JP5076222B2 - 軟水装置における軟水化処理剤の再生方法および軟水装置 - Google Patents

軟水装置における軟水化処理剤の再生方法および軟水装置 Download PDF

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Description

本発明は、軟水装置に用いられているイオン交換樹脂などの軟水化処理剤を再生する方法、およびそのような方法を好適に実施することが可能な軟水装置に関する。
従来の軟水装置の具体例としては、特許文献1〜3に記載されたものがある。これらの文献に記載された軟水装置は、いずれも軟水化処理剤としてイオン交換樹脂が用いられており、このイオン交換樹脂を内部に収容した軟水化処理槽に原水が供給されることにより軟水化処理がなされ、この軟水が所定の出水口に導かれるように構成されている。
なお、本明細書でいう「原水」とは、水道水や地下水などの水であって、軟水装置を利用した軟水化処理が施されていないものを意味する。
前記イオン交換樹脂は、イオン交換による軟水化処理を行なうに連れて、その処理能力が低下する。このため、前記軟水装置においては、イオン交換樹脂の処理能力が低下してきた適当な時期に、再生水としての塩水を軟水化処理槽に供給する再生水供給工程が行なわれる。ただし、前記再生水供給工程の後には、軟水化処理槽に原水を供給することにより、軟水化処理槽の塩水を押し出して、所定の排水口から外部に排出させる再生水押出し洗浄工程が行なわれる。軟水化処理槽に塩水が残存したのでは、一部の塩水(再生水)が有効に活用できず、かつ、その後の軟水化処理時において、前記塩水が軟水用の出水口から流出する不具合を生じる。これに対し、前記した再生水押出し洗浄工程を実行すれば、そのような不具合が抑制される。
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、未だ改善すべき余地があった。
すなわち、前記従来技術においては、再生水供給工程が実行される際には、再生水としての塩水が所定の塩水用タンクから軟水化処理槽に向けて供給されるのに対し、再生水押出し洗浄工程が実行される際には、原水が前記塩水用タンクとは異なる部分から軟水化処理槽に向けて供給されており、再生水流通経路と原水流通経路とは、互いに相違している。このため、再生水流通経路の中には、原水を利用した洗浄が適切になされない箇所が生じる。より具体的には、特許文献1〜3のいずれにおいても、塩水用タンクに直接接続されている配管経路中に、再生水押出し洗浄工程において原水が通過せず、洗浄が行なわれない箇所が生じている。これでは、配管経路内に比較的多めの再生水(塩水)が残留する虞があり、前記配管経路を構成する配管部材や前記配管経路に設けられているバルブなどの機器類が腐食し易くなる不具合を生じる。したがって、このような不具合を適切に解消することが望まれる。
特許第3982086号公報 特開2008−23476号公報 特開平10−277405号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであって、軟水化処理槽に対する再生水供給工程およびその後の再生水押し出し洗浄工程を終えた後に一部の領域に再生水が残留したままになることを適切に抑制し、残留再生水に起因して配管部材やバルブなどが腐食し易くなるといった不具合を好適に防止し得る軟水装置における軟水化処理剤の再生方法、および軟水装置を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面により提供される軟水装置における軟水化処理剤の再生方法は、軟水化処理剤が収容されている軟水化処理槽に、前記軟水化処理剤を再生するための再生水を供給する再生水供給工程と、この再生水供給工程後において、前記軟水化処理槽に原水を供給することにより、前記軟水化処理槽に残存する再生水を前記軟水化処理槽の外部に押し出して所定の排水口まで導く再生水押出し洗浄工程と、を有しており、前記再生水供給工程においては、供給されてきた原水の貯留量が所定量を超えたときに、前記原水に再生剤が溶解するように構成されたタンクを利用して前記再生水を生成し、かつこの生成水を前記タンクから前記軟水化処理槽に供給する、軟水装置における軟水化処理剤の再生方法であって、前記再生水押出し洗浄工程においては、前記タンクに原水を供給するとともに、この原水の貯留量が前記所定量を超えないように前記原水の供給量を制御することにより、前記タンク内において再生水が生成されないようにし、前記タンクに供給された原水を前記タンクから前記排水口に至るまで前記再生水の流通経路と同一の経路で流通させることを特徴としている。
本発明の第2の側面により提供される軟水装置は、軟水化処理剤が収容されている軟水化処理槽と、供給されてきた原水の貯留量が所定量を超えたときに前記原水に再生剤が溶解して前記軟水化処理剤を再生するための再生水を生成可能なタンクと、前記再生水を前記タンクから前記軟水化処理槽を経由させて所定の排水口まで導くことが可能な再生水流通経路と、前記再生水を前記タンクから前記軟水化処理槽に向けて供給させる再生水供給工程を実行させた後に、前記軟水化処理槽に原水を供給することにより、前記軟水化処理槽に残存する再生水を前記軟水化処理槽の外部に押し出して前記排水口まで導く再生水押出し洗浄工程を実行させる制御手段と、を備えている、軟水装置であって、前記制御手段は、前記再生水押出し洗浄工程を実行させるときには、前記タンクに原水を供給するとともに、この原水の貯留量が前記所定量を超えないように前記原水の供給量を制御することにより、前記タンク内において再生水が生成されないようにし、前記タンクに供給された原水を前記タンクから前記排水口に至るまで前記再生水流通経路と同一の経路で流通させる制御を行なうように構成されていることを特徴としている。
本発明によれば、再生水供給工程においては、前記タンクから所定の排水口に至るまでの所定の再生水流通経路に再生水を流通させるとともに、その後の再生水押し出し洗浄工程においては、原水を前記再生水流通経路と同一経路で流通させることができる。したがって、従来技術とは異なり、再生水流通経路の全域に原水を流通させて再生水を押し出すことが可能となり、再生水流通経路中に再生水が残留したままとなる箇所が生じないようにすることができる。その結果、残留再生水に起因して配管部材やバルブなどが腐食し易くなるといった不具合を適切に防止することができる。また、本発明によれば、再生水供給工程と再生水押し出し洗浄工程とは、ともに同一のタンクに原水を供給することにより実行され、かつその切り換えは、前記タンク内の原水貯留量が所定量を超えるか否かによって行なわれるために、これら2つの工程を簡易な構成の機器を利用して容易に実行することができる利点も得られる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記再生水供給工程における前記再生水流通経路への再生水の流通は、前記タンク内に貯留された再生水の水頭圧、または別途設けられたポンプを利用して行なわれるように構成されており、前記再生水押出し洗浄工程における前記再生水流通経路への原水の流通は、前記タンク内に貯留された原水の水頭圧、または前記ポンプを利用して行なわれるように構成されている。
このような構成によれば、水頭圧またはポンプを利用して、再生水を軟水化処理槽内の軟水化処理剤に対して安定した速度または流量で作用させることができ、軟水化処理剤の再生処理を安定的に行なうことが可能となる。前記構成とは異なり、たとえば水道圧を利用して再生水を軟水化処理槽に送り込んだのでは、水道圧が不用意に大きく変動し易く、これに対応して再生水の速度または流量が大きく変動するために、軟水化処理剤の再生処理を安定的に行なうことが困難となる。前記構成によれば、そのような不具合を回避することができる。もちろん、軟水化処理槽に原水を送り込んで再生水を押出し洗浄する処理についても安定させることができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記再生水供給工程および前記再生水押出し洗浄工程の少なくとも一方の工程は、複数回にわたって連続して繰り返し実行されるように構成されている。
このような構成によれば、軟水化処理槽に対する再生水および原水の供給源となるタンクの容量を少なくしつつ、軟水化処理剤の再生処理および再生水押し出し洗浄処理の少なくとも一方を不十分とならないように徹底して行なうことが可能となる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記再生水流通経路のうち、前記タンクと前記軟水化処理槽との間には、流量制御可能なバルブが設けられており、このバルブは、前記タンクから前記軟水化処理槽に向けて再生水が水頭圧を利用して供給されるときには、前記再生水の水位が低下するに連れてバルブ開度が増加するように構成されている。
このような構成によれば、タンク内に貯留されている再生水を軟水化処理槽に向けて供給する動作を開始した後に、前記再生水の水位が徐々に低下していき、その水頭圧も低下することに伴って軟水化処理槽に供給される再生水の流量(単位時間当たりの流量)が減少していくことを、前記バルブの開度が増加することによって回避することができる。したがって、タンクから軟水化処理槽に向けて供給される再生水の単位時間当たりの流量の一定化を図り、軟水化処理剤の再生処理を安定化させるのに、より好ましいものとなる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
本発明に係る軟水装置の一例を示す概略説明図である。 図1に示す軟水装置に具備されたタンクを示す要部断面図である。 図1に示す軟水装置における軟水化処理工程を示す説明図である。 (a)は、図1に示す軟水装置におけるストレーナの逆洗浄処理工程を示す説明図であり、(b)は、その後に実行される軟水化処理槽の逆洗浄処理工程を示す説明図である。 図1に示す軟水装置におけるバルブの漏れ確認処理工程を示す説明図である。 (a)は、図1に示す軟水装置における空気抜き処理用補水工程を示す説明図であり、(b)は、その後に実行される空気抜き処理工程を示す説明図である。 (a)は、図1に示す軟水装置における再生水生成工程を示す説明図であり、(b)は、その後に実行される再生水供給工程を示す説明図である。 (a)は、図1に示す軟水装置における原水貯留工程を示す説明図であり、(b)は、その後に実行される再生水押出し洗浄工程を示す説明図である。 (a)は、図1に示す軟水装置における第1の補完洗浄処理を示す説明図であり、(b)は、その後に実行される第2の補完洗浄処理を示す説明図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1および図2は、本発明が適用された軟水装置およびこれに関連する構成の一実施形態を示している。図1に示す軟水装置WSは、軟水化処理槽1、この軟水化処理槽1に向けて再生水や原水を供給するためのタンク2、制御部3、および原水や再生水を流通させるための複数の流路4A〜4Gを具備している。これらの構成要素は、外装ケース9内にスペース効率良く収容され、全体の保護およびコンパクト化が図られている。
複数の流路4A〜4Gのそれぞれは、具体的には、入水口40を有する入水用流路4A、出水口41を有する出水用流路4B、排出口42を有する排水用流路4C、入水用流路4Aの上流寄り部分からタンク2への給水を行なうためのタンク用給水流路4D、タンク2から軟水化処理槽1への給水を行なうための補助流路4E、およびバイパス流路4F,4Gである。入水口40には、たとえば水道管などの給水管が接続される。
軟水化処理槽1としては、従来既知のものを用いることが可能であり、本実施形態においては、軟水化処理剤10としてたとえばイオン交換樹脂を内部に収容したカラムとして構成されている。この軟水化処理槽1には、第1ないし第3のポートP1〜P3が設けられており、これらには入水用流路4A、出水用流路4B、および補助流路4Eがそれぞれ接続されている。なお、第1のポートP1は、軟水化処理槽1の上部に位置する上部フィルタ12aを経由して水の流出入を行なわせるものであるのに対し、第2および第3のポートP2,P3は、インナパイプ11に装着されて軟水化処理槽1の下部に位置する下部フィルタ12bを経由して水の流出入を行なわせるものである。これら第1ないし第3のポートP1〜P3どうしの間は、互いに連通しているが、後述するバルブV1,V2,V4,V6,V7などの開閉動作に対応して通水可能な状態と通水不可能な状態とに切り換わる。
入水用流路4Aおよび出水用流路4Bは、バイパス流路4Fを介して互いに接続されており、入水用流路4Aおよび排水用流路4Cは、バイパス流路4Gを介して互いに接続されている。排水用流路4Cの一端は、補助流路4Eの中間部分に接続されている。複数の流路4A〜4Gには、図示されているような配置で、逆止弁Va、流量センサSa、ストレーナ50、および流量制御用のバルブV1〜V7が設けられている。バルブV1〜V7としては、いずれも電磁式などの開閉バルブを用いることが可能であるが、好ましくは、補助流路4Eに設けられているバルブV4は、後述するように、タンク2内の水位の変化に対応してバルブ開度を調整することが可能な流量調整バルブとされている。
タンク2は、入水口40からタンク用給水流路4Dを介して供給されてくる原水を一時的に貯留させるためのものであり、原水のまま貯留する場合と、再生水を生成して貯留する場合との切り換えが可能である。より詳細には、図2によく表われているように、タンク2には、再生剤Rとしての塩を貯留可能な再生剤貯留部6が付属して設けられている。この再生剤貯留部6の底部60は、比較的小径の複数の通水用孔61を有しており、タンク2内の原水貯留領域の上方に位置している。このことにより、タンク2内の水位が再生剤貯留部6の底部60のレベルLoよりも高い水位(たとえば、同図の水位LH)まで上昇した場合には、原水が再生剤貯留部6内に進入して再生剤Rを溶かすこととなり、タンク2内の原水は再生水としての塩水となる。これに対し、タンク2内の水位がレベルLoよりも低い水位(たとえば、同図の水位LM)である場合には、原水が再生剤貯留部6内に進入しないために、タンク2内の原水は再生水にはならない。
タンク2には、水位検出用電極7a〜7d、および一対の濃度検出用電極8も設けられている。これらのうち、水位検出用電極7a,7bは、前記した水位LH,LMを検出するためのものであり、これとは別の水位検出用電極7cは、さらに低い水位LLを検出するためのものである。水位検出用電極7dは、グランド電極であり、タンク2内の原水を介して他の電極7a〜7cとの間で電気導通があるか否かの原理に基づいて前記した3種類の水位LH,LM,LLを検出することが可能である。一対の濃度検出用電極8は、タンク2内において再生水が生成される場合に、この再生水の塩分濃度を電気抵抗値に基づいて検出するためのものである。なお、タンク2には、タンク用給水流路4Dが接続される給水口20に加え、オーバフロー用の開口孔21も設けられており、水位が所定以上に異常上昇した際にはタンク2の外部にオーバフロー水が排出されるように構成されている。タンク2は、軟水化処理槽1よりも高い位置に設けられており、バルブV4およびバルブV6が開かれたときには、タンク2内に存在する再生水または原水がそれらの水頭圧によって軟水化処理槽1に向けて供給されるように構成されている。
制御部3は、マイクロコンピュータなどを用いて構成されており、本発明でいう制御手段の一例に相当する。この制御部3は、別途設けられている操作スイッチや操作リモコン(図示略)の操作、および予め記憶された制御プログラムの手順に対応してバルブV1〜V7の開閉制御を行なうように構成されている。ただし、その詳細については、後述する。
次に、軟水装置WSにおいて実行される各種の処理工程の内容について、図3〜図9を参照して説明する。これらの図において、太線で示す流路は、原水または再生水が通過する流路である。また、バルブV1〜V7のうち、クロスハッチングが入れられたバルブは開状態であり、そうでないバルブは閉状態である。
軟水装置WSでは、次に述べるように、軟水化処理、軟水化処理剤の再生処理、およびこの再生処理に先立つ予備処理を、制御部3の制御により実行することが可能である。
〔軟水化処理〕
軟水化処理は、図3の太線で示す経路を水が流れるように制御されることにより実行される。この軟水化処理においては、入水口40から入水用流路4Aに流れ込んだ原水が、第1のポートP1から軟水化処理槽1に流入し、軟水化される。このようにして生成された軟水は、インナパイプ11を上向きに通過して第2のポートP2から出水用流路4Bに流れ込み、出水口41から取り出される。
〔軟水化処理剤再生の予備処理〕
軟水化処理剤10の長期使用などに原因してその再生処理能力が低下した場合には、軟水化処理剤10の再生処理が行なわれるが、それに先立ち、図4〜図6に示すような予備処理が順次行なわれる。予備処理の具体例としては、図4(a)に示すストレーナ50の逆洗浄処理、図4(b)に示す軟水化処理槽1の逆洗浄処理、図5に示すバルブの漏れ確認処理、および図6に示す空気抜き処理がある。
図4(a)に示すストレーナ50の逆洗浄処理では、原水がストレーナ50を通過する方向が、図3に示した軟水化処理時とは反対であり、ストレーナ50に捕集されていた不純成分が軟水化処理槽1内に流入することなく、排水口42に到達するようになっている。図4(b)に示す軟水化処理槽1の逆洗浄処理では、第2のポートP2から軟水化処理槽1に原水が流入することにより、軟水化処理槽1内には軟水化処理時とは逆方向に原水が流れ、軟水化処理槽1内の不純成分は、第1のポートP1から軟水化処理槽1の外部に流出して排水口42に到達する。
図5に示すバルブの漏れ確認処理は、バルブV1〜V3を閉じた際に、これらの部分に漏れがあるか否かを確認するための処理であり、たとえばバルブV4,V5のみを開状態とし、かつこれ以外の他のバルブV1〜V3,V6,V7を閉状態に維持させることにより行なわれる。このような設定状態において、バルブV1〜V3のいずれもが正常であって、原水の漏れ(原水の通過)を生じない場合には、入水口40に供給された原水は、軟水化処理槽1やタンク2に向かうことはなく、出水口41に到達する。これに対し、バルブV1,V2のいずれかに異常があり、原水の漏れを生じる場合には、原水が軟水化処理槽1およびバルブV4を経てタンク2内に流入する。また、バルブV3に漏れがある場合には、原水がタンク2内に直接流入する。このようなことに起因して、タンク2に流入した原水の水位が前記した水位LLになると、これが制御部3により検出され、バルブV1〜V3のいずれかに漏れがあるものと判断された上で、その旨の報知処理が行なわれる。この報知処理は、たとえば制御部3または前記操作リモコンに設けられている表示部を利用した表示、あるいはアラーム音の発生などにより行なわれる。したがって、ユーザは、バルブV1〜V3に漏れを生じている場合には、その旨を的確に察知し、メンテナンスを行なうなどの対応措置を適切に採ることができる。
図6に示す処理は、タンク2からバルブV4までの流路(補助流路4Eの一部)内の空気を追い出して後述する再生水供給工程をより安定的に行なわせるための処理である。この処理においては、まず同図(a)に示すように、タンク用給水流路4Dからタンク2に向けて原水を供給して、タンク2内に原水を貯留させた後に、同図(b)に示すように、バルブV4,V7を開き、タンク2内の原水を排水口42に導く。同図(a)に示す工程において、タンク2内に原水を貯留させる場合、その水位が前記した水位LMとなった時点でバルブV3を閉じ、タンク2内への原水供給を停止させる。このことにより、タンク2内において再生水が生成されないようにすることができる。
〔軟水化処理剤の再生処理〕
軟水化処理剤10を再生する場合、図7に示す再生水供給工程、図8に示す再生水押し出し洗浄工程、および図9に示す補完洗浄処理が実行される。
再生水供給工程においては、まず図7(a)に示すように、タンク用給水流路4Dからタンク2内に原水を供給し、タンク2内において再生水を生成する。再生水の生成は、既述したとおり、タンク2内の水位を前記した水位LHとし、原水の一部を再生剤貯留部6内に進入させて原水に再生剤Rを溶解させることにより行なう。次いで、同図(b)に示すように、バルブV4,V6を開くことにより、タンク2内の再生水を、その水頭圧を利用して軟水化処理槽1に流入させ、かつ排水口42まで導く。図7(b)の太線で示す流路は、本発明でいう再生水流通経路の一例に相当する。このように、タンク2内の水頭圧を利用して再生水を軟水化処理槽1に流入させれば、たとえば水道圧を利用して再生水を軟水化処理槽1に流入させる場合とは異なり、軟水化処理槽1内に流入する再生水の流量(単位時間当たりの流量)が、水道圧の変動の影響を受けて不安定になることはない。
好ましくは、図7(b)の再生水供給工程において、バルブV4のバルブ開度は、タンク2内の再生水の水位が低下するに連れて徐々に増加し、タンク2から軟水化処理槽1に向けて供給される再生水の単位時間当たりの流量が略一定化されるように制御される。このような制御がなされれば、軟水化処理剤10の再生処理をより安定的に効率良く行なうことが可能となる。
次いで、再生水押出し洗浄工程を行なうには、図8(a)に示すように、バルブV3を開いてタンク2内に原水を貯留させる。その際、タンク2内の原水の貯留量は、図6(a)に示した場合と同様に、レベルLoよりも低い水位LMとなるようにし、タンク2内において再生水が生成されないようにする。その後は、図8(b)に示すように、バルブV4,V6を開き、タンク2内の原水をその水頭圧を利用して軟水化処理槽1に流入させて排水口42まで導く。この場合のタンク2から排水口42に到るまでの原水の流通経路は、図7(b)の太線で示された再生水流通経路と同一である。したがって、図8(b)で示された再生水押出し洗浄工程では、軟水化処理槽1内に残存する再生水が原水により外部に押し出されるばかりか、前記再生水流通経路の全域を原水により洗浄することが可能となる。したがって、再生水流通経路の一部に再生水が比較的多く滞留したままとなって、その部分が腐食し易くなるといった不具合を適切に抑制することができる。なお、再生水押出し洗浄工程においても、再生水供給工程と同様に、タンク2内の水位の変化に対応させてバルブV4の開度を変更させてもよい。
好ましくは、前記したような再生水押出し洗浄工程は、複数回にわたって連続して繰り返し実行される。このようにすれば、原水を利用した再生水の押出し洗浄がより完全となる他、1回の再生水押出し洗浄工程で利用される原水の量を少なくすることが可能となるために、タンク2の容積を小さくし、軟水装置WSの全体の小型化を図るのにも有利となる。もちろん、再生水押出し洗浄工程を複数回繰り返すことに代えて、または加えて、再生水供給工程を複数回繰り返すようにすることもできる。
本実施形態では、前記した再生水押出し洗浄工程の後に、図9に示す第1および第2の補完洗浄処理も実行される。図9(a)に示す第1の補完洗浄処理では、原水を入水用流路4Aから軟水化処理槽1内に流入させてから排水口42に導く。図7(b)に示した再生水供給工程では、符号n1で示す部分に再生水が進入する虞がある。これに対し、前記した第1の補完洗浄処理では、そのような部分n1に原水を積極的に流通させることができ、再生水を排除することが可能である。図9(b)に示す第2の補完洗浄処理は、バルブV5,V2,ストレーナ50が設けられた経路に原水を通過させてから軟水化処理槽1内に流入させ、その後に排水口42に導く処理であり、その流水経路は、図4(b)で示した軟水化処理槽の逆洗浄処理と同じである。このような第2の補完洗浄処理によれば、図9(b)の符号n2で示す部分に再生水が万一進入していた場合に、この再生水を適切に排除することが可能である。このように、第1および第2の補完洗浄処理を実行すれば、流路各部の洗浄をより徹底することができ、再生水の残留を防止するのに一層好ましいものとなる。
本発明は、前記した実施形態に限定されない。本発明に係る軟水装置における軟水化処理剤の再生方法の各工程の具体的な構成は、種々に変更自在である。また、本発明に係る軟水装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
たとえば、上述した実施形態では、タンク2から軟水化処理槽1に再生水が供給される際に、バルブV4の開度が再生水の水位に対応して変更されているが、これに代えて、バルブV4の開度を一定にしてもよい。また、タンク2から軟水化処理槽1内に再生水が供給される際にバルブV4の開度を変更する場合、次のような態様とすることもできる。すなわち、タンク2内の再生水の水位がレベルLo以上の高水位にあり、再生水が再生剤Rに接触した状態のままにあるときには、その後に再生水の水位がレベルLo未満となって再生水が再生剤Rに接触しなくなったときよりも、バルブ開度が大きくなるようにし、再生水をタンク2から迅速に流出させる。このような制御を行なえば、タンク2内の再生水が再生剤貯留部6の再生剤Rと接触する時間を短くすることができ、再生水の濃度(塩分濃度)が必要以上に高くなることを抑制するのに好適となる。
タンク2から再生水や原水を軟水化処理槽1に供給するための手段としては、再生水や原水の水頭圧を利用する手段に代えて、たとえばポンプを用いることも可能である。軟水化処理剤は、原水の軟水化を図る機能を発揮するものであればよく、イオン交換樹脂以外の物質を用いることができる。再生剤としても、塩以外の物質を用いることができる。タンクや軟水化処理槽の具体的な形状、サイズ、材質なども限定されない。

Claims (5)

  1. 軟水化処理剤が収容されている軟水化処理槽に、前記軟水化処理剤を再生するための再生水を供給する再生水供給工程と、
    この再生水供給工程後において、前記軟水化処理槽に原水を供給することにより、前記軟水化処理槽に残存する再生水を前記軟水化処理槽の外部に押し出して所定の排水口まで導く再生水押出し洗浄工程と、を有しており、
    前記再生水供給工程においては、供給されてきた原水の貯留量が所定量を超えたときに、前記原水に再生剤が溶解するように構成されたタンクを利用して前記再生水を生成し、かつこの生成水を前記タンクから前記軟水化処理槽に供給する、軟水装置における軟水化処理剤の再生方法であって、
    前記再生水押出し洗浄工程においては、前記タンクに原水を供給するとともに、この原水の貯留量が前記所定量を超えないように前記原水の供給量を制御することにより、前記タンク内において再生水が生成されないようにし、前記タンクに供給された原水を前記タンクから前記排水口に至るまで前記再生水の流通経路と同一の経路で流通させることを特徴とする、軟水装置における軟水化処理剤の再生方法。
  2. 軟水化処理剤が収容されている軟水化処理槽と、
    供給されてきた原水の貯留量が所定量を超えたときに前記原水に再生剤が溶解して前記軟水化処理剤を再生するための再生水を生成可能なタンクと、
    前記再生水を前記タンクから前記軟水化処理槽を経由させて所定の排水口まで導くことが可能な再生水流通経路と、
    前記再生水を前記タンクから前記軟水化処理槽に向けて供給させる再生水供給工程を実行させた後に、前記軟水化処理槽に原水を供給することにより、前記軟水化処理槽に残存する再生水を前記軟水化処理槽の外部に押し出して前記排水口まで導く再生水押出し洗浄工程を実行させる制御手段と、
    を備えている、軟水装置であって、
    前記制御手段は、前記再生水押出し洗浄工程を実行させるときには、前記タンクに原水を供給するとともに、この原水の貯留量が前記所定量を超えないように前記原水の供給量を制御することにより、前記タンク内において再生水が生成されないようにし、前記タンクに供給された原水を前記タンクから前記排水口に至るまで前記再生水流通経路と同一の経路で流通させる制御を行なうように構成されていることを特徴とする、軟水装置。
  3. 前記再生水供給工程における前記再生水流通経路への再生水の流通は、前記タンク内に貯留された再生水の水頭圧、または別途設けられたポンプを利用して行なわれるように構成されており、
    前記再生水押出し洗浄工程における前記再生水流通経路への原水の流通は、前記タンク内に貯留された原水の水頭圧、または前記ポンプを利用して行なわれるように構成されている、請求項2に記載の軟水装置。
  4. 前記再生水供給工程および前記再生水押出し洗浄工程の少なくとも一方の工程は、複数回にわたって連続して繰り返し実行されるように構成されている、請求項3に記載の軟水装置。
  5. 前記再生水流通経路のうち、前記タンクと前記軟水化処理槽との間には、流量制御可能なバルブが設けられており、
    このバルブは、前記タンクから前記軟水化処理槽に向けて再生水が水頭圧を利用して供給されるときには、前記再生水の水位が低下するに連れてバルブ開度が増加するように構成されている、請求項3または4に記載の軟水装置。
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