JP5077816B2 - タッチパネル付き音響機器 - Google Patents

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Description

この発明は、タッチパネル付きのディジタルミキサなどの音響機器に関し、特にメータの画像でチャンネルレイヤを切り替える機能を備えた音響機器に関する。
大型のディジタルミキサのように、例えば入力チャンネル(ch)数よりもパネル上のチャンネルフェーダなどの物理操作子の数が少ない機器が増えてきている。この場合、あるchのパラメータを操作するためには、例えばセレクトボタンなどを使用して、対象のchを一時的にパネル上のフェーダなどにアサインし、パラメータ値の変更などを行っていた(非特許文献1参照)。
図6は、従来のミキサ600の外部パネルの例を示す。表示部601および複数ch分のフェーダなどの操作子群602がパネル上に設けられている。操作子群602はMチャンネル分しか設けられておらず、実際の内部chとしてはそれより多いNチャンネル分(N>M)の入力信号の処理を行わなくてはならないため、アサインキー603が設けられている。610はアサインキーの部分の拡大図である。1〜8chを選択するためのスイッチ611、同様に9〜16ch、17〜24ch、25〜32chのそれぞれのchをアサインするためのスイッチ612〜614が設けられている。例えばアサインキー611をオンすると、操作子群602が1〜8chに割り当てられ、その操作対象のchをパネル上の操作子602で制御することができるようになる。
Digital Production Console DM2000,Ver.2,取扱説明書,2003年(第3章「基本操作」の「レイヤーの選択」の項)
上述したように、物理的な操作子にアサインされていないchのパラメータを操作するためには、操作対象のchを物理操作子にアサインする必要がある。多くの場合、アサイン専用の物理キーを用意して、対象のchをすぐに物理操作子にアサインできるようにしてあるが、ch数が多いほどパネル面を広く使用する上、スイッチも大量に必要になり、コストの増加に繋がる。
この発明は、操作対象のch数に対し少ない数の物理操作子しか設けられていない音響機器において、物理操作子へのchの割り当てを容易に行うことができるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、表示機能とユーザによるタッチ操作の検出機能とを備えるタッチパネル付きの音響機器において、外部パネル上に設けられた操作子群であって、M個の内部チャンネルに関する設定を行う操作子群と、音響信号処理を行うN個(N>M)の内部チャンネルであって、M個ごとに、複数のグループにグループ分けされている内部チャンネルと、前記タッチパネル上に、前記グループに属するM個の内部チャンネルの設定レベルを示すM個のメータを一まとまりに表示したメータ表示を、前記複数の各グループに対応して複数行うメータ表示手段と、前記タッチパネル上に表示された前記複数のメータ表示のうち、ユーザがタッチしたメータ表示に対応するグループのM個の内部チャンネルを、前記操作子群に割当て、該操作子群で当該割当てられたM個の内部チャンネルに関する設定を行なえるように設定する制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のタッチパネル付き音響機器において、さらに、前記M個の内部チャンネルに関する設定を行う操作子群のほかに、所定数の内部チャンネルに関する設定を行う第2操作子群と、該第2操作子群に固定的に割当てる内部チャンネルを指定する手段とを備え、該第2操作子群は、前記M個の内部チャンネルに関する設定を行う操作子群の割当てにかかわらず、前記固定的に割当てられた内部チャンネルに関する設定を行う操作子群として機能することを特徴とする。
本発明によれば、操作対象のch数に対し少ない数の物理操作子しか設けられていない音響機器において、物理操作子へのchの割り当てを容易に行うことができる。また、アサイン専用の物理キーが不要となるため、物理キーやパネル面などのコストが削減できる。
以下、図面を用いてこの発明の実施の形態を説明する。
図1は、本実施形態の音響機器のモジュール構成を示す。ミキサなどの音響機器100は、タッチパネル101と、処理回路102と、物理的な操作子群103とを備えている。処理回路102では、Nチャンネルの音響信号の処理を行っており、操作子群103はMチャンネル分の(N>M)操作しか行うことができない。そこで、chを分けて操作子群103に割り当てる機能を備えている。
図2は、図1の音響機器(ディジタルミキサ)100のハードウェア構成例を示す。CPU(中央処理装置)201は、この音響機器全体の動作を制御する処理装置である。RAM(ランダムアクセスメモリ)202は、CPU201が実行するプログラムのロード領域やワーク領域に使用する揮発性メモリである。ROM(リードオンリメモリ)203は、CPU201が実行する制御プログラムや各種のデータを格納する不揮発性メモリである。操作子206は、この音響機器の外部パネルなどに設けられているスイッチやフェーダなどの操作子である。操作子206の操作は検出回路205により検出され、検出結果がCPU201に送られる。表示部208は、各種の情報を表示するディスプレイ(タッチパネル)である。表示回路207は、CPU201からの指示に基づいて、与えられたデータを表示部208に表示するとともに、ユーザが画面に触れる操作を検出しその操作情報をCPU201に送る。通信インタフェース(I/F)209は、外部機器101と接続するためのインタフェースである。外部機器101との接続方式は、どのようなものでも良い。音声信号入力回路210は、マイクなどのオーディオ入力機器221からオーディオデータを入力する回路である。音声信号出力回路211は、スピーカなどのオーディオ出力機器222にオーディオデータを出力する回路である。
DSP(ディジタル信号処理装置)204は、CPU201から設定されたパラメータを用いて、CPU201から設定されたマイクロプログラムを実行することにより、音響機器(ミキサ)としての機能を実現する信号処理装置である。例えば、音声信号入力回路210から入力した音響信号をDSP204によりミキシング処理や調整処理して、その結果を音声信号出力回路211経由でスピーカなど222に出力することができる。このミキサの内部ch数は、操作子群103のch数より多いものとする。
図3は、タッチパネル部分の拡大図(表示例)を示す。音響機器100の外部パネル上にタッチパネル101および複数ch分(ここでは16ch分)の操作子群103が設けられている。タッチパネル101には拡大図300に示すような画面が表示されている。311および312は操作子群103の各ch操作子に対応する表示である。301は1〜16の各chのレベルを示すメータ画像であり、同様に302〜304はそれぞれ17〜32、33〜48、49〜64の各chのメータ画像である。本実施形態ではこの複数chのメータ画像部分をタッチすることにより、操作子群103への各chのアサインを行うことができる。すなわち、例えばメータ画像301をタッチすると、操作子群103は1〜16chの操作を行う操作子群となり、メータ画像302をタッチすると17〜32chの操作を行う操作子群にアサインされる。
図4は、操作子の割り当てに固定部を持つ例である。外部パネル上にタッチパネル101と16ch分の操作子群103が設けられているのは図3と同様である。図4では、16ch分の操作子群を2つに分け左側の8ch分は複数chにアサイン可能とし、右側の8ch分は所定の操作によりアサインした8ch分が固定の操作対象chとして割り当てられる。これは、例えば出力側のchで常に操作したいものを固定の領域402にアサインし、それ以外の入力chは適宜401に割り当てるようなケースで便利である。タッチパネル101の拡大図400で示されるように、メータ画像は8ch毎に区切られ、411〜418に示すように表示される。411をタッチすると、アサイン可能な操作子群401が1〜8chの操作子となり、メータ画像412をタッチすると操作子群401が9〜16chの操作子群となる。以下同様である。
図5(a)は、チャンネルアサイン(通常)処理の手順を示す。この処理は、図3や図4でメータ画像301〜304,411〜418がタッチされたとき実行される。ステップ501で、タッチされたメータ画像に対応するchのチャンネル情報(chナンバ、そのchの現状のレベル値など)を取得し、ステップ502でそれらのchを操作子群にアサインする。ステップ503で操作子の位置情報を更新する。ステップ503は、アサインしたchの現状のレベル値に応じて操作子群103のフェーダ(ムービングフェーダとする)の位置を変更する処理などである。
図5(b)は、アサイン可能数を変更する処理の手順を示す。この処理は、所定のアサイン可能数変更画面を表示して、固定化するch数が指定されたとき実行される。ステップ511で、固定化を指示されたch数を取得する。ステップ512で、「最大アサイン可能数−固定化数」を計算し、その計算値毎にメータ画像を再グルーピング化するとともに、固定部として使用する操作子群(図4の402)に、固定の操作対象chとして割り当てるchをアサインする。ステップ513でメータ画像を再描画する。
実施形態の音響機器のモジュール構成図 実施形態の音響機器のハードウェア構成図 タッチパネル部分の拡大図 操作子の割り当てに固定部を持つ例を示す図 チャンネルアサイン処理とアサイン可能数変更処理の手順を示すフローチャート 従来技術を示す図
符号の説明
100…音響機器、101…タッチパネル、102…処理回路、103…操作子群、300…拡大図、301〜304…メータ表示。

Claims (2)

  1. 表示機能とユーザによるタッチ操作の検出機能とを備えるタッチパネル付きの音響機器において、
    外部パネル上に設けられた操作子群であって、M個の内部チャンネルに関する設定を行う操作子群と、
    音響信号処理を行うN個(N>M)の内部チャンネルであって、M個ごとに、複数のグループにグループ分けされている内部チャンネルと、
    前記タッチパネル上に、前記グループに属するM個の内部チャンネルの設定レベルを示すM個のメータを一まとまりに表示したメータ表示を、前記複数の各グループに対応して複数行うメータ表示手段と、
    前記タッチパネル上に表示された前記複数のメータ表示のうち、ユーザがタッチしたメータ表示に対応するグループのM個の内部チャンネルを、前記操作子群に割当て、該操作子群で当該割当てられたM個の内部チャンネルに関する設定を行なえるように設定する制御手段と
    を備えることを特徴とするタッチパネル付き音響機器。
  2. 請求項1に記載のタッチパネル付き音響機器において、さらに、
    前記M個の内部チャンネルに関する設定を行う操作子群のほかに、所定数の内部チャンネルに関する設定を行う第2操作子群と、
    該第2操作子群に固定的に割当てる内部チャンネルを指定する手段と
    を備え、
    該第2操作子群は、前記M個の内部チャンネルに関する設定を行う操作子群の割当てにかかわらず、前記固定的に割当てられた内部チャンネルに関する設定を行う操作子群として機能することを特徴とするタッチパネル付き音響機器。
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