JP5075184B2 - スクライビングホイール - Google Patents

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本発明はガラス板等の脆性材料基板をスクライブするためのスクライビングホイールに関するものである。
従来ガラス板やセラミックス基板等の脆性材料基板を分断する場合は、まずこれらの基板に所望のラインに沿ってスクライブラインを形成し、その後スクライブラインに沿って分断している。スクライブに用いるスクライビングホイールは、例えば特許文献1に示すように、円板状でその外周部分がテーパー状に切欠かれたそろばん珠形状であり、スクライビングホイールの中心にピンを軸として挿入するための貫通孔を有している。
又特許文献2には軸とスクライビングホイール本体部とを一体化して形成されたスクライビングホイールも知られている。このスクライビングホイールは断面菱形の形状を有し、両端部がチップホルダに保持されて用いられる。
特許4219945号 国際公開WO2003/51784号公報
しかるに特許文献1では、刃先部の厚さはスクライビングホイールの厚さと同一であり、しかもスクライビングホイールの中心軸に芯ぶれすることなくピンを挿入し、スクライブ中でもスクライビングホイールの軸とピンとが一致している必要があるため、刃先部の厚さを薄くすることが難しいという欠点があった。又軸とホイールとを一体化した特許文献2のスクライビングホイールについては、製造の自由度が少なく、刃先の稜線部分の角度や軸間の距離が大きくなるため、刃先部の厚さを任意に選択することができなくなるという問題点があった。そのため図1(a),(b)に示すようにいずれの場合も基板101にチップ部品102,103が実装されている場合に基板のチップ部品間の狭い隙間のラインをスクライブすることができず、チップ部品の間隔を広くしておく必要があり、分断後の基板の周囲に余分のスペースが生じてしまうという欠点があった。
本発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、ピン一体型のスクライビングホイールであっても刃先の厚さを薄くし、基板上に部品が付された狭い部分にもスクライブすることができるスクライビングホイールを提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明のスクライビングホイールは、中心に一平面内の円形の稜線を有し、焼結ダイヤモンドにより形成された円板状のホイール本体部と、前記ホイール本体部の左右に同軸に前記焼結ダイヤモンドにより前記ホイール本体部と一体に形成された円柱軸部と、を具備するスクライビングホイールにおいて、前記円柱軸部は、夫々の外側端部に同軸に所定の角度となるように形成されたテーパー部を有するものであり、前記ホイール本体部は、ホイール本体部の中央に設けられ、その稜線部の頂角が所定の角度となるように形成された円板部から成る刃先部と、前記円板部の両側の面に前記円柱軸部から連続して形成されたテーパー状の傾斜部と、を有し、前記傾斜部のなす角度は前記稜線部の頂角より小さいものである。
ここで前記円板部の厚さは0.4〜0.03mmの範囲としてもよい。
このような特徴を有する本発明のスクライビングホイールによれば、ホイール本体と円柱軸部を一体型としており、ホイール本体部の外周部分である刃先部の厚さを任意に選択することができる。従って刃先部の厚さを0.4mm以下とすることにより、チップ部品などが実装された基板の狭いラインに沿ってスクライブすることが可能となる。
図1は従来のスクライビングホイールを用いた基板のスクライブ状態を示す図である。 図2は本発明の第1の実施の形態によるスクライビングホイールの正面図及び右側面図である。 図3は本実施の形態のスクライビングホイールを用いた基板のスクライブ状態を示す図である。 図4Aは本実施の形態のスクライビングホイールの製造に用いる素材ブロック10を示す斜視図である。 図4Bは素材ブロックから切り取られた加工素材20を示す斜視図である。 図4Cは加工素材における放電加工の加工ライン(加工部位)を示す図である。 図4Dは放電加工後の焼結ダイヤモンド層を示す拡大図である。 図5は第1の実施の形態の変形例を示す図である。 図6は本発明の第2の実施の形態によるスクライビングホイールの正面図及び右側面図である。 図7は本発明の第3の実施の形態によるスクライビングホイールの正面図及び右側面図である。 図8は本発明の第4の実施の形態によるスクライビングホイールの正面図及び右側面図である。 図9は本発明の第5の実施の形態によるスクライビングホイールの正面図及び右側面図である。 図10は本発明の第5の実施の形態によるスクライビングホイールの刃先部の部分拡大図である。 図11は本発明の各実施の形態によるスクライビングホイールの刃先の溝の一例を示す部分拡大図である。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態によるスクライビングホイールについて説明する。図2(a)はこのスクライビングホイールの正面図、図2(b)はその右側面図である。これらの図に示すようにスクライビングホイール1Aは中央に円板状のホイール本体部2Aを有し、ホイール本体部2Aの厚さ方向の中央に一平面内に含まれる最大円周の稜線を含むテーパー状の部分が刃先部3Aとして形成されている。又ホイール本体部2Aの両側の側方に同軸に円柱軸部4及び5を有している。円柱軸部4及び5の夫々の外側の端部には同一の傾斜角度αを持つテーパー部6,7が夫々形成されている。このスクライビングホイール1Aは全てが焼結ダイヤモンドにより一体に形成されている。
この実施の形態においては刃先部3Aとホイール本体部2Aとの厚さは同一であり、図2(a)に示すようにこの厚さをw1とする。この厚さw1は例えば0.4mm以下、好ましくは0.3mm未満、更に好ましくは0.2mm以下とする。刃先部3Aの側方はスクライブするときに基板の面に対して垂直した面となっている。こうすれば図3(a),(b)に示すようにスクライブの対象となる基板111にチップ部品112,113が実装されており、その部品の間の狭いライン上をスクライブする際にもチップ部品112,113の間に刃先のみを挿入してスクライブすることができる。
次に本実施の形態によるスクライビングホイール1Aの製造方法について説明する。図4A〜図4Dは本実施の形態によるスクライビングホイール1Aの製造過程を示す図である。図4Aは素材ブロック10を示しており、円柱形状の超硬合金11の上部には所定の厚さの焼結ダイヤモンド層12が一体に形成されている。この素材ブロック10は例えば直径が30mmφ、高さが16mmであり、焼結ダイヤモンド層12の厚さは3mm、超硬合金層11の厚さは13mmとする。
(加工素材の形成)
さてこの素材ブロック10の中心軸に平行に円柱形の多数の部材をワイヤ放電加工によって切り取る。これによって図4Bに示すように細長い加工素材20を例えば40〜50本得ることができる。この加工素材20は例えば直径が2.0〜3.5mm、長さは16mmの円柱状の素材である。そしてこの加工素材20も超硬合金層21と焼結ダイヤモンド層22とから成り立っている。
(ワイヤ放電加工)
次に図4Cにおいて、加工素材20の超硬合金層21の左側部分をチャックにより固定して一点鎖線で示す円柱の中心軸を中心として高速で回転させ、ワイヤ放電加工機によって放電し、超硬合金層21と焼結ダイヤモンド層22の部分を図4Cに示すように切り取る。ここで放電加工の軌跡を加工ライン30〜39で示す。加工ライン30は一点鎖線で示す円柱の中心軸に対して所定の角度で切欠くものであり、加工ライン31は中心軸に平行、加工ライン32はこれよりやや太めにテーパー状のラインを形成するものである。加工ライン33は中心軸に平行、加工ライン34は加工ライン33の終了後に径を異ならせてテーパー状に形成することによって形成される加工ライン、加工ライン35はホイール本体部2Aに刃先部3Aを形成するためのテーパー状部分、加工ライン36もこの逆の傾きを有するテーパー状部分である。又加工ライン37は直径を小さくするためのライン、加工ライン38は加工ライン33と対称であり同一の太さを有する中心軸に平行な加工ライン、加工ライン39は加工ライン32と対称な傾きを有する加工ラインである。ここで加工ライン31〜39は全て焼結ダイヤモンド層22で成形される。又加工ライン32,39はテーパー部6,7の斜面よりもわずかに大きく設定され、後述する研磨加工のための削りしろを残している。又加工ライン35,36は刃先部3Aの斜面よりもわずかに大きく設定され、後述する研磨加工のための削りしろを残している。
そして放電加工を終了すると、図4Dに正面の部分拡大図を示すように焼結ダイヤモンド層22はほぼスクライビングホイールの形状の回転体となる。右側面図については図2(b)とほぼ同様である。
(粗形状成形(研磨)工程)
次に粗形状成形工程について説明する。放電加工の際には表面が高温になるため加工変質層が形成され、表面から数十μm内部まで変質している。このため、放電加工のままでは使用時に高精度を維持することはできない。特に図2(a)に示すテーパー部6,7は軸受と直接接触するため、加工変質層を除去した上、正確なテーパー状面とする必要がある。そこで加工ライン32とライン39に沿って放電加工した後に更に表面の精度を増すために研磨加工を行う。研磨工程ではワイヤ放電加工のときと同様に超硬合金層21の左側をチャックにより固定して円柱の軸を中心として回転させ、テーパー面の表面を研磨する。この研磨加工によって加工ライン32,39の加工時に形成された変質層を取り除き、左右の円柱軸部4,5の先端のテーパー部6,7のテーパー状部分の角度を正確に形成することができる。
更にホイール本体1Aの刃先部3Aについても同様に研磨加工を行う。特に図2(a)に示す刃先部3Aはスクライブの対象となるガラス板等と直接接触するため、正確な面とする必要がある。そこで加工ライン35,36に沿って形成された変質層を取り除くため、超硬合金層21をチャックにより固定して円柱の軸を中心として回転させ、研磨加工を行う。研磨加工によって変質層を取り除くと共に鋭利な刃先部3Aの角度を正確に設定することができる。刃先部3Aの角度は例えば75〜170°、特に90〜150°程度とする。
(切断工程)
図4Dにおいて一点鎖線で示す超硬合金層21側の焼結ダイヤモンド層の部分を切り離すことにより、図2に示すようにホイール本体部2A及び円柱軸部4,5の全部が焼結ダイヤモンド層22から成るスクライビングホイール1Aを得ることができる。この場合に切断した面を研磨して左右対称となるようにしてもよいが、テーパー状の更に先端部分は使用時には軸受の貫通孔に入り込むことになるため、図5に示すようにテーパー部6の先端を少し残しておいてもよく、研磨しなくてもよい。
こうして完成したスクライビングホイール1Aは超硬合金層21の左側部分をチャック保持し、回転させてワイヤ放電加工や研磨加工をしているため、ホイール本体部2A、円柱軸部4,5の軸芯を正確に合わせることができる。ホイール本体部2Aの厚さは、加工ライン34,37の間隔を変化させることにより、刃先部3Aの幅は加工ライン34,37の間隔により、刃先部3Aの角度は加工ライン35,36の角度により任意に選択することができる。このスクライビングホイールはホイール本体部と円柱軸部を一体化しているため、刃先部3Aの厚さは薄くしても十分な強度を確保することができる。
(第2の実施の形態)
次に本発明の第2の実施の形態について図6を用いて説明する。第2の実施の形態によるスクライビングホイール1Bもホイール本体部2B及び刃先部3B以外は第1の実施の形態と同様である。このスクライビングホイール1Bでは、ホイール本体部2Bを図6(a)に示すように2段のテーパー面となるようにしたものである。その他の構造については第1の実施の形態と同様である。そして左右のテーパー部6,7の研磨は第1の実施の形態と同様である。ホイール本体部2Bの研磨は、刃先部3Bの稜線に近い傾斜部分である左右の斜面の研磨加工で足りる。この場合には研磨加工の角度を刃先部3Bのみで適宜選択することができる。その後テーパー部6の先端で切断することによりスクライビングホイール1Bを完成させる。
この実施の形態ではホイール本体部2Bの厚さをw2aとし、刃先部3Bの厚さをw2bとする。この場合も刃先部3Bの厚さw2bは0.4mm以下、好ましくは0.3mm未満、更に好ましくは0.2mm以下とする。この場合はホイール本体部と刃先部の厚さが独立しているため、刃先部の厚さはスクライブの対象となる基板の厚さや部品の実装密度によって決定することができる。スクライビングホイール1Bの適用範囲を広くするために、基板w2bを更に薄くすることが好ましく、例えば0.05mm以下とすることができる。又刃先部3Bの厚さw2bの下限は必要とされる強度により決まるが、例えば0.03mm以上とすることが好ましい。例えば0.7mm以下の厚さのガラス板、半導体基板などの脆性材料からなる薄い基板上に微細なチップ部品が高密度で実装されている場合には、このように薄い刃先部を有するスクライビングホイールを用いてスクライブすることが有効となる。
(第3の実施の形態)
次に本発明の第3の実施の形態について図7を用いて説明する。第3の実施の形態によるスクライビングホイール1Cもホイール本体部2C及び刃先部3C以外は第1の実施の形態と同様である。このスクライビングホイール1Cは、ホイール本体部2Cを2段のテーパー面となるようにしたものである。その他の構造については第1の実施の形態と同様である。ホイール本体部2Cの研磨は、稜線に近い刃先部3Cの傾斜部分である左右の斜面のみの研磨加工で足りる。この場合にも研磨加工の角度を刃先部3Cのみで適宜選択することができる。その後テーパー部6の先端で切断することによりスクライビングホイール1Cを完成させる。ここで図7に示すように、ホイール本体部2Cの一対の傾斜面を示す直線の延長線のなす角度を刃先の稜線部の頂角より小さくしておくものとする。
この実施の形態ではホイール本体部2Cの厚さをw3aとし、刃先部3Cの厚さをw3bとする。この場合も刃先部3Cの厚さw3bは0.4mm以下、好ましくは0.3mm未満、更に好ましくは0.2mm以下とする。この場合はホイール本体部と刃先部の厚さが独立しているため、刃先部の厚さはスクライブの対象となる基板の厚さや部品の実装密度によって決定することができる。スクライビングホイール1Cの適用範囲を広くするために、厚さw3bを更に薄くすることが好ましく、例えば0.05mm以下とすることができる。又刃先部3Cの厚さw3bの下限は必要とされる強度により決まるが、例えば0.03mm以上とすることが好ましい。例えば0.7mm以下の厚さのガラス板、半導体基板などの脆性材料からなる薄い基板上に微細なチップ部品が高密度で実装されている場合には、このように薄い刃先部を有するスクライビングホイールを用いてスクライブすることが有効となる。
(第4の実施の形態)
次に本発明の第4の実施の形態について図8を用いて説明する。第4の実施の形態によるスクライビングホイール1Dもホイール本体部2D及び刃先部3D以外は第1の実施の形態と同様である。このスクライビングホイール1Dは、ホイール本体部2Dを3段のテーパー面となるようにしたものである。その他の構造については第1の実施の形態と同様である。そして左右のテーパー部6,7の研磨は第1の実施の形態と同様である。ホイール本体部2Dの研磨は、稜線に近い刃先部3Dの傾斜部分である左右の斜面のみの研磨加工で足りる。この場合にも切削加工の角度を刃先部3Dのみで適宜選択することができる。その後テーパー部6の先端で切断することによりスクライビングホイール1Dを完成させる。ここで図8に示すように、ホイール本体部2Dの一対の傾斜面を示す直線の内側同士及び外側同士の延長線のなす角度を刃先の稜線部の頂角より小さくしておくものとする。
この実施の形態ではホイール本体部2Dの厚さをw4aとし、刃先部3Dの厚さをw4bとする。この場合も刃先部3Dの厚さw4bは0.4mm以下、好ましくは0.3mm未満、更に好ましくは0.2mm以下とする。この場合もホイール本体部と刃先部の厚さが独立しているため、刃先部の厚さはスクライブの対象となる基板の厚さや部品の実装密度によって決定することができる。スクライビングホイール1Dの適用範囲を広くするために、厚さ4bを更に薄くすることが好ましく、例えば0.05mm以下とすることができる。又刃先部3Dの厚さw4bの下限は必要とされる強度により決まるが、例えば0.03mm以上とすることが好ましい。例えば0.7mm以下の厚さのガラス板、半導体基板などの脆性材料からなる薄い基板上に微細なチップ部品が高密度で実装されている場合には、このように薄い刃先部を有するスクライビングホイールを用いてスクライブすることが有効となる。
(第5の実施の形態)
次に本発明の第5の実施の形態について図9を用いて説明する。第5の実施の形態によるスクライビングホイール1Eもホイール本体部2E及び刃先部3Eのみが異なり、その他の部分は第1の実施の形態と同様である。第5の実施の形態のスクライビングホイール1Eでは図9及び図10の部分拡大図に示すように、刃先部3Eはホイール本体部2Eの中央に設けられた円板部40を有し、その稜線をテーパー状の刃先に構成したものである。円板部40の厚さは刃先部3Eの厚さであり、これをw5bとする。円板部40の両側にはテーパー状の傾斜部41,42及び43,44が設けられる。こうすれば円板部40の厚さw5bを薄くしても傾斜部41〜44により強度が維持される。また左右のテーパー部6,7の研磨は第1の実施の形態と同様である。ホイール本体部2Eの研磨は刃先部3Eの稜線を形成する斜面のみの研磨加工で足りる。この場合にも研磨加工の角度を刃先部3Eのみで適宜選択することができる。その後テーパー部6の先端で切断することによりスクライビングホイール1Eを完成させる。ここで図9に示すように、ホイール本体部2Eの一対の傾斜面を示す直線の内側同士及び外側同士の延長線のなす角度を刃先の稜線部の頂角より小さくしておくものとする。
この実施の形態ではホイール本体部2Eの厚さをw5aとし、刃先部3Eの厚さをw5bとする。この場合も刃先部3Eの厚さw5bは0.4mm以下、好ましくは0.3mm未満、更に好ましくは0.2mm以下とする。この場合はホイール本体部と刃先部の厚さが独立しているため、刃先部の厚さはスクライブの対象となる基板の厚さや部品の実装密度によって決定することができる。スクライビングホイール1Eの適用範囲を広くするために、厚さw5bを更に薄くすることが好ましく、例えば0.05mm以下とすることができる。又刃先部3Eの厚さw5bの下限は必要とされる強度により決まるが、例えば0.03mm以上とすることが好ましい。例えば0.7mm以下の厚さのガラス板、半導体基板などの脆性材料からなる薄い基板上に微細なチップ部品が高密度で実装されている場合には、このように薄い刃先部を有するスクライビングホイールを用いてスクライブすることが有効となる。
この実施の形態では厚さが一定の円板部40を設けているため、刃先部3Eの研磨の程度によって図10に示す距離dが変化するだけで刃先部の厚さw5bが変化することはない。
又前述した各実施の形態において、特許3074143号やWO2007/004700に示されているように、刃先の稜線部分に所定形状の溝を形成するようにしてもよい。ここで溝の所定形状は、例えば図11(a)〜(d)に示すようにU字状、V字状、のこぎり波状又は矩形状の溝とすることができる。このような溝は研削加工や微細放電、レーザー等の熱加工により形成することでスクライビングホイールの外周部に所定間隔の突起を形成することができる。ここで溝のピッチは外径に応じて例えば20μm以上とし、溝の深さは外形に応じて例えば2〜20μmとする。このような溝を形成しておくことによってガラス基板等の脆性材料基板にスクライブラインを形成したときに滑ることがなく、又垂直クラックを深く伸展させることができ、スクライブ後の分断が容易となる。このピッチ、溝の深さを適宜選択することでガラス等の基板表面に対する食い付き(かかり)性能と、垂直クラックを深く伸展させる性能とのバランスをとることができる。
本発明は脆性材料基板をスクライブして分断するスクライブ装置に有用に用いることができる。
1A,1B,1C,1D,1E スクライビングホイール
2A,2B,2C,2D,2E ホイール本体部
3A,3B,3C,3D,3E 刃先部
4,5 円柱軸部
6,7 テーパー部
10 素材ブロック
11,21 超硬合金
12,22 焼結ダイヤモンド層
20 加工素材
30〜39 加工ライン
40 円板部
41,42,43,44 傾斜部

Claims (2)

  1. 中心に一平面内の円形の稜線を有し、焼結ダイヤモンドにより形成された円板状のホイール本体部と、
    前記ホイール本体部の左右に同軸に前記焼結ダイヤモンドにより前記ホイール本体部と一体に形成された円柱軸部と、を具備するスクライビングホイールにおいて、
    前記円柱軸部は、夫々の外側端部に同軸に所定の角度となるように形成されたテーパー部を有するものであり、
    前記ホイール本体部は、ホイール本体部の中央に設けられ、その稜線部の頂角が所定の角度となるように形成された円板部から成る刃先部と、
    前記円板部の両側の面に前記円柱軸部から連続して形成されたテーパー状の傾斜部と、を有し、前記傾斜部のなす角度は前記稜線部の頂角より小さいものであるスクライビングホイール。
  2. 前記円板部の厚さは0.4〜0.03mmの範囲とした請求項1記載のスクライビング
    ホイール。
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