JPH05345204A - ダイヤモンドバイト - Google Patents

ダイヤモンドバイト

Info

Publication number
JPH05345204A
JPH05345204A JP15455992A JP15455992A JPH05345204A JP H05345204 A JPH05345204 A JP H05345204A JP 15455992 A JP15455992 A JP 15455992A JP 15455992 A JP15455992 A JP 15455992A JP H05345204 A JPH05345204 A JP H05345204A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting edge
cutting
sub
diamond
tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15455992A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Sawa
沢  真司
Yukio Maeda
幸男 前田
Ritsu Ito
立 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP15455992A priority Critical patent/JPH05345204A/ja
Publication of JPH05345204A publication Critical patent/JPH05345204A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 Al合金などを切削した場合に生じるスクラ
ッチを低減し、良好な加工面を確保できるダイヤモンド
バイトを提供する。 【構成】 すくい面を五つの面16,18,19,2
6,27で形成し、主切れ刃20に近い側の第二の副切
れ刃18,26の後退角が、0.114度以下、主切れ
刃20から遠い側の第一の副切れ刃19,27の後退角
が、前記第二の副切れ刃18,26の後退角より大き
く、かつ0.572度以下であり、また、前記第二の副
切れ刃18,26の長さが0.05mm〜0.15m
m、前記第一の副切れ刃19,27の長さが0.1mm
〜0.3mmとなるように構成した 【効果】 加工能率を低下させること無く、設定切り屑
厚さ0.02μm以下を確保でき、スクラッチの無い良
好な切削面を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はダイヤモンドバイトに係
り、特に、Al(アルミ)合金などの軟質金属の切削時
に生じるスクラッチを抑制するのに好適な切れ刃形状を
有するダイヤモンドバイトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のダイヤモンドバイトは、例えば、
特開昭64−51204号公報に記載のものが知られて
いる。これは、すくい面と前逃げ面との交線を主切れ刃
とする刃先を有するダイヤモンドバイトにおいて、主切
れ刃の少なくとも一端に、この主切れ刃から0.1μm
〜1μmだけ後退した副切れ刃を設けたもので、良好な
切削面粗さが得られ、表面欠陥のうちのむしれの抑制が
可能な切れ刃形状を有したものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
は、介在物などの硬質粒子が存在する被削材をダイヤモ
ンドバイトで切削した場合に生じる、ひっかき傷である
スクラッチの低減については十分に考慮されていなかっ
た。
【0004】従来のダイヤモンドバイトを用いた切削加
工とスクラッチの発生について図5ないし図7を参照し
て説明する。図5は、ダイヤモンドバイトを用いて切削
する一般的な加工機の略示斜視図、図6は、従来のダイ
ヤモンドバイトを示す斜視図、図7は、スクラッチの起
点の形状を示す説明図で、(a)はスクラッチ起点の3
次元形状を示す拡大図、(b)は、(a)図のA−A断
面に係る、スクラッチの断面形状の線図である。
【0005】図5に示す加工機(旋盤)では、ベッド8
上に、被削物2を支持し且つ回転可能な主軸3と、被削
物2を回転駆動するモータ4とが固定されている。ま
た、この主軸3の回転軸心と直角方向(バイト送り方
向)にのみ摺動可能なテーブル6が設けられている。こ
のテーブル6の駆動は、送りモータ7の回転を送りねじ
(図示せず)を介してテーブル6のスライダの直線運動
に変えるものである。さらに、テーブル6上には、主軸
3の回転軸心と平行方向(バイト切り込み方向)に摺動
可能な刃物台5が設けられており、この刃物台5上には
ダイヤモンドバイト1Aが固定されている。
【0006】この加工機の動作は、モータ4により回転
される、中央部に穴を有する円板状の被削物2の内周側
にて刃物台5を移動させてバイト1を所定量切り込み、
その後、テーブル6を被削物2の外周に向かって移動さ
せ被削物2を切削するものである。
【0007】この切削に用いられる従来技術のダイヤモ
ンドバイト1Aの形状を図6に示す。このダイヤモンド
バイト1Aは、主切れ刃11の両側に設けられた副切れ
刃9,12、および、すくい面13、前逃げ面10とで
構成されている。前記副切れ刃9,12は、主切れ刃1
1よりΔ(0.1μm〜1μm)だけ後退しており、こ
れにより微小切り込み切削を行い、むしれのない良好な
切削面を得ていた。しかし、磁気ディスク基板に用いら
れるAl合金のような軟質金属をダイヤモンドバイトで
切削すると、スクラッチとよばれる円周方向のひっかき
傷が生じてしまう。そこで、発明者らはスクラッチの低
減を目的にスクラッチの分析を行なった。
【0008】図7に、前記スクラッチの起点部分の3次
元形状とスクラッチの断面形状を示す。スクラッチの起
点には図7(a)に示す如くひっかき傷を起こす核が存
在し、その核から生じたスクラッチ部の深さは、0.0
8μm程度であることが図7(b)から分かる。例え
ば、磁気ディスク基板にこのような欠陥があると、後工
程で磁性媒体を形成する際に、磁性媒体の膜厚変動が生
じ、磁気ディスクの出力変動、すなわちエラーとなると
いう問題があった。
【0009】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたもので、加工による表面欠陥のうち、
例えば磁気ディスク基板や各種光学部品用の金型などで
問題となる、スクラッチの発生を抑制できるダイヤモン
ドバイトを提供することを、その目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るダイヤモンドバイトの基本的な構成
は、すくい面と前逃げ面との交線を主切れ刃とする刃先
を有するダイヤモンドバイトにおいて、主切れ刃の少な
くとも一端側に、この主切れ刃から後退した二つの連続
する副切れ刃を設けたものである。
【0011】より詳しくは、すくい面あるいは前逃げ面
を三つもしくは五つの面で形成し、主切れ刃に近い側の
第二の副切れ刃の後退角が、0.114度以下、主切れ
刃から遠い側の第一の副切れ刃の後退角が、前記第二の
副切れ刃の後退角より大きく、かつ0.572度以下で
あり、また、前記第二の副切れ刃の長さが0.05mm
〜0.15mm、前記第一の副切れ刃の長さが0.1m
m〜0.3mmとなるように構成したものである。
【0012】なお付記すれば、上記問題点を解決するた
めの本発明に係るダイヤモンドバイトの構成は、すくい
面から見た有限の長さの主切れ刃の一端、または両端
に、前記主切れ刃に対して傾斜した二つの連続する副切
れ刃を設けるべく、前記すくい面を3段または5段にて
構成したものである。
【0013】
【作用】上記技術的手段を開発した経緯と技術思想につ
いて図8ないし図12を参照して説明する。図8は、ス
クラッチ起点の分析結果の説明図、図9は、スクラッチ
発生モデルの説明図、図10は、設定切り屑厚さとスク
ラッチ発生個数との関係を示す線図、図11は、従来技
術のバイトと本発明のバイトとの機能比較を示す説明
図、図12は、副切れ刃後退角と横すくい角,前逃げ角
との関係を示す線図である。
【0014】前記スクラッチ起点部分を電子ビームを用
いたX線エネルギー分析(EDX)により分析した結果
を図8に示す。図8(a)は介在物の種類と硬度を示す
図であり、図8(b)は介在物の粒径分布を示す図で、
横軸に介在物の粒径、縦軸に介在物の存在個数をとって
ヒストグラムで示している。これより、スクラッチの起
点すなわち前記の核なるものは、FeAl3,Mg2
i,Al23,MgOなど被削材中の高硬度の介在物で
あり、しかもこれらの介在物は、磁気ディスク基板用A
l合金の場合、1mm2あたり433個も存在している
ことが分かる。
【0015】図9に、以上の分析結果をもとに推定した
スクラッチ発生モデルを示す。被削材中の高硬度の介在
物をダイヤモンドバイトで切削すると、図9(a)に示
すように、バイト刃先で介在物が切断され、小片に脆性
破砕される。そして、図9(b)に示すように、この小
片がバイト刃先に付着し微小切れ刃として作用する。こ
のために、スクラッチが生じると考えられる。発明者ら
は、この対策として、介在物の微小切り込み切削を考
え、設定切り屑厚さtとスクラッチ発生個数の関係を調
べた。その結果を図10に示す。
【0016】図10は、横軸に設定切り屑厚さt(μ
m)、縦軸にスクラッチ発生個数(個/面)をとり、実
験結果をプロットした。この図から、設定切り屑厚さと
スクラッチ発生個数は比例しており、設定切り屑厚さを
0.02μm以下とすればスクラッチを低減できること
が分かる。しかし量産工程において、切り込み量を0.
02μm以下とすることは、加工能率が低下するので採
用できない。そこで、加工能率を低下させること無く、
設定切り屑厚さ切り込み量0.02μm以下を確保でき
るバイト切れ刃形状を検討した。
【0017】図11に、従来技術のバイトと本発明のバ
イトの機能比較を示す。図11(a)に示すように、従
来技術のバイトでは、切り屑を生成するのは横切れ刃1
4と副切れ刃12であり、横切れ刃14で生じた深さ
0.2μm〜0.4μmのむしれ痕を、主切れ刃11よ
りΔ(0.1〜1μm)だけ後退した副切れ刃12によ
り、設定切り屑厚さt=0.1〜0.2μmの微小切り
込み切削して除去している。しかし、t>0.02μm
であるため、副切れ刃12に対向する加工面にスクラッ
チが生じ、高品位な加工面が得られなかった。
【0018】これに対し、図11(b)に示すように、
本発明のバイトでは、詳細は実施例で説明するが、横切
れ刃26での切削および、第一の副切れ刃23での微小
切り込み切削に続き、第二の副切れ刃22でさらに微小
な設定切り屑厚さt≦0.02μmの切削を行う。これ
により、第一の副切れ刃23でむしれ痕を除去し、第二
の副切れ刃22でスクラッチを抑制することができる。
設定切り屑厚さt≦0.02μmを実現するための主切
れ刃20と第二の副切れ刃22のなす角、すなわち第二
の副切れ刃後退角η2は、バイト設定角θ、バイト送り
量fを用いて次式で表わされる。
【数1】 η2≦arcsin(0.02/f)+θ …………(数1)
【0019】バイト設定角θ、バイト送り量fは、被削
材質や加工仕様によって異なり、発明者らの研究によっ
て、η2≦0.114°とすればスクラッチを抑制でき
ることが分かった。磁気ディスク基板用Al合金におけ
る標準的な切削条件である、バイト送り量f=30μm
/rev、バイト設定角θ=0.025°では、η≦
0.063°とすれば良い。しかし、バイトの前逃げ面
を研磨して、切れ刃に主切れ刃12と0.063°の傾
きをなす副切れ刃を形成することは極めて難しい。そこ
で、バイトのすくい面を多段にする、すなわち横すくい
面を形成すれば、すくい面側から見て主切れ刃が僅かに
後退することに着目し、前記第一の副切れ刃と第二の副
切れ刃を形成した。
【0020】図12では、横軸に副切れ刃後退角η
(度)、縦軸に横すくい角γ(度)をとり、すくい面を
三つの面で構成し、主切れ刃の両側にそれぞれ一つの副
切れ刃を設けた場合の、副切れ刃後退角ηと横すくい角
γの関係を示す。これは、ηとγの関係を示す次式にお
いて、標準的なすくい角α=3°として求めたものであ
る。
【0021】
【数2】 tanη=cos(α+β)×(L×tanη/sinβ)×1/L =cos(α+β)×tanη/sinβ ∴ η=arctan〔cos(α+β)×tanη/sinβ〕…(数2) ここに、α=すくい角 (度) β=前逃げ角 (度) η=副切れ刃後退角 (度) L=副切れ刃長さ (mm) 図12より、前逃げ角β=6°の場合において、副切れ
刃後退角η≦0.063°とするには、横すくい角γを
0.5°以下とすれば良く、前逃げ面を研磨するより容
易であることが分かる。
【0022】このようにして開発した本発明の技術的手
段によれば、ダイヤモンドバイトによる加工時に、第一
の副切れ刃で微小切り込み切削することにより、加工面
に残るむしれを除去し、前記第一の副切れ刃に続く第二
の副切れ刃で、さらに微小切り込み切削することによ
り、スクラッチを除去し、良好な切削面を得ることがで
きる。
【0023】
【実施例】以上の検討結果をもとに開発した、本発明の
各実施例を図1ないし図4を参照して以下に説明する。 〔実施例 1〕図1は、本発明の一実施例に係るダイヤ
モンドバイトの斜視図、図2は、バイト設定角と切削面
粗さとの関係を示す線図、図3は、バイト設定角と切削
力との関係を示す線図である。
【0024】図1に示すダイヤモンドバイト1は、すく
い面が五つの面で構成されており、主切れ刃の両側に、
それぞれ二つの副切れ刃を設けたものである。図1にお
いて、20は主切れ刃、23,24は第一の副切れ刃、
17,22は第二の副切れ刃、16,18,19,2
6,27はすくい面、21は前逃げ面、αはすくい角、
βは前逃げ角、γ1、γ2は、第一,第二の横すくい角で
ある。
【0025】前記すくい角α、前逃げ角β、横すくい角
γ1,γ2、および主切れ刃20、第一の副切れ刃23,
24、第二の副切れ刃17,22の長さは、被削材の材
質やバイト送り量、バイト設定角などの切削条件によっ
て異なり、発明者らの研究によって、以下の範囲に選べ
ば、良好な加工面が得られることが分かった。 横すくい角γ1:(数2)で求められるη1が、0.07
6°≦η1≦0.572° かつ、η2
η1 横すくい角γ2:(数2)で求められるη2が、0<η2
≦0.114° 第一の副切れ刃23,24の長さ:0.1mm〜0.3
mm 第二の副切れ刃17,21の長さ:0.05mm〜0.
15mm 主切れ刃20の長さ:0.5mm〜1.5mm
【0026】図2は、横軸にバイト設定角θ(度)、縦
軸に切削面粗さRz(μm)をとり、発明者らが試作し
たバイトを用いて、磁気ディスク基板用Al合金を切削
したときのバイト設定角と切削面粗さとの関係を示す。
試作したバイトの形状は、すくい角α=3°、前逃げ角
β=6°、第一の横すくい角γ1=2°、第二の横すく
い角γ2=0.3°、および主切れ刃20の長さ0.8
mm、第一の副切れ刃23,24の長さ0.2mm、第
二の副切れ刃17,21の長さ0.1mmとした。また
切削条件は、バイト送り量:50μm/rev、切り込
み量:10μm、主軸回転数:24rpsとした。これ
より、バイト設定角θ≦0.036°でスクラッチの無
い、切削面粗さ0.04μm以下の良好な加工面が得ら
れた。
【0027】図3に、発明者らが試作したバイトを用い
て、磁気ディスク基板用Al合金を切削したときのバイ
ト設定角と切削力との関係を示す。図3では、横軸にバ
イト設定角θ(度)、縦軸に主分力Ft、背分力Fn
(N)をとり、従来のバイトによるデータを黒印、本発
明のバイトによるデータを白印で示している。本発明の
バイトを用いればスクラッチを抑制できるが、切れ刃形
状が複雑なので切り屑排出状態が従来技術のバイトと異
なり、切削力が大きくなる可能性があり、切削力が大き
くなると、切削後の加工物の形状精度(真直度など)が
悪くなる恐れがあるものだが、図3から、本発明のバイ
トの切削力は、主分力で0.35〜0.50N、背分力
で0.60〜0.65Nと、従来技術のバイトと同程度
であることが分かる。
【0028】上記バイトを用いて、磁気ディスク基板用
Al合金を600枚切削したときのスクラッチ発生率は
0.2%と、従来技術のバイトのスクラッチ発生率7.
2%に比べ、約1/36であった。なお、上記実施例で
は、第一の副切れ刃と第二の副切れ刃を主切れ刃の両側
に設けたが、切削に関与する側に設けるだけでも良い。
しかし、両端に設けるようにすれば、バイト形状精度の
うち、前逃げ面の真直度、切れ刃真直度をさらに良好に
することができるとともに、バイトの両側が使用可能と
なり、使い勝手が良い。
【0029】本実施例のダイヤモンドバイトによれば、
加工能率を低下させること無く、設定切り屑厚さ0.0
2μm以下を確保でき、スクラッチの無い良好な切削面
を得ることができる。また、本実施例のダイヤモンドバ
イトを用いて切削加工することにより、スクラッチの無
い良好な加工面を有する磁気ディスク基板を得ることが
できる。
【0030】〔実施例 2〕図4は、本発明の他の実施
例に係るダイヤモンドバイトの斜視図である。図4に示
すダイヤモンドバイト1Bは、前逃げ面28を五つの面
で形成し、主切れ刃34の両側に、前記主切れ刃34か
らη1だけ後退した第一の副切れ刃32,33と、前記
主切れ刃34からη2だけ後退した第二の副切れ刃3
0,31を設けたものである。
【0031】図4に示すダイヤモンドバイト1Bは、先
の図1に示した実施例と同様、主切れ刃34に近い側の
第二の副切れ刃30,31の後退角が、0.114度以
下、主切れ刃34から遠い側の第一の副切れ刃32,3
3の後退角が、前記第二の副切れ刃の30,31の後退
角より大きく、かつ0.572度以下であり、また、前
記第二の副切れ刃30,31の長さが0.05mm〜
0.15mm、前記第一の副切れ刃32,33の長さが
0.1mm〜0.3mmとなるように構成したものであ
る。図4の実施例によれば、図1の実施例と同様の効果
が得られる。
【0032】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、加工による表面欠陥のうち、例えば磁気ディスク
基板や各種光学部品用の金型などで問題となる、スクラ
ッチの発生を抑制しうるダイヤモンドバイトを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るダイヤモンドバイトの
斜視図である。
【図2】バイト設定角と切削面粗さとの関係を示す線図
である。
【図3】バイト設定角と切削力との関係を示す線図であ
る。
【図4】本発明の他の実施例に係るダイヤモンドバイト
の斜視図である。
【図5】ダイヤモンドバイトを用いて切削する一般的な
加工機の略示斜視図である。
【図6】従来のダイヤモンドバイトを示す斜視図であ
る。
【図7】スクラッチ起点の形状を示す説明図である。
【図8】スクラッチ起点の分析結果の説明図である。
【図9】スクラッチ発生モデルの説明図である。
【図10】設定切り屑厚さとスクラッチ発生個数との関
係を示す線図である。
【図11】従来技術のバイトと本発明のバイトとの機能
比較を示す説明図である。
【図12】副切れ刃後退角と横すくい角,前逃げ角との
関係を示す線図である。
【符号の説明】
16,18,19,26,27 すくい面 21,28 前逃げ面 20,34 主切れ刃 17,22,30,31 第二の副切れ刃 23,24,32,33 第一の副切れ刃 α すくい角 β 前逃げ角 γ1,γ2 横すくい角 η1,η2 副切れ刃後退角

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 すくい面と前逃げ面との交線を主切れ刃
    とする刃先を有するダイヤモンドバイトにおいて、主切
    れ刃の少なくとも一端側に、この主切れ刃から後退した
    二つの連続する副切れ刃を設けたことを特徴とするダイ
    ヤモンドバイト。
  2. 【請求項2】 すくい面を三つもしくは五つの面で形成
    し、主切れ刃に近い側の第二の副切れ刃の後退角が、
    0.114度以下、主切れ刃から遠い側の第一の副切れ
    刃の後退角が、前記第二の副切れ刃の後退角より大き
    く、かつ0.572度以下であり、また、前記第二の副
    切れ刃の長さが0.05mm〜0.15mm、前記第一
    の副切れ刃の長さが0.1mm〜0.3mmとなるよう
    に構成したことを特徴とする請求項1記載のダイヤモン
    ドバイト。
  3. 【請求項3】 前逃げ面を三つもしくは五つの面で形成
    し、主切れ刃に近い側の第二の副切れ刃の後退角が、
    0.114度以下、主切れ刃から遠い側の第一の副切れ
    刃の後退角が、前記第二の副切れ刃の後退角より大き
    く、かつ0.572度以下であり、また、前記第二の副
    切れ刃の長さが0.05mm〜0.15mm、前記第一
    の副切れ刃の長さが0.1mm〜0.3mmとなるよう
    に構成したことを特徴とする請求項1記載のダイヤモン
    ドバイト。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3記載のいずれかのダイ
    ヤモンドバイトを用いて切削加工し、スクラッチの無い
    良好な加工面を有する磁気ディスク基板。
JP15455992A 1992-06-15 1992-06-15 ダイヤモンドバイト Pending JPH05345204A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15455992A JPH05345204A (ja) 1992-06-15 1992-06-15 ダイヤモンドバイト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15455992A JPH05345204A (ja) 1992-06-15 1992-06-15 ダイヤモンドバイト

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05345204A true JPH05345204A (ja) 1993-12-27

Family

ID=15586897

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15455992A Pending JPH05345204A (ja) 1992-06-15 1992-06-15 ダイヤモンドバイト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05345204A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007054945A (ja) * 2005-07-27 2007-03-08 Allied Material Corp ダイヤモンド工具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007054945A (ja) * 2005-07-27 2007-03-08 Allied Material Corp ダイヤモンド工具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Wu et al. Investigation on the burr formation mechanism in micro cutting
JP3378575B2 (ja) フライスカッタ
JPH0773802B2 (ja) 被覆超硬合金工具
JP2008006579A (ja) 正面フライスインサート
US5022797A (en) Diamond tool
CN108620812A (zh) 靶材组件的制造方法
JPH05345204A (ja) ダイヤモンドバイト
JPS5924909A (ja) 正面フライスカツタ−
Pratim et al. Burr minimization in face milling: an edge bevelling approach
JP2003117717A (ja) ワイパーチップおよび回転切削工具用ワイパーチップ
JP3496157B2 (ja) ポリゴンミラーの製造方法
CN113146167A (zh) 一种刀粒精加工方法
JP2004017216A (ja) ダイヤモンドバイト及び鏡面加工方法
JP2009248233A (ja) プリント基板用小径ドリル及び小径ドリルのシンニング形状加工方法
JPS5942201A (ja) 高硬度焼入鋼切削加工方法
CN108262649A (zh) 一种刀具单次最大修磨厚度的评估方法
CN109014255B (zh) 一种用于加工淬火金属材料的刀具
JPH03161280A (ja) 硬脆材穴加工用工具
JPH0565281B2 (ja)
CN108195703A (zh) 一种修磨后刀具加工性能的评估方法
JP7411312B2 (ja) 転削加工方法
CN220717881U (zh) 一种加工钛合金的立铣刀
CN213672220U (zh) 一种测试用铰刀
JP2002263902A (ja) 切削加工方法
CN117359802A (zh) 氟化钙晶体切削加工方法和氟化钙晶体