JP5072771B2 - マスメダルゲーム機におけるセンタ部の順番待ち解消システム - Google Patents
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そこで、解決方法の1つとして共用部の順番待ちが発生した際に待機しているターミナルにおいてミニゲームを発生させ、ミニゲームをしている時間に共用部での演出の処理を進めて順番待ちを解消する対策が講じられている。このような対策によってプレイヤに待ち時間が長いと感じさせないようにしている。
本発明の請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において前記ターミナルで行う短縮演出処理は、前記センタ部で行うセンタ演出処理の映像を、ターミナルのモニタに再生して行うことを特徴とする。
本発明の請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において前記センタ部は、円盤部の外周付近にボールを周縁に沿って放出し、円盤部中央付近に配置された複数の溝の何れかに、放出されたボールが入ることによって払い出すメダルの数を決定するアナログ抽選形の抽選機Aと、複数のリールを回転させ、該複数のリールを順次停止させ、停止させた位置でそれぞれのリールが表示する図柄,文字などが一致した場合、一致した図柄,文字などに対応して設定されている報酬対応のメダル数を払い出すことを決定するスロットマシンによる抽選機Bとを有し、前記抽選機AまたはBの駆動によってセンタ演出処理を行うことを特徴とする。
本発明の請求項4記載の発明は、請求項1,2または3記載の発明において前記センタ部は、メダル払い出し装置を有し、各ターミナルで発生したイベントによるメダル払い出しを前記メダル払い出し装置で行うことを特徴とする。
本発明の請求項5記載の発明は、請求項1,2,3または4記載の発明において前記マスメダルゲーム機は、センタ演出処理を行う抽選機AおよびBならびにメダル払い出し装置を回転装置上に搭載し、該センタ部を中心に周囲に複数のターミナルを配置して構成し、ターミナルにイベントが発生し待機リストにイベントが発生したターミナルを登録した後に前記センタ演出処理手段によりセンタ演出処理を行う場合、前記回転装置を駆動して前記センタ部のセンタ演出処理を行う抽選機または払い出し装置をイベントが発生したターミナルの前に移動させることを特徴とする。
1.センタ部による演出をプレイヤがスキップ選択できるためプレイヤの待ち時間をなくすことができる。
2.システム全体の待ち時間を減らしているので、時間当たりインカムを向上させることができる。
3.熟練したプレイヤの場合では、センタ部の機構を使用した派手な演出よりも手元に戻ってくるメダルの枚数の体感的な量を気にする傾向が見られる。よって演出および払い出し方法に選択の余地を与えることによりプレイヤの熟練度に応じた興趣性を提供することができる。
4.センタ部の機構に複数の役割を持たせている場合には、特に演出でのセンタ部の呼び出しを分散させる効果が期待できる。
5.センタを使用しないでゲームを進行させることも可能になるため、センタ部分でトラブルが発生した場合でも機械全体を止めずに運営することができる。
図1は、本発明によるマスメダルゲーム機の外観を示す正面図、図2Aは本発明によるマスメダルゲーム機の構成を示す平面図である。
8台のターミナル(1)〜(8)のメダルゲーム機がセンタ部7の周囲に配置されている。センタ部7はターンテーブル3の上に抽選機(A)4,抽選機(B)兼メダル払い出し装置5およびメダル払い出し装置6を搭載して構成されている。センタ演出処理を行う装置は、上記抽選機(A)4,抽選機(B)兼メダル払い出し装置5またはメダル払い出し装置6である。
ターンテーブル3は図示しない回転駆動機構により回動可能であり、センタ部7の機能を用いるイベントが発生したターミナルに対し、センタ演出処理を行う場合、対応する抽選機またはメダル払い出し装置がイベントが発生したターミナルの前に位置付けられるように回転して停止する。センタ部はいずれのターミナルによっても占有されていない状態では回転し続けている。
抽選機(A)はアナログ抽選で行うものであり、ボール11を放出し回転させるための円盤ボール回転部10a,円盤ボール回転部10aで減速して落下するボールを受けるための4個の溝12a〜12dを設けた円盤中央部10bより構成されている。各溝12a〜12dはそれぞれ異なる配当メダル個数に設定してある。例えば、溝12aは配当メダル数10枚,溝12bは配当メダル数15枚,溝12cは配当メダル数20枚,溝12dは配当メダル数30枚である。
したがって溝12dに11dに示すようにボールが落下すれば、30枚のメダルが後述するメダルフィールドに払い出される。
正面に液晶モニタ21が配置され、その手前にプッシャー台23が設けられている。プッシャー台23は前後動を繰り返し、後退することによりプッシャー台23に堆積したメダルを手前のメダルフィールド32に落とし、また、前進することによりメダルフィールド32に堆積したメダルを手前方向に押す。プッシャー台23の前端部23aが堆積したメダル35を押すことにより押されたメダル35に接しているメダル35も手前に押されることとなり、プッシャー台23が前後動を繰り返し、さらにメダルフィールド32に落下するメダル35が増加することにより、堆積したメダル35の中の最も手前に位置するメダル35はメダル払い出し落下部31まで移動すると、落下して払い出される。
チェッカー24はメダルを入れるための多数の孔を有しており、孔にメダルが入ると、図示しないメダル検出器によってメダル通過が検出され、例えば液晶モニタ21に表示されるスロットマシンが回転を開始し、停止する。スロットマシンの停止したリールの絵柄が一致すれば、絵柄によって異なる賞が発生する。
メダルゲーム機の前面中央に獲得メダルを払い出すための獲得メダル払い出し口28を有するメダル受け29が設けられている。メダル受け29の左側にはゲームの種類を選択したり、ゲーム中に決定したりする場合に操作される選択ボタン(A,B)27が設けられている。さらに前面の扉34内にはメダル払い出しホッパ30を備えている。メダル払い出しホッパ30は回収したメダルを受け、メダルを払い出しするため上部に転送するガイドなどを有するホッパやメダルボックスから構成されている。
センタ部40はCPU41,抽選装置42,サウンド出力装置43,メダル払い出しホッパ44を含んでいる。また、メモリ部46を有し、該メモリ部46はイベント発生によりセンタ部を用いるセンタ演出処理を行うターミナルが発生した場合、そのターミナルの待機リストをメモリ部46に記憶(登録)する。この例ではターミナル(2),ターミナル(5),ターミナル(3)・・・ターミナル(n)が待機リストに登録され、ターミナル(2)以降がこの順番でセンタ演出処理を待っている状態を示している。
サウンド出力装置43はセンタ部40のセンタ演出処理の際に用いられ、抽選で特別な賞に当たった場合など、派手な音楽などを出力する。
メダル払い出しホッパ44は、メダル払い出し装置6に内蔵されるもので、センタ部40のメダル払い出し装置6を利用するイベントが発生したターミナルに対し払い出しを行う。
CPU41は抽選機(A)のアナログ抽選において、図示しないボール放出機構を駆動させてボール11を円盤ボール回転部10aに放出させる制御を行い、放出されたボール11が円盤中央部10bに設けた4個の溝12a〜12dのどの溝に入ったかを図示しない検出器により検出し、溝対応に設定されているメダル数を払い出す制御を行う。
入力装置51は選択ボタン27およびメダルエントリー25の図示しないメダルセンサを含むものである。メダルエントリー25のメダルセンサはメダルのIN/OUTを検出し、その情報はCPU52に送られる。
映像出力装置53はCPU52の制御の下に液晶モニタ21にゲームの待ち受け画面やメダルゲームの画面を再生する。また、センタ部の抽選機(A)や(B)の代わりに短縮演出処理として抽選機(A)や(B)をビデオ画面で表示し、ビデオ画面上でセンタ部で行われる抽選機(A)や(B)と同じ処理を行う。これにより、センタ部でのセンタ演出処理を回避できメダルゲーム機の処理時間の短縮化を図ることができる。
メダル払い出しホッパ55は、各ターミナルで発生するメダル払い出しを行うものである。短縮演出でも使用される。
なお、ターミナルで短縮演出する際、センタ部のアナログ抽選とターミナルのビデオ抽選の違いやセンタ部およびターミナル部の払い出し機構は、センタ部とターミナル部で全く同じ条件にするのは難しいので、ソフトウェア的な制御を加えて回避する。
CPU52はメダルの払い出しが発生した場合、メダル払い出し装置のメダル払い出し機構でメダルを払い出すための駆動回路を制御する。
CPU52はまたターミナル使用確認手段の機能を有し、センタ部の抽選機(A)または(B)またはメダル払い出し装置6を用いるイベントが発生した場合、センタ部40のCPU41にアクセスし、メモリ部46の待機リストを参照することによりセンタ部40を使用中の他のターミナルがあるか否かを確認する。
一方、センタ部40を使用しているターミナルが存在する場合、センタ部40のメモリ部46の待機リスト45にイベントが発生したターミナルを登録するようにセンタ部40のCPU41に依頼する。CPU41はCPU52からの依頼によりイベントが発生したターミナルを待機リストに追加記憶する。これによりCPU52は登録したターミナルの順番を確認する(順番確認手段の機能)。
ターミナル待機数が所定の数n以下の場合、CPU52はその旨の情報をCPU41に伝達し、CPU41はセンタ演出処理を行う。また、所定の数n以上の場合、液晶モニタ21にターミナルで短縮演出を行うか否かをプレイヤに選択させる画面を表示する。
プレイヤが短縮演出処理を選択した場合、短縮演出処理を行う。そして待機リストから短縮演出処理を行うターミナルの登録を消去する(短縮演算処理手段の機能)。CPU52はこのようにゲームを制御し、短縮演出のペイアウト率も調整する。
図5の状態はセンタ部のメダル払い出し装置6をターミナル20が占有するため、ターンテーブル3をターミナル20の前に移動させたものである。メダル払い出し装置6の払い出し口6aがターミナル20のメダル受け口36の真上に位置付けられている。
ターミナル20のゲームにおける大当たりでメダル払い出し装置6により払い出しを受ける場合、他のターミナルの待ちがなければ、当初ターミナルより離れた位置にあったメダル払い出し装置6がターンテーブル3の回転によりターミナル20の方向に移動させられる(図6(a))。そして図6(b)に示すようにターミナル20の前まで移動したとき、ターンテーブル3は停止しメダル払い出し装置6はメダル払い出し可能となる。
CPU41は図示しないメダル払い出し機構を駆動してメダル払い出し装置6を図6(c)に示すように傾けて大当たりで払い出されるべき数のメダル35を排出し、排出されたメダル35はターミナル20のメダル受け口36に入る。
メダル受け口36に入ったメダル35は図3に示す入賞メダル払い出し口22からプッシャー台23やメダルフィールド32に払い出される。
ターミナル20ではプレイヤはチェッカー24の孔を狙ってメダルエントリー25にメダルを投入しゲームフィールドにメダルを飛び出させる(ステップ(以下「S」という)001)。このようにしてプレイヤがメダルゲームを進めるうちに、センタ演出を行うイベントが生じ、センタ演出フラグが発生する。CPU52はこのセンタ演出フラグが立ったことにより通信装置60を介してセンタ部40を呼び出す(S002)。そしてメモリ部46の待機リスト45を参照することにより、センタ使用中のターミナルが存在するか否かを確認する(S003)。
一方、センタ使用中のターミナルが存在すれば、待機リスト45にターミナル20を登録する。このとき待機中の他のターミナルは実施順位が付けられて登録されており、既に登録されている他のターミナルの最後の順位のつぎの順位に記録される。そして待機リスト上で、今登録したターミナル20は何番目に実施できるか否かを確認する(S005)。
例えば、nが1であった場合、S010に該当し待機中のターミナルのうち1番目に処理ができるため、既に処理中である他のターミナルのセンタ演出処理が終了するのを待つ(S011)。そして既に処理中である他のターミナルのセンタ演出処理が終了すると、1番目に登録されたターミナルのセンタ演出処理に移行する(S004)。
また、nが2以上である場合、S006に該当し、液晶モニタ21に短縮演出とするか否かを選択する画面が表示される(S007)。
一定時間経過する前にプレイヤが短縮演出処理を選択しない操作をすれば、S005に戻り、再度待機リスト上での順番の確認を行う。
一方、プレイヤが短縮演出処理を選択した場合か、一定時間経過してもプレイヤが何ら操作しない場合、短縮演出処理に移行する(S008)。短縮演出処理は、例えば抽選機(A),(B)であれば、既に述べたように液晶モニタにセンタ演出処理のビデオ画面を再生してセンタ部と同様な処理を行う。
以上の実施の形態は、ターミナルにメダルプッシャーゲーム機を用いた場合を説明したが、ターミナルはメダルを投入しイベントなどが発生してメダルの払い出しが生じるゲーム機であるならば、メダルプッシャーゲーム機に限ることはない。
また、ターンテーブルに抽選機(A),(B)および大当たりの際のメダル払い出し装置を設置したセンタ部の例について説明したが、センタ演出処理を行うものは、抽選機(A),(B)およびメダル払い出し装置に限らず、他の種類のセンタ演出処理を行う装置を設置してもよい。
2 透明板
3 ターンテーブル
4 抽選機(A)
5 抽選機(B)兼メダル払い出し装置
6 メダル払い出し装置
10 円盤
11 ボール
12a〜12d 溝
13 スロット機
14a〜14c リール
20 ターミナル(メダルゲーム機)
21 液晶モニタ
22 入賞メダル払い出し口
23 プッシャー台
24 チェッカー
25 メダルエントリー
26 スピーカ
27 選択ボタン
28 獲得メダル払い出し口
29 メダル受け
30 メダル払い出しホッパ
31 メダル払い出し落下部
36 メダル受け口
40 センタ部
41,52 CPU
42 抽選装置
43,54 サウンド出力装置
44,55 メダル払い出しホッパ
45 待機リスト
50 ターミナル部
51 入力装置
53 映像出力装置
Claims (5)
- メダルを投入し、メダルを所定の孔に入れたり、メダルフィールドに堆積したりすることによりメダル払い出しのゲームを行える複数のターミナルと、複数のターミナルが共用しセンタ演出のための機能を有するセンタ部とを備え、それぞれのターミナルに所定のイベントが発生した場合、前記センタ部を占有してセンタ演出を行うように構成されたマスメダルゲーム機において、
センタ部を使用中のターミナルの有無を確認するターミナル使用確認手段と、
前記ターミナル使用確認手段の確認によりセンタ部を使用しているターミナルが存在しない場合、センタ部を用いたセンタ演出処理を行うセンタ演出処理手段と、
前記ターミナル使用確認手段の確認によりセンタ部を使用しているターミナルが存在する場合、前記センタ部のメモリ部の待機リストに所定のイベントが発生したターミナルを登録し、登録したターミナルの順番を確認する順番確認手段と、
前記順番確認手段で他のターミナルの待機数が所定の数か否かを判断するターミナル待機数判断手段と、
ターミナル待機数が所定の数以下の場合、前記センタ演出処理手段によりセンタ演出処理を行い、所定の数以上の場合、ターミナルで短縮演出を行うか否かをプレイヤに選択させる選択手段と、
プレイヤが前記選択手段で短縮演出処理を選択した場合、短縮演出処理を行って前記待機リストから短縮演出処理を行うターミナルの登録を消去する短縮演算処理手段と、
を備えたことを特徴とするマスメダルゲーム機におけるセンタ部の順番待ち解消システム。 - 前記ターミナルで行う短縮演出処理は、前記センタ部で行うセンタ演出処理の映像を、ターミナルのモニタに再生して行うことを特徴とする請求項1記載のマスメダルゲーム機におけるセンタ部の順番待ち解消システム。
- 前記センタ部は、
円盤部の外周付近にボールを周縁に沿って放出し、円盤部中央付近に配置された複数の溝の何れかに、放出されたボールが入ることによって払い出すメダルの数を決定するアナログ抽選形の抽選機Aと、
複数のリールを回転させ、該複数のリールを順次停止させ、停止させた位置でそれぞれのリールが表示する図柄,文字などが一致した場合、一致した図柄,文字などに対応して設定されている報酬対応のメダル数を払い出すことを決定するスロットマシンによる抽選機Bとを有し、
前記抽選機AまたはBの駆動によってセンタ演出処理を行うことを特徴とする請求項1または2記載のマスメダルゲーム機におけるセンタ部の順番待ち解消システム。 - 前記センタ部は、
メダル払い出し装置を有し、
各ターミナルで発生したイベントによるメダル払い出しを前記メダル払い出し装置で行うことを特徴とする請求項1,2または3記載のマスメダルゲーム機におけるセンタ部の順番待ち解消システム。 - 前記マスメダルゲーム機は、
センタ演出処理を行う抽選機AおよびBならびにメダル払い出し装置を回転装置上に搭載し、該センタ部を中心に周囲に複数のターミナルを配置して構成し、
ターミナルにイベントが発生し待機リストにイベントが発生したターミナルを登録した後に前記センタ演出処理手段によりセンタ演出処理を行う場合、前記回転装置を駆動して前記センタ部のセンタ演出処理を行う抽選機または払い出し装置をイベントが発生したターミナルの前に移動させることを特徴とする請求項1,2,3または4記載のマスメダルゲーム機におけるセンタ部の順番待ち解消システム。
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