JP4744291B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池に関し、具体的には、携帯機器に用いる燃料電池であって設置する向きを考慮する必要の無い燃料電池に関する。
燃料電池は水素と酸素とから電気エネルギを発生させる装置であり、高い発電効率を得ることができる。燃料電池の主な特徴としては、従来の発電方式のように熱エネルギや運動エネルギの過程を経ない直接発電であるので、小規模でも高い発電効率が期待できる、窒素化合物等の排出が少なく、騒音や振動も小さいので環境性が良いなどが挙げられる。このように、燃料電池は燃料のもつ化学エネルギを有効に利用でき、環境にやさしい特性をもっているので、21世紀を担うエネルギ供給システムとして期待され、宇宙用から自動車用、携帯機器用まで、大規模発電から小規模発電まで、種々の用途に使用できる将来有望な新しい発電システムとして注目され、実用化に向けて技術開発が本格化している。
中でも、固体高分子形燃料電池は、他の種類の燃料電池に比べて、作動温度が低く、高い出力密度を持つ特徴が有り、特に近年、固体高分子形燃料電池の一形態として、ダイレクトメタノール燃料電池(Direct Methanol Fuel Cell:DMFC)が注目を集めている。DMFCは、燃料であるメタノール水溶液を改質することなく直接アノードへ供給し、メタノール水溶液と酸素との電気化学反応により電力を得るものであり、この電気化学反応によりアノードからは二酸化炭素が、カソードからは生成水が、反応生成物として排出される。メタノール水溶液は水素に比べ、単位体積当たりのエネルギが高く、また、貯蔵に適しており、爆発などの危険性も低いため、自動車や携帯機器(携帯電話、ノート型パーソナルコンピュータ、PDA、MP3プレーヤ、デジタルカメラあるいは電子辞書(書籍))などの電源への利用が期待されている。
特開2005−100839号公報
特許文献1に開示されているような平面形の燃料電池は、小型、軽量が要求される携帯機器への利用が特に期待されているが、アノードを電解質層の下側の主面に形成すると、アノードからの反応生成物である二酸化炭素がアノードに滞留して反応効率を低下させるなどの問題を抱えている。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、携帯機器に用いる燃料電池において設置する向きを考慮する必要の無い燃料電池を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の燃料電池は、電解質層と、電解質層の第1の主面に設けられ、液体の第1の反応流体が供給され、気体の第1の反応生成物が発生する第1の電極と、電解質層の第2の主面に設けられ、第2の反応流体が供給される第2の電極と、電解質層と第1の電極と第2の電極とが収納される筐体と、筐体に設けられ、第1の電極から第1の反応生成物を排出する第1の反応生成物排出口と、筐体に設けられ、第2の電極へ第2の反応流体を供給する第2の反応流体供給口と、を備える燃料電池において、第1の反応生成物排出口は、第2の反応流体供給口が設けられる面に設けられ、第1の電極から第1の反応生成物排出口への排出経路中に、第2の電極と同じ材料が充填されていることを特徴とする。あるいは、同様の燃料電池において、第1の電極から第1の反応生成物流体排出口への排出経路中に、第2の電極が配置されていることを特徴とする。
ここで、液体の第1の反応流体とはメタノールを含むアルコール類やその水溶液、蟻酸のような物質が考えられ、気体の第1の反応生成物とは二酸化炭素などが考えられる。一方、第2の反応流体には地球上であれば空気(空気中の酸素)が一般的であるが、ロケットや潜水艦のようなところでは、酸素ボンベから供給される酸素や過酸化水素なども考えられる。
このような反応流体を利用する燃料電池において、第1の反応生成物の排出口を第2の反応流体の供給口が設けられている面と同じに設けることにより、例えば、ユーザーが筐体の第2の反応流体供給口が設けられた面を塞ぐように燃料電池を置いてしまったとしても、燃料電池へ第2の反応流体が供給されないので、燃料電池の発電は行われず、第1の反応生成物が発生することもない。したがって、この燃料電池のユーザーは燃料電池を設置する向きを考慮することなく使用できる。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の燃料電池において、前記第1の電極から前記第1の反応生成物排出口への排出経路中に、気体透過性かつ液体不透過性を有する部材を配することを特徴とする。ここで、気体透過性かつ液体不透過性を有する部材とは、気体成分を選択的に透過し、液体成分は透過させない部材であり、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素系合成樹脂で構成される微細な孔を有する平面状のフィルなどが適していると考えられる。これにより、請求項1の効果に加え、気体の反応生成物のみを燃料電池の外部へ排出し、液体の反応流体は燃料電池の内部に保持することができる。
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の燃料電池において、少なくとも対向する2面が平行な形状を有すると共に第1の反応流体を保持する第1の反応流体室を備えることを特徴とする。また、請求項5記載の発明は、請求項2記載の燃料電池において、前記第1の反応生成物流体排出口は、前記第2の反応流体供給口であることを特徴とする。ここで、少なくとも対向する2面が平行な形状とは、直方体(立方体)や円柱、そして、その角あるいは辺が面取りされているものや、ユーザビリティやデザインを考慮して10°未満の傾斜は許容範囲として略平行な2面を有する形状であれば良い。
本発明によれば、設置する向きを考慮する必要の無い燃料電池を提供することができる。
本発明の燃料電池50の基本構成について、図を用いて説明する。
図1は本発明の参考例の燃料電池50の外観を模式的に表した斜視図、図2は燃料電池50のアノード側の筐体24aを外したときの分解斜視図である。本実施の形態において、燃料電池50は、アノード10にメタノール水溶液あるいは純メタノール(以下、「メタノール燃料」と記載する)が供給されるDMFCである。発電部である膜−電極接合体(Membrane Electorode Assembly:MEA)12は、電解質膜14がアノード10とカソード16とに挟持され形成される。
アノード10へ供給されるメタノール燃料は、燃料電池50の外部より、メタノール燃料供給孔20を通って燃料室22へ供給される。各燃料室22は連通しており、各燃料室22に貯蔵されるメタノール燃料から各アノード10へ供給される。アノード10では、式(1)に示すようなメタノールの反応が起こり、Hが電解質膜14を介してカソード16へ移動すると共に、電力が取り出される。
Figure 0004744291
式(1)からも明らかなように、この反応により、アノード10からは二酸化炭素が発生する。そこで、燃料室22と、燃料電池50のアノード側の筐体24aに設けられたアノード側生成物排出孔26との間には、気液分離フィルタ30を配置する。
この気液分離フィルタ30は、気体成分を選択的に透過し、液体成分は透過させない微細な孔を有する平面状のフィルタであり、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、テトラフルオロエチレン-エチレン共重合体、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(E/TFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、クロロトリフルオロエチレン−エチレン共重合体(E/CTFE)、パーフロロ環状重合体、あるいは、ポリビニルフルオライド(PVF)などのフッ素系合成樹脂は、耐メタノール(アルコール)性を有するので、この気液分離フィルタ30の材料として適している。
また、筐体24は、軽量で剛性を有し、かつ、耐食性を有する材料が適しており、具体的には、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ガラスエポキシ樹脂、シリコン樹脂、セルロース、ナイロン、ポリアミドイミド、ポリアリルアミド、ポリアリルエーテルケトン、ポリイミド、ポリウレタン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトンエーテルケトンケトン、ポリエーテルケトンケトン、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリエチレングリコール、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリオキシメチレン、ポリカーボネート、ポリグリコール酸、ポリジメチルシロキサン、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリフェニレンスルフィド、ポリフタルアミド、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ四フッ化エチレン、硬質ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂、あるいは、アルミニウム合金、チタン合金、ステンレス鋼などの金属が適している。また、強化ガラスやスケルトン樹脂でも良い。そして、気液分離フィルタ30と同様に、筐体24もメタノール燃料と接触する部分を有するので、特に、メタノール燃料と接触する部分では、上記合成樹脂あるいは金属にフッ素系合成樹脂を重ね合わせた複合材料を用いると良い。さらに、32は、燃料室22を形成すると共に、MEA12を締め付ける支持部材32であり、支持部材32もまた筐体24のメタノール燃料と接触する部分と同じ材料を用いると良い。
本実施の形態において、MEA12は、電解質膜14にNafion115(Dupont社製)を用い、この電解質膜14の一方の面に、Pt−Ru黒と5wt%Nafion溶液(DuPont社製)とを混合したアノード触媒ペーストを塗布してアノード10を形成し、他方の面に、Pt黒と5wt%Nafion溶液(DuPont社製)とを混合したカソード触媒ペーストを塗布してカソード16を形成した。本実施の形態では、電解質膜14にNafion115を用いたが、電解質膜14はイオン伝導性を有する厚さ50〜200μmの電解質膜であれば良く、本実施の形態のように、燃料にメタノール燃料を使用するDMFCの場合、メタノールが電解質膜14を透過してカソード側へ移動する、所謂、クロスリークと呼ばれる現象を抑制できる電解質膜であれば、なお望ましい。また、アノード10およびカソード16を電解質膜14上に形成する方法を採ったが、作製方法はカーボンペーパなどの電極基材上に触媒層を形成する構成および方法を用いてもよい。さらに、触媒は、メタノールからHを、あるいは、Hと酸素から水を生成する触媒機能を有する触媒であれば、Pt−RuやPtからなる粒子(Pt−Ru黒やPt黒)ではなく、触媒をカーボンに担持させた触媒担持カーボンを用いてもよい。
カソード16へはカソード側生成物排出孔28を通って空気が供給され、電解質膜14を介してカソード16へ移動してきたHと空気中の酸素との間で、式(2)に示すような反応が起こり、生成水が生成される。
Figure 0004744291
カソード16へ空気を供給すると共に、カソ−ド16からの生成水を排出するカソード側生成物排出孔28は、アノード側生成物排出孔26と総面積としては同等になるように設けられているが、アノード側生成物排出孔26よりも径の小さい孔を多数配している。また、カソード側生成物排出孔28の内壁およびカソード側生成物排出孔28が設けられている部分のカソード側の筐体24b表面は、酸化チタンなどの光触媒を含む機能性コーティング材にて被覆されている。小さい孔を多数配することにより、カソード16より排出される生成水が滴下する虞がなく、また、内壁に機能性コーティング材を被覆することにより、生成水が孔を塞ぐことなく、内壁表面に薄く広がって蒸発しやすくなると共に、微生物の繁殖などを防ぐことができる。この機能性コーティング材には、燃料電池50に、太陽光など光触媒が機能する特定の波長を含む光が照射されないときにも、有機物分解機能あるいは抗菌機能が作用するように、銀、銅、亜鉛などの金属が含まれていると良い。さらに、筐体24の表面全体に、機能性コーティング材を被覆すれば、燃料電池50の利用者が、燃料電池50に触ることにより付着する有機物を分解し、燃料電池50に防汚機能あるいは抗菌機能を付与することができる。
アノード10からカソード16へメタノール燃料が流入することを防ぐため、複数のMEA12を取り囲むように、Oリング34(アノード側Oリング34a、カソード側Oリング34c)が配されている。本実施の形態では、カソード側の筐体24cと支持部材32とによって押圧され、メタノール燃料がアノード10からカソード16へ流入することを防止すると共に、アノード10へ酸素が流入することも防止している。このOリング34は柔軟性と耐食性を有するものが望ましく、天然ゴム、ニトリルゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、シリコンゴム、ブタジエンゴム、スチレンゴム、ブチルゴム、エチレン・プロピレンゴム、フッ素ゴム、クロロプレンゴム、イソブチレンゴム、アクリロニトリルゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム、ブチルゴム、ウレタンゴムなどが材料に適している。
上記の構成のほか、図示しないが、利用者がカソード16に接触しないように、カソード16とカソード側の筐体24cとの間に、空気や生成水は流通することができる多孔質のテフロン(登録商標)シートなどを挿入すると良い。あるいは、カソード側生成物排出孔28の径とカソード側生成物排出孔28が設けられる部分の筐体24の厚さとを調整する(カソード側生成物排出孔28の径寸法に対し、筐体24の厚さ寸法を大きくする)ことにより、利用者が燃料電池50の筐体24表面に触れても、カソード16に接触することがないように筐体設計を行うことも可能である。さらに、カソード側生成物排出孔28が設けられている部分を覆う蓋体を設けると、燃料電池50が停止している間に、MEA12、特に、電解質膜14が乾燥することを防ぐと共に、カソード16側に埃や細菌(カビ)などの有機物が侵入することを防ぐことができる。この蓋体は、スライド式の蓋体とすると、スペースを取ることなく設けることができる。
また、本実施の形態では、燃料室22はメタノール燃料で満たされた空間として説明したが、メタノール燃料を吸収するスポンジのような三次元多孔質体(燃料吸収体)を燃料室22に挿入しても良い。このような燃料吸収体としては、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、綿、ポリエステル/レーヨン、ポリエステル/アクリル、レーヨン/ポリクラールなどからなる繊維の織布、不織布、フェルトなどが挙げられる。燃料室22に燃料吸収体を挿入することによって毛細管現象が生じ、燃料電池50が設置される向き(姿勢)に依存せず、アノード10へメタノール燃料が均一に供給される。さらに、本実施の形態では、筐体24に光触媒を含む機能性コーティング材を被覆する例を説明したが、筐体24表面に銀、銅、亜鉛などの金属を被覆する、あるいは、筐体24を形成する材料に銀、銅、亜鉛などの金属を混入させることでも、少なくとも抗菌機能を確保することはできる。
図3は、本参考例1の燃料電池150内部の構造を模式的に表した図1におけるA−A’断面の断面図である。本参考例1では、1枚の電解質膜114に複数個のアノード(110a、110b、110c、…)110とこれらのアノードと対向するように複数個のカソード(116a、116b、116c、…)116とが配されており、図示しない配線などによって、例えばアノード110aとカソード116bとを接続することにより、各MEA112は直列に接続されている。
参考例1の特徴は、アノード側生成物排出孔126がアノード側筐体124aの、燃料室122を介してアノード110を対向する位置のみならず、筐体124の側面や支持部材132にも設けられている点である。全てのアノード側生成物排出孔126には気液分離フィルタ130が設けられており、上記のように、アノード110から発生する二酸化炭素などの気体成分は選択的に透過して排出され、メタノール燃料などの液体成分は透過せず、燃料室122に保持させることができる。支持部材132にアノード側生成物排出孔126を設け、さらに図3にように、カソード側筐体124cの、カソード側Oリング134cの外側の領域にもカソード側生成物排出孔128を設けることによって、カソード側生成物排出孔の中でも128’や128”は、アノード110から発生する気体成分を排出する役割をする。
以上のような構成により、アノード110が電解質膜114の上面の位置になるように燃料電池150を配置しても、カソード116が電解質膜114の上面の位置になるように燃料電池150を配置しても、アノード110からの反応生成物などがアノード110や燃料室122に滞留することなく排出させることができ、さらに筐体124の側面にもアノード側生成物排出孔126を設けることで、電解質膜114が鉛直に立たせられるような向きに燃料電池150を配置しても、アノード110からの反応生成物などがアノード110や燃料室122に滞留することなく排出させることができる。したがって、本参考例1の燃料電池150では、設置する向きを考慮する必要が無い。
そのほか、筐体124(特にアノード側筐体124a)の外側にハウジングを設け、アノード側生成物排出孔126から排出された反応生成物は、このハウジングに設けられた流体流通孔からハウジング外部へ排出されるようにしても良い。筐体124の外側にハウジングを設けることにより、燃料電池150の強度を向上させることができ、流体流通孔に気液分離フィルタを設ければ、燃料室122からのメタノール燃料漏れをより効果的に防止することができる。また、流体流通孔をカソード側生成物排出孔128側に設ければ、カソード側生成物排出孔128周辺の空気が反応生成物の排出の流れによって撹拌され、カソード116へ空気が供給されやすくなる。
図4は、本参考例1の燃料電池250内部の構造を模式的に表した図1におけるA−A’断面の断面図である。本参考例2でも、1枚の電解質膜214に複数個のアノード(210a、210b、210c、…)210とこれらのアノードと対向するように複数個のカソード(216a、216b、216c、…)216とが配されており、図示しない配線などによって、例えばアノード210aとカソード216bとを接続することにより、各MEA212は直列に接続されている。
参考例2の特徴は、燃料室222がMEA212を囲むように、断面的にはコの字型となるように設けられており、アノード側生成物排出孔226がアノード側筐体224aの、燃料室222を介してアノード210を対向する位置のみならず、筐体224の側面やカソード側生成物排出孔228と同一の面にも設けられている点である。全てのアノード側生成物排出孔226には気液分離フィルタ230が設けられており、参考例1と同様に、アノード210から発生する二酸化炭素などの気体成分は選択的に透過して排出され、メタノール燃料などの液体成分は透過せず、燃料室222に保持させることができる。
以上のような構成により、アノード210が電解質膜214の上面の位置になるように燃料電池250を配置しても、カソード216が電解質膜214の上面の位置になるように燃料電池250を配置しても、さらに電解質膜214が鉛直に立たせられるような向きに燃料電池250を配置しても、アノード210からの反応生成物などがアノード210や燃料室222に滞留することなく排出させることができる。したがって、本参考例2の燃料電池250では、設置する向きを考慮する必要が無く、かつ、MEA212を囲む燃料室222の凸設された部分の分だけ、燃料室222の容量を大きく取ることができるので燃料電池250の運転時間を長くすることができる。
図5は本参考例3の燃料電池350をノート型パーソナルコンピュータ(ノート型PC)360に適用したときの外観を模式的に表した斜視図である。本参考例3において、アノード310へ供給されるメタノール燃料は、燃料電池350の一側面に設けられた燃料カートリッジ352より、メタノール燃料供給孔320を通って燃料室322へ供給される。本参考例3では、筐体324(特に筐体324aの主面)に参考例1、2のようなアノード側生成物排出孔は設けず、筐体324に設けられる開口はカソード側生成物排出孔328となっている。図6は、本参考例3の燃料電池350内部の構造を模式的に表した図5におけるB−B’断面の断面図である。本参考例3でも、1枚の電解質膜314に複数個のアノード(310a、310b、310c、…)310とこれらのアノードと対向するように複数個のカソード(316a、316b、316c、…)316とが配されており、図示しない配線などによって、例えばアノード310aとカソード316bとを接続することにより、各MEA312は直列に接続されている。
参考例3の特徴は、上記のように、アノード側生成物排出孔326をアノード側筐体324aの、燃料室322を介してアノード310を対向する位置に設けない点である。アノード側生成物排出孔326は、支持部材332と、燃料室322の高さ寸法によるが、筐体324の側面とに設け、全てのアノード側生成物排出孔326には気液分離フィルタ330を配して、アノード310から発生する二酸化炭素などの気体成分は選択的に排出すると共に、メタノール燃料などの液体成分は燃料室322に保持させる。参考例1と同様に、カソード側筐体324cの、カソード側Oリング334cの外側の領域にもカソード側生成物排出孔328を設けることによって、カソード側生成物排出孔の中でも328’や328”は、アノードから発生する気体成分を排出する役割をする。このとき、カソード側生成物排出孔328’、328”などアノード310から発生する気体成分を排出する経路には、燃料の酸化に活性な金属系触媒や燃料蒸気を吸着し得る活性炭、ゼオライト、セピオライト、モルデナイトなど燃料の除去あるいは吸着が可能な材料を充填することにより、燃料室322からのメタノール燃料漏れをより効果的に防止することができる。
以上のような構成により、アノード310からの反応生成物はカソード生成物排出孔328から排出されるので、ノート型PC360のような燃料電池350によって発電された電力を供給するアプリケーションによって、燃料電池350の一主面が閉塞されてしまうような場合でも、カソード316へ酸化剤(空気)を供給すると共に、アノード310及びカソード316からの反応生成物を排出することができる。また、カソード生成物排出孔328も閉塞されてしまうような場合には、カソード316へ酸化剤が供給されないので、燃料電池350は発電できず、アノード310及びカソード316から反応生成物を排出する必要もない。したがって、本参考例3の燃料電池350では、設置する向きを考慮する必要が無い。
そのほか、燃料電池350の実施例として、図7に示す燃料電池350(a)または燃料電池350(b)のような構成も考えられる。燃料電池350(a)の場合、カソード側生成物排出孔328’、328”などアノード310から発生する気体成分を排出する経路に、カソード316と同じ材料(Pt黒と5wt%Nafion溶液(DuPont社製)とを混合したもの)316xを充填する。筐体324の側面にはアノード側生成物排出孔326を設けず、支持部材332に設けられたアノード側生成物排出孔326には気液分離フィルタ330を配して、アノード310から発生する二酸化炭素などの気体成分は選択的に排出すると共に、メタノール燃料などの液体成分は燃料室322に保持させる。また、燃料電池350(b)の場合、カソード側Oリング334cを設けず、外周部のカソード316(ここでは316aと316c)を対向するアノード310より大きくする。燃料電池350(a)と同様に、筐体324の主面にはアノード側生成物排出孔326を設けず、支持部材332に設けられたアノード側生成物排出孔326には気液分離フィルタ330を配して、アノード310から発生する二酸化炭素などの気体成分は選択的に排出すると共に、メタノール燃料などの液体成分は燃料室322に保持させる。燃料電池350(a)または(b)のような構成により、燃料電池350を構成する材料あるいは部品の点数を減らすことができ、より低コストな燃料電池350を提供することができる。
図8は本参考例4の燃料電池450を携帯電話470に適用したときの外観を模式的に表した斜視図である。本参考例4において、アノード410へ供給されるメタノール燃料は、燃料電池450の一側面に設けられた燃料カートリッジ452より、メタノール燃料供給孔420を通って燃料室422へ供給される。図8の外観斜視図において見えているのは、本参考例4の燃料電池450を構成するハウジング454であり、図9に示すようにハウジング454内部の設けられた燃料電池450の本体部分は、参考例1の燃料電池150と同一の構成である。したがって、燃料電池450の本体部分の内部構成についての説明は省略するが、この本体部分は、参考例1の燃料電池150に限らず、参考例2または3の燃料電池でもよく、さらには、本発明の燃料電池でなくても良い。
図9は、本参考例4の燃料電池450内部の構造を模式的に表した図8におけるC−C’断面の断面図であり、本参考例4の特徴は、ハウジング454の側面に開口部456sが設けられ、この開口部456sの内部に送気ポンプ458を配する。送気ポンプ458は、燃料電池450(ハウジング454)の外部から外気(空気)を取り込み、燃料電池450内部へ導入する。送気ポンプ458によって取り込まれた空気は、空気流通路460、空気流通孔462を順に流通して、筐体424とハウジング454との間の隙間に設けられた空気流通路464に導入される。空気流通路464に導入された空気はカソード側生成物排出孔428を介してカソード416へ供給され、カソード416から排出される反応生成物はカソード側生成物排出孔428、空気流通路464を介して開口部456fから燃料電池450(ハウジング454)の外部へ排出される。
すなわち、送気ポンプ458を設けることにより、開口部456s、空気流通路460、空気流通孔462、空気流通路464、カソード側生成物排出孔428、カソード416、カソード側生成物排出孔428、空気流通路464、開口部456fといった空気(酸化剤)の流れを所定の方向でつくることができる。また、アノード410から排出される反応生成物も、アノード側生成物排出孔426、カソード側生成物排出孔428’、 428”を介して排出されて空気の流れに乗り、開口部456fから排出される。燃料電池450の本体部分の周囲に、所定の方向への流体の流れができることにより、酸化剤の吸気あるいは反応生成物も排気がスムーズに行えるようになる。さらに、筐体424の周囲に流体(熱媒体)の流れができることになるので、筐体424(特にアノード側筐体424a)に熱伝導性の良い材料を用いることにより、燃料室422を冷却する効果を得ることもできる。
図8において燃料電池450は重心のバランスを考慮して、燃料カートリッジ452を、携帯電話470のヒンジ部470h近傍に配しているが、配置はこれに限定されず、マイク部470m近傍に配しても良い。この場合、図8における開口部456fは、逆にヒンジ部470h近傍のハウジング454側面に設けられ、アノード410及びカソード416から排出される反応生成物は、マイク部470m近傍(すなわち、携帯電話470の使用中であれば、人間の口の近く)から遠いところより排出されることになり、反応生成物による人体への影響をより小さくでき、安全性を確保することができる。
本発明は、DMFCに限らず、携帯機器用の燃料電池に利用可能であり、特に、アノードへ供給する燃料あるいはカソードへ供給する酸化剤として液体を供給し、その反応生成物としてアノードあるいはカソードから気体が排出されるような、比重(密度)が大きく異なる物質が電極中を出入りするタイプの燃料電池において利用可能である。
本発明の参考例に係る燃料電池の外観を模式的に表した斜視図である。 本発明の参考例に係る燃料電池の分解斜視図である。 本発明の参考例1に係る燃料電池の内部構造を模式的に表した断面図である。 本発明の参考例2に係る燃料電池の内部構造を模式的に表した断面図である。 本発明の参考例3に係る燃料電池をノート型パーソナルコンピュータに適用したときの外観を模式的に表した斜視図である。 本発明の参考例3に係る燃料電池の内部構造を模式的に表した断面図である。 本発明の実施例に係る燃料電池の内部構造を模式的に表した断面図である。 本発明の参考例4に係る燃料電池を携帯電話に適用したときの外観を模式的に表した斜視図である。 本発明の参考例4に係る燃料電池の内部構造を模式的に表した断面図である。
10、110、210、310、410 アノード
12、112、212、312、412 MEA(セル)
14、114、214、314、414 電解質膜(電解質層)
16、116、216、316、416 カソード
20、120、220、320、420 メタノール燃料供給孔
22、122、222、322、422 燃料室
24、124、224、324、424 筐体
26、126、226、326、426 アノード側生成物排出孔
28、128、228、328、428 カソード側生成物排出孔
30、130、230、330、430 気液分離フィルタ
32、132、232、332、432 支持部材
34、134、234、334、434 Oリング
50、150、250、350、450 燃料電池
352、452 燃料カートリッジ
360 ノート型パーソナルコンピュータ
454 ハウジング
456 開口部
458 送気ポンプ
460、464 空気流通路
462 空気流通孔
470 携帯電話

Claims (5)

  1. 電解質層と、前記電解質層の第1の主面に設けられ、液体の第1の反応流体が供給され、気体の第1の反応生成物が発生する第1の電極と、前記電解質層の第2の主面に設けられ、第2の反応流体が供給される第2の電極と、前記電解質層と前記第1の電極と前記第2の電極とが収納される筐体と、前記筐体に設けられ、前記第1の電極から前記第1の反応生成物を排出する第1の反応生成物排出口と、前記筐体に設けられ、前記第2の電極へ前記第2の反応流体を供給する第2の反応流体供給口と、を備える燃料電池において、
    前記第1の反応生成物排出口は、前記第2の反応流体供給口が設けられる面に設けられ、
    前記第1の電極から前記第1の反応生成物排出口への排出経路中に、前記第2の電極と同じ材料が充填されていることを特徴とする燃料電池。
  2. 電解質層と、前記電解質層の第1の主面に設けられ、液体の第1の反応流体が供給され、気体の第1の反応生成物が発生する第1の電極と、前記電解質層の第2の主面に設けられ、第2の反応流体が供給される第2の電極と、前記電解質層と前記第1の電極と前記第2の電極とが収納される筐体と、前記筐体に設けられ、前記第1の電極から前記第1の反応生成物を排出する第1の反応生成物排出口と、前記筐体に設けられ、前記第2の電極へ前記第2の反応流体を供給する第2の反応流体供給口と、を備える燃料電池において、
    前記第1の反応生成物排出口は、前記第2の反応流体供給口が設けられる面に設けられ、
    前記第1の電極から前記第1の反応生成物排出口への排出経路中に、前記第2の電極が配置されていることを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項1記載の燃料電池において、
    前記第1の電極から前記第1の反応生成物排出口への排出経路中に、気体透過性かつ液体不透過性を配する部材を配することを特徴とする燃料電池。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の燃料電池において、
    少なくとも対向する2面が平行な形状を有すると共に前記第1の反応流体を保持する第1の反応流体室を備えることを特徴とする燃料電池。
  5. 請求項2記載の燃料電池において、
    前記第1の反応生成物流体排出口は、前記第2の反応流体供給口であることを特徴とする燃料電池。
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