JP4878517B2 - ダイヤモンド工具 - Google Patents

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本発明は、ダイヤモンドに切刃を形成した精密加工用切削工具に関するものであり、特にテレビ画面や携帯電話などの表示器用光学シートや導光板などの光学素子成形用の金型などの超精密加工を行うためのダイヤモンド工具に関する。
従来、光ディスク用ピックアップ対物レンズや光学シートなど光学素子の成形用金型の光学面加工には、先端に円弧状切刃を有する単結晶ダイヤモンドのRバイトが用いられており、超精密加工機を使用して切削加工のみにより高精度な光学面を得るために、その円弧の半径が0.05μm〜2.5μm程度のものが用いられている。このRバイトの具体例として、円弧部分の幅が0.8μm、頂角は30°で、第1逃げ面の逃げ角が11°、第2逃げ面の逃げ角が45°の切刃を有するダイヤモンドバイトがあげられている。(例えば、特許文献1参照)
また、切刃が複雑な形状を有する総形形状の切刃を有するダイヤモンドバイトとして、その切刃の加工に紫外線域のレーザを用いて加工を行ったダイヤモンドバイトがある。このダイヤモンドバイトは、切刃稜線が直線や曲線の組み合わせからなる複雑な形状の切刃であっても、波長が紫外線域のレーザを用いることにより、高精度に加工された切刃が得られるものである。(例えば、特許文献2参照)
さらに、微細な溝を加工する工具として、ダイヤモンドに複数のチップを備えたマルチチップダイヤモンド工具が提案されている。この工具は、それぞれのチップに切刃が形成されており、チップの形成には例えば集束イオンビームを使用して形成される。(例えば、特許文献3参照)
特開2003−62707号公報(段落番号0055、第3図) 特開2003−25118号公報(段落番号0019、第1−3図) 特表2005−527394号公報
上記特許文献1のようなRバイトの形状の切刃を形成する場合、切刃稜線の形状に合わせて逃げ面を形成する加工が行われる。すなわち、先端のR切刃部分およびその後側の直線切刃部分の逃げ角は同じになるように、まず直線切刃部分の逃げ面を研削・ラップ加工し、その後R切刃部分の逃げ面を曲面に研削・ラップ加工する。そして、最後にすくい面を研削・ラップ加工して刃付けを行い、切刃を形成する。しかしながら、R切刃部分の逃げ面は曲面のため加工に長時間を要したり、複雑で手間がかかることになる。また、特許文献2のように、直線やRが組み合わされた複雑な形状の切刃になると、レーザなどを用いて形状を作ることがあるが、加工量が多いため多大な時間を要することになる。さらに、超精密加工用工具の場合、微細な加工になるためバニッシング作用による被加工物の弾性回復現象が起こり、逃げ面が被加工物に干渉して切削抵抗が大きくなる可能性も出てくる。また、特許文献3の溝加工用工具では集束イオンビームにより切刃が形成されるとされているが、集束イオンビームにより形成された切刃はラップ加工により形成された切刃に比べて精度や切れ味が劣り、このような工具で溝加工を行った場合、溝の壁面の精度が悪くなって要求される精度で加工できない恐れがある。本発明は、光学素子成形用の金型などの超精密加工を行うために必要とされるR切刃や複雑な形状の切刃あるいは溝加工用の切刃であっても容易に加工され、微細な超精密加工工具において、高精度で切削抵抗も小さく切れ味の良い切刃を有するダイヤモンド工具を提供するものである。
本発明は、R形状や複雑な形状を有する切刃で複雑な形状となる逃げ面の大部分を平面の組み合わせで構成し、切刃周辺のみを切刃稜の形状に合わせた形状の逃げ面とすることで、複雑な形状の逃げ面の加工量を少なくして、容易に低コストで得られるダイヤモンド工具としたものである。
本発明のダイヤモンド工具の第1の特徴は、先端が凸状のダイヤモンドチップを有し、前記凸状部分に切刃が形成されたダイヤモンド工具であって、前記凸状部分は、少なくとも前記切刃周辺のPV値が3〜300nmのすくい面と、PV値が3〜2000nmで曲面および/または平面の組合せられた面で構成され相対的に逃げ角の小さい第1の逃げ面と、少なくともPV値が3〜500nmの平面を含む複数の平面で構成される相対的に逃げ角の大きい第2の逃げ面とを有し、前記切刃は前記すくい面と前記第1の逃げ面との境界部に形成されてなることである。なお、PV値とは、平面の場合、加工された面の凹凸の山と谷の間の最大距離のことであり、曲面の場合、加工された面の理論上の面を平面にした時のその平面の凹凸の山と谷の最大距離を表すものとする。
R切刃を有するRバイトや総形加工を行うための直線や曲線が組み合わされた総形バイトでは、上記のように、予め第2の逃げ面として逃げ角を相対的に大きくした平面の逃げ面を複数設けて大まかな形状を形成し、切刃の部分は第1の逃げ面として逃げ角が相対的に小さく切刃形状に従った逃げ面を設けて形成することができるので、第1の逃げ面を形成する際には僅かな加工量でRや直線の組み合わされた切刃が容易に形成される。また、第2の逃げ面は平面であるので容易に高精度の研磨がなされ、第2の逃げ面を高精度な面にした上で第1の逃げ面を形成することができるので、高精度の切刃を容易に形成できる。なお、すくい面のうち、PV値が3〜300nmの面とするのは、少なくとも切刃から0.5mm以内の領域であることが好ましい。
第2の特徴は、前記切刃は円弧状切刃であり、前記切刃が形成される部分の前記第1の逃げ面は、円筒状の面であり、前記円筒状の面における円筒の軸方向は前記すくい面と交差する方向であることである。
円弧状切刃とする場合に、第1の逃げ面を円筒状の面とすれば、切刃が摩耗した場合にすくい面を平行に研磨して再度切刃を形成しても、円弧状切刃の形状が変わらないので再研磨が可能となり、工具の寿命を延ばすことが可能になる。
第3の特徴は、前記切刃は、Rの異なる曲線および/または直線の組合せで構成される総形形状の切刃であることである。
総形形状の切刃とする場合に、本発明のダイヤモンド工具の構造であれば逃げ面を容易に形成することが可能になり、高精度の切刃が形成される。
本発明のダイヤモンド工具の別の特徴は、先端が凸状のダイヤモンドチップを有し、前記凸状部分に切刃が形成されたダイヤモンド工具であって、前記凸状部分は、少なくとも前記切刃周辺のPV値が3〜300nmのすくい面と、PV値が3〜2000nmで曲面で構成される相対的に逃げ角の小さい第1の逃げ面と、PV値が3〜500nmの複数の平面で構成される相対的に逃げ角の大きい第2の逃げ面とを有し、前記切刃は前記すくい面と第1の逃げ面との境界部に形成されたR切刃と前記すくい面と第2の逃げ面との境界部の少なくとも一部分に形成された直線状切刃とからなることである。
先端にR切刃を有しその後側に直線状切刃を有する溝加工用バイトの場合、溝の境界を形成する壁面の部分の精度が要求されるため、先端のR切刃以上に直線状切刃が高精度であることが要求される。上記のように、予め第2の逃げ面として逃げ角を相対的に大きくした平面の逃げ面を複数設けておき、その後先端部に逃げ角が相対的に小さく曲面からなる第1の逃げ面を形成した構造とすれば、第2の逃げ面は平面であるので容易に高精度の研磨がなされて非常に鋭利な直線状切刃が形成され、その後第1の逃げ面を形成する際には僅かな加工量で曲線状の切刃が高精度に形成される。
第4の特徴は、前記第1の逃げ面の幅は、60μm以下であることである。
このように曲面や平面の組み合わされた面からなる第1の逃げ面の幅を小さくすることで、複雑な形状の逃げ面の加工量が少なくなって容易に形成できるとともに、微細な加工を行う場合に逃げ面が被加工物に干渉するのを防止することができる。なお、第1の逃げ面は研磨痕のない鏡面にするのが好ましい。
第5の特徴は、前記第1の逃げ面の逃げ角と、前記第2の逃げ面の逃げ角との差は、10〜75°であることである。
10°以上の逃げ角の差を設けることで、微細な加工を行う場合においても第2の逃げ面が被加工物に干渉するのを防止でき、75°以下とすることで刃先の強度を確保する。この逃げ角の差を大きくすればするほど、第1の逃げ面の加工量を減らせることが可能になるので、特に総形形状の複雑な切刃の場合には、可能な限り逃げ角の差が大きい方が好ましく、60°以上が好ましい。
本発明のダイヤモンド工具は、逃げ面の大部分が平面で形成されるので、容易に高精度の研磨がなされ、高精度に研磨された第2の逃げ面とすくい面との間に第1の逃げ面が形成されるので、第1の逃げ面を高精度に仕上げることが容易になり、しかも曲面や平面が組み合わされてなる第1の逃げ面は加工量が少なくなるので切刃を容易に形成でき、高精度の切刃が効率よく容易に形成される。
また、二段の逃げ面にすることで、超精密加工用の微小な刃先である場合にも刃先の強度を確保しながら、被削材との干渉も防止することができる。
本発明のダイヤモンド工具の第1の例として、単結晶ダイヤモンドバイトを図1に、そのチップの拡大斜視図を図2に示す。ダイヤモンドバイト1は超硬合金などからなる工具本体3の先端部に単結晶ダイヤモンドからなるチップ2がろう付けなどにより固定されている。チップ2は先端が凸状になっており、その凸状部分に円弧状切刃7が形成され、その切刃7はすくい面4と第1の逃げ面5とが交差することにより形成されている。円弧状切刃7の後方には直線状の稜線が形成されているが、この部分は切刃としては作用しない。第1の逃げ面5のすくい面4と反対側には複数の平面からなる第2の逃げ面6が形成されており、この第2の逃げ面6は第1の逃げ面5よりも逃げ角が大きくなっている。すなわち、第1の逃げ面5は、すくい面4と第2の逃げ面6との交差部に設けられており、その幅は60μm以下である。そして、第1の逃げ面5と第2の逃げ面6との逃げ角の差は10〜75°となっている。また、通常のダイヤモンド工具では円弧状切刃の逃げ面は円錐状の面で形成されることが多いが、本発明のダイヤモンド工具では、第1の逃げ面5が円筒状の面になっている。このような面にすれば、切刃7が摩耗した時にすくい面4を平行に研磨すると円弧状切刃7のRの大きさが変化せず、同じ形状の切刃7を再生することができる。また、円弧状切刃7の後方にある直線状の稜線はすくい面4と第2の逃げ面6aおよび6bとの交差により形成されている。
ダイヤモンドチップ2の各面のPV値は、すくい面4の少なくとも切刃7から0.5mmまでの範囲の部分が3〜300nm、第1の逃げ面5は3〜2000nm、第2の逃げ面6は面によって3〜500nmと0.1〜5μmとなっている。
本発明のダイヤモンド工具のチップの第2の例を図3に示す。上記の例と同様にチップ2は先端が凸状になっており、その凸状部分の一部に円弧状切刃7が形成されているが、上記の例と異なる点として、円弧状切刃7に連続してRの異なる曲線の切刃7aが形成されており、これらの切刃7および7aはすくい面4と第1の逃げ面5とが交差することにより形成されている。Rの異なる曲線の切刃7aの後方には直線状の稜線が形成され、この稜線はすくい面4と第2の逃げ面6aおよび6bとの交差により形成されているが、Rの異なる曲線の切刃7aと直線状の稜線との間には段差が形成されている。その他の点については、上記の例と同様である。
本発明のダイヤモンド工具のチップの参考例を図4に示す。上記の例と同様にチップ2は先端が凸状になっており、その凸状部分の先端にはジグザグ状の総形の切刃7が形成されている。この総形の切刃7は直線切刃をジグザグ状につないだ形状になっており、これらの切刃7はすくい面4と第1の逃げ面5(5a〜5h)とが交差することにより形成されている。切刃7の後方には、直線状の稜線が形成され、この稜線はすくい面4と第2の逃げ面6aおよび6cとの交差により形成されている。なお、この例では第2の逃げ面6は6a、6b、6cの3つの面で構成されており、第2の逃げ面6aおよび6cのPV値は3〜500nmであり、第2の逃げ面6bは0.1〜5μmである。
本発明のダイヤモンド工具のチップの第の例を図5に示す。上記の第1の例と同様にチップ2は先端が凸状になっており、その凸状部分の一部に円弧状切刃7が形成されているが、第1の例と異なる点として、円弧状切刃7に連続して直線の切刃7bが形成されており、円弧状切刃7はすくい面4と第1の逃げ面5とが交差することにより形成され、直線切刃7bはすくい面4と第2の逃げ面6とが交差することにより形成されている。円弧状切刃7と直線切刃7bとの境界部は段差がなく連続した稜線に切刃が形成されている。第2の逃げ面6は6aと6bの2つの面で形成されるが、どちらの面もPV値は3〜500nmの高精度に研磨された面になっている。その他の点については、上記の例と同様である。
以上のような本発明のダイヤモンド工具は、すくい面および第2の逃げ面を研削および研磨により高精度な面を形成しておき、最後に第1の逃げ面を形成することで得られるが、第1の逃げ面を形成するには研削や研磨による加工の他、レーザ、集束イオンビームなどを用いた加工によることもできる。
本発明のダイヤモンド工具として、図2に示す形状のチップを有するダイヤモンドバイトを製作し、従来のダイヤモンド工具として、図6に示す形状のチップを有するダイヤモンドバイトを製作して、切削加工試験を行った。本発明のダイヤモンド工具のチップは、各面のPV値は、すくい面4が100nm、第1の逃げ面5が100nm、第2の逃げ面6は2つの平面からなり、一方の面6aおよびもう一方の面6bは50nmである。第1の逃げ面5の幅(図2で上下方向の長さ)は、最大の部分で45μmとなっており、逃げ角は、第1の逃げ面5が7°、第2の逃げ面6は一方の面6aおよびもう一方の面6bともに13°である。切刃7の形状は、サイズの異なる3種類のRを複合させた形状であり、第2の逃げ面を高精度に形成しておくことにより、その後第1の逃げ面をレーザや集束イオンビームによる加工を併用した加工により高精度に加工することが可能となって高精度の切刃が得られ、従来の構成の逃げ面では製作が極めて困難であった形状の切刃を創生することができた。一方、従来の構成の逃げ面を有し、サイズの異なる3種類のRを複合させた形状の切刃を有するダイヤモンド工具を製作することを試みたが、目標とする形状の切刃を高精度に創生することができなかった。
上記の本発明のダイヤモンド工具を用いて、無酸素銅の切削加工を行った。加工は、フライカットにより10μmの深さの溝を形成するものであり、切削条件は、切削速度565m/min、工具切り込み5μm、送り40mm/minである。
以上の条件で切削加工試験を行った結果、本発明のダイヤモンド工具は100nmの良好な形状転写が認められ、本発明のダイヤモンド工具は高精度な加工ができることがわかった。また、刃先の強度が高くなってチッピングが起こりにくいために寿命が向上し、被加工物との干渉も発生しなかった。
本発明のダイヤモンド工具の実施例2として、図5に示す形状のチップを有するダイヤモンドバイトを製作し、従来のダイヤモンド工具として、図6に示す形状のチップを有するダイヤモンドバイトを製作して、切削加工試験を行った。本発明のダイヤモンド工具のチップは、各面のPV値は、すくい面4が100nm、第1の逃げ面5が500nm、第2の逃げ面6は2つの平面からなり、どちらの面も50nmである。第1の逃げ面5の幅(図2で上下方向の長さ)は、最大の部分で25μmとなっており、逃げ角は、第1の逃げ面5が7°、第2の逃げ面6はどちらの面も13°である。切刃7の形状は、一定のR形状であり、その後側に形成された直線切刃7aとは段差なく滑らかに繋がっている。一方、従来のダイヤモンド工具のチップとして、先端に円錐状の逃げ面を有し、その後側に平面の逃げ面を形成するよう研削と研磨加工により製作した。
上記の本発明のダイヤモンド工具を用いて、無酸素銅の切削加工を行った。加工は、フライカットにより35μmの深さの溝を形成するものであり、切削条件は、切削速度565m/min、工具切り込み5μm、送り40mm/minである。
以上の条件で切削加工試験を行った結果、本発明のダイヤモンド工具は700nmの良好な形状転写が認められ、本発明のダイヤモンド工具は高精度な加工ができることがわかった。また、刃先の強度が高くなってチッピングが起こりにくいために寿命が向上し、被加工物との干渉も発生しなかった。
本発明のダイヤモンド工具の例を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。 本発明のダイヤモンド工具のチップの第1の例を示す斜視図である。 本発明のダイヤモンド工具のチップの第2の例を示す斜視図である。 本発明のダイヤモンド工具のチップの参考例を示す斜視図である。 本発明のダイヤモンド工具のチップの第の例を示す斜視図である。 従来のダイヤモンド工具のチップの例を示す斜視図である。
符号の説明
1 ダイヤモンド工具
2 ダイヤモンドチップ
3 工具本体
4 すくい面
5 第1の逃げ面
6 第2の逃げ面
7 切刃

Claims (5)

  1. 先端が凸状のダイヤモンドチップを有し、前記凸状部分に切刃が形成されたダイヤモンド工具であって、
    前記凸状部分は、少なくとも前記切刃周辺のPV値が3〜300nmのすくい面と、PV値が3〜2000nmで曲面および/または平面の組合せられた面で構成され相対的に逃げ角の小さい第1の逃げ面と、少なくともPV値が3〜500nmの平面を含む複数の平面で構成される相対的に逃げ角の大きい第2の逃げ面とを有し、前記切刃は前記すくい面と前記第1の逃げ面との境界部に形成されてなり、
    前記切刃は円弧状切刃であり、前記切刃が形成される部分の前記第1の逃げ面は、円筒状の面であり、前記円筒状の面における円筒の軸方向は前記すくい面と交差する方向であることを特徴とするダイヤモンド工具。
  2. 先端が凸状のダイヤモンドチップを有し、前記凸状部分に切刃が形成されたダイヤモンド工具であって、
    前記凸状部分は、少なくとも前記切刃周辺のPV値が3〜300nmのすくい面と、PV値が3〜2000nmで曲面および/または平面の組合せられた面で構成され相対的に逃げ角の小さい第1の逃げ面と、少なくともPV値が3〜500nmの平面を含む複数の平面で構成される相対的に逃げ角の大きい第2の逃げ面とを有し、前記切刃は前記すくい面と前記第1の逃げ面との境界部に形成されてなり、
    前記切刃は、円弧状切刃と、前記円弧状切刃の後端側に連続するRの異なる曲線の切刃からなる総形形状の切刃であり、前記円弧状切刃が形成される部分の前記第1の逃げ面は、円筒状の面であり、前記円筒状の面における円筒の軸方向は前記すくい面と交差する方向であり、
    前記Rの異なる曲線の切刃の後端側には直線状の稜線が形成され、前記直線状の稜線は前記すくい面と前記第2の逃げ面との境界部に形成され、前記Rの異なる曲線の切刃と前記直線状の稜線との間には段差が形成されていることを特徴とするダイヤモンド工具。
  3. 先端が凸状のダイヤモンドチップを有し、前記凸状部分に切刃が形成されたダイヤモンド工具であって、
    前記凸状部分は、少なくとも前記切刃周辺のPV値が3〜300nmのすくい面と、PV値が3〜2000nmで曲面で構成される相対的に逃げ角の小さい第1の逃げ面と、PV値が3〜500nmの複数の平面で構成される相対的に逃げ角の大きい第2の逃げ面とを有し、前記切刃は前記すくい面と第1の逃げ面との境界部に形成されたR切刃と前記すくい面と第2の逃げ面との境界部の少なくとも一部分に形成された直線状切刃とからなるダイヤモンド工具。
  4. 前記第1の逃げ面の幅は、60μm以下であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のダイヤモンド工具。
  5. 前記第1の逃げ面の逃げ角と前記第2の逃げ面の逃げ角との差は、10〜75°であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のダイヤモンド工具。
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