JP6736151B2 - カッターホイール並びにその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、脆性材料基板にスクライブライン(切り溝)を加工したり、分断したりする際に使用されるカッターホイール(スクライビングホイールともいう)並びにその製造方法に関する。特に本発明は、アルミナ、HTCC、LTCC等のセラミック基板やサファイア基板、シリコン基板等、非晶質のガラス基板よりも硬い脆性材料基板にスクライブラインを加工したり、分断したりするのに適した単結晶ダイヤモンドからなるカッターホイール並びにその製造方法に関する。
脆性材料基板を分断する加工では、カッターホイールを用いて基板表面にスクライブラインを形成し、その後、スクライブラインに沿って裏面側から外力を印加して基板を撓ませることにより、単位基板ごとに分断する方法が一般的に知られており、例えば、特許文献1に開示されている。
脆性材料基板にスクライブラインを加工するカッターホイールは、円周面にV字形の刃先を有するカッターホイールが用いられる。カッターホイールは一般的に超硬合金や多結晶ダイヤモンド焼結体から作られているが、最近ではガラス基板よりも硬度の高いセラミック基板やサファイア基板、シリコン基板等のスクライブ用として単結晶ダイヤモンドからなるカッターホイールが注目されている。
カッターホイールの円周面にV字形の刃先を形成するためには、図3に示すように素材となる円板状ボディ101の軸受孔3に研磨装置のシャフト4を挿入して円板状ボディを回転させ、円周面の両側縁を研磨砥石5により斜めに研磨して左右の斜面と稜線とからなるV字形の刃先を形成している。
ガラス基板等の脆性材料基板を分断する工程では、カッターホイールでスクライブラインを加工した後、基板に外力を加えてスクライブラインに沿って分断しているが、カッターホイールの刃先斜面が十分研磨されずに凹凸が残っていると、分断したときに基板の分断端面にキズが残って基板の端面強度が低下する。また、カッターホイールの刃先斜面に凹凸があると、スクライブ時の抵抗が増加して刃先が欠けたり、摩耗が進んだりして使用寿命の低下につながる。そのため、刃先斜面は凹凸のない滑らかな面に形成することが要求される。この刃先斜面の表面粗さは、算術平均粗さ(Ra)で0.03μm以下となるようにするのが好ましい。
特許3787489号公報
しかし、円板の円周面の両側縁を削り取ってV字形の刃先の形態に加工するためには、削り取られる研磨領域が多いため、粒度の粗い粗研磨用の研磨砥石を使用しなければならない。したがって、V字形に加工した後、刃先斜面を粒度の細かい研磨砥石で仕上げ研磨する必要があるが、粗研磨砥石による加工後の刃先斜面には大きな凹凸が残っているので、細かい粒度の研磨砥石を用いて好ましいとされる表面粗さまで研磨するのに時間がかかるとともに、研磨砥石の交換頻度も増えてコストが高くなる。また、カッターホイールの刃先は、脆性材料基板に食い込む先端稜線部分が実質的な刃先となるので、この仕事を行う刃先の先端部分だけを希望する表面粗さで仕上げればよいのであるが、上記方法では刃先斜面の全領域が仕上げ研磨されるため無駄な部分が生じることになる。特に、硬度が高く、表面に現れる複数の結晶方位の影響を受けやすい単結晶ダイヤモンドのみからなるカッターホイールの加工では、凹凸の残った刃先斜面を希望する表面粗さまで全周で均一に仕上げ研磨することは非常に難しい作業となる。
そこで本発明は、上記課題に鑑み、凹凸のない滑らかな刃先斜面を有し、長期にわたって安定して使用することができる単結晶ダイヤモンド製のカッターホイール並びにその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明では次のような技術的手段を講じた。すなわち本発明のカッターホイールは、外周面に刃先部を備えた単結晶ダイヤモンドからなるカッターホイールであって、前記刃先部が、左右対称的な三段の斜面と、最上段の左右の斜面の交点に形成された稜線とからなり、前記三段の各斜面の傾斜角は、上段の斜面が下段の斜面より緩やかになるように形成され、前記最上段の斜面と前記稜線とがスクライブ対象となる脆性材料基板に食い込む実質的な刃先を形成するように構成され、前記最上段の斜面部の厚さ方向の幅が円板状ボディの厚みの半分以下であり、前記最上段の斜面の表面粗さが、算術平均粗さで0.03μm以下であり、前記稜線の最大高さ粗さが0.3μm以下となるように形成されている構成とした。
ここで、前記最上段の左右の斜面が交わる角度が100〜150°となるように形成するのがよい。
また本発明は、以下のカッターホイールの製造方法も特徴とする。すなわち、本発明のカッターホイールの製造方法は、左右対称的な三段の斜面と、最上段の斜面の交点に形成された稜線とからなる刃先を外周面に備え、前記三段の各斜面は、上段の斜面が下段の斜面より緩やかな傾斜角となるように形成された単結晶ダイヤモンド製のカッターホイールの製造方法であって、円形状ボディの円周面の両側縁を除去して最下段の斜面を形成する一次加工工程と、前記一次加工工程によって形成された最下段の斜面の一部を加工して二段目の斜面を形成する二次加工工程と、前記二次加工工程によって形成された二段目の斜面の一部を加工して最上段の斜面を形成する三次加工工程とからなり、前記三次加工工程では前記最上段の斜面の表面粗さが算術平均粗さで0.03μm以下であり、前記稜線の最大高さ粗さが0.3μm以下となるように加工し、前記三次加工工程で加工される最上段の斜面部分が円板状ボディの厚みに対して占める割合が円板状ボディの厚みの半分以下となるように加工するようにした。
本発明のカッターホイールによれば、刃先部の斜面が三段の斜面で形成されているので、斜面を加工する際に下段の斜面から上段にかけて順次3回に分けて加工することができる。したがって、加工工程順に粒度の細かい研磨砥石に変えていくことにより、一段目の斜面から二段目、三段目の斜面にかけて表面の凹凸を順次小さくすることができ、最終的には、実質的な刃先斜面となる最上段の斜面を、粒度の細かい仕上げ用の研磨砥石を用いて希望する表面粗さまで容易に加工することができる。また、最上段の斜面の幅が円板状ボディの厚みの半分以下となるようにしてあるので、最上段の斜面を仕上げ研磨砥石で研磨するときに、従来のような刃先斜面の全幅を研磨するのに比べて、研磨領域が大幅に少なくなって無駄なく迅速に仕上げ研磨することができる。これにより、凹凸のない滑らかな刃先斜面を有し、刃こぼれが少なく使用寿命の長い単結晶ダイヤモンド製のカッターホイールを容易に得ることができる。
また、本発明のカッターホイールの製造方法によれば、一次、二次、三次の三段階の加工工程を経て三段の斜面を持つ刃先部が加工されるが、このとき、一段目の斜面から二段目、三段目の斜面にかけて表面の凹凸が小さくなるように順次加工される。このため、最終的には、実質的な刃先斜面となる最上段の三段目の斜面を、粒度の細かい仕上げ用の研磨砥石を用いて希望する表面粗さまで容易に加工することができる。
また、三次加工工程では、円板状ボディの厚みの半分以下となった三段目の斜面のみを希望する表面粗さに仕上げ加工するものであるから、従来のような刃先斜面の全幅を加工するのに比べて、加工領域が大幅に少なくなって無駄なく迅速に仕上げ加工することができる。この利点は、硬く、異なる結晶方位の影響を受けやすい単結晶ダイヤモンドのみからなるカッターホイールの加工において特に顕著に現れる。これにより、全周において凹凸のない滑らかな刃先斜面を備え、刃こぼれが少なく使用寿命の長い単結晶ダイヤモンド製のカッターホイールを効率的に製造することができる。
上記発明において、稜線の最大高さ粗さを0.3μm以下とする。また、より好ましくは、稜線の最大高さ粗さを0.1μm以下、さらには0.05μm以下とするのがよい。
カッターホイールの素材が多結晶ダイヤモンド焼結体である場合にはあまり問題にならなかったが、近年、単結晶ダイヤモンドからなるカッターホイールでは、表面の微細なキズ(亀裂)が起点となって割れが進行しやすい性質を有していることがわかってきた。特に、単結晶ダイヤモンドを円板状に加工し、さらにその外周に刃先を形成する場合、円周上では周期的に異なる結晶方位の影響を受けるため、特定の箇所で微細なキズ(亀裂)が現れやすい。そのため、算術平均粗さ(Ra)だけでなく、稜線の最大高さ粗さ(Rz)の値についても、異なる結晶方位の影響を受ける複数の箇所で同程度に小さくなるようにされていることが割れの防止に有効であることが判明した。すなわち、稜線の山高さの最大値と谷深さの最大値との和である稜線の最大高さ粗さ(Rz)が、外周上で上述の値より大きくなる箇所がないように加工して、カッターホイール表面の算術平均粗さ(Ra)の値に現れにくい局所的な凹凸をも減らすことによって、スクライブ時にカッターホイールが局所的かつ集中的な荷重を受けて割れが生じるというトラブルを低減することができるようになる。

本発明のカッターホイールを示す正面図と側面図と刃先部分の拡大図。 本発明のカッターホイールの製造工程を示す説明図。 本発明のカッターホイールの製造方法における一次研磨工程を示す説明図。 本発明の効果を説明する図。
以下において、本発明のカッターホイール並びにその製造方法について、図1〜図3に基づいて詳細に説明する。
図1(a)は本発明に係るカッターホイールAを示す正面図であり、図1(b)は側面図であり、図1(c)は刃先部分の拡大図である。このカッターホイールAは、単結晶ダイヤモンドのみで作製され、中心に軸受孔3を備えた円板状ボディ1の外周面に刃先部2が設けられている。本実施例ではカッターホイールAの直径Dが2mm、厚みtが650μm、三段目(最上段)の斜面の交わる角度が120°となるように形成した。
カッターホイールAの刃先部2は、左右対称に形成された三段の斜面2a、2b、2cと、最上段の斜面2c、2cの交点に形成された稜線2dとからなる。これら斜面2a、2b、2cの傾斜角度は、上段の斜面が下段の斜面より緩やかになるように形成されている。本実施例では、一段目(最下段)の左右の斜面2a、2aの交わる角度α1が90〜140°、好ましくは100〜140°で形成され、二段目の左右の斜面2b、2bの交わる角度α2が95〜145°、好ましくは105〜145°で形成され、三段目(最上段)の左右の斜面2c、2cの交わる角度α3が100〜150°、好ましくは110〜150°で形成されている。この三段目の斜面2c、2cとこれらの斜面が交わる稜線2dが、スクライブ時に脆性材料基板に食い込む実質的な刃先となる。したがって、斜面2c、2cが交わる角度α3が刃先角度となる。ここで、三段目(最上段)の斜面2c、2cの交わる角度α3と二段目の斜面2b、2bの交わる角度α2との角度差は5〜10°、二段目の斜面2b、2bの交わる角度α2と一段目(最下段)の斜面2a、2aの交わる角度α1との角度差は5〜10°となるように形成することが好ましい。このような角度差とすることで、加工により除去される量を最小限としながら、傾斜面と稜線を精度よく確実に形成することができる。
この実質的な刃先となる三段目の斜面2c、2cの稜線からの斜面に沿った幅L1は、直径2mmで厚み650μmのカッターホイールAでは片側10〜50μmとなるように形成するのが好ましい。三段目(最上段)の斜面の交わる角度が120°で、斜面に沿った幅L1が片側50μmのとき、三段目の左右の斜面部を合わせた厚さ方向の幅は約80μmとなる。
次に、カッターホイールAの製造方法を図2並びに図3に基づいて説明する。
図2(a)は刃先加工前の円板状ボディ101を示す。この円板状ボディ101は、側面視すると円形で外周面が平らであり、中心には貫通した軸受孔3が設けられている。円板状ボディ101の厚みtは、完成したカッターホイールAの厚みと同じ650μmである。
この円板状ボディ101の軸受孔3を、図3に示すように、研磨装置の回転軸4に挿入して円板状ボディ101を取り付け、円板状ボディ101を回転させながら研磨砥石5を円板状ボディ101の外周面の側縁部分に押し付けて、一段目の斜面2aの加工、すなわち一次加工工程を行う。この工程では、まず一方の斜面2aを加工し、次いで円板状ボディ101を反転させてもう一方の斜面2aを加工する。これにより、図2(b)に示すような斜面2aのみで刃先斜面が形成された円板状ボディ102が形成される。
一次加工工程では、除去される領域S1が大きい、すなわち、加工領域が大きいので、研磨によって加工する場合には粒度の粗い研磨砥石、例えば粒度400〜1000番、好ましくは600〜900番の粗研磨砥石を用いて研磨する。
次いで、上記と同様の手法により、先の一次加工工程で加工された一段目の斜面2aの上方部分を加工して二段目の斜面2b、2bを形成する二次加工工程を行う。これにより、図2(c)に示すように、一段目の斜面2aと二段目の斜面2bとによる二段形状の刃先斜面を持つ円板状ボディ103が形成される。この場合、角度に応じて二段目の斜面2b、2bの傾斜面に沿った幅W2が片側30〜80μmとなるようにするのがよい。
この二次加工工程では、加工によって除去される領域S2、すなわち、加工領域が一次加工工程の加工領域S1に比べて格段に少ないので、研磨によって加工する場合には一次加工工程で用いた研磨砥石よりも粒度の細かい研磨砥石、例えば粒度2000〜8000番、好ましくは3000〜5000番の研磨砥石を用いて研磨することができる。これにより、二段目の斜面2bは一段目の斜面2aよりも小さな凹凸面できれいに加工される。
次いで、図2(d)に示すように、二次加工工程により加工された二段目の斜面2bの上方部分を加工して三段目の斜面2c、2cを形成する三次加工工程を行って円板状ボディ1を完成させる。この場合、三段目の斜面2c、2cの稜線からの斜面に沿った幅W1が10〜50μmとなるようにするのがよい。また、このとき、三段目の左右の斜面部の厚さ方向の幅L1が円板状ボディ1の厚みtの半分以下となるようにする。この三段目の斜面2c、2cと、これら斜面の交点に形成される稜線2dが、スクライブ時に脆性材料基板に食い込む実質的な刃先を形成する。
三次加工工程では、加工によって除去される領域S3が二次加工工程の加工領域S2に比べてさらに少なくなり、しかも削られる二段目の斜面2bの表面の凹凸が先の二次加工工程によって小さくなっている。このため、研磨によって加工を行う場合には二次加工工程で用いた研磨砥石よりもさらに粒度の細かい仕上げ用の研磨砥石、例えば粒度10000〜30000番の研磨砥石を用いることができる。これにより、希望する表面粗さまで、すなわち、JIS0601:2013で規定する算術平均粗さ(Ra)で0.03μm以下、好ましくは0.01μmまで容易に研磨することができる。
同様に、JIS0601:2013に規定する最大高さ粗さ(Rz)を計測して、最大高さ粗さ(Rz)が0.3μm以下、好ましくは0.1μm以下、さらに好ましくは0.05μm以下となるようする。これにより稜線の微細なキズ(凹凸)に起因する割れを発生しにくくすることができる。なお、この加工では、算術平均粗さ(Ra)及び最大高さ粗さ(Rz)を小さくするほど割れが生じにくくなるが、それだけ加工の難易度も増すため、加工コストとの関係で粗さの精度を定めるようにする。
上記のように本発明では、一次、二次、三次という三段階の加工工程を経て三段の斜面を持つ刃先部2が加工される。このとき、加工工程順に粒度の細かい研磨砥石に変えていくことにより、一段目の斜面2aから二段目の斜面2b、さらに三段目の斜面2cにかけて順次表面の凹凸が小さくなるように加工される。したがって、実質的な刃先斜面となる三段目の斜面2cを加工する三次加工工程では、粒度の細かい仕上げ用の研磨砥石を用いて希望する表面粗さまで容易に加工することができる。また、三次加工工程では、実質的な刃先斜面となる三段目の斜面2cのみを希望する表面粗さに仕上げ加工するものであるから、図4(b)に示すように、従来の刃先斜面の幅Lに比べて、図4(a)に示す斜面2cの幅L1が円板状ボディ1の厚みtの半分以下であるので、無駄なく迅速に仕上げ加工することができる。この利点は、硬い単結晶ダイヤモンドのみからなるカッターホイールの研磨において特に顕著に現れる。
以上、本発明の代表的な実施例について説明したが、本発明は必ずしも上記の実施形態に特定されるものでない。例えば、本発明では上記実施例で示した直径2mmのものを含め、0.8〜3mmのカッターホイールに適用することができる。また、実質的な刃先角度となる三段目の斜面2cの交点角度α3は、本実施例では120°としたが、100〜150°の範囲内で実施することが可能である。
また、本実施例では一次加工工程、二次加工工程、三次加工工程において研磨により加工領域を形成したが、その他の加工方法によって加工領域を形成してもよい。例えば、レーザー加工や、ホウ素やリン等の不純物をドープして導電性を持たせた単結晶ダイヤモンドの場合は放電加工を利用することができる。加工領域領域の大きな一次加工工程においてはレーザー加工や放電加工を用いることで加工時間を短くすることができる。一方、加工後の表面粗さを小さくするためには、三次加工は研磨加工を行うことが好ましい。
その他本発明では、その目的を達成し、請求の範囲を逸脱しない範囲内で適宜修正、変更することが可能である。
本発明は、セラミック基板やサファイア基板、シリコン基板等、非晶質のガラス基板よりも硬い脆性材料基板にスクライブラインを加工したり、分断したりする際に使用される単結晶ダイヤモンド製のカッターホイールに適用される。
A カッターホイール
L1 三段目(最上段)の斜面の幅
α3 三段目の斜面の交点角度
1 円板状ボディ
2 刃先部
2a 一段目(最下段)の斜面
2b 二段目の斜面
2c 三段目の斜面
2d 稜線
3 軸受孔

Claims (8)

  1. 外周面に刃先部を備えた単結晶ダイヤモンドからなるカッターホイールであって、
    前記刃先部が、左右対称的な三段の斜面と、最上段の左右の斜面の交点に形成された稜線とからなり、
    前記三段の各斜面の傾斜角は、上段の斜面が下段の斜面より緩やかになるように形成され、
    前記最上段の斜面と前記稜線とがスクライブ対象となる脆性材料基板に食い込む実質的な刃先を形成するように構成され、
    前記最上段の斜面部の厚さ方向の幅が円板状ボディの厚みの半分以下であり、前記最上段の斜面の表面粗さが、算術平均粗さで0.03μm以下であり、前記稜線の最大高さ粗さが0.3μm以下となるように形成されているカッターホイール。
  2. 前記最上段の左右の斜面が交わる角度が100〜150°である請求項1に記載のカッターホイール。
  3. 前記稜線の最大高さ粗さが0.μm以下である請求項1又は請求項2に記載のカッターホイール。
  4. 前記稜線の最大高さ粗さが0.0μm以下である請求項3に記載のカッターホイール。
  5. 左右対称的な三段の斜面と、最上段の斜面の交点に形成された稜線とからなる刃先部を外周面に備え、前記三段の各斜面は、上段の斜面が下段の斜面より緩やかな傾斜角となるように形成された単結晶ダイヤモンド製のカッターホイールの製造方法であって、
    円形状ボディの円周面の両側縁を除去して最下段の斜面を形成する一次加工工程と、
    前記一次加工工程によって形成された最下段の斜面の一部を加工して二段目の斜面を形成する二次加工工程と、
    前記二次加工工程によって形成された二段目の斜面の一部を加工して最上段の斜面を形成する三次加工工程とからなり、
    前記三次加工工程では前記最上段の斜面の表面粗さが算術平均粗さで0.03μm以下であり、前記稜線の最大高さ粗さが0.3μm以下となるように加工し、
    前記三次加工工程で加工される最上段の斜面部の厚さ方向の幅が円板状ボディの厚みの半分以下となるように加工するようにしたカッターホイールの製造方法。
  6. 前記三次加工工程において、前記最上段の左右の斜面が交わる角度が100〜150°となるように加工するようにした請求項5に記載のカッターホイールの製造方法。
  7. 前記稜線の最大高さ粗さが0.μm以下である請求項5又は請求項6に記載のカッターホイールの製造方法。
  8. 前記稜線の最大高さ粗さが0.0μm以下である請求項7に記載のカッターホイールの製造方法。
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