JP5077482B2 - 内燃機関の潤滑システム - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関に潤滑オイルを供給する潤滑システムに関する。
近年、内燃機関の燃費性能を向上させるために、使用する潤滑オイルの低粘度化が図られている。しかしながら、潤滑オイルの元々の粘度が低いと、該潤滑オイルが劣化することによる油膜切れが生じ易くなる。油膜切れが生じると、内燃機関の摺動部におけるフリクションがかえって増加することになるため、燃費の大幅な悪化を招く虞がある。
特許文献1には、冷却水によってオイルパンを冷却することにより潤滑オイルを冷却し、該潤滑オイルの劣化を防止する技術が開示されている。しかし、潤滑オイルを過度に冷却すると、該潤滑オイルの粘度が過度に上昇し、その結果、フリクションの増加を招くことになる。また、潤滑オイルの粘度が過度に上昇するとオイルポンプの仕事量が増加することになり、これも燃費悪化の要因となる。
特開2006−168701号公報
本発明は、内燃機関に使用される潤滑オイルの劣化をより好適に抑制することが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明は、オイルポンプの油圧を低下させることで潤滑オイルの温度上昇を抑え、それによって潤滑オイルの劣化を抑制するものである。
より詳しくは、第一の発明に係る内燃機関の潤滑システムは、
内燃機関に供給する潤滑オイルを圧送するオイルポンプと、
該オイルポンプの油圧を制御する油圧制御手段と、
潤滑オイルの劣化度合いが所定レベルより高いか否かを判定する判定手段と、を備え、
前記判定手段によって潤滑オイルの劣化度合いが前記所定レベルより高いと判定されたときは、前記油圧制御手段によって、潤滑オイルの劣化度合いが前記所定レベル以下のときよりも前記オイルポンプの油圧を低くすることを特徴とする。
ここで、所定レベルとは、潤滑オイルのそれ以上の劣化の促進を抑制する必要があると判断できる閾値である。該所定レベルは実験等に基づいて予め定めることが出来る。
本発明によれば、潤滑オイルの劣化度合いが所定レベルより高いときは、潤滑オイルの温度上昇が抑えられる。その結果、潤滑オイルの劣化の促進を抑制することが出来る。
また、本発明によれば、潤滑オイルの温度上昇を抑制しつつも、過度な温度低下は生じ難いため、潤滑オイルの過度な粘度上昇も抑制することが出来る。そのため、燃費の悪化を抑制することが出来る。さらに、オイルポンプの油圧制御は応答性が高いため、潤滑オイルの劣化抑制のための制御を所望のタイミングで実現することが出来る。
また、オイルポンプの油圧を低くすると、その仕事量が減少することになる。そのため、オイルポンプが内燃機関の出力を駆動源とする機械式ポンプの場合、その油圧を低くすることで燃費を向上させることも出来る。
ここで、オイルポンプの油圧を低くすると内燃機関に供給される潤滑オイルの量が減少するため、高負荷領域及び高回転領域では潤滑オイルが不足する虞がある。そこで、本発明においては、内燃機関の機関負荷が所定負荷以上のとき又は内燃機関の機関回転数が所定回転数以上のときは、判定手段によって潤滑オイルの劣化度合いが所定レベルより高いと判定された場合であっても、オイルポンプの油圧を低くする制御を禁止してもよい。これにより、潤滑オイルが不足することを抑制することが出来る。
第二の発明に係る内燃機関の潤滑システムは、
内燃機関に供給する潤滑油を圧送するオイルポンプと、
該オイルポンプの油圧を制御する油圧制御手段と、
潤滑油の劣化度合いを取得する劣化度合い取得手段と、を備え、
潤滑油の劣化度合いが高いほど前記オイルポンプの油圧を低くすることを特徴とする。
本発明によっても、潤滑オイルの劣化の促進を抑制することが出来る。
また、第一及び第二の発明においては、潤滑オイルの劣化度合いに関わらず、オイルポンプの油圧を所定期間経過毎に所定圧力以下に低下させてもよい。これにより、潤滑オイルの劣化の促進をより抑制することが出来る。
本発明によれば、内燃機関に使用される潤滑オイルの劣化をより好適に抑制することが出来る。
実施例1に係る内燃機関及びその吸排気系の概略構成を示す図である。 実施例1に係る内燃機関の潤滑系の概略構成を示す図である。 実施例1に係る、フリクションと潤滑オイルの粘度との関係を示す図である。 実施例1に係る潤滑オイルの劣化抑制制御のフローを示すフローチャートである。 実施例1の変形例に係る潤滑オイルの劣化抑制制御のフローを示すフローチャートである。 実施例2に係る潤滑オイルの劣化抑制制御のフローを示すフローチャートである。 実施例3に係る潤滑オイルの劣化抑制制御のフローを示すフローチャートである。
符号の説明
1 内燃機関
2 気筒
4 吸気通路
6 排気通路
14 回転変動計
15 オイルポンプ
16 オイルパン
17 リリーフバルブ
18 オイルコントロールバルブ
20 ECU
21 車速センサ
22 アクセル開度センサ
以下、本発明の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。本実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に記載がない限りは発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<実施例1>
本発明の第一の実施例について図1〜4に基づいて説明する。
(内燃機関およびその吸排気系の概略構成)
図1は、本実施例に係る内燃機関およびその周辺システムの概略構成を示す図である。内燃機関1は4つの気筒2を有するディーゼルエンジンである。各気筒2には筒内に直接燃料を噴射する燃料噴射弁3が設けられている。各気筒2は図示しない吸気ポートを介してインテークマニホールド5に連通している。インテークマニホールド5は吸気通路4に接続している。吸気通路4には、エアフローメータ9、ターボチャージャ8のコンプレッサ8a、インタークーラ10及びスロットル弁11が上流から順に設けられている。
また、各気筒2は図示しない排気ポートを介してエキゾーストマニホールド7に連通している。エキゾーストマニホールド7は排気通路6に接続している。排気通路6には、ターボチャージャ8のタービン8b及び排気浄化装置12が設けられている。タービン8bには可変ノズルベーン8cが備えられている。排気浄化装置12としては、酸化触媒、吸蔵還元型NOx触媒及びパティキュレートフィルタ等によって構成されたものを例示することが出来る。
内燃機関1には加速度センサ13及び回転変動計14が設けられている。また、内燃機関1には潤滑オイルを圧送するオイルポンプ15が設けられている。該オイルポンプ15は、内燃機関1のクランクシャフトの回転によって駆動する機械式ポンプであり、且つ、後述する構成によって油圧の変更が可能となっている。
内燃機関1には内燃機関1の運転状態を制御するコンピュータユニットであるECU20が併設されている。ECU20には、エアフローメータ9、加速度センサ13及び回転変動計14に加え、内燃機関1を搭載した車両に設けられた車速センサ21及びアクセル開度センサ22が電気的に接続されている。これらのセンサの出力信号がECU20に入力される。また、ECU20には、燃料噴射弁3、スロットル弁11、可変ノズルベーン8cが電気的に接続されている。これらがECU20によって制御される。
(内燃機関の潤滑系の概略構成)
図2は、本実施例に係る内燃機関の潤滑系の概略構成を示す図である。図2における矢印は潤滑オイルの経路を表している。本実施例では、オイルパン16に溜まった潤滑オイルがオイルポンプ15によって圧送され、内燃機関1の各摺動部に供給される。
また、オイルポンプ15にはリリーフバルブ17が併設されており、オイルポンプ15によって圧送された潤滑オイルが該リリーフバルブ17にも供給される。さらに、オイルポンプ15の油圧を可変に制御するために、リリーフバルブ17にはオイルコントロールバルブ(以下、OCVと称する)18が併設されている。該OCV18にも、オイルポンプ15によって圧送された潤滑オイルがその作動オイルとして供給される。
リリーフバルブ17内においては、弁体17aがばね17bによって付勢されている。オイルポンプ15の油圧が上昇し、リリーフバルブ17に供給される潤滑オイルの圧力がばね17bの弾性力よりも大きくなると、弁体17aが開弁する(図2における下方に移動する)。これにより、リリーフバルブ17に供給された潤滑オイルが、オイルポンプ15よりも上流側に戻される。
さらに、本実施例に係るリリーフバルブ17内においては、ばね17bにおける弁体17aと接続されている端部とは反対側の端部がリテーナ17cに接続されている。該リテーナ17cは弁体17aと同様摺動自在となっている。そして、リリーフバルブ17内におけるリテーナ17cの下方にはサブ室17dが形成されている。
サブ室17dはOCV18と連通しており、OCV18に供給された潤滑オイルがOCV18とサブ室17dとの間を行き来することが可能となっている。OCV18はECU20と電気的に接続されている。ECU20によってOCV18を制御することで、オイルポンプ15の油圧を制御することが出来る。
例えば、OCV18からサブ室17dに潤滑オイルが供給されると(以下、この状態をOCV−OFFと称する)、リリーフバルブ17内においてリテーナ17cが上方に位置することになる。これにより、ばね17bの弾性力が高くなる。その結果、弁体17aの開弁圧が高くなるため、オイルポンプ15の油圧は高圧となる。
一方、サブ室17dからOCV18に潤滑オイルが排出されると(以下、この状態をOCV−ONと称する)、リリーフバルブ17内においてリテーナ17cが下方に位置することになる。これにより、ばね17bの弾性力が低くなる。その結果、弁体17aの開弁圧が低くなるため、オイルポンプ15の油圧は低圧となる。
尚、本実施例においては、リリーフバルブ17及びOCV18が本発明に係る油圧制御手段に相当する。
また、本実施例に係るオイルポンプ15の油圧制御の方法は上記方法に限られるものではない。例えば、オイルポンプ15を電動ポンプとした場合、ECU20によってその油圧を制御することが出来る。
(潤滑オイルの劣化判定)
本実施例においては、燃費の向上を図るため、潤滑オイルとして低粘度オイルを使用する。また、本実施例においては、内燃機関のフリクションに基づいて潤滑オイルの劣化判定を行う。より具体的には、低負荷運転状態と高負荷運転状態とにおいて内燃機関1のフリクションを算出し、それぞれの運転状態におけるフリクションの関係に基づいて、潤滑オイルの劣化度合いが所定レベルより高いか否かを判定する。ここで、所定レベルとは、潤滑オイルのそれ以上の劣化の促進を抑制する必要があると判断できる閾値である。該所定レベルは実験等に基づいて予め定めることが出来る。
低負荷運転状態におけるフリクションの算出方法としては次のような方法を例示できる。つまり、減速運転時(フューエルカット時)に、トルクに影響しない程度の微少量の燃料噴射を行い、その際の回転変動トルクを回転変動計14によって測定する。そして、該測定値と微少量の噴射量に対応するトルクの理論値との差分を低負荷運転状態におけるフリクションとして算出する。
高負荷運転状態におけるフリクション測定はフリクションの算出方法としては次のような方法を例示できる。つまり、加速運転時に、所定時間(数秒)経過前後の車速変化を車速センサ21によって測定し、加速度とその間の燃料噴射量との関係から加速トルクを算出する。そして、該加速トルクの算出値と加速時の燃料噴射量に対応する加速トルクの理論値との差分を、高負荷運転状態におけるフリクションとして算出する。
ここで、フリクションと潤滑オイルの粘度との関係について図3に基づいて説明する。図3において、縦軸はフリクション(摩擦係数)を表しており、横軸は潤滑オイルの粘度を表している。図3に示すように、潤滑オイルの粘度が過剰に低い領域(境界潤滑領域)ではフリクションが大幅に大きくなる。一方、潤滑オイルの粘度がある程度高い領域(流体潤滑領域)では、潤滑オイルの粘度が高くなるほどフリクションが大きくなる。
本実施例において使用される低粘度オイルは、通常の場合、その粘度が混合潤滑領域内にある。そのため、劣化によってその粘度が更に低下すると、それが境界潤滑領域内の値となり、フリクションが増加する。しかし、低負荷運転状態においては内燃機関1の温度が低いため、低粘度オイルの劣化度合いが低いときはその粘度が流体潤滑領域内の値となっている。そのため、劣化によってその粘度が更に低下すると、それが混合潤滑領域内の値となり、フリクションがかえって減少することになる。
そこで、本実施例に係る潤滑オイルの劣化判定では、低負荷運転状態におけるフリクションが所定の判定値以下であり、且つ、高負荷運転状態におけるフリクションが所定の判定値を超えている場合に、潤滑オイルの劣化度合いが所定レベルより高いと判定する。
一方、低負荷運転状態におけるフリクション及び高負荷運転状態におけるフリクションが所定の判定値以下の場合、潤滑オイルの劣化度合いは所定レベル以下であると判定する。
また、低負荷運転状態におけるフリクション及び高負荷運転状態におけるフリクションが所定の判定値を超えている場合、該フリクションの増加はピストンリングやシリンダライナーの損傷等といった内燃機関1自体の異常に起因するものであると判断できる。そのため、この場合は内燃機関1に異常が生じていると判定する。
以上のような方法により、潤滑オイルの劣化判定を行うことで、内燃機関1自体の異常とは区別して、潤滑オイルの劣化度合いが所定レベルより高いか否かを判定することが出来る。
尚、本実施例に係る潤滑オイルの劣化判定方法は上記の方法に限られるものではない。例えば、アイドル運転状態における燃料噴射量を基準となるアイドル噴射量(潤滑オイルの劣化が生じていないとき(新品時)のアイドル燃料噴射量)と比較することで、潤滑オイルの劣化判定を行う方法を適用することも出来る。ただし、上記の方法によれば、より正確に潤滑オイルの劣化判定を行うことが可能となる。
(潤滑オイルの劣化抑制制御)
次に、本実施例に係る潤滑オイルの劣化抑制制御について図4に基づいて説明する。図4は、本実施例に係る潤滑オイルの劣化抑制制御のフローを示すフローチャートである。本フローは、ECU20に予め記憶されており、ECU20によって実行される。
本フローでは、先ずステップS101において、上記潤滑オイルの劣化判定により、潤滑オイルの劣化度合いDoilが所定レベルD0より高いか否かが判定される。尚、本実施例においては、該ステップS101を実行するECU20が、本発明に係る判定手段に相当する。
ステップS101において、潤滑オイルの劣化度合いDoilが所定レベルD0より高いと判定された場合、次にステップS102の処理が実行される。ステップS102においては、OCV18がOCV−ONに制御される。これにより、オイルポンプ15の油圧が低圧となる。
一方、ステップS101において、潤滑オイルの劣化度合いDoilが所定レベルD0以下と判定された場合、次にステップS103の処理が実行される。ステップS103においては、OCV18がOCV−OFFに制御される。これにより、オイルポンプ15の油圧が高圧となる。
このように、本実施例においては、潤滑オイルの劣化度合いが所定レベルより高いときは、潤滑オイルの劣化度合いが所定レベル以下のときよりもオイルポンプ15の油圧が低減される。これにより、潤滑オイルの温度上昇が抑えられる。その結果、潤滑オイルの劣化の促進を抑制することが出来る。
また、上記劣化抑制制御によれば、潤滑オイルを強制的に冷却することなく、油圧の低減によってその温度上昇を抑制するため、潤滑オイルの過度な温度低下は生じ難い。従って、潤滑オイルの過度な粘度上昇も抑制することが出来る。そのため、燃費の悪化を抑制することが出来る。
また、OCV18によるオイルポンプ15の油圧制御は応答性が高いため、潤滑オイルの劣化抑制のための制御を所望のタイミングで実現することが出来る。さらに、オイルポンプ15の油圧を低くすると、その仕事量が減少することになる。これにより、燃費を向上させることが出来る。
(変形例)
上記においては、潤滑油の劣化度合いが所定レベルよりも高いか否かに基づいてオイルポンプ15の油圧を段階的に変更したが、本変形例では、潤滑油の劣化度合いが高いほどオイルポンプ15の油圧を低くする。尚、本変形例では、OCV18の開度を変化させることでリリーフバルブ17のサブ室17d内の潤滑油の量を連続的に変化させることが可能であり、これによってオイルポンプ15の油圧を連続的に変化させることが出来る。
本変形例に係る潤滑オイルの劣化抑制制御について図5に基づいて説明する。図5は、本実施例に係る潤滑オイルの劣化抑制制御のフローを示すフローチャートである。本フローは、ECU20に予め記憶されており、ECU20によって実行される。
本フローでは、先ずステップS201において、潤滑オイルの劣化度合いDoilが取得される。ここで、潤滑オイルの劣化度合いDoilの取得方法としては、潤滑オイルの劣化度合いDoilは、減速運転時(フューエルカット時)の回転変動トルクから求められるフリクションと基準となるフリクション(潤滑オイルの劣化が生じていないときのフィクション)との差に基づいて潤滑オイルの劣化度合いDoilを導出する方法や、アイドル運転状態における燃料噴射量と基準となるアイドル燃料噴射量との差に基づいて潤滑オイルの劣化度合いDoilを導出する方法を例示することが出来る。尚、本変形例においては、ステップS201を実行するECU20が、本発明に係る劣化度合い取得手段に相当する。
次に、ステップS202において、潤滑オイルの劣化度合いDoilに基づいてオイルポンプ15の油圧Poilが決定される。ここで、潤滑オイルの劣化度合いDoilとオイルポンプ15の油圧Poilとの関係は実験等によって定められており、ECU20にマップとして予め記憶されている。該マップにおいては、潤滑オイルの劣化度合いDoilが高いほどオイルポンプ15の油圧Poilが低くなっている。
次に、ステップS203において、オイルポンプ15の油圧Poilに基づいてOCV18の開度Rocvが決定される。
次に、ステップS204において、その開度RocvがステップS303で決定された値となるようにOCV18が制御される。これにより、潤滑油の劣化度合いDoilが高いほど、サブ室17d内の潤滑油の量が少なくなり、オイルポンプ15の油圧が低くなる。
本変形例によれば、潤滑オイルの劣化度合いが高いほど、潤滑オイルの温度上昇がより抑えられる。その結果、潤滑オイルの劣化の促進を抑制することが出来る。
尚、潤滑オイルの劣化度合いがある程度進んだ状態では、オイルポンプ15の油圧を下げ過ぎると油膜切れが生じる虞がある。そのため、本変形例の場合、潤滑オイルの劣化度合いが所定の上限レベルに達したときは、それ以上のオイルポンプ15の油圧の低下を禁止してもよい。
<実施例2>
本発明の第二の実施例について図6に基づいて説明する。尚、ここでは、第一の実施例と異なる点についてのみ説明する。
図6は、本実施例に係る潤滑オイルの劣化抑制のフローを示すフローチャートである。本フローは、ECU20に予め記憶されており、ECU20によって実行される。尚、本フローは、図4に示すフローにステップS302を追加したものである。
潤滑オイルの劣化抑制のためにオイルポンプ15の油圧を低くすると、該油圧が高いときに比べて内燃機関1に供給される潤滑オイルの量が減少する。そのため、内燃機関1の運転状態が高負荷運転状態又は高回転運転状態のときにオイルポンプ15の油圧を低くすると、内燃機関1において潤滑オイルが不足する虞がある。
そこで、本フローにおいては、ステップS101において肯定判定された場合、次にステップS302において、内燃機関1の機関負荷Qeが所定負荷Qe0以上であるか又は内燃機関1の機関回転数Neが所定回転数Ne0以上であるか否かが判定される。そして、該ステップS302において、肯定判定された場合、次にステップS103の処理が実行される。
ここで、所定負荷Qe0及び所定回転数Ne0は、オイルポンプ15の油圧が低圧となると内燃機関1における潤滑オイルが不足すると判断できる閾値である。このような所定負荷Qe0及び所定回転数Ne0は、実験等に基づいて予め定めることが出来る。
つまり、本実施例においては、内燃機関1の機関負荷が所定負荷以上のとき又は内燃機関1の機関回転数が所定回転数以上のときは、潤滑オイルの劣化度合いが所定レベルより高い場合であっても、オイルポンプ15の油圧を低圧にする制御が禁止される。これにより、内燃機関1において潤滑オイルが不足することを抑制することが出来る。
<実施例3>
本発明の第三の実施例について図7に基づいて説明する。尚、ここでは、第一の実施例と異なる点についてのみ説明する。
本実施例においては、図4に示す潤滑オイルの劣化抑制制御を第一の劣化抑制制御とする。また、通常は、OCV18がOCV−OFF、つまり、オイルポンプ15の油圧が高圧となっている。
そして、本実施例では、第一の劣化抑制制御の他に、第二の潤滑オイルの劣化抑制制御が行われる。図7は、該第二の潤滑オイルの劣化抑制制御のフローを示すフローチャートである。本フローは、ECU20に予め記憶されており、ECU20によって実行される。
本フローでは、先ずS401において、前回OCV18をOCV−ONとしてから、つまり、オイルポンプ15の油圧を低圧に制御してから所定時間t0が経過したか否かが判定される。
ステップS401において、肯定判定された場合、次にステップS402の処理が実行される。ステップS402においては、OCV18がOCV−ONに制御される。これにより、オイルポンプ15の油圧が低圧となる。
一方、ステップS401において、否定判定された場合、次にステップS403の処理が実行される。ステップS403においては、OCV18がOCV−OFFに維持される。つまり、オイルポンプ15の油圧が高圧に維持される。
このように、本実施例においては、潤滑オイルの劣化度合いに関わらず、所定時間が経過する毎にオイルポンプ15の油圧が低減される。従って、潤滑オイルの劣化の促進をより抑制することが出来る。また、燃費をさらに向上させることが出来る。
以上説明した各実施例は可能な限り組み合わせることが出来る。

Claims (4)

  1. 内燃機関に供給する潤滑オイルを圧送するオイルポンプと、
    該オイルポンプの油圧を制御する油圧制御手段と、
    潤滑オイルの劣化度合いが所定レベルより高いか否かを判定する判定手段と、を備え、
    前記判定手段によって潤滑オイルの劣化度合いが前記所定レベルより高いと判定されたときは、前記油圧制御手段によって、潤滑オイルの劣化度合いが前記所定レベル以下のときよりも前記オイルポンプの油圧を低くすることを特徴とする内燃機関の潤滑システム。
  2. 内燃機関の機関負荷が所定負荷以上のとき又は内燃機関の機関回転数が所定回転数以上のときは、前記判定手段によって潤滑オイルの劣化度合いが前記所定レベルより高いと判定された場合であっても、前記オイルポンプの油圧を低くする制御を禁止することを特徴とすることを請求項1に記載の内燃機関の潤滑システム。
  3. 内燃機関に供給する潤滑油を圧送するオイルポンプと、
    該オイルポンプの油圧を制御する油圧制御手段と、
    潤滑油の劣化度合いを取得する劣化度合い取得手段と、を備え、
    潤滑油の劣化度合いが高いほど前記オイルポンプの油圧を低くすることを特徴とする内燃機関の潤滑システム。
  4. 前記油圧制御手段によって前記オイルポンプの油圧を所定期間経過毎に所定圧力以下に低下させることを特徴とすることを請求項1から3のいずれか一項に記載の内燃機関の潤滑システム。
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