JP5123919B2 - スクライビングホイールの製造方法 - Google Patents

スクライビングホイールの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5123919B2
JP5123919B2 JP2009261678A JP2009261678A JP5123919B2 JP 5123919 B2 JP5123919 B2 JP 5123919B2 JP 2009261678 A JP2009261678 A JP 2009261678A JP 2009261678 A JP2009261678 A JP 2009261678A JP 5123919 B2 JP5123919 B2 JP 5123919B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scribing wheel
wheel
angle
manufacturing
tapered
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009261678A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011104852A (ja
Inventor
弘義 林
直子 留井
忠信 中野
幹夫 近藤
正信 曽山
紘 冨森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd filed Critical Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd
Priority to JP2009261678A priority Critical patent/JP5123919B2/ja
Priority to TW099136458A priority patent/TWI428301B/zh
Priority to CN201010533952.1A priority patent/CN102049813B/zh
Publication of JP2011104852A publication Critical patent/JP2011104852A/ja
Priority to HK11106385.7A priority patent/HK1152271A1/zh
Priority to KR1020120088916A priority patent/KR101258478B1/ko
Application granted granted Critical
Publication of JP5123919B2 publication Critical patent/JP5123919B2/ja
Priority to KR1020130090897A priority patent/KR101579817B1/ko
Priority to KR1020150099901A priority patent/KR101611889B1/ko
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明はガラス板等の脆性材料基板をスクライブするためのスクライビングホイールの製造方法に関するものである。
従来ガラス板やセラミックス基板等の脆性材料基板を分断する場合は、まずこれらの基板に所望のラインに沿ってスクライブラインを形成し、スクライブした後にスクライブラインに沿って分断している。スクライブに用いるスクライビングホイールは、円板状でその外周部分がテーパー状に切欠かれたそろばん珠形状のスクライビングホイールの中心孔に軸支するためのピンを挿入して用いられている。
又特許文献1,2には軸とスクライビングホイール本体部とを一体化して形成されたスクライビングホイールも知られている。このスクライビングホイールは図1に示すように断面が略菱形の形状を有し、両端部がチップホルダに保持されて用いられる。
実開平4−4028号公報 特開平2004−223799号公報
しかるに軸とホイールとを一体化したスクライビングホイールについては、製造の自由度が少なく、刃先の稜線部分の角度や軸間の距離を任意に選択することができなくなるという問題点があった。即ち図1に示すように、刃先部の角度αと軸受けとの接触部となる両側のテーパー部の角度βとは、特許文献1ではαは110〜130°、βは50〜70°と別個に規定されている。しかしαとβの合計値は180°であり、合計180°を超える範囲での組み合わせについては示されていない。これは、特許文献1では、刃先部とテーパー部とを連続した外周面として形成した後、刃先部とテーパー部との間に外周面を外周と同心円の切欠き(支持部)を形成するため、製造方法上、αとβの合計値が180°に制限されるためである。又特許文献2においては刃先部のベースの角度α及びテーパー部の角度βはいずれも90°であり、その他の角度範囲については示されていない。又刃先部の稜線が2段研磨されているが、具体的な角度は示されていない。
本発明はスクライブする脆性材料基板に合わせた刃先部やテーパー部の角度を設定することができ、任意の寸法で芯ぶれすることなく高精度にスクライブラインを形成することができるスクライビングホイールの製造方法を提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明のスクライビングホイールの製造方法は、円柱状の焼結ダイヤモンドを前記円柱の中心軸を中心として回転させながら、ワイヤ放電加工により前記焼結ダイヤモンドに一対の同軸の円柱軸部と該円柱軸部に挟まれたホイール本体部とを形成し、前記円柱軸部の夫々の外側端部を同軸に所定の角度となるようにテーパー状に形成し、前記ホイール本体部の稜線部を所定の角度となるように刃先部を形成することにより製造されるスクライビングホイールの製造方法であって、前記刃先部の稜線部の頂角αと前記テーパー部の角度βとが次式
185°≦α+β≦290°
であり、稜線部の頂角αは
90°≦α≦170°
であり、前記テーパー部の角度βは
75°≦β≦120°
を充足するように前記円柱軸部のテーパー部及び前記刃先部を前記円柱の中心軸を中心として回転させながら研磨するものである。前記テーパー部及び刃先部は研磨して形成することができる。ここで超硬合金層と焼結ダイヤモンド層から成る円柱状の加工素材を用い、前記加工素材の超硬合金層をチャックに固定して加工するようにしてもよい。
ここで前記テーパー部の角度βが次式
90°<β≦120°
を充足するようにしてもよい。
ここで前記ホイール本体部の外径Dが次式
1mm≦D≦6mm
を充足するようにしてもよい。
ここで前記ホイール本体部の外径Dが次式
1mm≦D<2.5mm
を充足するようにしてもよい。
ここで前記ホイール本体部の外径Dと前記円柱軸部の長さCとが次式
C<D
を充足するようにしてもよい。
このような特徴を有する本発明のスクライビングホイールによれば、刃先部の角度αは刃先部独自で最適な角度、例えば75〜170°に選択することができ、これによって水平クラックやチッピング(スクライブラインに沿って発生する欠け)が発生しにくく、脆性材料に対するスクライブ性能を改善することができる。又テーパー部の角度βはαとは独自で適切な角度、例えば60〜120°に設定することができ、軸受との摺動抵抗が少なくなる。又軸受に形成する窪みは浅くてよいという効果も得られる。
図1は従来のスクライビングホイールの一例を示す正面図である。 図2は本発明の第1の実施の形態によるスクライビングホイールの正面図及び右側面図である。 図3Aは本実施の形態のスクライビングホイールの製造に用いる素材ブロック10を示す斜視図である。 図3Bは素材ブロックから切り取られた加工素材20を示す斜視図である。 図3Cは加工素材における放電加工の加工ライン(加工部位)を示す図である。 図3Dは放電加工後の焼結ダイヤモンド層を示す拡大図である。 図4は本発明の第2の実施の形態によるスクライビングホイールの正面図及び右側面図である。 図5は本発明の第3の実施の形態によるスクライビングホイールの正面図及び右側面図である。 図6は本発明の第4の実施の形態によるスクライビングホイールの正面図及び右側面図である。 図7は本発明の第5の実施の形態によるスクライビングホイールの正面図及び右側面図である。 図8は本発明の第5の実施の形態によるスクライビングホイールの刃先部の部分拡大図である。 図9は本発明の各実施の形態によるスクライビングホイールの刃先の溝の一例を示す部分拡大図である。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態によるスクライビングホイールについて説明する。図2(a)はこのスクライビングホイールの正面図、図2(b)はその右側面図である。これらの図に示すようにスクライビングホイール1Aは中央に円板状のホイール本体部2Aを有し、ホイール本体部2Aの厚さ方向の中央に一平面内に含まれる最大円周の稜線を含むテーパー状の部分が刃先部3Aとして形成されている。又ホイール本体部2Aの両側の側方に同軸に円柱軸部4及び5を有している。円柱軸部4及び5の夫々の外側の端部には同一の傾斜角度βを持つテーパー部6,7が夫々形成されている。このスクライビングホイール1Aは全てが焼結ダイヤモンドにより一体に形成されている。
ここで刃先部3Aの稜線部の頂角αを刃先部独自で最適な角度に設定することができる。例えばαは75〜170°、更に好ましくは90〜170°の範囲とする。αが鈍角であれば脆性材料に対する水平クラックやチッピング(スクライブラインによって発生する欠け)が発生しにくく、スクライブ性能を向上することができる。
一方テーパー部6,7の角度はテーパー部独自で最適な角度に設定することができ、ここでは60〜120°、好ましくは75〜120°、更に好ましくは90〜120°、更に好ましくは95〜120°とする。角度βが大きいと軸受との摺動抵抗が小さくなる傾向があり、また、軸受に形成する窪みは浅くても足りる。ただし、βが大きすぎれば、がたつきが大きくなる。一方、βが小さいと軸受との摺動抵抗が大きくなる。これに対し、本実施の形態では図2に示す形状とすることによって刃先部の角度αとβとを独立して設定することができ、夫々を具体的な角度とすることができる。
又これに加えて、本実施の形態ではα+βを以下の範囲とする。
185°≦α+β≦290° ・・・(1)
従来のホイールの両側に円錐形の外周面を形成することにより、円錐形の頂点に相当するテーパー部(β)とともに円錐形の底辺に相当する刃先部(α)を形成する方法では、製造上の制約により、必然的にα+βが180°となり、α+β≠180°の軸一体型のホイールを製造することができなかった。
又スクライビングホイールの径をDとし、円柱軸部の両端間の長さ(両側のテーパー部が円錐形をしている場合は両側の頂点間の距離、テーパー部が円錐形をしていない場合(円錐台を形成している場合等)はテーパー部(軸受との接触部又はその接線)を延長した場合に仮想される両側の円錐形の頂点間の距離)をCとする。ここでは外径Dが小さい方が小さいスクライブ荷重でのスクライブが可能となるが、小さすぎれば製造、取り扱いが難しくなる。従って外径Dは1mm以上6mm以下とし、好ましくは1mm以上2.5mm以下とする。ここで従来のスクライビングホイールでは、ホルダとの関係で距離Cを一定に維持しながら外径Dを小さくするためには角度βを小さくする必要があるが、本発明では独自に設定することができる。
従来は、通常、αを90°以上(βを90°以下)とするため、図1に示すように軸支する頂点間の距離Cと外径Dとの間隔は以下のものとなる。
C≧D ・・・(2)
一方本実施の形態では、α及びβの大きさに依存することなく、円柱軸部4,5間の長さCと外径Dとの関係は以下のものとする。
C<D ・・・(3)
これによってスクライビング時のぶれを抑えることができる。
次に本実施の形態によるスクライビングホイール1Aの製造方法について説明する。図3A〜図3Dは本実施の形態によるスクライビングホイール1Aの製造過程を示す図である。図3Aは素材ブロック10を示しており、円柱形状の超硬合金11の上部には所定の厚さの焼結ダイヤモンド層12が一体に形成されている。この素材ブロック10は例えば直径が30mmφ、高さが16mmであり、焼結ダイヤモンド層12の厚さは3mm、超硬合金層11の厚さは13mmとする。
(加工素材の形成)
さてこの素材ブロック10の中心軸に平行に円柱形の多数の部材をワイヤ放電加工によって切り取る。これによって図3Bに示すように細長い加工素材20を例えば40〜50本得ることができる。この加工素材20は直径を最終のスクライビングホイールの外径Dに合わせた径とし、例えば2.0〜6.5mm、長さは16mmの円柱状の素材である。そしてこの加工素材20も超硬合金層21と焼結ダイヤモンド層22とから成り立っている。
(ワイヤ放電加工)
次に図3Cにおいて、加工素材20の超硬合金層21の左側部分をチャックにより固定して一点鎖線で示す円柱の中心軸を中心として回転させ、ワイヤ放電加工機によって放電し、超硬合金層21と焼結ダイヤモンド層22の部分を図3Cに示すように切り取る。ここで放電加工の軌跡を加工ライン30〜39で示す。加工ライン30は一点鎖線で示す円柱の中心軸に対して所定の角度で切欠くものであり、加工ライン31は中心軸に平行、加工ライン32はこれよりやや太めにテーパー状のラインを形成するものである。加工ライン33は中心軸に平行、加工ライン34は加工ライン33の終了後に径を異ならせてテーパー状に形成することによって形成される加工ライン、加工ライン35はホイール本体部2Aに刃先部3Aを形成するためのテーパー状部分、加工ライン36もこの逆の傾きを有するテーパー状部分である。又加工ライン37は直径を小さくするためのライン、加工ライン38は加工ライン33と対称であり同一の太さを有する中心軸に平行な加工ライン、加工ライン39は加工ライン32と対称な傾きを有する加工ラインである。ここで加工ライン31〜39は全て焼結ダイヤモンド層22で成形される。又加工ライン32,39はテーパー部6,7の斜面よりもわずかに大きく設定され、後述する切削加工のための削りしろを残している。又加工ライン35,36は刃先部3Aの斜面よりもわずかに大きく設定され、後述する切削加工のための削りしろを残している。
そして放電加工を終了すると、図3Dに正面の部分拡大図を示すように焼結ダイヤモンド層22はほぼスクライビングホイールの形状の回転体となる。右側面図については図2(b)とほぼ同様である。
(粗形状成形(研磨)工程)
次に粗形状成形工程について説明する。放電加工の際には表面が高温になるため加工変質層が形成され、表面から数十μm内部まで変質している。このため、放電加工のままでは使用時に高精度を維持することはできない。特に図2(a)に示すテーパー部6,7は軸受と直接接触するため、加工変質層を除去した上、正確なテーパー状面とする必要がある。そこで加工ライン32とライン39に沿って放電加工した後に更に表面の精度を増すために研磨加工を行う。研磨工程ではワイヤ放電加工のときと同様に超硬合金層21の左側をチャックにより固定して円柱の軸を中心として回転させ、テーパー面の表面を研磨する。この研磨加工によって加工ライン32,39の加工時に形成された変質層を取り除き、左右の円柱軸部4,5の先端のテーパー部6,7のテーパー状部分の角度を正確に形成することができる。
更にホイール本体1Aの刃先部3Aについても同様に研磨加工を行う。特に図2(a)に示す刃先部3Aはスクライブの対象となるガラス板等と直接接触するため、正確な面とする必要がある。そこで加工ライン35,36に沿って形成された変質層を取り除くため、超硬合金層21をチャックにより固定して円柱の軸を中心として回転させ、研磨加工を行う。研磨加工によって変質層を取り除くと共に鋭利な刃先部3Aの角度を正確に設定することができる。
(切断工程)
図3Dにおいて一点鎖線で示す超硬合金層側の焼結ダイヤモンド層21の部分を切り離すことにより、図2に示すようにホイール本体部2A及び円柱軸部4,5の全部が焼結ダイヤモンド層22から成るスクライビングホイール1Aを得ることができる。この場合に切断した面を研磨して左右対称となるようにしてもよいが、テーパー状の更に先端部分は使用時には軸受の貫通孔に入り込むことになるため、図3に示すようにテーパー部6の先端を少し残しておいてもよく、研磨しなくてもよい。
こうして完成したスクライビングホイール1Aは超硬合金層21の左側部分をチャックで保持し、回転させてワイヤ放電加工や切削加工しているため、ホイール本体部2A、円柱軸部4,5の軸芯を正確に合わせることができる。又加工ライン33,38と中心軸との距離を適宜変更することによって、円柱軸部4,5の太さを任意に選択することができる。円柱軸部4,5間の間隔、ホイール本体部2Aの厚さは、加工ライン34,37の間隔を変化させることにより、刃先部3Aの角度は加工ライン35,36の角度により任意に選択することができる。従来の軸とホイール本体とが一体となった側面が菱形形状のスクライビングホイールでは、刃先部のテーパー面の角度、円柱軸部のテーパー面の角度や間隔、刃先部の外径は自在に設定することができないが、本実施の形態ではこれらは夫々独立して任意に設定することができる。又高精度を要する円柱軸部のテーパー部と刃先部のみを研磨し、他の部分は放電加工のままとしておくことにより、最小の工数及びコストで所望の精度のスクライビングホイールとすることができる。
(第2の実施の形態)
次に本発明の第2の実施の形態について図4を用いて説明する。第2の実施の形態によるスクライビングホイール1Bもホイール本体部2B及び刃先部3B以外は第1の実施の形態と同様である。第2の実施の形態のスクライビングホイール1Bでは、図4(a)に示すように2段のテーパー面となるようにしたものである。その他のワイヤ放電加工の加工ラインは第1の実施の形態と同様である。そして左右のテーパー部6,7の研磨は第1の実施の形態と同様である。
(第3の実施の形態)
次に本発明の第3の実施の形態について図5を用いて説明する。第3の実施の形態によるスクライビングホイール1Cもホイール本体部2C及び刃先部3C以外は第1の実施の形態と同様である。第3の実施の形態のスクライビングホイール1Cでは、図5に示すように2段のテーパー面となるようにしたものである。その他のワイヤ放電加工の加工ラインは第1の実施の形態と同様である。そして左右のテーパー部6,7の研磨は第1の実施の形態と同様である。
(第4の実施の形態)
次に本発明の第4の実施の形態について図6を用いて説明する。第4の実施の形態によるスクライビングホイール1Dもホイール本体部2D及び刃先部3D以外は第1の実施の形態と同様である。第4の実施の形態のスクライビングホイール1Dでは、図6(a)に示すように3段のテーパー面となるようにしたものである。その他のワイヤ放電加工の加工ラインは第1の実施の形態と同様である。そして左右のテーパー部6,7の研磨は第1の実施の形態と同様である。
(第5の実施の形態)
次に本発明の第5の実施の形態について図7を用いて説明する。第5の実施の形態によるスクライビングホイール1Eもホイール本体部2E及び刃先部3E以外は第1の実施の形態と同様である。第5の実施の形態のスクライビングホイール1Eでは、図7及び図8の部分拡大図に示すように刃先部3Eはホイール本体部2Eの中央に設けられた円板部40を有し、その稜線をテーパー状の刃先に構成したものである。左右のテーパー部6,7の研磨は第1の実施の形態と同様である。
又前述した第1〜第5の実施の形態において切断した焼結ダイヤモンド面を研磨して左右対称となるようにしてもよいが、テーパー状の更に先端部分は使用時には軸受の貫通孔に入り込むことになるため、テーパー部6の先端を少し残しておいてもよく、研磨しなくてもよい。
又前述した各実施の形態において、特許3074143号やWO2007/004700に示されているように、刃先の稜線部分に所定形状の溝を形成するようにしてもよい。ここで溝の所定形状は、例えば図9(a)〜(d)に示すようにU字状、V字状、のこぎり波状又は矩形状の溝とすることができる。このような溝は研削加工や微細放電、レーザー等の熱加工により形成することでスクライビングホイールの外周部に所定間隔の突起を形成することができる。ここで溝のピッチは外径に応じて例えば20μm以上とし、溝の深さは外形に応じて例えば2〜20μmとする。このような溝を形成しておくことによってガラス基板等の脆性材料基板にスクライブラインを形成したときに滑ることがなく、又垂直クラックを深く伸展させることができ、スクライブ後の分断が容易となる。このピッチ、溝の深さを適宜選択することでガラス面に対する食い付き(かかり)性能と、垂直クラックを深く伸展させる性能とのバランスをとることができる。
本発明は脆性材料基板をスクライブして分断するスクライブ装置に有用に用いることができる。
1A,1B,1C,1D,1E スクライビングホイール
2A,2B,2C,2D,2E ホイール本体部
3A,3B,3C,3D,3E 刃先部
4,5 円柱軸部
6,7 テーパー部
10 素材ブロック
11,21 超硬合金
12,22 焼結ダイヤモンド層
20 加工素材
30〜39 加工ライン
40 円板部

Claims (6)

  1. 円柱状の焼結ダイヤモンドを前記円柱の中心軸を中心として回転させながら、
    ワイヤ放電加工により前記焼結ダイヤモンドに一対の同軸の円柱軸部と該円柱軸部に挟まれたホイール本体部とを形成し、
    前記円柱軸部の夫々の外側端部を同軸に所定の角度となるようにテーパー状に形成し、
    前記ホイール本体部の稜線部を所定の角度となるように刃先部を形成することにより製造されるスクライビングホイールの製造方法であって、
    前記刃先部の稜線部の頂角αと前記テーパー部の角度βとが次式
    185°≦α+β≦290°
    であり、稜線部の頂角αは
    90°≦α≦170°
    であり、前記テーパー部の角度βは
    75°≦β≦120°
    を充足するように前記円柱軸部のテーパー部及び前記刃先部を前記円柱の中心軸を中心として回転させながら研磨するスクライビングホイールの製造方法。
  2. 超硬合金層と焼結ダイヤモンド層から成る円柱状の加工素材を用い、前記加工素材の超硬合金層をチャックに固定して加工する請求項1記載のスクライビングホイールの製造方法。
  3. 前記テーパー部の角度βが次式
    90°<β≦120°
    を充足する請求項1又は2記載のスクライビングホイールの製造方法。
  4. 前記ホイール本体部の外径Dが次式
    1mm≦D≦6mm
    を充足する請求項1〜3のいずれか1項に記載のスクライビングホイールの製造方法。
  5. 前記ホイール本体部の外径Dが次式
    1mm≦D<2.5mm
    を充足する請求項1〜3のいずれか1項に記載のスクライビングホイールの製造方法。
  6. 前記ホイール本体部の外径Dと前記円柱軸部の長さCとが次式
    C<D
    を充足する請求項1〜5のいずれか1項記載のスクライビングホイールの製造方法。
JP2009261678A 2009-10-29 2009-11-17 スクライビングホイールの製造方法 Expired - Fee Related JP5123919B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009261678A JP5123919B2 (ja) 2009-11-17 2009-11-17 スクライビングホイールの製造方法
TW099136458A TWI428301B (zh) 2009-10-29 2010-10-26 Scribing wheel and its manufacturing method
CN201010533952.1A CN102049813B (zh) 2009-10-29 2010-10-29 一种刻划轮及其制造方法
HK11106385.7A HK1152271A1 (zh) 2009-10-29 2011-06-21 種刻劃輪及其製造方法
KR1020120088916A KR101258478B1 (ko) 2009-10-29 2012-08-14 스크라이빙 휠의 제조 방법
KR1020130090897A KR101579817B1 (ko) 2009-10-29 2013-07-31 스크라이빙 휠
KR1020150099901A KR101611889B1 (ko) 2009-10-29 2015-07-14 스크라이빙 휠

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009261678A JP5123919B2 (ja) 2009-11-17 2009-11-17 スクライビングホイールの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011104852A JP2011104852A (ja) 2011-06-02
JP5123919B2 true JP5123919B2 (ja) 2013-01-23

Family

ID=44228922

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009261678A Expired - Fee Related JP5123919B2 (ja) 2009-10-29 2009-11-17 スクライビングホイールの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5123919B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5966564B2 (ja) * 2011-06-08 2016-08-10 三星ダイヤモンド工業株式会社 スクライビングホイール及びスクライブ方法
JP6344582B2 (ja) * 2017-03-16 2018-06-20 三星ダイヤモンド工業株式会社 スクライビングホイール、スクライブ装置及び分断方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH044028U (ja) * 1990-04-24 1992-01-14
ATE402125T1 (de) * 2001-12-18 2008-08-15 Mitsuboshi Diamond Ind Co Ltd Spitzenhalter und herstellungsverfahren dafür sowie ritzvorrichtung und handschneider mit dem spitzenhalter
JP2005147367A (ja) * 2003-11-19 2005-06-09 Ntn Corp 動力伝達軸
JP2007152936A (ja) * 2005-11-09 2007-06-21 Nikken Dia:Kk 脆性材料用のホイールカッター

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011104852A (ja) 2011-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5390558B2 (ja) 脆性材料用スクライビングホイールならびにこれを用いたスクライブ方法ならびにスクライブ装置、スクライブ工具
US20180311744A1 (en) Cubic boron nitride cutting tool
KR101611889B1 (ko) 스크라이빙 휠
CN104520067B (zh) 制造立方氮化硼切削工具的方法及立方氮化硼切削工具
JP2012183636A (ja) 分離型切削チップおよび切屑処理構造を備えた切削インサート
TWI732864B (zh) 刻劃輪
JP4960429B2 (ja) スクライビングホイールの製造方法
JP5123919B2 (ja) スクライビングホイールの製造方法
JP2006198743A (ja) 小径回転工具及び高硬度材料ワークの切削方法
JP6077799B2 (ja) カッターホイール並びにその製造方法
JP5075185B2 (ja) スクライビングホイール
JP5075184B2 (ja) スクライビングホイール
JP2008183657A (ja) 単結晶ダイヤモンド多刃工具及びその製造方法
JP2005289703A (ja) ダイヤモンドスクライバー及びダイヤモンドスクライバーの製造方法
KR20160000406A (ko) 스크라이빙 휠 및 그의 제조 방법
KR20160002339A (ko) 멀티포인트 다이아몬드 툴
KR20110047136A (ko) 스크라이빙 휠 및 그 제조 방법
JP6736151B2 (ja) カッターホイール並びにその製造方法
KR20180003425A (ko) 멀티포인트 다이아몬드 툴 및 그의 제조 방법
JP6044295B2 (ja) スクライビングホイール及びその製造方法
KR102509143B1 (ko) 커터 휠 및 그 제조방법
JP2021006374A (ja) スクライビングホイール
JP2006192552A (ja) スローアウェイチップ、その製造方法、及び切削方法
JPH0234747B2 (ja)
JP2004050317A (ja) 小径孔の面取り加工用工具

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111017

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111025

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120228

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120731

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120910

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121002

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121026

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151102

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees