグラフである。
なお、上記説明においては、P1=P2であるので、第一ポイント及び第七ポイントは、上流側基準位置又は下流側流側基準位置から(2m+n)画素離れた位置とされていた。しかし、P1とP2とが異なる場合は、(2m+n)に(P2/P1)を乗じた(掛けた)値、すなわち、第一ポイント又は第七ポイントは、上流側基準位置又は下流側基準位置から、(2m+n)×(P2/P1)画素離れた位置とすればよい。
なお、前述したように、彫刻閾値エネルギーとは、記録媒体の表面を彫刻するために必要な光ビームの光エネルギーとされ、この彫刻閾値エネルギーよりも大きなエネルギーでないと記録媒体は彫刻されない。また、彫刻閾値エネルギーは、先行技術には開示されていない技術とされており、これを考慮することで、より微細彫刻が可能とされる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されない。
例えば、上記実施形態では、光パワーを制御する領域は、主走査方向の上流側と下流側とに夫々行なったが、上流側及び下流側のいずれか一方側にのみ適用してもよい。
また、走査方向(主走査方向)の上流側と下流側でなく、副走査方向の上流側と下流側の少なくとも一方側に本発明の光パワー制御を適用してもよい。
本発明に係る実施形態の製版装置を示す概略構成図(斜視図)である。 レーザ記録装置のファイバーアレイ部及び光ファイバを示す斜視図である。 ファイバーアレイ部の露光部を示す模式図である。 光ファイバ端部の配置位置と走査線とを説明するため説明図である。 製版装置を平面視で見た図である。 製版装置の制御系の構成を示すブロック図である。 レーザ記録装置によって画像記録を行なう際の処理の概要を示すフローチャートである。 露光ヘッドの主要部と射出されたレーザビームとを模式的に図示した説明図である。 凸状に残す領域Wの主査方向に沿った断面形状を模式的に示す図である。 (A)はレーザビームLAでの彫刻を模式的に示す説明図であり、(B)はレーザビームLAの光パワー制御を示すグラフである (A)はレーザビームLBでの彫刻を模式的に示す説明図であり、(B)はレーザビームLBの光パワー制御を示すグラフである。 レーザビームLAの光パワー制御を示すグラフである。 (A)はレーザビームLAでの彫刻を模式的に示す説明図であり、(B)はレーザビームLAの光パワー制御を示すグラフである (A)はレーザビームLBでの彫刻を模式的に示す説明図であり、(B)はレーザビームLBの光パワー制御を示すグラフである。 (A)は凸状に残す領域Wの主査方向に沿った断面形状を模式的に示す図であり、(B)はレーザビームLA及びレーザビームLBの光パワー制御を示すグラフであり、(C)はレーザビームLAとレーザビームLBとのトータルのエネルギーを示すグラフである。
符号の説明
10 レーザ記録装置
11 製版装置
20 光源ユニット
30 露光ヘッド
50 ドラム
70A 光ファイバ
70B 光ファイバ
71A 光ファイバ端部
71B 光ファイバ端部
300 ファイバーアレイ部
350 結像位置シフト部材(結像位置変更手段)
LA レーザビーム(第一光ビーム)
LB レーザビーム(第二光ビーム)
F 記録プレート(記録媒体)
FA 露光面(記録媒体の表面)
L1 第一深度
L2 第二深度
K 走査線
W 凸状に残す領域
D 土台部
P 凸細線(凸部)
PA 上流側端部
PB 下流側端部
Q1 第一ポイント
Q2 第二ポイント
Q3 第三ポイント
Q5 第五ポイント
Q6 第六ポイント
Q7 第七ポイント
X1 第一結像位置
X2 第二結像位置

Claims (11)

  1. 光ビームで記録媒体を所定の画素ピッチで走査することにより、前記記録媒体を彫刻して製版する製版装置であって、
    前記光ビームは、第一光ビームと第二光ビームとを有し、前記第一光ビームの光パワーをP1、前記第二光ビームの光パワーをP2、各々彫刻できる深さをd1,d2とし、
    前記一方の光ビームで前記記録媒体を所定の画素ピッチで走査して第一深度d1あるいはd2まで彫刻した後、前記一方の光ビームが走査した走査線上を前記他方の光ビームで走査して第一深度よりも深い第二深度d1+d2まで彫刻し、
    前記記録媒体を凸状に残す領域の上部を構成する凸部の走査方向上流側の上流側端部を上流側基準位置とすると、
    前記第一の光ビームの光パワー制御は、
    前記第一の光ビームで前記記録媒体を所定の画素ピッチで走査して彫刻する際には、
    上流側基準位置から走査方向上流側にm画素離れた第一ポイント又はその近傍から、第一ポイントと前記記録媒体の表面における上流側基準位置から走査方向下流側にn画素離れた第二ポイントまで、前記第一光ビームの光パワーをP1から線形状又は略線形状に下げて、上流側基準位置又はその近傍で彫刻閾値エネルギー以下とし、
    前記第二光ビームで前記記録媒体を所定の画素ピッチで走査して彫刻する際には、
    上流側基準位置から走査方向上流側に(2m+n)×(P2/P1)画素離れた第三ポイント又はその近傍から、第一ポイントと第三ポイントまで、前記第二光ビームの光パワーをP2から線形状又は略線形状に下げて、第一ポイント又はその近傍で彫刻閾値エネルギー以下とすることを特徴とする製版装置。
  2. 前記記録媒体の表面を凸状に残す領域の上部を構成する凸部の走査方向上流側に隣接する隣接領域における一部領域又は全領域を彫刻する前記第一光ビームの光パワーを、凸部の上面が彫刻閾値エネルギー以下になるように下げ、
    前記隣接領域の走査方向上流側外側に近接する近接領域では、第一ポイントと第二ポイントとを結ぶ線分に沿って彫刻するときよりも前記第一光ビームの光パワーを上げることを特徴とする請求項1に記載の製版装置。
  3. 光ビームで記録媒体を画素ピッチで走査することにより、前記記録媒体を彫刻して製版する製版装置であって、
    前記光ビームは、第一光ビームと第二光ビームとを有し、前記第一光ビームの光パワーをP1、前記第二光ビームの光パワーをP2、各々彫刻できる深さをd1,d2とし、
    前記一方の光ビームで前記記録媒体を所定の画素ピッチで走査して第一深度d1あるいはd2まで彫刻した後、前記一方の光ビームが走査した走査線上を前記他方の光ビームで走査して第一深度よりも深い第二深度d1+d2まで彫刻し、
    前記記録媒体を凸状に残す領域の上部を構成する凸部の走査方向下流側の下流側端部を下流側基準位置とすると、
    前記光ビームの光パワー制御は、
    前記第一光ビームで前記記録媒体を所定の画素ピッチで走査して彫刻する際には、
    下流側基準位置又はその近傍から前記第一光ビームの光パワーを彫刻閾値エネルギー以上とした後、下流側基準位置から走査方向下流側にm画素離れた第五ポイントと前記録録媒体の表面における下流側基準位置から走査方向上流側にn画素離れた第六ポイントまで、線形状又は略線形状に光パワーを上げて、第五ポイント又はその近傍でP1とし、
    前記第二光ビームで前記記録媒体を所定の画素ピッチで走査して彫刻する際には、
    第五ポイント又はその近傍から前記第二光ビームの光パワーを彫刻閾値エネルギー以上とした後、第五ポイントと下流側基準位置から走査方向下流側に(2m+n)×(P2/P1)画素離れた第七ポイントまで、線形状又は略線形状に光パワーを上げて、第七ポイント又はその近傍でP2とすることを特徴とする製版装置。
  4. 前記記録媒体の表面を凸状に残す領域の上部を構成する凸部の走査方向下流側に隣接する隣接領域における一部領域又は全領域を彫刻する前記第一光ビームの光パワーを、凸部の上面が彫刻閾値エネルギー以下になるように下げ、
    前記隣接領域の走査方向上流側外側に近接する近接領域では、第五ポイントと第六ポイントとを結ぶ線分に沿って彫刻するときよりも前記第一光ビームの光パワーを上げることを特徴とする請求項3に記載の製版装置。
  5. nが、1以上、3以下の整数であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の製版装置。
  6. mが、5以上、30以下の整数であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の製版装置。
  7. 前記記録媒体は、光ビームが、主走査方向と、前記主走査方向に直交する副走査方向と、に走査されることにより彫刻され、
    前記光ビームの光パワー制御は、主走査方向及び副走査方向のいずれか一方又は両方を走査する際に行なれることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の製版装置。
  8. 光ビームで記録媒体を所定の画素ピッチで走査することにより、前記記録媒体を彫刻して製版する製版方法であって、
    前記光ビームは、第一光ビームと第二光ビームとを有し、前記第一光ビームの光パワーをP1、前記第二光ビームの光パワーをP2、各々彫刻できる深さをd1,d2とし、
    前記一方の光ビームで前記記録媒体を所定の画素ピッチで走査して第一深度d1あるいはd2まで彫刻した後、前記一方の光ビームが走査した走査線上を前記他方の光ビームで走査して第一深度よりも深い第二深度d1+d2まで彫刻し、
    前記記録媒体を凸状に残す領域の上部を構成する凸部の走査方向上流側の上流側端部を上流側基準位置とすると、
    前記第一光ビームで前記記録媒体を所定の画素ピッチで走査して彫刻する際には、
    上流側基準位置から走査方向上流側にm画素離れた第一ポイント又はその近傍から、第一ポイントと前記記録媒体の表面における上流側基準位置から走査方向下流側にn画素離れた第二ポイントまで、前記第一光ビームの光パワーをP1から線形状又は略線形状に下げて、上流側基準位置又はその近傍で彫刻閾値エネルギー以下とし、
    前記第二光ビームで前記記録媒体を所定の画素ピッチで走査して彫刻する際には、
    上流側基準位置から走査方向上流側に(2m+n)×(P2/P1)画素離れた第三ポイント又はその近傍から、第一ポイントと第三ポイントまで、前記第二光ビームの光パワーをP2から線形状又は略線形状に下げて、第一ポイント又はその近傍で彫刻閾値エネルギー以下とすることを特徴とする製版方法。
  9. 前記記録媒体の表面を凸状に残す領域の上部を構成する凸部の走査方向上流側に隣接する隣接領域における一部領域又は全領域を彫刻する前記第一光ビームの光パワーを、凸部の上面が彫刻閾値エネルギー以下になるように下げ、
    前記隣接領域の走査方向上流側外側に近接する近接領域では、第一ポイントと第二ポイントとを結ぶ線分に沿って彫刻するときよりも前記第一光ビームの光パワーを上げて彫刻することを特徴とする請求項8に記載の製版方法。
  10. 光ビームで記録媒体を所定の画素ピッチで走査することにより、前記記録媒体を彫刻して製版する製版方法であって、
    前記光ビームは、第一光ビームと第二光ビームとを有し、前記第一光ビームの光パワーをP1、前記第二光ビームの光パワーをP2、各々彫刻できる深さをd1,d2とし、
    前記一方の光ビームで前記記録媒体を所定の画素ピッチで走査して第一深度d1あるいはd2まで彫刻した後、前記一方の光ビームが走査した走査線上を前記他方の光ビームで走査して第一深度よりも深い第二深度d1+d2まで彫刻し、
    前記記録媒体を凸状に残す領域の上部を構成する凸部の走査方向下流側の下流側端部を下流側基準位置とすると、
    前記第一光ビームで前記記録媒体を所定の画素ピッチで走査して彫刻する際には、
    下流側基準位置又はその近傍から前記第一光ビームの光パワーを彫刻閾値エネルギー以上とした後、下流側基準位置から走査方向下流側にm画素離れた第五ポイントと前記録録媒体の表面における下流側基準位置から走査方向上流側にn画素離れた第六ポイントまで、線形状又は略線形状に光パワーを上げて、第五ポイント又はその近傍でP1とし、
    前記第二光ビームで前記記録媒体を所定の画素ピッチで走査して彫刻する際には、
    第五ポイント又はその近傍から前記第二光ビームの光パワーを彫刻閾値エネルギー以上とした後、第五ポイントと下流側基準位置から走査方向下流側に(2m+n)×(P2/P1)画素離れた第七ポイントとを結ぶ線分に沿って、線形状又は略線形状に光パワーを上げて、第七ポイント又はその近傍でP2とすることを特徴とする製版方法。
  11. 前記記録媒体の表面を凸状に残す領域の上部を構成する凸部の走査方向下流側に隣接する隣接領域における一部領域又は全領域を彫刻する前記第一光ビームの光パワーを、凸部の上面が彫刻閾値エネルギー以下になるように下げ、
    前記隣接領域の走査方向上流側外側に近接する近接領域では、第五ポイントと第六ポイントとを結ぶ線分に沿って彫刻するときよりも前記第一光ビームの光パワーを上げて彫刻することを特徴とする請求項10に記載の製版方法。
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