JP5123919B2 - スクライビングホイールの製造方法 - Google Patents
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185°≦α+β≦290°
であり、稜線部の頂角αは
90°≦α≦170°
であり、前記テーパー部の角度βは
75°≦β≦120°
を充足するように前記円柱軸部のテーパー部及び前記刃先部を前記円柱の中心軸を中心として回転させながら研磨するものである。前記テーパー部及び刃先部は研磨して形成することができる。ここで超硬合金層と焼結ダイヤモンド層から成る円柱状の加工素材を用い、前記加工素材の超硬合金層をチャックに固定して加工するようにしてもよい。
90°<β≦120°
を充足するようにしてもよい。
1mm≦D≦6mm
を充足するようにしてもよい。
1mm≦D<2.5mm
を充足するようにしてもよい。
C<D
を充足するようにしてもよい。
本発明の第1の実施の形態によるスクライビングホイールについて説明する。図2(a)はこのスクライビングホイールの正面図、図2(b)はその右側面図である。これらの図に示すようにスクライビングホイール1Aは中央に円板状のホイール本体部2Aを有し、ホイール本体部2Aの厚さ方向の中央に一平面内に含まれる最大円周の稜線を含むテーパー状の部分が刃先部3Aとして形成されている。又ホイール本体部2Aの両側の側方に同軸に円柱軸部4及び5を有している。円柱軸部4及び5の夫々の外側の端部には同一の傾斜角度βを持つテーパー部6,7が夫々形成されている。このスクライビングホイール1Aは全てが焼結ダイヤモンドにより一体に形成されている。
185°≦α+β≦290° ・・・(1)
従来のホイールの両側に円錐形の外周面を形成することにより、円錐形の頂点に相当するテーパー部(β)とともに円錐形の底辺に相当する刃先部(α)を形成する方法では、製造上の制約により、必然的にα+βが180°となり、α+β≠180°の軸一体型のホイールを製造することができなかった。
C≧D ・・・(2)
一方本実施の形態では、α及びβの大きさに依存することなく、円柱軸部4,5間の長さCと外径Dとの関係は以下のものとする。
C<D ・・・(3)
これによってスクライビング時のぶれを抑えることができる。
さてこの素材ブロック10の中心軸に平行に円柱形の多数の部材をワイヤ放電加工によって切り取る。これによって図3Bに示すように細長い加工素材20を例えば40〜50本得ることができる。この加工素材20は直径を最終のスクライビングホイールの外径Dに合わせた径とし、例えば2.0〜6.5mm、長さは16mmの円柱状の素材である。そしてこの加工素材20も超硬合金層21と焼結ダイヤモンド層22とから成り立っている。
次に図3Cにおいて、加工素材20の超硬合金層21の左側部分をチャックにより固定して一点鎖線で示す円柱の中心軸を中心として回転させ、ワイヤ放電加工機によって放電し、超硬合金層21と焼結ダイヤモンド層22の部分を図3Cに示すように切り取る。ここで放電加工の軌跡を加工ライン30〜39で示す。加工ライン30は一点鎖線で示す円柱の中心軸に対して所定の角度で切欠くものであり、加工ライン31は中心軸に平行、加工ライン32はこれよりやや太めにテーパー状のラインを形成するものである。加工ライン33は中心軸に平行、加工ライン34は加工ライン33の終了後に径を異ならせてテーパー状に形成することによって形成される加工ライン、加工ライン35はホイール本体部2Aに刃先部3Aを形成するためのテーパー状部分、加工ライン36もこの逆の傾きを有するテーパー状部分である。又加工ライン37は直径を小さくするためのライン、加工ライン38は加工ライン33と対称であり同一の太さを有する中心軸に平行な加工ライン、加工ライン39は加工ライン32と対称な傾きを有する加工ラインである。ここで加工ライン31〜39は全て焼結ダイヤモンド層22で成形される。又加工ライン32,39はテーパー部6,7の斜面よりもわずかに大きく設定され、後述する切削加工のための削りしろを残している。又加工ライン35,36は刃先部3Aの斜面よりもわずかに大きく設定され、後述する切削加工のための削りしろを残している。
次に粗形状成形工程について説明する。放電加工の際には表面が高温になるため加工変質層が形成され、表面から数十μm内部まで変質している。このため、放電加工のままでは使用時に高精度を維持することはできない。特に図2(a)に示すテーパー部6,7は軸受と直接接触するため、加工変質層を除去した上、正確なテーパー状面とする必要がある。そこで加工ライン32とライン39に沿って放電加工した後に更に表面の精度を増すために研磨加工を行う。研磨工程ではワイヤ放電加工のときと同様に超硬合金層21の左側をチャックにより固定して円柱の軸を中心として回転させ、テーパー面の表面を研磨する。この研磨加工によって加工ライン32,39の加工時に形成された変質層を取り除き、左右の円柱軸部4,5の先端のテーパー部6,7のテーパー状部分の角度を正確に形成することができる。
図3Dにおいて一点鎖線で示す超硬合金層側の焼結ダイヤモンド層21の部分を切り離すことにより、図2に示すようにホイール本体部2A及び円柱軸部4,5の全部が焼結ダイヤモンド層22から成るスクライビングホイール1Aを得ることができる。この場合に切断した面を研磨して左右対称となるようにしてもよいが、テーパー状の更に先端部分は使用時には軸受の貫通孔に入り込むことになるため、図3に示すようにテーパー部6の先端を少し残しておいてもよく、研磨しなくてもよい。
次に本発明の第2の実施の形態について図4を用いて説明する。第2の実施の形態によるスクライビングホイール1Bもホイール本体部2B及び刃先部3B以外は第1の実施の形態と同様である。第2の実施の形態のスクライビングホイール1Bでは、図4(a)に示すように2段のテーパー面となるようにしたものである。その他のワイヤ放電加工の加工ラインは第1の実施の形態と同様である。そして左右のテーパー部6,7の研磨は第1の実施の形態と同様である。
次に本発明の第3の実施の形態について図5を用いて説明する。第3の実施の形態によるスクライビングホイール1Cもホイール本体部2C及び刃先部3C以外は第1の実施の形態と同様である。第3の実施の形態のスクライビングホイール1Cでは、図5に示すように2段のテーパー面となるようにしたものである。その他のワイヤ放電加工の加工ラインは第1の実施の形態と同様である。そして左右のテーパー部6,7の研磨は第1の実施の形態と同様である。
次に本発明の第4の実施の形態について図6を用いて説明する。第4の実施の形態によるスクライビングホイール1Dもホイール本体部2D及び刃先部3D以外は第1の実施の形態と同様である。第4の実施の形態のスクライビングホイール1Dでは、図6(a)に示すように3段のテーパー面となるようにしたものである。その他のワイヤ放電加工の加工ラインは第1の実施の形態と同様である。そして左右のテーパー部6,7の研磨は第1の実施の形態と同様である。
次に本発明の第5の実施の形態について図7を用いて説明する。第5の実施の形態によるスクライビングホイール1Eもホイール本体部2E及び刃先部3E以外は第1の実施の形態と同様である。第5の実施の形態のスクライビングホイール1Eでは、図7及び図8の部分拡大図に示すように刃先部3Eはホイール本体部2Eの中央に設けられた円板部40を有し、その稜線をテーパー状の刃先に構成したものである。左右のテーパー部6,7の研磨は第1の実施の形態と同様である。
2A,2B,2C,2D,2E ホイール本体部
3A,3B,3C,3D,3E 刃先部
4,5 円柱軸部
6,7 テーパー部
10 素材ブロック
11,21 超硬合金
12,22 焼結ダイヤモンド層
20 加工素材
30〜39 加工ライン
40 円板部
Claims (6)
- 円柱状の焼結ダイヤモンドを前記円柱の中心軸を中心として回転させながら、
ワイヤ放電加工により前記焼結ダイヤモンドに一対の同軸の円柱軸部と該円柱軸部に挟まれたホイール本体部とを形成し、
前記円柱軸部の夫々の外側端部を同軸に所定の角度となるようにテーパー状に形成し、
前記ホイール本体部の稜線部を所定の角度となるように刃先部を形成することにより製造されるスクライビングホイールの製造方法であって、
前記刃先部の稜線部の頂角αと前記テーパー部の角度βとが次式
185°≦α+β≦290°
であり、稜線部の頂角αは
90°≦α≦170°
であり、前記テーパー部の角度βは
75°≦β≦120°
を充足するように前記円柱軸部のテーパー部及び前記刃先部を前記円柱の中心軸を中心として回転させながら研磨するスクライビングホイールの製造方法。 - 超硬合金層と焼結ダイヤモンド層から成る円柱状の加工素材を用い、前記加工素材の超硬合金層をチャックに固定して加工する請求項1記載のスクライビングホイールの製造方法。
- 前記テーパー部の角度βが次式
90°<β≦120°
を充足する請求項1又は2記載のスクライビングホイールの製造方法。 - 前記ホイール本体部の外径Dが次式
1mm≦D≦6mm
を充足する請求項1〜3のいずれか1項に記載のスクライビングホイールの製造方法。 - 前記ホイール本体部の外径Dが次式
1mm≦D<2.5mm
を充足する請求項1〜3のいずれか1項に記載のスクライビングホイールの製造方法。 - 前記ホイール本体部の外径Dと前記円柱軸部の長さCとが次式
C<D
を充足する請求項1〜5のいずれか1項に記載のスクライビングホイールの製造方法。
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