JP5072246B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、液体燃料がアノードに直接供給される燃料電池に関する。
燃料電池は水素と酸素とから電気エネルギを発生させる装置であり、高い発電効率を得ることができる。燃料電池の主な特徴としては、従来の発電方式のように熱エネルギや運動エネルギの過程を経ない直接発電であるので、小規模でも高い発電効率が期待できる、窒素化合物等の排出が少なく、騒音や振動も小さいので環境性が良いなどが挙げられる。このように、燃料電池は燃料のもつ化学エネルギを有効に利用でき、環境にやさしい特性をもっているので、21世紀を担うエネルギ供給システムとして期待され、宇宙用から自動車用、携帯機器用まで、大規模発電から小規模発電まで、種々の用途に使用できる将来有望な新しい発電システムとして注目され、実用化に向けて技術開発が本格化している。
中でも、固体高分子形燃料電池は、他の種類の燃料電池に比べて、作動温度が低く、高い出力密度を持つ特徴が有り、特に近年、固体高分子形燃料電池の一形態として、ダイレクトメタノール燃料電池(Direct Methanol Fuel Cell:DMFC)が注目を集めている。DMFCは、燃料であるメタノール水溶液を改質することなく直接アノードへ供給し、メタノール水溶液と酸素との電気化学反応により電力を得るものであり、この電気化学反応によりアノードからは二酸化炭素が、カソードからは生成水が、反応生成物として排出される。メタノール水溶液は水素に比べ、単位体積当たりのエネルギが高く、また、貯蔵に適しており、爆発などの危険性も低いため、自動車や携帯機器(携帯電話、ノート型パーソナルコンピュータ、PDA、MP3プレーヤ、デジタルカメラあるいは電子辞書(書籍))などの電源への利用が期待されている。
上記のように、DMFCのアノードでは二酸化炭素が生成される。この二酸化炭素は、炭酸イオンあるいは気体として燃料であるメタノール水溶液中に混在すると、アノード電極への燃料の供給を阻害するなどの問題があり、様々な対策が採られている。たとえば、特許文献1の図2には、アノード基材に隣接して設けられた燃料室のアノードとの対向面に気液分離膜が設けられた構造が開示されている。
特開2004−079506号公報
生成ガスは鉛直方向上方に滞留しやすいため、燃料室のアノードとの対向面に気液分離膜が設けられていても、燃料電池の向きによっては生成ガスが燃料室内に滞留してしまう。燃料室内に生成ガスが滞留すると、生成ガスにより液体燃料の流通が阻害され、燃料電池の供給が燃料電池の動作が不安定化する要因となり得る。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、アノード電極で生成したガスを速やかに排出して、燃料電池の動作安定性を向上させる技術の提供にある。
本発明のある態様は、燃料電池である。当該燃料電池は、電解質膜と、該電解質膜を挟んで設けられたアノード電極およびカソード電極と、アノード電極に直に供給される液体燃料を貯蔵する燃料室と、燃料室の側面に設けられた気液分離部とを備え、前記気液分離部が、前記燃料室を密閉するための密閉部材を兼ねている。
この態様によれば、燃料電池の向きが変化し、アノード電極が下側に位置した状態になっても、アノード電極で生成したガスが燃料室の側面に設けられた気液分離部を介して速やかに排出されるため、燃料電池の動作安定性が向上する。更に、気液分離部が、燃料室を密閉するための密閉部材を兼ねているので、燃料電池を構成する部材点数を削減し、コスト低減を図ることができるとともに、燃料電池を小型化することができる。
上記態様において、気液分離部が撥水性であってもよい。この態様によれば、気液分離部の入口表面が液体燃料で閉塞されることが抑制されるため、生成ガスが気液分離部を透過しやすくなり、燃料室内の生成ガスが速やかに排出される。
上記態様において、気液分離部が、燃料室の側面全体に設けられていてもよい。この態様によれば、燃料室内の生成ガスがいずれの側面からも効率よく排出される。
上記態様において、気液分離部が、アノード電極で生成したガスが滞留しやすい箇所の近傍に位置する燃料室の側面に部分的に設けられていてもよい。この態様によれば、燃料室内の特定の箇所に滞留しやすい生成ガスがその近傍に設置された気液分離部から排出されるため、燃料室内の生成ガスの排出効率が向上する。
本発明によれば、アノード電極で生成したガスが燃料室の側面に設けられた気液分離部を介して速やかに排出されるため、燃料電池の動作安定性が向上する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係るDMFC10の分解斜視図である。図2は、実施の形態1に係る電解質膜40のアノード側の構成を示す図である。図3は、図1のA−A線上の断面図である。
DMFC10は、平面上に配設された複数のセル12を備える。各セル12は、アノード電極20と、カソード電極30と、アノード電極20とカソード電極30とに狭持された電解質膜40とを備える。アノード電極20には、メタノール水溶液あるいは純メタノール(以下、「メタノール燃料」と記載する)が毛細管現象により供給される。また、カソード電極30には、空気が供給される。DMFC10は、メタノール燃料中のメタノールと空気中の酸素との電気化学反応により発電する。
アノード電極20は、アノード触媒層21およびアノード基体22を有する。アノード触媒層21は、電解質膜40に接合されている。アノード基体22は、多孔質材料で構成されている。毛細管現象によりアノード基体22を通過したメタノール燃料がアノード触媒層21に供給される。アノード基体22は、親水性を示す導電性材料が好ましい。ここでいう親水性とは、液体燃料となじむ性質のことであり、より詳細には、Zismanプロットにより算出される臨界表面張力が液体燃料の表面張力よりも高い性質をいう。たとえば、カーボンペーパー、カーボンフェルト、カーボンクロス、ならびにそれらに親水性被膜を施したもの、チタン系合金、ステンレス系合金のシートにエッチングで均一な微細孔を設置し、耐食導電性被膜(たとえば、金、白金などの貴金属)を施したもの等が挙げられる。
アノード電極20側の電解質膜40の周縁部にアノード側ガスケット50が設けられている。アノード側ガスケット50を介してアノード側ハウジング60が設置され、アノード電極20、アノード側ガスケット50およびアノード側ハウジング60により、メタノール燃料が貯蔵される燃料室70が形成されている。燃料室70に貯蔵されたメタノール燃料は、アノード電極20に直に供給される。なお、アノード側ガスケット50の詳細については後述する。アノード側ハウジング60には、リブ62が設けられている。リブ62により、各セル12のアノード電極20が区切られている。なお、アノード側ハウジング60は、耐メタノール性、耐酸性、機械的剛性などの特性を具備することが望ましい。さらに、アノード側ハウジング60は親水性であることが望ましい。なお、アノード側ハウジング60には、DMFC10の外部に設けられた燃料タンク(図示せず)などからメタノール燃料を吸い上げる燃料吸引部(図示せず)を有し、燃料室70内にメタノール燃料が適宜補充される。
アノード側ハウジング60を構成する材料としては、ステンレス系金属、チタン系合金などの金属材料、または、アクリル樹脂、エポキシ、ガラスエポキシ樹脂、シリコン、セルロース、ナイロン、ポリアミドイミド、ポリアリルアミド、ポリアリルエーテルケトン、ポリイミド、ポリウレタン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトンエーテルケトンケトン、ポリエーテルケトンケトン、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリエチレングリコール、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリオキシメチレン、ポリカーボネート、ポリグリコール酸、ポリジメチルシロキサン、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリフェニレンスルフィド、ポリフタルアミド、ポリブチレンテレフタラート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ四フッ化エチレン、硬質ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂が挙げられる。
一方、カソード電極30は、カソード触媒層31およびカソード基体32を有する。カソード触媒層31は、電解質膜40に接合されている。カソード基体32は、通気性を有する材料で構成されている。カソード基体32を通過した空気がカソード触媒層31に供給される。
カソード電極30側の電解質膜40の周縁部にカソード側ガスケット80が設けられている。カソード側ガスケット80を介してカソード側ハウジング90が設置されている。カソード側ハウジング90には、リブ92が設けられている。リブ92により、各セル12のカソード電極30が区切られている。カソード側ハウジング90には、空気取り込み用の空気取込口94が設けられている。空気取込口94から流入した空気は、カソード電極30、カソード側ガスケット80およびカソード側ハウジング90により形成された空気室100に流入し、カソード基体32に到達する。カソード側ハウジング90には、リブ92が設けられている。リブ92により、各セル12のカソード電極30が区切られている。なお、カソード側ハウジング90は撥水性であることが望ましい。カソード側ハウジング90を構成する材料として、アノード側ハウジング60について例示した材料を用いることができる。
各セル12ごとに、アノード基体22およびカソード基体32の表面にそれぞれ集電体(図示せず)が設けられ、配線(図示せず)を用いて各セルが電気的に直列に接続されている。
ここで、アノード側ガスケット50について説明する。本実施形態のアノード側ガスケット50は、全体が気液分離フィルタで形成されている。気液分離フィルタは、アノードで生成したガスを透過する一方で、メタノール燃料を遮断する気液分離機能を備える。気液分離機能を発現する材料として、織布、不織布、メッシュ、フェルト、またはオープンポアを有するスポンジ状の材料のような多孔質の材料が上げられる。
多孔質材料を構成する組成物として、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、クロロトリフルオロエチレン−エチレン共重合体(E/CTFE)、ポリビニルフルオライド(PVF)、パーフロロ環状重合体などが挙げられる。
気液分離フィルタは、撥水性であることが好ましい。ここで、撥水性とは、液体燃料をはじく性質のことであり、より詳細には、Zismanプロットにより算出される臨界表面張力が液体燃料の表面張力よりも低い性質のことをいう。表1にメタノール濃度と表面張力との関係を示す。表2に代表的な樹脂材料の臨界表面張力を示す。
Figure 0005072246
Figure 0005072246
表1および表2に示すように、テフロン(登録商標)はいずれのメタノール濃度のメタノール燃料に対しても撥水性である。ポリエチレンおよびポリスチレンは、メタノール濃度が少なくとも72wt%以上のときにメタノール燃料に対して撥水性となる。このため、多孔質材料を構成する組成物としては、テフロンが好適である。
気液分離フィルタが撥水性を備えることにより、気液分離フィルタの入口表面が液体燃料で閉塞されることが抑制されるため、生成ガスが気液分離フィルタを透過しやすくなり、燃料室70内の生成ガスが速やかに排出される。
本実施の形態のDMFC10によれば、DMFC10の向きが変化し、アノード電極20が下側に位置した状態になっても、生成ガスがアノード電極20の周囲に設けられたアノード側ガスケット50に備えられた気液分離フィルタを介して速やかに排出されるため、燃料電池の動作安定性が向上する。
(実施の形態2)
図4は、実施の形態2に係るDMFC10の構造を示す断面図である。本実施形態のDMFC10の基本的な構造は、実施の形態1と同様である。以下、実施の形態2に特徴的な構成について説明する。図4に示すように、燃料室70に、スペーサ72が設けられている。
スペーサ72によりアノード電極20とアノード側ハウジング60との距離が保持されている。また、スペーサ72によりアノード電極20が電解質膜40に押さえつけられるため、アノード電極20と電解質膜40との接触性が向上する。
なお、燃料室70内に設けられるスペーサ72は、耐メタノール性、耐酸性、機械的剛性などの特性を具備することが望ましい。さらに、スペーサ72がアノード電極20を分断するような形状の場合には、生成ガスがスペーサ72を透過可能であることが望ましく、多孔質材料を用いることができる。たとえば、スペーサ72として、上述した気液分離フィルタと同様な多孔質材料の他に、ポリエチレン、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、綿、ポリエステル/レーヨン、ポリエステル/アクリル、レーヨン/ポリクラールなどで形成された織布、不織布、メッシュ、フェルト、またはオープンポアを有するスポンジ状の材料のような多孔質の材料、または、窒化ホウ素、窒化ケイ素、炭化タンタル、炭化ケイ素、セピオライト、アタパルジャイト、ゼオライト、酸化ケイ素、酸化チタンなどの無機固体が挙げられる。
(実施の形態3)
実施の形態3に係るDMFCの基本的な構造は、実施の形態1と同様である。以下、実施の形態3に特徴的な構成について説明する。図5は、実施の形態3で用いられるアノード側ガスケット50の斜視図である。本実施の形態で用いられるアノード側ガスケット50は、部分的に気液分離フィルタで形成されている。すなわち、アノード側ガスケット50は、気液分離部分52と緻密部分54からなる。本実施の形態のアノード側ガスケット50は、ポリフロンペーパー、ポリフロンウェブ(ダイキン工業製)、あるいはミクロテックス(日東電工製)などの多孔質材からなる額縁状シートにテフロンのディスパージョンを繰り返し選択的に塗布、含浸させ、多孔質材を部分的に緻密化することにより得られる。
DMFC10の発電サイクルにより、メタノール燃料と接する部分の電解質膜40に膨潤・伸縮が発生し、アノード側ハウジング60とアノード電極20と電解質膜40との締め付け寸法に狂いが生じる。アノード側ガスケット50に部分的に設けられた緻密部分54を介して、アノード電極20と電解質膜40とを締め付けることにより、DMFC10の締め付けが安定し、電池内部抵抗の増大を抑制することができるとともに、燃料漏れを抑制することができる。
(実施の形態4)
実施の形態4に係るDMFCの基本的な構造は、実施の形態1と同様である。以下、実施の形態4に特徴的な構成について説明する。図6は、実施の形態4で用いられるアノード側ガスケット50の斜視図である。本実施の形態で用いられるアノード側ガスケット50は、部分的に気液分離フィルタで形成されている点は、実施の形態3と同様である。本実施の形態で用いられるアノード側ガスケット50は、対向する辺において、気液分離部分52と緻密部分54との構成比率が異なっている。具体的には、辺Aにおける気液分離部分52aの開口長さHaが、辺Bにおける気液分離部分52bの開口長さHbよりも長い。DMFCの発電状況やDMFCが搭載される機器の使用状況により、アノード電極20における生成ガスの量に分布が生じる場合がある。このような場合に、生成ガスの量が多い領域に近い辺の気液分離部分52の開口長さを相対的に長くすることにより、より効率的に生成ガスをDMFCから排出することができる。
図7は、実施の形態4に係るDMFCを折りたたみ式の携帯電話の背面に装着した例を示す。図8および図9は、それぞれ、図7のB−B線上およびC−C線上の断面図である。DMFC10は、携帯電話300にアノード電極側を向けて設置されている。燃料カートリッジ202と燃料室70とは、燃料導入路(図示せず)により連通している。燃料室70内のメタノール燃料の残量が少なくなると、燃料カートリッジ202から燃料室70にメタノール燃料が適宜補充される。アノード電極20で生成したガスは、アノード側ガスケット50に組み込まれた気液分離部分を通過した後、DMFC用の筐体200の側面に設けられた開口部210を経由して外部に排出される。
通話、インターネット、電子メールなどの動作時において、携帯電話の姿勢はヒンジ部分302が本体操作部304よりも鉛直上部に位置し、発電時にアノード電極20に生成するガスは、ヒンジ側に移動する。この場合、図6の辺Aをヒンジ側に設置することにより、ヒンジ側の気液分離部分52aからより効率的に生成ガスを排出することができる。この結果、メタノール燃料の供給が生成ガスにより阻害されにくくなるため、DMFC10は携帯電話300の消費電力に見合った発電を行うことができる。
図10では、携帯電話300の液晶表示部310の背面にDMFC10が設置されている。この場合、携帯電話300の動作時に、液晶表示部310の上部はヒンジ部分302よりも鉛直上方に位置し、発電時にDMFCのアノード電極に生成するガスは、液晶表示部310の上部の方に移動する。この場合、図6の辺Aを液晶表示部310の上部側に設置することにより、液晶表示部310の上部側に設けられた気液分離部分52aから、より効率的に生成ガスを排出することができる。この結果、メタノール燃料の供給が生成ガスにより阻害されにくくなるため、DMFC10は携帯電話の消費電力に見合った発電を行うことができる。
本発明は、上述の各実施の形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれうるものである。
実施の形態1に係るDMFCの分解斜視図である。 実施の形態1に係る電解質膜のアノード側の構成を示す図である。 実施の形態1に係るDMFCの構造を示す図1のA−A線上の断面図である。 実施の形態2に係るDMFCの構造を示す断面図である。 実施の形態3で用いられるアノード側ガスケットの斜視図である。 実施の形態4で用いられるアノード側ガスケットの斜視図である。 実施の形態4に係るDMFCを折りたたみ式の携帯電話の背面に装着した例を示す図である。 図7のB−B線上の断面図である。 図7のC−C線上の断面図である。 実施の形態4に係るDMFCを折りたたみ式の携帯電話の液晶表示部の背面に装着した例を示す図である。
符号の説明
10 DMFC、20 アノード電極、21 アノード触媒層、22 アノード基体、30 カソード電極、31 カソード触媒層、32 カソード基体、40 電解質膜、50 アノード側ガスケット、60 アノード側ハウジング、70 燃料室、72 スペーサ、80 カソード側ガスケット、90 カソード側ハウジング、100 空気室。

Claims (4)

  1. 電解質膜と、
    前記電解質膜を挟んで設けられたアノード電極およびカソード電極と、
    前記アノード電極に直に供給される液体燃料を貯蔵する燃料室と、
    前記燃料室の側面に設けられた気液分離部と、を備え、前記気液分離部が、前記燃料室を密閉するための密閉部材を兼ねていることを特徴とする燃料電池。
  2. 前記気液分離部が撥水性であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記気液分離部が、前記燃料室の側面全体に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池。
  4. 前記気液分離部が、前記アノード電極で生成したガスが滞留しやすい箇所の近傍に位置する前記燃料室の側面に部分的に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池。
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