JP2009072834A - ダイヤモンド切削部材およびその製造方法 - Google Patents
ダイヤモンド切削部材およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009072834A JP2009072834A JP2007241634A JP2007241634A JP2009072834A JP 2009072834 A JP2009072834 A JP 2009072834A JP 2007241634 A JP2007241634 A JP 2007241634A JP 2007241634 A JP2007241634 A JP 2007241634A JP 2009072834 A JP2009072834 A JP 2009072834A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- diamond
- ridge line
- cutting
- shaped groove
- holder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
Abstract
【解決手段】シャンク54に設けられたV字溝62に四角柱形状のダイヤモンド素材の第1稜線13aを嵌め入れ、一対の側面がV字溝62にそれぞれ密着するように位置決めして活性金属ロウにより一体的に接着し、第2稜線13b部分を研磨除去することにより、{110}面から{111}面側へ所定の傾斜角度θで傾斜するすくい面70を形成する。シャンク54に対してダイヤモンド素材が高い精度で一定の姿勢に安定して保持されるため、すくい面70等を高い精度で研磨加工することができるとともに、第1稜線13a部分を研磨除去する必要がないため、製造時間や製造コストが節減される。
【選択図】図1
Description
図1は、本発明の一実施例であるダイヤモンドバイト50を示す3面図で、(a) は正面図、(b) は平面図、(c) は(b) の左側面図すなわちダイヤモンドバイト50を先端側から見た図である。このダイヤモンドバイト50は、前記直方体形状の人工ダイヤモンド10を素材として所定形状に研磨した人工ダイヤモンド(研磨品)52が、超硬合金製のシャンク54の先端部に一体的に固設されたものである。シャンク54は、図2に単独で示すように、直方体形状の本体部56と、その本体部56の先端側に一体に設けられているとともに(b) の平面視において略三角形状を成している取付部58とを備えており、本体部56には旋盤等の刃物台にボルトを用いて固定するための2個のボルト穴60が設けられている。また、取付部58の平坦な上面(取付面)の中央には、シャンク54の前後方向(図2(a) 、(b) の左右方向)と平行にV字溝62が設けられ、図3に示すように研磨加工が施される前の人工ダイヤモンド10(以下、ダイヤモンド素材10という)が固設されるようになっている。本実施例では、断面が正方形の正四角柱形状(立方体でも可)のダイヤモンド素材10が用いられており、そのダイヤモンド素材10がシャンク54に一体的に固設された状態で研磨加工が施されることにより、すくい面70等を有する人工ダイヤモンド52とされる。図2および図3の(a) 〜(c) は、それぞれ図1の(a) 〜(c) に対応する図で、(a) は正面図、(b) は平面図、(c) は(b) の左側面図である。なお、ダイヤモンドバイト50はダイヤモンド切削部材で、シャンク54は保持具に相当する。
《加工条件》
被削材:アルミニウム合金(JIS−A5056)
切削形態:端面切削
切削速度:300m/min
フィード(径方向の送り):0.01mm/rev
Claims (9)
- 基本的に6つの{100}面を備える六面体形状の単結晶の人工ダイヤモンドを素材として切れ刃およびすくい面が設けられ、所定の保持具に一体的に固設されて切削加工に用いられるダイヤモンド切削部材の製造方法であって、
直角断面のV字溝が設けられた保持具を用意する保持具製作工程と、
前記V字溝に前記六面体形状の人工ダイヤモンドの第1稜線部分を嵌め入れ、該第1稜線に隣接する一対の側面が該V字溝の一対の壁面にそれぞれ密着するように位置決めして一体的に固設する固設工程と、
前記V字溝に嵌め入れられた前記第1稜線に対して対角位置の第2稜線部分を研磨除去してすくい面を形成する研磨工程と、
を有することを特徴とするダイヤモンド切削部材の製造方法。 - 請求項1において、
前記固設工程では、活性金属ロウにより前記人工ダイヤモンドを前記保持具のV字溝に対して一体的に接着する
ことを特徴とするダイヤモンド切削部材の製造方法。 - 請求項1または2において、
前記すくい面は、前記第2稜線の長手方向の一端に設けられる切れ刃側へ向かうに従って{110}面から{111}面側へ5°〜30°の範囲内の所定の傾斜角度θで傾斜させられている
ことを特徴とするダイヤモンド切削部材の製造方法。 - 請求項3において、
前記V字溝は、一対の壁面がそれぞれ45°で傾斜する対称断面形状を成すように前記保持具の平坦な取付面に設けられているとともに、長手方向において該取付面に対して前記傾斜角度θと同じ角度で溝深さが変化するように傾斜させられており、
前記研磨工程では、前記保持具の取付面と平行に前記第2稜線部分を研磨除去することにより前記すくい面を形成する
ことを特徴とするダイヤモンド切削部材の製造方法。 - 請求項1〜4の何れか1項において、
前記保持具はシャンクで、
前記ダイヤモンド切削部材は、前記シャンクの先端部に前記人工ダイヤモンドが一体的に固設されたダイヤモンドバイトである
ことを特徴とするダイヤモンド切削部材の製造方法。 - 基本的に6つの{100}面を備える六面体形状の単結晶の人工ダイヤモンドを素材として切れ刃およびすくい面が設けられ、所定の保持具に一体的に固設されて切削加工に用いられるダイヤモンド切削部材において、
前記保持具には直角断面のV字溝が設けられており、
該V字溝には、前記六面体形状の人工ダイヤモンドの第1稜線部分が嵌め入れられ、該第1稜線に隣接する一対の側面が該V字溝の一対の壁面にそれぞれ密着する状態で一体的に固設されており、
前記V字溝に嵌め入れられた前記第1稜線に対して対角位置の第2稜線部分には、該第2稜線の長手方向において{110}面から{111}面側へ5°〜30°の範囲内の所定の傾斜角度θで傾斜するすくい面が設けられており、
該すくい面の傾斜方向の先端に切れ刃が設けられている
ことを特徴とするダイヤモンド切削部材。 - 請求項6において、
前記人工ダイヤモンドは活性金属ロウにより前記保持具のV字溝に一体的に接着されている
ことを特徴とするダイヤモンド切削部材。 - 基本的に6つの{100}面を備える六面体形状の単結晶の人工ダイヤモンドを素材として切れ刃およびすくい面が設けられ、所定の保持具に一体的に固設されて切削加工に用いられるダイヤモンド切削部材において、
前記六面体形状の人工ダイヤモンドは、その1箇所の稜線部分が除去されることにより、該稜線の長手方向において{110}面から{111}面側へ5°〜30°の範囲内の所定の傾斜角度θで傾斜する傾斜面が設けられており、
該人工ダイヤモンドは、前記傾斜面がすくい面として機能し、該傾斜面の傾斜方向の先端が切れ刃として機能するように前記保持具に一体的に固設されている
ことを特徴とするダイヤモンド切削部材。 - 請求項6〜8の何れか1項において、
前記保持具はシャンクで、
前記ダイヤモンド切削部材は、前記シャンクの先端部に前記人工ダイヤモンドが一体的に固設されたダイヤモンドバイトである
ことを特徴とするダイヤモンド切削部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007241634A JP5031500B2 (ja) | 2007-09-18 | 2007-09-18 | ダイヤモンド切削部材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007241634A JP5031500B2 (ja) | 2007-09-18 | 2007-09-18 | ダイヤモンド切削部材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009072834A true JP2009072834A (ja) | 2009-04-09 |
JP5031500B2 JP5031500B2 (ja) | 2012-09-19 |
Family
ID=40608353
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007241634A Expired - Fee Related JP5031500B2 (ja) | 2007-09-18 | 2007-09-18 | ダイヤモンド切削部材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5031500B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2541289A (en) * | 2015-07-06 | 2017-02-15 | Element Six (Uk) Ltd | Single crystal synthetic diamond |
JP2017113834A (ja) * | 2015-12-24 | 2017-06-29 | 三菱マテリアル株式会社 | 硬質被覆層がすぐれた耐チッピング性、耐摩耗性を発揮する表面被覆切削工具 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110434549B (zh) * | 2018-05-02 | 2021-03-26 | 靖江佳仁半导体科技有限公司 | 一种用于半导体的不锈钢零部件的v型槽的加工方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5919609A (ja) * | 1982-07-26 | 1984-02-01 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 単結晶ダイヤモンドバイト |
JPH02152704A (ja) * | 1988-11-30 | 1990-06-12 | Osaka Diamond Ind Co Ltd | 工具用ダイヤモンドチップ及びダイヤモンドチップを用いた切削工具 |
WO2007069668A1 (ja) * | 2005-12-14 | 2007-06-21 | Namiki Seimitsu Houseki Kabushiki Kaisha | シャンク及びそれを用いたダイヤモンドスクライバー |
-
2007
- 2007-09-18 JP JP2007241634A patent/JP5031500B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5919609A (ja) * | 1982-07-26 | 1984-02-01 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 単結晶ダイヤモンドバイト |
JPH02152704A (ja) * | 1988-11-30 | 1990-06-12 | Osaka Diamond Ind Co Ltd | 工具用ダイヤモンドチップ及びダイヤモンドチップを用いた切削工具 |
WO2007069668A1 (ja) * | 2005-12-14 | 2007-06-21 | Namiki Seimitsu Houseki Kabushiki Kaisha | シャンク及びそれを用いたダイヤモンドスクライバー |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2541289A (en) * | 2015-07-06 | 2017-02-15 | Element Six (Uk) Ltd | Single crystal synthetic diamond |
JP2017113834A (ja) * | 2015-12-24 | 2017-06-29 | 三菱マテリアル株式会社 | 硬質被覆層がすぐれた耐チッピング性、耐摩耗性を発揮する表面被覆切削工具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5031500B2 (ja) | 2012-09-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5014327B2 (ja) | ダイヤモンド切削部材およびその製造方法 | |
US7556456B2 (en) | Mono crystalline diamond cutting tool for ultra precision machining | |
JP2001300813A (ja) | ボールエンドミル | |
WO2018123133A1 (ja) | 切削工具及びその製造方法 | |
JP2011251403A (ja) | 超硬合金インサート及び切削インサートを製造するための超硬合金ブランク | |
JP6191839B2 (ja) | ダイヤモンド焼結体ボールエンドミルとその製造方法 | |
JP5031500B2 (ja) | ダイヤモンド切削部材の製造方法 | |
JP2533049B2 (ja) | ダイヤモンド工具 | |
JP4878517B2 (ja) | ダイヤモンド工具 | |
JP4688110B2 (ja) | 単結晶ダイヤモンドバイト及びその製造方法 | |
JP4336098B2 (ja) | スローアウェイエンドミルおよびその製造方法 | |
JP4818317B2 (ja) | ダイヤモンド切削工具 | |
JP5301307B2 (ja) | 単結晶ダイヤモンドエンドミル、およびその製造方法 | |
JP5075184B2 (ja) | スクライビングホイール | |
KR102470286B1 (ko) | 경면 가공 방법 및 경면 가공 공구 | |
JP2005199428A5 (ja) | ||
JP4428681B2 (ja) | 単結晶ダイヤモンドバイト | |
JP4059761B2 (ja) | 単結晶ダイヤモンド中ぐりバイト | |
JP2007517678A (ja) | 工具インサート | |
JP2004181591A (ja) | 単結晶ダイヤモンド切削工具 | |
JP3983905B2 (ja) | 切削用バイト及び製造方法 | |
JP7544990B2 (ja) | 超硬合金製切断刃 | |
JP6658805B2 (ja) | 切削インサート | |
JP3865678B2 (ja) | 突切りバイト | |
JP2009078352A (ja) | スローアウェイエンドミルおよびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100426 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120329 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120403 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120523 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120612 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120627 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5031500 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150706 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |