JP5076293B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムの起動時におけるガス供給圧力を改善した燃料電池システムに関する。
燃料電池車は、圧縮水素ボンベ、液体水素タンク、水素吸蔵合金などの水素貯蔵装置を車両に搭載し、または炭化水素系(メタノールなど)燃料を改質し、そこから供給される水素と酸素を含む大気を燃料電池に送り込んで電気化学反応させ、得られた電力を駆動力にする車両であり、電気エネルギーへの変換効率の高さとクリーンさにおいて注目されている。
この燃料電池車の実用化への課題の一つとして、燃料電池の起動停止を繰り返すことによる燃料電池の出力特性の低下が挙げられる。
燃料電池は起動時に水素を供給すると、システム停止中に混入してくる空気(酸素)と水素がアノード極内で混在してしまうことで電気化学反応が起こり、燃料電池を構成する触媒の腐食を生じさせてしまう。
このような不具合を回避するために、従来では例えば以下に示す文献(特許文献1参照)に記載された技術が知られている。この技術は、燃料電池の起動時に供給する水素の供給圧力を起動後の通常運転時に比べて高く設定し、圧力の高い水素ガスでアノード極に残留している空気(酸素)を短時間で燃料電池外に排出し、先に触れた燃料電池の出力特性の低下を抑制しようというものである。
特開2004−139984
しかしながら、上記文献に記載された燃料電池の起動方法では、燃料電池を構成する電解質膜の膜間差圧を抑制するために、カソード極側に空気も同時に供給する必要があった。水素と空気を同時に高圧で供給すると、過渡的に燃料電池の出力電圧が上昇して、燃料電池が許容する最大電圧を超えてしまい、性能の低下を招くという問題がある。
したがって、燃料電池の発電電圧が過電圧とならないための対策が必要となる。この対策としては、燃料電池から電流を取り出して電圧の上昇を抑えるという方法がある。しかし、この方法では、燃料電池の起動時においては燃料電池セルごとの電圧が安定しておらず、無理に電流を取り出すことで燃料電池を劣化させる要因となりえる。
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、燃料電池システムの起動時に、燃料電池の劣化を招くことなく、燃料電池の出力特性の低下を抑制し得る燃料電池システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の課題を解決する手段は、出力特性推定手段は、燃料ガスならびに酸化剤ガスのガス圧力と出力特性が低下していない燃料電池の発電電圧との関係を表す基準特性(圧力−電圧基準特性)に基づいて、燃料ガス圧力検出手段ならびに酸化剤ガス圧力検出手段で検出されたガス圧力に対応した基準特の発電電圧を算出し、算出した発電電圧と電圧検出手段で検出された発電電圧との比もしくは差として設定される出力低下率を学習する出力特性学習手段を備え、出力特性学習手段で学習した出力低下率と燃料電池で許容される最大電圧とに基づいて、出力特性推定手段で推定された燃料電池の発電電圧が燃料電池で許容される最大電圧となる反応ガスの起動時目標ガス圧力を設定し、燃料電池システムの起動時に設定した起動時目標ガス圧力で前記燃料電池に反応ガスを供給制御することを特徴とする。
また、本発明の課題を解決する手段は、出力特性推定手段は、出力特性が低下していない燃料電池の出力電流と発電電圧との関係を表す基準特性(電流−電圧基準特性)に基づいて、電流検出手段で検出された出力電流に対応した基準特の発電電圧を算出し、算出した発電電圧と電圧検出手段で検出された発電電圧との比もしくは差として設定される出力低下率を学習する出力特性学習手段を備え、出力特性学習手段で学習した出力低下率と燃料電池で許容される最大電圧とに基づいて、出力特性推定手段で推定された燃料電池の発電電圧が燃料電池で許容される最大電圧となる反応ガスの起動時目標ガス圧力を設定し、燃料電池システムの起動時に設定した起動時目標ガス圧力で前記燃料電池に反応ガスを供給制御することを特徴とする。
本発明によれば、燃料電池システムの許容する最大電圧を実現する起動時目標ガス圧力を燃料電池の出力特性に応じて最適に設定することができるので、燃料電池の触媒が腐食することによる出力低下を抑止することができる。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の実施例を説明する。
図1は本発明の実施例1に係る燃料電池システムの構成を示す図である。図1に示す実施例1のシステムは、カソード極101aに空気、アノード極101bに水素、冷却水流路101cに冷却水を供給して発電を行う燃料電池101、この燃料電池101に供給される空気の流量を制御するコンプレッサ102、燃料電池101に供給される空気の圧力を制御するスロットル103、水素タンク(図示せず)から燃料電池101に供給される水素の流量を制御する可変バルブ104を備えている。
また、燃料電池システムは、燃料電池101の入口水素圧力を検出する燃料電池入口水素圧力センサ105、燃料電池101の入口空気圧力を検出する燃料電池入口空気圧力センサ106、燃料電池101の出口の水素湿度を検出する燃料電池出口水素湿度センサ107、燃料電池101の出口の水素濃度を検出する燃料電池出口水素濃度センサ108、燃料電池101の出口の冷却水温度を検出する燃料電池出口冷却水温度センサ109、燃料電池101の発電電圧を検出する燃料電池電圧センサ111を備えている。
また、燃料電池システムは、燃料電池101から電流を取り出す電流取り出し装置110(パワーマネージャー)、燃料電池101の目標発電電流ならびにシステムの起動/停止を指示するためのイグニッションスイッチ(図示せず)、ならびにコントローラ112を備えている。
コントローラ112は、本システムの運転を制御する制御中枢として機能し、プログラムに基づいて各種動作処理を制御するコンピュータに必要な、CPU、記憶装置、入出力装置等の資源を備えた例えばマイクロコンピュータ等により実現される。コントローラ112は、上記各センサならびにこれらのセンサで得られない他の圧力、温度、電圧、電流等本システムの運転に必要な情報を収集するセンサ(図示せず)からの信号を読み込み、読み込んだ各種信号ならびに予め内部に保有する制御ロジック(プログラム)に基づいて、コンプレッサ102、スロットル103、可変バルブ104ならびに電流取り出し装置110を含む本システムの制御を要する構成要素に指令を送り、以下に説明するシステム起動時の動作を含む本システムの運転/停止に必要なすべての動作を統括管理して制御する。
このような構成において、燃料電池101は、アノード極に燃料ガスの水素が、カソード極に酸化剤ガスの空気が供給され、以下に示す電極反応が進行し、電力が発電される。
(化1)
アノード(水素)極:H→2H+2e
カソード(酸素)極:2H+2e+(1/2)O→H
アノード極への水素供給は水素タンク(図示せず)から可変バルブ104を介して流量調整されてなされる。アノード極の水素圧力は、コントローラ112より可変バルブ104を駆動制御することによって制御される。水素圧力を一定に制御することによって、燃料電池101が消費した分だけの水素が水素タンクから供給されて補われる。
一方、カソード極への空気は、コンプレッサ102により圧縮されて加湿された後供給され、カソード極の空気圧はスロットル103の弁開度に基づいて制御される。カソード極の空気圧は、コントローラ112でスロットル103を駆動制御することによって制御される。
燃料電池101に供給される空気の空気圧、ならびに水素の水素圧は、発電効率や発電により生成される水分の収支を考慮して設定されるとともに、燃料電池101の電解質膜やセパレータに歪みを生じないように予め設定された所定の差圧となるように、コントローラ112の制御の下に管理される。
電流取り出し装置110は、燃料電池101の発電で得られた電流を燃料電池101から取り出し制御し、取り出した出力を外部負荷装置113となる例えば車両を駆動するモータに供給する。
図2は図1に示すコントローラ112の構成を示す図である。
図2において、コントローラ112は、燃料電池101に反応ガスを供給制御するガス供給制御手段200を備えている。ガス供給制御手段200は、燃料電池出力特性推定部201、起動時目標ガス圧力演算部205、起動時目標ガス圧力補正演算部206、通常時目標ガス圧力演算部210、学習時目標ガス圧力演算部211、状態判定部212、ガス供給手段213ならびに選択手段215を備えて構成されている。
燃料電池出力特性推定部201は、燃料電池入口水素圧力センサ105と燃料電池入口空気圧力センサ106と燃料電池電圧センサ111の出力に基づいて、燃料電池101に供給される反応ガスの圧力に対する燃料電池101の発電電圧の特性を推定する。
起動時目標ガス圧力演算部205は、燃料電池出力特性推定部201の出力に基づいて、燃料電池システムが許容する最大電圧となる起動時目標ガス圧力を演算する。
起動時目標ガス圧力補正演算部206は、燃料電池出口水素湿度センサ107、燃料電池出口水素濃度センサ108、燃料電池出口冷却水温度センサ109ならびに燃料電池電圧センサ111の各出力に基づいて、起動時目標ガス圧力演算部205で演算した起動時目標ガス圧力を補正する。
通常時目標ガス圧力演算部210は、目標発電電流に基づいて、通常(運転)時用の目標ガス圧力を演算する。学習時目標ガス圧力演算部211は、燃料電池出力特性推定部201で学習を行うための停止時用の目標ガス圧力を演算する。状態判定部212は、イグニッションスイッチのオン/オフと目標発電電流に基づいて、燃料電池システムの起動時、通常運転時、停止時のいずれの状態であるかを判定し、判定結果を学習時目標ガス圧力演算部211ならびにガス供給手段213に出力する。
ガス供給手段213は、入力された目標ガス圧力を実現するための調圧制御を行いながら、水素と空気を燃料電池101に供給する。選択手段215は、状態判定部212で得られた判定結果に基づいて、通常時目標ガス圧力演算部210で演算された目標ガス圧力、起動時目標ガス圧力補正演算部206で補正された起動時目標ガス圧力、または学習時目標ガス圧力演算部211で演算された目標ガス圧力を選択し、選択した目標ガス圧力をガス供給手段213に与える。
なお、本実施例1では簡易のため、水素と空気の目標ガス圧力を同一のものとして説明する。
図3はコントローラ112で行われるシステム起動時目標ガス圧力を演算する処理手順を示すフローチャートである。この処理は反応ガスを供給する前に一度だけ実施する。
図3において、先ずガス圧力と発電電圧との関係を学習した例えば図4に示すような学習結果に基づいて、ガス圧力に対する発電電圧の特性から燃料電池101が許容する予め設定された最大電圧Vmaxを用いて起動時目標ガス圧力Psを演算する(ステップS301)。なお、ガス圧力と発電電圧との関係の学習方法については後述する。
続いて、燃料電池出口冷却水温度センサ109の燃料電池温度T、燃料電池出口水素濃度センサ108のアノード極水素濃度C、燃料電池出口水素湿度センサ107のアノード極湿度Hを読み込む(ステップS302)。その後、図5に示すようなあらかじめ実験や机上検討から決定した燃料電池温度に対する起動時目標ガス圧力補正係数ktの特性に基づいて、検出された燃料電池温度Tを用いて燃料電池温度による起動時目標ガス圧力補正係数ktを求める(ステップS303)。
なお、図5に示す特性はある一定のガス圧力Pを燃料電池101に供給している際に燃料電池101の冷却水温度を変化させて得られる発電電圧の関係から求める。また、補正係数ktは、先の学習時の冷却水温度と条件を合わせるために、冷却水温度が学習時に設定する目標冷却水温度Tlと一致しているときの補正係数が1となるようにする。
次に、図6に示すようなあらかじめ実験や机上検討から決定した起動時燃料電池アノード極湿度に対する起動時目標ガス圧力補正係数khの特性に基づいて、検出されたアノード極湿度Hを用いてアノード極湿度による燃料電池起動時目標ガス圧力補正係数khを求める(ステップS304)。
なお、図6に示す特性は一定のガス圧力Pを起動時目標ガス圧力として供給したときに、アノード極湿度の違いによって得られる発電電圧の関係から求める。このとき、温度変化と起動時のアノード極水素濃度による影響を受けないように燃料電池101の温度と起動時アノード極水素濃度は一定になるようにして行う。また、条件を合わせるために学習時に設定するアノード極水素湿度Hlと一致しているときの補正係数が1となるようにする。
次に、図7に示すようなあらかじめ実験や机上検討から決定した起動時燃料電池アノード極水素濃度に対する起動時目標ガス圧力補正係数kcの特性に基づいて、検出されたアノード極水素濃度Cを用いてアノード極水素濃度による燃料電池起動時目標ガス圧力補正係数kcを求める(ステップS305)。
なお、図7に示す特性は一定のガス圧力Pを起動時目標ガス圧力として供給したときに、アノード極水素濃度の違いによって得られる発電電圧の関係から求める。このとき、温度変化と起動時のアノード極湿度による影響を受けないように燃料電池101の温度と起動時アノード極湿度は一定になるようにして行う。また、条件を合わせるために学習時に設定するアノード水素濃度Clと一致しているときの補正係数が1となるようにする。
最後に、起動時目標ガス圧Psに燃料電池温度による起動時目標ガス圧力補正係数ktと、燃料電池アノード極湿度による起動時目標ガス圧力補正係数khと、燃料電池アノード極水素濃度による起動時目標ガス圧力補正係数kcをかけあわせて、起動時目標ガス補正圧力Pkを演算する(ステップS306)。
図8はコントローラ112で行われるシステム起動時の処理手順を示すフローチャートである。この処理は例えば10ms毎に繰り返し行われる。
図8において、先ず、起動時目標ガス補正圧力Pkを達成する水素と空気をガス供給手段213によって実現する(ステップS801)。続いて、燃料電池101に反応ガスの供給を開始してからの経過時間をコントローラ112で計測し、経過時間が予め設定された所定時間tvに達しているか否かを判別し(ステップS802)、達していない場合には処理を終了する一方、達している場合には、燃料電池電圧センサ111から燃料電池101の発電電圧Vを読み込む(ステップS803)。
その後、図9に示すようなあらかじめ実験や机上検討から決定したガス供給から所定時間経過後の発電電圧に対する起動時目標ガス圧力補正係数の特性に基づいて、検出された発電電圧Vを用いて発電電圧による燃料電池起動時目標ガス圧力補正係数kvを求め、この燃料電池起動時目標ガス圧力補正係数kvと先の起動時目標ガス補正圧力Pkとを掛け合わせて起動時目標ガス補正圧力Pkを補正する(ステップS804)。
なお、図9に示す特性は一定のガス圧力Pを起動時目標ガス圧力として供給したときに、ガス供給から所定時間tvが経過したときの発電電圧の違いによって例えば図10に示すような最終的に到達する発電電圧定常値の関係をあらかじめ実験や机上検討から求める。このとき、温度変化と起動時のアノード極湿度と起動時のアノード極水素濃度による影響を受けないように燃料電池101の温度と起動時アノード極湿度と起動時アノード極水素濃度は一定になるようにして行う。また、所定時間tvは最終的に到達する発電電圧の定常値の違いが判別できる、できるだけ短い時間を設定する。
この起動時の処理は、燃料電池101の電圧が安定するに足る所定時間tsだけ継続させ、所定時間tsが経過すると、目標ガス圧力として通常時目標ガス圧力演算部210の演算で得られた通常時目標ガス圧力を選択手段215で選択してガス供給手段213に与える。また、選択手段215による目標ガス圧力の切り替えと同時に、電力取り出し装置110による燃料電池101からの電力取り出しを開始する。
次に、本実施例1の効果ならびに学習方法について説明する。
図11は燃料電池101に供給する反応ガスのガス圧力と燃料電池101の発電電圧との関係を示す図である。図11において、燃料電池101における出力特性の低下を抑制することを考慮すると、発電電圧は燃料電池システムが許容できる最大電圧以内であって、なるべく高い圧力の反応ガスを起動時に供給することが望ましい。つまり、図11(b)に示すように燃料電池システムの許容する最大電圧をV1maxとするならば、同図(a)に示すようにそのV1maxを実現するガス圧力P1maxを与えることが最善ということとなる。
しかしながら、燃料電池101は使いつづけていくうちに徐々に出力が低下し、同じガス圧力P1maxを与えても、V1maxを実現することはできず、V2max(<V1max)のように発電電圧が低下してしまうことになる。このため、V1maxを達成するためには、P1maxよりも高いP2maxにガス圧力をさらに上げて起動することで、出力低下の抑止効果をさらに高めることができる。
本実施例1では、燃料電池システムの前回の運転を行った停止時に燃料電池101のガス圧力と発電電圧との関係を学習し、その学習結果を次回の起動時の目標ガス圧力の演算に用いることで、常に発電電圧V1maxを達成する最大のガス圧力で反応ガスを供給することができる。
ガス圧力と発電電圧との関係の学習は、燃料電池車両のイグニッションスイッチが切られて燃料電池システムの運転停止が指示された後に、例えば図12(a)に示すように目標ガス圧力を単調増加させ、そのときに得られる燃料電池入口水素圧力センサ105または燃料電池入口空気圧力センサ106の検出結果と、燃料電池電圧センサ111の検出結果を収集して学習し、学習結果を記憶する。ガス圧力の単調増加は、燃料電池発電電圧が最大電圧Vmaxになったところで終了する。
このように、燃料電池システムの停止時にガス圧力と発電電圧との関係を学習することは、燃料電池101は電流を取り出すことで発電電圧が低下する特性があるためであり、起動時と同じく電流を取り出さない停止時にはその影響を排除することができるので、停止時に行うのが好ましい。
本実施例1では、説明を理解しやすくするために水素の起動時目標ガス圧力と空気の起動時目標ガス圧力を同一のものとしたが、上記学習時に水素圧力と空気圧力のそれぞれに応じた発電電圧の特性を取得すれば、水素と空気とでそれぞれ別々の目標ガス圧力を与えることが可能となる。
本実施例1での上記学習は、燃料電池システムの停止時に行ったが、車両のアイドルストップ中などシステムの通常運転中において電流を取り出さないようなシーンがあれば、そのときに実施してもよい。
また、燃料電池101の出力特性の低下は急激には起こらないため、停止時の学習は毎回行わずに数回に一度の割合で実施してもよい。
本実施例1では、水素濃度を検出する手段として水素濃度センサを用いたが、あらかじめ実験や机上検討で燃料電池システムを停止していた時間に対する水素濃度の特性を取得し、この特性に基づいてシステムを停止していた時間に応じて演算して求めるようにしてもよい。同様に、可変バルブ104を駆動制御する際の消費電流に対する水素濃度の特性を予め実験や机上検討から求め、この特性に基づいて可変バルブ104の消費電流に応じて演算してもよい。
また、燃料電池システムの水素流通系に燃料電池101から排出された水素オフガスを燃料電池101に戻す水素循環手段を備えたシステムでは、水素循環手段の駆動トルクに対する水素濃度の特性を予め実験や机上検討から求め、この特性に基づいて水素循環手段の駆動トルクに応じて演算してもよい。
以上は、これ以後の実施例2、実施例3でも同様である。
本実施例1で示した上記学習は、図12で示したように目標ガス圧力を単調増加させて、その時の発電電圧を学習させていたが、目標ガス圧力を離散的に何点か取得し、その間を補間、推定する手法を採用してもよい。あるいは、本実施例1で示すような厳密な学習を行わなくても、発電電圧が起動回数によってどの程度低下するのかをあらかじめ実験などで取得し、燃料電池システムの起動回数の計測と記憶を行う燃料電池システム起動回数計測手段を備え、この起動回数計測手段で計測された燃料電池システムの起動回数によって起動時目標ガス圧力を決定するようにしてもよい。
このように、実施例1においては、燃料電池システムの許容する最大電圧を実現する起動時目標ガス圧力を燃料電池101の出力特性に応じて最適に設定することができるので、燃料電池101の触媒が腐食することによる出力低下を抑止することができる。
事前に行った学習結果を起動時目標ガス圧力の演算に用いることで、反応ガスを燃料電池101に供給する前に起動時目標ガス圧力を決定することができる。
燃料電池101の発電電圧に大きく影響を及ぼすガス圧力と発電電圧との特性を学習することで、最大電圧を超えない起動時目標ガス圧力を高精度に決定することができる。
燃料電池システムの起動時と同じく電流を取り出さない場面で学習することで、電流を取り出してしまうことによる燃料電池101の発電電圧低下を考慮しなくてよい。
燃料電池101の出力特性低下はシステム停止中にアノード極に混入してくる空気(酸素)と、システムを起動したときに供給した水素が混在することで発生するので、システムの起動回数を計測することで簡単に燃料電池101の出力特性低下を推定することができる。
燃料電池101の発電電圧に影響を与える水素ガス濃度を起動時目標ガス圧力を補正する演算に用いることで、より正確な起動時目標ガス圧力を設定することができる。燃料電池101の発電電圧に影響を与える燃料電池101の温度を起動時目標ガス圧力を補正する演算に用いることで、より正確な起動時目標ガス圧力を設定することができる。燃料電池101の発電電圧に影響を与える燃料電池101の湿度を起動時目標ガス圧力を補正する演算に用いることで、より正確な起動時目標ガス圧力を設定することができる。
アノード極内の水素ガス濃度を、少なくとも燃料電池システムの停止していた時間、あるいは起動開始時の水素ガス系循環手段の駆動トルク、あるいは起動開始時の水素ガス供給手段としての可変バルブ104の消費電流に基づいて推定して求めることで、簡単な演算で精度良く水素ガス濃度を推定することが可能となる。
燃料電池101に反応ガスを供給してから予想よりも高い発電電圧の特性が得られる場合には、供給している反応ガスの圧力を補正することで、燃料電池101の許容する発電電圧を超えることが回避される。
燃料電池システムの起動開始トリガ信号を生成するイグニッションスイッチがオン(生成)されてから所定時間の経過後までを燃料電池システムの起動時として設定することで、アノード極の空気を水素で置換している間、通常運転時に比べて高い圧力となる起動時目標ガス圧力で反応ガスを供給して燃料電池101の出力特性低下を抑止することができる。
図13は本発明の実施例2に係るガス供給制御手段1301の構成を示す図である。図13に示すガス供給制御手段1301は、先の図2に示すガス供給制御手段200に比べて、学習時目標ガス圧力演算部211が削除され、通常時目標ガス圧力演算部210で得られた目標ガス圧力、または起動時目標ガス圧力補正演算部206で得られた起動時目標ガス補正圧力を選択手段1302で選択する。
図14は本実施例2における起動時目標ガス圧力を演算する処理手順を示すフローチャートである。図14に示すフローチャートでは、図3に示すフローチャートに比べて起動時目標ガス圧力の演算方法が異なっているので、図3のステップS301がステップS1401に置き換わっている。
先ず、予め実験や机上検討から得られた図15に示すような燃料電池101の出力低下率とガス圧力に対する発電電圧の特性に基づいて、後述する手法で行われた学習により得られた出力低下率Dと燃料電池101の許容する最大電圧Vmaxを用いて起動時目標ガス圧力Psを演算する(ステップS1401)。その後の起動時の制御は図3に示す先の実施例1と同様である。
図16は本実施例2における学習演算の処理手順を示すフローチャートである。この処理は、燃料電池システムが停止状態に移行し、燃料電池101から発電電流の取り出しがなくなってから一度だけ実施する。
図16において、先ずガス圧力Peを燃料電池入口水素圧力センサ105から読み込み、そのときの燃料電池101の発電電圧Veを燃料電池電圧センサ111から読み込む(ステップS1601)。続いて、図17に示すようなあらかじめ実験や机上検討によって得られた、出力特性の低下が生じていない燃料電池101のガス圧力に対する発電電圧の基準特性(圧力−電圧基準特性)に基づいて、検出されたガス圧力Peを用いて基準発電電圧Venを演算する(ステップS1602)。その後、以下の式を用いて出力低下率Dを求め、学習する(ステップS1603)。
(数1)
D=Ve/Ven
なお、本実施例2では、出力低下率の学習はシステム停止時に一度だけ実施するようにしているが、起動時に学習を行って次回の起動時の目標ガス圧力を演算する方法や、アイドルストップ中など通常運転中において電流を取り出さないようなシーンなどで学習を行ってもよい。また、本実施例2では、出力低下率を検出された発電電圧と基準発電電圧との比によって求めたが、両者の差として求めるようにしてもよい。これは以降の実施例3においても同様である。
このように、上記実施例2においては、先の実施例1と同様な効果を得ることができることに加えて、出力特性の低下が生じていないガス圧力に対する発電電圧の基準特性(圧力−電圧基準特性)に基づいて、供給しているガスの圧力を用いて基準特性での発電電圧と実発電電圧とを比較することで、燃料電池101の出力低下率を把握することができる。この出力低下率を学習することで、起動時目標ガス圧力を決定することができる。これにより、学習を行いたい時に、わざわざガス圧力を操作しなくても、その時のガス圧力で燃料電池101の出力低下率を演算することができる。
図18は本発明の実施例3に係るガス供給制御手段1801の構成を示す図である。図18に示すガス供給制御手段1801は、先の図13に示すガス供給制御手段1301に比べて、燃料電池入口水素圧力センサ105、燃料電池入口空気圧力センサ106、燃料電池電圧センサ111の各検出結果を入力とする燃料電池出力特性推定部201に代えて、目標発電電流と燃料電池電圧センサ111の検出結果を入力として出力特性を推定する燃料電池出力特性推定部1802を備えている。
図19は本実施例3における起動時目標ガス圧力を演算する処理手順を示すフローチャートである。
図19は本実施例3における起動時目標ガス圧力を演算する処理手順を示すフローチャートである。図19に示すフローチャートでは、図3に示すフローチャートに比べて起動時の目標ガス圧力の演算方法が異なっているので、図3のステップS301がステップS1901に置き換わっている。
先ず、予め実験や机上検討から得られた図15に示すような燃料電池101の出力低下率とガス圧力に対する発電電圧の特性に基づいて、後述する手法で行われた学習により得られた出力低下率Dと燃料電池101の許容する最大電圧Vmaxを用いて起動時目標ガス圧力Psを演算する(ステップS1901)。その後の起動時の制御は図3に示す先の実施例1と同様である。
図20は本実施例3における学習演算の処理手順を示すフローチャートである。この処理は、燃料電池システムが通常の運転状態に移行し、燃料電池101から目標発電電流の取り出しが行われた後一度だけ実施する。
図20において、先ず目標発電電流Itにおける燃料電池101の発電電圧Vtを燃料電池電圧センサ111から読み込む(ステップS2001)。その後、先の図17に示すようなあらかじめ実験や机上検討によって得られた、性能の劣化が生じていない燃料電池101の取り出し電流に対する発電電圧の特性(I−V特性)に基づいて、目標発電電流Itを用いて基準発電電圧Vtnを演算する(ステップS2002)。続いて、以下の式を用いて出力低下率Dを求め、学習する(ステップS2003)。
(数2)
D=Vt/Vtn
なお、本実施例3では目標発電電流を用いて燃料電池101の出力低下率Dを求めたが、燃料電池から取り出される電流を検出する手段を備え、その手段で検出された取り出し電流(出力電流)を用いるようにしてもよい。
このように、上記実施例3においては、先の実施例1と同様な効果を得ることができることに加えて、出力特性の低下が生じていない出力電流に対する発電電圧の基準特性(電流−電圧基準特性)に基づいて、取り出している電流を用いて基準特性での発電電圧と実発電電圧とを比較することで、燃料電池101の出力低下率を把握することができる。この出力低下率を学習することで、起動時目標ガス圧力を決定することができる。この学習は、電流を取り出しながら行うことができるので、燃料電池システムの運転中に行うことができ、学習する機会を増やすことができる。
本発明の実施例1に係る燃料電池システムの構成を示す図である。 実施例1に係るガス供給制御手段の構成を示す図である。 実施例1に係る起動時目標ガス圧力補正圧力の演算手順を示すフローチャートである。 ガス圧力と発電電圧との関係を示す図である。 燃料電池温度と目標ガス圧力補正係数との関係を示す図である。 アノード極湿度と目標ガス圧力補正係数との関係を示す図である。 アノード極水素濃度と目標ガス圧力補正係数との関係を示す図である。 燃料電池システムの起動時の動作手順を示すフローチャートである。 ガス供給後所定時間経過後の発電電圧と目標ガス圧力補正係数との関係を示す図である。 発電電圧のガス供給後の時間変化を示す図である。 燃料電池の経時変化におけるガス圧力と発電電圧との関係を示す図である。 実施例1に係る学習時のガス圧力と発電電圧との関係を示す図である。 実施例2に係るガス供給制御手段の構成を示す図である。 実施例2に係る起動時目標ガス圧力補正圧力の演算手順を示すフローチャートである。 ガス圧力と発電電圧と出力低下率との関係を示す図である。 実施例2に係る燃料電池の出力低下率の演算手順を示すフローチャートである。 出力低下が生じていない燃料電池におけるガス圧力と発電電圧との関係を示す図である。 実施例3に係るガス供給制御手段の構成を示す図である。 実施例3に係る起動時目標ガス圧力補正圧力の演算手順を示すフローチャートである。 実施例3に係る燃料電池の出力低下率の演算手順を示すフローチャートである。
符号の説明
101…燃料電池
101a…カソード極
101b…アノード極
101c…冷却水流路
102…コンプレッサ
103…スロットル
104…可変バルブ
105…燃料電池入口水素圧力センサ
106…燃料電池入口空気圧力センサ
107…燃料電池出口水素湿度センサ
108…燃料電池出口水素濃度センサ
109…燃料電池出口冷却水温度センサ
110…電流取り出し装置
111…燃料電池電圧センサ
112…コントローラ
113…外部負荷装置
200,1301,1801…ガス供給制御手段
201,1802…燃料電池出力特性推定部
205…起動時目標ガス圧力演算部
206…起動時目標ガス圧力補正演算部
210…通常時目標ガス圧力演算部
211…学習時目標ガス圧力演算部
212…状態判定部
213…ガス供給手段
215,1302…選択手段

Claims (9)

  1. 反応ガス供給制御手段により供給される反応ガスの燃料ガスと、前記反応ガス供給制御手段により供給される反応ガスの酸化剤ガスとの電気化学反応により発電を行う燃料電池を備えた燃料電池システムにおいて、
    力特性推定手段と、
    前記燃料ガスの圧力を検出する燃料ガス圧力検出手段と、
    前記酸化剤ガスの圧力を検出する酸化剤ガス圧力検出手段と、
    前記燃料電池の発電電圧を検出する電圧検出手段とを有し、
    前記出力特性推定手段は、
    燃料ガスならびに酸化剤ガスのガス圧力と出力特性が低下していない前記燃料電池の発電電圧との関係を表す基準特性(圧力−電圧基準特性)に基づいて、前記燃料ガス圧力検出手段ならびに前記酸化剤ガス圧力検出手段で検出されたガス圧力に対応した前記基準特の発電電圧を算出し、算出した発電電圧と前記電圧検出手段で検出された発電電圧との比もしくは差として設定される出力低下率を学習する出力特性学習手段を備え、
    前記反応ガス供給制御手段は、
    前記出力特性学習手段で学習した出力低下率と前記燃料電池で許容される最大電圧とに基づいて、前記出力特性推定手段で推定された前記燃料電池の発電電圧が前記燃料電池で許容される最大電圧となる反応ガスの起動時目標ガス圧力を設定し、前記燃料電池システムの起動時に設定した起動時目標ガス圧力で前記燃料電池に反応ガスを供給制御する
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記出力特性学習手段は、
    前記燃料電池から電流を取り出していないときに学習を実施する
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 反応ガス供給制御手段により供給される反応ガスの燃料ガスと、前記反応ガス供給制御手段により供給される反応ガスの酸化剤ガスとの電気化学反応により発電を行う燃料電池を備えた燃料電池システムにおいて、
    力特性推定手段と、
    前記燃料電池から取り出される出力電流を検出する電流検出手段と、
    前記燃料電池の発電電圧を検出する電圧検出手段とを有し、
    前記出力特性推定手段は、
    出力特性が低下していない前記燃料電池の出力電流と発電電圧との関係を表す基準特性(電流−電圧基準特性)に基づいて、前記電流検出手段で検出された出力電流に対応した前記基準特の発電電圧を算出し、算出した発電電圧と前記電圧検出手段で検出された発電電圧との比もしくは差として設定される出力低下率を学習する出力特性学習手段を備え、
    前記反応ガス供給制御手段は、
    前記出力特性学習手段で学習した出力低下率と前記燃料電池で許容される最大電圧とに基づいて、前記出力特性推定手段で推定された前記燃料電池の発電電圧が前記燃料電池で許容される最大電圧となる反応ガスの起動時目標ガス圧力を設定し、前記燃料電池システムの起動時に設定した起動時目標ガス圧力で前記燃料電池に反応ガスを供給制御する
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  4. 前記燃料電池システムの起動開始時における前記燃料電池のアノード極内の燃料ガス濃度を推定する燃料ガス濃度推定手段
    を備え、
    前記反応ガス供給制御手段は、
    前記燃料ガス濃度推定手段で推定された燃料ガス濃度が高くなるほど前記起動時目標ガス圧力が小さくなるように補正する一方、推定された燃料ガス濃度が低くなるほど前記起動時目標ガス圧力が大きくなるように補正する
    ことを特徴とする請求項1のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  5. 記燃料ガス濃度推定手段
    前記燃料電池システムの運転が停止していた時間、前記燃料電池システムの起動開始時の燃料ガスを循環駆動させる駆動トルク、あるいは前記燃料電池システムの起動開始時の前記反応ガス供給手段の消費電流の少なくとも1つに基づいて推定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の燃料電池システム。
  6. 前記燃料電池の温度を検出する温度検出手段
    を備え
    前記反応ガス供給制御手段は、
    前記温度検出手段で検出された温度が高くなるほど前記起動時目標ガス圧力が小さくなるように補正する一方、検出された温度が低くなるほど前記起動時目標ガス圧力が大きくなるように補正する
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  7. 前記燃料電池の湿度を検出する湿度検出手段
    を備え、
    前記反応ガス供給制御手段は、
    前記湿度検出手段で検出された湿度が高くなるほど前記起動時目標ガス圧力が小さくなるように補正する一方、検出された湿度が低くなるほど前記起動時目標ガス圧力が大きくなるように補正する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  8. 前記燃料電池の発電電圧を検出する電圧検出手段
    を備え、
    前記反応ガス供給制御手段は、
    前記燃料電池システムの起動時に反応ガスを供給してから所定時間後に前記電圧検出手段で検出された発電電圧が高ほど前記起動時目標圧力が小さくなるように補正する一方、発電電圧が低ほど前記起動時目標圧力が大きくなるように補正する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  9. 前記燃料電池システムの起動開始を指令する起動開始トリガ信号を生成する生成手段
    を備え、
    前記燃料電池システムの起動時とは、前記生成手段で起動開始トリガ信号が生成された後所定時間の経過を含む
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
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